僧侶「ボクも世界を救いたいです」

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34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 06:20:03.58 ID:zy/mHVmt0



『…明朝、女神様からお告げがあった。あの子には使命がある。よって、この神殿で育てる』


『なっ…!?あの子に、女神様から…それはどんな使命だというのです…?』


『……あの子の口癖じゃよ、あれ悪ふざけでも何でもなく……あぁ、神よ。何故…戦いに素養のある人間を選ばなんだ』




『司祭様、素振り終わりました!次はどんな修練ですか?』


『うむうむ…よくぞやり遂げた、休憩をしたらどうじゃ?』


『いえいえ!休んでいる暇はありません!だってボクは』



『魔王をぶっ殺しますので!!』
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 08:59:27.88 ID:zy/mHVmt0
>>34
冒頭のセリフ、訂正でーす…
×明朝
○昨晩
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 00:12:04.54 ID:uGLEpd4V0
お久しぶりです、覚えてる人いるかな…
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 00:23:02.11 ID:E2YbVlsqo
はよして
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 00:23:07.74 ID:uGLEpd4V0
翌朝


勇者「ん……んー……」

魔法使い「あ、起きた?よく眠れたみたいね、グッスリだったわ」

勇者「うん……眠れ過ぎて夢まで見た…」

魔法使い「夢?ふーん……あぁ、もう朝ご飯出来てるから早く来なさい。それを言いに来たんだったわ」

勇者「ん……分かった、すぐに行く…魔法使いは先に言ってて?」

魔法使い「はいはい、冷める前に早く来なさいよ?」スタスタ 



勇者「……」

勇者「僕は……誰の夢を見てるんだろう…僕ではない誰か…」

勇者「……まぁ、いいか。僕も朝ご飯食べよ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 00:36:17.60 ID:uGLEpd4V0

勇者「みんな、おはよう」

僧侶「あ!おはようございます勇者さん!」

戦士「あぁ、おはよう。ほれ、焼けたぞ」スッ

勇者「パンにチーズ…成る程、いい匂いがすると思った。ありがとう、いただくね?」

僧侶「はい!皆さんも食べてくださいね!」

戦士「今日は山を越えるからな、しっかりと食え」

魔法使い「うえー…憂鬱だわ、どうして迂回しないの?」

戦士「時間が掛かり過ぎる。なぁに、山を越えればすぐに街だ」

魔法使い「はぁ……じゃあ、荷を減らす為にいっぱい食べなきゃ」モグモグ

勇者「はは……山は魔物も手強いから警戒していこう」モグモグ

僧侶「…………」モグモグモグモグモグモグ

勇者「んー良い食べっぷり」

戦士「栄養を摂れば、傷の治りも早くなる。回復魔法も戦闘中には便利なんだが……いかんせん、身体に負担が大きい。寿命の前借りだからな」

勇者「そうだね、いっぱい食べてね僧侶」

僧侶「んくっ……はい!お言葉に甘えまして!」

魔法使い「とりあえずゆっくり食べなさいよ……」

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 00:50:01.61 ID:uGLEpd4V0
山 道中

魔法使い「険しいー!もうヘトヘトよー!」

戦士「はいはい踏ん張れ魔法使い。こんな場所では休憩も出来んからな、一気に行くぞ」

魔法使い「はぁ……しんどい……」

僧侶「魔法使いさん!これどうぞ!」スッ 

魔法使い「ん……何よ、この棒」

僧侶「槍の穂先を取った物です!杖になるかと!」

魔法使い「あぁ……使うわ、ありがとう。というか、どうしてピンピンしてるの?勇者も疲れて無言になってるのに」

僧侶「ボクは身体が軽いので!」

魔法使い「な、成る程ね……」


勇者「…………」

戦士「勇者、話す余裕も無さそうだな」

勇者「え?あー……少し辛い」

戦士「すぐに慣れる、勇者が魔王ではなく山に敗北など笑い物だぞ?」

勇者「わ、分かってるって……」

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 01:09:57.76 ID:uGLEpd4V0

一時間後、


魔法使い「ぜぇ……ぜぇ……街はまだなの……」

戦士「もうすぐだ。というか、そんなに辛いのなら補助魔法でも使ったらどうだ?ピオリムなら全員の速度を上げられるだろう」

魔法使い「ピオリムはー…ちょっと訳が違うのよ。無闇矢鱈に使うものではないの」

僧侶「…………」

戦士「へぇ、興味深いな。詳しく聞かせてくれ」

魔法使い「んー……補助の魔法は幾つかあるわ。バイキルトにルカニ、ボミオスとかとか」

魔法使い「バイキルトは筋力を底上げするもの。筋力が上がるだけで、筋肉の持久力は変わらない」

魔法使い「ルカニは相手の肉体や装備を一時的に脆くするわ、元々脆い相手には効果は薄いけど」

魔法使い「大抵の補助魔法は、直接的に肉体に影響を及ぼす物よ」

魔法使い「でも……ピオリムは少し違うの」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 01:40:32.93 ID:uGLEpd4V0


魔法使い「どう説明したらいいか……ピオリムは、概念的なものなのよ」

勇者「概念?それって一体どういう……」

魔法使い「『早さ』『速さ』『疾さ』『敏さ』……術者によっては、理論上どの『はやさ』にも使用できるの」

戦士「へぇ、それは便利だ。しかし、便利なだけではないんだろう?」

魔法使い「その通り、ピオリムは不可視な部分が多過ぎる。効果を抑えて『素早さ』のみを上げるだけに限定したピオリムですら、重ねて唱えるにもせいぜい、3〜4回。それ以上はどうなるか分かったものじゃないわ」

