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【ラブライブ】凛「さぁ、お前の罪を数えろ!」【仮面ライダーW】
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1 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 16:40:55.53 ID:zCzERLGU0
更新遅め。
台詞地の文混合。
前作あり。
【ラブライブ】にこ「さぁ、お前の罪を数えろ!」【仮面ライダーW】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500978922/
以上のことが大丈夫な方はぜひお付き合いください。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1510213255
2 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 16:47:59.33 ID:zCzERLGU0
『風と共にC/駆ける青春』
3 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 16:59:34.36 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
中学校ではよく陸上の大会に出たりしてた。
まぁまぁの成績も残して、高校では陸上部に入ってまた走れたらな。
そんな風に考えてた。
でも、スクールアイドルに出逢って。
かよちんや真姫ちゃんと一緒にμ'sに入って。
そして、みんなとライブをして。
凛はスクールアイドルになった。
もちろん、今だって走るのは好き。
けど、今は歌って踊るってことがすごく楽しいんだ!
だから、陸上に未練はない。
けれど、興味がなくなった訳じゃない。
たまに、陸上関係の情報誌とかも読むし、中学時代に一緒に陸上をやってた仲間が活躍してるのを見て嬉しくもなる。
………………。
そういえば、あの頃、凛と競い合った『あの娘』は元気かな?
ーーーーーー
4 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:06:40.59 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
5 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:11:23.47 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
真姫「いい加減にしなさいよ」
花陽「…………はい」
凛「うーむ」
放課後のアイドル研究部の部室。
凛の目の前には珍しい光景が広がっていた。
それは、真姫ちゃんに説教され、正座で俯くかよちんの姿である。
珍しい。
珍しくて明日は雪でも降りそうにゃ。
……でも、まぁ。
原因はハッキリしてる。
それはーー
真姫「私、言ったわよね。危ないから『ドーパント』絡みの事件にはかかわるなって!!」
花陽「…………うぅぅ」
ということ。
6 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:20:42.64 ID:zCzERLGU0
『ドーパント』
それは東京と隣接する風都というところに現れた化け物の通称で、強化された超人という意味の名前の通り、人間離れした力と不思議な能力をもった存在。
そして、その正体は『ガイアメモリ』というUSBメモリのようなもので変身した人間だ。
前までは、『ドーパント』は風都だけに現れていたんだけど……。
なぜかその『ガイアメモリ』が流出して、ここ最近では『ドーパント』が現れるようになっていた。
実際、1ヶ月前に凛たちもその被害に遭っている。
といっても、被害に遭ったといえるのは、この部室と襲われたかよちんくらいだろうけどね。
……にゃ?
じゃあ、なんでかよちんが『ドーパント』絡みの事件に関わろうとしてるのか?
あー。
それは……。
7 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:33:15.84 ID:zCzERLGU0
ーー ♪ ーー
花陽「!!」
パソコンから鳴るメール着信を知らせる音。
かよちんはすぐにそれに飛びついた。
真姫「ちょっ!? 花陽! まだ話はーー」
花陽「お、おぉぉぉ……!」
真姫ちゃんの話も聞かず、変な……もとい、妙な声をあげるかよちん。
うーん。
凛はこっちのかよちんも好きだよ!
