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志希「フレちゃんからレズビアンって告白された話」
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33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 06:22:46.78 ID:SB8n31QpO
読み辛いがしきにゃんの頭がものっそい勢いで回ってる感はある
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 09:26:24.51 ID:oLMFHgUY0
志希にゃんの行動が読み辛いのを文章で表してるんですかね?それとも頭の回転速度かな?
「SSだけど見た目で表現」って考えるとあの『光線が襲いかかる』を思い出す
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 12:40:27.72 ID:rB1aMh2eO
>>33
これだろ
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 14:24:00.69 ID:+ceRH+ROo
読ませるつもりがないならメモ帳に書いてたほうがいいと思う
書き手も読者も精神衛生上その方がいいだろ
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 14:58:49.61 ID:bWCpVsgIO
おつ 話は面白くなるのかもしれないけど読みにくすぎるな
読ませる気ないと言われるのもわかるし作者もそれう思われてもいいってスタンスだから別にいいのかもしれんが とりあえず続き期待しとく
38 :
◆/lpmBFi8Qc
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:18:59.48 ID:neR3Dz2G0
SSを投稿する場所をここしか知らなかったんですよね。
掲示板によって好まれる傾向があるんですか。勉強になります。
完結したらまとめてpixivに投稿しようかなとも考えてはいるんですが、
自分のなかではやっぱりSSは掲示板に投稿するもので、そのためこのような形式をとっています。
好きなSSの多くがそういう形式をとっているので。
途中までで断念した方、我慢して読んでくださる方、気にせず読んでくださる方、レスを書き込んでくださる方、すべてに感謝です。
思っていた以上にレスが多く、存外関心されているんだなあと励みになりました。
39 :
◆/lpmBFi8Qc
[sage saga]:2017/11/08(水) 20:46:31.97 ID:neR3Dz2G0
画像テスト。
お話が進まなかったので描いたフレちゃんイラストを……。
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 22:59:02.03 ID:uDzte7/co
関心されてるんじゃなくて、出る杭を打たれるだけ
いいから黙って書くなら書きなよ
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 23:02:13.49 ID:xyL4HTDio
ssより作者の感想のほうが読みやすくて理解しやすいから内容読んでないのが文句つけに来る
読んでる側に媚びろとまでは言わないけど、作者の感想みたいに改行を挟んでメリハリつけてくれるとありがたい
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 13:20:10.67 ID:m7TRSoh8O
このSSのしきにゃんは意味のない会話の洪水こそ面白いって言ってるし、そういう流動的でカオスで大質量な思考能力を表現してるんでしょ
しきにゃんが語り部のSSではこういう文体を取りたい、とも言ってるしね
読み辛さも表現の一つとして見ればこれでいいと思うよ
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 19:50:31.00 ID:zVV9MWgMO
まぁどうのこうの言ってるが全ては終わってからだな
期待
44 :
◆/lpmBFi8Qc
[saga]:2017/11/09(木) 21:50:43.23 ID:GINAXdqU0
目的地が見えてきた。キサラギという名の中華料理店だ。すかさず前フリを入れる。
「むむ! このお店から事件の匂いが……」なんか少年漫画に出てくる名探偵みたいなキャラになっちゃってるけど。
「事件の匂いってどんな匂いー?」
「なんかこー……グリーン系の匂い?」
「わーお爽やか! 環境に優しそ〜!」
「紳士の香りですなぁ」
「ではワタクシたちも淑女としてあるべき姿で臨みましょう、一ノ瀬さん」
「ええそうですわね、宮本さん」
例の意味なしトークを繰り広げながらお店に入る。ドアを開けると店内に充満していた油の匂いがぶわっと外に逆流してきた。なるほどたしかに中華料理店なんだにゃあ。ただ妙に蔵書の多い店なので一見すると喫茶店っぽいかも。フレちゃんを見てつい「彼女さんとデートするときにはこういうお店に来るんだろうか。いやもっと小洒落たお店かな」なんてことを考えてしまう。
