【安価コンマ】箱庭系萌えソシャゲの世界へ異世界転移Part2【オリジナル】

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796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 00:27:46.16 ID:07qLoTyk0
ツバキ
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 00:28:09.81 ID:ZiXhoEaDO
まさかまた奴らか
798 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 00:42:20.41 ID:4MYqH5PKo

絹を裂くような悲鳴。
それが礼拝堂に届いた瞬間、咄嗟にあなたは駆け出していました。

この暮らしの中、悲鳴が聞こえる事は稀にあります。
ですがそれは精々が家の中に侵入した大型の虫による物。
決して今のような、明確な身の危険を思わせる物ではありません。

何かあったに違いない。
そう判断したあなたは懸命に脚を動かしました。


居間を駆け抜け、玄関を力任せに開き、表に飛び出して。
そこにあった光景は、あなたの肝を冷やすに十分な物でした。


「ぃ、いやぁっ!
 こっちに、こなっ、来ないで下さいっ!!」


畑の周囲をウリボーが走り回り、ツバキが逃げ惑っていたのです。

ウリボーは完全に頭に血が上った様子で、どう見ても酷い興奮状態です。
地を蹴る足も全身全霊。
ウリボーには猪のような牙はありませんが、その勢いでの体当たりはどんなに運が良くとも怪我は免れないでしょう。

幸いツバキを積極的に狙う様子は無いようです。
むしろ離れようとしているようにも見えるのですが、ツバキが走り回るせいかウリボーもどんどん混乱しているようでした。
799 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 00:50:03.46 ID:4MYqH5PKo

それを見て、あなたは即決しました。
ともかく即座にツバキを保護し、落ち着かせなければなりません。
今のままではとにかく危険すぎるのです。

ツバキの名を呼び、あなたは必死に駆け寄りました。
恐慌状態の耳にも何とか届いたのでしょう。
ツバキもまたあなたの方向へ、着物の裾を振り乱して走ります。

そうして何とか、あなたはツバキの保護に成功しました。
恐怖からか腰を抜かしかける彼女の背と膝裏に手を回し抱き上げて、さっさと危険区域に背を向けます。


が、ウリボーの混乱は未だ続いています。
同じ場所をぐるぐるぐるぐる走り回り、もう時分が何をしているかも分からないようです。

その軌道はやがて乱れ始め……倉庫の壁へと向かいました。


あなたはそれをウンザリした心地で見守るしかありません。
またも壁は破壊され、修理に時間と金貨を取られるのでしょう。

でもまぁツバキを守れたのだからそのぐらいは構わない、とあなたは自身を納得させました。
800 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 00:54:46.12 ID:4MYqH5PKo

衝突まで後数メートル。
最早回避の術は無く、無慈悲な破壊音にあなたは備えました。

……と、その時。


「――チェストォォォ!!」


裂帛の気合と共に、それは現れました。

ドバン、と盛大に土を巻き上げる踏み込み。
それによって生まれた力の全てを推進力に換えて、彼女は跳びました。

構えるのは細身の剣。
レイピアと呼ばれるそれを、本来の突きとは違う掬い上げに用いて。


「ぷぎぃ!?」


ウリボーを見事に宙に浮かせ、弾き飛ばしたのです。
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 00:58:52.11 ID:DbGUgiilo
示現流だったのか
802 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:00:15.83 ID:4MYqH5PKo

あなたとツバキは、それをポカンと眺めました。

高く吹き飛ばされたウリボーは哀れな悲鳴を上げて、地面を二度三度と跳ね転がり。
そしてピクリとも動かなくなりました。
死んではいないようですが、完全にノビてしまっています。


「こんなものか、何と手ごたえの無い。
 ……ふふ、敗北を知りたい」


それを成した者。
得意げに髪をかき上げるのは……ラスペルでした。
何故か曲がりも歪みもしていないレイピアをぷらぷら揺らし、胸を張っています。





■ 隠しスキル発動 ラスペル


『きす☆ゆあのセイバー Lv1』

ウリボーによる被害を打ち消す。
803 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:04:38.92 ID:4MYqH5PKo

軽く勝利に浸った後、ラスペルはあなた達に振り向きました。


「大丈夫でしたか?
 お怪我は……おっと、これはお邪魔でしたね」


あなた達を気遣い、しかしすぐに引っ込めました。
邪魔者はこれで、などと嘯き、そそくさとどこかへ消えていきます。


はて、邪魔者とは何の事か。
……などとは、流石にあなたも言いません。

何せ、胸元を強く掴む手の感触をしっかりと感じているもので。


「あ、あの……ご、ごめんなさい。
 まだ、ちょっと、その……」


立てそうにはない、という事でしょう。
ツバキはお姫様抱っこをされながら、ぷるぷるとあなたにしがみついておりました。
804 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:08:56.15 ID:4MYqH5PKo

「いや、仕方ないよ。
 あんなの俺だって腰抜かすと思う」

「は、はい……。
 あの、どこか座れるところに、降ろしてもらえれば……」


あなたはツバキを慰めつつ、家の中に向かいました。
ウリボーに追われた直後に屋外も無いでしょう。
安心感も得られるソファが最善の選択であるはずです。

勿論、一人置いて畑仕事へ、などという事もありえません。

あなたはツバキが元通りに落ち着けるまで。
一緒にソファに座り寄り添って、その日の朝を過ごしたのでした。



■ 好感度上昇

『ツバキ』

22 + 2 = 24
805 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:14:36.34 ID:4MYqH5PKo

