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阿武隈「北上さんに愛してるって言われちゃった…」
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6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/10/30(月) 03:29:23.25 ID:f27xJORfo
ほう
7 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:36:05.31 ID:95GNRcaH0
五十鈴「なら今すぐにでも断ってきなさい」
阿武隈「えっ?」
五十鈴「えっじゃないでしょ。嫌いなら付き合う必要なんかないのよ。むしろ好きでもない相手に変な気を使って付き合うなんて相手に失礼よ。それで傷つく のはあなたじゃなく北上の方なんだから」
阿武隈「いやいや今の嘘!嘘よ!わ、私本当は北上さんのことちょっと苦手と思っているだけで本当は一日中北上さんのこと考えてるし!毎日テレフォンショッキングしたいくらいだし!」
五十鈴「いやどっちなのよ。あなた結局北上のこと好きなの?嫌いなの?」
阿武隈「うう…そ、それは……」
長良「まあまあ五十鈴。ここはみんなのお姉ちゃんである私に任せといて!私は思うんだ。阿武隈あなたは…ツンデレね!」
阿武隈「えっ?」
8 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:43:53.51 ID:95GNRcaH0
五十鈴「は?」
長良「なんとなく既視感があったんだ。よく考えたらあなた五十鈴と一緒でツンデレなんだよ!本当は北上のことが好きだけどでも本当のことは恥ずかしく
て言えない。このもどかしさに今頭を悩ませているんでしょ?」
五十鈴「ちょっと何で私までツンデレという枠組みに入ってるのよ!」
長良「え?だってこの前五十鈴提督のことが好きとか嫌いとか」
五十鈴「ちょ、ちょっとその話はやめなさいよ!わ、私は提督のことなんか大嫌いなんだから!あんな男のどこがいいのよ!か、勘違いしないでよね!」
長良「阿武隈これがツンデレなんだよ」
阿武隈「なるほど」
五十鈴「ちょ、ちょっと勝手に決めるな!」
9 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:57:48.92 ID:95GNRcaH0
阿武隈「で、でも私がツンデレだとしたら北上さんと付き合うとかむ、無理だよ。そんなの恥ずかしくて死んじゃう…」
長良「そう!そこでだ阿武隈。恋愛のエキスパートに指導してもらうんだよ!」
阿武隈「恋愛のエキスパート?」
五十鈴「そんな人この鎮守府にいたかしら?」
長良「いるわ!私が知っている限り恋愛のエキスパートって言ったらこの人しかいない!」
トントントン
足柄「失礼するわ。この前五十鈴に貸した上司に対する口説き文句集って本を返しにもらいにきたのだけど」
長良「ちょうどいいところに来たわ!紹介するわ!彼女が数多の男をそのチャーミングな笑顔で魅惑し、数々の大物提督たちとの修羅場、不倫を経験してき
た恋多き恋愛のエキスパート、足柄さんよ!」
阿武隈「よ、よろしくお願いします足柄さん!」
足柄「えっ何?何なの?」
長良「実は…」
10 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 04:08:25.97 ID:95GNRcaH0
足柄「なるほどそんなことがね…」
長良「どうすればいいでしょうか足柄先生」
足柄「まあとりあえず付き合っちゃえば?」
阿武隈「ええ!?いやでもそんなの恥ずかしくて」
足柄「恥ずかしい?そんなこと考えていたらいつまでたっても出会いなんか来ないわ。恋愛はね、多少積極的且つ強引な方がうまく
いったりするものなのよ。いつまでもウジウジとしていたらダメ。恋は自分でつかみとるものなのよ!」
長良「おおさすが先生!やはり言うことが違う!そこに痺れる憧れるぅ!」
阿武隈「で、でも先生。私自分が北上さんのこと好きかどうか分からないんです。こんな中途半端な気持ちで付き合うなんて相手に
失礼なんじゃ…」
足柄「だから付き合うのよ。これを機に相手のことをもっとよく知って、そこで好きかどうか判断すればいいわ。確かに相手に失礼
なのは十分承知よ。でも、相手のことをよく分かってないままにフッてしまう方がよっぽど失礼だわ」
阿武隈「先生…」
11 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 04:14:01.28 ID:95GNRcaH0
足柄「阿武隈、あなたは少し消極的すぎるきらいがあるわ。だからこれを機に少し積極的になってみなさい。そうすれば思いもよらない
いいことが起こるかもしれないわ」
阿武隈「ありがとうございます先生。私、先生の言うとおり付き合ってみます!」
足柄「ええ、いい返事待ってるわ」
長良「うおお先生かっこいい!」
五十鈴「せ、先生…わ、私にも指導おねが…」ボソボソ
足柄「ん?何かしら五十鈴」
五十鈴「な、何でもないわ!」
12 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 04:16:41.44 ID:95GNRcaH0
とりあえず今日はここまで。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 04:44:25.67 ID:c0YchEoR0
??「……」シャーコシャーコ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 09:02:42.47 ID:caFLhf/jO
これは期待するしかない
15 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:47:13.61 ID:95GNRcaH0
改行の違和感がヤバいのでここまでのを修正したもの貼っときます。
見にくいと感じた方は以下からお読みください。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/30(月) 18:48:31.29 ID:95GNRcaH0
>>3
阿武隈「じょ、冗談ですよね?マイケルジョーダンですよね北上さん?」
北上「いやいやこれがほんとなんだなぁうん」
阿武隈「嘘…私のことたぶらかしてるんでしょ北上さん」
北上「いや私も自分の気持ちに驚いてるんだよぉ。まさか阿武隈を好きになっちゃうとはねぇ。一体何が起きたのやら」
阿武隈「いややめて!もうやめて!本当はあなた北上さんじゃないんでしょ!?北上さんの声真似した大坪由佳なんでしょ!?」
北上「いやそれ私の中の人…じゃなくて阿武隈言っとくけど私本気だからね。信じないならもう一回言うよ。阿武隈愛してる」
17 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:50:41.49 ID:95GNRcaH0
すみませんsageてなかったのでもう一度
18 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:52:17.82 ID:95GNRcaH0
>>3
阿武隈「じょ、冗談ですよね?マイケルジョーダンですよね北上さん?」
北上「いやいやこれがほんとなんだなぁうん」
阿武隈「嘘…私のことたぶらかしてるんでしょ北上さん」
北上「いや私も自分の気持ちに驚いてるんだよぉ。まさか阿武隈を好きになっちゃうとはねぇ。一体何が起きたのやら」
