【安価コンマ】箱庭系萌えソシャゲの世界へ異世界転移Part2【オリジナル】

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426 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 13:02:20.02 ID:ApNhjISso

■ ソーシャルゲーム版の評価


『お茶の精霊 ツバキ』


臆病な小動物系少女。
公式に料理上手設定で、イベントや漫画でも推されている。
また、年末恒例の人気投票では例年高い順位をキープしている。

メイン画面で畑仕事をするデフォルメキャラの可愛らしさに定評がある。
特に目を×の字にしてわたわた慌てる様は必見。


自分に自信が無く気弱ながらも、出来る事をやろうと頑張る健気っ子。
めげて、落ち込んで、それでも努力を止めない姿に心打たれた御使いは多い。
「こんな妹が欲しかった」「こんな娘を生みたかった」「こんな母から生まれたかった」などとツバキ病患者を量産している。
またの名を「ツバキちゃんの笑顔守り隊」

しかし逆に、健気だからこそ追い詰めて泣かせたいという勢力も存在する。
こちらの名は「ツバキちゃんの笑顔曇らせ隊」

この二つの勢力は日夜激しい争いを……別に繰り広げてはいない。
実際の所、両陣営を兼任する御使いが多数を占めているため。
このせいでツバキは「笑顔を曇らされながら守られている」という「監禁か何か?」という状況に陥っている。


更にツバキの受難は続く。
とある小規模な「きす☆ゆあ」オンリー同人誌即売会にて、お茶の精霊である事を生かしてティーサーバー担当POPになったのである。

……着物の裾をたくしあげて、股の間に給湯口をセットされるというアレすぎるアレとして。

この姿はファン以外の間にも拡散され、主催者のアレさを各地に知らしめると同時に、ツバキまでもアレなキャラとして周知されてしまう事となった。
二次創作では勿論、これをきっかけにおもらしキャラ化。
曇らせ隊ですら同情を禁じえず、そっと涙を拭ったという。


過酷過ぎる状況への嘆きを表した「光の消えた目で膝を抱え口から魂を吐き出す」ツバキのファンイラストは余りにも有名。
見事にAAと化し、掲示板では事ある毎に貼られている。
427 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 13:03:06.48 ID:ApNhjISso
今日は普通の日。
8時からやります。


>>425
帰ったらやっときます。
ご意見感謝。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 13:09:04.92 ID:qQeIZeXK0
ツバキちゃんかわいい。
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 13:44:48.59 ID:bU9BvpA6O
アバ茶ならぬツバ茶か
直飲みで一杯下さい
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 14:53:58.07 ID:wNtAFzqHO
お茶でも飲んで…話でもしようや…。
431 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:07:29.51 ID:ApNhjISso

■ 10月 3週目


◆ 領地状況

『生活』 ☆☆☆☆31
『健康』 ☆☆☆☆☆60
『嗜好』 ☆4
『文化』 ☆☆20


◆ 作付状況(4/4) 拡張費用 『2000金貨』

『畑@』 トウモロコシLv6   生活+3 文化+1  70金貨/週 +10
『畑A』 ホウレンソウLv10  健康+7 文化+1  80金貨/週 +10 ※ 交易中 ※
『畑B』 トマトLv5       健康+2 文化+2  70金貨/週 +10
『畑C』 サクランボLv5    嗜好+3       55金貨/週 +10 ※ 交易中 ※


◆ 待機作物リスト

キャベツLv4    健康+2             50金貨/週
アスパラガスLv1  健康+2             40金貨/週
カカオLv1      健康+1 嗜好+3 文化+1  65金貨/週
お茶Lv1       健康+2 嗜好+2        50金貨/週


◆ 精霊リスト(7/9) 拡張費用 『2000金貨』

『ロコ』        N+   トウモロコシの精霊    好感度 69/100
『スピナ』      R+   ホウレンソウの精霊    好感度 100/100
『さくら&ちえり』  R    サクランボの精霊     好感度 59/60
『ルシュ』      N    キャベツの精霊      好感度 48/60
『マト』        R+   トマトの精霊         好感度 54/100
『ラスペル』     R    アスパラガスの精霊   好感度 10/60
『ショコラ』     SSR  カカオの精霊       好感度 10/60
『ツバキ』      SR   お茶の精霊        好感度 10/60


◆ フレンドリスト

『南方の御使い ユーリ』   欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』   ??文化  友好度16
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化  友好度10
『離島の御使い イブキ』   ??文化  友好度16


◆ 倉庫

『886金貨』

『女神の羽根 x1』


◆ 家具

『三人がけソファセット』
『源泉掛け流し露天風呂』 ※ 混浴解禁 ※
『ひろびろダイニングテーブル』 ※ パーティー解禁 ※
『精霊をダメにするクッション』
『アロマディフューザー』
『快適ダブルベッド』 ※ ピロートーク&朝チュン解禁 ※
432 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:09:07.87 ID:ApNhjISso

■ 待機イベント一覧


◆ メインクエスト 『聖域は愛に満つ』
『生活』が☆☆☆以上
『健康』が☆☆☆以上。
『嗜好』と『文化』の合計が☆☆☆☆☆☆以上。
精霊の好感度の合計が500以上。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『南方の御使い-2』
「南方の御使い ユーリ」の友好度が60以上。
上記の条件を満たした状態で週を跨ぐ。


◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(0/2)
「?????」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『愛の日、その顛末』
「ショコラ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で、2月2週目を迎える。


◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』
「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、ロコとの混浴を行う。


◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、スピナとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『わかってきたわ、わかってきたの』
「さくら&ちえり」の好感度が40以上。
サクランボを作付している。
上記の条件を満たした状態で、さくら&ちえりとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
上記の条件を満たした状態で、ルシュとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『トマトが赤くなると?』
「マト」の好感度が80以上。
家にバルコニーが存在する。
上記の条件を満たした状態で、マトとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『泰然自若』
「ラスペル」の好感度が40以上。
過去にウリボーの被害が発生した事がある。
上記の条件を満たした状態で、ラスペルとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『罪深き者』
「ショコラ」の好感度が40以上。
カカオを過去に作付した事がある。
町に「牧場」が建設済み。
町に「羊毛」が流通している。
上記の条件を満たした状態で、ショコラとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『こんな私にも出来る事』
「ツバキ」の好感度が40以上。
ツバキ「以外」の精霊の好感度が、全員20以上。
精霊の総数が「5人」以上。
「ひろびろダイニングテーブル」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、ツバキとの交流を行う。
433 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:11:01.48 ID:ApNhjISso