■ 精霊召喚 / 種


さて、その日の夕刻。
あなたは種を掌に乗せ、考えていました。

運命の種。
それは特定の誰かを呼び寄せるためのアイテムです。
わざわざ女神様が送り届けたという事は、きっと何か意味のある事です。
今、あなたの家に空き部屋はありませんが、この種のために一室程度の増築はしても良いでしょう。

ですが、別に今呼ばなければならないとも決まっていません。
すぐに呼べ、という啓示は下されていないのです。
あなたが家族を増やさずもう少し現状を維持したいと考えるならば、それも構いません。



※ 「運命の種」 による召喚は人数上限を無視できます。
806 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:15:19.42 ID:4MYqH5PKo

『選択肢』


◆ 精霊を召喚する

◆ 今回はやめておく

◆ ○週間保留する (2〜4週間の自由指定 保留中はこの選択が発生しません)


>>下1
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 01:17:20.77 ID:ZiXhoEaDO
気になるし召喚する
808 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:23:58.29 ID:4MYqH5PKo

(よし、召喚しよう)


あなたは即決しました。

気になって仕方ないのです。
女神様が直々に送り出した精霊とは、一体何者なのか。
これを確かめない事には夜しか眠れ無さそうです。

そうと決まれば早速地下へ。
あなたがそう考えた、その時です。


「……えっ?」


ぱぁっ、と。
握った水晶、運命の種が眩い光を放ちました。

何事かと考える暇もありません。
光はあっという間に膨張し、世界を真っ白に染めて、はじけました。


思わず目を閉じたあなたには何も分かりません。

ただ何か、小さな羽音が耳に届くのを知覚するのが精一杯でした。
809 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:32:05.60 ID:4MYqH5PKo

ようやくあなたが目を開く事に成功した時、種は消えていました。

では召喚はもう終わったのだろうか。
そう思い周囲を見回しても、何の変化もありません。
失敗……とは考えたくはありませんでした。
女神様がまさかそんな不良品を寄越したとは考え難い事です。

ともかく、あなたは家の中を確かめてみようと自室を後にします。


……そこに早速、明らかな異常がありました。


「あっ、おにいさまっ!」

「やだー! たすけておにいさま!」


廊下の向こうから走ってくる双子です。
さくらとちえりを追いかけるのは、数匹のヤモリでした。

大人の掌よりも大きな個体です。
それが、何やら邪悪な「げっげっげ」などという鳴き声を上げて爆走しているのです。
子供にはちょっと厳しい相手。
ともすれば大人でも悲鳴を上げる者も居そうでした。


今日は動物に追われる日なのでしょうか。
あなたは何が何だか分からないまま、双子を背にかばいつつヤモリを追い払いました。
810 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:43:14.71 ID:4MYqH5PKo

助けた双子はあなたに情報をもたらします。
なんとおかしな動物はヤモリだけではないと言うのです。

ロコは猫の頭をした大きなバッタに。
マトはセミのようにミンミンと鳴く巨大トンボに。
ツバキとコムギはタップダンスを踊る二足歩行の大ネズミに。
それぞれ追いかけられて逃げ回っているとの事。

もうどうしようも無いぐらいハッキリとした異常です。
こうしてはいられないと、あなたは慌てて家中を駆け回りました。


全ての動物を家から追い出す事に成功したのは、もうすっかり日が暮れてから。
もう何が何だか分かりません。
あなた達は皆でソファに集まり、ぐったりとしていました。

なお、双子の話に出なかった精霊は自力で何とかしていました。

ラスペルとルシュが上手い事追い払っていたのは、まぁ分かります。
問題はスピナとショコラ。
七本の小さな人の足を生やした蛇を「愛嬌がある」などと頭を撫でていたのはまるで理解できませんでした。
蛇自身も、どこか困惑したような表情だったのはきっと気のせいではありません。
811 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:48:10.56 ID:4MYqH5PKo

「もー、何が起こってるの、これ?
 ……ダンナサマは、何か知らない?」


疲れきった様子のロコはあなたに聞きます。

心当たりなんて一つしかありません。
あの運命の種でしょう。
あなたは勿論、それを皆に説明しました。

不用意な召喚のせいで何か変になったのかも知れない。
俺のせいだったら本当にごめんと、頭を下げて。


「ダンナサマのせい……じゃないと思うなー。
 どっちかっていうとこれ、呼び出された子の――」


悪戯なんじゃ、というロコの言葉に。


「――正解」


と、誰のものでもない声が返りました。
812 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 01:56:47.72 ID:4MYqH5PKo

