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阿武隈「北上さんに愛してるって言われちゃった…」
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89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 07:07:09.76 ID:NZUgmMvPO
乙
>>88
横からすまん
それは単純に慣用句というか、会話における言い回しでしょ
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 07:33:55.19 ID:eLRSvZ4Co
そか
そだな
考えてみればリアルでもそういう言い方するかもだわ
ほんとどうでもいいこと指摘してごめんなさい
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 07:34:31.63 ID:eLRSvZ4Co
ID変わってるし
92 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 16:55:14.83 ID:+1/g2Ac00
中断してしまいましたがキリのいいところまで続き投下します。
93 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:02:21.49 ID:+1/g2Ac00
大井「そう。じゃああなたの幸せって何?」
阿武隈「幸せ?」
大井「そう、幸せ」
阿武隈「私の幸せは…周りの人たちがみんな幸せになってくれること…かな?」
大井「それが幸せ?」
阿武隈「…うん」
大井「あなたの幸せって周りの人たちがみんな幸せになってくれることなのね。すごいわよくそれが自分の幸せだなんて言えたわね」
阿武隈「な、何よ…」
大井「いや、それが本当にあなたの幸せなら別に私は何も言わないわ。ただそれであなた自身が本当に幸せになれているのか疑問に思っただけよ」
94 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:08:48.77 ID:+1/g2Ac00
阿武隈「…分からない」ボソッ
大井「ん?何?」
阿武隈「分からないよそんなの。何が幸せだなんて考えたこともないし。それに、それが本当に自分の幸せなんかどうかも分からないよ…」
大井「なら、自分だけの幸せを一つ見つけておくことね」
阿武隈「そんないきなり…」
大井「普段から少し意識していればいいのよ。また日を改めてあなたの幸せについて聞くかもしれないけど、そのときまでには答え出てるといいわね」
阿武隈「……」
大井「じゃあ私はそろそろお暇するわ」
阿武隈「お、大井さん!」
大井「何かしら?」
阿武隈「あ、ありがとう」
大井「……フン」スタスタスタ
阿武隈(私だけの幸せ、か…)
95 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:15:46.55 ID:+1/g2Ac00
〜球磨・多摩・木曾の部屋〜
木曾「はぁ疲れたぁ」
球磨「おっ木曾。お疲れクマ」
多摩「ニャ〜」
木曾「全く大井姉さんの代わりなんて無理っつったんだけどなぁ。火力が全然たりねぇ。お蔭で戦艦落とし損ねて艦隊は結構な損害だぜ」
球磨「まあ、あの任務では真面目な大井が直々に代役頼むくらいだクマ。何かよっぽどの事情があるんだクマ」
木曾「よっぽどの事情って聞いていないのか?球磨姉さん」
球磨「何もクマ」
木曾「多摩姉さんは?」
多摩「知らないニャ」
96 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:32:23.44 ID:+1/g2Ac00
木曾「驚いた。何も知らずに俺が難関海域行くってのに見送ったのかよ…」
球磨「だって知らないものは知らないクマ」
多摩「ふぁ〜眠いニャ」
木曾「あんたらなぁ…いいか?あの大井姉さんはな、俺に代役頼んでおいて自分は北上姉さんと遊園地だぞ?デートだぞ?とんでもないクレイジーサボリレズだぞ?」
大井「誰がクレイジーサボリレズだって?」
木曾「うわぁ!大井姉さん!いったいどっから湧いてきた!?」
大井「普通に扉からよ。そんなことよりあなたたちに頼みごとがあって来たの」
球磨「頼みごとクマ?」
多摩「ニャ〜」
木曾「まさかまた代役とかじゃねーだろなぁ?それだけは勘弁だぜ」
97 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:41:10.83 ID:+1/g2Ac00
大井「違うわよ。そんなんじゃないわ。もっとこう…その…入り組んだ頼みごとって感じね」
木曾「入り組んだ?」
大井「そうよ」
球磨「…面倒事クマ?」
大井「否定はできません…」
多摩「それって多摩もしなきゃいけないニャ?」
大井「はい」
多摩「うへ」
木曾「それで頼みごとって何だよ」
大井「それは…」
98 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:48:37.25 ID:+1/g2Ac00
〜翌日、提督室〜
球磨「……」コソコソ
多摩「……」コソコソ
木曾「……って何で俺らが陰で提督のことコソコソと監視しなきゃいけないんだよ!」
球磨「しっー、木曾大きな声を出すなクマ。提督に気付かれたらどうするんだクマ」ボソボソ
多摩「帰りたいニャ…」ボソボソ
木曾「いやだってよぉ」ボソボソ
球磨「とにかく大井からクマたちに与えられたミッションは二つ。一つは提督の行動を監視し、気付いた点があれば大井に報告すること。そしてもう一つは提督に五十鈴のことについてどう思っているか聞くことクマ」
木曾「五十鈴が提督のこと好きなのは知ってたけど何もこんなことしなくても…」
99 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:58:25.41 ID:+1/g2Ac00
球磨「何か事情があるんだろクマ。とりあえず大井が頭下げてまで球磨たちにお願いしたんだクマ。球磨たちはその願いをかなえてやるのが役目だクマ」ボソボソ
木曾「まあそうだけども…」ボソボソ
多摩「てか大井は何してるニャ?」ボソボソ
木曾「大井姉さんはしばらく遠征に行ってて帰ってこないんだってよ。だから俺たちにこんなことお願いしたんだろ」ボソボソ
多摩「そう。じゃやっぱり多摩たちがやらないといけないのかニャ…」ボソボソ
球磨「仕方ないクマ。とりあえず提督の監視をするクマ」ボソボソ
100 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 18:00:40.54 ID:+1/g2Ac00
今日はここまで。
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 19:16:41.92 ID:VhT4y7R4o
おつー
102 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:00:20.04 ID:+dB7HaRw0
多忙だったもので時間が空いてしまいましたが続き投下します。
今回は少し五十鈴寄りの話になっていると思います。
103 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:03:34.68 ID:+dB7HaRw0
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
球磨「なんかひたすら執務って感じクマね」ボソボソ
木曾「そりゃそうだろう。あいつはいつもあんな感じだぞ」ボソボソ
多摩「眠い…」コックリコックリ
104 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:07:21.21 ID:+dB7HaRw0
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
球磨「おいもう一時間経ったクマ」ボソボソ
木曾「何も起こらねえな」ボソボソ
球磨「下手すりゃこのままずっと動かない可能性も出てきたクマ」ボソボソ
木曾「いやさすがにそれはねえだろ。ん?何だあれ?あの光っているもの」
球磨「ん?どれどれクマ?」
105 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:11:48.83 ID:+dB7HaRw0
木曾「今、提督が手に持っているものだよ」ボソボソ
球磨「あれは……指輪クマ!指輪!」ボソボソ
木曾「指輪?何でそんなもの…まさか本当に相手が居るのか?」ボソボソ
球磨「分からないクマ。とりあえず様子を窺うしかないクマ」ボソボソ
提督「…ふぅ、さてトイレでも行くかな」
ガチャ バタン
木曾「おい、居なくなったぞ。どうする?」
球磨「とりあえず箪笥の中から早く出るクマ。あの指輪を確認するクマ」
木曾「オーケー。多摩姉さんは?」
多摩「zzz」スピースピー
106 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:14:54.38 ID:+dB7HaRw0
木曾「って寝てんのかよ!」
球磨「おい、多摩起きろクマ」ユサユサ
多摩「むにゃ……ここはどこニャ?暗い…炬燵の中?」
木曾「ダメだ。完全に寝惚けてやがる」
球磨「この際多摩は箪笥の中に隠れてていいクマ。二人だけで見に行くクマ」
木曾「そうだな。そうしよう」
107 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:41:13.00 ID:+dB7HaRw0
キラキラ
球磨「うわぁすごいクマ」
木曾「石が思ったよりでかいな。一体どのくらいするんだこれ」
球磨「にしてもこんな指輪を贈られた方は参っちゃうクマね。断れないっていうか」
木曾「はは、言えてる。小心者のあいつにしちゃ、釣りにあわねえくらいのでかい石だ」
球磨「さてと、じゃあ指輪の確認がとれたし、後見るべきものはあれクマ」
木曾「申請書ってやつか」
108 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:46:20.69 ID:+dB7HaRw0
球磨「そうクマ。指輪があるならもう決心している証拠クマ。相手が艦娘の場合、指輪の他にケッコンカッコカリの申請書を大本営に提出しなければならないクマ。もし相手が五十鈴なら申請書がどこかに…」ゴソゴソ
木曾「これか?」
球磨「あっそれクマ!早く見せろクマ」
ガチャ
木曾「やべえもう帰ってきたぞおい!」
球磨「は、早く箪笥の中に…あっ」ポーイ
ヒュー
多摩「」パク
球磨、木曾(ゆ、指輪食われたぁぁぁ!?)
