【モバマス×地獄少女】橘ありす「たちばな」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 23:21:54.85 ID:PzUKSs280
今までのSS

橘ありす「地獄少女?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500907148/

橘ありす「常世の国のアリス」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502284643/

橘ありす「地獄のU149」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503243073/

橘ありす【地獄少女VS漆黒少女】

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505662644/

これにて最終章となります


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510928514
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 23:23:10.01 ID:PzUKSs280
こんにちは、橘ありす改め妖怪のタチバナです

私はかつてアイドルをしていた女の子だったのですが、諸事情により命を落とし、妖怪へと転生してしまいました

行き場がなくなった所を地獄少女、閻魔あいさんに拾われ、彼女の仕事である「地獄流し」を手伝うことになりました

そんな日々が、これからも続いていく・・・

そう思ってたんですが・・・
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 23:25:49.97 ID:PzUKSs280
それは、ある昼下がり・・・

特に依頼もなかったので、私はあい・・・お嬢さんの隠れ家で本を読んでいました、しかし・・・

タチバナ「・・・・・」ペラ

あい「・・・・・」ジー

強い視線を感じます・・・
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 23:34:17.82 ID:PzUKSs280
タチバナ「・・・あの、お嬢さん?」

あい「何?」

タチバナ「そうやって見つめられると気になるのですが」

あい「・・・気にしないで」

タチバナ「無理です」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 00:19:18.09 ID:wBJyIKYI0
やっぱり、この間の蘭子さんの件・・・

私が勝手なことして死にかけたから心配してるんでしょうか

タチバナ「・・・・・」スタッ

あい「どこ行くの?」

タチバナ「ちょっと散歩ですよ」

スタスタ・・・

そう言って、私は家を出ました
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 00:52:57.85 ID:wBJyIKYI0
あい「・・・・・」

きくり「やーい!あいふられたー!」

骨女「お嬢・・・」

一目連「そろそろ・・・なのか」

輪入道「アイツを拾った日から、お嬢は決めてたんだろうよ・・・」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 08:38:01.86 ID:wBJyIKYI0
〜現世〜

タチバナ「〜♪」スタスタ

私は街の中を歩いていました

タチバナ「街は変わりませんね、でも、この沢山の人々の中にも誰かを恨んでいる人がいる・・・」

タチバナ「お嬢さん、あなたはそんな人達といままでも、これからも向き合っていくんですね・・・」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 10:07:58.07 ID:wBJyIKYI0
〜USAMIN17前〜

タチバナ「・・・・・」

気が付くと、いつもの店の前に立っていました

ガチャ

菜々「いらっしゃいま・・・おや、今日も来てくれたんですね、ありすちゃん」

タチバナ「・・・タチバナです、その名前は今はあの人に預けています」

こんなやりとりも、もう何度目でしょうね・・・」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 12:23:13.41 ID:wBJyIKYI0
菜々「お好きな席へどうぞ〜」

タチバナ「わかりました・・・お?」

小梅「・・・久しぶり」

どうやら今日は、珍しいお客さんもいるようです


タチバナ「久しぶりですね、本当に」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 13:10:52.24 ID:wBJyIKYI0
菜々「聞きましたよ、小梅ちゃんもあの事故で・・・」

小梅「・・・うん」

そう、小梅さんも、私の運命を劇的に変えたあの事故で「人ならざるモノ」となり

それ以降は日本中を気ままに旅しているとのことです

まぁ、たまに人を脅かすこともあるそうですけど
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 15:05:57.20 ID:wBJyIKYI0
タチバナ「隣、いいですか?」

小梅「どうぞ」

タチバナ「それでは・・・」スッ

菜々「ご注文は?」

タチバナ「いちごソフトとミルクで」

菜々「かしこまりました〜」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 16:03:50.25 ID:wBJyIKYI0
小梅「あれからどう?」

タチバナ「別に、いつも通りですよ」

小梅「・・・聞いたよ、蘭子ちゃんのこと、残念だったね・・・」

タチバナ「仕方ないんです、これも運命ですか・・・」

小梅「そう・・・だよね・・・」

タチバナ「・・・・・」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 18:08:23.59 ID:wBJyIKYI0
あい「タチバナ」ヌッ

タチバナ「え・・・ってうわっ!驚かさないでくださいよお嬢さん!」

あい「そんなつもりはなかったのだけれど」

小梅「・・・お嬢さん?」

タチバナ「あ、いえこの人は・・・」

小梅「やはりあなたが・・・地獄少女」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 19:06:09.46 ID:wBJyIKYI0
あい「あなたは・・・?」