羽音。
それと同時に、部屋の隅から湧き出したコウモリが、光源に。
燭台の火に殺到し、あらゆる灯りを覆い隠しました。

あっという間に部屋の中は真っ暗闇。
自分の手さえ見えない世界にあなた達は叩き落され。


そんな中で、あなたの耳元で声が囁かれます。


「Trick」


次の瞬間には、両頬を覆う掌の感触。
それに驚く間も無く。


「or Treat?」


ふわりと、あなたの唇は何者かに奪われました。

聖なる力が流れる、いつもの感覚。
それであなたは、相手が精霊であると確信します。

……放たれた言葉から、何の精霊であるかもまた理解できました。
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 01:58:03.18 ID:DbGUgiilo
蕪だな!
814 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 02:00:05.97 ID:4MYqH5PKo

コウモリ達は盛大な羽音を立てながら部屋の中央に集いました。

そこには、人影が一つ。
青い炎を眼窩に灯すジャック・オー・ランタンに腰掛ける、魔女の扮装をした――。





『選択肢』


◆ いたいけな幼女

◆ 瑞々しい年頃の少女

◆ 妖艶な大人の女


>>下1
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/29(水) 02:01:18.72 ID:NlYNC6y9O
幼女
816 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 02:08:32.39 ID:4MYqH5PKo

青い炎を眼窩に灯すジャック・オー・ランタンに腰掛ける、魔女の扮装をした、いたいけな幼女が一人。
年の頃は双子と同じぐらいでしょうか。
どこを見ているのか分からない、ぼんやりとした瞳がやけに印象的でした。

ぺろりと舌を出し、唇を舐める彼女は茫洋とした無表情で。


「……トリート、ごちそうさま。
 トリックは……おしまい」


ぼそぼそとした声で言いました。


大きなつばの三角帽子と魔女のローブはぶかぶかです。
どういう原理なのか横に浮かせた大きな木の杖も、体とまるでサイズが合っていません。

そんな彼女は自分自身の顔を指差し、続けます。
断片的で聞き取りにくいそれは、自己紹介のようでした。
817 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 02:11:52.12 ID:4MYqH5PKo

「……カボチャ。
 シトルイユ……っていう。
 …………よろしく。

 これ、お近付きの……アレ」


どささささっ。
鈍い音を立てて降り注ぐジャック・オー・ランタンの群れと共に。
どうやらやたらと癖の強そうな精霊が、あなたの家族に加わる事となったのです。
818 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 02:20:09.05 ID:4MYqH5PKo

◆ 待機作物リスト

キャベツLv4    健康+2             55金貨/週
アスパラガスLv1  健康+2             50金貨/週
トマトLv6      健康+3 文化+2        75金貨/週
サクランボLv6   嗜好+3 文化+1       75金貨/週
SSカボチャLv3   健康+3 嗜好+1 文化+2  65金貨/週


◆ 精霊リスト(10/10) 拡張費用 『2000金貨』

『ロコ』        N+   トウモロコシの精霊    好感度 84/100
『スピナ』      R+   ホウレンソウの精霊    好感度 100/100
『さくら&ちえり』  R+   サクランボの精霊     好感度 63/100
『ルシュ』      N    キャベツの精霊      好感度 57/60
『マト』        R+   トマトの精霊         好感度 60/100
『ラスペル』     R    アスパラガスの精霊   好感度 10/60
『ショコラ』     SSR  カカオの精霊       好感度 25/60
『ツバキ』      SR   お茶の精霊        好感度 24/60
『コムギ』      N    小麦の精霊        好感度 16/60
『シトルイユ』   SSR   カボチャの精霊     好感度 30/60


◆ サブクエスト 『鋼の少女』

「領主の館」への外出回数が2回以上(2/2)
「シトルイユ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ キャラクタークエスト 『ジャック・オー・ランタン』

「シトルイユ」の好感度が40以上。
『生活』が☆☆☆☆以上。
『健康』が☆☆☆☆以上。
町に「劇場」が建設済み。
819 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/29(水) 02:22:26.00 ID:4MYqH5PKo
ここまでで。
おやすみなさい。
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 02:24:25.64 ID:DbGUgiilo
乙〜

SSカボチャってことは他の食物もレアリティとキャラがちがうのがある可能性が?
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 02:44:43.28 ID:qV/eau/oo
カボチャちゃんステータス頭1つ抜けててビビる
無課金テンプレ入ってそう
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 03:26:21.55 ID:QFgHmvtZo
もしやと思ったがやはりサブクエ関連だったか
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 03:32:37.20 ID:Y0r40fnMo
これはSSRのときに引いてたらどうなったんだろう
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 08:51:25.56 ID:242UDkIDO
並みのソシャゲなら並列運用可能
ちょっと気を遣うソシャゲならバージョン違いじゃ編成出来ないこともある

でもこのゲームなら、先んじて本体がいるなら衣装だけが召喚されるまでありそう
825 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga sage]:2017/11/29(水) 19:41:30.79 ID:4MYqH5PKo
今日はちょっと休ませてください。
申し訳ないです。
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 20:48:38.94 ID:aG7XCLWW0
ゆっくり休んでね。
僕らはいつまでも待ってるから。
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 21:07:37.55 ID:3S9pT9xMo
??????@
828 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga sage]:2017/11/30(木) 18:25:19.69 ID:DuL9K92Wo
今日はやります
9時から
829 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga sage]:2017/11/30(木) 21:09:51.40 ID:DuL9K92Wo

