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阿武隈「北上さんに愛してるって言われちゃった…」
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1 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:10:06.65 ID:95GNRcaH0
初ss投稿です。
キャラ崩壊ありです。
のんびりと進めていく予定です。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1509300606
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 03:13:42.54 ID:DiBDicqm0
期待
3 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:16:43.47 ID:95GNRcaH0
阿武隈「じょ、冗談ですよね?マイケルジョーダンですよね北上さん?」
北上「いやいやこれがほんとなんだなぁうん」
阿武隈「嘘…私のことたぶらかしてるんでしょ北上さん」
北上「いや私も自分の気持ちに驚いてるんだよぉ。まさか阿武隈を好きになっちゃうとはねぇ。一体何が起きたのやら」
阿武隈「いややめて!もうやめて!本当はあなた北上さんじゃないんでしょ!?北上さんの声真似した大坪由佳なんでしょ!?」
北上「いやそれ私の中の人…じゃなくて阿武隈言っとくけど私本気だからね。信じないならもう一回言うよ。阿武隈愛してる」
4 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:20:15.46 ID:95GNRcaH0
阿武隈「はわわわ。ゆ、夢じゃない?」
北上「夢じゃないよ」
阿武隈「ほ、本当に北上さん?」
北上「うん」
阿武隈「うう…ご、ごめんなさい北上さん。私まだ…」
北上「まあ返事はまた今度でいいよ。とりあえず気持ちだけ伝えたかったからさ。いい返事期待してるよ阿武隈」
阿武隈「北上さん…」
5 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:26:38.45 ID:95GNRcaH0
〜長良・五十鈴・阿武隈の部屋〜
阿武隈「ってことがあったんだけどどうしよう長良ちゃん五十鈴ちゃん」
五十鈴「そう言われてもね…」
長良「私は付き合っちゃうけどなぁ…北上さん細身だけどああ見えて筋肉引き締まってるし。細マッチョ最高!」
五十鈴「いや皆があんたみたいに片っ端から筋肉質な奴好きになるわけじゃないからね。筋肉があるないはともかくとして
阿武隈は北上のことどう思ってるの?」
阿武隈「嫌い…じゃないけど」
五十鈴「じゃないけど?」
阿武隈「す、好きじゃないし!全然好きじゃないし!む、むしろちょっと嫌いの割合の方が高いし!」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/10/30(月) 03:29:23.25 ID:f27xJORfo
ほう
7 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:36:05.31 ID:95GNRcaH0
五十鈴「なら今すぐにでも断ってきなさい」
阿武隈「えっ?」
五十鈴「えっじゃないでしょ。嫌いなら付き合う必要なんかないのよ。むしろ好きでもない相手に変な気を使って付き合うなんて相手に失礼よ。それで傷つく のはあなたじゃなく北上の方なんだから」
阿武隈「いやいや今の嘘!嘘よ!わ、私本当は北上さんのことちょっと苦手と思っているだけで本当は一日中北上さんのこと考えてるし!毎日テレフォンショッキングしたいくらいだし!」
五十鈴「いやどっちなのよ。あなた結局北上のこと好きなの?嫌いなの?」
阿武隈「うう…そ、それは……」
長良「まあまあ五十鈴。ここはみんなのお姉ちゃんである私に任せといて!私は思うんだ。阿武隈あなたは…ツンデレね!」
阿武隈「えっ?」
8 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:43:53.51 ID:95GNRcaH0
五十鈴「は?」
長良「なんとなく既視感があったんだ。よく考えたらあなた五十鈴と一緒でツンデレなんだよ!本当は北上のことが好きだけどでも本当のことは恥ずかしく
て言えない。このもどかしさに今頭を悩ませているんでしょ?」