凛「かーよちん!」
花陽「! 凛ちゃん!」
凛「依頼?」
花陽「うん! まだ『ドーパント』絡みかはわからないけど」
凛「どれどれ〜?」
かよちんが見せてくれたパソコンの画面を覗きこむ。
そこには、『怪事件解決します!』と書かれたサイトがあった。
サイトに書いてあることをまとめると、こう。
怪事件に困っている人たちからの相談を受けて、一定条件が満たされているようであれば、スタッフが派遣される。
一定条件については記載なし。
報酬は要相談。
その上、どの相談が受理されたかも分からないという本当に怪しげなサイトだった。
…………と、ここまで言ったけど。
なにを隠そう、このサイトを作ったのはかよちんである。
そして、このサイトの一員として、凛と真姫ちゃんも登録されていた。
勿論、実名は出されてないけどね。
8 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:42:17.41 ID:zCzERLGU0
とにかく、かよちんはこのサイトを通して『ドーパント』関連の情報を集めてる。
真姫「花陽がアイドルとご飯以外でここまでこだわるなんて思ってなかったわ」
凛「かよちん、探偵ものとかもけっこう好きだからねぇ」
しかたないにゃ。
パソコンの画面を見ながら、ため息をつく真姫ちゃんにそう答える。
…………って。
凛「かよちん、これの差出人って……」
花陽「え、あっ、うん」
今回届いた相談。
本名ではなかったけれど、差出人欄に書かれていたのは、凛たちも聞いたことのある学園の名前。
凛はそこに書いてあった言葉をポツリと読み上げる。
凛「藤黄学園 3年生」
ーーーーーー
9 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:42:51.99 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
10 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:50:56.44 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
???『…………さて、今回は負けがこんだみたいだね』
「ま、待ってくれ! 必ず払うから!」
???『…………』
「必ずだ! なにをしても払う!!」
???『…………仕方がないな』
「! わ、わかってくれたのか!」
???『こういうことはしたくないんだがね』
ーー チャリン ーー
「なっ!? や、やめてくれっ! た、頼むから!!」
???『そういう命乞いをする人間は絶対に払わないんだよ』カチャッ
「や、やめーー」
ーー チャリン ーー
???『……………………』
???『…………さて』
???『下ごしらえをしなくてはね』
???『次のレースの』
ーーーーーー
11 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 17:51:25.24 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
12 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:03:03.15 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
凛「真姫ちゃん」
真姫「なによ……」
凛「ここは真姫ちゃんに任せるにゃ」
真姫「……イヤ」
凛「っ、だ、だって!!」
凛「ここ、お嬢様学校にゃぁぁぁ!!!」
音ノ木坂から電車で40分くらいにある私立藤黄学園。
伝統あるお嬢様学校で、芸能関係者とか政治家の娘とか、そんな偉い人たちの親族が通っていることでも知られる学園。
その校門の前で、凛は叫んだ。
場違い感の半端ない凛にはーー
凛「ムリにゃ!!」
真姫「知らないわよ」
真姫ちゃんに一蹴される凛。
いや。
真姫ちゃんには分かんないよ!
凛の気持ちなんて!
真姫「はぁ?」
凛「キッスイのお嬢様な真姫ちゃんからしたら、この雰囲気に圧倒されないんでしょう。しかし、この星空凛は違います」
真姫「…………なにそのキャラ……」
凛「凛の家は一般家庭なの!! こんなじょーりゅーかいきゅーっぽいところには縁がないの!!」
例えるなら、絵里ちゃんが動物園にいるようなミスマッチ感!
