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【安価コンマ】箱庭系萌えソシャゲの世界へ異世界転移Part2【オリジナル】
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571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 01:58:03.57 ID:XRAoR/UNo
ほいさ
572 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 02:07:39.08 ID:swc8pzL/o
01〜10 コメ
11〜20 ミレット
21〜30 ジャガイモ
31〜40 ひよこ豆
41〜50 大豆
51〜60 小豆
61〜70 小麦
71〜80 キャッサバ
81〜90 ソバ
91〜00 カラスムギ
>>下1 コンマ判定
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 02:08:06.66 ID:XRAoR/UNo
えい
574 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 02:10:13.89 ID:swc8pzL/o
穀物御三家のコムギちゃん御当選。
ではここまでで。
おやすみなさい。
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 02:13:51.50 ID:XRAoR/UNo
乙〜
個人的にだけど最近ちょっと表現やりすぎっていうかギリギリ狙い過ぎじゃないかなーと思うので
もちっと控えるというかオブラートに包んでくれると嬉しいっす
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 02:31:38.45 ID:hmW3fORDO
乙です
幼馴染風田舎娘キター
>>1
の文章力でさくちえとの営みは個人的に怖いもの見たさな部分はある
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 04:07:47.27 ID:wCrC1vy+o
びみょんなようならもう片方に移って描写このままとかでもいいのです
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 08:23:06.14 ID:Kkfso4ie0
エスカレートしそうならバッサリキンクリしてそこだけR板で書くとか?
そんなことよりうどんが食えるやったー!
579 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 13:06:19.99 ID:swc8pzL/o
(冷静に考えてやりすぎだったので自重スイッチを入れる音)
ご意見ありがとうございます。
今日は8時からやります。
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 14:35:56.71 ID:LCUTZuRl0
主人公が吹っ切れたあたりから次第にエスカレートしてた感はあるね。個人的にはもう少し葛藤フェイズ見たかったな……
581 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 20:01:50.31 ID:swc8pzL/o
葛藤フェイズは書いてる方も楽しかったんですけど長くやると苛立ちを生みかねないっていうアレが。
このスレではストレス要素を可能な限り排除しようとしてるので何とも難しいです。
ちょっと30分ほど遅れます、申し訳ない。
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 20:23:24.82 ID:X/v/TtkVo
マタ-リと待機
583 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 20:37:46.33 ID:swc8pzL/o
「……で、またこれですか?」
ルシュはじっとりとした目で、あなたを見ました。
その手が指差す先にはアロマディフューザー。
前回のように盛大に蒸されると思っているのでしょう。
あなたは慌てて否定しました。
流石に10個で取り囲むのはやりすぎだったと反省しているのです。
もうあんな風にはしない。
今回は地下の四隅に配置するだけ。
あなたは弁解し、何とか矛を収めてもらいます。
そうして、皆で地下の召喚陣前に集まりました。
あなた達は、現在ちょうど十名です。
それなりに広く作られた地下もそろそろ手狭ではあります。
ですが、折角召喚された新しい仲間を全員で迎える事には小さくない意味もありましょう。
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 20:38:54.60 ID:oNAlH84Q0
ストレス排除しようとして自分にストレス溜めないでね?(`・ω・´)つ旦スッ
585 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 20:40:59.09 ID:swc8pzL/o
「――――」
四方にアロマディフューザー。
後方に精霊達。
召喚準備を整えたあなたは、種を乗せた手を突き出した状態で瞑想しました。
消すべきは煩悩。
より良い結果を引き寄せたいという願いこそを悪と定義し、まず滅ぼす。
かの名高き物欲センサーを騙し切る事を主眼とした不惑の瞑想こそが無欲教の真髄なのです。
やがて訪れた、完全なる空白の一瞬。
思考が全くの無に溶けた瞬間に、あなたの掌から種が零れ落ちました。
余りにも緩やかな時の中。
種が落ち、そして発せられた光は――。
586 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 20:43:48.32 ID:swc8pzL/o
地下の空間は、柔らかく発せられた銅の光に塗り潰されました。
レア以上を示す甲高い音は無し。
つまりはノーマル、最も普遍的な種の精霊を引き当てたようです。
それにこそ、あなたは「良し」と拳を握りました。
丁度もっとも不足していたレアリティです。
生活の根幹を支える穀物や芋、豆類。
そういった物はどれだけあっても困りません。
さて、となれば一体誰が来たのか。
あなたは光の中に目を凝らしました。
587 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 20:54:00.11 ID:swc8pzL/o
「――お待たせっ」
光の中から真っ先に届いたのは、快活な言葉でした。
明るく弾むように。
あるいは軽く背を叩くように。
初めて出会うはずであるというのに、何故でしょうか。
その声は十年来の親友に対するような親しみを篭めて投げかけられました。
たたん、と。
軽快な足音に続いて、その姿が現れます。
ふわりと靡く白いワンピース。
柔らかく流れる亜麻色の髪。
それを隠すように覆うのは、大きな麦藁帽子。
息を呑むような麗しさはありません。
目を見張るような可憐さもありません。
それでも、あなたはそこにある美しさをただ理解します。
新しい精霊は帽子を外して胸に抱き。
ニカッと相好を崩して、あなた達に名を告げました。
「麦の精霊、コムギ。
呼んでもらえたからやってきました!
これからよろしくね?」
そこに居たのはどこまでも普遍的な。
きっと誰もが思い描けるであろう、当たり前の少女像でした。
588 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 21:14:14.21 ID:swc8pzL/o
さて、いつも通りの一階です。
今回少し違うのは、歓迎の準備が完璧に整っていた事でした。
種を使うと朝に決め、収穫を終えて今は午後。
呼ぶとわかっていて時間もあるなら歓迎会だとのロコの号令で、諸々用意されたのです。
地下に入る前に殆どを終わらせておいて、再度温めた物が次々に並べられました。
「わー、すっごいね!
