周防桃子「みんな、桃子のことバカにしてるんでしょ!」

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1 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:22:45.12 ID:d6iWUB+L0

〜楽屋〜



天海春香「も、桃子ちゃん……」

松田亜利沙「そ、そんなことないですよ!」

周防桃子「ウソだっ!」

ガチャ

横山奈緒「おはようさん〜! 今日の収録、頑張ろ……あれ? どしたん?」

桃子「……奈緒さんもグルなんでしょ」

奈緒「へ?」

福田のり子「さっきからずっとこの調子で……」

桃子「今までは我慢してたけど、もう限界だよ!」

春香「も、桃子ちゃん……」



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2 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:23:10.28 ID:d6iWUB+L0

奈緒「よ、ようわからんけど、落ち着いて、な?」

桃子「落ち着いていられると思う!? みんなでこんなことして!」

亜利沙「……」

春香「も、桃子ちゃん……」

桃子「なんで……? なんで桃子のお弁当だけ……」

のり子「……」

桃子「なんで桃子のお弁当だけ極上松坂牛ヒレ牛肉弁当(税込み10500円)なの!? おかしいよ!!!」

3 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:23:37.31 ID:d6iWUB+L0

奈緒「桃子……」

桃子「明らかに"私、超高級なお弁当ですよ"感が漂ってるんだもん! 桃子ビックリして調べちゃったよ!」

のり子「桃子のためを思って……」

桃子「10000歩譲って桃子のお弁当だけ高いのはいいよ! みんなが食べてるそれは何!?」

亜利沙「粟と稗ですけど」

桃子「おかしいよね!?」

4 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:24:04.22 ID:d6iWUB+L0

桃子「むしろこのご時世によく粟と稗なんて用意したよね!? 桃子そんなの教科書でしか見たことないよ!」

奈緒「そんなに褒めんでも……」

桃子「ひ・に・く!!!!!」

春香「も、桃子ちゃん……」

桃子「というかさっきから春香さんは"も、桃子ちゃん……"しか言ってないよ!?」

5 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:24:30.49 ID:d6iWUB+L0

春香「あっ、ごめんね……? 桃子ちゃんの大きな声にびっくりしちゃって……」

桃子「絶対桃子の方がこの状況にびっくりしてる自信あるよ」

のり子「まあそんなこと言わずに食べなって?」

桃子「い、イヤだよ! 桃子だけこんな美味しそうなの!」

亜利沙「そこは大丈夫ですっ! こっちは春香さんが腕によりをかけて作った粟と稗ですから!」

桃子「腕によりをかけて作った粟と稗って何!? そんなアレンジの利く料理じゃないよね!?」

奈緒「春香はお菓子作りが上手いからなあ」

春香「えへへ……」

桃子「これお菓子作りの延長線で作れるものなの!? "野球経験があるからバットで殴るのは得意です"くらいの暴論だと思うんだけど!?」

6 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:24:58.26 ID:d6iWUB+L0

のり子「桃子は何がそんなに不満なの?」

桃子「だから! 桃子だけ特別扱いなのがおかしいって言ってるの!」

春香「……あのね。私達みんな、桃子ちゃんのことが大好きなんだよ」

桃子「この流れで7話の名言とかやめてよ! あの時は感動したのに!」

春香「桃子ちゃんは信じられないって言うかもしれないけど……」

桃子「ある意味何も信じられないよ」

春香「それはきっと、ずっと変わらないよ」

桃子「結局言い切ったよね。大したメンタルだよ」

春香「えへへ……、照れちゃうな……」

桃子「ひ・に・く!!!!!!!!!」

7 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:25:26.15 ID:d6iWUB+L0

桃子「この際だから言わせてもらうけど、みんな過保護すぎるの!」

奈緒「なんや桃子? そんな藪から棒に」

桃子「例えばこの前のライブ! MCの時に桃子たちが飲むためのお水が置いてあるでしょ? ステージの前の方に!」

のり子「もちろん、演者だって水分補給は必要だもんね」

桃子「みんなのは何本置いてあった!?」

春香「1人1本だよ?」

桃子「じゃあ桃子のは何本用意してあった!?」

亜利沙「50本ですけど……」

桃子「おかしいでしょ!!!!!」

8 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:25:54.22 ID:d6iWUB+L0

桃子「いざステージに出てみたらペットボトルがズラーーーーーっと並んでるんだよ!? "え、今日って合同ライブだったっけ!?"ってなっちゃったよ!?」

亜利沙「合同ライブじゃなくて、リコッタ5人のライブでしたよ?」

桃子「だから困ったのー!!! なんで5人のライブで54本もお水が並んでるのさ!!!」

のり子「あ、15本はスポドリだったよ?」

桃子「知らないよ!!! だとしてもそこまでは辿り着かなかったよ!!!」

春香「1本だけホットココアもあったんだけど……」

桃子「危なっ!? それ引かなくてよかった! なんでライブ中にロシアン水分補給を仕込んでくるの!?」

亜利沙「で、でも、桃子ちゃんが脱水症状とかになったら大変だって思って……」

桃子「大丈夫だから! ライブ中にペットボトルを50本も飲み干したらそれはもう別の病気だから!!!」

9 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:26:20.33 ID:d6iWUB+L0

亜利沙「ご、ごめんなさい桃子ちゃん……」

桃子「あ、いや、別に謝ってほしいわけじゃなくて……」

のり子「桃子、他にもそういうのがあるなら、遠慮なく話してくれないかな?」

奈緒「せ、せやな、せっかくの機会やし……」

春香「……うん、そうだね、桃子ちゃんが思ってること、全部聞かせてほしい」

桃子「みんな……」

亜利沙「さ、遠慮しないでください! ありさ、桃子ちゃんセンパイの意見は、どんな耳が痛くても受け止めてみせます!」

桃子「……じゃあさ?」

のり子「うん」

桃子「みんなが楽屋でいつも着てるその"L・O・V・E・MOMOKO!!!"って印刷されたTシャツは何!?」

10 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:26:50.50 ID:d6iWUB+L0

亜利沙「次回からライブの物販でも売られるんですよ!」

桃子「そんなことは聞いてな……えっ!?」

春香「じ、実は、私の手作りなんだ……えへへ……」

桃子「春香さんすごいね!?」

奈緒「春香はお菓子作りが上手いからなあ」

桃子「とうとうホントにお菓子作りは関係ないよね!? "野球経験があるから縦列駐車は得意です"くらいの暴論だと思うんだけど!?」

11 : ◆5AkoLefT7E [saga]:2017/10/30(月) 23:27:19.00 ID:d6iWUB+L0

桃子「桃子すっごい恥ずかしいからそれ着てリハとかやるのやめようよ!」

のり子「そういえば毎回桃子の分も用意してるのに、着てくれないよね」

桃子「それを自分で着るくらいなら下着姿の方が100倍マシだよ」

亜利沙「桃子ちゃんに似合うと思うんですけど……」

桃子「逆に亜利沙さんは"亜利沙大好き!"って書かれた服を自分で着たいと思う?」

亜利沙「"亜利沙大好き!"の部分、もう1回言ってもらってもいいですか!?」

桃子「ほらもう会話もできないもん」

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