「ごめんあそばせー」
「あそばせー」
そういえばフレちゃんの彼女さんってどんな人なんだろう。うーん……あんまり想像がつかないや。同業者? 関係者? それとも一般人? もしかしたらあたしの知り合いかもしれないね。フレちゃんとはどれくらいの付き合いがあって恋愛にまで発展したのだろうか。過程を想像してやめる。そうだ、あたしとフレちゃんの活動をテレビ越しに見ているとしたらあたしのことはどう思っているのかな。自分の彼女が知らないあるいは知ってても自分以外の女の子と仲睦まじくしているのはその人の性格によりけりだけどなかなか複雑なものがあるんじゃないか。なんだか申し訳ない気もする。
「わー! チャーハンすごくいい匂い〜☆ アタシのお家で使ってるボディーソープといい勝負かも♪」
「あたしは一足お先にデザートいただきまーす」
「ん〜美味し〜!」
「この杏仁豆腐すっごく甘くて脳みそが喜んでる〜って感じ♪」
「アタシも一口……パクリ」
「あー! これあたしのだよー!」
「美味し〜い☆」
それにしてもフレちゃんはどうしてこのタイミングでレズビアンであることを告白してきたんだろうか。何か意味があるのかな? SOSのサイン? 意識的に? 無意識で? あるいは意味なんかなくてたまたまあのタイミングだっただけ? わからない。フレちゃんはあたしにどうしてほしいんだろう。あたしはどうしたらいいんだろう。
「わっ! 悲鳴!」
「なんだなんだ〜♪」
まあやっぱりこれからもいままでと同じようにフレちゃんと接するべきだろうけど。
「なっ! ななな、なんと! あの優しかった店主のおじさんが……」
「死んでる〜!?」
でもいままでと同じってどういうことなのかなぁ。
「あ、でもみなさん安心してください。この包丁――ゴムだから☆」
「はい、この通り包丁の先端はバランスを保たせるために円形になってるので本当に刺さっているわけではありません」
「店主のおじさん演技が上手だね〜」
「あ、死んでるのに笑った」
あの告白を忘れたように振る舞えばいいのか。それともレズビアンであることを気にせず突っ込んでいけばいいのか。
「ん〜これって放送できるのかなあ?」
「しっかしこれはもしやもしかしてそうなるとまさか……」
「もしもし? 志希さん?」
しかし前者だと腫物を扱っているようだし後者は下手すると人の踏み込んでほしくない領域にずかずか入り込むみたいだ。
「こいつは……不可能犯罪だ!」
「な、なんだって〜!?」
「ありえない! ありえないんだよフレちゃん! この狭い店内で誰にも気づかれずに店主のおじさんを刺すなんて……っ!」
わからない。わからない。わからない。
「ふっふっふ……」
「フレちゃん?」
「どうやらこの事件、アタシの出番のようですね!」
「何かわかったの!?」
どうしていいのか全然わからないよ!
「ええ! フランスのメグレ警視と呼ばれるこのアタシに解けない謎はない!」
「それって普通にメグレ警視じゃない?」
「へっ?」
「メグレ警視ってフランスの人だったよーな」
「じゃ、じゃあ世界のホームズと呼ばれているフレデリカってことで!」
「んーそれならオッケーだねー」
「やった〜! ……それじゃあ行きましょう! ハトソン君!」
「くるっく〜♪」
右を向いても左を向いてもゾンビだらけの丁字路で迫ってくるゾンビから逃げているかのような五里霧中だった。かつてアメリカにいた頃こんなにも難しい問題に出会ったことがあっただろうか。いや、なかった。答えのぶれない学問と違って人の心や関わり合いはケースバイケースだし同じ人物でも常に絶対ということはない。どーやらこの難問はあたしには解き明かせないみたいだ。というわけで誰かメグレ警視かシャーロック・ホームズを呼んできてくれないカナ? え、名探偵でも解けない? そう……。
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 01:18:52.68 ID:jkCS3SzLO
長すぎて草
46 :
◆/lpmBFi8Qc
[sage saga]:2017/11/17(金) 02:17:42.65 ID:B7IVr2Vq0
お久しぶりです。
現在、生活面で切羽詰まっておりまして、書く時間が取れないわけではないのですが、気力の方に問題が生じなかなか更新に至りません。
次の生存報告は本編の更新で、という形になるよう努めますが、次回更新の目途は控えめに「今月中には」とさせていただきます。
報告が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/18(土) 02:34:31.80 ID:nthmJSj5O
待っとるよ
48 :
◆/lpmBFi8Qc
[saga]:2017/11/26(日) 18:17:19.14 ID:HdzKAwKn0