■ 条件達成済みイベント一覧


◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』

「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、スピナとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『わかってきたわ、わかってきたの』

「さくら&ちえり」の好感度が40以上。
サクランボを作付している。
上記の条件を満たした状態で、さくら&ちえりとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』

「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
上記の条件を満たした状態で、ルシュとの交流を行う。
434 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:15:54.35 ID:ApNhjISso

■ 行動選択 / 雑事


翌日、あなたは朝から良い物を見ました。

ロコとルシュが、ツバキを伴って台所に立っていたのです。
各種道具の使い方もまだ知らない彼女に、二人は寄り添って一つ一つ丁寧に教えていました。
ツバキも……緊張と萎縮はまだしているようですが、懸命に耳を傾けている様子。

面倒見の良い二人ならば、きっと良く支えてくれるでしょう。
ツバキが一から作った食事を口に出来る日も遠くないに違いありませんでした。



『選択肢』


◆ 作付変更

◆ 施設拡張 (選択不可/所持金不足)

◆ 妖精のお店

◆ 何もしない


>>下1
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:16:58.19 ID:T+wuY4T90
妖精のお店
436 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:21:53.90 ID:ApNhjISso

あなたはおもむろに、パチンと指を弾きました。
すると。


「およびでっ?」


ぽこんと飛び出てくる妖精さん。
もうすっかり長い付き合いの彼らです。
最近では金貨を撒かずとも、こうして合図だけで呼び出せるようになりました。

そんな彼らへと、家具の購入を検討していると伝えます。

その言葉に、金貨大好きな妖精達は大喜びでした。
こんなのどう? こんなのもあるよ?
小さな模型の見本を手に、必死の売り込み合戦です。


あなたはそれを楽しく見やり、さてどうしようかなと考えました。
437 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:22:24.49 ID:ApNhjISso

◆ どっしりバーキャビネット

重厚感ただよう木製キャビネット、大人の夜のお付き合いに是非おひとつ。
なお、お酒は付属しておりませんので各自ご用意ください。
『飲酒』が解禁されます。


◆ 大容量本棚

小説、絵本、詩集がどっさり付属したお得な一品。
あなたもこの機会に、読書を始めてみてはいかがでしょう。


◆ 大きなのっぽの柱時計

ちゃんと動きますし鳩も出ます。
家族の時間を共に刻む、素敵なおじいちゃん時計。


◆ 不思議な絵画

その日の気分によって自分を描き変えるちょっと変な絵画。
時々リアルな裸婦画になって気まずい雰囲気を漂わせる以外は全く無害です。


◆ お洒落な出窓

居間の窓を出窓に改造。
お花なんか並べてちょっと気取ってみませんか?


◆ ロッキングチェアwithウッドデッキ

ちょっとお洒落な空間をトトンと増築。
素敵な昼下がりのお昼寝にオススメ。


◆ その他 (自由記述)

妖精さんはとっても器用。
欲しい家具があれば特注しちゃえば良いのです。
438 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:23:29.54 ID:ApNhjISso

■ 家具は一つ 『200金貨』 で購入できます。

◆ 所持金

『886金貨』



>>下2


購入する家具を選択して下さい。
家具は一度に 「三つ」 まで購入可能です。

何も買わずに終わらせる事もできます。
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:24:37.23 ID:ArA0or6Do
ksk
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:27:49.12 ID:fboGx6bTO
本棚
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:30:21.71 ID:ujzB59Py0
キャビネット
442 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:49:03.62 ID:ApNhjISso

家族の憩いの場、ローテーブルを囲むソファ。
そのすぐ近くにどどんと大迫力の本棚が設置されました。

あなたはそれを眺め、うんうんと頷きます。
ギッシリ詰まった本はどれも妖精さんオススメとの事。
きっと皆の新しい楽しみとなってくれるに違い有りません。

また、もし領地で創作文化が発展したならば、民の手による一冊がここに並ぶかも知れないのです。
是非そうなれば良いと、あなたは微笑みました。


と、その時です。
あなたは本棚の一角に、少々不穏なコーナーを発見しました。

何やら妖しい紫色の表紙。
踊るタイトルに並ぶ文字は「淫」だの「肉」だの「媚」だのといった物が目立ちます。
もしやと思い適当なページを開いてみれば、鬼畜な館の主に調教を受けるメイドさんの心境が描かれていました。


(……官能小説だこれ)


しばし頭を抱えた後、あなたは官能小説の群れをそっと抜き取りました。

さくらとちえりの教育に悪すぎます。
マトだって目にしてしまえば真っ赤になってしまうでしょうし、ツバキも危ないかも知れません。
わざわざこういった物を楽しむ傾向のある者が居ない以上、隔離しておくべきでしょう。

誰にも見つからないようにと願いながら、あなたは自室の中の、普段使わない収納にそれらを押し込むのでした。
443 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:51:42.88 ID:ApNhjISso

■ 行動選択 / メイン


幸い、あなたの行動を見る者はいませんでした。
安堵に息を吐き、額の汗を拭います。

これでもう大丈夫。
まさかわざわざあなたの部屋に侵入し、収納の隅まで探るような子も居ないでしょう。
えぇ、多分、きっと。
居ないと良いですね?


ともあれ、これで雑事は済みました。
残る時間をさて何に当てるかと、あなたは落ち着いて考えます。
444 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:52:38.04 ID:ApNhjISso

『選択肢』


◆ 精霊との交流

◆ 精霊召喚 (選択不可/所持金不足)

◆ 文通

◆ 外出



>>下1
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:53:47.47 ID:zay4GXvPo
ぶんつ
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:54:27.59 ID:zay4GXvPo
うが抜ける阿呆なミス
ダメなら安価下
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:56:14.56 ID:0FznN9DDO
一応文通
448 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 20:56:21.76 ID:ApNhjISso
セーフセーフ
449 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 21:04:45.36 ID:ApNhjISso

自室の机の前。
ここに来たならば何をやるかは決まっています。

あなたは他の御使いに手紙を認める事としました。
今後の領地の発展に欠かせないのは他領との密接な交流です。
現在でも交易は行っていますが、それは未だただの取引でしかありません。
これをより強め、助け合いや支え合いに持っていくのが肝要なのです。

勿論、取引であろうとも長く続ける内に関係は築いていけるでしょう。
ですがそれはあくまで緩慢な速度。
速めようと思うならば、言葉のやり取りはどうしても必要です。


さて、その手紙を今回は誰に送るのが良いでしょうか。
450 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 21:06:01.63 ID:ApNhjISso

◆ フレンドリスト

『南方の御使い ユーリ』   欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』   ??文化  友好度16
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化  友好度10
『離島の御使い イブキ』   ??文化  友好度16