どれも美味しそう!」
コムギが手を叩いて喜びます。
その横にはツバキもいました。
更に挟むようにラスペルとショコラも。
未だそれらしい歓迎会をしていなかった三人もまとめて今日の主役です。
彼女達の前には様々な料理がどどんと。
ほかほかと湯気を立てるそれらは今日までの努力の賜物。
畑で取れた野菜は勿論、交易で得たチーズやバターや調味料。
それらをフルに活用した、今のあなた達が出来る最大の贅沢です。
長々と話をして折角のご馳走が冷めてはもったいない。
話は食べながらすれば良いと乾杯の音頭はごく短く、あなた達は各々のカップを掲げました。
589 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 21:37:48.06 ID:swc8pzL/o
「ねぇ、そのぼうし見てもいい?」
「わたし、とっても気になるわ!」
楽しく進む食事の中、最初にコムギへと突撃したのは最も幼い双子でした。
椅子の脇に置いてあった麦藁帽子に興味津々の様子です。
精霊達は殆ど皆、妖精から購入した服で着飾るのに凝っています。
日頃からブレザー姿を崩さないルシュ、着物のツバキ、修道服のショコラの三人が今の所の例外です。
さくらとちえりは、その中でも筆頭と言って良いでしょう。
日々全く違った衣服を纏い、様々なファッションをこれでもかと楽しんでいます。
幼くとも女の子。
興味だって人一倍のようです。
「もっちろん、いいよー。
こっちおいで、被せてあげる」
コムギの方もそれに快く応じます。
ぱたぱた駆け寄ったさくらの小さな頭を、すっぽり帽子が覆いました。
サイズが合わずズレていくのを、コムギは後ろから支えます。
「ちえり、どう? にあってるかしら?」
得意げに片目を瞑るさくらに、ちえりとコムギはちょっと微妙な表情。
「さくら、なんだかキノコみたい」
流石にサイズ違いではどうしようもありません。
ぷぅと膨れるさくらを、笑いながらなだめるコムギでした。
590 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 21:51:35.07 ID:swc8pzL/o
それを皮切りに、話は少しずつ盛り上がっていきました。
騒がしい日々の楽しさ。
時々起こるちょっとしたトラブルの刺激。
当たり前の家族の生活も、十人の女の子達の手にかかれば何だか夢物語のようです。
一つ一つは紛れも無い真実。
だというのにまとめて聞いてみれば、現実味の無い御伽噺じみていました。
そこまで考えてあなたは苦笑します。
じみている、というかまさにその物ではありませんか。
何せここは楽園だと、あなた自身いつだったか自覚していたのですから。
「あっ、御使いさん。
何か取る?」
と、その時。
コムギがあなたに手を伸ばして言いました。
それにあなたは少しキョトンとし、気付きます。
確かに、ちょうどバターコーンを食べきっていました。
お代わりが欲しいけれど大皿が遠く、立ち上がろうとした所であったのです。
「うん、じゃあそれを取ってもらっていいかな」
どうやら良く気の利く子です。
取ってもらった新しいバターコーンを匙で掬いながら眺めていると、同様の光景は何度かありました。
どちらがホストか分からない程に周囲を見ています。
それを、どうもコムギは負担と感じてはいなさそうです。
勿論、無理をしてあなた達の中に溶け込もうという風でもありません。
生粋の気遣いの人なのだなと、あなたは納得しました。
591 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 22:14:17.92 ID:swc8pzL/o
食事を終えても、歓迎会は続きました。
今のあなた達の家には遊戯室があるのです。
親睦を深めるにはうってつけでしょう。
ダーツで的を外す度に。
ポーカーで読みを外す度に。
ビリヤードで玉を明後日の方向に飛ばす度に。
コムギは分かりやすく嘆きました。
ただそれは陰性ではなく陽性の嘆き。
笑いを誘うおどけた様に、距離はますます縮まった気がします。
そうしてたっぷり遊んだ末に、皆で裸の付き合いとなりました。
一日の締めは何と言っても露天風呂。
かがり火以外に何の明かりも無い野外では、夜になれば驚く程星がよく見えます。
体をふにゃふにゃにしてしまう心地良い温泉の中から見上げるのはまさしく最高の贅沢なのです。
これを味合わずに聖域を楽しんだとは言えません。
ただ勿論、そして残念な事にあなたはそこに参加できません。
手持ち無沙汰になった唯一の男はただ一人、食卓に戻って後片付けです。
本格的なものは後で皆でやりますが、触りでもやっておくと色々楽になるでしょう。
そこへ。
「御使いさん、御使いさん。
ちょっといい?」
ひょっこりと、コムギが一人で戻ってきました。
592 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 22:23:31.27 ID:swc8pzL/o
はて、何でしょう。
あなたは片付けの手を止め、向き直りました。
「ちょっと考えたんだけど思いつかなくって。
御使いさんの事、これからどう呼べばいいかな?」
そういう用件のようです。
てっきり御使いさんで呼ばれるものと思っていましたが、彼女の中では違ったのでしょう。
あくまで暫定の呼び名であったようです。
「ロコはロコだし、ルシュもルシュだし。
さくらちゃんにちえりちゃん。
スピナさんはピーちゃん呼びが気に入っちゃったみたいだし……冗談のつもりだったんだけど」
ぺろっと舌を出しておどけるコムギです。
他の皆には敬称無し。
中にはあだ名も早速つけているのに一人だけ「御使いさん」はどうかと思ったようでした。
593 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 22:30:07.50 ID:swc8pzL/o
自分がどう呼ばれたいか。
他の精霊を参考にするとなると。
旦那様。
主様。
ご主人様。
御使い様。
お兄様……お兄ちゃん、お兄さん?
むむむ、とあなたは唸りました。
いざ聞かれると中々迷うものです。
それでも何とか思考をまとめ、何でもいいよー、と待つコムギへとあなたは返答しました。
>>下2 希望する呼び名を指定して下さい。
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 22:31:37.25 ID:PRVlvYqk0
ミッちゃん(御使いだから)
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 22:34:22.41 ID:+uCVXdTC0
あなた
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 22:34:46.22 ID:XRAoR/UNo
きみ
597 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 22:51:42.88 ID:swc8pzL/o
あなた、と呼んでみて欲しい。
熟考の末に出たのはそんな言葉でした。
何というか、一種の憧れです。
女性からそう呼ばれる事に特別感を抱かない男もそうそういないでしょう。
それを聞いたコムギは、ふぅむと少し考えました。
ちょっと早くも馴れ馴れしすぎただろうか。
あなたは僅かに不安になりましたが。
「ん、分かった。
これからそう呼ぶね。
あ・な・た」
可愛らしく甘えるようにコムギは乗ってくれました。
思わずどきりとするあなたです。
まるっきり幼な妻プレイか何かでした。
598 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:04:03.64 ID:swc8pzL/o
あれ、これまずいな、と。
謎の罪悪感に苛まれるあなたへと、更に追い討ちです。
「どうかしたの?
