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女殺し屋「さて、今宵は誰を殺そうか」
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1 :
◆Ub2yP6NyRs
[sage]:2017/11/15(水) 04:08:52.93 ID:R6lGYh/D0
「…ここか」
(治安が悪い街のはずれにひっそりと佇む廃墟のビル…)
(そこの最上階、階段から四つ目、左の部屋…)
(…こんなところに本当にいるのか?)
コンコン
「…どうぞ」
「っ!」
(い、いた…!)
ガチャッ!
「あ、あんたが例の殺し屋か!?」
「……」
「頼む、殺してほしいやつが」
「その前に一つ」
「!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1510686532
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/15(水) 04:13:21.77 ID:R6lGYh/D0
「殺しを頼むということは、それ相応の念があるのでしょうね」
「…軽々しい気持ちで、来たわけではありませんね?」
「噂を確かめてやろうという思いでいるのではないのですね?」
「考えて考えて…最終手段としてここに来たのですね?」
「…ああ、そうだ」
「…よろしい」
女殺し屋「お話、お聞かせください」ニコッ
ケース1 妻を強姦された男の場合
※本SSはフィクションです
実在の人物、出来事、その他etcとの関わりは一切ありません
3 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:17:02.80 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「お名前をお聞きしてもよろしいですか」
夫「…夫」
女殺し屋「夫さんですね」
女殺し屋「夫さん、今回はどなたを殺してほしくてここにいらっしゃったのですか?」
夫「…こいつだ」ペラッ
女殺し屋「ふむ…」
夫(…スーツ、ショートヘア、清潔感を感じさせる雰囲気)
夫(こいつが本当に噂の殺し屋…?キャリアウーマンかなにかじゃないのか?)
夫(脚も細いし美人だし…モデルとかもありそうだな)
4 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:19:06.33 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「なぜ彼を殺したいのか、理由をお聞かせください」
夫「…あいつは妻をレイプしたんだ」
夫「そのせいで妻は精神を…」
夫「…あの光景を思い出すだけで腹が煮えくり返る」
女殺し屋「今回の依頼は奥様のことの復讐、ということですか?」
夫「ああ」
女殺し屋「…わかりました」
5 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:23:19.77 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「では依頼達成時の報酬についてですが」
夫「……」ゴクリ
女殺し屋「…あなたの全て」
夫「!?」
女殺し屋「あなたが所有しているもの全てを売り払ったとして、どのくらいのお金が入ると思いますか?」
夫「ま、まさか根こそぎ奪うつもりか!?」
女殺し屋「そうは言っておりません」
女殺し屋「言うだけで構いませんので」
夫「…三千万、くらいか」
女殺し屋「三千万…では五万円ほどでいかがでしょう」
夫「は!?」
6 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:25:22.08 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「あ、でも経費が別ですからね…もう少し安くしたいのならそれでも」
夫「おい待て!」
女殺し屋「?」
夫「人を殺すのにたった十万で引き受けるなんて、そんなの嘘に決まってる!」
夫「ど、どうせお前は噂を利用しようとした詐欺師なんだろ!それともドッキリか!?」
女殺し屋「夫さん、落ち着いてください」
夫「それともなんだ、俺も殺してその後全部手に入れるつもりなのか!?」
女殺し屋「夫さん!」
夫「ひっ!?」
女殺し屋「…落ち着いてください」
7 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:28:04.26 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「コストとパフォーマンスが合っていない、そうお思いになるのもわかります」
女殺し屋「しかし、この『仕事』は私の趣味…いわゆる娯楽でもあります」
女殺し屋「私は自分の趣味を楽しむついでに、小遣い稼ぎをしているに過ぎない」
女殺し屋「だからこそ多額の報酬は望まないし、時間もいただきます」
夫「…時間?」
女殺し屋「はい、調査の時間です」
女殺し屋「この仕事はあくまで趣味。事態が切迫しているのなら話は別ですが、基本的には私のペースでやらせていただきます」
女殺し屋「対象の動向、心理、犯した罪、あらゆる情報を検討したうえで殺害するのかどうかを決定するのです」
女殺し屋「もちろん殺さないと決めた場合、お金はいただきません」
8 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:29:50.37 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「…どうしても疑うのであれば、退出されても構いませんよ」
女殺し屋「私は夫さんがいらっしゃったことを口外しませんし、再度いらっしゃった時も快く歓迎いたします」
夫「…ッ!」ダッ!
ガチャッ!