>>下1  対象を「最大二名」指定してください
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 21:06:41.51 ID:qQeIZeXK0
イブキ フィオ
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 21:06:58.89 ID:ArA0or6Do
イブキ
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 21:07:37.80 ID:0FznN9DDO
イブキ ユーリ
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 21:09:48.13 ID:ArA0or6Do
途中送信してしまった・・・
本当はイブキとフィオでした
無効ならそのままか安価下でお願いします
455 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 21:32:20.26 ID:ApNhjISso

あなたの筆はさらさらと進みます。

送る相手はフィオとイブキ。
現在交易を行っている相手です。
お陰様で話題に事欠く事はありません。

まずは領地に流れ込んでいる品々……チーズや醤油、味噌などへの感謝を伝えます。
これらは随分とあなたたちを楽しませてくれました。
ホウレン草の味噌汁は涙を誘う懐かしさでありましたし、チーズとトマトの食い合わせは奇跡じみていました。
醤油を塗って焼いたトウモロコシの美味など、語るだけで涎が湧き出してしまいます。

気付けば、それだけで大きく文面を取ってしまっていました。

これではまるで食べる事しか考えていない食いしん坊のようです。
書き直そうかと、あなたは手を伸ばしましたが……すぐにそれを引っ込めました。

これも味というものでしょう。
実際、美食家というわけでもありませんが、食べる事は好きなのです。
あなた自身の中から沸いた言葉。
あなた自身を率直に示すものとして、フィオやイブキに見てもらうのも悪くはありません。
456 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 21:36:15.99 ID:ApNhjISso

さて、と一段落。
その後はごく普通の社交辞令を重ねて、ある程度の文量となりました。
これだけでも十分とは言えますが、友好を深めるならばもう少し書き足しても良いでしょう。

その内容をどうするかと、あなたは頭を捻ります。



『選択肢』


◆ 共感を誘う話 (友好度+)

◆ 相手の領地状況に興味を示す (嗜好品/文化調査)

◆ その他 (自由記述/内容によっては友好度が大きく+などの可能性有り)


>>下2  御使い毎に内容を変えても構いません。
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 21:37:55.01 ID:qQeIZeXK0
ksk
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 21:38:53.87 ID:T+wuY4T90
相手の領地状況に興味を示す
459 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 21:57:13.64 ID:ApNhjISso

手紙をいつもの女騎士に預け、しばし後。
あなたの元へフィオとイブキからの返信が届きました。
早速それらを手に、あなたは自室に篭もります。


フィオの返信に、あなたは思わず苦笑しました。
前回受け取った手外は殴り書きのような物でしたが、今回は「ような」が抜けています。
これは読み進めるのに苦労しそうでした。

何とかかんとか解読すると、それは殆ど愚痴に近い内容です。

フィオが降臨した領地では、元々遊牧の民が暮らしていたとの事。
野の草もことごとく枯れていた頃は移動も出来ず一箇所に留まっていたようですが、今は元通りになっています。
それは良い事なのですが困った事も多々あるそうで。

最たる物が、民がどこに居るかをいちいち確認しなければならない事。
フィオはどうやら動物好きらしく、暇が出来れば家畜を愛でに行くそうです。
その際に不便に思う事も多いのだとか。
いっそ聖域に小さな牧場でも作りたいと、冗談めかして書かれています。


フィオの領地の状況はおおよそ知れました。

どうやら家畜は『羊』や『馬』が中心との事です。
『羊毛』や『農耕馬』を求めるならば、ここがうってつけでしょう。
勿論、それらを育てる『牧場』のノウハウも知れるでしょうし、そうなれば『肉』や『毛皮』の安定供給の目処が立ちます。
『チーズ』や『バター』を食卓の友にする事も叶うに違い有りません。
460 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 22:11:36.60 ID:ApNhjISso

対するイブキは、やはりキッチリカッチリした文章です。
文字も少々やりすぎを疑う程に丁寧。
あなたは思わず背筋を伸ばして読み進めました。


イブキの領地、海上の大きな離島は、やはり和風文化であるようです。
独特の……といってもあなたにとっては馴染み深い食文化。
これは既に二種の調味料で実感済み。

『醤油』と『味噌』
この二つを継続的に入手するには、イブキとの交友が必須となります。

他には、どうやら芸術、とりわけ『文学』の方面に強いようです。
小説、詩作、俳諧……。
こういった『創作活動』は盛んに行われ、中でも多くの民に認められた作品は本として編纂されるとの事。
驚く事に『図書館』までもが離島には存在するそうでした。

あなたはふと、居間に鎮座する本棚を思い出しました。
イブキと交易を続ければ、あの真新しい本棚に新しい顔ぶれを追加できそうです。
461 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 22:18:20.06 ID:ApNhjISso

手紙を読み終え、まぶたを閉ざします。
あなたの脳裏に浮かぶのは、壮大な大草原と、古い日本の風景です。

見渡す限りの地平線にそよぐ風。
瓦屋根の町並みを行く着物姿の人々。
交互に思い描かれるそれらは、あなたの心を楽しませました。

……残念ながら、今はまだ実際に足を運ぶ事はできません。
距離がありすぎるために、往復を考えると相当の時間がかかるでしょう。
聖域を空にするには長すぎる時間が。
回復したばかりの民を放って遊びに行くには少々遠すぎました。


それでも、夢に見るのは全く自由です。

いつか余裕が出来たら。
あなたは忘れぬように空想の光景を胸に刻み、そっと口角を上げるのでした。
462 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 22:19:18.41 ID:ApNhjISso

■ 友好度上昇


>>下1 コンマ判定 下一桁 『フィオ』

>>下2 コンマ判定 下一桁 『イブキ』
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 22:20:01.18 ID:qQeIZeXK0
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 22:20:06.61 ID:ujzB59Py0
どっせーい!
465 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 22:24:06.07 ID:ApNhjISso

◆ フレンドリスト

『南方の御使い ユーリ』   欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』   遊牧文化  友好度16 + 8 = 24
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化  友好度10
『離島の御使い イブキ』   和風文化  友好度16 + 1 = 17
466 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 22:38:08.35 ID:ApNhjISso

■ 10月 4週目



「キングのツーペア!」

「残念、こちらはフルハウス」


ぐわー、と声を上げて褐色の少女は倒れました。
敵手の無慈悲な宣告についにトドメを刺されたのです。

立派なお胸と頭をカジノテーブルに乗せて、ロコは悔しがりました。
彼女の前にはもうチップは一枚しかありません。
それが今の敗北によって奪われていきました。

チップが移動していく先には、騎士風の美女。
ラスペルです。
以前要望していただけあり、彼女は遊戯室の常連でした。
もうすっかり入り浸りで、早くも身に付けたポーカーフェイスで勝ち星を積み上げておりました。