阿武隈「いややめて!もうやめて!本当はあなた北上さんじゃないんでしょ!?北上さんの声真似した大坪由佳なんでしょ!?」
北上「いやそれ私の中の人…じゃなくて阿武隈言っとくけど私本気だからね。信じないならもう一回言うよ。阿武隈愛してる」
19 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:54:11.87 ID:95GNRcaH0
>>4
阿武隈「はわわわ。ゆ、夢じゃない?」
北上「夢じゃないよ」
阿武隈「ほ、本当に北上さん?」
北上「うん」
阿武隈「うう…ご、ごめんなさい北上さん。私まだ…」
北上「まあ返事はまた今度でいいよ。とりあえず気持ちだけ伝えたかったからさ。いい返事期待してるよ阿武隈」
阿武隈「北上さん…」
20 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:56:57.47 ID:95GNRcaH0
>>5
〜長良・五十鈴・阿武隈の部屋〜
阿武隈「ってことがあったんだけどどうしよう長良ちゃん五十鈴ちゃん」
五十鈴「そう言われてもね…」
長良「私は付き合っちゃうけどなぁ…北上さん細身だけどああ見えて筋肉引き締まってるし。細マッチョ最高!」
五十鈴「いや皆があんたみたいに片っ端から筋肉質な奴好きになるわけじゃないからね。筋肉があるないはともかくとして 阿武隈は北上のことどう思ってるの?」
阿武隈「嫌い…じゃないけど」
五十鈴「じゃないけど?」
阿武隈「す、好きじゃないし!全然好きじゃないし!む、むしろちょっと嫌いの割合の方が高いし!」
21 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:59:33.24 ID:95GNRcaH0
>>7
五十鈴「なら今すぐにでも断ってきなさい」
阿武隈「えっ?」
五十鈴「えっじゃないでしょ。嫌いなら付き合う必要なんかないのよ。むしろ好きでもない相手に変な気を使って付き合うなんて相手に失礼よ。それで傷つくのはあなたじゃなく北上の方なんだから」
阿武隈「いやいや今の嘘!嘘よ!わ、私本当は北上さんのことちょっと苦手と思っているだけで本当は一日中北上さんのこと考えてるし!毎日テレフォンショッキングしたいくらいだし!」
五十鈴「いやどっちなのよ。あなた結局北上のこと好きなの?嫌いなの?」
阿武隈「うう…そ、それは……」
長良「まあまあ五十鈴。ここはみんなのお姉ちゃんである私に任せといて!私は思うんだ。阿武隈あなたは…ツンデレね!」
阿武隈「えっ?」
22 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:01:14.94 ID:95GNRcaH0
>>8
五十鈴「は?」
長良「なんとなく既視感があったんだ。よく考えたらあなた五十鈴と一緒でツンデレなんだよ!本当は北上のことが好きだけどでも本当のことは恥ずかしくて言えない。このもどかしさに今頭を悩ませているんでしょ?」
五十鈴「ちょっと何で私までツンデレという枠組みに入ってるのよ!」
長良「え?だってこの前五十鈴提督のことが好きとか嫌いとか」
五十鈴「ちょ、ちょっとその話はやめなさいよ!わ、私は提督のことなんか大嫌いなんだから!あんな男のどこがいいのよ!か、勘違いしないでよね!」
長良「阿武隈これがツンデレなんだよ」
阿武隈「なるほど」
五十鈴「ちょ、ちょっと勝手に決めるな!」
23 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:02:39.24 ID:95GNRcaH0
>>9
阿武隈「で、でも私がツンデレだとしたら北上さんと付き合うとかむ、無理だよ。そんなの恥ずかしくて死んじゃう…」
長良「そう!そこでだ阿武隈。恋愛のエキスパートに指導してもらうんだよ!」
阿武隈「恋愛のエキスパート?」
五十鈴「そんな人この鎮守府にいたかしら?」
長良「いるわ!私が知っている限り恋愛のエキスパートって言ったらこの人しかいない!」
トントントン
足柄「失礼するわ。この前五十鈴に貸した上司に対する口説き文句集って本を返しにもらいにきたのだけど」
長良「ちょうどいいところに来たわ!紹介するわ!彼女が数多の男をそのチャーミングな笑顔で魅惑し、数々の大物提督たちとの修羅場、不倫を経験してきた恋多き恋愛のエキスパート、足柄さんよ!」
阿武隈「よ、よろしくお願いします足柄さん!」
足柄「えっ何?何なの?」
長良「実は…」
24 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:04:32.58 ID:95GNRcaH0
>>10
足柄「なるほどそんなことがね…」
長良「どうすればいいでしょうか足柄先生」
足柄「まあとりあえず付き合っちゃえば?」
阿武隈「ええ!?いやでもそんなの恥ずかしくて」
足柄「恥ずかしい?そんなこと考えていたらいつまでたっても出会いなんか来ないわ。恋愛はね、多少積極的且つ強引な方がうまくいったりするものなのよ。いつまでもウジウジとしていたらダメ。恋は自分でつかみとるものなのよ!」
長良「おおさすが先生!やはり言うことが違う!そこに痺れる憧れるぅ!」
阿武隈「で、でも先生。私自分が北上さんのこと好きかどうか分からないんです。こんな中途半端な気持ちで付き合うなんて相手に失礼なんじゃ…」
足柄「だから付き合うのよ。これを機に相手のことをもっとよく知って、そこで好きかどうか判断すればいいわ。確かに相手に失礼なのは十分承知よ。でも、相手のことをよく分かってないままにフッてしまう方がよっぽど失礼だわ」
阿武隈「先生…」
25 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:06:10.29 ID:95GNRcaH0
>>11
足柄「阿武隈、あなたは少し消極的すぎるきらいがあるわ。だからこれを機に少し積極的になってみなさい。そうすれば思いもよらないいいことが起こるかもしれないわ」
阿武隈「ありがとうございます先生。私、先生の言うとおり付き合ってみます!」
足柄「ええ、いい返事待ってるわ」
長良「うおお先生かっこいい!」
五十鈴「せ、先生…わ、私にも指導おねが…」ボソボソ
足柄「ん?何かしら五十鈴」
五十鈴「な、何でもないわ!」
26 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:04:42.96 ID:95GNRcaHo
睡魔で死にそうですが続き投下します。
27 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:11:52.18 ID:95GNRcaHo
〜北上・大井の部屋〜
北上「いやぁ柄にもないこと言っちゃったよぉ」
大井「……」
北上「前から気にはなってはいたんだけどねぇ。まさか私が告白するなんて自分が一番驚いてるよ。まさか私がねぇ…」
大井「……」
北上「返事はまた今度でいいって阿武隈には言ったけど正直今すぐにでも返事が来てほしいくらいだよ。この胸のドキドキしんどいわぁ」
大井「北上さん…」
北上「ん?どうしたの大井っち」
大井「少しトイレに行ってきますねごめんなさい」
北上「うん分かったよ」
ガチャ
大井「……」
28 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:21:03.05 ID:95GNRcaHo
〜翌朝〜
阿武隈「北上さんごめんなさい急に呼び出したりして」
北上「いいよ今日は一日中オフだし。それで何の用?」
阿武隈「そ、その北上さん昨日のことなんだけど」
北上「おっもしかしてもう返事くれるの?」
阿武隈「あ、あのね。つ、付き合ってもいいよ」
北上「えっマジ?」
阿武隈「うん」
