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のび太のSTEINS;GATE
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87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 10:51:47.73 ID:2jy1+gkA0
岡部「…リーディングシュタイナーだ…」
のび太「…?岡部さん…?」
岡部「過去の改変が起こっても、基本的には人はそれを感じることができない。しかし…ごく稀に世界線の変動が起きても、以前の記憶を持ち続けられる人がいる…!」
岡部(…まさか、俺以外にそんな奴がいるとは…)
未来のび太「…ご名答です。理由はわからないが…僕には、リーディングシュタイナーが発動している。」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 10:52:47.85 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「そして、もう一つ。ドラえもんが過去に来ないことによるメリット…それは、『SERNによるタイムマシン技術の独占』なんだ。」
未来のび太「昔のぼくは、22世紀に行った時のことを覚えているかな?」
のび太「う、うん…でも、平和そのものって感じだったよ…?」
未来のび太「そこだ。元々α世界線は、タイムマシンが世界的に広まり、しかもそれを平和的に有効利用が出来ている…理想的な世界だったんだ。しかし、SERNの思惑は、タイムマシン技術の独占による全世界の支配。そんな世界線はまっぴらごめんな訳。」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 10:54:36.32 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「そこで彼らは考えた…。どうやったら、タイムマシン技術を自分達だけのものにできるのか?」
未来のび太「答えが出るのにそう時間はかからなかった…。それは、タイムマシンの存在を世に広め、SERNの独占をぶち壊しにした張本人…ドラえもんの抹殺だったんだ。」
のび太「…っ」
未来のび太「ドラえもんが21世紀で、タイムマシンの存在を広めなければ、SERNはタイムマシンの存在を隠したまま独占状態でいられた。」
未来のび太「しかし、22世紀の科学技術の最先端であるドラえもんを倒すのは、並大抵のことではない。」
未来のび太「だから…彼らは次善策として、しずかちゃんの抹殺に付随する、ドラえもんの存在消滅を狙ったんだ…!」ギリィ!!
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:01:16.31 ID:2jy1+gkA0
ジャイアン「…そんなのって、ありかよ…!!」
スネ夫「…じゃあしずかちゃんは、その…ドラえもん?ってのを殺す…そのついでに殺された、ってことなの…?」
未来のび太「…ああ、そうだ。」
紅莉栖「…ひどい…」
岡部「…SERNは、そんなことを平気でする連中だ。自分の目的の達成のためなら、何でも奪っていく。ーー例えそれが、命であってもな。」
未来のび太「そうして、22世紀のSERNは、21世紀のSERNに二つのメッセージを送った。」
未来のび太「一つはタイムマシンの基本理念に関する、論文。そしてもう一つが…しずかちゃんの抹殺計画だ。」
のび太「…その二つのメッセージを見て、SERNはタイムマシン技術の独占と、ドラえもんの消滅を成し遂げた、ってわけなんだ」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:02:36.21 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「…そして…ジャイアンと、スネ夫。君達は見てきたと思うけど…」
ジャイアン「…っ!」
未来のび太「しずかちゃんを殺した犯人は、出木杉英才…それで間違いない。」
のび太「…え…?」
未来のび太「出木杉の小学生離れした頭脳、身体能力、精神力…。SERNはそこに利用価値があると踏んで、奴をラウンダーに引き入れたんだ。」
岡部「なっ!?し、小学生のラウンダーだと!?」ガタッ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:04:20.79 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「彼らにとって、能力があれば年齢など関係ありません。それに、奴ならしずかちゃんの情報を簡単に得られ、暗殺の機会も山ほどある。ーーこんな適役は、そうそういませんよ。」
のび太「…嘘だ!!出木杉が、そんなことする訳が…!!」
未来のび太「…僕だって最初は、そう思ったさ。でも…現実を受け入れなければいけないんだ。奴はもう君の知っている出木杉じゃない。」
未来のび太「僕たちは…自分のため、それに世界のために、しずかちゃんの暗殺を止めなきゃいけないんだ。ーーたとえ、どんな手段を使ったとしても」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:06:08.07 ID:2jy1+gkA0
ーーーーー未来本部武器庫ーーーーー
ジャイアン「うっひゃあー…すっげえ…」
スネ夫「本でしか見たこと無いような兵器が、沢山…」
紅莉栖「こ、これ全部未来本部の物なの!?」
未来のび太「SERNの支配するディストピアを破壊するために、ぼくと岡部さん達ラボメンで、この施設を作ったんです。この位、何てことありませんよ。」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:07:13.40 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「それに、こんなものもありますよ…」ゴロン
のび太「っ!?透明マント、名刀電光丸…それに、ショックガンや空気砲まで!?」
岡部「こ、こんなもの…一体誰が作ったんだ…?」
未来のび太「ふふっ…驚いてますよ、岡部さん」
未来岡部「フゥーーッハハハ!!無理もない、昔の俺ではまだまだ分からんだろう!!」
岡部「…はぁ?何を言っている。」
未来のび太「ここにあるひみつ道具…その大半は、ぼくと貴方達ラボメンが、未来ガジェットとして作り上げた物なんですよ?」
岡部「…なぁっ!?」ガタッ
のび太「…ええっ!?」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:11:10.19 ID:2jy1+gkA0
未来紅莉栖「最初は、空気ピストルから始まったんだっけ?その後のび太くんが来てから、色んな物を作って…。」
