モバP「お前らなんか死んじまえっっ!!」

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91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:10:22.63 ID:EYd02/rP0
事務所を飛び出した俺はおぼつかない足取りで家まで歩いた


モバP「...あいつ...ちくしょ...」ブツブツ
 

彼の目には光はない


彼の大好きな彼女はもうそこにはいない


そして大好きだったアイドルたちももういない
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:10:56.88 ID:EYd02/rP0
プルプル


社長『もしもし』


モバP「もしもし...社長。プロデューサー辞めさせてもらいます」


社長『な、なにを急に言い出すだ!そんな急に言われても」


モバP「もう無理です...あいつらの顔なんか...」


見たらどうなる
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:11:24.00 ID:EYd02/rP0
ふと思い出されるアイドルたちとの記憶


なぜだろう


楽しかった記憶なんてない


はじめの頃のアイドルとの記憶なんてものは


ここ数日の悪夢によってかき消された


効果が切れる?
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:11:52.48 ID:EYd02/rP0
彼女がいなくなったことに変わりはないのだから


モバP「とりあえずもうやめますので...退職金はいりません」


社長『ちょ、ちょっとまってく』


プツッ


ツ-ツ-ツ-
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:12:12.84 ID:0xTixbLc0
全滅エンド不可避やな
元凶たる博士はさぞ惨たらしく殺されるのだろう
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:12:18.95 ID:EYd02/rP0
未練なんてものはない


もう顔なんか見たくない


許すことは


絶対にない


絶対に
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:12:30.05 ID:S0QG5IZHO
最初電話してるときも嫌悪感酷い言ってたし機械の効果で絶対に切れことがないように改良してる可能性
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:12:36.92 ID:EYd02/rP0
自宅


モバP「....」


社長にやめると告げてから3日たった


飯は食べる日もあれば食べない日もある


朝起きるのは遅い


完全に自堕落な生活になっている


ふと壁に掛けてあるスーツを見る
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:13:07.71 ID:EYd02/rP0
そこにあるのは


猛々しく空いた穴


拓海に蹴られてできた穴だ


モバP「拓海...拓海...拓海...」ブルブル
 

いじめ抜かれたモバPはアイドルを思い出すだけで動悸がおこる


それも1日に何回もだ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:13:37.33 ID:EYd02/rP0
モバP「くそっ!なんで俺だけ!!くそっ!!」


精神は不安定


働いていた頃の輝いていた彼はもうどこにもいなくなっていた
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:14:03.79 ID:EYd02/rP0
その時

 
プルプルプル


モバP「な、なんだ...?」


ガチャ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:14:40.83 ID:EYd02/rP0
晶葉『き、聞こえるか!プロデューサー!その、まず最初に謝らせてくれ!すまない!本当にすまないことをした!あれから効果が切れたのだが、アイドルたちがみなおかしく』


なんだこいつは


なんだこのうるさい生き物は
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:15:13.74 ID:EYd02/rP0
モバP「うるせぇよ...」


晶葉『えっ...』


モバP「っっうるせえっていってんだよボケがっっ!!」


晶葉『っっ!!』


晶葉『な...なにいってるんだプロデューサー...たしかに私のしたことは許されるようなことではない...だけどみんなしたくてしたわけじゃ』
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:15:45.22 ID:EYd02/rP0
モバP「おまえらがしたかったかしたくなかったかなんてどうでもいいんだよ...」


モバP「されたことの痛みは一生消えねぇんだよっ!!!」


晶葉『あっ...うっ...ご、ごめん...ごめんなさいプロデューサー...私ほんとに悪いこと...』


そういって晶葉は泣き出した
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:16:13.59 ID:EYd02/rP0
『プロデューサー!!ごめんなさぁぁいぃぃ!!』


『帰ってきてぇ!プロデューサーぁ!!』


後ろからそんな声が聞こえる


なんだろう


なんとも思わない


強いて言うなら心の底からくる


声に対する嫌悪感


気持ち悪い


こいつらの声なんか聞きたくない


気持ち悪い
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:16:51.08 ID:EYd02/rP0
晶葉『な、なぁ...どうしたら帰ってきてくれる?...私ももう...プロデューサーがいなくて限界なんだ...みんなもそういってる...誠心誠意謝りる...だからまた前みたいに一緒に』