109 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 21:31:21.24 ID:+dB7HaRw0
バタン
提督「……」
球磨「……」
木曾「……」
提督「お前たちは何をしてるんだ?」
球磨「い、いやぁ提督。元気かクマ?歯磨いたクマ?風呂入ったクマ?」
提督「いや何の話だ…」
木曾「い、いやぁちょっと提督に用があったんだけど、たった今用がなくなったところなんだ。悪いが俺たちはこれでお暇するぜ。おい球磨姉さん行くぞ」
球磨「わ、分かったクマ」
木曾「それじゃ提督またな」
提督「お、おい!」
110 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 21:38:11.19 ID:+dB7HaRw0
ガチャ バタン
提督「何だったんだあいつらは…」
球磨「ふぅ、危なかったクマね」
木曾「ああさすがに焦ったぜ」
球磨「とりあえず指輪と申請書の情報はつかめたし、大井が出撃から帰ってきたら早速教えないとクマ」
木曾「ああそうだな。でも何だろう。何だか気持ち悪い。違和感というか何か忘れているような…」
球磨「え?そんなのあったかクマ?……あっ」
木曾「多摩姉さん置いてきちまった…」
111 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 22:30:46.75 ID:+dB7HaRw0
提督「……」
多摩「ふぁ〜」ムニャムニャ
提督「何で箪笥の中に居るんだ多摩…」
多摩「箪笥?炬燵じゃないニャ?」
提督「いやどう見ても箪笥だろう…しかもここは俺の部屋だ」
多摩「あっそういえばそうだったニャ。忘れてたニャ」
提督「忘れてたってお前なぁ…」
多摩「あれ二人はどこニャ?」
提督「球磨と木曾のことか?」
多摩「そうニャ」
112 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 22:34:32.47 ID:+dB7HaRw0
提督「あいつらならもうここを出ていっちまったぞ。用がなくなったからとか言って」
多摩「え?嘘?じゃあ今多摩一人ってことかニャ?」
提督「そうだが、お前ら一体俺の部屋で何してたんだ?」
多摩「提督、その前に多摩から一つ質問ニャ」
提督「質問に質問かよ」
多摩「いいから多摩の質問に答えて欲しいニャ」
提督「はぁ、何だよ?」
多摩「五十鈴のことどう思ってるニャ?」
提督「何だよ急に」
113 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 22:39:22.27 ID:+dB7HaRw0
多摩「いいから答えるニャ」
提督「あ、あいつは別にただの俺の部下だ…」
多摩「ほんとニャ?」
提督「ほんとだ」
多摩「そこに置いてある申請書は何かニャ?」
提督「ま、待て!何でこれがこんなところに…しかも微妙に荒らされた形跡あるし!」
多摩「それは誰のための申請書ニャ?」
提督「ち、ちげーよ!これは…あの…まだ提出するって決めたわけじゃねーし」
多摩「ふうん、じゃそこにある指輪の箱は何かニャ?」
114 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 22:45:10.20 ID:+dB7HaRw0
提督「こ、これは…っておい!指輪がないんだが?」
多摩「多摩が食べちゃったニャ」
提督「は?」
多摩「指輪は今多摩の胃の中で胃液まみれになってるニャ」
提督「え、嘘?マジなの?マジで食ったの?」
多摩「仕方なかったニャ。球磨の手が滑って多摩の口の中にホールインワンしちゃったニャ。これは誰のせいでもないニャ」
提督「いやお前らのせいだろ!今すぐ出せ!何としてでも出せ!」ユサユサ
多摩「無理ニャ。一度食べたものは戻らないニャ」
提督「んなもの食ったら腹壊すぞバカ!頼むから出してくれ!この際けつの穴からでもいいから!う○こまみれにしていいから!」ユサユサ
115 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 22:56:38.93 ID:+dB7HaRw0
多摩「ニャニャ、そんなに焦るってことはやっぱり誰かにあげる予定だったんだニャ?」
提督「ち、ちげーよ!俺はただお前の体調のこと思って指輪を取り出したいだけだし!」ユサユサ
多摩「ねえ提督。もう一回聞くニャ。五十鈴のことどう思ってるニャ?」
提督「ぶ、部下って言ってるだろ」
多摩「好きなのかニャ?」
提督「……//」カァ
コンコン
足柄「失礼するわ。この前提督に貸した愛おしい部下の口説き方って本を返しにもらいに来たのだけど」
提督「ああああああああ」
116 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 23:26:07.63 ID:+dB7HaRw0
足柄「な、何?」
多摩「やっぱ五十鈴のこと…」
提督「バカ野郎!おい足柄!俺はお前からそんな本を借りた覚えはねーぞ!」
足柄「いや借りたでしょ。一週間以上前に好きな人が出来たからって言って恥ずかしながらも私の部屋に来て借りていったじゃない」プーン
提督「うるせぇ!一週間以上前のことなんてもう忘れたわ!俺はな、一週間フレンズみたいに一週間ごとに記憶がリセットされてんだよ!記憶喪失のフレンズなんだよコンチクショー!ってか臭!めちゃくちゃ唐辛子臭ぇぞおい!」
足柄「こ、これには色々あって…てか早く返しなさいよ。私も使ったりするんだから!」プーン
提督「わ、分かった。分かったからとりあえず早くシャワー浴びてこい。気持ち悪くなりそうだ」
多摩「おええニャ」
足柄「うう…皆して私のこと臭い臭いって…あんまり私を虐めないでよね!狼だって泣くときはあるんだから!」プーン
117 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 23:41:34.79 ID:+dB7HaRw0
提督「鬼の目にも涙ならぬ狼の目にも涙ってか?知らねえよとりあえずシャワー浴びてこおえええええ」ビチャビチャ
多摩「うっ…うっ…おええ」ビチャビチャ
足柄「ぎゃあああああ」
〜数分後〜
足柄「はい、シャワー浴びてきたわよ」キラキラ
提督「おう悪いな。とてもじゃないがあのときの甘えと話する気にはなれなかった」キラキラ
多摩「臭くて気持ち悪かったニャ」キラキラ
足柄「ええそうね。私もゲロまみれのあなたたちと話すしたくなんてないもの…」
提督「だから俺たちもシャワー浴びてきただろ?」
多摩「提督のアレ、でかかったニャ」
118 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 00:52:56.49 ID:c/ENBIRp0
提督「いや何を見てんだよ!?」
足柄「確かに提督のアレは狼級っぽいよね」
提督「お前は何でもかんでも狼に話を持っていこうとするんじゃねぇ!」
足柄「というか多摩は何で提督室に居るのかしら?何か二人して話していたようだけど」
多摩「提督が五十鈴のことどう思っているかっていう話をしてたニャ。でも、足柄が答えを言っちゃったニャ」
足柄「何?そんな話をしてたの?まあそりゃそうよ。だってそのために提督に本を貸したんだもの。てか早く本を返しなさいよ」
提督「ま、待ってくれ。あともう少しなんだ…」