バタンッ!
女殺し屋(…あれは、『来る』感じかな)
9 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:35:06.84 ID:R6lGYh/D0
夫(…嘘、だよな?)
夫(そうだ、嘘に決まってる)
夫(たった五万で…人を、殺すなんて)
夫(はは、いっそあいつのことは忘れて妻と幸せに生きたほうが)
「親方!こっち終わりました!」
夫「!」
「いやあ男くん!今日も精が出るねえ!」
男「ありがとうございます!」
夫「あいつは…!」ギリッ
10 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:38:55.74 ID:R6lGYh/D0
〜数日後〜
ガチャ
女殺し屋「おはようございます、夫さん」
夫「…あいつを殺してくれ」
女殺し屋「承りました」
女殺し屋「では対象について調査いたしますので、そうですね…」
女殺し屋「三週間ほどお時間をいただいてもよろしいですか?」
夫「構わない」
夫「どれだけ時間がかかってもいい…あいつを…!」
女殺し屋「…わかりました」
11 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:40:51.08 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「では調査が終了しましたらご連絡させていただきますので」
女殺し屋「電話番号をこちらにお願いします」
夫「……」サラサラ
女殺し屋「ありがとうございます」
女殺し屋「では三週間後、改めてご連絡させていただきますね」
夫「…ああ」
12 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:41:43.56 ID:R6lGYh/D0
…バタン
女殺し屋「…さてと」
女殺し屋「んー…今回はこいつにするか」ピポパピポ
プルル…プルル…ガチャ
??『お久だねえ殺し屋ちゃん!』
女殺し屋「久しぶり、催眠術師」
女殺し屋「早速だけど仕事を頼んでもいいかな」
女殺し屋「報酬は駅前のパンケーキ店で食べ放題」
催眠術師『わかってるじゃん!』
13 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:42:51.67 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「ターゲットの情報はメールで送らせてもらうよ」
催眠術師『オッケー、待ってるね☆』
ガチャ!
女殺し屋「これでよしと…」
女殺し屋「さて、次は…」
14 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:44:05.05 ID:R6lGYh/D0
〜翌日〜
部長「OLちゃん、朝から頑張るねえ」
OL「実は買いたいものがあって…早く退社しないと売り切れちゃうんですよ〜」
部長「へえ、なにを買うんだい?」
OL「キッチングッズです、最近人気で」
OL「卵の殻むきが楽になる優れものなんですよね」
部長「なるほど、同棲に備えてということかな」ニヤニヤ
OL「もう、そんな予定ありませんてば」クショウ
部長「はっはっは!冗談だよ!」
15 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:44:44.77 ID:R6lGYh/D0
OL「それより部長、そろそろ会議のお時間では?」
部長「おっと、そうだった。では失礼するよ」
OL「はい、お疲れ様です」
OL(…はあ、愛想笑いも大変だな)
OL(女殺し屋)(さて、ターゲットの写真をデータベースに照合してと)
女殺し屋(…お、ヒット)
16 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:45:27.36 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋(まあ自分で言うのもなんだがうちは大手のセキュリティ会社だし)
女殺し屋(コンピュータ技術が発展したこの時代、信用する会社になら簡単に個人情報を渡す人が多い世の中だ)
女殺し屋(まさかその中に殺し屋がいて、社員の特権として個人情報を調べているとは誰も思うまい)
女殺し屋(よし、住所と電話番号と勤め先は掴んだ)
女殺し屋(あとは犯罪の詳細だが…さすがに会社のパソコンのスペックじゃ警察のハッキングは厳しいし、あとは家でやろう)
17 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:46:35.24 ID:R6lGYh/D0
〜数日後〜
「すみません、少しよろしいですか?」
男「俺ですか?」
「はい、実は安眠グッズの一環として眠りやすくなる音波を発生させる装置を販売しているのですが」
「それのモニターをしていただけないでしょうか?」
「あ、もちろん危険はありませんし、お礼もお支払いしますよ」
「商品券一万円分」
男「一万円…わかりました、暇だしやります」
「ありがとうございます!」ニコッ
18 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:47:33.25 ID:R6lGYh/D0