モバP「なにいってるんだ...?」


晶葉『え...?』


モバP「お前らがいるところに帰るわけないだろうが」


晶葉『あっ...うっ!』


嘔吐する音が聞こえる
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:17:31.19 ID:EYd02/rP0
モバP「おい池袋。スピーカーにしてそこにいるやつらに聞こえるようにしろ」


晶葉『なっ、なんでぇ...』


モバP「いいからはやくしろ!!」


晶葉『うぅ...ぐずっ...したよ...』


モバP「おい...お前ら聞こえるか」


そう発した途端
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:18:02.39 ID:EYd02/rP0
『プロデューサー!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』


『ほ、本当に悪かった...だからまた一緒に...』


『ごめんなさぁい!プロデューサーぁ!ごめんなさぁい!』


そんな声が一斉に聞こえてきた
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:18:31.71 ID:EYd02/rP0
モバP「うるせぇよ馬鹿どもが」


その言葉を聞いたアイドルたちは


初めて聞くモバPの暴言に


なにもできずただ黙ることしかできなかった
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:19:03.01 ID:EYd02/rP0
モバP「俺はな...お前らのことが好きだった」


モバP「だれよりも頑張ってファンを悦ばせようとするお前らの姿に惹かれていた」


モバP「だからお前らになにをされても許そうと思った」


そのときスピーカーの向こうで期待の意をこめたような、息を吸う音が聞こえた
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:19:29.70 ID:EYd02/rP0
モバP「だけどな」


モバP「もう無理だわ」


モバP「お前らは俺の一番大切ものを奪った」


また泣き声が聞こえてきた
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:19:56.36 ID:EYd02/rP0
モバP「お前らは俺の人生で一番の宝物を奪った」


モバP「俺の目の前で...無様に...」


鼻をすする声が聞こえる


この先なにを言われるのかもうわかっているのだろう


モバP「もうお前らのこと...」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:20:25.89 ID:EYd02/rP0









モバP「許せねぇわ」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:20:54.45 ID:EYd02/rP0
絶叫


それは人の発している声かと思われるほどの


絶叫


モバPに突き放されたアイドルたちが泣き叫んでいる


その声をさも豚の鳴き声かのように思いながら


ピッ
  

モバPは電話を切った
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:21:31.40 ID:EYd02/rP0
一旦ここまで
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:21:55.58 ID:9bv9Ri6jO
存在リセット装置でも作ってこのPのこと忘れていなかったことしたらいいんじゃね?
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:25:52.82 ID:gY0ux2Sy0
盛り上がってまいりました
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:30:14.37 ID:0xTixbLc0
旦乙
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:30:28.64 ID:swJhB94w0
わかっていても越えちゃいけない一線を軽々と越えちゃったからなぁ。
これで許す方が人としておかしい。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:36:10.56 ID:AEhY2qIcO
>>119
そうか?まあお前の中ではそうなんだろうな
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:42:12.55 ID:xqSk4Ifm0
おかしくなってたわけじゃなくて、モバPを嫌いになってただけで、いつも通りなわけだからあれが本性なんだよな
嫌いな人には平気でひどいことが出来るクズみたいな性格だったってことだ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:42:55.03 ID:4sBQK9Xho
やっぱつれぇわ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:43:24.76 ID:xqSk4Ifm0
それで薬の効果が切れてモバPを好きになったから謝ってるわけで、つまりそういうことだ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:44:02.80 ID:swJhB94w0
そもそもなんでそんな機械を作ったんだ?
使い道が悪い事にしかならないだろうに。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:44:42.65 ID:xqSk4Ifm0
薬じゃなくて機械だっけ、あのスレでは薬だったな
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:45:11.33 ID:AEhY2qIcO
そもそもアイドルなんて通常の人間よりストレスが尋常じゃないくらい溜まるだろうしなぁ
そう考えたらあんなブラックなっても仕方ないとは思う
えっ?ちひろ?ちひろは元々ブラッk
というより社長に効いてなかったのはおかしいかと
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 19:45:16.88 ID:xqSk4Ifm0
たぶん作った本人には効かないようにするつもりだったんだろうな
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:46:49.77 ID:0xTixbLc0
今更だが、スレ主以外はsageしとこうぜ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:47:06.95 ID:AEhY2qIcO
つか>>127はいい加減sageろ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:49:57.35 ID:bEO1Jwg6o
続きはよ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:51:26.17 ID:ClOuhqeQO
これだけの事やらかして開き直るのが何人かいるんだろうな
多分ちひろは開き直る側
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:53:10.94 ID:swJhB94w0
嫌いな相手には大切な思い出をぶち壊す事も喜んでやれる……って事だよね。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 19:56:54.12 ID:AEhY2qIcO
アイドルだって人間だもの
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 20:10:35.92 ID:WDZEE/9Z0
嫌いだからボコボコに暴力を振るっても良いという程度の倫理観しかないなら仕方ないね
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 20:18:04.97 ID:o6fRQqbDo
良識ある人間なら嫌いだからってここまでしないわ
ガキならやるかもしれんけど
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 20:33:26.30 ID:vCTPqbQs0
自分の所業で嫌われて絶望する人見るのってすごい愉悦じゃん?
お前ら何まじめに語ってるんだろうって思うわ。