…………って、そんなにミスマッチでもないにゃ。
13 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:11:41.72 ID:zCzERLGU0
真姫「いつまでもわがまま言ってないで、行くわよ」
凛「ぐっ……なんで真姫ちゃんは乗り気なの……」
真姫「は? 乗り気じゃないわよ。ただ……」
凛「ただ?」
真姫「早く帰りたいだけ」
凛「あ、はいにゃ」
ため息をつく真姫ちゃんにただうなずく。
スクールアイドルとしての活動もほぼ終わって、あとは受験…………。
真姫ちゃんは医大受けるらしいし、勉強とか大変だもんね。
凛「…………その割には部室にいるのは……」
真姫「うるさいわねっ/// 息抜きよ、息抜き!!」
凛「…………むふふ」ニヤニヤ
真姫「…………なによ」
凛「凛、知ってるよ〜♪ 真姫ちゃんは凛たちと少しでも多く一緒にいたいんだよねぇ?」
真姫「っ///」プイッ
凛「えへへ」
そっぽを向く真姫ちゃん。
耳まで真っ赤だ。
勿論、凛も真姫ちゃんと同じ気持ちだよ。
真姫ちゃんとかよちんともっと一緒にいたい。
あと少しで終わりだもんね、音ノ木坂での生活も……。
14 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:12:40.49 ID:zCzERLGU0
「あの、すみません」
15 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:22:25.27 ID:zCzERLGU0
凛「にゃ!?」
真姫「っ」
いきなり声をかけられた。
凛も真姫ちゃんもびくりと体を跳ねさせて、振り返る。
「あ、すみません。ビックリさせちゃったかな?」
そこにいたのは、藤黄学園というロゴが入ったジャージに身を包んだ女の子だった。
髪も短くて、ザ・運動少女! って感じの女の子。
凛「あ、えっと」
真姫「……あ、怪しいものじゃないわ」
どもる、キョドる。
それも当然。
かたや人見知りの凛。
かたや人見知りの真姫ちゃん。
って、かよちん、この人選はどうなのかと思うんだけど……。
なんて、心のなかで、かよちんの判断を疑っていると、
「……ん? んんー??」
その女の子が、凛たちの顔をまじまじと見てくる。
え?
な、なに?
っていうか、この人お嬢様ぽくないよ!?
もしかして、コスプレしてここに入り込んだ不審者じゃないかにゃ?
そんな疑問すら浮かび上がってくる。
そのくらい、めっちゃ見てくる……。
16 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:29:53.12 ID:zCzERLGU0
凛「ま、真姫ちゃん、知りあい……?」
真姫「し、知らないわよっ」
凛「でも、めちゃくちゃ見てくるにゃ……」
真姫「ほ、本当に知らないったら!」
こそこそと真姫ちゃんを話をする。
っていうか、あれ?
なんだか、この人、真姫ちゃんをというより、凛のことを見てるようなーー
「あーーーーっ!!!」
凛「にゃ!?」ビクッ
真姫「ヴぇぇぇ!?」ビクッ
大声を体がまた跳ねる。
び、ビックリした!?
なんだか、その声で吹っ切れた……というかキレたみたい!
あまりにも驚かされすぎた真姫ちゃんはその人を指差し、キレる。
真姫「あなた、ほんとに、なんなのよっ!!」ビシッ
おぉ……!
吹っ切れた真姫ちゃん、さすがにゃ。
そんな他人事のように考える凛。
たぶん真姫ちゃんがなんとかしてくれそうだなぁ。
……なんて。
そんな考えをぶち壊すように、
ーー ギュッ ーー
凛「…………へ?」
真姫「は?」
女の子は手をとった。
真姫ちゃんの指をすり抜けて……凛の手を握った。
17 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:40:52.95 ID:zCzERLGU0
って!?
凛「な、なにーー」
「また会えた!! 会えないと思ってたのに!」
そのまま、その子はブンブンと凛の手を振る。
真姫「ちょっ!?」グイッ
「あっ……」
混乱する凛からその子を引き離してくれた真姫ちゃん。
そして、真姫ちゃんは厳しい目付きのまま、こういった。
真姫「初対面の相手に失礼じゃない! あなた、なんなの!?」
「……はっ!」
真姫ちゃんの言葉に、はっとしたような顔をして、その子はばつの悪そうな表情で、
「ごめんごめん。まさか陸上の大会じゃなくてこんなところで会うとは思ってなくて」
つい舞い上がっちゃった。
ごめんね?
そう言って、笑う。
…………。
って、ん?
陸上の大会?
……………………あ、え?
