美琴「私は」

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90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 21:16:54.68 ID:32qO1oNx0
敵から貰ったもん食うとか不用心すぎるだろ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 22:07:29.88 ID:ngzdENav0
>>90
自分がかなり強いっておごりがあるから何回か命かけたとはいえ基本甘いのよね
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:40:24.78 ID:x1fc9NmZ0
上戸「・・・それで、その00000号ですが、ほかの妹達とは一線を画す存在なのです。」

美琴「具体的にどう違うわけ?ただの試作個体ってだけじゃないの?」


上戸「クローンがレベル5に至る確率は1%にも満たない。・・・これをどうみますか?」

美琴「どうって・・・そりゃ不可能だと思うけど。」


1%にも満たない確率の為に費用は割けない。だからこそ量産能力者計画は凍結されたのだ。
それが樹形図の設計者の判断ならまずそうするだろう。

上戸「コピーは本物には勝てない・・・ということですね。」

美琴「酷な言い方だけど、その通りね。」

上戸「しかし・・・ゼロではありませんよね?











試作品として作った00000号が、その1%にも満たない奇跡の存在だったとしたら?」



ありえない。そんなことあるはずがない。何体か作った末の偶然ならともかく、最初の1回でそれが起こるなど、
人生初めて、一枚だけ買った宝くじが一等に当選するよりも難しい。
そんな事が起こるはずがないのだ。



上戸「まさか、天井も思わなかったでしょうね・・・いきなり完全に成功してしまうだなんて。そして、その可能性の低さを樹形図の設計者に証明されてしまうだなんて。」


・・・・『量産』には失敗した・・・しかし『複製』には成功していたんですよ。だからこその『フルチューニング』なのです。」



美琴「つまり・・・その00000号は私に匹敵するぐらいの能力者って事?」

上戸「・・・端的にいえばその通りですね。御坂美琴の完全複製品・・・それが00000号。ゆえにその寿命も通常よりもはるかに長い。」

美琴「・・・寿命が?」

上戸「もともと、クローンとはいえ兵器利用が目的でしたからね。それなりに長生きしてもらわないと困るでしょう?妹達はすぐ死ぬ予定だから寿命も短く設定されていたんです。」


美琴「・・・・・」


上戸「そして、兵器利用が出来なくとも、長期的にモルモットとして使うためにも。・・・仮に死んでも超電磁砲という能力だけは残る。」

美琴「・・・『木原』が関わってるだけの事はあるゲスさね。」

上戸「・・・!・・え、ええ。そうですね・・・」


その狼狽を美琴は見逃さなかった。
木原、と口にした瞬間、上戸は確かに動揺した。
上戸も、もしかしたら木原とかかわったことがあるのかもしれない。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:48:30.61 ID:x1fc9NmZ0
上戸「とにかく・・・00000号は御坂美琴本人の完全複製品ということです。それだけ覚えてくれればいいです・・・今は。」

美琴「・・・今は?」

上戸「・・・・・話は変わりますが、あなたは何か実験中の事故に巻き込まれたことはありませんか?・・・絶対能力者関係ではなく。」

美琴「え・・・・?」


一体彼女はなんのことを言っているのか?
幼いころまで記憶をたどるがそんなことは覚えていなかった。
必死に思い出そうとしている中、美琴は気づいてしまった。



上戸が自分に向ける『殺意』に。




まさか、自分が起こした事故に彼女は巻き込まれて・・・・


上戸「・・・言い方が悪かったですね。研究所の『停電』にまきこまれたことはありませんでしたか?」

美琴「・・・・・・あっ!!!」



そういわれて思い出す。
幼いころにいた研究所。そこで私は能力を暴走させてしまい、停電を起こしてしまったのだ。
幸い10分程度で済んだはずだが・・・・



美琴「そういえば・・・・」

上戸「ようやく、思い出しましたか。」

美琴「ええ・・・ってなんでアンタがそんなこと知ってんのよ?」

上戸「・・・当然ですよ。なぜなら・・・・・・





















私もその場にいましたからね。」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:53:40.76 ID:x1fc9NmZ0
美琴「えっ!?」

上戸「・・・・アレは怖かった。研究所の先生を待っている間、窓のない部屋での待機時間。いきなり起こった停電・・・・永遠にも思える暗闇・・・!!!」


美琴「・・・・ご、ごめんなさい!!あの時の私は、その・・・能力の制御が・・・!!!」

上戸「・・・ええ、それは別にいいんですよ。停電自体は。」

美琴「だったら何が・・・




なんでアンタはそんな目で私を見るのよ!?」






恐怖と怒りに任せて上戸を問い詰める。
原因の分からない冷たい殺意。




もうこれ以上は黙っていられない。




感情任せの質問に対し、彼女は大きくため息をつき――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:54:34.54 ID:x1fc9NmZ0














「その研究所にはね、御坂美琴と00000号がいたんです。」






















96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:58:31.57 ID:x1fc9NmZ0
美琴「なん・・・ですって・・・・!?」



上戸「万が一のことを考えて、研究者は、00000号の腕に『緑の腕章』をつけていた。」


美琴「・・・・・・」ドクン


上戸「そして・・・御坂美琴には『赤の腕章』をつけていた。」


美琴「・・・・・・・!!!!!」ドクンドクンドクン




上戸「停電から復旧したとき・・・・・『私』の腕章は『赤』から『緑』に変わっていた。」





美琴「ま、待ってよ・・・・それじゃあ、あ、あ、アンタは・・・・・・・・・





















わ、私は・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!」



















97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 00:00:42.79 ID:1PXykqLh0
『あなたは他人の人生を平気で奪って生きてる。』




『あなたと同じような能力ですよ』



『勝つ自信もありますしね。』




『コピーはオリジナルには勝てない。』











『00000号の行方を知っている。』














カチッ・・・・・・・!!!