北上「てっきり断られるもんかとばかり」
阿武隈「な、何で?」
北上「だって阿武隈。私のことうざがってなかった?だから脈はほとんどないもんとばかり…」
阿武隈「だったら何で告白したのよ!?全然そんなこと思ってないから!私、北上さんのいじりが少し苦手なだけで北上さんのこと嫌いとかじゃないし…ほ、本当に」
北上「そう?ならよかった。これからよろしくね阿武隈」
阿武隈「こ、こちらこそ北上さん」
大井「……」
29 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:24:38.86 ID:95GNRcaHo
〜食堂〜
球磨「……」
多摩「……」
木曾「……」
大井「はぁ…空はあんなに青いのに…はぁ」
大井「あっ小鳥さんたちが囀っているわ。何だか楽しそう。いいわねぇ、私もあんな風に楽しそうにできたらな…」
30 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:30:50.07 ID:95GNRcaHo
球磨「おい多摩、何か大井にしたクマ?」ボソボソ
多摩「多摩は何もしてないニャ。木曾が何かしたに決まってるニャ」ボソボソ
木曾「いや何で断定系なんだよ。俺は何も知らねえ。北上姉さんにでもフラれたんじゃね―の?」ボソボソ
球磨「まさか。あれだけ熱心にストーカーしてるんだからそれはないんじゃないかクマ?」ボソボソ
木曾「いやそれが原因でフラれた可能性あるだろ。それにいつもなら北上姉さんと一緒にご飯食べるのに俺らの方に居るんだぞ?」ボソボソ
31 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:38:20.00 ID:95GNRcaHo
多摩「確かに。しかもなんか山城みたいに不幸そうな顔してるニャ」ボソボソ
球磨「山城は不幸そうな顔どころか存在自体が不幸だから比べるのは失礼クマ」ボソボソ
多摩「それはそうだったニャ。ごめん山城。失礼なこと言って」ボソボソ
木曾「いやなんの話だよ。とにかくいろいろと大井姉さんに聞くしかねえだろ」ボソボソ
球磨「なら木曾、トップバッター頼んだクマ」ボソボソ
木曾「え?俺?」ボソボソ
球磨「お前は姉妹の順番的に大井に一番近いクマ。お前ならあいつの気持ちを引き出してやれるクマ」ボソボソ
木曾「まあ大井姉さんにはいろいろと世話になってるし行ってくるか」ボソボソ
球磨「任せたクマ」ボソボソ
32 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:42:39.28 ID:95GNRcaHo
木曾「お、大井姉さん」
大井「あら木曾。どうしたの?」
木曾「いやなんか浮かない顔してたからさ。なんかあったのかと思って。余計な世話だったら悪い」
大井「いえむしろよく聞いてくれたわね。ありがたいわ。私ね、北上さんにフラれちゃったみたいなの」
木曾「やっぱり…」ボソッ
大井「え?」
木曾「あっいや何でもねぇ。にしてもそれはつれーよなぁ」
33 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:49:57.40 ID:95GNRcaHo
大井「私、今までずっと北上さんに尽くしてきたつもりだったけど、もしかしてあれらの行動が北上さんの負担になっていたのかな…」
木曾「そ、そんなことねえよ。大井姉さんに尽くされたら誰だって大喜びだって。毎日がハッピーデイだって」
大井「ストーカーとかしてたからかな…」
木曾「す、ストーカーもいい意味で捉えれば陰のボディガードみたいなものだろ?お、俺だったらどんどんストーカーしてほしいくらいだね。
むしろ専属のストーカーがいる北上姉さんは恵まれてるなぁ」
球磨「いやストーカーなんだから専属に決まってるだろクマ」ボソッ
34 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:55:32.26 ID:95GNRcaHo
大井「北上さんの洋服全てを舌で舐め回したからかな…」
木曾「いやいや、むしろそれって舌で洗濯してくれたわけだろ?洗濯機や手洗いで落ちない頑固汚れはやっぱ舌で洗わなきゃだよな。
北上姉さんも毎日服がきれいになっててさぞ喜んでるだろうぜ…」
球磨「いや喜ばないクマ。ただの嫌がらせクマ」ボソッ
多摩「木曾…」ボソッ
35 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:12:13.87 ID:95GNRcaHo
大井「北上さんの飲み物すべてに私の汗を混ぜたからかな…」
木曾「え?な、なにそれ!?むしろご褒美じゃね!?あれだあのー、ほら北欧の方じゃサウナで流した汗の結晶を大福に包んで好きな人に渡すなんて言われてるくらいだぜ。
まさかそれを知ってて…さすがだぜ大井姉さん!」
球磨「いやそもそも北欧に大福ないだろクマ。てかそんな汚い風習絶対ないだろクマ」ボソッ
多摩「木曾…がんばれニャ」ボソッ
大井「そうかしら?私すごいかしら?」
木曾「すげえよ。やっぱ大井姉さんはそこらの艦娘と格がちげえよ。俺が山田君だったら何も喋らなくても座布団五枚はあげてるよ」
大井「え?ほんと?なんだか照れるわね…」
36 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:17:07.07 ID:95GNRcaHo
木曾「大井姉さんにはこんなにもたくさんの魅力があるんだからそんな落ち込むなよ」
大井「そうね。そうかもしれない。でも、私は北上さん中心の生活を送ってきたのよ?今更北上さんが居ない生活なんて…」
木曾「いやいやフラれたってまた日を改めてコクればいいじゃねーか。北上姉さんに相手が居るわけでもねえし」
大井「そうね。相手が居なかったらよかったわね」
木曾「えっ?」
大井「あれを見なさい木曾」
木曾「ん?北上姉さんと阿武隈だな…ってまさか」
37 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:21:26.73 ID:95GNRcaHo
大井「そのまさかよ。彼女らは付き合っているわ」
木曾「えええええ!?」
球磨「くまああああ!?」
多摩「にゃにゃ!?」
大井「球磨姉さんに多摩姉さん!聞いてたの!?」
球磨「最初からクマ。それよりあの二人が付き合ってるって本当かクマ?」
大井「ええ。私が陰で北上さんをストーキングしてたときに北上さんの告白に阿武隈さんがオッケーを出すのをはっきり見ました…」
38 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:24:06.75 ID:95GNRcaHo
木曾「し、信じられねぇ…」
多摩「あの二人は犬猿の仲じゃなかったのかニャ?」
大井「分からないです。私は何も分からないです…」
多摩「……」
木曾「……」
球磨「でも何だか腑に落ちないクマ」
木曾「え?」
大井「それはどういうことですか球磨姉さん」
39 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:33:52.33 ID:95GNRcaHo
球磨「いや、あの二人が仲良くしている姿なんて球磨は今まで一度も見たことないクマ。それについ三日前だって北上が阿武隈のデザート盗み食いして阿武隈がブチ切れてたのを見たクマ。そんな二人がいきなり付き合うなんてことがあるクマ?」
木曾「確かに…」
球磨「百歩譲って北上から告白したのは分かるクマ。あいつは飄々としているけど自分の意思を通すときは通すクマ。でも北上のことをうざがってた阿武隈からすれば北上と付き合うなんてもってのほか。断るという選択肢があったクマ。