「ふ、敗北を知りたい」


なんて軽口まで飛び出す始末。
役を作れずに途中でフォールドしたあなたには、何も言う事が出来ません。
467 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 22:53:43.62 ID:ApNhjISso

ちなみに、賭けているのは金銭ではありません。

衣服を妖精から購入するための小遣いは各自受け取っていますが、それを用いた賭博は禁じられています。
あなただけの判断ではありません。
際限なく素寒貧まで賭ける可能性は排除すべきという、皆での話し合いの結果でした。

では何を、というと。


「では今晩のおかずは三品、私の物という事で」

「はーい……。
 うぅ、食べる物がないー」


夕飯のおかずでした。
主食であるトルティーヤだけは奪えませんが、それ以外は制限ありません。

ロコの今晩の食事は酷く侘しい物になるようでした。
周りは皆いつも通りなだけに、余計に堪える事でしょう。

見かねたあなたは、思わず助けの手を差し伸べました。
幸い、あなたは勝っても負けてもいないトントンの状態です。
おかずの半分こ程度は問題ありませんでした。
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:07:12.60 ID:lpScjJbNo
ご飯かけて負けてるのかわいい
469 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:11:27.21 ID:ApNhjISso

「うぅ、ダンナサマ、アリガトー!
 もう大好き!」


途端に、ロコはあなたに抱きつきました。


「おっと、これは体良く出汁にされてしまいましたか」


そんな風にくつくつ笑うラスペルの前で、あなたは熱烈なお礼を見舞われます。
柔らかく甘い感触を体の全面で受け入れると。
全く同時にあなたの唇はロコにかぷりと襲われました。

随分寒くなってきたというのにまだ薄着なロコです。
あなたの誘う魅惑的な肌触りは、未だ健在。
殆ど無意識の内にそれを求めてしまい、気付けば服の裾から手を差し込んでいました。


色々察したラスペルは、お先に、と上げた片手で示して立ち上がります。

颯爽と去っていく背中へあなたとロコは再戦の約束を投げた後。
互いの体を引き寄せ、夕飯までのちょっとした時間を愛で満たすのでした。
470 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:13:58.07 ID:ApNhjISso

■ 好感度自動上昇

『ロコ』

69 + 3 = 72

『さくら&ちえり』

59 + 3 = 60(上限)

『マト』

54 + 3 = 57


◆ 作物レベル上昇

トウモロコシLv7   生活+4 文化+1  70金貨/週

サクランボLv6    嗜好+3       60金貨/週
471 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:16:04.31 ID:ApNhjISso


■ 友好度自動上昇

『フィオ』

24 + 3 = 27


『イブキ』

17 + 3 = 20
472 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:20:37.29 ID:ApNhjISso

■ ログインボーナス


いつもよりちょっと少なく、その代わりロコとの距離がずっと近かった夕飯の後。
あなたはいつもの礼拝堂でした。
ただし、最近はその「いつも」がちょっと変わりつつあります。

女神像の前に立つあなたの横に、ショコラがそっと立ちました。
彼女は一日の節目節目で祈りを欠かさず、掃除も率先して行っています。
そうなれば自然と、共に祈る事が多くなりました。

今日もまたあなた達は並んで目を閉じ、女神様へと日々の感謝を捧げます。



>>下1 コンマ判定
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:21:32.09 ID:Y1IXegvIo
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:23:29.68 ID:Wwbynj0o0
女神様?
475 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:26:33.23 ID:ApNhjISso

と、その時。
あなたは「どんがらがっしゃーん」という大きな音を聞きました。

思わず、げっ、と声が出ます。
何やら随分聞き覚えのある音でした。
まさか奴らか、また奴らなのかと、嫌な予感を胸にあなたは駆け出します。



>>下1 精霊の誰かを指定してください
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:27:43.32 ID:zay4GXvPo
マト
477 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:35:37.30 ID:ApNhjISso

表に出たあなたは、その光景に愕然としました。
走り回る巨大なウリボー。
その存在は予想通りなので分かります。

しかし、その巨体に網がかけられ。
網の端を掴んで引き摺られるように走っている真っ赤な少女は予想外も良い所でした。


「止まっ、止まれぇ! このぉ!
 いい加減、にぃぃぃい!?」


ドダダダダー、とウリボー。
うひゃああああ、とマトちゃん。
疾走の勢いはまるで衰えず、必死に足を回転させるマトは既に限界を超えていそうです。


このままではすっ転んでしまいかねません。
その際に上手く網を手放せずどこかに絡んでしまえば、地面を引き回されて傷だらけ必至です。

あなたは慌ててマトの加勢に入りました。
478 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:43:21.11 ID:ApNhjISso

その後、奮闘の末にウリボーは何とか捕獲できました。
途中で他の皆も参戦してくれましたし、特にラスペルは動きの鈍った所を頭に一撃し、見事に気絶させたのです。
今はノビて転がっている巨体に手際よく縄をかけている所でした。


「あ、ありがと、助かったわ……」

「いや、そっちこそナイスファイト……」


へとへとのあなたとマトは、地面に這いつくばったまま互いの健闘を称えました。

視界の隅。
ウリボーの体当たりで綺麗に破られた倉庫の壁の事は、出来るだけ考えないようにしたままで。



■ 好感度上昇

『マト』

57 + 2 = 59


■ 倉庫の修理

『金貨』

846 → 821
479 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:44:17.83 ID:ApNhjISso

■ 10月 4週目


◆ 領地状況

『生活』 ☆☆☆☆
『健康』 ☆☆☆☆☆
『嗜好』 ☆
『文化』 ☆☆


◆ 作付状況(4/4) 拡張費用 『2000金貨』

『畑@』 トウモロコシLv7   生活+4 文化+1  70金貨/週 +10
『畑A』 ホウレンソウLv10  健康+7 文化+1  80金貨/週 +10 ※ 交易中 ※
『畑B』 トマトLv5       健康+2 文化+2  70金貨/週 +10
『畑C』 サクランボLv6    嗜好+3       60金貨/週 +10 ※ 交易中 ※


◆ 待機作物リスト

キャベツLv4    健康+2             50金貨/週
アスパラガスLv1  健康+2             40金貨/週
カカオLv1      健康+1 嗜好+3 文化+1  65金貨/週
お茶Lv1       健康+2 嗜好+2        50金貨/週