呼んでって言ったのは、あなたでしょ?」
によによとした笑みでコムギはあなたの懐へ。
殆ど触れそうな距離からの上目遣いで、からかうように見上げます。
そうして、さも今思いつきましたという体で言い放ちます。
「そうそう♪
夫婦になるんだったら、しなくちゃだめな事あるよね?」
目を閉じて、あなたへと伸び上がり。
あなたは支えるように腰を引き寄せ、ちゅっ、と唇を重ねました。
あっ、と思ったときにはもう遅し。
完全に反射的な動きでした。
あなたの体は既に、女性に求められれば応えるように出来上がっていたようです。
599 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:27:14.71 ID:swc8pzL/o
「わ、種いっぱい。
こんなに沢山できるんだ。
それにしてもやっぱりキスすっごい慣れてるね」
パラパラと散らばり落ちた種を拾って、コムギはまたもあなたをからかいました。
そういう当の本人が、誰かに見られていればからかわれそうな程度には頬を赤くしているのは、まぁ指摘すべきではないでしょう。
むしろ、誰にも見られないためにとこういう機会を設けたのかも知れません。
呼び名の件は口実とも考えられます。
お役目を果たし、慣れを養いつつ、恥じらいを皆に隠すために。
もしそうだとすれば、と考えてそのいじらしさに少しくらりとしました。
あなたの脳裏に、脱衣所からちょっとした決意を胸に引き返すコムギが描き出されます。
実際に見た訳ではないので本当の所どうなのかは分からないのですが。
「ロコ達にも種見せてあげなきゃ。
それじゃまたねっ、あ・な・た?」
最後まであなたをからかう幼な妻の風で、コムギは再度露天風呂に向かいました。
半分だけ振り返って笑顔を向ける彼女に、あなたは手を振って見送ります。
600 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:32:11.93 ID:swc8pzL/o
何となく、あなたは自身の唇に触れました。
きっと、そこに振り絞られた少女の勇気が残っているような気でもしたのでしょう。
それからすぐに、あなたは片づけを再開しました。
ですがそこに寂しさはもうありません。
鼻歌混じりで気分よさげに。
あなたの手は止まる事無く動いたのでした。
601 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:44:37.34 ID:swc8pzL/o
■ 11月 1週目
◆ 領地状況
『生活』 ☆☆☆☆
『健康』 ☆☆☆☆☆
『嗜好』 ☆
『文化』 ☆☆
◆ 作付状況(4/4) 拡張費用 『2000金貨』
『畑@』 トウモロコシLv7 生活+4 文化+1 75金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10 健康+7 文化+1 85金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑B』 トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
『畑C』 サクランボLv6 嗜好+3 65金貨/週
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
カカオLv1 健康+1 嗜好+3 文化+1 70金貨/週
お茶Lv1 健康+2 嗜好+2 60金貨/週
小麦Lv1 生活+1 50金貨/週
◆ 精霊リスト(9/9) 拡張費用 『2000金貨』
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 75/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R サクランボの精霊 好感度 60/60
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 48/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 10/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 19/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 10/60
◆ フレンドリスト
『南方の御使い ユーリ』 欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』 遊牧文化 友好度40
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化 友好度10
『離島の御使い イブキ』 和風文化 友好度33
◆ 倉庫
『1995金貨』
◆ 家具
『三人がけソファセット』
『源泉掛け流し露天風呂』 ※ 混浴解禁 ※
『ひろびろダイニングテーブル』 ※ パーティー解禁 ※
『精霊をダメにするクッション』
『アロマディフューザー』
『快適ダブルベッド』 ※ ピロートーク&朝チュン解禁 ※
『大容量本棚』
602 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:45:25.45 ID:swc8pzL/o
■ 条件達成済みイベント一覧
◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、スピナとの交流を行う。
◆ キャラクタークエスト 『わかってきたわ、わかってきたの』
「さくら&ちえり」の好感度が40以上。
サクランボを作付している。
上記の条件を満たした状態で、さくら&ちえりとの交流を行う。
◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
上記の条件を満たした状態で、ルシュとの交流を行う。
◆ サブクエスト 『メリークリスマス!』
12月4週目を迎える。
イベント発生までにどんな準備をしたかで内容が変化します。
603 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:46:12.83 ID:swc8pzL/o
■ 行動選択 / 雑事
『選択肢』
◆ 作付変更
◆ 施設拡張 (選択不可/所持金不足)
◆ 妖精のお店
◆ 何もしない
>>下1
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 23:47:29.50 ID:Z6EkMJ3DO
作付変更
605 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:49:54.31 ID:swc8pzL/o
■ 作付変更
◆ 作付状況(4/4) 拡張費用 『2000金貨』
『畑@』 トウモロコシLv7 生活+4 文化+1 75金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10 健康+7 文化+1 85金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑B』 トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
『畑C』 サクランボLv6 嗜好+3 65金貨/週
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
カカオLv1 健康+1 嗜好+3 文化+1 70金貨/週
お茶Lv1 健康+2 嗜好+2 60金貨/週
小麦Lv1 生活+1 50金貨/週
◆ 精霊リスト(9/9) 拡張費用 『2000金貨』
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 75/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R サクランボの精霊 好感度 60/60