98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 00:01:44.80 ID:1PXykqLh0






















「私の人生を生きるのは楽しかったか?・・・・・・・・・・・・・・00000号」


















99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 00:02:13.06 ID:1PXykqLh0
今回はここまで。
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 01:26:30.08 ID:6gem8wYnO
おーっふ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 07:11:27.18 ID:Z98fk5LUo
マジかよ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 08:41:30.15 ID:Vmb8UTHGO
昔どっかでこんな感じのネタあったな。みこっちゃんが実は〜ってやつ。エタったかなんだったか忘れたけど
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 10:46:13.50 ID:1PXykqLh0
>>102

御坂「ウサギさん、知らない?」

のことでは?
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 11:55:57.50 ID:Ui3pD1PAO
>>13
>>正真正銘の『御坂美琴』

これも伏線とは
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 22:11:18.68 ID:1PXykqLh0
てす
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 22:43:43.37 ID:1PXykqLh0



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――それは、まごう事なき『御坂美琴』だった。




美琴(真)「驚いたか?・・・・光学化粧機器。一般には出回っていない代物だよ。どんな姿にでもなれる。変声器は安く手に入ったしね。」

美琴「・・・あ、ああ・・・私・・・は・・・・」

美琴(真)「それにしても、まさかあのクローン共を妹といったのは驚きだったけど・・・それもそうだよね。







――――――――――――お前もクローンなんだから。」



美琴「・・・・・・っ!!!・・・いや、私には・・・学園都市に来る前の・・・記憶が・・・」


美琴(真)「言わなかった?00000号は完全複製品。――――――――――――――――――――もちろん、記憶も。」

美琴「え・・・・?」

美琴(真)「それだけじゃない。性格、趣味嗜好、話し方、癖・・・その他ありとあらゆる要素を私――――――――――――――『御坂美琴』を真似て作られたクローン。それがお前だ。」


視界が歪む、今まで自分が積み上げてきた全てが否定される。
私の元となった人物によって。



美琴(真)「それにしても本当に滑稽だったよ。」


やめて


美琴(真)「お前がクローン共を必死に守ろうとしている様はな。」



やめて!



美琴(真)「いっそ、お前が死んで実験が続行すればよかったのになあ。」


もう


美琴「やめてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 23:17:46.99 ID:1PXykqLh0
バリバリバリバリバリバリ!!!!!!


美琴「ぎゃっ!!」


美琴(真)「うるせえな、実験動物が一丁前に叫んでんじゃねえよ。誰の感情使ってんだテメエは」


美琴「あ・・が・・・」ドサッ


体が痛い。いつも黒子にやっているのとは違う。
正真正銘、『殺意』を帯びた電撃。
耐えきれず、私はその場に倒れた。


美琴(真)「お前が今考えていること、感情、意志・・・全部私のものなんだよ。私がいつ、『叫んでいい』なんて言った?」


美琴「・・・・・」


美琴(真)「クローンのお前が『御坂美琴』として研究所を出て行った・・・じゃあ、残された私はどうなったと思う?」


美琴「あ・・・・ああ・・・・」


美琴(真)「そう、『00000号』として、過酷な実験の日々だ。実験動物としてな。・・・・見ろよこれ。」バッ


美琴「!!!!!」


おもむろに『御坂美琴』は自分の服を捲った。
そこには無数の、痛々しい傷跡があった。


本来なら、これを自分が・・・・・



美琴(真)「覚えてるよ、あの日の衝撃を。たった10分で私の人生は、人間から実験動物へと堕ちた。」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 23:18:32.72 ID:1PXykqLh0
美琴(真)

これ以外になんかいい名前表記ないですか?
よかったら考えてください。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 01:08:17.42 ID:1L01/sCdO
いっそ美琴(真)を美琴
美琴をフルチューニング(または00000号)と表記しちゃうとか
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 12:37:59.14 ID:g4XRPhnqO
本物の美琴辛辣スギィ!!
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 19:17:47.90 ID:LA7g6RXE0
このネタやると、日常をクローンに任せて去っていくか
そげぶされて新たに日常の仲間入りをはたすかしかなかったけど
第3の道か暗部の王になって☆すら手玉にとる美琴が見たい。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/25(土) 23:12:47.90 ID:lbt2+2bv0
ぶっちゃけ本編でもあり得る展開だよね
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 02:22:00.28 ID:AtxFa0usO
本当の美琴って意味で真琴なんてどうだろう
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 02:24:22.26 ID:AtxFa0usO
本編でもありそうだがかまちーがそんな展開にするかな…
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/26(日) 06:05:39.61 ID:DGXyQx6cO
名前だけしか出てきてないフルチューニングをいきなり出すより、実は今まで御坂美琴は出ていませんでしたっての方がかまちーらしい。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 21:13:01.51 ID:kSq9BbLsO
>>115
今までの美琴は美琴じゃないから御坂美琴は出てませんでしたってこと?
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 09:05:19.41 ID:0bsHmnvgO
>>116

そういうこと。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/27(月) 18:27:55.43 ID:0bsHmnvgO
姉妹喧嘩クルー?
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 20:28:50.14 ID:lAa+I5zS0
「実は本物の美琴が〜」なんてフルチュンの設定が明かされて即座に考察というか妄想されてたネタだし、
お前らがすぐ考えつく程度のネタをかまちが今更原作にブッ込んでくるとは思えんが…
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:46:42.42 ID:xNRE/gR20
そうか?
上里なんて魔神を強くしすぎたから、バランス調整の為に入れたようなもんだし、魔神が大量に出て来たときなんて即座に魔神キラーの新キャラ登場の考察されてたし。
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 08:27:38.72 ID:YBaQP9AWO
エタった?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 13:34:18.60 ID:y3K/UeARO
今この板でこのSSだけ楽しみにしてるからエタらないで下さいお願い致します
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:48:31.75 ID:IKnJ2IDV0
10年前


『美琴』はとある実験協力の為に研究所に呼ばれていた。
実験の準備の為に暫く部屋で待つように言われ、美琴は大人しくそこで待つことに決めた。
幸い、おもちゃがいっぱいあったので暇になることはなかった。


幼美琴「それにしても遅いなー。...少し外を見てみよっと。」

外、というのは窓の外ではなく、部屋の外を覗くということである。
扉を開けるなと言われていたが、子供の好奇心は押さえつけることはできなかった。


カラカラカラ...