足柄「何がもう少しよ。まだ恥ずかしさ抜け切れてないの?」
119 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 01:00:11.58 ID:c/ENBIRp0
提督「……//」
足柄「はぁ、全く本当に天邪鬼ね。こんなんじゃ五十鈴があなた以外の人見つけてそっちに乗り換えちゃうんじゃない?」
提督「そ、それはないはずだ!あいつは終点まで俺といてくれるはずだ」
足柄「本当にそう言い切れるかしら?途中駅にあまりにも美味しそうなイケメンがいたとしたら?」
提督「大丈夫だ。五十鈴とイケメンが出会う前に俺がそのイケメンを食べてやる」
足柄「どういう意味よそれ…はぁ、そういえば提督、昨日の五十鈴との遊園地はどうなったのよ?随分とウキウキしていたけれど」
提督「そ、それなんだが俺あいつに告白されてな…」
足柄「そう、それで?」
120 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 01:13:01.70 ID:c/ENBIRp0
提督「それでって随分とあっさりだな…」
足柄「当たり前よ。何て言ったって私があの子を指導…」
提督「指導?」
足柄「いえ、何でもないわ。それでどうなったの?」
提督「いや、いきなり好きなんて言われたもんだからな…頭の中パ二クっちゃって…その、断っちゃった」
足柄「は?」
多摩「ニャ?」
提督「いやだってよ。俺から告白するつもりだったし、向こうからくるなんて絶対ないと思ってたからなぁ。なんか訳分かんなくなっちゃってつい」
足柄「いや、パニクって断るってどういうことよ?バカなのあなた!」
提督「いやだってやっぱ告白は男がするものだろ?それに俺にはあいつに告白した後にケッコンカッコカリの指輪を渡すという素晴らしいサプライズも考えてたんだ!あのときあそこで返事をするわけにはいかなかったんだよ!」
121 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 01:25:57.66 ID:c/ENBIRp0
足柄「どこに意地張ってるのよ!好きなら普通に返事しなさいよ!何で断るのよ!そんなことしたからにはあの子、相当傷ついているわよ!」
提督「そ、それは俺がなんとかフォローして…」
足柄「あのね、純情な女心を舐めないでほしいわ!全く五十鈴は何でこんな男を好きになったのかしら?」
提督「何だとこの行き遅れ女!」
足柄「誰が行き遅れ女よ!あなたこそアレがでかいだけで使い道がない鑑賞用男のくせに!」
提督「何だとぉ!」
足柄「やるの?いいわよ人間風情が私に敵うわけないけど」
提督「くそがああああ」
多摩「やれやれニャ」
122 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 01:55:23.83 ID:c/ENBIRp0
〜数日後〜
大井「で、提督は本当は五十鈴のことが好きで、指輪も申請書も用意しているのにいきなり告白されたから誤って断っちゃったと」
多摩「そうニャ。その一部始終を多摩はこの目で見たニャ」
大井「そうですか。で、球磨姉さんたちは何をしていたのでしょう?」
木曾「いやその…」
球磨「球磨たちも頑張ったクマ。指輪の存在を見つけたし、申請書も見つけたし、多摩の口の中に指輪投げ込んだし」
木曾「いや最後のは完全なるミスだよな?俺たちのせいだよな?」
大井「まあこちらは頼んだ身です。今回は何も言いません。とにかくありがとうございました」
球磨「いやいや、何も褒められるようなことなんて何もしてないクマ。そんな言われたら照れちゃうクマ」
木曾「いや多分俺たちそんなに褒められてないと思うぞ?球磨姉さん」
123 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 02:03:40.13 ID:c/ENBIRp0
大井「いえ、本当に感謝してますよ。それにあの後足柄さんが提督と五十鈴さんの仲を取り持ってくれたようですし。あの方にも一応感謝しなければなりませんね」
木曾「そういや、多摩姉さんの口の中に入った指輪は結局どうなったんだ?」
多摩「ああそれならちゃんとケツからだして提督に渡したニャ」
木曾「そ、そうか…」
球磨「五十鈴は今、多摩の身体の中を旅行してきた指輪を提督からもらったってことなのかクマ…」
大井「想像したくないですね…」
多摩「まあ仕方なかったニャ。それよりも大井、北上と阿武隈の方はどうなってるニャ?」
大井「それなんですがあの時の遊園地以来あまり交流がないみたいで…」
球磨「そうなのかクマ?」
大井「ええ、北上さんの方から阿武隈さんにアプローチはかけてはいるそうなのですがあまりいい反応は返ってこないみたいです…」
124 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 02:14:24.60 ID:c/ENBIRp0
木曾「そうか。困ったことだな…」
大井「ええ、もしかするとこの前私があの子に言ったこと気にしているのかな…」
球磨「ん?何か言ったのかクマ?」
大井「いや、自分だけの幸せを見つけなさいって」
木曾「大井姉さんが言ったのかそれ?なんか笑えるな」
大井「どうしてよ?」
木曾「だって大井姉さん、自分だけの幸せのために生きてるって感じじゃないか?だから何ていうか妙に説得力があるっていうか。とにかく大井姉さんのキャラに似合わねえよ」
大井「私だってそういう話ぐらいするわよ…」
木曾「それにそんな問いをいきなり突きつけられたら誰だって気にするだろ。皆が皆、大井姉さんのように生きてるわけじゃないしな」
125 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 02:33:36.92 ID:c/ENBIRp0
大井「まあそうだけど…」
木曾「まあ、ここは阿武隈自身に任せるしかないだろ。あいつがあいつなりに答えだして決めるしかねえ。それに、北上姉さんはいつまでも今みたいな中途半端な関係じゃ嫌だろうしな、この関係が続くくらいなら別れた方がいいと思うぜ」
大井「そんな…」
木曾「そんなって、大井姉さん阿武隈と北上姉さんが付き合うの滅茶苦茶反対してたじゃないか」
大井「だって北上さんが阿武隈さんの話をするときいつもとてもうれしそうな顔をするんですもの。あんな北上さんそうそう見ることなんてできないから…」
球磨「まあともかく球磨たちは申し訳ないけど阿武隈より北上の味方クマ。北上が阿武隈のことで悲しむくらいなら別れた方がいいクマ」
木曾「まあ、そういうこった」
多摩「ニャ」
大井「……」
126 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 02:36:12.44 ID:c/ENBIRp0
すみません随分と長くなってしまいましたが今日は以上です。
127 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/23(木) 04:11:50.86 ID:c/ENBIRp0
眠れずに誤字確認してたら誤字発見したので訂正しときます
>>117
提督「鬼の目にも涙ならぬ狼の目にも涙ってか?知らねえよとりあえずシャワー浴びてこおえええええ」ビチャビチャ
多摩「うっ…うっ…おええ」ビチャビチャ
足柄「ぎゃあああああ」
〜数分後〜