のび太「ぼ、ぼくが…ひみつ道具を…!?」
紅莉栖「…ガラクタ作りも、役に立つ時があるのね…」
岡部「じ、助手ッ!!口には気をつけろよ!?」グワッ
ジャイアン「のび太がそんなことやってるなんて、信じられねえよ…」
スネ夫「そ、そうだそうだ!のび太のくせに、生意気だぞ!!」
未来のび太「あはは、ぼくだけじゃないんだ。スネ夫にジャイアン…君達にも、お世話になってるよ。」
スネ夫「…へっ?ぼく?」キョトン
ジャイアン「…おっ、俺もか?」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:13:46.91 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「まず、僕たちの本部に、こんなに潤沢な資金あるのは、骨川ホールディングスの全面的バックアップのおかげだ。」
未来のび太「そしてジャイアン。君はその腕っ節の強さを生かして、僕たち本部の思惑に賛同してくれた同志達の、訓練教官として活躍してくれている。」
未来のび太「状況は絶望的だった…だけど、皆の協力のおかげで、ぼく達はSERNに対抗できる戦力を得ることができたんだ。」
スネ夫「…僕達が…」
ジャイアン「…そんな、ことを…?」
未来のび太「…そして。僕達はこの兵器と、タイムマシンを使って…」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:14:28.04 ID:2jy1+gkA0
未来のび太「…出木杉英才を、抹殺する。」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/14(火) 11:17:01.48 ID:2jy1+gkA0
この位で今回は終わりです、こんなssにコメントしてくれてる方、本当にありがとうございます。
あとドラクエライバルズでプラチナいけました、次はレジェンド目指します。
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 12:32:11.00 ID:MurZj9pNo
乙
出来杉は悪役として出番あるのとそもそも出番ないのと
一体どっちが幸せなんだろう…
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 13:56:11.07 ID:I9MLp0HA0
出来杉は出番があって普通ポジションが一番幸せなんだよ
某フリーゲームの新のつく方みたいに、せめて悪役でもなんとか救われる解説は欲しいところなんですが・・・
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 14:09:05.94 ID:7nI5NRNcO
>>100
出木杉乙
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 20:59:59.72 ID:I9MLp0HA0
やってしまったな
正 出木杉
誤 出来杉
だったわ。
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 21:02:52.51 ID:MurZj9pNo
変換面倒だから知ってるけどもう出来杉って書いてる
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 21:51:41.31 ID:pzTRNrvOo
乙乙
出木杉抹殺か
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 03:40:37.21 ID:tLzmNPAdo
>>86
セワシは嫁がしずかじゃなくても必ず生まれるようになってるんだぞこれは公式だからね
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 05:14:44.64 ID:b5JiEKdxo
>>105
しずかが生きてたならな
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 08:10:17.79 ID:KGcjbjako
>>105
>>28
これよく読め
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 11:03:56.56 ID:BYs1VGKtO
要はセワシには1/16しずかちゃんのDNAが必要だけど殺されちゃったからセワシが生まれない訳か
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:37:56.98 ID:CtbKbrhB0
紅莉栖「…!?抹殺!?」
岡部「…っ!!」
のび太「…な…え…や、やめてよ、そんな冗談…笑えないよ…」
未来岡部「…俺達自身も、こんな選択しかできないことを不甲斐なく思っている。だが…道はこれしかないんだ。」
のび太「ねぇ、スネ夫!ジャイアン!!なんとか言ってよ…!友達を、殺す、なんて…!」
スネ夫「…のび太…ごめん、僕はこの作戦に賛成だ。」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:38:48.99 ID:CtbKbrhB0
のび太「!?す、スネ夫!?」
スネ夫「僕とジャイアンは、この目で出木杉の姿を見てきた。あれは…もう、出木杉とは言えないよ。」
ジャイアン「…俺も…スネ夫と同意見だ…。」
のび太「ジ、ジャイアン…!」
ジャイアン「俺も最初はのび太と同じで、出木杉のことを信じようとした。だけどよ…出木杉のあの態度を見ちまったら…」
のび太「…あ、あ…!」フルフル
未来のび太「…作戦実行は、明日だ。そしてこの作戦には…君達の協力が必要なんだ。…頼む、わかってくれ…」
のび太「…うっ…ううっ…」ボロボロ
岡部「…のび太…」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:42:35.41 ID:CtbKbrhB0
ーーーーーー訓練場ーーーーーーーー
未来ジャイアン「テメエら!!今から明日の作戦の最終確認をする!!頭ん中に全部叩き込みやがれ!!」
兵士達「サー!!ジャイアント教官!!」ザッ
スネ夫「ひゃー、板に付いてるねー…」
ジャイアン「ったりまえよ!!なにせ、俺様だぞ!?」フンス
未来ジャイアン「大筋はサルでもわかる!!過去ののび太・スネ夫・俺様の率いる誘導部隊が、ターゲットに接触し裏山へおびき出す!!一目につかないところまで誘導したら、待機した暗殺部隊により、ターゲットを一掃!!これだけだ!!」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:46:11.86 ID:CtbKbrhB0
