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神崎蘭子から逃げていた
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/16(木) 11:41:30.40 ID:sxZEr0ye0
・シンデレラガールズSS
・Pの一人称地の文メイン
よろしくお願いします
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1510800090
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/16(木) 11:42:00.60 ID:sxZEr0ye0
なんだこいつ。
俺が神崎蘭子に抱いた第一印象だった。
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/16(木) 11:42:32.12 ID:sxZEr0ye0
遂に担当アイドルを受け持つことを上司から言い渡されたのは少し前の話だ。
「プロデューサー見習いを卒業、ですか?」
「そうだ。もういい頃合いだろうと判断した」
就活氷河期の真っ只中に、なんとか知り合いの紹介で芸能プロダクションに就職できたのは幸運だったのかもしれない。
プロデューサー見習いとして事務仕事や先輩のサポートが主な役割で、当時は担当アイドルを受け持っていなかった。
芸能の仕事といったら華やかな職業だと想像していたが、実際は書類作成とスケジュール調整に追われる日々。
なんか違うと感じつつも毎日の業務を淡々と処理し、仕事に慣れてきたというより感覚が麻痺してきたような状態。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/16(木) 11:43:08.33 ID:sxZEr0ye0
これでいいのかという燻るような物足りなさと、まあいいだろうという妥協と怠惰の精神でバランスを取っていた。
変な目立ち方をすることもなく、のらりくらりとほどほどの人生を送ってきた俺にはきっと丁度いいんだ。
この就職難の時代に、仕事があるだけマシだと思うようにしていた。
しかし、単調に毎日職場と自宅を行ったり来たりするだけの日常にも、とうとう変化が訪れた。
「このご時世、アイドル志望者は多いがプロデューサーはどこも人手不足でな。新しくスカウトされたアイドルがいるから、その子と組んでもらう」
「わかりました」
「資料は渡しておくから、あとはスカウトしてきたやつから話を聞いてくれ」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/16(木) 11:43:40.48 ID:sxZEr0ye0
アイドルの名前は神崎蘭子。
まだ14歳の中学二年生だ。
蘭子を連れてきたのはスカウト専門の先輩。
元ラガーマンだという、見上げるほどの体格から通称熊先輩と呼ばれている。
確かにこの体格がなければ日野茜のタックルを受け止めたり年少組が腕にぶら下がったりということはできまい。
熊先輩はいつものように「がっはっはっ!」と豪快に笑いながら紹介してくれた。
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/16(木) 11:44:17.77 ID:sxZEr0ye0
これまでもキノコアイドルや暴走族アイドルなど、毎度毎度「どこでこんな子捕まえてくるんだ」という個性派ばかりを「面白そうだから」という理由で連れてきていた。
そして神崎蘭子も例に漏れず、変な子だった。
出会ったときのインパクトは恐らく、生涯に渡って俺の脳内フォルダから消去されることはないだろう。
まず目を引くのがその容姿。
フリル過多な黒のゴスロリとレース過多な黒の日傘。
バッチリ化粧をキメた白い肌。
深紅の瞳と長い睫毛。
アンティークドールのように作りものめいていて、こんな子が本当にいるのかというくらい現実感がなく、漫画か何かの世界からそのままで出てきたかのような超美人だった。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/16(木) 11:44:46.97 ID:sxZEr0ye0
その上というか、それなのにというべきか。
「ククク……我が名は神崎蘭子。火の国より参りし堕天使よ。運命の扉は、今開かれたわ!」
「……えっ?」
目と耳の情報処理が脳の許容範囲を軽くオーバーした。
俺には蘭子が何を言っているかさっぱりわからなかった。
挨拶をしているのだろうというニュアンスがなんとなくは伝わる。
俺が頭の上にクエスチョンマークを浮かべていると、熊先輩に「あとは頑張れよ!」とバシバシ肩を叩かれ、ようやく現実感が帰ってきた。
「あ、はい。今日から君を担当するプロデューサーです。よろしく」
……どーすんだ、これ。
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