足柄「はい、シャワー浴びてきたわよ」キラキラ
提督「おう悪いな。とてもじゃないがあのときのお前と話する気にはなれなかった」キラキラ
多摩「臭くて気持ち悪かったニャ」キラキラ
足柄「ええそうね。私もゲロまみれのあなたたちと話したくなんてないもの…」
提督「だから俺たちもシャワー浴びてきただろ?」
多摩「提督のアレ、でかかったニャ」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/23(木) 08:11:25.15 ID:YD2bfYrUo
乙
吐いたときに指輪も出てきたのかと思ったけれど違ったか
129 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 02:31:31.54 ID:rJfop8Dc0
続き投下します。
>>128
あれは単に吐いただけという感じです。説明が少なくて勘違いされた方申し訳ありませんが、指輪はケツから出ました。
130 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 02:39:51.38 ID:rJfop8Dc0
〜長良・五十鈴・阿武隈の部屋〜
阿武隈「はぁぁぁ」
長良「随分と深いため息するね。どうしたの?」
五十鈴「何?悩み事?悩み事ならこの五十鈴が聞いてあげてもいいわよ?」キラキラ
阿武隈「いやあの…いろいろと…」
長良「いろいろ?そんなに悩みがあるの?」
五十鈴「私はてっきり北上のことだと思っていたけれど」
阿武隈「それもあるけど、それだけじゃない…」
五十鈴「それだけじゃない?何、あんたもしかして……北上以外に恋人ができたんじゃ…ダメよ二股は!」
長良「何?二股?阿武隈ビ○チだったの?」
131 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 02:46:44.46 ID:rJfop8Dc0
阿武隈「違う!そんなんじゃない!だからその…幸せって何だろうなって…」
長良・五十鈴「は?」
アハハハハハハハハ
阿武隈「わ、笑わないでよ!私、本気なんだから!」
五十鈴「いやぁおかしいおかしい。あんたがそんなこと考えているなんて」ウフフフ
長良「阿武隈らしくないよね」アハハハ
阿武隈「ね、ねぇ二人は自分だけの幸せってある?」
五十鈴「あるわ。私の幸せは提督よ。彼と一緒に沿い続けることが私の幸せよ」
長良「私の幸せはね、筋肉をつけること。筋トレが私の全てであり、私の幸せよ!」
132 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 02:54:49.99 ID:rJfop8Dc0
阿武隈「そ、そう。二人とも一応幸せはあるのね…」
五十鈴「阿武隈はないの?」
阿武隈「私は…」
長良「北上は?」
阿武隈「えっ?」
長良「北上といることは幸せじゃないの?」
五十鈴「そうよ。あなた今北上と付き合っているんでしょ。なら北上といる時間が幸せなんじゃないの?」
阿武隈「そ、それは…幸せなのかな?」
五十鈴「はぁ?何でそこで疑問形なのよ」
133 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 03:09:35.17 ID:rJfop8Dc0
阿武隈「だ、だって五十鈴ちゃんが提督にフラれたと思ったとき、北上さんのことよりも五十鈴ちゃんのことばかり考えていたし、それからは何だか北上さんのことあまり考えられなくなっちゃったし。私の北上さんの好きはその程度だったのかなって思って」
五十鈴「私のこと心配してくれたのは嬉しかったけれど、それよりもあなたは自分のことだけ考えていればいいのよ。色々とごちゃごちゃ考えすぎて、北上のことちゃんと見ていないだけなんじゃないの?」
阿武隈「そうだといいけど…」
長良「阿武隈は北上のこと好きなの?」
阿武隈「う、うん」
長良「本人の前でちゃんと好きって言った?」
阿武隈「言ったような言ってないような…」
長良「ならさ、ちゃんと好きって言うべきだよ。言葉にして伝えるだけでも相手への意識って変わることもあるだろうし。ほら足柄さんも言ってたじゃない。少し積極的になれってさ」
134 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 03:17:01.14 ID:rJfop8Dc0
阿武隈「……」
長良「とりあえずさ、次北上と会うのはいつ?」
阿武隈「明日の出撃…」
長良「出撃かぁ。ならそれが終わった後とかさ、チャンス見つけて言っちゃいなよ」
阿武隈「うう…恥ずかしい…」
五十鈴「はぁ、北上のこと遊園地まで誘っておいてそれはないでしょ。一応告白に返事をしたんだから責任もって北上のこと愛してやりなさい」
阿武隈「わ、分かってるよ。で、でも…」
五十鈴「でもはなし!」
阿武隈「うう……分かった」
長良「うん!お姉ちゃん応援してるからね!」
五十鈴「しっかりね」
阿武隈「はい…」
135 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 03:33:11.13 ID:rJfop8Dc0
〜翌日、出撃中の海域〜
北上「まあ、今回は敵さん、雑魚ばっかだから気楽にいこうねぇ〜」
伊58「あ号を達成するためとはいえ、何回もデコイで駆り出されるのは辛いでち…」
羽黒「提督さん、58さんだけにはえらく厳しいですよね…」
龍驤「まだ見てくれているだけマシや。うちなんか見てくれさえせーへん」
山城「はぁ、不幸だわ」
阿武隈「……」
北上「どうしたの阿武隈?具合悪い?」
阿武隈「え?いや、別に…」
北上「そう?ならいいけど、少しでも違和感感じたらすぐに報告お願いね」
阿武隈「う、うん」
136 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 03:48:38.29 ID:rJfop8Dc0
阿武隈(はぁ、長良ちゃんたちの手前、言うとは言ったけどやっぱり恥ずかしい。いざ北上さんが近くにいると言おうとしても言えないよこんなの…)
龍驤「おっと、敵さん発見やな」
山城「艦種は重巡、重巡、雷巡、軽巡、駆逐、駆逐ってこれも何回言ったことやら…不幸だわ」
北上「まあとりあえず皆戦闘態勢に入るよぉ。敵さん今回は空母いないみたいだから艦載機飛ばしていくらか戦力削った後に攻撃って感じかな。あっ58はデコイよろしく」
伊58「うっ結局デコイなんでちね…」
北上「さてと、各々いつも通りに敵さん掃討する感じでよろしく」
羽黒「相変わらずゆるいですね…」
北上「もちろん、雑魚だからって手は抜かないようにね。じゃあ龍驤お願い」
龍驤「あいよ!艦載機発進!」
137 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 03:59:06.56 ID:rJfop8Dc0
北上「どう?あっちの被害状況は?」
龍驤「駆逐一隻やなぁ…しょぼい結果やで」
北上「まあ、そういうときもあるでしょ」
伊58「雷巡、駆逐から一時の方向に魚雷が二発放たれたでち」
北上「あーオーケーオーケー。各艦は除け次第魚雷発射準備にとりかかっちゃって」
羽黒「はい!」
伊58「でち」
138 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 04:24:23.09 ID:rJfop8Dc0