未来ジャイアン「しかし!!SERNのことだ、俺達が動くのを、ただ黙って見ているだけとは考えられない!!」
未来ジャイアン「そこでだ!!テメエらには、出木杉への干渉を止めようと、タイムトラベルをしてくるSERNの連中の足止め、および過去の俺様達の護衛を任命する!!」
兵士達「サー!!」
未来ジャイアン「そして、ここからが最も重要な部分だ!!俺様達が行くのは、過去だ!!そこでターゲットの殺害以外の部分で過去への介入をしてしまえば、世界線に予期しない歪みが生まれる可能性がある!!」
未来ジャイアン「それ故、たとえ今回SERNとの戦闘があっても、その痕跡を残すようなことは可能な限りしたくない!!だから今回テメエらは、薬莢・火薬痕などの残らない、ひみつ道具を基本的に使って戦え!!銃火器の使用は、最終手段だと考えろ!!」
兵士達「サー!!」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:48:13.51 ID:CtbKbrhB0
未来ジャイアン「よし、いい返事だ!!以上で最終確認を終了する!!ーーそしてここからは、俺の独り言だ!!」
兵士達「…?」ザワッ
未来ジャイアン「ーー俺は諸君達に、これまで非情な態度で接してきた!理不尽な理由で殴り、意味もなく罵倒をし、重症者が出るような訓練をさせ…!さぞかし辛かったと思う!!」
兵士「…!き、教官が…俺たちのことを、気遣って…!」
未来ジャイアン「そんな諸君達がこれから行く戦場で、心が折れそうになったら…俺様の顔!そして、俺様のしてきた仕打ちを思い出して欲しい!!」
未来ジャイアン「戦場でもうダメだ、と思った時…!もう立てそうもない、と思った時…!俺のやってきた『いじめ』は、必ず諸君らを奮い立たせる!!」
未来ジャイアン「『あのクソ教官を一発張り倒すまで、死ねるかよ』…ってな!!」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:49:50.42 ID:CtbKbrhB0
兵士「…ぷっ!」
未来ジャイアン「よし…そこのお前、笑ったな!!この場でスクワット200回だ!!」
兵士「っ!!さ、サー!!ジャイアント教官!!」ブンブン
未来ジャイアン「へへ…貴様!!この仕打ちを、戦場で思い出すんだぞ!!…では、また必ずこの場で会おう!!心の戦友(とも)達よ!!」
兵士達「……ウオオオオオオオオオオ!!!!」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:51:33.13 ID:CtbKbrhB0
未来ジャイアン「…」ツカツカ
未来ジャイアン(…すまない、戦友たちよ。俺は、君達を戦場に送ることが、役目なんだ…)
未来ジャイアン(人を殺すことだけを常に考え、昨日まで一緒にいた人間を死地に向かわせ…)
未来ジャイアン(…過去ののび太は、今の俺の姿を見て…どう思ってるんだろうか…?)
未来ジャイアン「…いや…もう、決めたことだ…。これしか道は、ないんだ。…俺が迷っていて、どうする…!」パシイ
未来ジャイアン「待ってろよ、SERN!!テメエ等に取られた物、全部奪い返してやっからな!!」
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:53:27.50 ID:CtbKbrhB0
ーーーーーー就寝所ーーーーーーー
未来のび太「ぐおー…ぐかー…」zzz
未来岡部「んがああっ!!…ぐおおおっ…」zzz
岡部(…なっ…何なのだこいつ等は…!うるさくてまともに眠れやしない…!!)イライラ
岡部(あ…でも、片方は俺自身なのか…)
未来紅莉栖「…むにゃむにゃ…」zzz
岡部(それに、未来の助手は何故この状況で眠れているんだ…!!しかも…さらっと未来の俺の布団に入り込んでるし…!!)
岡部(んあああああっ!!作戦実行の前夜とは思えん!!)
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:54:37.87 ID:CtbKbrhB0
のび太「…」ムクリ
岡部「…?」(あれは…?)
のび太「…」ツカツカ
ガチャッ!!…バタン!!
岡部(…外に出て行ったな…)
岡部(どうせ眠れないんだ、奴の後でもつけてみるか…)ソロ-
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:57:31.10 ID:CtbKbrhB0
ーーーーーー本部入り口前ーーーーーーーー
のび太「…」
のび太「…はぁ…」
岡部「…ここにいたのか、のび太。」
のび太「…っ!岡部さん…!」
岡部「何をしている…早く寝ないと、明日辛いぞ。」ツカツカ
のび太「すいません…どうしても眠れなくって」
岡部「ほら、受け取れ…。ドクターペッパーだ。」ポイ
のび太「うわっ、とと…。ありがとうございます。…これ、どこから取ってきたんですか?」
岡部「食料庫に大量に保存してあったので、少し拝借してきた。…隣、失礼するぞ。」スッ
のび太「…はい。」
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 11:59:40.89 ID:CtbKbrhB0
岡部「…やはり、明日のことか。」
のび太「…っ」ピクッ
岡部(…やっぱりか…)
岡部「のび太よ…あまり思い詰めてはダメだ。お前一人で、全てを抱え込む必要はないんだ。」
のび太「…岡部さん…」
岡部「…何だ?言ってみろ。」
のび太「…僕たち未来本部は…SERNと何が違うんでしょうか…?」
岡部「…っ!!」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 12:01:35.82 ID:CtbKbrhB0
のび太「正義を振りかざしてはいるものの…やってることは、奴等と同じ。自分たちの都合で、人を殺して…こんなの、狂ってるよ…!」グスッ
岡部「…のび太よ。お前の気持ちは、よく分かる。だが…仕方のないことなんだ。」
のび太「…そんなわけないだろ!?」
岡部「っ!!」タジッ
のび太「ぼくは信じてる…!出木杉は、仲間に手を出すような奴じゃない!!」
のび太「悪いのは、出木杉じゃない!!もっと…もっと別の場所に、原因があるはずなんだ!!」
岡部「…っ」
のび太「しずかちゃんや、ドラえもんだけじゃない…!ぼ…ぼくは…出木杉だって、助けだい…っ!なの、に…!」ボロボロ
のび太「うわああああああああん!!!」ボロボロ
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 12:04:13.59 ID:CtbKbrhB0
岡部(…なんだろう…こんな経験を…俺は、どこかで…!)
ーーーフゥーッハハハ!!決めたぞ…貴様の名は、閃光の指圧師…シャイニングフィンガーだ!!ーー
岡部「っ!!」
ーーー全ては、FBのために…ーーー
ーーー椎名まゆりは、必要ない…ーーー
岡部(そう、だ…あいつも、SERNに…!)