小梅「あ、はじめまして、ありすちゃんの友達だった・・・白坂小梅です」

タチバナ(だった・・・ですか)

あい「そう・・・あなたも人というしがらみから外れた存在なのね」

小梅「まさか本物の地獄少女に会えるなんて・・・サインもらえます?」

あい「そういうのは受け付けてないわ」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 21:06:25.28 ID:wBJyIKYI0
あい「それよりタチバナ・・・仕事よ」

タチバナ「ええ・・・今食事中ですので他の方に・・・」

あい「いいから来なさい」ガシ

ズルズルズル・・・

タチバナ「ちょ、ちょっとおお〜〜〜!!!」

小梅「頑張ってね・・・」フリフリ

タチバナ「こんな事頑張りたくありませんよ・・・」





菜々「ご注文の品お待たせしました・・・あれ?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 22:35:05.16 ID:wBJyIKYI0
こうして私はお嬢さんに引きずられ地獄流しに駆り出されるのでした

タチバナ「全く・・・人の優雅な時間を・・・で、依頼人は?」

あい「・・・あれを見て」スッ

??「さぁさぁお姉さん方!見て行ってください!」

タチバナ「あれは・・・路上販売?ってあの人は・・・」

私は路上でなにやら飲み物を売っている緑色の服を着た女の人に見覚えがありました
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 23:04:42.75 ID:wBJyIKYI0
ちひろ「今巷で話題のウルトラエナジードリンク!美容健康老化防止にもってこいですよー!」


タチバナ「あれは・・・ちひ・・・いえ千川さん・・・」

あい「知り合い?」

タチバナ「ええ・・・まぁ・・・」

彼女・・・千川ちひろさんは私がまだアイドル「橘ありす」だった頃に事務所のアシスタントとして働いていた人です
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 23:33:30.77 ID:wBJyIKYI0
「あの事故」には居合わせず、そのまま姿をくらましたと聞いていますが・・・

タチバナ「まさかこんなところで商売をしているとは・・・」


ちひろ「さぁそこの奥さん!一本いかがですか?」

主婦「ええ〜怪しいわね」

ちひろ「何を隠そう私もこれをのんでこんなになったんですから」キラン

タチバナ(いやあんた元からスタイルいいでしょうが・・・)
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 00:26:48.01 ID:T9+Q7Qoq0
ちひろ「さぁさぁ一本どうです?」

主婦「う〜ん・・・」

ちひろ「更に飲めば胸も大きく・・・」



あい「!」ピク

タチバナ「いやそこで反応しないでください」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 00:45:26.90 ID:T9+Q7Qoq0
あい「でも本物かどうか確かめないと・・・タチバナ、買ってきて」

タチバナ「嫌ですよあんな胡散臭いの」

あい「・・・いいから買ってきて」ギロ

タチバナ「そんな睨まないでくださいよ・・・それに」スッ

そう言って、私はタブレットを取り出しました

タチバナ「買わなくても手に入りますよ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 08:02:00.41 ID:T9+Q7Qoq0
タチバナ「・・・いきます」スッ

ズボッ!

そして私はもう片方の手を自分の体内に突っ込みました

タチバナ「うぐっ・・・ぐぐぐ・・・」ゴソゴソ

あい「・・・!!!」

スポッ

タチバナ「ハァハァ・・・」

体から引き抜かれた私の手には、1枚のカードが握られていました
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 10:22:15.32 ID:T9+Q7Qoq0
あい「それは・・・」

そう、このカードは蘭子さんから受け継いだ皆の怨念・・・いや、魂です

タチバナ「あやめさん・・・力借ります」スッ

わたしはあやめさんが描かれたカードをタブレットに挿入しました

タチバナ「忍法・・・隠れ身の術」フッ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 12:26:44.52 ID:T9+Q7Qoq0
あい「姿が消えた・・・」

タチバナ(透明)「いえ、ここにいますよ」

あい「私ですら関知できない迷彩化・・・それがあなたの新たな力なのね」

タチバナ「いいえ」

あい「?」

タチバナ「皆の力ですよ、では行ってきます」

タタタ・・・
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 13:04:33.83 ID:T9+Q7Qoq0
ちひろ「これが1ダースたったの3000円!」

タチバナ(高いですよ・・・さて、これですか)