北上「皆、準備はいい?じゃあ魚雷発射!」
バコーン
龍驤「重巡一隻撃沈、軽巡一隻大破や」
北上「オーケーオーケー。山城はそろそろオーケー?」
山城「ええ、いつでも」
北上「じゃあお願い」
山城「主砲、よく狙って撃てぇ!」
バコーン
北上「重巡一隻撃沈したね」
羽黒「残るは雷巡一隻、軽巡一隻、駆逐一隻ですね」
伊58「58の方で大破していた軽巡は落としたでち。でも駆逐にやられて今中破状態でち…」
北上「オーケーお疲れ。58はうまいこと駆逐と雷巡を三時の方向に誘引しながら撤退で。後は私らに任せて」
139 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 04:30:14.81 ID:rJfop8Dc0
伊58「分かったでち」
北上「さてと魚雷打てるものは皆いくよ。私が合図したら三時の方向に一斉に魚雷発射ね」
羽黒「はい!」
阿武隈「……」
北上「阿武隈?阿武隈?」
阿武隈「……」
北上「まずいな…聞こえちゃいない」
伊58「まずいでち!三時の方向に魚雷が三発放たれたでち」
北上「阿武隈!返事して阿武隈!」
140 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 04:41:25.96 ID:rJfop8Dc0
阿武隈(私の幸せ…北上さん…私の幸せ…北上さん…)
阿武隈「はっ、そうだ今は戦闘中…戦闘に集中しないと…」
阿武隈「あれ」
阿武隈(魚雷!?回避しなきゃ!いやもうダメ、間に合わない!当たる!)
バーン
阿武隈「……ハッわ、私!あれ?傷がない?」
北上「はは…そりゃよかった…」
阿武隈「あれ…北上さん?そ、その傷…まさか!」
北上「はは、ちょいとね…下手打っちゃった」
141 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 04:56:12.65 ID:rJfop8Dc0
阿武隈「下手って…私を庇ったんでしょ!?何でそんなこと!」
北上「いやぁ、私の声届いてなかったみたいだからこりゃヤバいと思ってさ。多分あのまま魚雷が当たってたら轟沈もあり得てたからね。それに…」
阿武隈「それに…?」
北上「私の恋人じゃん。放っておくわけないでしょ?」
阿武隈「!」
北上「あはは、最近めっきり交流が途絶えちゃったもんだからさ、いや分かってるよ。阿武隈が五十鈴のこと心配してたのは。まあ、私が阿武隈に惚れた原因もそこにあるわけだしね」
阿武隈「北上さん…」
北上「今までさ私、阿武隈にちょっかいばっかかけてたでしょ?あれさ、それぐらいしか阿武隈との糸口が見つけられなかった不器用な私なりのコミュニケーションだったんだよ。迷惑だったかもしれないけどね」
阿武隈「うん…ものすごく迷惑だった…」
142 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 05:11:36.84 ID:rJfop8Dc0
北上「ですよねー」
阿武隈「でも嫌じゃなかったの」
北上「えっマジ?」
阿武隈「私も最初北上さんのこと避けていたのはね、別に北上さんのことが嫌いとか、北上さんのちょっかいが嫌だったというわけ…いやちょっとそれもあるけど、本当は単に顔を合わせるのがだんだんと恥ずかしくなっていただけなの…」
北上「恥ずかしい?何で?」
阿武隈「分からない…意識してたのかも…」
北上「そうなんだ…じゃあ最近避けてたのも恥ずかしいとかあったの?」
阿武隈「そ、それはちょっと違うけど、五十鈴ちゃんの件があって本当に自分が北上さんのこと好きかどうか分からなくなっちゃったの。あのときは北上さんのことを考えようとすると五十鈴ちゃんに申し訳なくなっちゃって、もしかすると私は北上さんのこと好きではないかもしれないって自分にそう言い聞かせていただけかもしれない。それに大井さんに難題を問いかけられて余計に訳分かんなくなっちゃった」
北上「難題…?」
阿武隈「うん。自分だけの幸せって何って」
北上「へえ、大井っちがそんなこと聞いてきたんだ…」
143 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 05:19:44.14 ID:rJfop8Dc0
阿武隈「私、その時は答えられなかったんだけど、でも…今なら答えられそうな気がするの」
北上「そう。そりゃよかったねぇ」
阿武隈「うん。それでね今日、北上さんに伝えたいことあるんだけどいい?」
北上「ん?何?」
阿武隈「北上さん愛してる」
北上「私も」
チュッ
龍驤「おーおー随分とお熱いこって。たいそうなもんやな」
阿武隈「りゅ、龍驤さん!?」
龍驤「ここは戦場やで。ラブホやない。やるならうちらの見えないとこでやってくれへんか?」
阿武隈「ご、ごめんなさい…//」カァ
144 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 05:28:42.62 ID:rJfop8Dc0
北上「あれ?そういや敵は?」
龍驤「山城と羽黒が結局撃ち合いで撃沈させたわ。お前ら感謝しとき」
阿武隈「あ、ありがとうございます…」
北上「ありがとねぇ」
羽黒「いえ私は…阿武隈さんと北上さんがくっついてくれて何よりです。足柄姉さんもお二人のことは心配していましたから…」
北上「足柄が?なんで?」
羽黒「それは足柄姉さんがお二人をくっつかせるために阿武隈さんに指導…」
阿武隈「い、いや何でもないの!私たちが付き合ってるって結構有名になってたからそれを知って応援していてくれただけ!そ、そうですよね?羽黒さん!」
羽黒「え、えっと…はい」
北上「へぇ、そうなんだ」
145 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 05:38:49.95 ID:rJfop8Dc0
山城「……」
阿武隈「や、山城さんもありがとうございます」
北上「ありがとさん」
山城「いいわね、あなたたちは好きな人がいて。私には…私の扶桑姉さまはまだ鎮守府に来ていないのよ?それなのに目の前でいちゃいちゃいちゃいちゃ…不幸だわ」
阿武隈「はは…」
龍驤「そんな山城に朗報や。明後日、この鎮守府に新たに扶桑が着任するらしい」
山城「…冗談でしょう?」
龍驤「いやホンマや。深海棲艦の脅威が無くなった海域の鎮守府に所属する扶桑がこっちに異動するんやと。提督が言うてたから間違いあらへん」
山城「嘘…扶桑姉さまが会えるの?あの扶桑姉さまに?……うふ」
山城「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
146 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 05:48:37.50 ID:rJfop8Dc0
龍驤「うわっこわ!」
羽黒「よっぽど会いたかったんですね…」
伊58「それより皆58の存在忘れてないでちか…?」
北上「さてとじゃあそろそろ帰還と行きましょうかねぇ」
阿武隈「うん!」
山城「扶桑姉さまに会ったらまず、扶桑姉さまと軽くスキンシップした後に、キスして乱れて、触って撫でて舐めてつまんで…うふふふふ」
龍驤「さ、サイコや…ここにサイコレズがおるで…」
羽黒「大井さんと似たようなものを感じますね…」
伊58「ねぇ、誰か58に触れないでちか?無視でちか?」