で、その後。


「……足、しびれてるんだけど」


シトルイユは見事にお仕置きと相成りました。
床に正座して、こってりとお絞りです。


「そりゃそうですー。
 ちゃんと反省できるように座らせてるんだもの」


主導したのはコムギでした。
彼女はタップダンスを踊る大ネズミから逃げ回らされた口です。
といっても、本人が怖がった訳ではありません。


「あ、あの、コムギさん。
 私は、もう大丈夫ですから……」


ツバキがおろおろとしながらも、シトルイユのフォローに回りました。

コムギは、悲鳴を上げて逃げ回るツバキを庇って一緒に逃げていたのです。
悪戯で仲間を怖がらせるとは何事か、と、そういう趣旨のお叱りでした。
830 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga sage]:2017/11/30(木) 21:23:41.61 ID:DuL9K92Wo

「だーめ。
 悪戯はまぁ良しとしても、内容が悪いよ。
 ヘビとかクモとかはちょっと流石に見過ごせないもの」

「……かわいいのに?」

「普通はそう思わないの!」


きょとんと首を傾げるシトルイユの額を、コムギは「めっ」と指で押さえます。
そのままグリグリとされ、あぅおぅ、などと妙てけれんな声を上げました。

コムギの意見には精霊達の大半も同感の模様です。
特に大蜘蛛に追いかけられたロコなどは、あなたの腕にぎゅっとしがみついて離れません。
話に出たせいで思い出してしまったのでしょう。
しきりに部屋の壁や天井に視線をやり、何か居ないかと警戒しているように見えます。

他もおおよそ似たようなもの。
勇ましく撃退に成功したラスペルとルシュだって、どこか落ち着かない様子。

……のほほんとした例外が二名ほどおりますが、感性が少々独特らしい二人なのでノーカンです。
831 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 21:35:09.97 ID:DuL9K92Wo

そんな皆を示して、コムギは言いました。


「ほら、反応見たら分かるでしょ?」

「ん……ほんとだ。
 ……えっと、ごめんなさい?」


よろしい、とコムギは頷きます。
シトルイユは素直に自分の非を認め、ぺこりと頭を下げました。

その言葉が言えたなら十分。
口々にお許しの言葉が投げられて、シトルイユの悪戯は一先ず水に流されました。


その様を見て、あなたはほっとします。

シトルイユはどうやらあなたが知るカボチャの精霊達と同じく、やりすぎたと思ったらちゃんと謝れる子のようでした。
832 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 21:53:31.08 ID:DuL9K92Wo

カボチャの精霊。
それは「きす☆ゆあ」においては珍しく、複数の個体が存在する精霊でした。

レアの三女。
Sレアの次女。
SSレアの長女。
ハロウィンの度に一人ずつ増え、秋のイベントを彩っていたのです。

三姉妹そろって悪戯好きで何かしらを企んで、だけれど結局見事に失敗。
御使い率いる精霊達に捕まって反省のお手伝いまでがテンプレでした。


ではシトルイユはその内の誰かというと……実は誰にも該当しません。
ここに来て初めての、あなたが全く知らない精霊でした。
真っ黒な魔女のローブと三角帽子の幼女、なんてカボチャの精霊はゲームには居なかったのです。

いや、あるいは、とあなたは記憶を思い返します。

そういえば三年目のハロウィンイベントの最後に、三姉妹はこっそり集まって来年の悪巧みをしていました。
その時に「次は姐御にも協力を」などという一文があったのです。
四年目をプレイする前に命を落としたために、あなたはその姐御の正体を知りません。

もしや彼女が?
あなたは思わずまじまじとシトルイユを見つめ……。


「……あの、ほんとに足痺れてきた。
 立っていい?」


無表情で手を上げて許しを求める姿に、姐御ってキャラじゃないなぁ、と苦笑しました。

ともあれ、悪い子ではなさそうです。
見知らぬ精霊であるためにほんの少し心配しましたが、どうやら考えすぎでした。
833 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 22:33:26.71 ID:DuL9K92Wo

それから、痺れでぷるぷると震えるシトルイユを支えながらあなた達は食卓に向かいました。

前回の召喚時と同じく歓迎会です。
といっても、ちょっと控え目とならざるを得ません。
今回は準備を整える前、意図しないタイミングで召喚が成されてしまったためです。
まだパンさえ焼いていない所からの即席パーティーでは、さほどのご馳走は用意できませんでした。
それでも、明日の朝に残り物でお腹一杯になるぐらいの量はありますが。

その事実にシトルイユは大変にがっかりした様子でした。
こんな事なら正規の召喚を待っていれば良かったと、帽子の縁を掴んで唸ります。
ですが言っていても仕方ありません。
あなた達は彼女の小さな失敗を慰め、食前の祈りを捧げてからフォークを取りました。

食事が始まると、シトルイユは俄然元気になりました。
さくらやちえりと余り変わらない年頃ですが、食欲はしっかり旺盛のようです。
一体小さな体のどこに入っているのか。
大の男であるあなたに負けない勢いでシトルイユは料理を平らげます。