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 12:06:08.93 ID:CtbKbrhB0
岡部「…あ、ああっ…」クラッ
のび太「…岡部さん…?」ヒック
岡部「…のび太。俺も昔、信じていた人間に、大切な人を何度も殺されたことがあった。」
のび太「…っ!!」
岡部「今になって、思い出したよ…むしろ、今まで忘れてたことの方が、不思議だ。」
岡部「俺は彼女に大切な人を奪われ、何度も何度もタイムリープを繰り返した…でも…」
岡部「最後にはわかった。その人…萌郁も…また、SERNの被害者だったんだ。」
のび太「…!」
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 12:07:35.66 ID:CtbKbrhB0
岡部「その出木杉、だったか…?彼は、お前の…本当の友達、そうだな?」
のび太「…」コク
岡部「…そいつは、お前の信用するに値する人物か…?」
のび太「…」コク
岡部「…だったら、信じろ!!お前に出来る、最善を尽くせ!!」タッ!!
のび太「…?岡部さん…?」
岡部「フゥーーッハハハ!!グラス・ザ・キッドよ!!貴様を、ラボメンナンバー009に任命する!!」シュバッ!!
のび太「…グラス・ザ・キッド…?」
岡部「西武時代の伝説のガンマン、ビリー・ザ・キッドから取った!!良い名だろう?んー?」
のび太(…だ、ダサい…)
岡部「そして同時に…ラボメンナンバー009として、初の仕事を与えよう!!」ザッ
岡部「キッドよ!!貴様は、明日の作戦に参加せねばならない!!そして…しずか・ドラえもん・出木杉!!全ての人間を救える世界線…!!」
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 12:08:15.70 ID:CtbKbrhB0
岡部「シュタインズゲート境界線へと、皆を導くのだ!!」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 12:12:27.12 ID:CtbKbrhB0
殺して下さい、一番ミスしちゃいけないとこでミスった
>>124
◯シュタインズゲート世界線
×シュタインズゲート境界線
というわけで次回、作戦決行です
見てくれてる方ありがとう
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 12:21:06.09 ID:3thNauj80
乙
ジャイアンのカリスマ力が高いな
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 19:21:41.36 ID:lWrpidXA0
ジャイアンシチャーの味とジャイアンリサイタルの凄さを、知りたい人がいるようだな
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 19:46:49.74 ID:Blf2mjEfo
乙乙
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:00:31.29 ID:CtbKbrhB0
ーーーーーーーーーーーーーー
出木杉「…なるほど…シュレディンガーの猫、か…」フムフム
出木杉(…やっぱり、物理学の世界は、奥が深い…!)
出木杉(もっと…もっと僕も、この世界の知識を得たい…!新たな発見をしてみたい…!)キラキラ
出木杉「…でも…それまでには中学高校を出て、大学に入って…」
出木杉「…はぁ…嫌になっちゃうよ…」
出木杉ママ「英才、貴方に手紙よ!!…SERN、ってところから!!」ガチャ
出木杉「…えっ!?か、母さん…今、なんて!?」
出木杉ママ「え…?SERN、って所から、お手紙なんだけど…。もしかして貴方、知ってるの?」
出木杉(知ってるも何も…!!SERNって言ったら、あの世界最大規模の素粒子学研究所じゃないか…!!)フルフル
出木杉「は、早く見せて!!」パシッ!!
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:02:50.97 ID:CtbKbrhB0
ーーーーー出木杉英才様。貴方が先日、インターネット上に発表した『マイクロブラックホール精製と、それに伴う四次元空間への干渉』と言う論文を拝見いたしました。貴方が小学生だとはまるで信じられない。そう思ってしまうほどの、卓越した視点・論理的思考力を、貴方の論文から感じ取りました。
貴方には是非一度、我々の研究機関SERNに来て頂き、そして互いに意見交換をさせて頂きたい。そう考えております。ーーーーーー
出木杉「い……い…!」フルフル
出木杉ママ「…?どうしたの?」
出木杉「…ぃぃいいやったあああああ!!」ダキッ!!
出木杉ママ「きゃっ!!あ、貴方は何なのさっきから!?」
出木杉「や…やったよ、母さん!!僕、あのSERNに…!SERNに、認められたんだあああっ!!」
出木杉ママ「…?SERNって何…?」
出木杉「これで僕も…研究者に、なれるかもしれないんだあああっ!!」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:08:04.81 ID:CtbKbrhB0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ザワザワ…
「ひみつ道具は、詰め込めるだけ詰め込め!!何が起こるかわからん!!」
「急げ!!作戦開始時刻まで、あと2時間を切ったぞ!!」
スネ夫「…いよいよ、だね…」
ジャイアン「…ああ。」
未来のび太「いいかい?何度も言うようだけど…君達の役割は、出木杉を裏山に誘い出すこと。決して奴に、悟られちゃあいけない。」
ジャイアン「…ああ。」ゴクリ
スネ夫「う、うん」カチコチ
のび太「…」
未来ジャイアン「なぁに、心配すんな!俺の部下共に任せりゃ、SERNの奴等何ぞ怖かねえ!!それに…お前らなら、失敗しねえ!自分自身がそう言ってるんだ、安心しろ!」ガハハ
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:09:19.68 ID:CtbKbrhB0
未来ジャイアン「そして、昔の岡部さんに、牧瀬さん!あんたらには…これを渡しておく!」パサッ
岡部「…?これは…?」
未来ジャイアン「透明マントだ!試しに、体に巻きつけてみろ。」
岡部「…こうか?」
紅莉栖「きゃああっ!!お、おかべの下半身が消えてる!!」
岡部「うおおっ!!ほ、本当だ!」スケ-
未来ジャイアン「これを使って、二人は…ガキ共3人の近くに、隠れていてくれ。」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:10:27.88 ID:CtbKbrhB0
岡部「…?」
未来ジャイアン「俺達も、SERNの連中からお前らを全力で警護する…。しかし、不測の事態、ってのは往々にしてあるもんだ。」
未来ジャイアン「そんな万が一の事態が起こった時…、二人は、この透明マントを使って、ガキ共をタイムマシンまで誘導し…そして、一緒に過去に送り返してくれ。」
紅莉栖「…なるほど…私達は、万が一の保険ってことね。」
紅莉栖「わかったわ。その任務は、私たちが引き受ける。」
未来ジャイアン「すまねえな、二人とも…。おっと、そろそろ俺も準備に行かなきゃなんねえ!じゃあな!」ダッ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:11:24.02 ID:CtbKbrhB0
岡部「…」
のび太「…」
岡部(…あと少しで、作戦は決行される…)
岡部(…皆は出木杉をいかにして殺すか…そのことで頭がいっぱいだ…)
のび太(…でも!!僕の願いは…出木杉を殺すことじゃない!!)