五十鈴「ちょっと何で私までツンデレという枠組みに入ってるのよ!」
長良「え?だってこの前五十鈴提督のことが好きとか嫌いとか」
五十鈴「ちょ、ちょっとその話はやめなさいよ!わ、私は提督のことなんか大嫌いなんだから!あんな男のどこがいいのよ!か、勘違いしないでよね!」
長良「阿武隈これがツンデレなんだよ」
阿武隈「なるほど」
五十鈴「ちょ、ちょっと勝手に決めるな!」
9 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 03:57:48.92 ID:95GNRcaH0
阿武隈「で、でも私がツンデレだとしたら北上さんと付き合うとかむ、無理だよ。そんなの恥ずかしくて死んじゃう…」
長良「そう!そこでだ阿武隈。恋愛のエキスパートに指導してもらうんだよ!」
阿武隈「恋愛のエキスパート?」
五十鈴「そんな人この鎮守府にいたかしら?」
長良「いるわ!私が知っている限り恋愛のエキスパートって言ったらこの人しかいない!」
トントントン
足柄「失礼するわ。この前五十鈴に貸した上司に対する口説き文句集って本を返しにもらいにきたのだけど」
長良「ちょうどいいところに来たわ!紹介するわ!彼女が数多の男をそのチャーミングな笑顔で魅惑し、数々の大物提督たちとの修羅場、不倫を経験してき
た恋多き恋愛のエキスパート、足柄さんよ!」
阿武隈「よ、よろしくお願いします足柄さん!」
足柄「えっ何?何なの?」
長良「実は…」
10 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 04:08:25.97 ID:95GNRcaH0
足柄「なるほどそんなことがね…」
長良「どうすればいいでしょうか足柄先生」
足柄「まあとりあえず付き合っちゃえば?」
阿武隈「ええ!?いやでもそんなの恥ずかしくて」
足柄「恥ずかしい?そんなこと考えていたらいつまでたっても出会いなんか来ないわ。恋愛はね、多少積極的且つ強引な方がうまく
いったりするものなのよ。いつまでもウジウジとしていたらダメ。恋は自分でつかみとるものなのよ!」
長良「おおさすが先生!やはり言うことが違う!そこに痺れる憧れるぅ!」
阿武隈「で、でも先生。私自分が北上さんのこと好きかどうか分からないんです。こんな中途半端な気持ちで付き合うなんて相手に
失礼なんじゃ…」
足柄「だから付き合うのよ。これを機に相手のことをもっとよく知って、そこで好きかどうか判断すればいいわ。確かに相手に失礼
なのは十分承知よ。でも、相手のことをよく分かってないままにフッてしまう方がよっぽど失礼だわ」
阿武隈「先生…」
11 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 04:14:01.28 ID:95GNRcaH0
足柄「阿武隈、あなたは少し消極的すぎるきらいがあるわ。だからこれを機に少し積極的になってみなさい。そうすれば思いもよらない
いいことが起こるかもしれないわ」
阿武隈「ありがとうございます先生。私、先生の言うとおり付き合ってみます!」
足柄「ええ、いい返事待ってるわ」
長良「うおお先生かっこいい!」
五十鈴「せ、先生…わ、私にも指導おねが…」ボソボソ
足柄「ん?何かしら五十鈴」
五十鈴「な、何でもないわ!」
12 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 04:16:41.44 ID:95GNRcaH0
とりあえず今日はここまで。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 04:44:25.67 ID:c0YchEoR0
??「……」シャーコシャーコ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 09:02:42.47 ID:caFLhf/jO
これは期待するしかない
15 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:47:13.61 ID:95GNRcaH0
改行の違和感がヤバいのでここまでのを修正したもの貼っときます。
見にくいと感じた方は以下からお読みください。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/30(月) 18:48:31.29 ID:95GNRcaH0
>>3
阿武隈「じょ、冗談ですよね?マイケルジョーダンですよね北上さん?」
北上「いやいやこれがほんとなんだなぁうん」
阿武隈「嘘…私のことたぶらかしてるんでしょ北上さん」