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 48/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 10/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 19/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 10/60
606 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:50:32.53 ID:swc8pzL/o
>>下1
変更内容を指定して下さい。
ただし、交易中の畑は変更できません。
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 23:50:59.26 ID:M6IpTdvoO
トマトをカカオに
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 23:51:34.65 ID:XRAoR/UNo
トマトをカカオに
609 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/24(金) 23:54:16.66 ID:swc8pzL/o
■ 正常に変更されました
◆ 作付状況(4/4) 拡張費用 『2000金貨』
『畑@』 トウモロコシLv7 生活+4 文化+1 75金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10 健康+7 文化+1 85金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑B』 カカオLv1 健康+1 嗜好+3 文化+1 70金貨/週
『畑C』 サクランボLv6 嗜好+3 65金貨/週
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
お茶Lv1 健康+2 嗜好+2 60金貨/週
小麦Lv1 生活+1 50金貨/週
610 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 00:05:37.21 ID:REESbdWVo
■ 行動選択 / メイン
目を瞑る少女の肩をあなたはそっと掴みました。
修道服を纏うショコラは、微笑を湛えてその時を静かに待っています。
その様はまるで神の啓示を待つ聖女を思わせました。
余りにも清らかにして貞淑。
本当にこの少女に口付けるのかと、あなたは思わず唾を飲み込みました。
途端に、何やら自分が汚くはないかと気にかかり始めます。
身嗜みは十分に整えてきたのに、それらが全くの不足に思えてなりません。
ですが勿論、ずっとこのままで居る訳にも、ここで止める訳にも行かないのです。
あなたは意を決して、ショコラへと顔を寄せ。
触れるよ、と一声をかけて、唇を優しく奪いました。
611 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 00:28:40.32 ID:REESbdWVo
キスは一瞬だけ。
すぐに離れたあなた達の間に、カカオの種が降り注ぎました。
それを見て、ショコラは当たり前のように幸福を纏います。
「ありがとうございます、ご主人様。
母の意思、母の愛に沿い救済の一助となれる事は、まさしく光栄に他なりません」
こんなに嬉しい事は無い。
そんな風情であなたの手を両手で握り、ショコラは何度も感謝を伝えてくれました。
それから用意してあった籠に全ての種を集め、決して落とさないようにしずしずと礼拝堂へ向かいます。
女神像にも感謝を捧げ、カカオの健やかな生育を祈るのでしょう。
心なしか、その足取りは普段よりも弾んでいるように見えました。
612 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 00:34:27.07 ID:REESbdWVo
後姿を見送り、あなたはちょっと複雑な気分でした。
嫌がられたいとは少しも思っていません。
が、羞恥もまるで無いとなれば何となく寂しさを覚えるのです。
男として意識されていないという事だろうかと、所謂そういう気持ちでした。
しかしあなたは湧き上がる物を、いやいや、と打ち消します。
お役目のキスは本来そういう物では無いのです。
最近では別の意味を大きく伴うようになっていますが、正しいのはショコラです。
自分自身の事ながら度し難いなと、少々反省しました。
落ちかけた気持ちを持ち直し、あなたは顔を上げます。
これからカカオの種を撒き、その後はさてどうしようかと。
やるべき事は多くなく、背を追われるような用事もありません。
どこへ行き、誰と何をしようが、それはあなたの自由でした。
613 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 00:36:28.16 ID:REESbdWVo
※ お知らせ ※
キャラクタークエストの閲覧方法を変更します。
メインの行動選択時に、選択肢に 『キャラクタークエスト』 の項目が追加されます。
通常の交流ではなくクエストを希望する場合、そちらを選択して下さい。
614 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 00:37:12.53 ID:REESbdWVo
『選択肢』
◆ 精霊との交流
◆ キャラクタークエスト
◆ 精霊召喚
◆ 文通
◆ 外出
>>下1
615 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 00:37:34.55 ID:lTcuwWSDO
外出
クリスマスのことエラ達に相談したいし
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 00:38:33.21 ID:XYcXXiCc0
キャラクエ
いいかげんさくちえの上限上げないと
617 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 00:39:08.74 ID:zNfQfzOX0
キャラクエ
618 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 00:39:30.93 ID:REESbdWVo
■ 外出
『選択肢』
◆ 町
◆ 領主の館
◆ ユーリの領地
※ 精霊を連れて行く場合は、ここで指名して下さい
>>下1
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 00:40:57.69 ID:WB03kJhmo
領主の館 ショコラ
620 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 00:45:13.10 ID:REESbdWVo
殆ど進んでなくてすみませんが、ここまでで。
召喚からの流れがやっぱ一番時間取られますね。
おやすみなさい。
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 00:47:13.41 ID:fgvFOJHMo
乙〜
圧倒的畑不足
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 00:57:37.16 ID:LN+f8OIx0
乙
623 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 01:11:44.73 ID:zNfQfzOX0
乙
次のターンでようやく畑ふやせそうやね。
文化と嗜好優先させたいしマトかツバキかな。
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 02:37:34.79 ID:9tY60jd9o
月イチのお願いに畑お願いするのってありなのかな
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 07:28:58.30 ID:lTcuwWSDO