幼美琴(あ、先生たちが何か話してる...少し聞こえる。)



研究者A「なぜ彼女とフルチューニングを同じ施設に呼んだ!?彼女は我々には見分けがつかないのだぞ!」

研究者B「まあまあ、その時のための腕章じゃないですか。赤が彼女で緑がフルチューニング。覚えやすいでしょう?」

研究者A「だからって隣の部屋にする必要は...!!」

研究者B「そこしか空いていなかったのですよ。まあ、鉢合わせることになっても心配はいりません。そっくりさんで誤魔化しが効きます。」



幼美琴「フルチューニング?...聞いた感じだと誰かの名前かな?珍しいなぁ....私とそっくりなのかな?」

幼美琴「....隣の部屋....行ってみよっと。」


124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:50:55.09 ID:IKnJ2IDV0
研究者たちが立ち去るのを見て、美琴は部屋を抜け出した。隣の部屋の扉まで十数メートル。


バチバチバチバチ!!!


幼美琴「!?....なんだろ今の音。」




瞬間、暗闇が視界を満たした。





バツン!!


幼美琴「え!?な、なに!?...停電!?」


幼美琴(で、でも研究所ならすぐに復旧するよね!?)


美琴の期待むなしく、一分以上その暗闇は続いた。
不安に包まれる中、美琴はある音を聞いた。


カラカラカラ....


幼美琴(!?....隣の部屋!?....)


それは扉が開く音だった。前から聞こえて来たので美琴が目指す部屋が開かれたのを理解した。
瞬間、扉を開けた主は美琴の方向に進んで来た。


ガシッ


幼美琴「な、何!?やめて!お願い!ごめんなさい!」



美琴はその時、研究者が自分を見つけて起こったのだと思った。腕章のある右手を掴まれたのだ。

そして抵抗する中、美琴は殴られ、気を失った。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:52:27.59 ID:IKnJ2IDV0

目覚めると、研究者が自分を見ていた。
そこは自分がさっきまでいた部屋だった。

研究者A「全く....部屋から出るなとあれほど言ったはずだぞ!!」

幼美琴「ご、ごめんなさい....」

研究者B「まあまあ、流石に部屋におもちゃの一つも置かなかった私らも悪いでしょう。」


幼美琴「え.........?」


見渡すと、おもちゃ箱のあった場所には何もなく、殺風景な部屋となっていた。


幼美琴(....あれ?)

ふと右腕に目をやると、『緑の腕章』が目に入った。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 17:52:59.17 ID:IKnJ2IDV0















幼美琴(確か....赤かったよね?)











127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 17:54:44.90 ID:IKnJ2IDV0
疑問に思っていたが、そこに入ってきたある人物の声により、その思考はかき消される。

「何やら停電が起こったみたいだが。」

研究者A「は!十分という予想外の時間の停電でしたが、特に異常はありません!」

「そうか、ならいい。さて、君とは初対面のはずだね?」

幼美琴「だ、誰ですか?」

「ああ、私は.....
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:55:55.21 ID:IKnJ2IDV0














木原還元。これから君、フルチューニング君の実験を担当することになっている。」














129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 18:01:23.34 ID:IKnJ2IDV0
今回はここまでです。
物語の都合上、幻生を出すわけには行かないので、『木幡還元』というオリキャラを出しました。
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 21:17:49.39 ID:kM2zEwWDO
>>7の言ってる既視感あるタイトルは↓のSSだろうか
御坂「――――私は私、よね」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1416668407/
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 22:08:00.02 ID:IKnJ2IDV0
>>129
木幡→木原
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 22:39:19.20 ID:ySJGgqSb0
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 23:00:29.37 ID:8hdERmlOO
>>130
これかも
オティヌス「私は」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398434556
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:02:11.61 ID:MtDQo3VS0
投下
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:12:09.34 ID:MtDQo3VS0
美琴「・・・・そこから先は、お前にも想像のつく過酷な実験の毎日だよ。」


00000号「そ、そんな・・・」


美琴「これだけ聞いてまだ思い出せないか?・・・まあいい。ところで・・・『実験動物』の私がなぜここまで自由に出歩いていると思う?」




そこで美琴・・・否、00000号は思い至った。自分を行動不能にするほどの力・・・・

最悪の可能性は見事的中した。




美琴「皆殺しだよ。研究所の人間を一人残らず殺し、私は自由を取り戻した。・・・一年前の事だ。」


00000号「・・・・・」


美琴「今でも木原の名を聞くだけで身の毛がよだつよ。・・・だが、その地獄を生き抜いたから、私はこの力を持っているんだがな。」


00000号「力・・・?」


美琴「お前は通常の安全性を考えた能力開発を受けたんだろうが・・・私は違う。木原式の安全性度外視の能力開発を受けた・・・






―――――――――――――――――――――――――――――――――15億ボルト。私の最大電圧だよ。」


00000号「ッッッッ!!!!!」


美琴「時間はまだたっぷりあるし、もう少し過去の話をしようか。」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:24:48.71 ID:MtDQo3VS0
1年前


美琴「ハァッ・・・ハァ・・・」


還元「ご苦労、00000号。今日の実験はここまでだ。」


美琴「あの・・その『フルチューニング』って何ですか?私は御坂美琴ですけど・・・」


還元「・・・まあ、いいだろう。それを聞いたところでお前には何もできないからな。教えてやる。





お前は御坂美琴のクローン。その試作個体の名前が00000号なのだ。」


美琴「クローン・・・?」


還元「もっとも・・・お前にも御坂美琴の人格やら記憶を植え付けたからその自覚はないだろうがな。」


還元「しっかしあの時は肝を冷やしたよ。お前と御坂美琴を同一施設に読んだ9年前・・・あの停電の時はな。お前が御坂美琴と入れ替わろうとしていたからな。」


美琴「・・・なんの、ことですか?」


還元「忘れたのか?停電に乗じてお前が御坂美琴の部屋に行き入れ替わろうとしていたのだ。幸い、腕章で区別がついたがな。」


美琴「・・・腕章?」


還元「ああ、お前には『緑』、御坂美琴には『赤』の腕章をつけて区別していたんだ。」



そして美琴は、全てを悟った。


あの時の暗闇を作った人物、隣の部屋から出てきた人物、自分を殴り、腕章を入れ替えた人物

その正体に。





その瞬間、美琴に言いようのない怒りがあふれてきた。






137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:25:29.60 ID:MtDQo3VS0












バリバリバリバリバリバリバリバリバリッッ!!!!!!!!!!!