北上「いや私も自分の気持ちに驚いてるんだよぉ。まさか阿武隈を好きになっちゃうとはねぇ。一体何が起きたのやら」
阿武隈「いややめて!もうやめて!本当はあなた北上さんじゃないんでしょ!?北上さんの声真似した大坪由佳なんでしょ!?」
北上「いやそれ私の中の人…じゃなくて阿武隈言っとくけど私本気だからね。信じないならもう一回言うよ。阿武隈愛してる」
17 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:50:41.49 ID:95GNRcaH0
すみませんsageてなかったのでもう一度
18 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:52:17.82 ID:95GNRcaH0
>>3
阿武隈「じょ、冗談ですよね?マイケルジョーダンですよね北上さん?」
北上「いやいやこれがほんとなんだなぁうん」
阿武隈「嘘…私のことたぶらかしてるんでしょ北上さん」
北上「いや私も自分の気持ちに驚いてるんだよぉ。まさか阿武隈を好きになっちゃうとはねぇ。一体何が起きたのやら」
阿武隈「いややめて!もうやめて!本当はあなた北上さんじゃないんでしょ!?北上さんの声真似した大坪由佳なんでしょ!?」
北上「いやそれ私の中の人…じゃなくて阿武隈言っとくけど私本気だからね。信じないならもう一回言うよ。阿武隈愛してる」
19 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:54:11.87 ID:95GNRcaH0
>>4
阿武隈「はわわわ。ゆ、夢じゃない?」
北上「夢じゃないよ」
阿武隈「ほ、本当に北上さん?」
北上「うん」
阿武隈「うう…ご、ごめんなさい北上さん。私まだ…」
北上「まあ返事はまた今度でいいよ。とりあえず気持ちだけ伝えたかったからさ。いい返事期待してるよ阿武隈」
阿武隈「北上さん…」
20 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:56:57.47 ID:95GNRcaH0
>>5
〜長良・五十鈴・阿武隈の部屋〜
阿武隈「ってことがあったんだけどどうしよう長良ちゃん五十鈴ちゃん」
五十鈴「そう言われてもね…」
長良「私は付き合っちゃうけどなぁ…北上さん細身だけどああ見えて筋肉引き締まってるし。細マッチョ最高!」
五十鈴「いや皆があんたみたいに片っ端から筋肉質な奴好きになるわけじゃないからね。筋肉があるないはともかくとして 阿武隈は北上のことどう思ってるの?」
阿武隈「嫌い…じゃないけど」
五十鈴「じゃないけど?」
阿武隈「す、好きじゃないし!全然好きじゃないし!む、むしろちょっと嫌いの割合の方が高いし!」
21 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 18:59:33.24 ID:95GNRcaH0
>>7
五十鈴「なら今すぐにでも断ってきなさい」
阿武隈「えっ?」
五十鈴「えっじゃないでしょ。嫌いなら付き合う必要なんかないのよ。むしろ好きでもない相手に変な気を使って付き合うなんて相手に失礼よ。それで傷つくのはあなたじゃなく北上の方なんだから」
阿武隈「いやいや今の嘘!嘘よ!わ、私本当は北上さんのことちょっと苦手と思っているだけで本当は一日中北上さんのこと考えてるし!毎日テレフォンショッキングしたいくらいだし!」
五十鈴「いやどっちなのよ。あなた結局北上のこと好きなの?嫌いなの?」
阿武隈「うう…そ、それは……」
長良「まあまあ五十鈴。ここはみんなのお姉ちゃんである私に任せといて!私は思うんだ。阿武隈あなたは…ツンデレね!」
阿武隈「えっ?」
22 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:01:14.94 ID:95GNRcaH0
>>8
五十鈴「は?」
長良「なんとなく既視感があったんだ。よく考えたらあなた五十鈴と一緒でツンデレなんだよ!本当は北上のことが好きだけどでも本当のことは恥ずかしくて言えない。このもどかしさに今頭を悩ませているんでしょ?」
五十鈴「ちょっと何で私までツンデレという枠組みに入ってるのよ!」
長良「え?だってこの前五十鈴提督のことが好きとか嫌いとか」
五十鈴「ちょ、ちょっとその話はやめなさいよ!わ、私は提督のことなんか大嫌いなんだから!あんな男のどこがいいのよ!か、勘違いしないでよね!」
長良「阿武隈これがツンデレなんだよ」
阿武隈「なるほど」
五十鈴「ちょ、ちょっと勝手に決めるな!」