文化と嗜好より生活と健康の維持、向上のほうが大事だと思う
なんにしても畑を増やしたい
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 09:08:36.94 ID:XYcXXiCc0
乙
畑増やして小麦を植えたいかなぁ
妖精さんにお願いして霊脈的ななんかに繋がないと畑として機能しないらしいし、領主経由で増やすならストレートに金貨2000枚くださいって言うしかないだろうな
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 11:40:27.12 ID:ybMfUyvVO
条件に「作付している」が入ってるさくちえのキャラクエストは早めに消化して交代したいな。
畑に余裕ないし、嗜好は現状ショコラでなんとかなるし。
628 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 22:20:39.69 ID:REESbdWVo
週末の洗礼(大)
なんぼかでもやります
11時から
629 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 23:03:13.94 ID:REESbdWVo
本来こちらから伺うべきところを……から始まる挨拶はまず初手からあなたにダメージを負わせました。
エラを初め、領主に仕える使用人達や騎士、病床に臥している領主本人までが並んで跪いての、です。
分かっていた事ではありましたが、あなたとしては頬を引きつらせる他ありません。
もし同伴したショコラがあなたの顔色を読み取り、取り成してくれなければ時間がどれ程浪費された事か。
あなたはショコラへ感謝の視線を送り、彼女を伴うと決めた過去の自分を賞賛しました。
それから、あなた達は領主の館、その一室に通されました。
勿論、館に存在する最上の一室です。
その中の最上の椅子を勧められ、今エラ達が用意できる最上の茶を用意され、部屋の隅には数人の楽師が待機していました。
さらにはしっかりと武装した騎士がエラの後背、部屋の扉、窓際、楽師の左右、それぞれに二名ずつ立っています。
彼らが守るのはエラではなくあなた達です。
もし何者かが不敬を働いたならば、彼らの剣は即座に下手人の首を刎ねにかかるとの事でした。
ここは聖域ではなく、であれば不心得者が現れる可能性はゼロでは無い、というのが彼らを配したエラの主張です。
「私もその例外ではございません。
この場の騎士は全て入念に選別を行った、特に信仰篤き者のみで構成しております。
雇い主であるからと手心を加える事は決してありません」
どうぞご安心下さいと、エラは胸を張って言いました。
何も安心出来ないあなたは、痛み始めた頭を押さえる事さえできません。
御使い様に頭痛を与えたとして目の前の少女が首無しになっては困るのです。
630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 23:06:39.01 ID:fgvFOJHMo
そのうち何も言ってないのに女の子貢がれそう
631 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 23:14:49.03 ID:REESbdWVo
穏やかな落ち着いた雰囲気の音楽が奏でられ始めても、あなたの心は乱れたままでした。
視界の端に見える楽師達の表情は余りに鬼気迫っています。
一つでも音を外せばその瞬間に死ぬとでも言うような水準で。
まさか故意では無いただのミスで死罪となるとも思えませんが、本当に「死罪ではない」というだけの重罰が科せられる可能性は頭から消えてくれません。
あなたの認識はまた一つ改められました。
御使いというのは、ここまでの者なのです。
このままではろくに話など出来そうにありません。
何せ、彼らが心配で本題はおろか前置きさえ思い出せなくなってしまいました。
早急に何とかしなければ。
あなたは懸命に頭を働かせます。
と、その時、あなたの隣からパチパチと拍手が起こりました。
「なんと素晴らしい演奏でしょう。
皆様方が積まれた努力が、この目に見えるようです」
黒い修道服の少女、ショコラは楽師へと向けて笑顔で賞賛を送ります。
ちょうど曲の切れ目だったために、そこで一度演奏は中断されました。
632 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 23:27:03.02 ID:REESbdWVo
ショコラは続けます。
「ですが……申し訳ありません。
ご主人様は今日、内密の用件のために足を運ばれたのです。
耳にする者は可能な限り減らさねばなりません」
おぉ、とあなたは頷きました。
ここは乗っておくべきでしょう。
実はそうなんだとあなたは引き継ぎます。
勿論、このような事情が無ければもっと楽しみたかったと付け加える事は忘れずに。
エラはそれに、酷く恐縮した様子で楽師達を帰しました。
すぐに椅子から降りて跪き、あなた達に無用な手間をかけさせた事を詫び。
それをあなたは、事前に説明していなかったのだから罪ではない、と何とか止めさせました。
これでようやく、どうにかこうにか話を始める事ができそうです。
ショコラを連れて来て本当に良かった。
その思いで隣の少女を見やれば、気付いたショコラはふわりと微笑み返してくれました。
これは後で何かお礼をしなければならないでしょう。
忘れないよう、あなたはしっかりと心に書き留めます。
633 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 23:40:52.40 ID:REESbdWVo
そうして、あなたはまず切り出しました。
12月の末を彩る、クリスマスというイベントについてです。
この異世界ファーミアにはクリスマスは存在しません。
そもそも十字架のあの宗教も、恐らく以前の世界で最も有名な聖人も居ないのですから当たり前でした。
ですのでまずどういったイベントなのかを説明せねばなりません。
そこであなたは、その日は「普段共に在る家族や隣人に贈り物と感謝を届ける日」だと教えました。
日本においては何やら恋人達の日のようになっていましたが、そこはそれ。
転移前は女性との付き合いなどまるで無かったあなたにとっては、クリスマスとは家族で過ごす日だったのです。
もはやあなたしか知らないイベントである以上、あなたの常識をそのまま適用しても良いでしょう。
「それは……素晴らしい催しかと。
領民達は今や皆、御使い様の御力の恩恵に与り、日々の暮らしにも幾らかの余裕を持っています。
落ち着きを見せ始めた今この時、彼らの背に負った者、そして隣に立つ者を意識させる事は、足元を強く固める事に繋がりましょう。
大きく息を吐くための祭りとしても、恐らくは最良の時期と考えられます」
流石は御使い様です。
エラの惜しみない崇敬や賞賛が贈られ、あなたの提案は受け入れられました。
別にそこまでを考えていた訳では無いあなたとしては苦笑するしかありません。
精霊達と祝うついでに、領民達にもどうかと思っただけだったのですが。
634 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/25(土) 23:44:46.67 ID:REESbdWVo
さて、とりあえずクリスマスの説明は終わりました。
領民達を主導し12月末に備えるとエラが確約した以上、町はこれから徐々にクリスマス色に染まっていくでしょう。
他領地から流れ込む品にも多少の変化が生まれるかも知れません。
町で贈り物を探すならばこれできっと楽になるはずですし、当日に精霊達と町に繰り出す事も視野に入ってきました。。
一段落し、あなたは少し思考を回します。
他に、エラに伝えておくべき事。
あるいは要望しておきたい事などは無かったでしょうか。
>>下1 何かあればどうぞ、クリスマス以外でも大丈夫です (何も無ければ無いで、問題なく進行します)
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/25(土) 23:47:27.61 ID:J6U7rjmPo
金貨が欲しい