隣に座っていたマトちゃんは、思わずお口あんぐりです。
シトルイユのお腹を撫でて、何で膨らんでいないのかと実に不思議そうでした。


「ふぅ。
 ごちそうさま」


お行儀良く口元を拭き拭き。
そのお口から数人前の料理が飲み込まれたなどとても信じられません。
澄ました顔を誰もが覗き込み、ぽかんとした表情です。
それに対し、見つめられる側のシトルイユはしばし首を傾げた後、言いました。


「大丈夫……あったから食べただけ。
 いつもこんなに、なんて言わない……」


そこも心配ではあったけど、皆が言いたいのはそこじゃない。
そんな空気に食卓は包まれました。
834 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 22:51:43.40 ID:DuL9K92Wo

さて、そんなパーティーも終わり。
あなた達はいつも通り、後は露天風呂を楽しんで寝るだけとなりました。


「広くて温かくて、すっごい気持ちいいお風呂なんだよー♪」

「ほうほう……なるほど、詳しく」


と、ロコがシトルイユを誘います。
クモに怯えていたのはもうすっかり落ち着きました。
元凶を前にしても余裕があります。

誘われたカボチャっ子も、ぼんやりした無表情ながらもどこかわくわくした様子。
ロコの話に興味深げに耳を傾けました。


「入ってる間もだけど、上がってからもずっとポカポカでね?
 そのままベッドに入ったら……ぁ、ダンナサマ、ダンナサマ! 大事な事忘れてるよー!」


そこでようやく気付きました。
騒動でころりと抜け落ちていたのでしょう。

シトルイユの部屋がまだ無いのです。
これはいけません。
お風呂に入っている間に妖精を呼んで早急に増築して貰うべきでしょう。


「……待って」


ですが、それを止める者がありました。
当の本人であるシトルイユです。
部屋が無くて困るのは彼女自身。
なのに何故制止するのかと訝るあなたに、シトルイユは真っ直ぐに右手を上げて発言しました。


「部屋、自分で作る」
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 23:10:45.34 ID:OpEYiQdCO
作っちゃうのか……
836 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 23:49:54.11 ID:DuL9K92Wo

シトルイユに言われるままに、あなた達は屋外に出ました。

家の周囲を一回り。
ここは日当たりがダメ、あそこは景観の邪魔。
そんな風にうんうんと頭を巡らせた様子のシトルイユは、やがて一所に狙いを定めました。

家と風車小屋の間。
ちょうど何も無いスペースが大きく開いているそこに立ち、体躯に見合わない大きな杖を振りかざします。

そして。


「 "さぁさぁここでクイズを一つ。
  素敵なあの子のお名前なあに?" 」


ぼそぼそとしたダウナーな口調から一転。
軽快に、踊るような言葉がその口から漏れ出します。


「 "煮ても焼いても美味しくて。
  種まで食えるにくいヤツ。

  ちょっと頭は固いけど。
  中身はとろとろ甘いヤツ" 」


シトルイユの歌は、朗々と続き。


「 "黄色いドレス? 緑のドレス?
  それはあなたのお好み次第。

  だけれど私のオススメは。" 」
  今日は黄色でおっきくて、目鼻が開いたこの子の気分" 」


その言葉に結実すると共に。
杖の先から光が放たれました。

宙を目指し走ったそれは、唐突に弾け――。
837 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 23:50:23.09 ID:DuL9K92Wo

ズドォォン、と。
轟音と共に大きな振動があなた達を襲いました。
土煙が盛大に巻き起こり、視界を覆い隠します。

あなたはもつれそうになる足を動かし、慌てて走りました。
音と振動は前方、シトルイユの立っていた位置から。
何が起こったかは分かりませんが、まずは彼女の無事を確認しなければなりません。

と、そんなあなたの耳に、安堵をもたらす声が届きました。


「ん、正解は……勿論かぼちゃ」


同時に、ぶわりと風が吹いて土煙を吹き飛ばします。
地面からは幻想的な燐光が立ち上り、その光景を露にし、彩りました。


「改めて、自己紹介、する」


あなたはぽかんと、またも大口を開けました。
本日何度目でしょう。
ですが、それも致し方の無い事。
838 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 23:51:22.87 ID:DuL9K92Wo

「私は、シトルイユ。
 カボチャの精霊、で……」


再び茫洋としたか細い声に戻り、語るシトルイユ。

彼女の背後には一軒家程もある巨大すぎるカボチャが、どどんと鎮座しておりました。
黄色い品種のそれは中身が綺麗にくりぬかれ、目鼻と口がぽっかりと開いています。
良く良く見ればそれはどうやら窓であり、低い位置には頑丈そうなドアまでついていました。

これはまさしく一軒家。
カボチャの見た目をした、全く素敵な新居です。


真っ黒いローブ。
大きな三角帽子。
長大な木製の杖。

それらはどうやら、ただの仮装ではありません。
御使いの力でさえ説明のつかないこんな現象を見せ付けられては納得する他無いでしょう。


「……魔法使いも、やってる。
 これからよろしく」


シトルイユはまっ平らな胸を張り、帽子を脱いで言いました。
橙色の左右非対称な髪がはらりとそよぎ、同じ色の瞳は真っ直ぐにあなたを見つめます。
839 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 23:51:52.00 ID:DuL9K92Wo