23 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:02:39.24 ID:95GNRcaH0
>>9
阿武隈「で、でも私がツンデレだとしたら北上さんと付き合うとかむ、無理だよ。そんなの恥ずかしくて死んじゃう…」
長良「そう!そこでだ阿武隈。恋愛のエキスパートに指導してもらうんだよ!」
阿武隈「恋愛のエキスパート?」
五十鈴「そんな人この鎮守府にいたかしら?」
長良「いるわ!私が知っている限り恋愛のエキスパートって言ったらこの人しかいない!」
トントントン
足柄「失礼するわ。この前五十鈴に貸した上司に対する口説き文句集って本を返しにもらいにきたのだけど」
長良「ちょうどいいところに来たわ!紹介するわ!彼女が数多の男をそのチャーミングな笑顔で魅惑し、数々の大物提督たちとの修羅場、不倫を経験してきた恋多き恋愛のエキスパート、足柄さんよ!」
阿武隈「よ、よろしくお願いします足柄さん!」
足柄「えっ何?何なの?」
長良「実は…」
24 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:04:32.58 ID:95GNRcaH0
>>10
足柄「なるほどそんなことがね…」
長良「どうすればいいでしょうか足柄先生」
足柄「まあとりあえず付き合っちゃえば?」
阿武隈「ええ!?いやでもそんなの恥ずかしくて」
足柄「恥ずかしい?そんなこと考えていたらいつまでたっても出会いなんか来ないわ。恋愛はね、多少積極的且つ強引な方がうまくいったりするものなのよ。いつまでもウジウジとしていたらダメ。恋は自分でつかみとるものなのよ!」
長良「おおさすが先生!やはり言うことが違う!そこに痺れる憧れるぅ!」
阿武隈「で、でも先生。私自分が北上さんのこと好きかどうか分からないんです。こんな中途半端な気持ちで付き合うなんて相手に失礼なんじゃ…」
足柄「だから付き合うのよ。これを機に相手のことをもっとよく知って、そこで好きかどうか判断すればいいわ。確かに相手に失礼なのは十分承知よ。でも、相手のことをよく分かってないままにフッてしまう方がよっぽど失礼だわ」
阿武隈「先生…」
25 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 19:06:10.29 ID:95GNRcaH0
>>11
足柄「阿武隈、あなたは少し消極的すぎるきらいがあるわ。だからこれを機に少し積極的になってみなさい。そうすれば思いもよらないいいことが起こるかもしれないわ」
阿武隈「ありがとうございます先生。私、先生の言うとおり付き合ってみます!」
足柄「ええ、いい返事待ってるわ」
長良「うおお先生かっこいい!」
五十鈴「せ、先生…わ、私にも指導おねが…」ボソボソ
足柄「ん?何かしら五十鈴」
五十鈴「な、何でもないわ!」
26 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:04:42.96 ID:95GNRcaHo
睡魔で死にそうですが続き投下します。
27 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:11:52.18 ID:95GNRcaHo
〜北上・大井の部屋〜
北上「いやぁ柄にもないこと言っちゃったよぉ」
大井「……」
北上「前から気にはなってはいたんだけどねぇ。まさか私が告白するなんて自分が一番驚いてるよ。まさか私がねぇ…」
大井「……」
北上「返事はまた今度でいいって阿武隈には言ったけど正直今すぐにでも返事が来てほしいくらいだよ。この胸のドキドキしんどいわぁ」
大井「北上さん…」
北上「ん?どうしたの大井っち」
大井「少しトイレに行ってきますねごめんなさい」
北上「うん分かったよ」
ガチャ
大井「……」
28 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:21:03.05 ID:95GNRcaHo
〜翌朝〜
阿武隈「北上さんごめんなさい急に呼び出したりして」
北上「いいよ今日は一日中オフだし。それで何の用?」
阿武隈「そ、その北上さん昨日のことなんだけど」
北上「おっもしかしてもう返事くれるの?」
阿武隈「あ、あのね。つ、付き合ってもいいよ」
北上「えっマジ?」
阿武隈「うん」
北上「てっきり断られるもんかとばかり」
阿武隈「な、何で?」
北上「だって阿武隈。私のことうざがってなかった?だから脈はほとんどないもんとばかり…」
阿武隈「だったら何で告白したのよ!?全然そんなこと思ってないから!私、北上さんのいじりが少し苦手なだけで北上さんのこと嫌いとかじゃないし…ほ、本当に」