『…はい、本当に後悔しています』
『あのときの自分はどうかしていた』
『俺の身勝手な都合で、たくさんの人に迷惑をかけてしまった』
『地面に這いつくばって謝罪したいです』
『でも、下手に姿を見せても怯えさせてしまうだけだと思って…』
女殺し屋「…なるほど」
女殺し屋「男が催眠にかかっていなかった可能性は?」
催眠術師「ちょっとお、その言い方はないんじゃない?」
催眠術師「あたしを誰だと思ってるの、天下の催眠術師ちゃんだよ!」
催眠術師「このあたしにかかれば、催眠をかけて本音を引き出すことくらい朝飯前だよ!」
女殺し屋「はは、それもそうだな。悪かった」
催眠術師「まったくだよ!」モグモグ
女殺し屋(ああ…私の財布の中身が空になる未来が見える…)
19 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 04:48:15.85 ID:R6lGYh/D0
女殺し屋「こっちも手はずは整ったし、あとはのんびり期日まで待つか」
催眠術師「ほんっと殺し屋ちゃんは悪趣味だなあ」
女殺し屋「失礼だな、ポリシーだよポリシー」
女殺し屋「依頼はあくまで依頼人の意志に沿って…これが仕事上での私のモットーだ」
催眠術師「仕事っていうか趣味じゃん…」
催眠術師「まあ奢ってもらってる以上文句は言わないけど」
女殺し屋「わかってるじゃないか。殺すことになったらまた奢ってあげるよ」
催眠術師「やった♪」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 07:28:58.54 ID:AI0ngHtTo
期待
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 11:27:03.94 ID:P74rj3LCo
これはギルティやな
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 12:11:41.88 ID:mHnjUuUA0
自分の住処と顔おーぷんって三流じゃんか
トップシークレットがバレバレって無理有りすぎんだろ
23 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:24:02.28 ID:Zig3yfJ10
>>22
舞台は今日より技術が発展した近未来という設定(といってもリニアカーとかはない)
女殺し屋が勤めている会社は個人情報を受け渡す代わりに強固なセキュリティを提供すると評判
個人情報も社員以外には秘匿とするよう徹底的に管理されておりデータにしての社外への持ち出し(USBやらメールやら)は不可能、会社の出入りの際にはボディチェックと荷物検査、更に入社前に本人の同意を得ての抜き打ちスマホチェックなどがある
非常に厳しい職場ではあるが休暇にわりと寛容、給与が高いなどの理由から志望する者も多い
こういう語らない裏設定はまだあるので、もし気になる点があればレスしてほしい
24 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:25:01.48 ID:Zig3yfJ10
〜三週間後〜
女殺し屋「結果から言いますと、男さんを殺す算段はつきました」
夫「!」
女殺し屋「しかし、調査中にこのような音声を拾う機会がありましてね」スッ
夫「…これは?」
女殺し屋「男さんの音声が入っています。聞きますか?」
夫「!…ああ」
25 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:25:49.80 ID:Zig3yfJ10
夫「……」
女殺し屋「いかがでしたか?」
夫「…ふざけるな!」ドンッ!
女殺し屋「……」
夫「なにが姿を見せても怯えさせてしまうだけだ!」
夫「本当に謝りたいのならなぜすぐに来ない!」
夫「だいたいこいつのせいで妻や俺がどれだけ苦しんだと思っている!」
夫「口先だけのクソ野郎が、嘘ばかり吐きやがって!」
女殺し屋「……」
26 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:26:44.54 ID:Zig3yfJ10
夫「ぜえっ、ぜえっ…!」
女殺し屋「…では、殺害は決定ということでよろしいですね?」
夫「当たり前だ!」
女殺し屋「わかりました」
女殺し屋「それでは一週間後、お仕事が終わりましたらこちらの住所までいらしてください」
夫「ここに…?」
女殺し屋「はい。いらっしゃらなかった場合は契約破棄…つまり殺害を取り消すことになさったと判断いたしますので」
女殺し屋「本当に殺したいのならば、必ずいらしてくださいね」ニコッ
夫「……」
27 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:27:32.83 ID:Zig3yfJ10
〜一週間後〜
夫(ここは…海辺の、もう使われていない倉庫群か)
夫(確かに殺しをするにはうってつけだな)
ギィィィ…
夫「ッ!?」
女殺し屋「お待ちしておりました」
男「ーーーッ!ーーッ!」
28 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:28:12.81 ID:Zig3yfJ10
夫「こ、これは…!?」
夫(あいつが床に磔にされて…?)