◆ 精霊リスト(7/9) 拡張費用 『2000金貨』

『ロコ』        N+   トウモロコシの精霊    好感度 72/100
『スピナ』      R+   ホウレンソウの精霊    好感度 100/100
『さくら&ちえり』  R    サクランボの精霊     好感度 60/60
『ルシュ』      N    キャベツの精霊      好感度 48/60
『マト』        R+   トマトの精霊         好感度 57/100
『ラスペル』     R    アスパラガスの精霊   好感度 10/60
『ショコラ』     SSR  カカオの精霊       好感度 10/60
『ツバキ』      SR   お茶の精霊        好感度 10/60


◆ フレンドリスト

『南方の御使い ユーリ』   欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』   ??文化  友好度27
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化  友好度10
『離島の御使い イブキ』   ??文化  友好度20


◆ 倉庫

『821金貨』

『女神の羽根 x1』


◆ 家具

『三人がけソファセット』
『源泉掛け流し露天風呂』 ※ 混浴解禁 ※
『ひろびろダイニングテーブル』 ※ パーティー解禁 ※
『精霊をダメにするクッション』
『アロマディフューザー』
『快適ダブルベッド』 ※ ピロートーク&朝チュン解禁 ※
『大容量本棚』
480 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:46:42.02 ID:ApNhjISso

■ 今週の領地変動 / 詳細


◆ 領地状況

『生活』 僅かに成長しました。
『健康』 僅かに減少しました……。
『嗜好』 現状を維持しています。
『文化』 成長しました。


◆ 嗜好品(自領)

『トウモロコシ』を用いた酒造りが研究されています。
『サクランボ』の栽培が行われています。
『タコス』が流行しています。


◆ 嗜好品(流入)

『砂糖菓子』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『サトウキビ』の栽培研究が行われています。
『チーズ』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『醤油』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『味噌』が高級贅沢品として極一部で取引されています。


◆ 文化(自領)

『運動場』が整備されています。
『猫の居る広場』が整備されています。
『彫金細工』が流通しています。


◆ 文化(流入)

『楽団』が小規模な活動を行っています。
『劇場』の建設計画が議論され始めています。
『牧場』の建設計画が議論され始めています。
『創作活動』が一部で始まっています。
481 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:47:20.88 ID:ApNhjISso

■ 待機イベント一覧


◆ メインクエスト 『聖域は愛に満つ』
『生活』が☆☆☆以上
『健康』が☆☆☆以上。
『嗜好』と『文化』の合計が☆☆☆☆☆☆以上。
精霊の好感度の合計が500以上。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『南方の御使い-2』
「南方の御使い ユーリ」の友好度が60以上。
上記の条件を満たした状態で週を跨ぐ。


◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(0/2)
「?????」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。


◆ サブクエスト 『愛の日、その顛末』
「ショコラ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で、2月2週目を迎える。


◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』
「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、ロコとの混浴を行う。


◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、スピナとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『わかってきたわ、わかってきたの』
「さくら&ちえり」の好感度が40以上。
サクランボを作付している。
上記の条件を満たした状態で、さくら&ちえりとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
上記の条件を満たした状態で、ルシュとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『トマトが赤くなると?』
「マト」の好感度が80以上。
家にバルコニーが存在する。
上記の条件を満たした状態で、マトとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『泰然自若』
「ラスペル」の好感度が40以上。
過去にウリボーの被害が発生した事がある。
上記の条件を満たした状態で、ラスペルとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『罪深き者』
「ショコラ」の好感度が40以上。
カカオを過去に作付した事がある。
町に「牧場」が建設済み。
町に「羊毛」が流通している。
上記の条件を満たした状態で、ショコラとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『こんな私にも出来る事』
「ツバキ」の好感度が40以上。
ツバキ「以外」の精霊の好感度が、全員20以上。
精霊の総数が「5人」以上。
「ひろびろダイニングテーブル」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、ツバキとの交流を行う。
482 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:47:51.60 ID:ApNhjISso

■ 条件達成済みイベント一覧


◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』

「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
上記の条件を満たした状態で、スピナとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『わかってきたわ、わかってきたの』

「さくら&ちえり」の好感度が40以上。
サクランボを作付している。
上記の条件を満たした状態で、さくら&ちえりとの交流を行う。


◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』

「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
上記の条件を満たした状態で、ルシュとの交流を行う。
483 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:48:21.79 ID:ApNhjISso

■ 行動選択 / 雑事


『選択肢』


◆ 作付変更

◆ 施設拡張

◆ 妖精のお店

◆ 何もしない


>>下1
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:50:20.84 ID:0FznN9DDO
何もしない
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:50:32.16 ID:XY8YJIo40
作付変更
486 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:56:16.41 ID:ApNhjISso

■ 行動選択 / メイン


週の初めから散々でした。
疲れきったあなたは余分な仕事は何もせずに、体を癒します。
となれば勿論、最適なのは温泉でした。


「おぉぅ……」


染み入るような適温の湯に、思わず声だって漏れてしまいます。

そうしてとろっとろに茹で上がりながら、さて今週はどうしようかとあなたはぼんやり時を過ごします。
487 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:56:44.84 ID:ApNhjISso

『選択肢』


◆ 精霊との交流

◆ 精霊召喚 (選択不可/所持金不足)

◆ 文通

◆ 外出



>>下1
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:57:15.39 ID:Y1IXegvIo
交流
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:57:33.16 ID:qQeIZeXK0
交流
490 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/21(火) 23:59:00.12 ID:ApNhjISso

■ 精霊との交流


◆ 精霊リスト(8/9) 拡張費用 『2000金貨』

『ロコ』        N+   トウモロコシの精霊    好感度 72/100
『スピナ』      R+   ホウレンソウの精霊    好感度 100/100
『さくら&ちえり』  R    サクランボの精霊     好感度 60/60
『ルシュ』      N    キャベツの精霊      好感度 48/60
『マト』        R+   トマトの精霊         好感度 57/100
『ラスペル』     R    アスパラガスの精霊   好感度 10/60
『ショコラ』     SSR  カカオの精霊       好感度 10/60
『ツバキ』      SR   お茶の精霊        好感度 10/60


※ 同時に二人までを指定できます ※


>>下1〜3まででコンマが中間のもの コンマ被りの場合は仲間外れが当選 全部被りは都度処理
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:59:18.93 ID:Y1IXegvIo
ツバキ ショコラ
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:59:28.33 ID:NcUUl1HK0
さくちえ
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 23:59:37.89 ID:0FznN9DDO
ツバキ
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/21(火) 23:59:39.43 ID:XiwwOPHm0
さくちえ
495 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/22(水) 00:01:21.03 ID:Zqj25LGco