北上「そう?ならよかった。これからよろしくね阿武隈」
阿武隈「こ、こちらこそ北上さん」
大井「……」
29 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:24:38.86 ID:95GNRcaHo
〜食堂〜
球磨「……」
多摩「……」
木曾「……」
大井「はぁ…空はあんなに青いのに…はぁ」
大井「あっ小鳥さんたちが囀っているわ。何だか楽しそう。いいわねぇ、私もあんな風に楽しそうにできたらな…」
30 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:30:50.07 ID:95GNRcaHo
球磨「おい多摩、何か大井にしたクマ?」ボソボソ
多摩「多摩は何もしてないニャ。木曾が何かしたに決まってるニャ」ボソボソ
木曾「いや何で断定系なんだよ。俺は何も知らねえ。北上姉さんにでもフラれたんじゃね―の?」ボソボソ
球磨「まさか。あれだけ熱心にストーカーしてるんだからそれはないんじゃないかクマ?」ボソボソ
木曾「いやそれが原因でフラれた可能性あるだろ。それにいつもなら北上姉さんと一緒にご飯食べるのに俺らの方に居るんだぞ?」ボソボソ
31 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:38:20.00 ID:95GNRcaHo
多摩「確かに。しかもなんか山城みたいに不幸そうな顔してるニャ」ボソボソ
球磨「山城は不幸そうな顔どころか存在自体が不幸だから比べるのは失礼クマ」ボソボソ
多摩「それはそうだったニャ。ごめん山城。失礼なこと言って」ボソボソ
木曾「いやなんの話だよ。とにかくいろいろと大井姉さんに聞くしかねえだろ」ボソボソ
球磨「なら木曾、トップバッター頼んだクマ」ボソボソ
木曾「え?俺?」ボソボソ
球磨「お前は姉妹の順番的に大井に一番近いクマ。お前ならあいつの気持ちを引き出してやれるクマ」ボソボソ
木曾「まあ大井姉さんにはいろいろと世話になってるし行ってくるか」ボソボソ
球磨「任せたクマ」ボソボソ
32 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:42:39.28 ID:95GNRcaHo
木曾「お、大井姉さん」
大井「あら木曾。どうしたの?」
木曾「いやなんか浮かない顔してたからさ。なんかあったのかと思って。余計な世話だったら悪い」
大井「いえむしろよく聞いてくれたわね。ありがたいわ。私ね、北上さんにフラれちゃったみたいなの」
木曾「やっぱり…」ボソッ
大井「え?」
木曾「あっいや何でもねぇ。にしてもそれはつれーよなぁ」
33 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:49:57.40 ID:95GNRcaHo
大井「私、今までずっと北上さんに尽くしてきたつもりだったけど、もしかしてあれらの行動が北上さんの負担になっていたのかな…」
木曾「そ、そんなことねえよ。大井姉さんに尽くされたら誰だって大喜びだって。毎日がハッピーデイだって」
大井「ストーカーとかしてたからかな…」
木曾「す、ストーカーもいい意味で捉えれば陰のボディガードみたいなものだろ?お、俺だったらどんどんストーカーしてほしいくらいだね。
むしろ専属のストーカーがいる北上姉さんは恵まれてるなぁ」
球磨「いやストーカーなんだから専属に決まってるだろクマ」ボソッ
34 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 21:55:32.26 ID:95GNRcaHo
大井「北上さんの洋服全てを舌で舐め回したからかな…」
木曾「いやいや、むしろそれって舌で洗濯してくれたわけだろ?洗濯機や手洗いで落ちない頑固汚れはやっぱ舌で洗わなきゃだよな。
北上姉さんも毎日服がきれいになっててさぞ喜んでるだろうぜ…」
球磨「いや喜ばないクマ。ただの嫌がらせクマ」ボソッ
多摩「木曾…」ボソッ
35 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:12:13.87 ID:95GNRcaHo
大井「北上さんの飲み物すべてに私の汗を混ぜたからかな…」
木曾「え?な、なにそれ!?むしろご褒美じゃね!?あれだあのー、ほら北欧の方じゃサウナで流した汗の結晶を大福に包んで好きな人に渡すなんて言われてるくらいだぜ。
まさかそれを知ってて…さすがだぜ大井姉さん!」
球磨「いやそもそも北欧に大福ないだろクマ。てかそんな汚い風習絶対ないだろクマ」ボソッ