でも阿武隈はそれを選ばなかった。何かおかしいクマ。もしかすると阿武隈のことをたぶらかしている輩がいるかもしれないクマ…」
木曾「なるほどな…」
大井「まさか北上さんはそんなのと付き合っているということ!?」
球磨「いやまだ分からないクマ。あくまで推測クマ」
40 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:42:19.92 ID:95GNRcaHo
大井「いや!私はその説を信じます!そのたぶらかしている奴を取っ捕まえて何でそんなことをしたのかとか北上さんの気持ちを考えたことはあるのかとか北上さんに似合うパンツは何色とかいろいろ聞かなくちゃいけません!」
木曾「最後の以外は聞くべきだろーな」
多摩「取っ捕まえるとか言ってるけどどうやって探すニャ?」
大井「それはもちろん阿武隈を拷問して吐かせるしか…」
木曾「待て待て待て。そんなことしたら北上姉さんから嫌われることになりかねねーぞ!?恋人傷つけられたら流石に北上姉さんでもブチ切れるだろーよ」
大井「じゃあどうすればいいの?」
木曾「それは…」
球磨「足柄に聞いてみればいいクマ」
41 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:48:07.89 ID:95GNRcaHo
大井「足柄さんですか?」
球磨「そうクマ。足柄は数多の男をそのチャーミングな笑顔で魅惑し、数々の大物提督たちとの修羅場、不倫を経験してきた恋多き恋愛のエキスパートだクマ。なら恋愛の裏のやり取りとかも当然知ってるはずだクマ。だからまずは足柄に聞いてみるのがいいクマ」
大井「なるほど分かったわ!」ビューン
木曾「もう行っちまったよ…」
多摩「すごい勢いだニャ」
球磨「まあこれで足柄がその当事者だったら大笑いだクマ。クーマクマクマクマクマァ」
多摩「……」
木曾「……」
42 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:51:42.18 ID:95GNRcaHo
今日はここまで。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 01:07:38.27 ID:ScgQw2H7o
おつ
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 17:11:43.56 ID:h6St5xBH0
ワロタ
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 22:37:15.07 ID:PcLPb1Ui0
五十鈴提督としてはデレる可愛い五十鈴も読みたいところですな
46 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/06(月) 08:39:49.18 ID:fqCQWdrCo
一週間たってしまいましたが明後日以降には再び投下開始する予定です。
しばしお待ちを。
>>45
五十鈴のデレシーンも入れられたら入れたいと思います。
47 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:17:51.94 ID:ISHFeq0Bo
続き投下します。
48 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:23:53.22 ID:ISHFeq0Bo
〜妙高型の部屋〜
足柄「妙高姉さん、あのポーズしてあのポーズ」
妙高「あの大破ポーズ?仕方ないわね」
羽黒「お願いします!」
妙高「」カッ
足柄「あっはっはっは」
羽黒「くすくすくすくす」
那智「お前ら…姉をなんだと思ってるんだ全く…」
コンコン
那智「ん?」
大井「失礼します…」
49 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:28:00.18 ID:ISHFeq0Bo
足柄「妙高姉さんもう一回もう一回!」
羽黒「お願いします!」
妙高「仕方ないわね」
妙高「」カッ
足柄「あっはっはっは」
羽黒「くすくすくすくす」
那智「お前らうるさいぞ!客人だ!」
足柄「客人?誰よ?」
大井「……」
50 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:30:51.24 ID:ISHFeq0Bo
羽黒「大井さん?」
足柄「珍しいお客さんね何の用?」
大井「足柄さんに用があって…」
足柄「えっ私?」
大井「今お時間ありますか?話したいことがあるのですけど」
足柄「いいけれどあなたが私に話したいことって何かしら?」
大井「あの…それは…ここじゃない場所で…」
足柄「?」
51 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:36:52.92 ID:ISHFeq0Bo
〜鎮守府裏〜
足柄「はいここなら誰にも聞かれないわよ。で。何の話?」
大井「実は…」ゴニョゴニョ
足柄「そ、そう。そんなことがあったのね…」
大井「ええ。それで今その犯人を捜しているのですが何か知りませんか?」
足柄「いや知らないわね。一ミリも知らないわね」キリッ
大井「そうですか…足柄さんなら何か知ってると思ったのですが。…チッ阿武隈に直接聞くしかないか」ボソッ
足柄「え?なんて?」
大井「いえお手数おかけして申し訳ございません。それと貴重な時間を割いていただきありがとうございました」
52 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:41:45.23 ID:ISHFeq0Bo
足柄「いえいいのよ。それにしてもあなたも辛いわよね。もしそんな奴がいるなら私が尻の穴にタバスコ三滴垂らして、全身に唐辛子エキスを撒き散らした後に鼻から辛々麺を食わしてやるわよ」
大井「はい!期待してます!約束ですよ?」
足柄「ええ約束するわ」
大井「ではまた」
足柄「ええ」
足柄「……」
足柄「……」
足柄「……」
足柄「……」ガタガタ
足柄「……」ジョバジョバジョバア
53 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:47:47.02 ID:ISHFeq0Bo
〜妙高型の部屋〜
ガチャ
那智「おっ足柄が帰ってきたみたいだぞ」
足柄「……」
羽黒「お帰りなさい足柄ねえさ…って臭い!なんか異様な匂いが漂ってますよ?」
妙高「確かに臭いわね。なんかアンモニア臭いわ。これはどういうことかしら?」
那智「うっ…すまない足柄何か貴様から異様な匂いがするのだが…向こうで何があった?」
足柄「終わったわ何もかも」
那智「?」
足柄「私の人生も私の肛門も何もかも終わったわ」
54 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:58:12.92 ID:ISHFeq0Bo
那智「それはどういうことだ?」
足柄「那智姉さん、妙高姉さん。私が全身唐辛子まみれになって死んだら羽黒をよろしく頼むわ。姉さんたちならたぶん私がいなくても大丈夫だと思うから」
那智「おい何を言っているのかまるで分らないぞ!」
妙高「そうよ!そんなアンモニア臭い身体で言われても全てジョークに見えてしまうわ」
足柄「ごめんなさい…でもこれは本当なの。私今からシャワー浴びに行ってくるからお話はまた今度ね」
那智「おい待て足柄!ちゃんとした理由を…」
羽黒「行っちゃいましたね…」
妙高「おえええ…アンモニアの匂いが…」ビチャビチャ
羽黒「妙高姉さんしっかおええええ」ビチャビチャ
那智「お前らしっかりしろ!それにしても大井…あいつはいったい何を…」