■ 交流対象決定

『ツバキ』
496 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/22(水) 00:21:54.94 ID:Zqj25LGco

湯から上がった後、あなたは二階のバルコニーでのんびりとしていました。

時刻はこれから夕暮れを迎えようかという所。
残念ながら西向きのバルコニーでは無いため直接夕日を楽しむ事は出来ません。
しかし、徐々に赤く染まっていく丘を眺めるのも中々乙な物です。

それに、こうしていると中々面白い物も良く見えます。

例えば丘の一角を走り抜ける二台の自転車は、ルシュとロコでしょう。
あなたと対する時とは違い、スピードを競っている様子はありません。
ただ単に風を切って走る楽しさを二人で共有しているのでしょう。
あるいはもしかしたら、二人だけの内緒話でもしながら、という事もあるかも知れません。

運良く見つけられれば良い暇つぶしになるのはスピナです。
彼女の移動は軌跡がまるで一定せず、次に何をするかが予想できません。
サクランボの木を眺めていたかと思えばおもむろに登ってみて昼寝の姿勢に入り。
どうにも寝難かったのか降りたかと思えば、風車小屋に使われているレンガを数えにかかります。
もしかしたらこうするか、という予測が正解だった事は二度あるかないかです。


遊戯室のように分かりやすい楽しみではありません。
ですがここも十分良い場所だと、あなたは気付いたのです。
497 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/22(水) 00:28:31.61 ID:Zqj25LGco

ポットごと持ち込んだヒゲ茶を一口。
あなたの午後は優雅に過ぎていきます。

と、そこに突然の来客がありました。


「おにいさま、見て!」

「できあがったの!」


ちっちゃい双子姉妹、さくらとちえりです。

今日はちょっと普段と違った装いでした。
先日、ツバキを召喚した日に相談していたものでしょう。
可愛らしく華やかな、サクランボの花を模様にした着物……というよりも浴衣です。

二人はその場でくるくる回り、あなたからのお褒めの言葉を待ちました。
目は期待にまみれ、顔は楽しさに綻び、何と返って来るかを分かりきっている表情でした。

勿論、あなたがそれを裏切る訳がありません。


「うん、良く似合ってる。
 さくらもちえりも、凄く可愛いよ」
498 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/22(水) 00:38:34.86 ID:Zqj25LGco

わぁっ、と二人は同時に喜びました。
顔を見合わせあってきゃいきゃい騒ぎはじめます。


「ちえり、きいた? かわいいんだって!」

「きいたわ、さくら。 かわいいっていった!」


もう止まりようの無い上機嫌。
あなたが座った椅子の周りをくるくる走り、あなたの目を回させました。

ですが、更に二人を可愛くする物が届きます。


「あ、あのっ、さくらさん、ちえりさんっ。
 これ、これもつけないとっ」


わたわたしながら走ってきたのはツバキでした。
きっと彼女が着させてあげていたのです。
手には髪飾りらしきものが二つ。
勿論、言葉の通り双子の髪を飾るのでしょう。

追加と聞いて、二人はぴたりと止まりました。
元気に駆け寄り、されるがままにツバキの手を受け入れます。

そうして出来上がったのは二人の天使でした。
浴衣と髪色、そして髪飾りが完全に一体となり、さくらとちえりの魅力を最大限に引き出しています。
499 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/22(水) 00:49:35.40 ID:Zqj25LGco

あなたが先程よりも声のトーンを上げて賞賛すると、二人はえへんと胸を張りました。

皆にも見せてくる。
そう宣言して、凄い勢いで階段を駆け下りていきました。

あなたはそれを苦笑で見送ります。
あの様子では、誰かを探している内にどこかしらが崩れてしまう事でしょう。
最初に会った相手にズレを直してもらう姿が目に見えるようでした。

……さて、さくらとちえりは去りました。
となればこの場に残っているのは、当然二人だけ。


「あ、ぇと……こんに、ちは」


置いていかれて戸惑うツバキと、バルコニーの先客であるあなたです。

どうしたものか。
少し考えて、ちょうど良い物が目の前にある事に気付きます。
ヒゲ茶です。
流石にポット一つを一人で、というのは無理がありました。
正直、持て余し気味だったのです。


「うん、こんにちは。
 良ければだけど、一緒にお茶でもどうかな。
 ……あぁ、お茶っていってもヒゲ茶だけど」


誰かが突入してくる事態に備えて、カップは多めに用意してあります。
ツバキが頷いてくれさえすれば、そのまますぐに初められる態勢です。

出来たら受けてほしいなぁ、とあなたは祈るように見守り。
か細い声と共に上下に動いた頭に、よしっと内心で拳を握りました。
500 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/22(水) 00:55:24.28 ID:Zqj25LGco

ツバキはあなたの対面に座りました。
早速ヒゲ茶を注いだカップを受け取り、一口。


「……ぁ、美味しい」


思わず、といった具合に零れた言葉に、そうだろうそうだろうと頷きます。
トウモロコシのヒゲで淹れたそれは確かに本当のお茶ではありません。
ですがこれまで、あなた達の団欒と常に共にあったのです。
不味いわけがないのです。


更にもう一口を啜るツバキを前に。
あなたは、さて、と考えました。

ツバキはどうやら弱気で、酷く臆病な子のようです。
あなたが何もしなければ話題を出すのは難しいでしょう。
ここはあなたからまず動くのが良いだろうと、何かしらきっかけは無いかと自身の内に問いかけます。



>>下1  何か話題や行動をどうぞ (何も無ければ、沈黙を選べば問題なく進行します)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 01:07:13.79 ID:t+F9XFWxO
バルコニーから見える景色について
502 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/22(水) 01:09:58.98 ID:Zqj25LGco
ねむし
ごめんなさい、続きはまた明日で
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 01:14:42.77 ID:LM9547f/o
おやすみ
504 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga sage]:2017/11/22(水) 19:37:02.53 ID:Zqj25LGco
今日は遅くなってます
多分やるとしても10時
もしかしたら無理かも
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 19:54:10.76 ID:H7ATpQvr0
おk
リアル大事
506 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga sage]:2017/11/23(木) 18:41:18.39 ID:QfiED4J8o
遅くなって申し訳ないです
9時からやります
507 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 21:01:11.94 ID:QfiED4J8o

あなたは視線を動かしました。

見つめる先は、周囲の景色です。
すぐ下には畑を望み、その先には遥か地平線まで続く緩やかな丘。
所々に小規模な林……というよりも、幾らかの木々の集合と呼ぶべきものがある程度。