147 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 05:58:53.97 ID:rJfop8Dc0
北上「やばっ足もとフラフラする…ごめん阿武隈肩貸してくれない?」
阿武隈「うん!気を付けてね」サワ
北上「あっ」
阿武隈「あっごめんなさい…」
北上「いいよ。阿武隈っち」
阿武隈「阿武隈っち?」
北上「嫌だった?なら普通に阿武隈って呼ぶけど…」
阿武隈「ううん。全然嫌じゃない。むしろ…嬉しい」
北上「そっか。じゃあ改めて…阿武隈っち」
阿武隈「北上さん」
北上「阿武隈っち」
阿武隈「北上さん」
北上「あははは」
阿武隈「ふふふ」
伊58「おいお前ら!いちゃいちゃしてんじゃないでち!58頑張ったんでちよ?58を褒め称えてもいいんでちよ?………誰か誰でもいいから58を労わる言葉を!58に感謝の言葉を!」
148 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/26(日) 06:03:02.48 ID:rJfop8Dc0
今日はここまでです。
戦闘描写からっきしで何が起こっているか分かりづらいと思いますが、質問あれば受け付けます。
おそらく次回で最後となります。
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/30(木) 00:47:50.92 ID:LVmHvK2s0
〜しりとり〜
北上「いくよぉ大井っち。じゃあね、キツツキ」
大井「北上さん」
北上「ありゃ終わっちゃったね。じゃあもう一回いくよぉ。そうじき」
大井「北上さん」
北上「ありゃりゃまた終わっちゃったね。仕方ないもう一回いくよぉ。おかき」
大井「北上さん」
北上「ありゃー、大井っちはしりとり弱いねぇ。じゃあこれがラストだよ。めっき」
大井「北上さん」
北上「いえーい」
大井「いえーい」
木曾「おい」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/30(木) 00:49:04.25 ID:LVmHvK2s0
すみません間違えました…
>>149
は無しで
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/30(木) 06:59:06.85 ID:rnKfpAVHo
急にすごいゆるいの来たwwwww
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 00:33:56.43 ID:fysmPI6To
別に続けてもいいのよ?
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 01:53:05.86 ID:uRCzO6JaO
それ別スレの誤爆っぽいから触らないであげて
154 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 17:58:30.07 ID:psseKy230
最終回です。
投下始めます。
155 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:01:23.87 ID:psseKy230
〜数日後、提督室〜
大井「提督!それ、本当ですか!?」
提督「ああ、あいつら俺に婚姻届ってどこでもらえるのかって聞いてきたよ」
大井「婚姻届って、え?もしかしてアレですか?ガチの方ですか?カッコカリとかじゃなくて?」
提督「ああ、ケッコンカッコガチだな」
大井「ケッコンカッコガチって何よ!?ふざけないでよ!艦娘同士で結婚できるんですか!?」
提督「まあ一応、艦娘にも人権が付与されているし、大本営の方も意外とそういうのは寛容だしな。そもそも提督と艦娘を結びつける制度があるくらいだ。別におかしな話ではないだろ」
大井「だからって結婚って気が早すぎじゃありません?あの二人まだ付き合って二ヶ月ぐらいなのに!」
156 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:02:08.61 ID:psseKy230
提督「まあ何?いわゆるスピード婚ってやつ?新幹線で途中駅止まらずに一気に東京から大阪まで行っちゃった、みたいな?」
大井「新幹線どころじゃないですよ。リニアモーターカーですよ。まだ完成すらしてないってのに…。あの二人、いったい何を考えて…」
コンコン
北上「失礼するよぉ〜っと、ってあれ?大井っちじゃん、元気?」
大井「き、北上さん!?」
提督「おお、ちょうどいいところに来た。お前の方から大井に説明してやってくれないか?婚姻届のこと」
北上「婚姻届?ああ、そんな話もしたねぇ」
大井「マジなんですか!?北上さん!阿武隈さんとケッコンカッコガチするって!本気なんですか!正気なんですか!」ユサユサ
157 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:02:59.57 ID:psseKy230
北上「うん、本気だよ」
大井「」チーン
提督「ま、マジなのか…」
北上「え?信じてなかったの?」
提督「いや、お前の言い方があまりにも緩かったから信憑性に欠けてな…」
北上「まあ、今すぐってわけじゃないんだけどね。将来的にだよ。将来的に」
提督「そ、そうか。今すぐにかと思って焦ったぞおい…」
158 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:03:45.71 ID:psseKy230
北上「あはは。そういう提督はどう?結婚生活は?順調?」
提督「まあな。うまくやってるよ。あっそうだ今、俺の膝の上に五十鈴がいるんだった。起こそうか?」
北上「え?」
提督「おーい五十鈴起きろー。北上が俺たちの結婚生活について聞きたいだとよ」
北上「いや別に起こさなくていいよ?てかそこにいるの?五十鈴。机の陰で分からないけど」
五十鈴「うーん、もお何よあなた。結婚生活?しょうがないわね」バッ
北上「うわっ本当にいた。何が起きているの?」
長良「それはこっちの台詞だよ。北上さん」
159 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:04:47.51 ID:psseKy230
提督「な、長良!いつの間に!」
長良「いやぁ、参ったよ。最初は大人しく付き合ってたのに、日が経つごとに五十鈴の姿見かけないなと思ったら、これだよ。いっつも提督の側にいるんだもの。これってアレ?ヤンデレってやつ?」
五十鈴「ヤ、ヤンデレじゃないわよ!何であんたはそうやってカテゴリーに組み込もうとするのよ!それよりもあなた、私たちの結婚生活について聞きたいのよね?いいわ、教えてあげる。あれは一年前の…」
バアン
五十鈴「!?」
足柄「提督!聞いて!つ、ついに私…私…就職先見つかったのよ!」
北上「就職先?」
提督「嫁ぐって言葉に敏感だから嫁ぎ先と言わずに就職先って言ってるんだよ。察してやれ…」
北上「なるほど…」
160 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:05:38.14 ID:psseKy230
足柄「やったわ!私ついに飢えた狼から肥えた狼になれたのよ!もうこれで男に飢えることも涙することもないわ!これからは肥え続ける人生よ!」