のび太(過去に戻って…出木杉を狂わせたきっかけを探し出し、それを解決する!!)
岡部・のび太(それが…シュタインズゲート世界線に行くための、唯一の道だ!!)
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 22:33:55.92 ID:Blf2mjEfo
乙乙
気になる展開
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:38:32.17 ID:CtbKbrhB0
未来ジャイアン「…そろそろ時間だ!!テメエら、準備はいいな!?」
兵士達「サー!!」ザッ
未来ジャイアン「タイムリープが完了した瞬間、敵に襲われることもあり得る!!敵は常に近くにいると思え!」
兵士達「サー!!」
未来ジャイアン「…よし、貴様らいつもと変わりないな!!…必ず、誰一人欠けずに戻ってこい!!作戦が終わった暁には…特別に、俺様主催のコンサートを開いてやろう!!」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:39:52.23 ID:CtbKbrhB0
兵士達「…」シ-ン
未来のび太「…!じ、冗談だ!そんな一気に士気の下がった顔をするんじゃない!!」
未来ジャイアン「なっ!?テメエ、のび太のくせに生意気だぞ!!」
未来のび太「うるさい!!せっかくいいムードだったのに、ジャイアンの一言で台無しだ!!」ギャ-ギャ-
未来のび太「と…とにかく!!僕もジャイアンと意見は同じ!!君達は、全員が欠けること無く帰って来なきゃいけない!!未来のため…そして、自分たち自身のために!!わかったね!」
兵士達「サー!!」ザッ
未来のび太「よし!!…皆、タイムマシンに乗り込め!!出発だ!!」
兵士達「うおおおおおっ!!」ダダダ
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:48:06.82 ID:CtbKbrhB0
ーーーー現在ーーーー
…プシュ-…ガチャッ…
のび太「…ついに、来たね…。」
スネ夫「いつもと同じ風景のはずなのに…なんだか、何もかもが違って見えるよ…」
未来ジャイアン「いいか…最初に俺たちが、タイムマシンの周りをクリアする。安全が確保できたら、出てこい。」
岡部「…うむ、頼りにしているぞ。」
未来ジャイアン「任せとけ…それと、もう一つ。絶対に…過去の自分には、会わないようにしろ。タイムパラドックスが生まれちまうからな。」
ジャイアン「…おう、大丈夫だ。」
未来ジャイアン「…よし!!行くぞ、野郎共!!」ダッ
兵士達「サー!!」ダッ
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/15(水) 22:55:51.83 ID:CtbKbrhB0
未来ジャイアン「…こっちには、誰も…北側はどうだ!!」
兵士「いえ!!こちらにも敵影は一切確認できません!!」
未来ジャイアン「そうか…よし!お前ら全員出て来い!!」
紅莉栖「…!出て来いって!!」
岡部「…おう!」ダッ
未来ジャイアン「ここから先は、お前ら三人と岡部さん達二人で行け…何、心配するな。見えないだけで、しっかり護衛をつけてある。」
透明マント部隊「…」
未来ジャイアン「さあ、行け!!…幸運を、祈る!!」
のび太「…うん!!」ダッ
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/19(日) 02:44:17.04 ID:DHgzO+W9O
あ
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 18:36:22.21 ID:AkaMgFp50
ほ
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:05:34.89 ID:3cECE3Dw0
ダダダッ
のび太「はぁっ…はぁっ…!岡部さん!!出木杉の家は、ここです!!」
岡部「…ついに、来たか…」
紅莉栖「ただの一軒屋に着いただけなのに…何だか、魔王のお城の前に来たような気分ね…」
岡部「…わかってるとは思うが、ここから先はお前達3人で行ってもらう。いいな?」
ジャイアン「おうともよ。…必ず、成功させてやらぁ。」
スネ夫「大丈夫です、任せて下さい。」
岡部「…キッドよ。お前も、分かっているな?」
のび太「…はい。ぼくは、必ず…『自分の大切なもの』を、守ってみせます。」
岡部「…いい返事だ。」フッ
スネ夫「それじゃあ…いくよ…!」ポチッ
岡部(…頼んだぞ、キッドよ…!何としても、シュタインズゲート世界線への道…その『鍵』を見つけ出すんだ!!)
ピンポ-ン!