人によっては寂しいと言うかも知れません。
ですが、あなたにとっては愛すべき絶景でした。
牧歌的なのどかさはまさしく欲していた物に他なりません。
また、これから先の平穏な暮らしを暗示してくれているようで、何だか幸せな心地になってきます。

ですから自然と、ツバキへと投げかける話題は決まりました。


「ツバキは、ここからの景色は好きになれそう?」


その問いに、ツバキはおどおどとしました。
小さく肩を震わせて、慌てたようにカップを置きます。
口に含んだ分を飲み込むタイミングを見計らったのはどうやら正解です。
この様子では下手に話しかけただけでむせかねません。
508 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 21:11:43.12 ID:QfiED4J8o

思わずあなたが苦笑するとツバキは恥じるように少し俯きました。
それでもすぐに顔を上げて、あなたへと返答します。


「は、はい、とても。
 寝る前にいつも、ここに来てるんです」


おや、とあなたはちょっと嬉しくなりました。
同じ物を「良し」と思ってくれている事に一つ。
未だ短いここでの生活の中で、早速楽しみを見つけてくれている事にもう一つです。

これは良いきっかけでしょう。
あなたはこの話題を続ける事にしました。


「それは良かった。
 俺もここは好きでさ。
 皆が楽しくしてるのが良く見えるし、どこまでも広がってそうな丘も見応えがあるしね」


あなたの言葉は勿論本音です。
精霊達の姿を見るのは言うまでもなく。
地平線までの丘というのもあなたにとって貴重でした。

なにせ、あなたは日本で暮らしていたのです。
どこへ行っても建物ばかり。
一切遮る物が無い、などという光景は余程の田舎にしかありません。
山さえ見えないという条件をつけるなら、それこそ北海道にでも足を伸ばさねばなりませんでした。

憧れと言ってしまって良いでしょう。
それはそれは、どれだけ眺めていても飽きるという事が無いのです。
509 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 21:23:40.80 ID:QfiED4J8o

さて、では対してツバキはどうでしょうか。
彼女はこの景色のどこをそんなに、毎晩眺める程に気に入ってくれたのか。
あなたは当たり前に問いかけました。

ツバキはその問いに、静かに立ち上がりました。
そうしてバルコニーの端で手すりを掴み、見下ろします。


「えと、私は……あの畑が一番、凄いと思います」


はにかんだ顔で、ツバキは言いました。
頬は僅かに赤く染まり、どこか興奮した様子です。

あなたはそれに釣られ、隣に立ち、同じように眼下を見下ろします。
今は収穫を終え、茎や葉も土に還り、茶色い土しかありません。
にも関わらずツバキは素晴らしいのだと賞賛していました。

良く分からず首をひねるあなたです。
だってそこにあるのは、酷く見慣れたいつもの畑でしか無いものですから。

その疑問は、本人がすぐに解決してくれました。


「だって……あれが、たくさんの人を救ったんですよね?」
510 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 21:34:08.07 ID:QfiED4J8o

あぁ、とあなたは納得しました。
同時にどこか抜けていた自分を僅かに自嘲します。

最近はすっかり平和だったせいでしょう。
ほんの少し前までこの土地を覆っていた物の事をすっかり忘れていました。

ツバキの言うとおり、畑こそがこの聖域の中心。
多くの民を絶望から救い上げた、救済の象徴なのです。


「凄いなぁ、って。
 見るたびにいつも思うんです。

 やっぱり、皆さんは特別な人達で。
 お手伝いが出来るのが、その、とっても光栄だなぁ……って」


えへへ、と。
ツバキはどこか恥ずかしそうに言いました。
そうして自分の胸の前を両手で押さえて、この生活に感じている喜びをあなたに伝えました。
511 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 21:35:12.13 ID:QfiED4J8o

そんな彼女に、あなたは一つ伝えなければなりません。

とてもとても大事な事。
ツバキがどうにも気付いていないらしいそれを、あなたは言葉にしました。



『選択肢』


◆ ツバキもその一員になるんだ

◆ 誰も特別なんかじゃない

◆ 手伝いだけなんて勿体ないよ

◆ その他(自由記述)


>>下2
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 21:37:15.25 ID:UJ6CeltX0
誰も特別なんかじゃない
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 21:37:44.48 ID:DB+qSKpC0
誰も特別なんかじゃない
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 21:38:00.39 ID:dSexrpYDO
ツバキもその一員になるんだ
515 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 21:55:46.50 ID:QfiED4J8o

「特別な誰かなんて、ここには居ないよ」


あなたはそう思いの丈を伝えます。
ゆっくりと、ツバキの中へ確かに届くようにと。


「えっ、で、でも、人を救うなんて本当に、凄い事で……」


ツバキは納得いかない様子です。
それもまぁ、そうでしょう。

事実として、あなたは特別です。
女神様の目に叶い、救済を役として背負った数少ない御使いなのです。
そんな者が特別ではないなどと吹いた所で説得力には欠けるでしょう。

ですが、あなたは言い張ります。


「誰も特別なんかじゃない。
 みんな、当たり前の事なんだ」
516 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 22:14:49.89 ID:QfiED4J8o

事実として、あなたは知っています。

例えば、銀の髪をなびかせる、あの貴族の少女。
高い身分の生まれであるという他に特別な力を持たない彼女が、己が身と心をどれ程削って民を生かし続けたか。
まるで先の見えない暗闇の中、吹き出る血を抑える術も無くただ拭う事しか出来ず。
それでも決して歩みを止めずに進み続け、あなたの降臨までの時を稼ぎ出したか。

それを知ってなお、自分が特別だからと驕る事など出来ようもありません。
力を持たない者が懸命に、本当に命を賭けて辿り着いた今。
たまたま力を持った者が手を引き救い上げるのは、きっと当たり前の事なのです。


それに、とあなたは苦笑しました。

ロコも、スピナも、さくらも、ちえりも。
そしてやってきて日の浅い残りの四人も。
みんな普通……とは若干言い難い所もありますが、大体普通の女の子です。
天上人のような手の届かない何かではありません。


あなたはそっと、ツバキに微笑みかけました。
自分を下に、周りを上に。
そんな風に置いてしまう事は無いのだと。


「大丈夫。
 みんな、ツバキと何も変わらないよ」
517 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 22:25:35.49 ID:QfiED4J8o