多摩「木曾…がんばれニャ」ボソッ
大井「そうかしら?私すごいかしら?」
木曾「すげえよ。やっぱ大井姉さんはそこらの艦娘と格がちげえよ。俺が山田君だったら何も喋らなくても座布団五枚はあげてるよ」
大井「え?ほんと?なんだか照れるわね…」
36 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:17:07.07 ID:95GNRcaHo
木曾「大井姉さんにはこんなにもたくさんの魅力があるんだからそんな落ち込むなよ」
大井「そうね。そうかもしれない。でも、私は北上さん中心の生活を送ってきたのよ?今更北上さんが居ない生活なんて…」
木曾「いやいやフラれたってまた日を改めてコクればいいじゃねーか。北上姉さんに相手が居るわけでもねえし」
大井「そうね。相手が居なかったらよかったわね」
木曾「えっ?」
大井「あれを見なさい木曾」
木曾「ん?北上姉さんと阿武隈だな…ってまさか」
37 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:21:26.73 ID:95GNRcaHo
大井「そのまさかよ。彼女らは付き合っているわ」
木曾「えええええ!?」
球磨「くまああああ!?」
多摩「にゃにゃ!?」
大井「球磨姉さんに多摩姉さん!聞いてたの!?」
球磨「最初からクマ。それよりあの二人が付き合ってるって本当かクマ?」
大井「ええ。私が陰で北上さんをストーキングしてたときに北上さんの告白に阿武隈さんがオッケーを出すのをはっきり見ました…」
38 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:24:06.75 ID:95GNRcaHo
木曾「し、信じられねぇ…」
多摩「あの二人は犬猿の仲じゃなかったのかニャ?」
大井「分からないです。私は何も分からないです…」
多摩「……」
木曾「……」
球磨「でも何だか腑に落ちないクマ」
木曾「え?」
大井「それはどういうことですか球磨姉さん」
39 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:33:52.33 ID:95GNRcaHo
球磨「いや、あの二人が仲良くしている姿なんて球磨は今まで一度も見たことないクマ。それについ三日前だって北上が阿武隈のデザート盗み食いして阿武隈がブチ切れてたのを見たクマ。そんな二人がいきなり付き合うなんてことがあるクマ?」
木曾「確かに…」
球磨「百歩譲って北上から告白したのは分かるクマ。あいつは飄々としているけど自分の意思を通すときは通すクマ。でも北上のことをうざがってた阿武隈からすれば北上と付き合うなんてもってのほか。断るという選択肢があったクマ。
でも阿武隈はそれを選ばなかった。何かおかしいクマ。もしかすると阿武隈のことをたぶらかしている輩がいるかもしれないクマ…」
木曾「なるほどな…」
大井「まさか北上さんはそんなのと付き合っているということ!?」
球磨「いやまだ分からないクマ。あくまで推測クマ」
40 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:42:19.92 ID:95GNRcaHo
大井「いや!私はその説を信じます!そのたぶらかしている奴を取っ捕まえて何でそんなことをしたのかとか北上さんの気持ちを考えたことはあるのかとか北上さんに似合うパンツは何色とかいろいろ聞かなくちゃいけません!」
木曾「最後の以外は聞くべきだろーな」
多摩「取っ捕まえるとか言ってるけどどうやって探すニャ?」
大井「それはもちろん阿武隈を拷問して吐かせるしか…」
木曾「待て待て待て。そんなことしたら北上姉さんから嫌われることになりかねねーぞ!?恋人傷つけられたら流石に北上姉さんでもブチ切れるだろーよ」
大井「じゃあどうすればいいの?」
木曾「それは…」
球磨「足柄に聞いてみればいいクマ」
41 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:48:07.89 ID:95GNRcaHo
大井「足柄さんですか?」
球磨「そうクマ。足柄は数多の男をそのチャーミングな笑顔で魅惑し、数々の大物提督たちとの修羅場、不倫を経験してきた恋多き恋愛のエキスパートだクマ。なら恋愛の裏のやり取りとかも当然知ってるはずだクマ。だからまずは足柄に聞いてみるのがいいクマ」
大井「なるほど分かったわ!」ビューン
木曾「もう行っちまったよ…」
多摩「すごい勢いだニャ」