那智「うっ…おえええええ」ビチャビチャ
55 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:02:35.16 ID:ISHFeq0Bo
〜北上・大井の部屋〜
北上「……」
大井「……」
北上「…あのー大井っち?」
大井「何かしら北上さん」
北上「なんか今日全然喋らないけどどしたの?」
大井「そうでしょうか?私はいつも通りですよ北上さん」
北上「ならいいんだけど…なんか困ったことがあるなら相談してね」
大井「大丈夫ですよ北上さん。困った事なんてなぁんにもありませんから。ウフッ」
北上「そ、そう…」
56 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:06:40.45 ID:ISHFeq0Bo
大井「それはさておき北上さん」
北上「ん?」
大井「明日阿武隈さんと出かける予定はありますか?」
北上「ああ、もしかして知ってる?私と阿武隈が付き合ってるの」
大井「知ってますよリアルタイムで知りましたよ北上さん」ニコニコ
北上「え?リアルタイムってどういうこと?」
大井「そんなことはどうでもいいです。私の質問に答えてください北上さん」
北上「ああ、明日は一緒に遊園地に行く予定だけど」
大井「そうですか。……えっ?」
北上「いやぁ驚いたよ。まさか阿武隈の方から誘ってくるなんてねぇ」
57 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:12:54.26 ID:ISHFeq0Bo
〜北上の回想〜
阿武隈「あれ北上さん、今日は大井さんと一緒に食べなくていいの?」
北上「ん?ああ、今日は大井っち球磨姉さんたちの方に居るからね。多分私たちに気を遣ってくれたんだよ」
阿武隈「そ、そうなんだ」
北上「さて、お腹減ったし食べようかな」
阿武隈「そ、そうね!た、食べましょう!」
北上「……」モグモグ
阿武隈「……」モグモグ
北上「……」モグモグ
阿武隈「…あ、あの北上さん」
北上「ん?何?」
58 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:16:09.09 ID:ISHFeq0Bo
阿武隈「あ、明日空いてたりする?」
北上「明日?うん暇だけど」
阿武隈「じゃ、じゃあゆ、遊園地行かない?」
北上「遊園地?」
阿武隈「う、うん」
北上「……」
阿武隈「あれ北上さん?もしかして遊園地いやだったりとか…」
北上「驚いた。阿武隈から誘ってくるなんて。しかも遊園地とはこりゃ明日は嵐でも来るかな」
59 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:21:40.82 ID:ISHFeq0Bo
阿武隈「ええ!?嵐なんて来たら困るわ!!せめてTOKIOで我慢させて…」
北上「どうしよう何からつっこんでいいのか分からないや。まあとにかく遊園地は大歓迎だよ。行こう」
阿武隈「ほ、ほんと?」
北上「うんホント」
阿武隈「や、やったぁ!足柄さんありがとう!」
北上「足柄さん?」
阿武隈「い、いえ何でもないわ!」
60 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:32:15.34 ID:ISHFeq0Bo
〜回想終了〜
北上「みたいなことがあってね。まあ未だになんで足柄さんって言ったのか分からないけれど」
大井「ええそうですね全く」
大井(あのアマァ知らないって嘘つきやがったな…まあいい、今度会ったら阿武隈もろとも唐辛子まみれにしてやるんだから)ヒッヒッヒッヒ
北上「あ、あの…大井っち?」
大井「ああすみません北上さん。それにしてもそれは驚きですね…」
北上「本当にね。阿武隈はもっと積極的な子だと思ってたけど、もしかすると本当はすんごい積極的でエッチな子だったりして」
大井「はは、さすがにそれはないんじゃないですか?あっでも想像したらそれ…意外とアリかも…」ウヒヒヒヒ
北上「大井っち?どうしたの今日なんか変だよ?」
大井「…北上さん」
北上「ん?」
大井「私も遊園地ついて行っていいですか?」
61 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:38:04.92 ID:ISHFeq0Bo
〜遊園地〜
阿武隈「……」
大井「北上さん愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる…」ベタベタ
北上「やめなよー大井っち恥ずかしいってー」
阿武隈「何でこうなるの!」カッ
北上「うわ、阿武隈突然大きな声出さないでよ。びっくりしたよぉ」
大井「そうですよ阿武隈さん。あなたはもっと公の場らしい振る舞いをするべきです!」ベタベタベタベタ
阿武隈「いや大井さんには言われたくない…てか北上さんこれはどういうこと?返答によっては私、怒っちゃうんだから!」
62 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:44:24.49 ID:ISHFeq0Bo
北上「いや最初は私もきっぱり断ったんだよ。デートっていう名目で行くわけだから阿武隈と二人で行かせてほしいって。そしたら大井っち土下座をしてきてね…」
大井「ごめんなさいどうしてもこの遊園地に行きたかったんです。この遊園地このあたりじゃとても人気の高いものと聞いていましたからつい好奇心が勝って。それに今日の出撃全部キャンセルしてきたんですよ?」
阿武隈「ええ!?キャンセルってそんなの許されるの!?」
大井「代役は全部木曾に頼んであるので大丈夫です」
阿武隈「木曾さん…」
北上「はは、あの子すごい嫌そうな顔してたけどね…」
大井「ということでご理解いただけましたか?」
63 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:52:45.59 ID:ISHFeq0Bo
阿武隈「いや全然ご理解できないよ!そんなに行きたいなら別に私たちと一緒に行かずに他の人誘って行けばいいじゃない!」
大井「まさか今まで北上さんしか見てこなかった私に気軽に遊園地に誘える友が居るとでも?」
阿武隈「じゃ、じゃあ一人で行けば?」
大井「遊園地に一人で行っても楽しいわけないでしょう?やっぱり遊園地は一番好きな人と行かないと。ねえ北上さん?」
北上「はは…」
阿武隈「わ、私だって一番す、好きな人と二人で行こうと思っていたの!ねえ北上さん?」
北上「そ、そうだね…」
大井「言っときますけど私の方があなたより北上さんのこと100倍好きですから。毎日崇拝してますし。毎日ストーキングしてますし」
阿武隈「私だって北上さんのこと大好きだし…。す、少なくともあなたのような変態的な愛じゃなくて全うに愛してるんだから!」
64 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 19:12:13.16 ID:ISHFeq0Bo
大井「全う?ふざけないで!北上さんはね、どっちかっていうとアブノーマルな女の方に興奮しちゃうタイプなの。あなたとは住む世界が違うのよ!」
北上「いや大井っち。私、そんな性癖ないよ?」
阿武隈「何言ってるのよ。確かに北上さんはいつもちょっかいばっかかけてくるどうしようもないアブノーマル性悪女だけども、そんな北上さんでも本当は罪悪感感じて全うな女になりたいと思ってるのよ。
でも全うな女になれない北上さんはいつしか全うな女そのものに憧れ、焦がれていくの。そして、最後には全うな私を求めて抱きついてくるんだから!」
北上「どうでもいいけどさりげなく私の悪口言ってなかった?やっぱり無理して付き合ってるよね?私のことそんなに好きじゃないよね?」