勇者「少し難しいな……じゃあ、本来のピオリムを何度も唱えた場合は?」

魔法使い「あー……あくまで、私の憶測だけれど……世界から認識されなくなるんじゃないかしら。概念に閉じ込められて、見えなくなってしまう……」

戦士「まぁ、つまり……他とは異質な魔法だという事だな。ほれ、街が見えた」

魔法使い「え!?あぁ……!やっと着いたのね!」

戦士「はっはっは、話に夢中で疲れを意識しなくて済んだろう?得意分野の話は誰だって楽しいからな」

魔法使い「くっ……何だか悔しいわ……」

勇者「無事に着けてよかったよ、ホント。ね、僧侶……」

僧侶「…………」

勇者「僧侶……?」

僧侶「っ、……!はい!皆さん無事で何よりです!」

魔法使い「とりあえず宿を目指すわよ!!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 03:25:06.70 ID:CGQSGESW0
ちょっとホラーですな
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 00:28:58.96 ID:9vjW9jLo0
1です、また暫く掛かりそうです。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 01:13:26.70 ID:SgUPchm50
待つ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 18:14:47.39 ID:B9QEB6Nq0
あいさ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 10:36:22.23 ID:+C6QyDquO
あけました
まつぞ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 14:48:12.14 ID:IqfnHTAtO



〜宿屋〜


魔法使い「あーもーくたくたよー!お風呂入ってご飯食べてふかふかベッドで寝るのよー……」

戦士「やっぱり栄えてる街は違うな、風呂の水も無制限ときた。夕食も期待して良さそうだ」

勇者「んー……とりあえず今晩は休息に充てて、明日はこの街で薬草や食料の補充を……うん、僧侶、片手間でいいから補充品をリストにしといてくれるかな?」

僧侶「はい!直ぐやっておきますね!!」

勇者「はは、片手間でいいって。せっかく無事に街に着いたんだから、少しは肩の力を抜いてさ」

戦士「俺もそうするかな…あぁ、そうだ。この街には温泉があるらしいぞ」

魔法使い「温泉!?行くわよみんな!!」

勇者「わぁ、さっきまでの疲れっぷりが嘘ような勢い」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 18:31:42.09 ID:S+nobXoj0
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/30(火) 08:11:03.06 ID:bDKDZK040
おっ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 23:34:50.64 ID:dgPu+Ruk0

〜〜温泉〜〜


かぽーん…



魔法使い「はぁ〜……良いお湯。骨まで染み渡ってる気がするわ〜……そっちはどうー!?」


勇者「快適だよー!はぁ…ホント、疲労が抜けていくっていうか…」

戦士「累積された疲労は馬鹿には出来ない。良い機会だ、満喫しよう」

戦士「あー…しかし、素晴らしいな温泉…旅が終わったらここに住むかな」

勇者「気が早いと思うけど……あ、僧侶も満喫してるー!?」


魔法使い「僧侶ー?こっちにはいないわよー!」


勇者「えっ」

戦士「えっ」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/10(土) 00:47:27.14 ID:8l7KNWIU0
えっ


というか勇者は男だったんだな
なんか僕っこっぽいイメージがあった
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 09:53:02.91 ID:32TFCfN6O
>>52
えっそんな要素全くなかったけど
私は最初から男と思ってた
人によって想像が違うんやなぁ
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/27(火) 19:11:34.25 ID:ilXXf2VjO
魔法使い「えっ、てっきりそっちに居ると思ったんだけどー!」

戦士「すまん!ちょっとストップだ!」

勇者「こ、ここここで男湯の方に入って来たら男性確定……」

戦士「落ち着け勇者、このご時世に同性愛も珍しい事じゃない」

勇者「い、いやまだ脱衣所に居るだけの可能性…!」


“……勇……は…く………勇…”


勇者「んん…?女神様かな…あちらから話しかけてくるなんて珍しいし、今それどころじゃ…」


戦士「不敬過ぎるだろ……早く応答しろ」


勇者「わ、分かってるよ。はい、女神様?どうされ…」


“やっと繋がりました!勇者、早くその街から離れるのです……!!”


勇者「……!!」

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/27(火) 19:21:18.84 ID:DW6vMiYo0
勇者「女神様、それはどういう…?」


“その街に強力な魔物がいます。その魔物により私の下界への関与が阻害されていて…貴方から繋いで貰わなければこうやって話もままなりません。とにかく逃げるのです……!”


勇者「っ……とりあえず準備を……!魔法使い、直ぐに出て!!」


魔法使い「はぁ!?も、もう!一体なんだってのよー!」

勇者「緊急だからね!!」


戦士「おい……女神様はなんだった?そんなに深刻なのか?」


勇者「この街にとんでもない魔物がいるんだってさ……!」


戦士「そいつは……急がないとな。今襲われたら終わりだ」


勇者「とりあえず、宿屋に戻るよ……!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 06:28:01.82 ID:7wjwcQZ00
それって、つまりそういうことかな
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 23:50:21.33 ID:MC28JftQ0
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 15:36:34.31 ID:gtvQB4YmO
はよ続きこいよ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/18(月) 04:39:41.94 ID:pwbKgHYZo
まだか
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