提督「それもそれでどうかと思うが…」
北上「てか飢えた狼ってそういう意味だったの?」
五十鈴「ちょ、ちょっとあなた今から私が北上に私と提督との幸せな結婚生活について語るんだから邪魔しないでくれるかしら?」
足柄「結婚!ああ、結婚!いい響きよね、ほんと。はぁ、こんなにも世界は広かったのね…」ウットリ
五十鈴「ちょっと何勝手に黄昏てるのよ!私の話を聞きなさい!」
那智「まあ、そっとしてやってくれないか?」
161 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:06:20.75 ID:psseKy230
北上「あっ那智、それに妙高さんと羽黒も」
妙高「うふふ」
羽黒「こ、こんにちは」
提督「お前ら…集まり過ぎだろ…提督室は宴会場じゃねーんだよ…」
妙高「まあまあ提督。長年、男性の方とうまくいかなかった足柄についに嫁ぎ先ができたのです。これは大変に喜ばしいことでしょう?」
羽黒「姉さんがやっとお嫁に行けるのだと思うと、私…私…」ポロポロ
妙高「あらあら、泣いちゃってこの子は。うふふ」
162 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:07:24.54 ID:psseKy230
那智「とりあえず今日は本当に提督室が宴会場になるやもしれんな。隼鷹たちも呼んでこようか?」
提督「お願いだからそれだけはやめてくれませんか?」ドゲザ
那智「はは、冗談だ。その代わり祝い酒には付き合ってもらうぞ?」
提督「ああ分かった。それは付き合う。ただし、隼鷹は呼ばないでくれ。絶対だ!」カッ
那智「わ、分かった」アセアセ
五十鈴「あなた、隼鷹と何かあったの?」
提督「言いたくない」
足柄「提督ったら隼鷹に強制的にビールをジョッキで飲まされて、酔った勢いで机の上で恥部さらしながらアヘ顔ダブルピースを…」
163 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:08:10.45 ID:psseKy230
提督「やめてくれえええ」
北上「さすが提督。一皮むいたね」
長良「いや、ほんとに一皮むいちゃってるよね?それ」
五十鈴「あ、あなた…」
提督「やめてくれそんな目で俺を見ないでくれぇぇ」ギュッ
羽黒「なぜ提督は股間を抑えているんですかね」
那智「変態だからじゃないか?」
妙高「うふふ」
バアン
球磨「聞いたクマ!北上!阿武隈と結婚するんだってクマ!」
164 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:08:57.47 ID:psseKy230
北上「おっ姉さんたちも来たんだ」
多摩「にゃあ」
木曾「何かうちの姉が申し訳ねえ…」
長良「どんどん集まってくるね」
那智「このままじゃ本当に宴会場だな。はっはっはっは」
羽黒「那智姉さん。今それ笑えないです…」
妙高「提督の知らなくていい一面を知ってしまったのですもの。不快で仕方ないわ」
提督「あああああ」
足柄「やめてあげて!提督のライフはもうゼロよ!」
165 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:09:49.04 ID:psseKy230
木曾「提督なんかあったのか?」
北上「まあいろいろねぇ。それより何だっけ?質問」
球磨「だーかーらー、お前阿武隈と結婚するのかクマ!?」
北上「うん」
球磨「うんって…何で一言も言ってくれなかったんだクマ!」
北上「いやぁ、言ったらめんどくさくなるかなぁって」
球磨「そ、そんな…まさか北上にとって球磨たちは信頼に足る存在ではないのかクマ?ううう…誰がお前をここまで育ててやったんだと思ってるクマ…ううう」
多摩「北上って球磨が育てたのかニャ?すごいニャ」パチパチ
木曾「多摩姉さんまでボケに回るなよ…」
166 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:10:50.49 ID:psseKy230
球磨「くそぉ!おい、長良型!北上はお前らの手には渡さんぞクマ!」
長良「何それ!どういう意味?」
球磨「北上は球磨のものクマ!お前ら雷巡にもなれない無能な軽巡軍団とは違うクマ」
五十鈴「何ですってぇ!?」
多摩「悲しいことにそれは多摩たちにもブーメランが刺さってるニャ…」
木曾「てか球磨姉さんいつからそんな過保護になったんだよ…」
五十鈴「言っとくけどね私、先制対潜できるから!今は海防艦が次々に実装されているのを見ればわかると思うけど、対潜の時代だから!雷巡なんかどうせイベントでは規制されまくってろくに使えもしないでしょう」
球磨「ぷぷ、先制対潜?レベル50にならないと使えないくせに?こちとらレベル10で先制雷撃が可能クマ。あんま雷巡舐めんなよクマ!」
167 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:11:39.40 ID:psseKy230
木曾「何で自分のことじゃないのにさぞあんな得意げに言えるんだ…」
多摩「球磨もホントは改二になって先制雷撃がしたかったんだニャ。ここは察するニャ…」
木曾「お、おう…」
五十鈴「と、とにかく北上はうちの阿武隈と結婚するって言ってるの。それでいいじゃない!」
球磨「よくないクマ!北上は球磨のものクマ!」
五十鈴「いいや、私たちのものだわ!」
球磨「球磨のものクマ!」
五十鈴「私たちのものだわ!」
大井「私のものだわ!」
北上「うわっ、大井っち生きてたの?」
168 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:12:31.77 ID:psseKy230
大井「何やら北上さんが奪われそうな声が聞こえたので」
球磨「いや!球磨のものクマ!」
五十鈴「いや!私たちのものだわ!」
大井「私のものよ!」
多摩「多摩のものニャ」
木曾「何で姉さんまで乗っかるんだよ!」
多摩「乗るしかないニャ。このビックウェーブに」
木曾「アホか!収拾つかねーだろーが!」
169 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:13:35.36 ID:psseKy230
提督「いや考えてみれば北上をこの鎮守府で育てたのは俺だ。となると北上は俺のものだな」
足柄「何を言うのよ。もともと北上と阿武隈をくっつけるように手助けしたのは私なのよ?その代金として今ぐらい北上は私のものになってもいいんじゃない?」
妙高「そんなこと言ったら、その足柄の姉である私にもその権利があるわ。北上は私のものでもあるわね」
那智「妙高姉さんに倣うと私もその権利があるな」
羽黒「わ、私は…北上さんが好きだから私のものです!」
木曾「おい普通に爆弾発言だぞ、それ…」
長良「そんな接点ないけどとりあえず私のものだね」
木曾「もはや理由すら放棄したのか…」
170 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:14:44.14 ID:psseKy230
龍驤「ウチのものやで」
伊58「58のものでち」
山城「はぁ、不幸だわ…」
木曾「お前らモブキャラまで出てくんじゃねー!」
\ワタシノモノ/\オレノモノダ/\ウチノモン/\ワタシノモノヨ/\ウルセエヒンニュウ/\ダレガヒンニュウヤ/\フコウダワ/