お昼の収録が終わってまた別のお仕事に出て事務所に寄ってプロデューサーに挨拶してフレちゃんと別れて帰宅した頃にはもう夜だった。靴下をてきとーに投げてはだしでぺたぺたぺた。雑然としたデスクにポリ袋と上着を放って白衣を着る。別に実験をするわけじゃないけど、白衣を着ると家に帰ってきた感じがするんだよねー。テレビを点けて、消して、椅子に座って、はっとして、忙しなくしながらほっぽったポリ袋を引き寄せて中身を漁る。それから、収録中に見たいつもと変わらないフレちゃんの笑顔とカメラに収まったあたしのいつも通りの笑顔を思い出しながら帰宅途中に買ったピザにタバスコをかけてぱくり。味がしない。もっとかける。ぱくり。かける……。……セクシュアル・マイノリティ、か。まあ割合を考えるならそろそろ知り合っても不思議じゃない確率だったのかな。いや、そんな風に考えるんならもっと出会っている方が自然なのか。ただ、これはほとんどの人間がそうであるように彼らが自分たちの性についてあけっぴろげじゃないから知らないだけで。サイレント・マイノリティ。フレちゃんは話してくれたから知っている。でもまさか、フレちゃんがそうだったなんて思いもしなかった。それじゃあフレちゃんはいままであたしのことをどんな風に見ていたんだろう。あたしはフレちゃんのことを親友と思って接していたし、いまだってそのつもりでいる。だけどもし、フレちゃんがあたしのことをそういう目で見ていたのだとしたら…………いや、やめよう。最低だ、あたし。それは自意識過剰というやつだ。誰だって好きな人を選ぶ権利がある。いくらフレちゃんの恋愛対象が女性だからといって、それは誰に対しても向けられるものではない。フレちゃんだって言っていたじゃないか。彼女はいると――。彼女。その言葉を思い出して胃が重くなる。当たり前だけれど、親友であるフレちゃんにもあたしの知らない一面がある。そして、今日まで知らなかっただけであたしと一緒にアイドルやって友達やってたその夜にも、あたし以外のあるいはあたし以上に親密なお相手とフレちゃんは一緒にいたのかもしれない。その想像にどうしてか胸が締め付けられるようになる。もやもやする。肺の中で火を焚いているように息苦しくなる。なんか、ヤだな。
49 :
◆/lpmBFi8Qc
[saga]:2017/12/13(水) 21:46:42.57 ID:chCVwYQH0
この息苦しさの理由はわからない。嫉妬……なのかもしれないけれど、別にフレちゃんは恋人じゃないし恋人にしたいとも思わないから、たぶん違うと思う。じゃあなんなのかと訊かれたところでやっぱりわからないとしか答えようがないケド。それともやっぱり嫉妬なのかなあ。あたしとフレちゃんは親友。嫉妬とは大抵、自分より上位の存在に対し向けるもの。あたしはあたしをフレちゃんのガールフレンドより劣っていると感じている? あたしは人を見下したりはしないけれどもだからって変に自分を卑下することもしないようにしている。だから嫉妬なんてなかなかしない。なのにあたしはいまフレちゃんとの関係を軸にしてフレちゃんの恋人に対し引け目を感じている。あたしとフレちゃんはあたしとフレちゃんでしかなく、フレちゃんとフレちゃんの恋人はフレちゃんとフレちゃんの恋人でしかないのに。つまり、あたしは恋人と親友なら恋人の方が勝っていると思っているのだ。たぶんだけど。恋人は親友の上位互換ではない。わかりきったことだ。あたしはどうしてそんな嫌な風にものごとを捉えようとしているんだ。あい・へいと・まいせるふ。あい・うぉんと・とぅ・ちぇんじ。っとと、自己嫌悪なんてだめだめのだめ。自己嫌悪を始めたって待っているのは自己嫌悪する自分を嫌悪する自分を嫌悪する……以下省略の無限ループだけだ。
そうだ、こんなこと考えたってしょうがないんだ。あたしは明日のことを考えないといけない。明日からのこと。フレちゃんとのアイドル活動。レイジー・レイジー。フレちゃんといると面白いことでいっぱいだ。退屈しない。そんな日々が、これからも続いていく。フレちゃんに恋人がいたところで、フレちゃんがあたしの前から消えるわけじゃない。
だけど、そんなのは希望的観測に過ぎなかった。あたしはこのとき明らかに『そのこと』から目を背けていた。アイドルとしては真っ先に思いつかなくてはいけないこと。なにが「アイドルの鑑だよね〜」だ。アイドルとしての自由を謳歌するための制限を忘れておいて。レズビアンという事実が大きかったから。相手が女の子という事実で目が眩んだから。言い訳だ。アイドルとして一番やってはいけないことの一つを、フレちゃんは犯していた。それは決して擁護できないことで。自由とは制限あってのもの。自由とは無法ではない。忘れていたわけではないけど、気が付けなかった。
転落は始まる。まずはこれから。
「――かっら〜! 水っ! 水ぅ!」
タバスコかけすぎた。
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/15(金) 02:48:32.74 ID:bGNTsUPrO
閲覧環境によっては横長にロングロングアゴーしちゃうな
スマホだとそんな困らんけどPCで見ると草生えた
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/18(月) 04:04:45.75 ID:pwbKgHYZo
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