女殺し屋「確か奥様、アブナイ薬で無理矢理高められたそうですね」
女殺し屋「ですのでこちらも同じ手を…ああ、安心してください」
女殺し屋「『合法』ですよ…今のところは、ね」
女殺し屋「目には目を歯には歯を、というやつです」
夫「……」
29 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:30:45.44 ID:Zig3yfJ10
女殺し屋「さて夫さん、ここに一つのスイッチがあります」
夫「突然なんだ」
女殺し屋「このスイッチを押せば、男さんは死にます」
女殺し屋「具体的にはさらに強烈な薬物が投与され、あまりの快楽に神経が焼き切れます」
夫「なら早く押してくれ」
女殺し屋「いえ、あなたが押してください」
夫「ッ!?」
女殺し屋「やめるならこれが最後のチャンスです」
女殺し屋「あなたがどうしても押さないと仰るのなら契約は破棄し、男さんも殺しません」
女殺し屋「その代わりお金はいただきませんし、どっちにしろあなたの情報は一切洩らさないとお約束しましょう」
30 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:31:34.52 ID:Zig3yfJ10
夫「こ、ここに来て俺に人殺しをさせるのか!?」
女殺し屋「お伝えしましたよね、これは私の趣味でもあると」
女殺し屋「私の趣味に乗っ取るなら、ここはあなたに最後の一押しをしてもらわねばならない」
女殺し屋「それと念の為申し上げますが、薬物を投与するのはあなたではなく私です」
女殺し屋「あなたがすることは、その小さなスイッチを押すだけ」
夫「……」
女殺し屋「まあ私にとってはたかが趣味ですから」
女殺し屋「どちらに転んでも構わないのですがね」
31 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:32:37.46 ID:Zig3yfJ10
夫「……」
夫(あの音声を聞くに、こいつは反省をしているようだった)
夫(だが…)
男『ありがとうございます!』
夫(…許せない)
夫(俺達の心の傷は、決して塞がらない!)
夫(あいつだけが、平凡な生活に戻っていいわけがない!)
夫(こいつにも…!妻と同じ、苦しみを…!)
夫「あああああッ!」
ガチャンッ!
32 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:33:19.00 ID:Zig3yfJ10
女殺し屋「…承りました」
女殺し屋「もう、取り消すことはできませんからね」ニヤア
夫「はあっ、はあっ、はあっ…!」
男「ーー!んーーーッ!」
女殺し屋「大丈夫、苦しみはないはずですから」
女殺し屋「…おやすみなさい」
女殺し屋「恨み言なら、過去の自分に仰ってくださいね」
…プスっ
33 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:34:00.74 ID:Zig3yfJ10
〜数日後〜
『それでは次のニュースです』
『数日前から行方不明となっている男さんですが、未だに捜査は難航しており──』
夫「……」
妻「…あなた?」
夫「あ、ああ!すまない」
妻「…ねえ、大丈夫?」
妻「何日か前帰ってきてから、ぼんやりすることが増えたみたい」
34 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:34:40.48 ID:Zig3yfJ10
夫「…なに、お前のことを考えてたのさ」
夫「少しずつよくなっていてよかった、と思ってね」
妻「…そう」
夫「また、どこかに出かけないか?」
夫「静かな場所へ」
妻「そうね…〇〇山に行きたいわ」
夫「よし、じゃあ有給が取れ次第行こう!」
妻「もう、せっかちね」クスクス
35 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:35:19.06 ID:Zig3yfJ10
夫(…頭にこびりついて離れない)
夫(あいつが死ぬ直前の、絶望した表情)
夫(…もしかしたら、俺はあいつは許すべきだったんじゃないか?)
夫(俺のしたことは…あいつの心を踏みにじるようなことだったんじゃ…)
夫(だとしたら、俺は…!)
36 :
◆Ub2yP6NyRs
[saga]:2017/11/15(水) 17:36:09.36 ID:Zig3yfJ10
〜駅前・パンケーキ店〜
女殺し屋「──という具合さ」
催眠術師「そりゃあまた酷なことさせたね」モグモグ
女殺し屋「男さんが心から自分のしたことを悔いているのは聞けば明らかだった」
女殺し屋「それを自身の憎しみを優先して殺すと決めたんだ、これくらいの咎を背負わせてもいいだろう?」
催眠術師「ほんとに趣味が悪い…」
女殺し屋「ふふ…目には目を、歯には歯を」
女殺し屋「…罪には罪を、ってね」
ケース1 END
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 17:55:52.91 ID:mHnjUuUA0
>>23
そこじゃなくて女殺し屋の事だぞ
素人が女殺し屋の住居探し当てられるってのは設定苦しいなと思ってな
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