球磨「まあこれで足柄がその当事者だったら大笑いだクマ。クーマクマクマクマクマァ」
多摩「……」
木曾「……」
42 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/10/30(月) 22:51:42.18 ID:95GNRcaHo
今日はここまで。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 01:07:38.27 ID:ScgQw2H7o
おつ
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 17:11:43.56 ID:h6St5xBH0
ワロタ
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 22:37:15.07 ID:PcLPb1Ui0
五十鈴提督としてはデレる可愛い五十鈴も読みたいところですな
46 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/06(月) 08:39:49.18 ID:fqCQWdrCo
一週間たってしまいましたが明後日以降には再び投下開始する予定です。
しばしお待ちを。
>>45
五十鈴のデレシーンも入れられたら入れたいと思います。
47 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:17:51.94 ID:ISHFeq0Bo
続き投下します。
48 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:23:53.22 ID:ISHFeq0Bo
〜妙高型の部屋〜
足柄「妙高姉さん、あのポーズしてあのポーズ」
妙高「あの大破ポーズ?仕方ないわね」
羽黒「お願いします!」
妙高「」カッ
足柄「あっはっはっは」
羽黒「くすくすくすくす」
那智「お前ら…姉をなんだと思ってるんだ全く…」
コンコン
那智「ん?」
大井「失礼します…」
49 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:28:00.18 ID:ISHFeq0Bo
足柄「妙高姉さんもう一回もう一回!」
羽黒「お願いします!」
妙高「仕方ないわね」
妙高「」カッ
足柄「あっはっはっは」
羽黒「くすくすくすくす」
那智「お前らうるさいぞ!客人だ!」
足柄「客人?誰よ?」
大井「……」
50 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:30:51.24 ID:ISHFeq0Bo
羽黒「大井さん?」
足柄「珍しいお客さんね何の用?」
大井「足柄さんに用があって…」
足柄「えっ私?」
大井「今お時間ありますか?話したいことがあるのですけど」
足柄「いいけれどあなたが私に話したいことって何かしら?」
大井「あの…それは…ここじゃない場所で…」
足柄「?」
51 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:36:52.92 ID:ISHFeq0Bo
〜鎮守府裏〜
足柄「はいここなら誰にも聞かれないわよ。で。何の話?」
大井「実は…」ゴニョゴニョ
足柄「そ、そう。そんなことがあったのね…」
大井「ええ。それで今その犯人を捜しているのですが何か知りませんか?」
足柄「いや知らないわね。一ミリも知らないわね」キリッ
大井「そうですか…足柄さんなら何か知ってると思ったのですが。…チッ阿武隈に直接聞くしかないか」ボソッ
足柄「え?なんて?」
大井「いえお手数おかけして申し訳ございません。それと貴重な時間を割いていただきありがとうございました」
52 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:41:45.23 ID:ISHFeq0Bo
足柄「いえいいのよ。それにしてもあなたも辛いわよね。もしそんな奴がいるなら私が尻の穴にタバスコ三滴垂らして、全身に唐辛子エキスを撒き散らした後に鼻から辛々麺を食わしてやるわよ」
大井「はい!期待してます!約束ですよ?」
足柄「ええ約束するわ」
大井「ではまた」
足柄「ええ」
足柄「……」
足柄「……」
足柄「……」
足柄「……」ガタガタ
足柄「……」ジョバジョバジョバア
53 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:47:47.02 ID:ISHFeq0Bo
〜妙高型の部屋〜
ガチャ
那智「おっ足柄が帰ってきたみたいだぞ」