凛「……もしかして、風ちゃん?」
「!! 思い出してくれたみたいだね!」
真姫「……凛?」
凛「あ、えっと……」
「じゃあ、改めて自己紹介するよ!」
風「私は斉木風!」
風「藤黄学園の3年生で、陸上部のエース!!」
風「『藤黄の風』とは私のことだぜ!!」
18 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:49:13.93 ID:zCzERLGU0
その子ーー斉木風ちゃんは、あの頃と変わらない笑顔で笑った。
真姫「凛とはーー」
風「凛ちゃんとは、中学時代に競い合った仲でさ! あ、勿論、陸上ね!」
真姫「えっとーー」
風「高校上がって、また凛ちゃんと競い合おうと思ってたのに、なかなか会えなくて! もしかしたら、もう会えないのかなぁって思ってたから!」
テンションが上がって上がって!
そう凛のことを見ながら言う風ちゃん。
えっと……。
凛「凛、スクールアイドルをーー」
風「知ってる!」
凛「え?」
風「伝説のスクールアイドル! μ'sでしょ!!」
凛「え、あーー」
風「うんうん、中学の時から確かに光るものはもってたよね。あ、私、けっこうスクールアイドルも詳しいからさ!」
凛「あ、そうなんーー」
風「うん! 実は一時期だけだけど、私もスクールアイドルをねーー」
真姫「ちょっと!!」
び、ビックリした。
風ちゃんの言葉を遮るように、真姫ちゃんが大きな声を出した。
そして、
真姫「人の話を聞きなさいよ!」ビシッ
また指を指した。
19 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 18:58:16.01 ID:zCzERLGU0
風「あー、ごめんね? 私、話し出すと止まれないタイプで!」
真姫「…………はぁ」
悪びれず笑う風ちゃん。
うーん。
真姫ちゃんと相性悪そうだにゃ……。
風「あ、それで? 凛ちゃんと……」
真姫「真姫よ」
風「真姫ちゃんはなんでこの藤黄に?」
と、ここで本題。
長かったなぁ、と思いながら。
凛「えっとね……」ポチポチ
風「?」
スマホを操作して、あのサイトを開く。
凛「えっと、こんなサイト見たことない?」
そして、風ちゃんに見せた。
まぁ。
たぶん知らないという反応が返ってくるとは思うけど一応ね。
それに、風ちゃんは凛ちゃんたちと同い年で今、3年生。
ということは、今回のメールの差出人に繋がるってこともーー
風「あ、これ、この間メール送ったところだ!」
まきりん「「は?」」
風「ん? 聞こえなかった?」
真姫「いや、えぇと……」チラッ
凛「……うん」コクンッ
凛「…………もしかして、これって」スッ
今回のメール。
それを風ちゃんに見せる。
すると、風ちゃんはコクリと頷き、こう言った。
風「うん! これを送ったのは私だよ!」
風「…………でも、なんで凛ちゃんがこれを持ってるの?」
20 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 19:00:23.78 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
こうして。
中学から実に3年ぶりに再会したライバルからの依頼は始まったのでした。
……………………。
勿論、そのときはまだ。
凛があんなことになるなんて、思ってもいなかったけど……。
ーーーーーー
21 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 19:01:02.37 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
22 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/11/09(木) 19:10:43.51 ID:zCzERLGU0
ーーーーーー
ーー コンコンッ ーー
理事長「どうぞ」
花陽「失礼します」
理事長「……花陽さん」
花陽「理事長先生、今回のメールなんですけど……」
理事長「…………はぁぁ」
花陽「?」
理事長「いえ、やっぱり止めてくれないのね」
花陽「…………はい。そうしたら、『一人』だけになっちゃいますから」
理事長「……………………はぁ、分かりました」
花陽「それで……」
理事長「ちょっと待って。そろそろ来るはずーー」
ーー コンコンッ ーー
「失礼します」
理事長「遅かったですね」ニコリ
「…………生憎、こっちも予定がいっぱいなんですよぉ♪」
花陽「ふふっ」
「…………はぁ……まぁ、他ならぬ花陽の頼みだし……どうにか来たけど」
花陽「えへへ、ありがとう」
「…………それで?」
にこ「今回はどんな事件?」
にこ「アイドル業に支障がでない程度なら動くわよ」
ーーーーーーーーー
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