636 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 00:06:41.32 ID:n5kaOew2o
あなたは気まずく思いながらも、何とか口を開きます。
金貨の要求です。
先月末、つまりは先週に何も必要でないと告げたばかり。
このタイミングでの無心は実に恥ずかしく感じはしましたが、先立つ物は欲しいのです。
畑を広げるにも、家を増築するにも、家具を買うにも。
とにかく妖精の仕事には金貨が不可欠。
幸い、エラは表情一つ変える事無く応じてくれました。
騎士の一人が音を立てずに部屋を退出し、どこかへ去ります。
蔵を開けるための準備に向かったのでしょう。
どうやらあなた達の帰宅は、金貨と共にという事になりそうです。
◆ 金額計算
『生活』 倍率 x5
『健康』 倍率 x5
『嗜好』 倍率 x20
『文化』 倍率 x20
非月末 -75%
■ アイテム獲得
『250金貨』
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 00:09:38.72 ID:TZHtGbDLo
嗜好と文化重要やん
638 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 00:17:14.21 ID:n5kaOew2o
これで一通りの話は終わりました。
ショコラの演技に関するフォローも必要ありません。
金貨の要求がその条件を満たしています。
普通に考えて、神の子として扱われるだろう御使いが金銭を求める姿を衆目に晒すのは好ましくは無いでしょうから。
後は何か雑談でもしつつ、帰る準備が整うまで待てば良い。
そうなった所で、ショコラが動きました。
楽師達を帰してからこれまで、ショコラは黙ってあなたを見守っていました。
そんな彼女はどうにも気になる事があったようです。
すん。
どこか間の抜けた音にあなたが見やれば、ショコラは鼻をぴくぴく動かしていました。
匂いを嗅いでいるのでしょうか。
すん、すん。
犬のようなその仕草を数度続け、はて、と首を傾げます。
「……あの、つかぬ事を伺いますが。
私とご主人様以外に、御使い様や精霊がこの部屋に入った事はありますか?」
639 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 00:29:12.88 ID:n5kaOew2o
「いえ、私が把握している限りでは、今回が初めての事となります」
「そうですか……となると」
きっぱりした否定に、ショコラはすっと立ち上がりました。
しずしずとした歩みでテーブルを回り込み、エラへと接近します。
「ちょっと失礼しますね」
そうしてなんと、エラの髪を一房掬い、直接匂いを嗅ぎ始めたではありませんか。
部屋の中に一瞬で緊張が広がりました。
突然の行動を理解できないあなた、精霊の最接近により凍りつくエラ、そして万一に備え身構える騎士。
あなたは咄嗟にステイステイと手を上げて騎士達を制止しつつ、混乱した頭で事態の進展を見守ります。
そのまま数秒。
やがて何かの結果が出たらしく、ショコラは顔を上げました。
「やはりこれは……。
エラさん、あなたは母の啓示を受けているようです。
微かにですが、聖性の残り香が感じられました。
そうですね……大きな腕に抱かれて何かを語りかけられる夢を見た事はありませんか?」
640 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 00:41:11.56 ID:n5kaOew2o
今度は緊張ではなく、驚きのざわめきが場を満たしました。
僅かの緩みも無かった騎士達が思わずといった風に顔を見合わせ、身を震わせています。
中には驚嘆の声を漏らした者もあったようです。
自らの主君が女神様の啓示を受けたとなれば、これほどめでたい事もそうありません。
彼らがそうなってしまうのも致し方無い所でした。
ですが、エラの反応だけは違いました。
血の気が引いた顔は一瞬で真っ青です。
何故かといえば。
「た、確かに、そのような夢には覚えがございます。
……しかし、告げられた言葉を、私は……」
覚えていない。
という事のようでした。
彼女程の厳格な信徒が自らの神の啓示を聞き逃したとなれば、まぁこうもなるでしょう。
頭の中は自責の念で埋め尽くされているはずですが。
「あぁ、そこはご安心下さい。
人の身は、母の言葉を受け取るには少々難があるのです。
恐らくこの世の誰であっても覚えてはいられないでしょう」
そこはショコラが掬い上げました。
大丈夫ですよ、と手を握り、安心させるように微笑みます。
641 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 00:47:10.20 ID:Vy2D6j2po
クッソわくわくする展開
642 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 00:48:26.42 ID:n5kaOew2o
「では、私はどのようにすれば……」
「はい、そこは簡単です。
細かい事を抜きに要約すると、エラさんの体に聖性が不足している事が啓示を妨げているのです。
それさえ補ってしまえば早ければ今晩にでも受け取れるはずです」
ということで、と。
ショコラはあなたに振り向きました。
あれ? とあなたは何だか変な既視感を覚えました。
どこかで今の彼女と同じような微笑を見たような気がします。
具体的には、そう。
「ということで、ご主人様。
エラさんにキスをしていただけますか?」
――ショコラと唇を交わして種を生んだ、今朝方辺りに。
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 00:49:29.61 ID:mvqnDQ1do
おおんw
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 00:53:54.26 ID:Vy2D6j2po
御使い様よりエラさんの精神が焼き切れそう
645 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 01:00:25.24 ID:n5kaOew2o
緊張し、ざわめいて。
今度は凍りつきました。
んんんんん?
あなたは予想外の展開に妙な声を上げました。
それに反応してか、エラが慌てた様子で口を開きます。
「なりません、余りに恐れ多い事です!
このような卑しき身に御使い様が触れるなど……!」
「ですが、それですと母の啓示は恐らく受け取れませんよ?」
「ふ、ぐぅっ……!」
そして即座に言葉を封じられました。
エラの表情はあなたが初めて見る物になっておりました。
御使い様を汚すなど言語道断。
されど女神様の御言葉を無視する事も有ってはならない。
二つの信仰が心の中でせめぎあっているのが、もうハッキリと見て取れます。
それを見る騎士達も、もうどうして良いのか分からなくなっている様子でした。
何となくですが、あなたはエラにシンパシーを感じなくもありません。
大分違う形ではありましたが、頭が吹き飛びそうな苦悩というのはこの生活の初め辺りで何度も体験したものですので。
646 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 01:15:11.55 ID:n5kaOew2o
「あー、と……ショコラ?
それ以外に方法は無いのかな?」
「地上にある内で、聖なる力を他者に送り込む権能は御使い様のキスのみです。
この土地ではご主人様と唇を交わす以外に手立てはありません」
あなたが逃げ道を探すものの、そんなものはありませんでした。
これ以上無いぐらいにキッパリとショコラは断言します。
それでもあなたは諦めません。
何分、相手は精霊ではないただの女の子なのです。
「いやぁ、でもね……普通の女の子にとってはキスって大事な物だから……。
ちゃんとした、好きな相手に捧げるべきじゃないかな」
「――お待ち下さい。
御使い様に捧げる事に否やがあるのではございません。
ただ、地を這い慈悲に縋るより術の無い卑しき身分の者が御使い様の唇を受ける栄に浴するなど、余りに不遜が過ぎるかと」