癖が強い?
それどころではありません。

もっとずっと、それこそ本当の意味で。

物凄い女の子が、今日からあなた達の仲間となった日の事でした。
840 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/30(木) 23:52:59.17 ID:DuL9K92Wo
(最後の一文で誤字る始末)

× 物凄い女の子が、今日からあなた達の仲間となった日の事でした。

○ 物凄い女の子が、今日からあなた達の仲間となったのでした。
841 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:00:05.20 ID:6kGEFuNQo

■ 11月 3週目


◆ 領地状況

『生活』 ☆☆☆☆
『健康』 ☆☆☆☆☆
『嗜好』 ☆☆
『文化』 ☆☆☆


◆ 作付状況(5/5) 拡張費用 『3000金貨』

『畑@』 トウモロコシLv8   生活+4 嗜好+1 文化+1  75金貨/週  ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10  健康+7 文化+1        85金貨/週  ※ 交易中 ※
『畑B』 カカオLv2       健康+1 嗜好+3 文化+1  75金貨/週
『畑C』 お茶Lv2         健康+2 嗜好+2        65金貨/週
『畑D』 小麦Lv1        生活+1             50金貨/週


◆ 待機作物リスト

キャベツLv4    健康+2             55金貨/週
アスパラガスLv1  健康+2             50金貨/週
トマトLv6      健康+3 文化+2        75金貨/週
サクランボLv6   嗜好+3 文化+1       75金貨/週
SSカボチャLv3   健康+3 嗜好+1 文化+2  65金貨/週


◆ 精霊リスト(10/10) 拡張費用 『2000金貨』

『ロコ』        N+   トウモロコシの精霊    好感度 84/100
『スピナ』      R+   ホウレンソウの精霊    好感度 100/100
『さくら&ちえり』  R+   サクランボの精霊     好感度 63/100
『ルシュ』      N    キャベツの精霊      好感度 57/60
『マト』        R+   トマトの精霊         好感度 60/100
『ラスペル』     R    アスパラガスの精霊   好感度 10/60
『ショコラ』     SSR  カカオの精霊       好感度 25/60
『ツバキ』      SR   お茶の精霊        好感度 24/60
『コムギ』      N    小麦の精霊        好感度 16/60
『シトルイユ』   SSR   カボチャの精霊     好感度 30/60


◆ フレンドリスト

『南方の御使い ユーリ』   欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』   遊牧文化  友好度49
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化  友好度19
『離島の御使い イブキ』   和風文化  友好度33


◆ 倉庫

『770金貨』


◆ 家具

『三人がけソファセット』
『源泉掛け流し露天風呂』 ※ 混浴解禁 ※
『ひろびろダイニングテーブル』 ※ パーティー解禁 ※
『精霊をダメにするクッション』
『アロマディフューザー』
『快適ダブルベッド』 ※ ピロートーク&朝チュン解禁 ※
『大容量本棚』
842 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:01:39.29 ID:6kGEFuNQo

■ 今週の領地変動 / 詳細


◆ 領地状況

『生活』 僅かに減少しました……。
『健康』 現状を維持しています。
『嗜好』 成長しました。
『文化』 成長しました。


◆ 嗜好品(自領)

『トウモロコシ』を用いた酒が流通しています。
『サクランボ』の栽培が行われています。
『麦』を用いた酒造りの研究が進んでいます。
『チョコレート』が少し流通しています。


◆ 嗜好品(流入)

『砂糖菓子』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『サトウキビ』の栽培研究が行われています。
『チーズ』が贅沢品として一部で取引されています。
『醤油』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『味噌』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『大豆』の栽培研究が行われています。
『コーヒー』が高級贅沢品として極一部で取引されています。


◆ 文化(自領)

『運動場』が整備されています。
『猫の居る広場』が整備されています。
『彫金細工』が流通しています。
『学校』の建設計画が順調に進んでいます。
『図書館』の建設計画が議論され始めています。
『愛の泉』の建設計画が議論され始めています。
『屋台通り』が人気を博しています。
『飲食店』が人気を博しています。


◆ 文化(流入)

『楽団』が小規模な活動を行っています。
『劇場』の建設計画が議論され始めています。
『牧場』の建設が開始されました。
『創作活動』が一部で始まっています。
『羊毛』が少し流通しています。
『農耕馬』が少し利用されています。
843 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:02:05.69 ID:6kGEFuNQo

■ 待機イベント一覧


◆ メインクエスト 『聖域は愛に満つ』
『生活』が☆☆☆以上
『健康』が☆☆☆以上。
『嗜好』と『文化』の合計が☆☆☆☆☆☆以上。
精霊の好感度の合計が500以上。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『南方の御使い-2』
「南方の御使い ユーリ」の友好度が60以上。
上記の条件を満たした状態で週を跨ぐ。


◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(2/2)
「シトルイユ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『愛の日、その顛末』
「ショコラ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で、2月2週目を迎える。


◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』
「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。


◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。


◆ キャラクタークエスト 『きょういくしたけっかがこれだよ?』
「さくら&ちえり」の好感度が80以上。
「大容量本棚」を購入済み。


◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)