138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:38:09.64 ID:MtDQo3VS0
還元「ぐああああああああああああああああああああああ!!!!!!!・・・・・な、何をする!!!」


美琴「じゃあ私は今まで実験動物の代わりに地獄を味わってたの・・・?たった10分の停電で私の人生は奪われたの?」


還元「な、何を言って・・・・」


美琴「あの時、停電が起こる前。私の腕章は赤かった。・・・・これでわかるだろ!!」


還元「ま、まさか・・・お前が・・・・みさか・・・みこと・・・」


美琴「ああ、そうだよ。」




木原還元は能力開発においては一族の中でも秀でている。
しかし、同時に油断しやすく、よくAIMジャマーを持ち忘れる。
そして、自分が実験動物に食われることなど考えているはずもなかった。

木原式の実験を生き残った人間がどれほどの力を持つか?
それを自分に向けられたら?

考えるはずもなかった。


その数秒後、木原還元は消し炭と化した。




ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!!!



美琴「警報装置・・・流石に作動するか。」




研究者A「いったい何がおこっ・・・き、木原所長!!・・・今すぐ猟犬部隊を呼べ!!00000号が暴走状態にある!!至急AIMジャマーとキャパシティダウン用意を」




バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!


研究員A「」ドサッ




美琴「・・・やるしかない。」




139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:55:16.87 ID:MtDQo3VS0
数分後、美琴は取り囲まれていた。
猟犬部隊というのは足が速いらしく、3分もしないうちに突入してきた。


猟犬部隊「止まれ00000号!!」


研究員B「AIMジャマーとキャパシティダウンを同時発動する!!そのすきに撃て!!」


美琴「わざわざありがと。作戦を教えてくれて。」


研究員B「分かっても防げないだろう!!今だ!!同時発動!!


キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!


甲高い音が鳴り響いた。


美琴「っ・・」グラ


猟犬部隊「撃てえええええええええ!!!!!」


そして大量の鉛玉が美琴に降り注ぐ。




バリバリバリバリバリ!!!・・・ガコン!!



銃弾は床板によりガードされ、盾となった。



美琴「ぎゃっ!!・・・自分に電撃・・・」


猟犬部隊「な、なぜ能力を使用できる!!」



電気系能力は演算が単純なため、キャパシティダウン下でもある程度は能力を使用できる。

そして、9年間の苛烈な地獄を耐え抜いた美琴に、その程度の妨害など妨害ですらなかった。



美琴「・・・そこか。AIMジャマー・・・」


研究員B「無駄だ!出力をさっきの二倍にした!!暴走誘発でお前も死ぬぞ!!」




美琴「・・・・・別にどうだっていい。」



バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!」



極限状況下において、人間の思考や演算能力は飛躍的に引き上げられる。

美琴は無意識にAIMジャマーの妨害を逆演算し、無効化していた。







もはや、怒りに狂う雷神を止める術はなかった。



140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:56:08.55 ID:MtDQo3VS0









この日、『木原能力開発研究所』から、美琴以外の人間は消え去った。








141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 12:02:06.03 ID:MtDQo3VS0
美琴「・・・よし、情報操作は完璧。これでここには誰も来ない。」


研究員と猟犬部隊の死体を研究所備え付けの焼却炉に放り込み、清掃ロボットをフル稼働させながら美琴は後処理の情報操作をしていた。


美琴「さて、これからどうするか・・・たぶん御坂美琴として、00000号は生きている。・・・つまり、学園都市のどこかに必ずいるという事。」


美琴「ほとんどが学生のこの町で、御坂美琴・・・いや、00000号を見つけるなんてできるのか・・・?」


美琴「・・・いや、まず私がすべきことは・・・・









―――――――――――――――――――――――――――――――――――外出!!!!」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 15:46:12.89 ID:rZf2bEMZO
あれ?これ本当の美琴の方がですのさん的にはいいんじゃ…
そっちに理解あるし普通に誘うしですのさんにはいいことしかないんじゃ…
このまま本来の形に戻った方がですのさんワンチャンあるんじゃね?
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 15:49:48.54 ID:rx/qpaaL0
レベル5で一人だけいい子ちゃんやってる理由も説明つくな、これだと
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 12:06:44.34 ID:aX5xdmZj0
第七位だってレベル5ではまともな方だろ!いい加減にしろ!
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:03:47.44 ID:CZJp1BzR0
9年ぶりの陽光。
その眩しさからか、あるいは自由を取り戻した感動からか

美琴の目には涙が浮かんでいた。



美琴「私は・・・自由になったんだ。」ジワッ



美琴「・・・と、感傷に浸っていてもしょうがない。とりあえず情報が欲しい・・・」



美琴は研究所から金と財布を持ち出し、街へ出かけた。





市街地



ザワザワ・・・ヒソヒソ・・・


美琴(ん・・・?)


財布を買いに行く途中、美琴は自分に視線が集まっていることに気づいた。



美琴(注目されてる?・・・いや、服はさっき着替えたし、デザインもそれ程奇抜なものじゃない筈・・・私自身が注目されている?見えるところに実験の傷跡はないし・・・・あっ!!)




美琴(―――――――――――――――――――――――――――――可愛い、のかな。)




自分への注目を、好意的にとらえた美琴は、通りかかった店に立ち寄り品定めをした。
安く、丈夫な品を見つけた美琴は、それを買おうとレジへと向かった。




美琴「これ、お願いします。」つ商品


店員「かしこまりましt・・・っ!?」


美琴は店員が驚愕の表情を浮かべるのに気付いた。


美琴(まさか・・・この9年でファッションの常識が変わった!?・・・わけないよね。私と同じような服装の人いたし。)




買い物を終え、次の目的地であるショッピングモールに向かう。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:12:48.99 ID:CZJp1BzR0
ショッピングモール店内


ザワ・・・ザワ・・・



美琴(ここでも注目される・・・まさか、私が研究所を抜けたことがバレた?でも警備員も風紀委員も近くにはいない。)


美琴(・・・どういうこと?)