木曾「ああ…もうおしまいだぁ」
「わたしのものよ!」
皆「!?」
バアン
阿武隈「北上さんは私のものなんだから!」
171 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:16:31.61 ID:psseKy230
大井「阿武隈さん!」
阿武隈「さっきから私のものだの俺のだの、言っとくけど北上さんはね。私のものなの!これだけは何としてでも譲れないわ!」
北上「阿武隈っちー!」タッタッタッタ
阿武隈「北上さん!」タッタッタッタ
ギュッ
北上「はは、やっと会えたね、阿武隈っち。いつぶりかな?」
阿武隈「一時間ぶりだよ北上さん」
北上「はは、そうだったね。阿武隈っち」
阿武隈「北上さん、大好き」
北上「うん、私も」
チュッ
172 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:17:43.96 ID:psseKy230
大井「」
球磨「はは…はは…これは敵わないクマ。もうやめたクマ。正真正銘北上は阿武隈のものクマ」
五十鈴「そうね。北上はあの子のもの。だってほらあんなに幸せそうなんですもの。私たち外野がとやかく言う必要はないわね」
提督「そうだな。そうと分かれば俺たちは退散するとしよう。雰囲気を邪魔してはいけないしな」
那智「ああ、そうだな」
羽黒「はい」
妙高「ふふ」
長良「うん、そうだね」
173 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:18:32.10 ID:psseKy230
多摩「にゃ」
木曾「そうだな」
伊58「でち」
龍驤「うんうん」
山城「不幸ね…」
スタスタスタスタ
北上「あら、皆行っちゃったね。別にいてくれてもよかったのに」
阿武隈「北上さんは私のものって気付いたのよ。全くうるさい人たちよほんと」
北上「はは、それは否定しないかな…」
174 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:20:59.46 ID:psseKy230
大井「阿武隈さん!」
阿武隈「あっ大井さん」
大井「あなた、北上さんと結婚するって本気なの?」
阿武隈「うん、将来そうなればいいなって」
大井「結婚の意味分かっているの?あなただけが幸せになるわけではないのよ。二人で幸せになるのよ」
阿武隈「うん、分かってる」
大井「ちゃんと北上さんのこと幸せにする気はあるの?」
阿武隈「もちろんよ!」
175 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:22:45.52 ID:psseKy230
大井「ちゃんと死ぬまで北上さんのこと愛せるの?」
阿武隈「うん」
大井「北上さんの短所もちゃんと認めているの?」
阿武隈「うん」
大井「その短所が分かった上でも愛せるの?」ジワッ
阿武隈「うん」
大井「北上さんを置いて死んでったりしない?」ポロ
阿武隈「うん」
大井「北上さんに守られるだけではなく、ちゃんと守ることもできるのね?」ポロポロ
阿武隈「う…が、がんばる…」
大井「そう。じゃあ最後に一つ」ズズ
大井「あなたの幸せって何?」
176 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:23:28.13 ID:psseKy230
阿武隈「私の幸せは……」
阿武隈「北上さんを好きでいることかな」ニコッ
177 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:25:58.05 ID:psseKy230
大井「……そう」
大井「ふふ、そっか………私もそろそろ大人にならないとね…」
大井「…認めるわ阿武隈さんのこと。もう私がとやかく言う必要はなさそうだし」
阿武隈「大井さん…」
大井「その代わり北上さんを傷つけるようなことをしたら承知しないわよ。それだけは覚悟しておきなさい」
阿武隈「うん、ありがとう大井さん」ニコッ
大井「…別にお礼を言われるようなことはしてないわよ。さてと、私も皆に倣って退室するとしますか」
阿武隈「あ、待って大井さん!」
大井「何?」
178 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:27:07.21 ID:psseKy230
阿武隈「ふふん、じゃーん」
大井「!そのチケット…」
阿武隈「ほら、この前三人で行った遊園地途中で私が抜けちゃったせいで皆で楽しめなかったでしょ?だから、私が皆の分用意したんだ」
大井「…別にいいわよ。二人で行ってきなさい」
阿武隈「いやだよ。大井さんと三人で行きたいの。それに大井さん、あの遊園地前から行きたかったみたいなこと言ってたでしょ。だからほら」パッ
大井「そんなことよく覚えているわね…」
阿武隈「当たり前でしょ。私、大井さんにはとってもお世話になっているんだから!」ニコッ
大井「あ、あなた…」
北上「はは、私も大井っち含めた三人で行きたいな。だからほら」スッ
阿武隈・北上「「行こう」」
179 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:30:26.64 ID:psseKy230
大井「…う…ううう」ポロポロ
北上「うわっ大井っち鼻水すごいよ?」
阿武隈「北上さんティッシュティッシュ」
北上「はい」
阿武隈「それ私の洋服!何でこんなとこにあるの!」
北上「とりあえずこれで鼻を」
阿武隈「何でよ!」
大井「あはは」
北上・阿武隈「!」
大井「あっははははははは。あっははははははは」
北上・阿武隈「……」
北上「はは」
阿武隈「ふふふ」
三人「あはははははははは」
〜おわり〜
180 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:33:37.11 ID:psseKy230
終わりです。
気がついたら投稿開始してから一か月も経ってました…
最初はギャグの短編話にしようと思ったのですが、書いてるうちにシリアス気味になっちゃって気がつけば思った以上に長くなってしまいました。
途中かなりぐだってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方ありがとうございました。
181 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/12/02(土) 18:37:53.90 ID:psseKy230
ちなみに
>>149
は
>>153
の方も言っている通り、僕の別スレの誤爆です。
正体はこいつです↓
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511969862/
ご迷惑おかけしました。
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/13(水) 14:23:54.70 ID:wsVtEzYh0
五十鈴のパートを短くして阿武隈と北上の絡みをもっと見たかったかな…
このスレタイで別カプを長々とやる意味がイマイチよくわからない
102.65 KB
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