ですが今度はエラからの叩き落しです。
あれー、とあなたは首を傾げたい思いでした。
庇うはずの相手は何故か……いえ、信仰からなのですが守られる位置から華麗に抜け出してしまいました。
647 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 01:25:26.27 ID:n5kaOew2o
膠着状態を動かしたのは、やはりショコラでした。
ぽん、と手を打ち合わせ。
あなた達に、ではこうしましょう、と提案します。
「考えたのですが、ご主人様の判断に一任しましょう。
最も貴い方の意見が優先されて然るべきです。
エラさんにキスについて考えを変えるよう促すか、母の言葉を聞かずとも良いとするか。
ご主人様がエラさんに命じて差し上げれば良いと思います」
その言葉にエラは「なるほど道理です」と頷きました。
どうぞ御身の為さりたいように。
祈りの形に手を組んだ銀髪の少女貴族は、あなたの命を待つ姿勢に入りました。
気楽にぐいぐい話を進めるショコラに、あなたは今度こそ頭痛を覚えます。
それでも頭を抱えてうずくまる訳にもいきません。
どうやらあなたは今ここで、判断を下さねばならないようです。
648 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 01:26:22.32 ID:n5kaOew2o
『選択肢』
◆ キスする
◆ キスしない
◆ その他(自由記述)
>>下2
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 01:27:13.77 ID:gN16tcGrO
そりゃねぇ
↓
650 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 01:27:36.09 ID:pqOvBR0AO
しゅるううううう
651 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 01:27:48.01 ID:TZHtGbDLo
やっちゃえー
652 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 01:41:33.87 ID:n5kaOew2o
あなたはそっと、騎士達に目配せしました。
良く訓練された彼らは、それだけで察してくれたようです。
部屋の外へ退出する事は出来ないようですが、その場で後ろを向いてくれました。
そうして、あなたは少女に命令します。
「……目を閉じて、力を抜いていて」
「――はい、御使い様」
その指示に、エラは即座に従いました。
あなたの邪魔にならないよう腕を下ろし、まぶたを閉じて顎を上げます。
エラの細く小さな肩に手を置いて、あなたは自分に言い聞かせました。
これは義務で行っている事。
証拠にエラの頬には赤は差さず、いつも通りの鉄壁ぶりを取り戻しているじゃないかと。
楽しみを見出してはならない。
忠誠と信仰を裏切る事だけはしてはならない。
何度も何度も繰り返し、あなたは心の中で念じます。
それでも、少女を彩る冬の水面のような硬質の美に。
あなたの心臓が鼓動を早める事だけは、止めようがありませんでした。
653 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 01:49:40.00 ID:n5kaOew2o
少しずつ、少しずつ。
あなたとエラの距離は縮まります。
そこで初めて、一つの事に気付きました。
腕の中の少女から僅かに漂う甘い香り。
恐らくは香水だろうそれに、あなたは小さく息を呑みました。
聖域に存在する誰も、香水の類は使いません。
ですからいつしか存在すら忘れていたそれは、どうしようも無く女性を象徴する物。
ここにきて、あなたはエラが一人の女である事を否応無く意識したのです。
(――)
くらり。
あなたの視界がほんの僅かに歪みます。
気付いた途端に湧き上がった、男としての本能によって。
勿論、精霊達によって十分に鍛えられたあなたです。
表に漏れ出る前に、全てはせき止められました。
念のために、更にもう一度。
あなたは自身の中に蓋をして……今度こそ、確かにエラを奪いました。
654 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 01:58:53.63 ID:n5kaOew2o
義務でしかないキス。
それを長く続ける事はありません。
ほんの少し触れるだけであなたは離れようとして。
「ご主人様。
言い忘れていましたが……出来るだけ長く、して差し上げて下さい。
送り込まれる聖性は多い方がより好ましいですから」
敵か味方か。
さっぱり区別がつかないショコラに止められました。
更に続いた言葉によれば、少なすぎれば失敗の恐れがあるとの事。
頭を掻き毟りたい衝動を抑えながら横目で見たショコラは、穏やかに聖女然として微笑んでいました。
そこに何やら楽しそうな気配を感じるのは、果たしてあなたの気のせいだったかどうか。
ともあれ、まだもう少し続けていなければならないようでした。
となればただそのままで居るのは宜しくないでしょう。
あなたは培った経験を生かして、エラを溶かしにかかります。
せめて、どう見ても初めてだろうキスを少しでも楽しめる物にするように。
655 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 02:12:34.58 ID:n5kaOew2o
まず必要なのは、ほぐす事でした。
エラは体に力が入りすぎています。
自ら不遜とまで言った行為なのですから仕方の無い事ではあります。
が、完全に息まで止めてしまっているのは不味いでしょう。
あなたはエラの背を、指先でとんとんと叩きます。
肩に乗せた手も、優しく撫でるように動かします。
大丈夫大丈夫、力を抜いて良いんだよ、という風に。
同時に、呼吸の仕方を教えるように唇を動かしました。
閉ざされた門を開くように微かに誘導して、吐息を交換するやり方を教育します。
「ん……」
それが功を奏し、エラは何とか呼吸を再開しました。
適度に力も抜けたようで、硬く伸び上がっていた体が弛緩し、ほんの僅かに遠ざかろうとします。
勿論あなたがそれを逃すはずもなく、一時も離れる事なく口付けは続行されました。
「……ん、ぅ」
正直な話。
精霊に匹敵する程に美しいエラを腕の中に抱き。
慣れない呼吸のために漏れる鼻にかかったような声を至近で耳にして。
冷静でいられる男など存在するはずも無いのです。
あなたとて例外ではありません。
楽しんではならないとの言葉は心中に刻まれていますが、それを維持し続けるのは至難も良い所でした。
656 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 02:30:34.95 ID:n5kaOew2o
……ショコラからもう十分との声がかかる頃。
あなたの我慢は相当危険な水域にまで達していました。
ようやく離れた二人の間には、つぅと橋がかかります。
舌を差し込んで蹂躙するような事まではしていませんが、これだけ長くやれば当然でした。
あなた達は互いに、相手の唇の形と柔らかさを完全に記憶した事でしょう。
一晩を挟んで明日の朝に起きた後にさえ、鮮明に思い出せるほどに。
「……感謝いたします。
御使い様へこの身を捧げられた事、これ程幸福な事はございません」
流石にエラも疲れたようです。
息はやや荒く、始まる前は正常だった頬も上気しています。
それでもエラの手は再び跪き、祈りの形であなたに、初めてのキスを奪われた感謝を伝えました。
ぞくりと背を震わせた背徳感を、あなたは必死に拭います。
恋人でもない男に奪われ、それでもなお心からの感謝を捧げる少女の信仰。
そこに喜悦を見出す事だけはしてはならないのです。
657 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 02:35:27.06 ID:n5kaOew2o
幸いにして、あなたには空気をかき混ぜてくれる同行者がおりました。
パチパチパチパチ。
ショコラはキスの完遂を我が事のように喜び、手を叩きます。
おめでとうございます!