再び疑問を抱く美琴だが、そこにある少女が話しかけてきた。


少女「あ、あのっ!!御坂美琴さんですよね!」


美琴「は、はい・・・そうですけど。」


少女「やっぱり!制服じゃないからそっくりさんかと思ったけど・・・よかったぁ〜」




何だこの少女は。
そう思った美琴だが、同時にあることに気づく。
なぜ自分が御坂美琴であると知っているのか。まるでアイドルかなにかのように自分に会えたことを嬉しがっている。


少女「あ、あの・・・私、レベル2の電撃使いなんですけど・・・ずっとあなたにあこがれてました!」


美琴「そ、そうですか・・・え?」


少女「私たち低レベルの能力者にとってあなたは憧れなんです!













レベル5第三位 御坂美琴さん!」





147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 13:22:31.30 ID:CZJp1BzR0
何を言っているのか理解できなかった。
確かにレベル5クラスの力はあるだろう。しかし、それを実際に発揮したのはあの『殺戮』の時だけで、まともに身体検査も受けていない。
そんな人間の能力レベルを知っているなどありえない。



美琴(まさか・・・この少女は・・・)


美琴「・・・暗部の人間?」


少女「あんぶ?何ですかそれ・・・?」



美琴(私を殺すために来た暗部の人間かと思ったけど、違う・・・?じゃあ、まさか・・・・00000号もレベル5に?)


少女「あ、そうだ!一緒にツーショット撮らせてもらってもいいですか?」


美琴「・・・いいよ。」


そしてその少女と携帯電話でツーショットを撮った。
後で書庫で確認したが、本当にただのレベル2の一般人であり暗部に関係のない少女だということが分かった。



美琴(00000号にも私と同じレベル5の能力がある・・・じゃあ、少しは探しやすくなるか。)



美琴は完全個室・防音ネットカフェに寄り、いろいろと情報を集めた。店員の驚愕の表情を気にすることなく、様々なことを調べ始めた。

この9年の流行の推移など・・・




そして、美琴は最悪の真実を目撃する。






148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:23:16.76 ID:CZJp1BzR0














美琴「常盤台の・・・超電磁砲?」














149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:29:05.72 ID:CZJp1BzR0
それは、何の気なしに自分の名前を入れて検索した結果だった。
SNSのページでも見つかれば万々歳。
そう思ったが・・・・



美琴「常盤台って・・・学園都市の中でも名門中の名門だよね。・・・『御坂美琴』はそのエース・・・?」





美琴「『能力だけでなく、学力も高い』『三か国語以上の言語を操り、バイオリンにも堪能』・・・・?」





美琴「ハ・・・ハハ・・・・何これ・・・・私が血反吐吐いて地獄の9年間を過ごしてる間に・・・偽物は・・・・・誰もがうらやむ有名人・・・」






美琴「そりゃ注目するよね。そんな人がこんなふっつーの服着て歩いてんだから。常盤台生が制服着ずに歩いてるんだから。」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:36:11.25 ID:CZJp1BzR0
『探し出して一発殴り倒してやろう。』


最初はそう思っていた。


恐らく、『普通に』に友達と遊び、『普通に』学校に行き、『普通に』恋をして、『普通に』表を歩いている・・・


その程度なら、一発殴って罵詈雑言を浴びせる。その程度で済ませようと思っていた。



でも、そうじゃなかった。



00000号(にせもの)は、『普通』どころか『誰もが羨む憧れの的』となっていた。



本来ならば、自分があそこに立っているはずなのに。


同じレベル5なのに。




たった10分の暗黒が、私の運命を天国から地獄へ堕とした。




『レベル5・第3位』から『死んでも構わない実験動物』へと。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:38:34.65 ID:CZJp1BzR0






美琴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





絶望の中、美琴は研究所へと帰宅した。



そして―――――――――――――――――――――――――――――――――



152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:50:22.44 ID:CZJp1BzR0
バリバリバリバリ!!!!!




美琴「ふざけんなァァァアアァァアァァァア!!!!」



激昂した。今までの鬱憤を全て吐き出すような電撃。

それと当時に美琴の目からは先ほどとは違う涙があふれていた。



美琴「ハァ・・ハァ・・・何・・で。こんなのひどいよ・・・・私・・・は・・・・本当なら・・・」



美琴「・・・・・・・・そうだ。そうだよね。『私』が御坂美琴。・・・・だったら、取り戻せばいい。本来ならアレは全て私のものなんだから




美琴「自由、地位、名誉、名声、友達・・・












――――――――――――――――――――首を洗って待っていろ、00000号(モルモット)。私(にんげん)を怒らせたらどうなるか、思い知らせてやる。」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 13:58:00.01 ID:CZJp1BzR0
今回はここまで。

※少女がSNSにアップしたツーショットのせいで偽美琴は罰を受けました。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:01:26.73 ID:9DGYIKoy0
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:37:35.12 ID:U0oJ4Ueeo
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 11:51:08.32 ID:W+VHjpZXO
お、これで過去回想終わり?
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 12:28:14.66 ID:ToTSNmmv0
ところで上条さんは?
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 15:29:37.67 ID:W+VHjpZXO
>>97のカチって何の音?
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 16:47:41.26 ID:zoJ6VSyr0
他人の姿を写す装置をオフにした音だと思ってる
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 04:23:56.76 ID:8fVsCMO6O
レコーダーとかなんかの音じゃない?
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 19:30:18.54 ID:5k7NMW+3O
光学化粧だかのスイッチをオフにした音じゃね?
オプティカル:光学的

一応とある世界にはありそうな機械の名前だとは思う。
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 09:53:43.46 ID:ny2iIHoN0
んん?
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 12:45:02.99 ID:NxBa6CWBO
オプティカルってのは光学のって意味ってことだろ
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 11:43:54.60 ID:W6LJHQ6PO
待っとるで
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 17:08:36.33 ID:uyy4KF4s0
美琴「――――――――――そして私は一年、計画を練った。研究所のホームページ、研究実績の捏造。・・・お前の身辺調査だけはできなかったけどね。まあ、それは仕方ない。」


00000号「・・・・計画・・・わ、私を・・・・・」





美琴「『[ピーーー]計画』・・・?そんな程度で済ませると思う?お前には私と同じ目にあってもらう。


――――――安心して。『御坂美琴』は消えたりしない。ただ、お前がそれでなくなるだけだから。」


バリバリバリバリ!!