私はちひろさんの傍らにあるクーラーボックスからドリンクを2本抜き取りました

タチバナ(それではいただきますよ・・・)

タタタ・・・
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 16:11:55.65 ID:T9+Q7Qoq0
タチバナ「ただ今帰りましたお嬢さん」

あい「ご苦労様」

タチバナ「はいどうぞ」

そう言って私はくすねたドリンクをお嬢さんに渡しました

あい「じゃああなたから飲んで」

タチバナ「嫌ですよこんな得体の知れないドリンク」

あい「いいから飲みなさい」ギロ

タチバナ「はいはい、わかりましたよ」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 17:59:23.16 ID:T9+Q7Qoq0
タチバナ「では・・・」グイッ

ゴクゴク

あい「・・・どう?」

タチバナ「こ、これは!!!」

あい「・・・・・」





タチバナ「何のこともありません、水とコーラを足して2で割っただけのモノです」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 19:11:15.59 ID:T9+Q7Qoq0
あい「・・・つまり?」

タチバナ「まぁ典型的な詐欺ですよ、引っかかる方も愚かですが」

あい「どうして引っかかるのかしら」

タチバナ「ただの水より味のあるジュース、人間は付加価値を求めるものです」

タチバナ「いえ、味なんてどうでもいい、皆買ってるから自分も買うんです」

タチバナ「アイドルだって同じですよ、別に本気で好きじゃないのに人気だから応援する・・・」

タチバナ「それが・・・人間・・・」

あい「・・・・・」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 21:06:33.61 ID:T9+Q7Qoq0
あい「本当にそう思ってる?」

タチバナ「え?」

あい「じゃあ何であなたはアイドルに・・・」

タチバナ「・・・・・」



P『君が笑ったら、可愛いだろうな』

P『アイドル、やってみないか?』


タチバナ「それは・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 22:38:40.26 ID:T9+Q7Qoq0
タチバナ「って、私の事なんてどうでもいいでしょう!」

タチバナ「問題はあの女が地獄に流されるかどうかですよね?」

あい「・・・そうね」

タチバナ「で、誰なんです?あの女の被害者ですか?」

あい「・・・夜になればわかるわ」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 23:34:05.47 ID:T9+Q7Qoq0
そして、あっという間に夜・・・午前0時になり、私達はいつもの夕暮れの丘にいました

タチバナ「一体誰が・・・」

あい「・・・来たよ」

??「君が地獄少女・・・本当にいたんだ」

どうやら依頼人は男の人のようですが・・・

タチバナ「!」

その顔に、私は見覚えがありました
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 06:32:53.61 ID:Rbs/BrTY0
『アイドル、やってみないか?』

『レッスン、がんばれよ』

『今日のライブ大成功だったな!帰りにジュースおごってやろう!』

『やっぱり君は、笑うと可愛いな』

『じゃあ、旅行楽しんで来いよ!』




タチバナ「プロデューサー・・・さん?」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 21:31:29.91 ID:Rbs/BrTY0
間違いない・・・かなり痩せ細ってるけどプロデューサーさんです!

P「ん?君は・・・」

タチバナ「わ、私は・・・」

あい「タチバナ」

タチバナ「!」

そうでした、私はもう・・・






タチバナ「ただの地獄少女の使いですよ」

P「そ、そうか・・・」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 21:40:42.54 ID:QbNzM2pvO
P…アンタ今更…(呆れ)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 22:37:10.05 ID:Rbs/BrTY0
あい「それじゃ・・・タチバナ」

タチバナ「待ってください」

あい「?」

タチバナ「少し、あの人とお話ししてもいいですか」

あい「・・・手短にね」

タチバナ「ありがとうございます、お嬢さん」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 23:06:02.00 ID:Rbs/BrTY0
タチバナ「お待たせしました」

P「何だ、すぐに流してくれないのか?」

タチバナ「アクセスできたからって契約が成立するとは限りません」

タチバナ「あなたの恨み・・・本心を確かめるまでは」

P「そういうもんか」

タチバナ「話してください、あなたに何があったのかを・・・プロデューサーさん」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 23:40:49.25 ID:Rbs/BrTY0
P「プロデューサーか・・・そう呼ばれてた時もあったな・・・」

タチバナ「・・・・・」

P「今の俺は、生きる意味を失った、ただの抜け殻さ」

タチバナ「でしょうね、見る影もありませんから」

P「ハハハ、手厳しいな、あの子そっくりだ・・・」

P「そう、いつもムスっとしてるけど、笑うと超可愛いあの子に・・・」

タチバナ「・・・・・」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 00:21:30.21 ID:7tTtLHoM0
P「俺の生きがいはアイドルを育てることだった・・・」