◆ キャラクタークエスト 『トマトが赤くなると?』
「マト」の好感度が80以上。
家にバルコニーが存在する。


◆ キャラクタークエスト 『泰然自若』
「ラスペル」の好感度が40以上。
過去にウリボーの被害が発生した事がある。


◆ キャラクタークエスト 『罪深き者』
「ショコラ」の好感度が40以上。
カカオを過去に作付した事がある。
町に「牧場」が建設済み。
町に「羊毛」が流通している。


◆ キャラクタークエスト 『こんな私にも出来る事』
「ツバキ」の好感度が40以上。
ツバキ「以外」の精霊の好感度が、全員20以上。
精霊の総数が「5人」以上。
「ひろびろダイニングテーブル」を購入済み。


◆ キャラクタークエスト 『いつだって、どこだって、きっとあなたのすぐ傍に』
「コムギ」の好感度が40以上。
メインクエスト「救いの日」を閲覧済み。


◆ キャラクタークエスト 『ジャック・オー・ランタン』
「シトルイユ」の好感度が40以上。
『生活』が☆☆☆☆以上。
『健康』が☆☆☆☆以上。
町に「劇場」が建設済み。
844 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:02:40.48 ID:6kGEFuNQo

■ 条件達成済みイベント一覧


◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』

「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。


◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』

「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。


◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』

「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)



■ 時節イベント


◆ サブクエスト 『メリークリスマス!』

12月4週目を迎える。
イベント発生までにどんな準備をしたかで内容が変化します。
845 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:03:54.33 ID:6kGEFuNQo

■ 行動選択 / 雑事


『選択肢』


◆ 作付変更

◆ 施設拡張

◆ 妖精のお店

◆ 何もしない


>>下1
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:04:22.24 ID:I3M8dhUDO
妖精のお店
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:04:26.49 ID:Pjw/JEujo
何もしない
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:04:29.88 ID:XJc/uO4V0
妖精のお店
849 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:12:07.02 ID:6kGEFuNQo

「はー、ほれぼれしますな」

「みごとなわざまえ」

「あれぐらいのしごと、できるようになりたいですなぁ」


あなたが呼び出すと、妖精達は口々に言いました。
勿論カボチャハウスの事でしょう。

何も無い所に一瞬で家を一軒建てたのです。
彼らの感心も当然です。
あなただって、一夜明けても未だに信じ切れません。
起きてすぐに家を出て、カボチャが鎮座しているかを確認に行った程です。


まぁ、今はそれは置いておきましょう。
妖精達を呼び出したのは理由あっての事です。

魔法はとんでもない代物ですが、妖精の仕事とて負けてはいません。
その腕前を発揮して家具を作ってもらいたいと、あなたは彼らに依頼しました。
850 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:12:36.27 ID:6kGEFuNQo

◆ どっしりバーキャビネット

重厚感ただよう木製キャビネット、大人の夜のお付き合いに是非おひとつ。
なお、お酒は付属しておりませんので各自ご用意ください。
『飲酒』が解禁されます。


◆ 大きなのっぽの柱時計

ちゃんと動きますし鳩も出ます。
家族の時間を共に刻む、素敵なおじいちゃん時計。


◆ 不思議な絵画

その日の気分によって自分を描き変えるちょっと変な絵画。
時々リアルな裸婦画になって気まずい雰囲気を漂わせる以外は全く無害です。


◆ お洒落な出窓

居間の窓を出窓に改造。
お花なんか並べてちょっと気取ってみませんか?


◆ ロッキングチェアwithウッドデッキ

ちょっとお洒落な空間をトトンと増築。
素敵な昼下がりのお昼寝にオススメ。


◆ その他 (自由記述)

妖精さんはとっても器用。
欲しい家具があれば特注しちゃえば良いのです。
851 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:13:15.00 ID:6kGEFuNQo

■ 家具は一つ 『200金貨』 で購入できます。

◆ 所持金

『770金貨』



>>下2


購入する家具を選択して下さい。
家具は一度に 「三つ」 まで購入可能です。

何も買わずに終わらせる事もできます。
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:13:59.75 ID:I3M8dhUDO
今クエに必要な家具ないのか
安価とってたら↓
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:17:37.92 ID:cNJtMXCio
買わない
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:18:00.41 ID:PjRJTcAyo
ウッドデッキ、炬燵
855 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:22:39.40 ID:6kGEFuNQo

が、あなたは心変わりを起こしました。

現状、特に不足している物はありません。
やっぱり家具の追加は見送ります。

妖精達は不満そうにぶーぶーと抗議しましたが、それもすぐに収まります。
素晴らしきは嗜好品。
自家製ホットチョコレートをご馳走すると、あっという間に幸せ心地です。


「うひ、うひひ……おいし、あま、うまぁー……」


何やら変なトリップをしている個体もおりましたが、おおむね問題は無いはずです。
……多分。
856 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:33:55.78 ID:6kGEFuNQo