00000号「っ!!!」


美琴が繰り出す殺意を帯びた電撃。回復しつつある0000号は間一髪それを避けた。



美琴「腐っても『私』ってところか。手加減したとはいえこの距離の電撃を避けるなんてね。」


00000号「・・・・オラァッ!!!」


バリバリバリ!!!


美琴「!」


00000号は美琴に電撃を放つ。しかし、先ほどのそれと比べて威力も殺意も低い。

これは攻撃の為ではなく――――――――――――――――――




美琴「逃亡のため、か!!!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 17:27:11.42 ID:uyy4KF4s0
廃ビル3F



00000号は走っていた。外へではなく、上へ。


00000号(頭の回転が追い付かない・・・私がクローン?本物(アイツ)の人生を奪った?全く身に覚えがないわよ!!)


00000号「屋上についたら、壁を伝って・・・外へ逃げ―――――――――――――――ッ!!」




階段を駆け上がる00000号は、突如動きを止めた。
体力切れではなかった。


00000号が動きを止めたその瞬間、鼻先を太い閃光が通り抜けていった。



00000号「れ、超電磁砲・・・・!!!でもなんでこんなピンポイントに!?」





1F


美琴「・・・・・電磁波の探知。携帯を持ってることが仇になったね。」


美琴「さて、かなり引き離したと思ってるみたいだけど・・・無駄だよ。」



美琴は上階への階段を駆け上がった。中学生とは到底思えぬスピードで。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 17:57:52.16 ID:Tt3vQTGg0
乙かれさまです!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 17:58:35.74 ID:Tt3vQTGg0
乙かれさまです
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 18:13:41.37 ID:uyy4KF4s0
6F

00000号はいったん休み、考えをまとめなおしていた。



00000号(私はクローン、本物と入れ替わり・・・その人生を奪った。そして私はいま・・・奪い返されそうになっている。・・・受け入れられるわけないでしょ・・・そんな、真実・・・)



00000号「お願い・・・・誰でもいいから、誰か・・・私を・・・・・」




――――――――――――――――――――――――助けて、って?そんな都合のいい出来事あるはずないでしょ。」




そこに立っていたのは、かつて自分と妹を救ったヒーロー・・・・ではなく
かつて自分がその人生を奪った本物だった。



00000号「え・・嘘・・でしょ・・・こんな距離!!」


美琴「この短時間で距離を詰められるはずがない・・・?確かにそうだね。肉体変化能力者ならともかく、ただの中学生が・・・」



00000号が立ち止まっていた時間はたったの十秒。
美琴が00000号に気づいたとき、二階分の差があった。
身体能力に優れた00000号の全力疾走についてこれるはずがない。
1年間、体を鍛えていたとしても9年のブランクを埋められるはずがない。



美琴「お前の記憶にもあるでしょ?――――――――――――なぜ『御坂美琴』のクローンが生まれた?その原因は?」



00000号「・・・・・!!!」



御坂美琴がDNAマップを提供したのは筋ジストロフィーの研究協力であった。
生体電流を操作する能力を応用し、筋肉を動かせるようにする・・・


美琴「『生体電流操作による身体強化』・・・お前にはできないよ、ねッッッ!!!!」


瞬間、一気に距離を詰める美琴。 だが――――――――――


バリバリバリバリ!!!!ガコン!!


美琴(鉄筋コンクリートの床を持ち上げ・・・壁!?)




00000号(お願い・・・止まって!!!)



美琴「―――――――――まあ、それぐらいは読めていたさ。」



美琴は右手で思い切り壁を殴り―――――――――破壊した。



00000号「嘘でしょ・・・いくらなんでも・・・」



美琴「お前が壁を持ち上げた時に舞った鉄粉を拳に纏った。多少の痛みは誤魔化しがきくからね。」



美琴「さて、鬼ごっこももう終わりにしようか。・・・流石にこれ以上門限は破れないしね。」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:16:01.01 ID:uyy4KF4s0
00000号「門限・・・?」


美琴「さすがに申請していたとはいえ、ここまで破っては寮監に叱られるでしょ?常盤台はその辺厳しいはずだけ・・・どっ!!」パッ


美琴はおもむろにコインを『3枚』放り投げた。
そして、右腕を曲げ、顔の前に持ってくる。


00000号「まさか・・・嘘でしょ!?」


美琴「私はお前より強いと言ったはずだけど?もう忘れた?」


三本の閃光が、00000号に降り注ぐ。

00000号は紙一重でそれを避けた。



00000号「軌道が読めればなんてことは・・・・ぐぅっ!!?」バタッ



00000号の腕、脚、腹には無数の小さい穴が開いていた。



美琴「砂鉄超電磁砲。射程5メートルだけど、十分効果はあったか。」



00000号「そ、そんな・・・」


美琴「ハァ・・・手間取らせてくれたね。」ゲシッ


00000号「ぐぁっ・・・」





美琴「さて、役割交代だ。一生実験動物やってろ、女狐。」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:16:58.11 ID:uyy4KF4s0










バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!












172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:31:14.04 ID:uyy4KF4s0
元・木原能力開発研究所(現・御坂美琴の住居)



00000号「う・・ん・・・あ、れ?ここは・・・っっ!!!!あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!止めてえええええええええええええええええええ!!!」





美琴「さすがに起きてすぐのキャパシティダウンはキツいよね。・・・・止めるわけねえだろ。」



00000号「あああああああああああああああああああ・・・あ・・・・・?」



美琴「ハァ・・・ったく、実験動物の悲鳴聞かされるこっちの身にもなれっての。音量ぐらいは下げてあげるよ。」



美琴「ここはとある研究所・・・そして、アンタの一生の牢獄。もう二度と、アンタはここから出られません!」


00000号「!!!!」


美琴「まあ、外の風景ぐらいは見せてあげるわよ。・・・こんな感じでいい?アンタが演じてきた『御坂美琴』は。」


00000号「・・・・・」


美琴「・・・・いいわ、多少の矛盾はどうにでもなるし。今日は時間がないから、これで『帰る』わね。――――――――――――常盤台学生寮へ。」


00000号「え・・・・!!!」


美琴「アンタが積み上げてきたもの全部、奪って(とりもどして)やる。それが実験動物(アンタ)に対する人間(わたし)の復讐。」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 23:58:06.75 ID:uyy4KF4s0
そして、現在




美琴(・・・・・10年間、耐えた甲斐があった。1年間、能力を鍛え上げてよかった。科学的じゃないけど・・・きっと神様がご褒美をくれたんだ。だって・・・)




女子生徒A「御坂さんっ♪今日はどこへ遊びに行きましょうか?」


女子生徒B「御坂さん!今日は私のバイオリンのレッスンに付き合っていただきたいのですが・・・」


『御坂さん!』 『御坂さんっ』 『御坂さん』



美琴(こんなにたくさんの友達に恵まれるだなんて!しかも全員、私を尊敬してくれている素直な子!)