タチバナ「それはご立派で」

P「俺のアイドルが、皆を笑顔にできれば・・・そう思っていた」

P「毎日幸せだった・・・けど、あの日、全てが失われた・・・」

タチバナ「・・・・・」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 00:57:33.06 ID:7tTtLHoM0
P「あの事故が、俺やアイドル達から全てを奪った・・・」

タチバナ(そうですね)

P「おまけにバス会社はその後謎の倒産・・・社長も行方不明・・・」

タチバナ(社員は私が皆殺ししましたし社長は地獄に流されましたからね)

P「くそっ!あの女が予算をケチってあんないい加減なバス会社に依頼しなければこんなことには・・・!!!」

タチバナ「!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 05:44:01.28 ID:u7iEdRocO
ちっひェ…
でもPよ、それは結果論じゃなかろうか?
予算をケチッと言うより抑えた結果だろうし…
ちっひだってさすがに説明はしただろう、独断はないはず
それならそれに納得したPも同罪ってことに…
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 06:28:55.93 ID:7tTtLHoM0
タチバナ(あの事故の裏にそんなことが・・・)

タチバナ「でもそれは・・・」

P「ああ、わかってる、それを見過ごした俺も同罪だ」

P「だから俺たちに生きてる資格はない、だがあの女は今でも金に執着して人様に迷惑をかけている」

P「俺が・・・止めなくちゃいけないんだ」

タチバナ「プロデューサーさん・・・」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 12:47:28.10 ID:LxzOJY50O
(買った本人たちも好きで買ったんだし迷惑…ナノカナー?)
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 21:30:50.71 ID:7tTtLHoM0
あい「・・・もういいかしら」

P「!」

タチバナ「ええ、構いませんよ」

あい「じゃあ・・・タチバナ」

タチバナ「はい、お嬢さん」ススッ

パキパキパキ・・・パリン!

私はタブレットを操作し、藁人形に変身しました
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 22:34:42.65 ID:7tTtLHoM0
あい「受け取りなさい」スッ

P「・・・・・」ギュッ

あい「あなたが本当に恨みを晴らしたいのなら、その赤い糸を解けばいい」

あい「糸を解けば、私と正式に契約を交わしたことになる、恨みの相手は即座に地獄に流されるわ」

P「地獄に・・・」ゴク
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 23:04:26.52 ID:7tTtLHoM0
あい「ただし、契約を交わしたら、あなたにも代償を支払ってもらう」

P「代償?」

あい「人を呪わば穴二つ・・・契約を交わしたら、あなたの魂も地獄に落ちる」

P「な・・・」

あい「死んだ後の話だけどね」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 23:35:15.11 ID:7tTtLHoM0
あい「後は、あなたが決めることよ・・・」

フッ

P「・・・・・」

タチバナ(藁人形)(プロデューサーさん・・・)

P「・・・そうだな、ここが馬車の終着点・・・」

P「12時の鐘は、もう鳴り終わったんだ・・・」シュルッ





タチバナ「恨み、聞き届けたり・・・」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 00:20:24.62 ID:rZ3LwJT30
ちひろ「くふふふ・・・今日もたんまり儲けましたね〜」ルンルン

ちひろ「しかしそろそろバレる頃・・・明日からはエリアを変えて・・・」


フッ

ちひろ「あれ?」

ヒュオオオオオオオオオ・・・・
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 00:54:22.30 ID:rZ3LwJT30
ちひろ「さむううううううううううう!!!!!」ブルブル

ちひろ「な、何で突然猛吹雪の中に・・・」

ちひろ「と、とにかく何かあったまるもの・・・」ゴソゴソ

ちひろ「ホッ、ライターがありました・・・あ!」

ちひろ「燃やすものがない・・・」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 06:28:46.98 ID:rZ3LwJT30
タチバナ(おやおや、お困りのようですねぇ)

ちひろ「の、脳内に直接声が・・・誰!?」

タチバナ(そんなことどうでもいいじゃないですか、このままじゃ無理ゲーなのでヒントをと思いましてね)

ちひろ「ヒント?」

タチバナ「ええ、燃やすものがないと仰いましたが」







タチバナ「札束って燃えますよね?」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 13:27:18.57 ID:wryc9NkGO
洋服も燃えるよね(ゲス顔)
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