その言葉に、ツバキはしばし戸惑ったようでした。
困り果てたように着物の袖を弄り、視線をさ迷わせます。

そうしてしばし。
静かに言葉の咀嚼が終わるのを待っていたあなたへと、ツバキは口を開きます。
では、と。


「……だとしたら、私にも。
 皆さんみたい、に……出来るん、でしょうか」


自信は無く。
それでも御使い様の言う事ならもしかしたらと。
俯いて顔を隠しながら。

そんな彼女に、あなたは確信を与える事としました。

離れていた距離を詰めるために、一歩。
そうしてツバキの肩に、あなたは手を添えました。


もう片方の手は優しく顎へ。
勿論、目を瞑るようにとの言葉も忘れずに。

それで、あなたが何をするつもりか分かったのでしょう。

ツバキは顔を急激に赤くして、ぎゅっと目を閉じ……ほんの少し触れるだけのあなたのキスを受け入れました。
518 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 22:36:17.94 ID:QfiED4J8o

……生まれた種を手に、あなたはツバキを窺います。

マトではないですが、まるでトマトのようでした。
耳まで真っ赤に染めて、あわあわとしています。

何だか久しぶりの罪悪感を感じなくもないですが、幸い彼女に嫌がる様子はありません。
むしろ、本当にできてしまった、という風です。
役目を果たせる事に対する喜びが大きすぎて混乱しているのだろうと、あなたには読み取れました。


そんなツバキの手をあなたは引きました。
浮き足立って抵抗も出来ない彼女を連れ、階段へ。


「あ、あのっ、どこへ……?」


向かう先は勿論畑です。
あなたは平然と返しました。

既に今日の種まきは終わっています。
本来空いたスペースは無いのですが、少しぐらいならば許容もできます。
畑のどこか隅っこに、明日は茶の木を生やすとしましょう。

ツバキと他の精霊の間に、変な垣根など存在しない。
その事を分からせるためには必要な事ですから。
519 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 22:53:20.88 ID:QfiED4J8o

翌日。
見事に育った葉を、あなた達は皆で摘みました。
蒸して、煎って、午後のひと時を初めての緑茶と共に楽しみます。

その最中、ツバキはあなたにそっと微笑みかけてくれました。
ありがとうございます、と、そこには含まれていたのでしょう。
あなたもまた、笑みに言葉を篭めて返しました。

ツバキがこの家に馴染んでいくための一助にはなれた事でしょう。
ホッと息を吐く安堵は、懐かしい緑茶だけが齎すものではありません。

よかったよかった。

あなたは頷き、茶を啜ります。
今日も平和で茶が美味い。
全くもって良い日々でした。


ですので。

ソファに座るあなたに寄り添おうとして、さくらとちえりに先を越され。
おろおろとしてから別のソファにしょんぼりと腰を落ち着けた所は、きっと見なかった事にしてあげるべきなのでしょう。
520 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 22:53:53.34 ID:QfiED4J8o

■ 好感度上昇判定


パーフェクトコミュニケーション!

最低保証好感度 +7


>>下1 コンマ下一桁が更に加算
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 22:54:39.61 ID:DB+qSKpC0
ツバキちゃんかわいい
522 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 22:57:03.65 ID:QfiED4J8o

『ツバキ』

10 + 1 + (7+1) = 19
523 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 23:04:04.51 ID:QfiED4J8o

■ 10月 月末



「こちら、今月のまとめです」


あ、はい。
そう言うしかないあなたは、ルシュから数枚の紙を受け取りました。
キッチリした読みやすい字体で、今月領内に起こった変化がまとめられています。

エラの報告を事前にルシュが噛み砕き、簡便にした資料です。
専門の教育を受けた事の無いあなたにも一読で理解できるようになっていました。

流石敏腕秘書。
あなたはそう唸る他ありません。
ありがとう、とのあなたの言葉にいえいえと頭を下げて、緑髪の優等生は去っていきます。


さて、肝心の内容についてです。
あなたが読み進めるのに合わせて、対面に座ったエラが説明をしてくれました。


「まず施設に関してですが、牧場の建設計画が進んでおります。
 領内には既に幾らかの羊や馬が流入し、その有用性を知る者も増えました。
 民の間からも飼育・繁殖を是非試みたいとの声が聞かれます。

 自然の緑も復活してきている今ならば、何とか可能でしょう。
 私としましても、この流れは後押ししたいと考えております」


背筋を伸ばしたエラはいつもの引き締まった表情ですが、どことなく嬉しそうに見えます。
きっと、民自身が今後の展望に対して意見を上げられるようになってきた事が喜ばしいのでしょう。
この銀髪の少女貴族がどれ程に領民思いかは、あなたもこれまでに十分知っている事です。
524 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 23:07:46.00 ID:QfiED4J8o

「次に作物です。
 こちらは新たに大豆の栽培研究が開始されました。
 ですが残念ながら、調味料への加工に関しては予定にありません。

 ショウユにミソ……でしたか。
 それらは未だ価値を知る者が少ないようです。
 現在では栽培に成功したとして、通常の豆として食されるに留まるでしょう」


あなたは僅かにガッカリします。
が、それはそうだろうな、との納得もあります。

何せ、醤油も味噌も余りに独特な風味なのです。
どちらもこの辺りの人々が慣れている訳も無く、浸透には時間がかかるに違い有りません。
今はただ大豆の生産体制が整い始めている事だけで良し。
その内に価値を知ってもらえるはずだと、元日本人であるあなたは考えました。




「文化面でも多少の変化がございました。
 にわかに創作活動が人気を博しております。
 中心となっているのは楽団の一部の人員による弾き語りですね。
 今は特に、建設中の大聖堂前で詠われる恋物語が好評だと聞き及んでいます」


……そして、次の話題にあなたは顔を熱くしました。
エラは触れませんでしたが、その恋物語というのはきっとあなたにも関わりある事でしょう。

もしかすれば、というかもしかしなくとも。
エラが精霊達から聞き出した話を民に浸透させるため、何やら手を回しているのかも知れません。
525 : ◆qwMXGMSbw5bw [saga]:2017/11/23(木) 23:08:14.10 ID:QfiED4J8o

その後の部分は、やや難しい話になりました。
ルシュの作成した資料のおかげで何とか理解できるそれは、難民流入や交易の収支に関する物です。

どれ程の人数が入ってきたか。
どこの町、あるいは村にどれ程振り分けたか。
これによる食料消費量の変化や、配給の運搬コストやら。

あるいは交易を担う商隊の規模変化。
商材、つまりは作物の売れ行きや販売後にどう利用されているかといった情報。
代表者の各所感なども付記されています。

正直な話、良く分からない事も多くあります。
それでも僅かでも深く理解できるよう、あなたは必死に努めました。
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