ショコラは殆ど飛び跳ねるような勢いでした。
それに続き、背を向けたままの騎士達も拍手を送ります。
御使い様に仕える精霊様が祝福しているのだから、黙っていてはならないと判断したのでしょう。
パチパチ。
パチパチ。
パチパチ。
おめでとうございます。
おめでとうございます。
……何なんだこれは、とあなたは困惑せざるを得ません。
思わず目を合わせればエラも同様に酷く混乱した様子でした。
実に珍しい事に眉を下げ、明らかに困り果てています。
パチパチ。
パチパチ。
おめでとうございます。
おめでとうございます。
そんなどこか間抜けな合唱は、あなたとエラが揃ってありがとうと告げるまで、ちょっとの間続いたのでした。
658 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 02:38:44.62 ID:n5kaOew2o
まぁともかく、これでエラは女神様の啓示を受け取る事が出来るでしょう。
ショコラは早ければ今晩と言いましたが、別段保証がある訳でもありません。
明日かも知れず、明後日かも知れず。
あるいは来週、来月という事も有り得ます。
全ては女神様の気まぐれ次第でしょう。
次に領主の館に来た時に、啓示の内容が聞ければいいな。
あなたは家路につく馬車に揺られながら、ぼんやりとそんな事を考えていました。
659 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 02:39:48.25 ID:n5kaOew2o
◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(1/2)
「?????」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
660 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 02:41:17.99 ID:n5kaOew2o
寝まーす
おやすみなさい
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 02:42:46.68 ID:TZHtGbDLo
乙〜
これがSSRのご加護か
662 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/26(日) 15:13:46.21 ID:n5kaOew2o
休日出勤たのしいな(おめめぐるぐる)
多分8時です……
663 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/26(日) 15:17:50.32 ID:n5kaOew2o
書き忘れてた。
エラの啓示について気付くのは館初回訪問における確定事項です。
たまたま気付きやすいショコラが同行していたので彼女に気付かせただけで、SSRが必要とされる訳では有りません。
例え誰も同行させなくとも、女神様のお告げがあなたに届いて同様の事態が発生しました。
後、昨日寝る前に好感度上昇取り忘れていたので誰か踏んでおいて下さい。
>>下1 下一桁が好感度に加算
『ショコラ』
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 15:19:32.66 ID:Vy2D6j2po
はーい
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 16:16:11.61 ID:TZHtGbDLo
つまりショコラがいなかったら御使いが
神のお告げだと言い張って少女にキスを求めていたと……
周囲以上に本人が頭抱えそう
666 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/26(日) 20:14:35.70 ID:n5kaOew2o
■ 11月 2週目
ある日の昼下がり。
いつものソファセットで寄り添って眠る三人がおりました。
さくらとちえりと、その間に挟まれるスピナです。
スピナの膝の上に一冊の詩集が置かれている辺り、何をしていたかは簡単に予想できました。
大方、一緒に本を読んでいる間に眠くなってしまったのでしょう。
最近では暖炉のお陰でぽかぽかと暖かく、お昼寝が気持ちよい日々なのです。
あなたは何となく、三人の誰が最初に寝たのかを予想しました。
その結果にこみ上げそうになる笑いを懸命に噛み殺します。
普通に考えればさくらかちえり。
ですが何故でしょう、スピナが真っ先に落ちたとか思えません。
朗読の真っ最中に不意に声が小さくなり、突然途切れ、どうしたかと思えば目蓋が落ちていて。
仕方ないねと苦笑しあった双子が目を閉じて寄り掛かる。
そんな光景はいかにもありそうに思えて、あなたの脳裏にどっしりと居座りました。
667 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/26(日) 20:33:19.46 ID:n5kaOew2o
あなたは三人の横を静かに通り、一度自室に戻りました。
タンスを開き、探すのは三人分のタオルケット。
暖炉があるといえど、何もかけずに眠るのは体に良くは無いでしょう。
洗濯したての三枚を引っ張り出して、あなたはもう一度居間に向かいます。
と、どうやら同じ事を考えたのがもう一人居たようです。
スピナ達の膝とお腹は既にふんわり隠され、ぬくぬくを楽しみ始めていました。
「っしー…………あっ」
それをもたらしたのは、ロコでした。
あなたの気配を敏感に感じてパッと振り向き、唇の前に指を立てて静穏を要求しました。
直後にあなたも持つタオルケットに気付いて、口を開けました。
ぽかんとしたのはほんの一瞬。
ロコは笑いを無理に堪えるような「によによ」顔になってしまいます。
668 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/26(日) 20:58:19.15 ID:n5kaOew2o
三人を起こさないように。
忍び足で、しかし素早くあなたに近付くロコです。
つんつんつん。
脇腹をつっつく指先には明らかにからかいの感情が乗っています。
あなたはそれをタオルケットの束でガードしました。
ロコの指先はふわふわに阻まれ、何のくすぐったさも感じません。
「……んふふ♪」
しかしそれはロコの思う壺でした。
攻撃はあなたの防御をすり抜けすり抜け、執拗に脇腹を狙います。
必死の抵抗こそが何よりの楽しみなのです。
いつしかそれはソファの周りをぐるぐる回りながらの遊びに発展しました。
突き出される指を避け、払い、防ぎ。
それでも音を立てないように抜き足差し足で走り回ります。
ロコが足音を立ててしまえば、あなたはしたり顔で指差して指摘しました。
するとロコはぷぅと唇を尖らせながら数秒を足踏みして待機します。
その隙にあなたはソファを回り込み一息つきました。
別に相談した訳でもありませんが、無言の内にルールを作るぐらいはお手の物です。
669 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/26(日) 21:17:46.50 ID:n5kaOew2o
そうして、やがて遊び疲れたあなた達は一緒にソファに倒れこみました。
正確に表現すると、ロコがあなたを押し倒した形です。
あなたが下で、ロコが上。
ソファとロコの二つの柔らかさに挟まれたあなたはどこにも逃げられません。
ですがロコも遊びは終わりにするようです。
あなたの脇腹はもう狙われる事無く、安心してロコの温もりを楽しみました。
ロコも勿論それに応え、犬か猫のようにあなたの胸元に頬をすり寄せています。
そこで、あなたは一つ閃きました。
折角もってきたタオルケットです。
遊びに使うだけでは少々勿体無いでしょう。
ここは一つ、本来の用途で活躍してもらうのも悪くありません。
ふわりとした感触があなた達二人を包みます。
当然気付かない訳も無いロコもまた、あなたの意見に同意のようでした。
670 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 21:31:49.33 ID:n5kaOew2o
「おやすみ、ダンナサマ♪」
耳元で一言囁き、ついでのように唇をさらりと重ねて。
ロコはあなたの上でうつ伏せに目を瞑りました。
その背を撫で、あなたも同じく瞳を閉じます。
少々圧迫感のある体勢でしたが、体温と柔らかさがそれ以上に安心感を与えてくれます。
思わず、ふわぁとあくびも漏れます。
震えるようにくすくす楽しそうな気配が腕の中から感じられますが、目を再び開く様子はありません。
それもそうでしょう。
人の体温程に安堵を誘う物は、きっと他に無いでしょうから。
ゆるゆる、ゆるゆると。
凪の海のような眠気はゆっくりと。
互いを確かめ合うあなた達を、静かに包み込んでいくのでした。
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