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:07:03.43 ID:3cECE3Dw0
ガチャッ
出木杉ママ「はーい!!…あっ、もしかして英才のお友達?」
スネ夫「はい、そうです。ちょっと英才君に、用事があって…。」
出木杉ママ「英才ー!!お友達が、用事ですって!!」
出木杉「ああ、すまないけど今、手が離せないんだ!!部屋まで来てくれないかな?」
出木杉ママ「こら、ちゃんと下に出て来てあげなさい!失礼な!!」
スネ夫「…いえ、大丈夫ですよ。僕達が部屋まで行きます。」ツカツカ
出木杉ママ「あら…ごめんね、皆。まったくもう…何だか最近あの子、浮き足立っちゃって…」
のび太・ジャイアン「…」ツカツカ
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:08:26.84 ID:3cECE3Dw0
出木杉「いやー、驚いたよ!野比君達が、ぼくの家に来るなんて…。」
スネ夫「いやいや、大した用事じゃないんだ。迷惑だったかな?」
出木杉「いや、そんなことないよ!それで、用事って何だい?」
スネ夫「実はね、僕達裏山に秘密基地を作ろうと思ってるんだ。そこで、君に力を借りたいんだけど…」
出木杉「へえ、面白そうな事やってるんだね!…だけど、ごめん…。今ちょっと、荷造りに忙しいんだ…」
ジャイアン「…?一体、どこに行くつもりだ…?」
出木杉「いやー、実はね…?自慢になっちゃうから、あんまり言わない方がいいのかもしれないんだけど…!」ホクホク
出木杉「実はね…僕、ついにSERNっていう研究所の、研究者になれるかもしれないんだ!!」
のび太(…っ!?出木杉から…SERNの名前が出た!?)
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:11:02.11 ID:3cECE3Dw0
のび太「せ…SERNって、あの…!?」ガタッ
スネ夫(…!おい、のび太!!やめろ!!)キッ
出木杉「えっ!野比君…もしかして、SERNのこと知ってるのかい?うわあー、感動的だ!!僕以外にも、物理学を志す人がいたなんて…!」
のび太(…おかしい!出木杉が現時点でSERNのラウンダーならば…こんな嬉々として、SERNの話をするはずがない!!)
出木杉「日本にもKEKっていう加速器研究所があるんだけど…SERNは、そんなの目じゃない!!今までの物理学を飛躍的に発展させた、あの大型ハドロン…あれを僕も、使えるかもしれないんだよ!」
のび太(もしかして…もしかすると…!今の出木杉は…まだ…!)
のび太(僕達の知ってる、出木杉の…まま…!?)
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:13:02.96 ID:3cECE3Dw0
のび太「…ダメだ!!行っちゃダメだ!!!」ガシイッ!!
出木杉「いっ!?」
スネ夫「おい!!のび太!!」
のび太「出木杉!!君は、SERNがどんな組織なのか、知らないんだ!!あいつらの本当の計画…それは…!世界征服、なんだよ!!」
出木杉「…は?」キョトン
のび太「ダメなんだ…!君がSERNに入ってしまったら…全てが、終わる…!!お願いだ…考え、直してよ…!」ポロポロ
スネ夫(な…何をしてるんだ、のび太の奴…!!)
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:14:41.23 ID:3cECE3Dw0
出木杉「…な、何を言い出すのかと思えば…。」ハァ
出木杉「SERNの都市伝説なら、僕も知ってるよ。…だけどね、あれはただの伝説だよ。本気にしちゃあ…」
のび太「本当なんだっ!!」ダンッ!!
出木杉「っ…!!」タジッ
のび太「君はSERNに行った後…しずかちゃんを殺す!!僕達は、それを止めるために…未来から来たんだ!!」
出木杉「…!?僕が…しずかちゃんを、殺す…!?」
ジャイアン「…のび太!!お前、今自分が何してるのか分かっているのか!?」ギロッ
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:19:32.39 ID:3cECE3Dw0
のび太「分かってるよ!!」キッ!!
ジャイアン「なら、なぜこんな事を!!しずかちゃんを…俺達の未来を…見殺しにする気か!?」
のび太「逆だよっ!!」
ジャイアン「…っ!!」
のび太「今の話でわかったろ!?出木杉は今、自らSERNの名前を口に出した!!もし出木杉が、すでにSERNのラウンダーなら…絶対に、自分のことを隠し通すはずだ!」
のび太「…つまり!!出木杉にはまだ、ギリギリで…!SERNの息がかかっていない!!今、出木杉を説得できれば…誰も血を流さずに、すべてが解決するんだよ!!」ボロボロ
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:20:24.92 ID:3cECE3Dw0
スネ夫(…ああっ…くそっ!!のび太のせいで、全部が台無しだ…!!)
スネ夫(これで、何もかもが…!何もかもが、終わりだ…!)ガクッ
出木杉(き、君達…何を言ってるんだ…?ラウンダーだったり、SERNだったり…それに、僕がしずかちゃんを殺す、だって…?)
出木杉(考えられない!!そんなこと、ありえない…!)
出木杉(そう、そのはず…なのに…!!)
出木杉(どうしても、彼らの言ってることが…!嘘なように、聞こえない…!!)
出木杉「ぼ、僕は…!僕は…っ!!」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:21:08.62 ID:3cECE3Dw0
???「…」ゴソゴソ
のび太(…?あそこで、何かが動いたような…)
???「…!」カチャッ
のび太(っ!く、空気ピストルの銃口だけが、浮いている!?)
のび太「危ないっ!!スネ夫!ジャイアン!!」バッ
???「バンッ!!」
ガシャアアン!!バリバリイッ!!