大井「私は絶対認めませんからね!あなたと北上さんが付き合うなんて断固認めません!」
阿武隈「わ、私だってあなたのような変態さんが北上さんの側にいることに反対するわ!」
大井「何ですてぇ!?」
阿武隈「ぐぎぎ」
大井「ぐぎぎ」
二人「「フン!」」
北上「先が思いやられるとはよく言ったものだね…」
65 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 19:14:29.51 ID:ISHFeq0Bo
今日はここまで。
66 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 19:39:44.09 ID:ISHFeq0Bo
ごめんなさい誤字があったので訂正しときます。
67 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 19:40:20.40 ID:ISHFeq0Bo
>>60
〜回想終了〜
北上「みたいなことがあってね。まあ未だになんで足柄さんって言ったのか分からないけれど」
大井「ええそうですね全く」
大井(あのアマァ知らないって嘘つきやがったな…まあいい、今度会ったら阿武隈もろとも唐辛子まみれにしてやるんだから)ヒッヒッヒッヒ
北上「あ、あの…大井っち?」
大井「ああすみません北上さん。それにしてもそれは驚きですね…」
北上「本当にね。阿武隈はもっと消極的な子だと思ってたけど、もしかすると本当はすんごい積極的でエッチな子だったりして」
大井「はは、さすがにそれはないんじゃないですか?あっでも想像したらそれ…意外とアリかも…」ウヒヒヒヒ
北上「大井っち?どうしたの今日なんか変だよ?」
大井「…北上さん」
北上「ん?」
大井「私も遊園地ついて行っていいですか?」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 21:22:45.36 ID:Oq6V5GDLo
おつ
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 13:31:47.33 ID:EJVCjUyC0
乙です。
安らかに眠れ足柄……いやーしかしあれだねー北上さん愛されてるねぇ(目そらし)
70 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 03:37:11.21 ID:+1/g2Ac00
夜も深いですがいけるところまで続き投下します。
71 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 03:44:36.56 ID:+1/g2Ac00
大井「あっ北上さんお化け屋敷ありますよ?行きましょう勿論ふ・た・りで」グイグイ
阿武隈「そんなのよりも北上さんジェットコースターあるよ。あっちの方が楽しいよ。あっいけない!ここのジェットコースター変態さんは乗るの禁止なんだって!しょうがないよね!だって禁止だもん。仕方ないから北上さん二人で乗ろうよ!」グイ
大井「は?私は今北上さんとだけ話してるの?関係ないあなたはすっこんでてくれます?」
阿武隈「私だって北上さんとだけ話してるの。あなたはカボチャにでもなんでもなっていればいいのよ」
大井「やんのかおい」
阿武隈「望むところよ」
二人「「ぐぎぎ」」
北上「もうやめて!私のために争わないで!」
阿武隈「もとは言えば北上さんが大井さん連れてきたのが悪いんでしょ!!」
北上「はい、返す言葉もございません…ってあれ?」
72 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 03:47:55.28 ID:+1/g2Ac00
阿武隈「どうかしたの?北上さん」
大井「具合でも悪いのですか?ならば今からご休憩所に…」
北上「いや、あそこにいるのって五十鈴だよね?」
大井「どれどれ…あら本当ですね」
阿武隈「五十鈴ちゃん何をしてるんだろう…」
北上「あれ、誰か来たよ?人を待ってたみたいだね」
大井「ちょっと待ってくださいあの人って…」
阿武隈「提督ですね…」
73 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 03:51:18.70 ID:+1/g2Ac00
北上「何でだろう…」
阿武隈「五十鈴ちゃん、提督のこと好きみたいだから…」
北上「あらそうなの?じゃあ向こうもデートかな?」
大井「でもなんか雰囲気がデートって感じじゃないような…」
北上「言われてみると確かにそうだね。なんかどことなく重たいような…五十鈴なんかずっと下向いてるし」
大井「あっ顔をあげましたよ」
阿武隈「何か言ってるみたいね」
北上「さぁてどうなる?」
74 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 03:53:40.03 ID:+1/g2Ac00
大井「……」
阿武隈「……」
北上「……」
大井「あっ提督が顔を横に振りました」
北上「うわっ五十鈴が泣きながら走ってどっか行っちゃったよ」
阿武隈「ね、ねぇこれってもしかして…」
大井「……」
北上「……」
阿武隈「五十鈴ちゃん…」
75 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 03:57:33.67 ID:+1/g2Ac00
ドヨーン
大井「……」
阿武隈「……」
北上「あ、あのさ折角遊園地に来たんだからどっか行かない?ジェットコースターとかさ」
大井「……」
阿武隈「……」
北上「遊園地来て何処にも行かないってのは勿体なくない?時間とかお金とかさ。大井っちなんかわざわざ代役頼んでできたわけでしょ?なら、やっぱ楽しまなきゃ損だよ。木曾にも悪いし」
大井「…そうですね」
北上「でしょ?」
阿武隈「私はそんな気分じゃない…」
76 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:04:52.36 ID:+1/g2Ac00
北上「阿武隈…」
阿武隈「五十鈴ちゃんはね、本当に提督のことが好きなの。提督の話をするときはいつも嬉しそうにしてたし、出撃から帰ってくると提督に褒められたって言って踊って喜んでいたくらいなんだから。だから、私はずっと五十鈴ちゃんを応援してたの。いつか恋が実ればいいなって。でもそれが…こんな結末になるなんて…」
北上「で、でも日を改めてまたコクればいいんじゃない?」
大井「提督にお相手がいたとしたら?」
北上「そ、それは…」
大井「そのときはどうやったって諦めるしかないんです。いくら恋い慕ったところで結局は早いもの勝ち。恋はいわばバーゲンセールのようなものなんです」
北上「いや大井っちの場合、私のこと全然諦めてないよね?バーゲンセールが終わってもずっと最前列に居座ってるよね?」
77 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:12:49.51 ID:+1/g2Ac00
大井「とにかく提督ももういい大人です。女性の一人や二人いても何らおかしくはないでしょう」
北上「まあ確かにそれはそうだね…」
阿武隈「……」
北上「阿武隈、五十鈴の件に関してはさ、確かに残念だと思うけど今はとりあえず遊園地の方に…」
阿武隈「ごめんなさい北上さん。私、ほおっておけない性格なの…行かなきゃ」
北上「行かなきゃって今から行くの?」
阿武隈「うん。ごめんね」
北上「今から行ってももう間に合わないでしょ」
阿武隈「大丈夫。五十鈴ちゃんが辛いときはいつも私たちの部屋に籠ること私、知ってるから」