美琴(・・・まさか、00000号がルームメイトと『爛れた関係』にあるとは思わなかったけど・・・今ならその気持ちもわかる・・・というか、そっちに目覚めそう)



美琴(・・・・さすがにそっちはまずいよね。それよりこれからどうしよっかな♪ まだまだたくさんやりたい事あるし・・・・ああ!時間がいくらあっても足りない!!)





美琴は、『学園生活』の楽しみに溺れていた。みんなで一緒の教室で勉強、一緒に昼食、放課後の楽しみ・・・

様々な『普通』が、美琴にとっては新鮮な体験だった。





美琴(でも・・・いくつか不安要素がある。『白井黒子』・・・私のルームメイト。多分、初日から私の事を疑ってる。そして『佐天涙子』『初春飾利』。恐らくあの子たちも。)


美琴(怒りで冷静になれないから、00000号の身辺調査はできなかったけど・・・二人称ぐらい聞いとけばよかった。)




女子生徒A「あ、あの・・・御坂さん?」ウルウル


女子生徒B「な、何か怒っているのですか・・・?」ジワッ



美琴「あ、ああゴメンね!!泣かないで!!ちょっと考え事を・・・本当にごめん!!」



美琴(今は、目の前の友達を大切にすることを考えよう。)



美琴「じゃ、行きましょっか♪今日は・・・女子生徒Bさんに付き合うわ。」


女子生徒A「そ、そんな!」ガーン

女子生徒B「よろしいのですか!?」パァッ


美琴「そ、そんなにショックを受けなくても・・・明日はAさんに付き合うわ。」


女子生徒A「あ、ありがとうございます!!」パァッ


美琴(可愛い)




黒子「・・・・・・・・」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 00:07:48.12 ID:NyrIQ10V0
今回はここまでです。

元奴隷が普通の生活になれなくて戸惑ってるのが好きです(真顔)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 14:24:14.76 ID:LQ51CMmy0
なんか凄く安心感
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 14:56:58.12 ID:fOl3Buig0
よかったな美琴ちゃん!
これでとあるツンツン頭の普通の男の子と深く関わらない限りは平穏な生活保証されるよ!
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:03:35.45 ID:NyrIQ10V0
黒子「・・・あのカメラに映っていた映像、どのような意味が・・・」


〜〜〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜〜〜


初春「復元できましたよ!・・・でも、あまり面白いものではないです。」


黒子「何ですの?」


佐天「・・・・?」


初春は復元映像の再生ボタンを押す。
そして流れたのは―――



美琴『〜〜〜〜』ペチャクチャ


女子生徒s『〜〜〜〜!!』



黒子「・・・何ですのこれ。」


佐天「御坂さんが同級生と話してるだけ・・・」




ただの、日常の一コマだった。



全ての動画ファイルには同じような映像しか残っていなかった。
普通に登校し、授業を受け、同級生との談笑に興じる、女子中学生。


美琴の正体に迫るものは何一つ、得られなかった。



〜〜〜〜〜〜回想終了〜〜〜〜〜〜



黒子(お姉さまの首に、あのマイクロカメラがついている・・・いったいどんな意味が?盗撮映像として使うにはあまりにも実がなさすぎる。)


黒子(・・・・・・?)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:17:59.34 ID:NyrIQ10V0
そして、時間は流れ、黒子は風紀委員の仕事を終え帰寮する。



黒子「た、ただいま帰りましたの・・・」ドタッ


美琴「おかえりーいつもお疲れさま、黒子」ナデナデ


黒子「おおおおおお姉さま!?!?!?」



美琴「そこまで驚くことないじゃない、失礼ね・・・」シュン


黒子「い、いえ・・・珍しいなと思いまして・・・」


美琴「ん、たまにはねぎらおうと思ってさ。・・・・んっ」チュッ





チュパ・・・クチュ・・・チュパ…ジュルルルルル!!!!!


黒子「〜〜〜〜!?!?!」


美琴「・・・ぷはぁっ・・・どう?少しは元気出た?」



まるで恋人同士がするような濃厚なディープキス。
本物(にせもの)とはいえ憧れの存在である『御坂美琴』にそれをされて、黒子は正常でいられるはずもなく―――――――――――



黒子「お、お、お姉さま〜〜〜!!!!」ガバァッ


美琴「わっ・・・もう、そんなにがっつかなくても、今晩は『楽しみましょ?』」



黒子「――――――――――――」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:19:48.67 ID:NyrIQ10V0







その夜―――――――黒子は、人生で最高のひとときを過ごした。





180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 17:37:36.81 ID:NyrIQ10V0




黒子「zzz・・・おねえさまぁ・・・」ムニャムニャ



美琴「・・・・・」バチバチバチ


黒子「zzzzzz・・・・・」



美琴「・・・・よし、これでいい。」ハァハァ






黒子「・・・ん・・あ、お姉さま、もう起きていましたの。」


美琴「まだ寝てて大丈夫だけど・・・調子はどう?」


黒子「調子・・・!ゆ、昨夜はその・・・////」


美琴「その様子だと問題なさそうね。よかった。」




黒子(それにしてもなぜお姉さまは昨夜私を『お誘い』になったのか・・・////)




黒子(・・・・あ、あれ?なにか違和感が・・・)


黒子(?????)