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:24:46.84 ID:3cECE3Dw0
紅莉栖「っ!!い、今…上から、ものすごい音が…!」
岡部「…ちいっ…!紅莉栖、行くぞ!!」
紅莉栖「…うん!!」ダダダ
???「…ちっ、外したか…」
出木杉「なっ…何が起きたんだ、今…!!」
のび太「…あ、危なかった…」
ジャイアン「お前は…誰だ!!出てこいッ!!」
???「ひどいなあ…友達の声くらい、聞き分けて欲しいものだよ。」バサアッ
スネ夫「ジ…ジャイアン…!この声は…!!」
未来出木杉「こんにちは、野比君、剛田君、骨川君…そして、過去の僕。君たちから見てみれば、僕は…未来の出木杉英才、ってことになるのかな?」
のび太「…っ…未来の…出木杉…!!」
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/01(金) 00:26:25.48 ID:3cECE3Dw0
今更すぎる更新、申し訳ないです…リアルがあまりに忙しすぎました…
頑張って完結させます!
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 01:03:31.98 ID:kbUSvQ6Q0
待っていたぞ、続き楽しみにしてる
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 12:18:40.61 ID:KK9ApC0Fo
乙乙
待ってた
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 05:22:59.55 ID:OfFge433O
こんな下に来ちまいやがって……忙しくない時から早くタイムリープしてくるんだー1よーー!
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 16:46:57.07 ID:DMXACqYj0
出木杉「…み、未来の…僕…!?」
未来出木杉「…そうさ。僕は、君をこいつらの手から守るためにやって来た。この外道達の話を聞いちゃあいけない。」
未来出木杉「こいつらの本来の目的…それは、君を殺すことなんだからね。」
のび太「…なっ…!!」
出木杉「…え…っ…?」
のび太「ち…ちがう!!僕の目的は、未来を守ること!!そして、大切なものを守ることだ!!その大切なものの中には、出木杉だって入ってるんだよ!!」
未来出木杉「良くそんなことが言えるね…。僕のことをここから誘い出して、人目のつかないところに着いたら…っていう手筈だったんじゃないのかい?」
のび太「ち…ちがうっ!!僕…僕は、ただ…!」
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 16:48:33.08 ID:DMXACqYj0
出木杉「…嘘だ…の、野比君達が、そんなことするわけ…!」
のび太「…!!で、出木杉…!!」
未来出木杉「…それなら…彼らにも話を聞いてみようか…」スッ
出木杉「…彼ら…?」クルッ
スネ夫「…」
ジャイアン「…」
のび太(…!!だっ、ダメだ!!ジャイアン達は…!!)バッ
未来出木杉「…君達が言ってた、裏山の秘密基地…あれ、ウソだよね?」
スネ夫「…」ピクッ
未来出木杉「あれはただの、僕を裏山に連れ出すための口実…。人目の多いところで殺してしまえば、都合が悪いだろう?」
スネ夫「…っ…!!」
のび太「…!!スネ夫…!」
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 16:49:26.69 ID:DMXACqYj0
出木杉「…あ…あ、そんな…!!」
未来出木杉「…ほらね…。さあ、来るんだ昔の僕。ここにいたら危ない…!」
のび太「だ…ダメだ!!出木杉、行っちゃダメだ!!」
未来出木杉「…さあ!!」スッ
出木杉「…っ…!」
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 16:52:35.14 ID:DMXACqYj0
ドカアアン!!
未来出木杉「っ!?な、何だ!?」
岡部「大丈夫か、皆!!」パラパラ
紅莉栖「そこで止まりなさい!!一歩でも動けば…撃つわよ!!」
透明マント部隊「…」チャキ!!
のび太「お、岡部さん…!!牧瀬さん…!!」
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 16:54:33.77 ID:DMXACqYj0
未来出木杉「…なるほど…。暗殺が無理だとわかれば、次は強行突破かい?」
出木杉「う…うあ、あ…!」ガクガク
のび太「待って!!お願いだよ、岡部さん!!僕は、出木杉を…助けたいんだよ…!!」ボロボロ
岡部「…出木杉…俺たちの当初の目的。それは、君の暗殺だ。」
のび太「!!岡部さん…!!」ジワァ
出木杉「…や、やっぱり…!じ、じゃあ…僕は…!!」
岡部「…もっともそれは…ついさっきまでの話だがな?」ニヤッ
未来出木杉「…?」
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 16:56:37.04 ID:DMXACqYj0
岡部「…これ、何だかわかるか?」スッ
未来出木杉「…?なんだい、それは…?」
岡部「盗聴器さ…中の様子を伺うため、のび太の服に仕込ませてもらった。」
のび太(!?いつの間に…!?)
岡部「のび太達が中に入った後の会話は、全てこれで聞かせてもらった…!そしてその会話は、全て未来ののび太の所にも伝わっている!!」スッ
『ザザ…あー…ザザ…聞こえるか?諸君…ザザ…』ブオオン
スネ夫「…!!この、声は…!!」
未来のび太『…ザザ…話は全て聞いていた…!過去の僕の言う通りだ!!SERNのラウンダーともあろう者が、自ら『僕はSERNの一員です』などと言うはずもない!!』
未来出木杉「…き…貴様…!!」ギリィッ!!