北上「阿武隈…」
阿武隈「ごめんね北上さん。また今度ちゃんとした形で遊園地行こうね。じゃあまた」タッタッタッタ
78 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:17:13.37 ID:+1/g2Ac00
北上「あっちょっと!って本当に行っちゃったよ…」
大井「フフ、北上さんこれでやっと二人きりになれましたね」
北上「えっもしかして大井っちこのことを予見して…」
大井「そこまで先見の明があるわけではありませんよ北上さん。ただ私は北上さんと二人きりになれたのが嬉しくて…うへへ今日の北上さんのパンツは何色かな?」
北上「大井っち…」
大井「北上さん大好き大好き大好きチャイコフスキー」
大井「……」
79 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:19:42.21 ID:+1/g2Ac00
〜長良・五十鈴・阿武隈の部屋〜
コンコンコン
阿武隈「五十鈴ちゃんいる?」
ガチャ
五十鈴「阿武隈?あなた、北上たちと遊園地に行ってたんじゃないの?」
阿武隈「あっそうなんだけど…あの、えっと…」
五十鈴「まあいいわ。中で話しましょ」
阿武隈「う、うん」
80 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:24:35.32 ID:+1/g2Ac00
五十鈴「それで何の話?」
阿武隈「い、五十鈴ちゃん今日遊園地で提督と話してるのを見て…その…一体何を話してたのかなって…」
五十鈴「そう、見たのね」
阿武隈「ごめん…」
五十鈴「何で謝るのよ」
阿武隈「そ、それは…」
五十鈴「…私が提督のことを好きなのは知っているわね?」
阿武隈「うん」
五十鈴「色々とあの手この手で試してはみたんだけどね…どうやら全部無駄だったみたい。フラれたわ」
81 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:30:41.32 ID:+1/g2Ac00
阿武隈「……」
五十鈴「でもまあ仕方ないわ。提督もいい年齢だもの。女性の一人や二人いてもおかしくはないわ」
阿武隈「……」
五十鈴「正直夢見すぎてたわ。歳の差もそうだけど、そもそも階級が違いすぎるもの。たかだか艦娘風情が本気で提督に恋をするなんて馬鹿げていたわ」
阿武隈「そ、そんなこと…」
五十鈴「もしかして私のこと心配してくれてここまで来てくれたの?ふふ、心配いらないわ。私は元気だから早く北上たちのところに戻ってやりなさい」
阿武隈「で、でも…」
五十鈴「情けは不要よ。そんなものかけられたって何も出やしないわ。ほら早く行ってきなさい。回れ右よ回れ右」
82 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:35:42.58 ID:+1/g2Ac00
阿武隈「五十鈴ちゃん!私、辛かったらいつでも話聞くから!私は五十鈴ちゃんの味方だから!」
五十鈴「はいはい。さあ早く行きなさい」
阿武隈「五十鈴ちゃん、無理しないでね!」
五十鈴「してないわよ。それじゃあね阿武隈」
バタン
五十鈴「はぁやっと行ったわね。全くしつこい子ね。でも……本当に優しい子ね」
83 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 04:44:54.09 ID:+1/g2Ac00
阿武隈(絶対無理してるよ五十鈴ちゃん…表面上はそこまで大したことのないように取り繕ってたけど、フラれたって言ったときの五十鈴ちゃんの顔泣きそうだったもの)
阿武隈(何とかしてあげられないかなぁ)
大井「ちょっとそこのあなた。そこの金髪ツインテール」
阿武隈「……」
大井「ちょっと、ねえ!」
阿武隈「……」
大井「耳付いてますよね?返事ぐらいしなさい!」
阿武隈「……」
大井「おい!」
阿武隈「」ハッ
大井「やっと気づいた…全く手間がかかるったらありゃしない」
阿武隈「えっ?あれ?大井さん?」
84 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 05:00:24.61 ID:+1/g2Ac00
大井「大井さん?じゃないわよ全く。あなたが急に五十鈴さんのこと追っかけて遊園地飛び出しに行くものだから、こっちは遊園地どころじゃなかったわよ」
阿武隈「え?そうなの?てっきり私はこれでやっと二人きりになれましたね北上さんとか言ってるだろうなとか思ってたけど」
大井「そ、そんなこと言ってないわよ。私をどんな奴として見ているのよ」
阿武隈「極悪非道のクレイジーサイコレズだけど」
大井「そ、それは最悪ね…」
阿武隈「だってそうでしょ?」
大井「ええそうねとでも言うと思ったの?頭にポンデリングみたいなの二つのっけてるくせに」
阿武隈「こ、これはファッションなの!何か文句ある?」
85 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 05:11:24.45 ID:+1/g2Ac00
大井「はぁ文句しかないわよバカ…ってこんなこと言いに来たんじゃないわよ。あなたと話すと何だか調子狂わされるわ」
阿武隈「こっちだって調子狂いまくりよ」
大井「で、どうだったの?」
阿武隈「え?」
大井「五十鈴さんのとこに行ってきたんでしょう?彼女、どんな様子だったの?」
阿武隈「それは…いつも通りに振舞ってたけどでも何だか無理してそうで…」
大井「そう」
阿武隈「ね、ねぇ五十鈴ちゃんのために私のできることって何かないかな?五十鈴ちゃんの負担を少しでも減らせるようなこととか」
大井「ないわね」
86 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 05:39:31.82 ID:+1/g2Ac00
阿武隈「えっ?」
大井「できることなんて何もないわ。後は時間が彼女の傷を癒すのを待つだけよ」
阿武隈「そ、そんな…」
大井「それに今あなたが五十鈴さんのために何かしたとしても嫌味にしかならないわ。だってあなたには認めたくはないけれど一応北上さんっていう彼女がいるじゃない」
阿武隈「そうだけど…」
大井「彼女のいる妹に失恋を慰められることほど辛いものはないわ。だったらほおっておいてくれた方がよっぽどマシ。親切心も大いに結構だけど、少しは相手のことも考えるべきね」
阿武隈「……」ショボーン
大井「…はぁ、あのね別に私はあなたのことを責めてるわけじゃないわ。一応北上さんが好きになった女だもの。認めなきゃいけないところもある。その…優しいところとか?まあ別に私はそういう風に思ってないけれどね。あくまで客観的に見てよ。客観的」
阿武隈「……」
大井「あなたみたいなタイプは周りの不幸に自分だけ幸福であっていいのかとか思ってそうだから、北上さんのこと蔑ろにしそうで恐いのよ。まあそんなことしたら私が許さないけれど」
阿武隈「そ、そんなことしない…」
87 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga ]:2017/11/16(木) 05:40:31.19 ID:+1/g2Ac00
ごめんなさい眠いので一旦切り上げます。
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 06:36:39.26 ID:QYsgsGc4o
すごい楽しみに読ませてもらってる身でおこがましいが
>大井「とにかく提督ももういい大人です。女性の一人や二人いても何らおかしくはないでしょう」
>五十鈴「でもまあ仕方ないわ。提督もいい年齢だもの。女性の一人や二人いてもおかしくはないわ」
二人はおかしくない?