足柄「……」
羽黒「お帰りなさい足柄ねえさ…って臭い!なんか異様な匂いが漂ってますよ?」
妙高「確かに臭いわね。なんかアンモニア臭いわ。これはどういうことかしら?」
那智「うっ…すまない足柄何か貴様から異様な匂いがするのだが…向こうで何があった?」
足柄「終わったわ何もかも」
那智「?」
足柄「私の人生も私の肛門も何もかも終わったわ」
54 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 17:58:12.92 ID:ISHFeq0Bo
那智「それはどういうことだ?」
足柄「那智姉さん、妙高姉さん。私が全身唐辛子まみれになって死んだら羽黒をよろしく頼むわ。姉さんたちならたぶん私がいなくても大丈夫だと思うから」
那智「おい何を言っているのかまるで分らないぞ!」
妙高「そうよ!そんなアンモニア臭い身体で言われても全てジョークに見えてしまうわ」
足柄「ごめんなさい…でもこれは本当なの。私今からシャワー浴びに行ってくるからお話はまた今度ね」
那智「おい待て足柄!ちゃんとした理由を…」
羽黒「行っちゃいましたね…」
妙高「おえええ…アンモニアの匂いが…」ビチャビチャ
羽黒「妙高姉さんしっかおええええ」ビチャビチャ
那智「お前らしっかりしろ!それにしても大井…あいつはいったい何を…」
那智「うっ…おえええええ」ビチャビチャ
55 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:02:35.16 ID:ISHFeq0Bo
〜北上・大井の部屋〜
北上「……」
大井「……」
北上「…あのー大井っち?」
大井「何かしら北上さん」
北上「なんか今日全然喋らないけどどしたの?」
大井「そうでしょうか?私はいつも通りですよ北上さん」
北上「ならいいんだけど…なんか困ったことがあるなら相談してね」
大井「大丈夫ですよ北上さん。困った事なんてなぁんにもありませんから。ウフッ」
北上「そ、そう…」
56 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:06:40.45 ID:ISHFeq0Bo
大井「それはさておき北上さん」
北上「ん?」
大井「明日阿武隈さんと出かける予定はありますか?」
北上「ああ、もしかして知ってる?私と阿武隈が付き合ってるの」
大井「知ってますよリアルタイムで知りましたよ北上さん」ニコニコ
北上「え?リアルタイムってどういうこと?」
大井「そんなことはどうでもいいです。私の質問に答えてください北上さん」
北上「ああ、明日は一緒に遊園地に行く予定だけど」
大井「そうですか。……えっ?」
北上「いやぁ驚いたよ。まさか阿武隈の方から誘ってくるなんてねぇ」
57 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:12:54.26 ID:ISHFeq0Bo
〜北上の回想〜
阿武隈「あれ北上さん、今日は大井さんと一緒に食べなくていいの?」
北上「ん?ああ、今日は大井っち球磨姉さんたちの方に居るからね。多分私たちに気を遣ってくれたんだよ」
阿武隈「そ、そうなんだ」
北上「さて、お腹減ったし食べようかな」
阿武隈「そ、そうね!た、食べましょう!」
北上「……」モグモグ
阿武隈「……」モグモグ
北上「……」モグモグ
阿武隈「…あ、あの北上さん」
北上「ん?何?」
58 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:16:09.09 ID:ISHFeq0Bo
阿武隈「あ、明日空いてたりする?」
北上「明日?うん暇だけど」
阿武隈「じゃ、じゃあゆ、遊園地行かない?」
北上「遊園地?」
阿武隈「う、うん」
北上「……」
阿武隈「あれ北上さん?もしかして遊園地いやだったりとか…」
北上「驚いた。阿武隈から誘ってくるなんて。しかも遊園地とはこりゃ明日は嵐でも来るかな」
59 :
◆Ln8mcOSk3o
[sage saga]:2017/11/08(水) 18:21:40.82 ID:ISHFeq0Bo
阿武隈「ええ!?嵐なんて来たら困るわ!!せめてTOKIOで我慢させて…」
北上「どうしよう何からつっこんでいいのか分からないや。まあとにかく遊園地は大歓迎だよ。行こう」
阿武隈「ほ、ほんと?」
北上「うんホント」
阿武隈「や、やったぁ!足柄さんありがとう!」
北上「足柄さん?」
阿武隈「い、いえ何でもないわ!」
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