美琴「・・・・・・・」ホッ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 19:26:28.98 ID:PS2eDG5R0
本物の美琴は?
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 08:57:05.21 ID:xevy0bO9O
もしかして黒子洗脳された?
本物美琴チート過ギィ!
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:12:36.92 ID:DYAi5i6Q0
同日 放課後

黒子、佐天、初春の三人はいつも通り風紀委員177支部にて話し合っていた。

だが・・・



黒子「お姉さまの日常生活の映像・・・それがどうかしましたの?」


初春「な、何を言っているんですか!盗撮映像だなんてそれこそ・・・!!」


黒子「映像を見たところ、内部構造が特定できなさそうですし、着替えなどの映像が含まれておりませんでしたの。これぐらいは問題ないですわ」


佐天「ところでその後どうですか!?何か御坂さんに怪しいところは・・・」


そういわれて黒子は昨晩の『アレ』を思い出し赤面する。
佐天は単純に疑問に思っただけだろうが今の黒子にはそのことしか思い浮かばなかった。


黒子「あ・・え・・えと、その・・・////」


佐天「ど、どうしたんですか白井さん?顔真っ赤ですけど・・・」


黒子「じ、実は―――






佐天「え、うそ・・・御坂さんが・・・」


黒子「ええ・・・それはとても激しく・・・///」


初春「///]


佐天「でもますます怪しくなってきましたよ!御坂さんが白井さんとそんなことするなんて!」


黒子「・・・『ますます』?どういうことですのそれ?」


佐天「え・・・最近の御坂さんが怪しいから調べてみようという話になったんですよね?それでクローンの御坂さんだと・・・」


黒子「・・・???クローン?・・・いったい何が何やら・・・」


初春「・・・今日は解散した方がよさそうですね。」


佐天「そうだね・・・。」




黒子「????」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:19:22.10 ID:DYAi5i6Q0
同日 某所



美琴(私が疑われるきっかけになっているのは黒子。黒子が原因なら、その黒子を何とかしてしまえばいい。)






美琴(『記憶・精神の電磁的操作』・・・・うまくいったみたいね・・・)


美琴(専門的な精神干渉よりも遥かに精密性が要求される上に、操作先が警戒心を抱いている場合は失敗・・・最悪、重い障害が残る可能性がある。)



美琴(警戒心を解くにはどうするか?・・・黒子の場合は性行為に誘えばよかった。もともと爛れた関係だったようだし。)



美琴(そして分かったこと。私は恐らく・・・『上手い』。それはともかく、黒子に書き込んだ洗脳情報



『御坂美琴を疑う要素を記憶できない。』・・・これでクローンの情報も記憶できず、最初の違和感も忘れ去ったはず。)




美琴「あとは・・・」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:29:53.07 ID:DYAi5i6Q0
同日 下校時刻


佐天「それにしても、白井さんはなんであんなことを・・・」ウーム


初春「もしかして・・・今の御坂さんには洗脳能力を持つ仲間がいるんでしょうか?」ハテ


佐天「いや、案外―――――




「あ、佐天さんに初春さん。奇遇ね、こんな時間に会うなんて。」



佐天&初春「「!!」」ビックゥゥゥ!!!!




美琴「危ないわよ?早く帰らないと・・・」スッ




そういうと、美琴はゆっくりと近づき――――――



佐天と唇を重ねた。





佐天「!!ん!?むーっ!!んーーっ!!!!!」バタバタ


美琴「・・・・・」スッ



バチバチバチバチバチ・・・


佐天(・・・何で御坂さんを怪しんでたんだっけ・・・?)



佐天(あ・・・ダメ・・・なんかもう・・・何も考えられ・・・)ドサッ






佐天「」



美琴「ぷはぁ・・・なれると案外楽なものね。さてと・・・」クルリ


初春「!!」ガタガタガタガタガタ



美琴「そんなに震えなくても大丈夫よ?それに女の子同士はノーカン、でしょ?」



初春「―――――――――――!!!」

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:30:51.18 ID:DYAi5i6Q0








この日、美琴を怪しみ、その根拠を持つ人間はいなくなった。








187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:49:22.56 ID:DYAi5i6Q0
精神操作が成功したことの喜びを噛み締めながら、私は二人をそれぞれの自宅へ送り届けた。

この三人以外に私を疑っていたであろう人間は存在しない。

00000号は親しい友人というものを持たなかったのか、細かな仕草で露見することもなかった。
最も、常盤台の生徒は基本的に人を疑うことを知らない、いい子たちなので違和感は持っても気にすることはなかっただろうが。

唯一の不安要素は第五位だったが、それも問題はなかった。

電撃使いの脳内を読むことは出来ないし、黒子達に施した洗脳は『電磁的』なもの。

水分操作による精神操作は、体内の生体電流を操作するので、直接それを操作する電撃使いには通じない。
ゆえに電磁的に洗脳を施せば、水分操作による精神干渉では洗脳は解けないどころかそもそも洗脳されてることにも気づけない。


第五位が裏の情報筋を使おうとも問題はない。『私』の事を知っているのはほんの一部だし、それは一年前に全員始末し、死体を灰に変えた。
電磁的データは全てハッキングにより破壊した。


もう、私の事を疑える人間など存在しない。


思わず笑い声を挙げそうになりながら、私は帰寮した。



美琴「ただいまー」ガチャ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 22:55:31.33 ID:DYAi5i6Q0
同時刻 学園都市寮







上条「御坂も大胆だな・・・路上でキスとかどこの議員だよ。」






189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/11(月) 23:08:12.67 ID:DYAi5i6Q0
今回はここまで
あとがき代わりにクッソ寒い能力解説を少し。
これが全てではありません。



御坂美琴(本物)
能力:超電磁砲

木原式の能力開発を受けたので、全てにおいて美琴(00000号)を遥かに上回る能力を持つ。

最大出力は15億ボルト。一度に複数の超電磁砲を放つ事ができ、また、射程距離や命中性に難があるものの
砂鉄を超電磁砲に変えて放つことが出来る。
ハッキングも00000号同様に行う事が出来る。

精密性も高く、自身の筋肉の電気信号を操作して高い身体能力を引き出す。
他人の心を読んだり、洗脳を施すことが出来る。

ただし、他人への精神干渉に関しては相手が『警戒心』を持っていないことが絶対条件となる。
無理矢理やれば障害を残しかねないらしい。

しかし、これをキスによってカバーしている。

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