■ 行動選択 / メイン


シトルイユの登場で、畑仕事はぐんと楽になりました。
何故かといえば、勿論魔法です。

あなたは今、椅子を大きな犬にして座っていました。
誤字でも何でもありません。
本当に、椅子が犬になったのです。

座面はそのまま、四本の椅子の脚は犬の脚に。
頭はどこにもありませんがあなたの指示は聞こえるらしく、言った通りに動いてくれます。
それに座ったままでトウモロコシをもぎ、カブト虫の脚を生やした大きなカゴに放り込むだけ。
一杯になったカゴは自分で判断して空のカゴと場所を交代するのです。

ちょっとファンタジーすぎて慣れるまでに時間がかかりそうな光景でした。


ですがこれでも軽い方。
さくらとちえりなど、巨大クワガタムシの群れを率いてホウレン草の収穫です。
双子の号令に合わせて鋭いハサミが根元をバツリと切り、空飛ぶ絵本達が鳥の足をページの間から伸ばして持ち去っていきます。

異世界情緒溢れすぎじゃないだろうかと、あなたは頬を引きつらせました。
857 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:36:45.18 ID:6kGEFuNQo

ですがまぁ、仕事の負担が減るのは良い事です。

おかげで考え事をする暇もたんとありました。
何に思考を費やすかといえば、勿論日々のこと。

差し当たっては今週はどう過ごそうかと、あなたは椅子犬に揺られながらつらつら考えました。



『選択肢』


◆ 精霊との交流

◆ キャラクタークエスト

◆ 精霊召喚(選択不可)

◆ 文通

◆ 外出



>>下1
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:38:10.52 ID:cNJtMXCio
キャラクタークエスト
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:38:33.27 ID:YYr/E7gDO
交流
860 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:41:05.93 ID:6kGEFuNQo

■ キャラクタークエスト


『選択肢』


◆ ロコ

◆ スピナ

◆ ルシュ


>>下1
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:41:26.12 ID:YYr/E7gDO
スピナ
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:41:39.97 ID:XJc/uO4V0
ルシュ
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:41:59.81 ID:NE5tOQFDO
ルシュ
864 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:42:28.69 ID:6kGEFuNQo

◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』

上記イベントが選択されました。
865 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/01(金) 00:45:54.18 ID:6kGEFuNQo
ここまでで
短くてすみません
年末繁忙期が始まってるせいで色々ガタきてます
もうちょっと体力あると思ってたのに情けない
申し訳ないです
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:54:06.33 ID:NE5tOQFDO
乙です
体調に気をつけ無理をせず休む時はしっかり休んでください
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 10:26:57.32 ID:ifMXWv7zo
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 00:32:50.11 ID:r34w+mhBo
お疲れみたいやねぇ…
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 18:51:29.85 ID:U4f8ki2+0
身体壊さない程度に頑張ってください!
応援しながら待ってます!
870 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/12/04(月) 13:21:51.35 ID:dgr5EUOSo
ご心配かけてすみません。

現場の惨状を見かねた上司が増員かけてくれました。
何とか余裕を取り戻せそうなので、明日から再開します。
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 13:53:12.87 ID:3O7ZSk/Xo
リアルでも>>1がソシャゲ世界にとびたちそうだったのか……強く生きろ無理はするな
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 16:31:24.53 ID:xdDG1iYfo
無理なさらずに
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 13:28:17.05 ID:VyrjBdWGo
おつかれだったのね
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 04:25:54.25 ID:kQWKHA6XO
大丈夫かなぁ
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 17:41:38.61 ID:fm85VXXJ0
頑張れぇぇぇぇ!
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 03:32:16.72 ID:B4PVl4seo
生きてるかな…
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 17:48:18.32 ID:0OBh97JV0
まさか>>1も、今頃ロコやスピナたちに囲まれて…
878 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga sage]:2017/12/10(日) 02:50:02.40 ID:wM5/HEnlo
本当にごめんなさい
テキストファイル開いても文章がろくに頭から出てこない状況です
今までどうやって書いていたかという根本から完全に吹っ飛びました
このスレを本当に自分が作ったのか疑わしいレベル

少しずつ書き進めていますが、出来上がりがいつになるか分かりません
下手したらエタるかも知れません
申し訳有りません
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 12:14:49.56 ID:LekoqMYso
スランプかー
まあ書けないときだってあるさ、休むのも大事
マターリと待機
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/16(土) 20:02:37.29 ID:16Mm0+jm0
がんばってくれぇ…
あなたのスレが無いと夜しか眠れないぃ…
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 22:56:28.22 ID:mpax3QHM0
待ってる
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/31(日) 09:59:11.77 ID:5V7wK5zaO
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 19:22:56.75 ID:81uJ6OmG0
まだ待てる
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:57:41.97 ID:9iPQTPqZO
エロ描写だいぶエスカレートしてたしRで立て直しでも良さそう。自由安価で暴走するタイプのスレじゃないし向こうでも問題なく進められると思うけど
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/26(金) 10:43:37.55 ID:NA2DNYrCO
まだ?
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/26(月) 18:32:21.53 ID:TRc2fBAmO
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 23:33:43.63 ID:l9amOcOJo
保守
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 06:24:32.75 ID:EZjLmwlT0
ほっしゅ
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 06:49:03.49 ID:RlwnFjNH0
ほしゅ
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/06(金) 10:26:03.69 ID:r/WGoKDFO
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