「お相手の女性がいる」なら分かるが、これだと二股かけてるみたい
女友達的な意味ならそこに五十鈴加えてもいいだろうし
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 07:07:09.76 ID:NZUgmMvPO
乙
>>88
横からすまん
それは単純に慣用句というか、会話における言い回しでしょ
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 07:33:55.19 ID:eLRSvZ4Co
そか
そだな
考えてみればリアルでもそういう言い方するかもだわ
ほんとどうでもいいこと指摘してごめんなさい
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 07:34:31.63 ID:eLRSvZ4Co
ID変わってるし
92 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 16:55:14.83 ID:+1/g2Ac00
中断してしまいましたがキリのいいところまで続き投下します。
93 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:02:21.49 ID:+1/g2Ac00
大井「そう。じゃああなたの幸せって何?」
阿武隈「幸せ?」
大井「そう、幸せ」
阿武隈「私の幸せは…周りの人たちがみんな幸せになってくれること…かな?」
大井「それが幸せ?」
阿武隈「…うん」
大井「あなたの幸せって周りの人たちがみんな幸せになってくれることなのね。すごいわよくそれが自分の幸せだなんて言えたわね」
阿武隈「な、何よ…」
大井「いや、それが本当にあなたの幸せなら別に私は何も言わないわ。ただそれであなた自身が本当に幸せになれているのか疑問に思っただけよ」
94 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:08:48.77 ID:+1/g2Ac00
阿武隈「…分からない」ボソッ
大井「ん?何?」
阿武隈「分からないよそんなの。何が幸せだなんて考えたこともないし。それに、それが本当に自分の幸せなんかどうかも分からないよ…」
大井「なら、自分だけの幸せを一つ見つけておくことね」
阿武隈「そんないきなり…」
大井「普段から少し意識していればいいのよ。また日を改めてあなたの幸せについて聞くかもしれないけど、そのときまでには答え出てるといいわね」
阿武隈「……」
大井「じゃあ私はそろそろお暇するわ」
阿武隈「お、大井さん!」
大井「何かしら?」
阿武隈「あ、ありがとう」
大井「……フン」スタスタスタ
阿武隈(私だけの幸せ、か…)
95 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:15:46.55 ID:+1/g2Ac00
〜球磨・多摩・木曾の部屋〜
木曾「はぁ疲れたぁ」
球磨「おっ木曾。お疲れクマ」
多摩「ニャ〜」
木曾「全く大井姉さんの代わりなんて無理っつったんだけどなぁ。火力が全然たりねぇ。お蔭で戦艦落とし損ねて艦隊は結構な損害だぜ」
球磨「まあ、あの任務では真面目な大井が直々に代役頼むくらいだクマ。何かよっぽどの事情があるんだクマ」
木曾「よっぽどの事情って聞いていないのか?球磨姉さん」
球磨「何もクマ」
木曾「多摩姉さんは?」
多摩「知らないニャ」
96 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:32:23.44 ID:+1/g2Ac00
木曾「驚いた。何も知らずに俺が難関海域行くってのに見送ったのかよ…」
球磨「だって知らないものは知らないクマ」
多摩「ふぁ〜眠いニャ」
木曾「あんたらなぁ…いいか?あの大井姉さんはな、俺に代役頼んでおいて自分は北上姉さんと遊園地だぞ?デートだぞ?とんでもないクレイジーサボリレズだぞ?」
大井「誰がクレイジーサボリレズだって?」
木曾「うわぁ!大井姉さん!いったいどっから湧いてきた!?」
大井「普通に扉からよ。そんなことよりあなたたちに頼みごとがあって来たの」
球磨「頼みごとクマ?」
多摩「ニャ〜」
木曾「まさかまた代役とかじゃねーだろなぁ?それだけは勘弁だぜ」
97 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:41:10.83 ID:+1/g2Ac00
大井「違うわよ。そんなんじゃないわ。もっとこう…その…入り組んだ頼みごとって感じね」
木曾「入り組んだ?」
大井「そうよ」
球磨「…面倒事クマ?」
大井「否定はできません…」
多摩「それって多摩もしなきゃいけないニャ?」
大井「はい」
多摩「うへ」
木曾「それで頼みごとって何だよ」
大井「それは…」
98 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:48:37.25 ID:+1/g2Ac00
〜翌日、提督室〜
球磨「……」コソコソ
多摩「……」コソコソ
木曾「……って何で俺らが陰で提督のことコソコソと監視しなきゃいけないんだよ!」
球磨「しっー、木曾大きな声を出すなクマ。提督に気付かれたらどうするんだクマ」ボソボソ
多摩「帰りたいニャ…」ボソボソ
木曾「いやだってよぉ」ボソボソ
球磨「とにかく大井からクマたちに与えられたミッションは二つ。一つは提督の行動を監視し、気付いた点があれば大井に報告すること。そしてもう一つは提督に五十鈴のことについてどう思っているか聞くことクマ」
木曾「五十鈴が提督のこと好きなのは知ってたけど何もこんなことしなくても…」
99 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 17:58:25.41 ID:+1/g2Ac00
球磨「何か事情があるんだろクマ。とりあえず大井が頭下げてまで球磨たちにお願いしたんだクマ。球磨たちはその願いをかなえてやるのが役目だクマ」ボソボソ
木曾「まあそうだけども…」ボソボソ
多摩「てか大井は何してるニャ?」ボソボソ
木曾「大井姉さんはしばらく遠征に行ってて帰ってこないんだってよ。だから俺たちにこんなことお願いしたんだろ」ボソボソ
多摩「そう。じゃやっぱり多摩たちがやらないといけないのかニャ…」ボソボソ
球磨「仕方ないクマ。とりあえず提督の監視をするクマ」ボソボソ
100 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/16(木) 18:00:40.54 ID:+1/g2Ac00
今日はここまで。
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 19:16:41.92 ID:VhT4y7R4o
おつー
102 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:00:20.04 ID:+dB7HaRw0
多忙だったもので時間が空いてしまいましたが続き投下します。
今回は少し五十鈴寄りの話になっていると思います。
103 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:03:34.68 ID:+dB7HaRw0
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
球磨「なんかひたすら執務って感じクマね」ボソボソ
木曾「そりゃそうだろう。あいつはいつもあんな感じだぞ」ボソボソ
多摩「眠い…」コックリコックリ
104 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:07:21.21 ID:+dB7HaRw0
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
提督「……」カキカキ
球磨「おいもう一時間経ったクマ」ボソボソ
木曾「何も起こらねえな」ボソボソ
球磨「下手すりゃこのままずっと動かない可能性も出てきたクマ」ボソボソ
木曾「いやさすがにそれはねえだろ。ん?何だあれ?あの光っているもの」
球磨「ん?どれどれクマ?」
105 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/22(水) 20:11:48.83 ID:+dB7HaRw0
木曾「今、提督が手に持っているものだよ」ボソボソ
球磨「あれは……指輪クマ!指輪!」ボソボソ
木曾「指輪?何でそんなもの…まさか本当に相手が居るのか?」ボソボソ
球磨「分からないクマ。とりあえず様子を窺うしかないクマ」ボソボソ
提督「…ふぅ、さてトイレでも行くかな」
ガチャ バタン
木曾「おい、居なくなったぞ。どうする?」
球磨「とりあえず箪笥の中から早く出るクマ。あの指輪を確認するクマ」
木曾「オーケー。多摩姉さんは?」
多摩「zzz」スピースピー
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