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 16:58:38.18 ID:DMXACqYj0
のび太「なっ、え、えぇっ!?ど、どうやって出てきたの!?」
未来のび太『いやいや、君たちに見えてるこれは、岡部さんの持ってる投射機で映し出されたホログラムだよ。本当の僕じゃない。』
未来のび太『君達の話を不思議に思って、こっちからSERNのデータベースにハッキングを仕掛けさせて貰ったよ。そしたら、出てきた…!』カタカタ
未来のび太『出木杉が変わってしまった…その、全容がね!!』ピラッ
出木杉「…これは…『MCメソッドの実用化に向けた報告書』…?」
未来のび太『人間の感情・思考・動作…。それらは全て、脳からの電気信号によってコントロールされている。』
未来のび太『MCメソッドは、その電気信号を思いのままに制御して、人間を思うがままに操ろうとするためのチップ…!人間の脳に埋め込んでしまえば、たちまち操り人形の完成、って訳だ!』
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 17:00:38.02 ID:DMXACqYj0
未来のび太『そしてこれが…実験のスケジュール表だ。』ピラッ
のび太「2011年3月18日…被験体015_Vによる人体実験・最終フェイズ終了ーー結果、成功。2011年7月27日…試作型MCメソッドVer.1.25を…!」
のび太「被験者出木杉英才に…試用予定…!!」
出木杉「待ってくれ…2011年7月27日って…それ、僕がSERNに到着する予定の日じゃないか!?」
未来のび太『そうだ…つまり!!SERNが出木杉を呼んだ本当の目的は、出木杉にMCメソッドを埋め込んでラウンダーにすること!!逆を言うと…』
未来のび太『今の出木杉を助けられれば…全てが解決する、ってことだ!!』
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 17:01:48.19 ID:DMXACqYj0
未来出木杉「ギ…ギギ…!!」ギリギリ
紅莉栖「そう言うわけよ…だから作戦は、急遽変更。出木杉君の抹殺から一転…出木杉君の保護、に変わったわ。」
スネ夫「…っていう事は…!」
ジャイアン「俺たちも出木杉を殺さずに済む、ってことか…!?」
のび太「…み…みんな…ぁ…!」ブワァッ
未来出木杉「…何を言うかと思えば、口から出まかせばかりスラスラと…!!あり得ないだろう!!野比君達と僕達が話していた時間なんて、ものの五分にも過ぎない!!」バッ!!
未来出木杉「そんな時間で、SERNにハッキングだと!?馬鹿も休み休み言え!!」
???『ちょwwwwww僕のことが完全に忘れられてる件wwwww』
未来出木杉「…き…貴様、は…!!」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 17:03:20.75 ID:DMXACqYj0
未来岡部『フッ…忘れてもらっては困るな!!こっちには、2010年の時点でタイムマシンを修理し、SERNへのハッキングをするだけの技術をも持っていた、スーパーハカーが居ることを!!』
未来ダル『に、2010年の事は、覚えてないお…』
未来ダル『…でも…!!そこからさらなる進化を遂げた僕に、10年以上前のサイバーセキュリティなんてザルも同然だお!!乙!!』バ-ン!!
岡部「…ふっ…フゥーーッハハハ!!さすが、マイ・フェイバリット・ライトアームだ!!俺が見込んだだけはある!」
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 17:04:16.94 ID:DMXACqYj0
紅莉栖「さぁ、過去の出木杉君をこっちに引き渡しなさい…!!…そうすれば私達だけじゃなく…!!」
紅莉栖「…出木杉さん…貴方も、救われるのよ…!」
未来出木杉「グッ…グギィ…!!グギギ…!!」
未来出木杉「…ぼ、僕は…ボク、ハ…」バチバチィッ!!
出木杉「…僕、岡部さん達の言う事…信じます…」スッ
のび太「…!!出木杉…!!」
出木杉「野比君…ありがとう。君が僕を信じず、SERNの話を聞き出してくれていなかったなら…」
出木杉「僕はずっと、SERNの言いなりになる運命だったんだね…!」
のび太「…よ…よかっ…だあ…!!」ブワッ
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 17:05:20.07 ID:DMXACqYj0
岡部「…さぁ、こっちに来るんだ…!」
未来出木杉「…ブツブツ…ブツブツ…」
紅莉栖(…?今、何か…?)
未来出木杉「…扁桃体カラノ電気信号ニ異常発生…コレヨリ…自動制御モードへ移行…」ユラァ
紅莉栖「…!!出木杉君!!危ない!!」
出木杉「…え?」
未来出木杉「…」ブン!!
出木杉「ぎいっ!?」バキィ!!
のび太「!!で、出木杉!!」バッ
出木杉「う、あ…野比、君…」ガクッ
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 17:08:05.66 ID:DMXACqYj0
未来出木杉「…目標ノ捕縛完了…本部ニ、帰還…」ポイッ
プシュウウウ!!!
のび太「っ!!げほっげほっ…!!ま、また煙幕か…!!」
岡部「ぐっ…逃すな!!何が何でも捕まえるんだ!!」
未来出木杉「…」ブンッ
ガシャアアアン!!
未来出木杉「…」バッ!!
のび太「!?ま、窓から出て行くよ!!」
未来出木杉「…」シュタッ!!
紅莉栖「けほっ…うう、やっちゃった…!!私たちも後を追うわよ!!」ダッ
岡部「くそっ…!!わかってる!!」ダッ!!
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/02(土) 17:13:00.81 ID:DMXACqYj0
今日はこの辺で終わります
随所で僕の小学生並のネーミングセンスが露見してしまってるのが、恥ずかしいです…
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/03(日) 01:04:54.68 ID:Ly/OX05ko
乙乙
出木杉被害者だったのね
ネーミングは分かりやすさが大事さ、気にするな俺は気にしない
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/18(月) 23:49:04.26 ID:tDlCSrP1o
はよ
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 11:41:36.18 ID:TcIvN4AA0
生存報告すら無いし、無理なら最初からクロス作品書くなと言いたいわ
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/03(水) 12:12:27.39 ID:C/5a4oAgo
ようやく一ヶ月なのに生存報告とか
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/25(木) 21:21:06.49 ID:qtYj5uroo
はよ
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