Pの記憶を消すか好感度反転させるくらいしかオチが思いつかないがヘイトネタをわざわざ使ったんだし
きちんと完結させてほしいもんだな。
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 20:46:12.95 ID:l4ZzKR1rO
好感度反転した時の嫌われ方からどれくらい愛されてたかってのが分かるから切り離したとしてもダメージでかいだろうなw
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 20:51:08.89 ID:swJhB94w0
普段嫌ってる相手から、薬のせいで好かれるっていう逆パターンってなかなかないよね。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 20:57:05.24 ID:42ZUzsFU0
元ネタとは違う方向へいったからどうまとめるか楽しみだな
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/30(月) 20:58:32.81 ID:Tl4z1xYKo
超えてはいけないラインをうんたらかんたら
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 21:18:31.06 ID:MeULyzqV0
普段からエロい事ばっか考えて色目使ってたのが逆転したらこうなった、と
アイドルってアグレッシブで怖いねー

おそらく晶葉は殺されるな
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 21:30:56.63 ID:41NXHEjYO
そもそも手を出してるのはたくみんで元レディース組長だから手もでるさ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 21:32:17.24 ID:xqSk4Ifm0
もう一回機械使えばいいんじゃね?
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 21:36:57.00 ID:Uw0FkT9t0
なんだかんだ、アイドル達も新しいプロデューサー来ればそっちに移るでしょ。
古い方は忘れてね
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 21:42:42.21 ID:x4BM5QxK0
元が好きだったら反比例して嫌いになったんやろ
それ思うと…なんか楽しくなるな
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 21:44:00.13 ID:ka+HIpGvO
いい加減ID:xqSk4Ifm0はsageろks
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 21:45:09.05 ID:MeULyzqV0
>>143
機械で今までのことを全部なかったことにして有耶無耶にするのか…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 21:57:09.71 ID:swJhB94w0
そのオチ他でやってるから。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:11:20.77 ID:oLzAb7K8o
嫌われていたのが現実で、今好かれてるのが機械の効果なんだろ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:13:51.47 ID:ClOuhqeQO
これはPの記憶を改ざんして元カノは最初からいなかった事にするか
Pの親愛度を逆転させてコロしたいほど愛させて37564ルートにさせるかかな
どっちに転んでもハッピーエンドは…ない
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:18:08.73 ID:xqSk4Ifm0
モバP「親しい異性に嫌われる薬?」

モバP「アイドルに嫌われた?」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:29:28.82 ID:TCKKhp+U0
>>151
あげんなよ
更新きたかとおもったし
わざとやってんのの?
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:39:13.89 ID:EYd02/rP0
一応補足しておきますが機械によって嫌われたという認識であってますよ


ネタだったらすいません...


投下します
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:39:44.58 ID:EYd02/rP0
モバP「ふぅ...」


自分の胸の内を吐き出したことにより多少の爽快感を得た


だがそれでも許す気なんかなれない


多少の爽快感を得たのと同時に


やつらの汚い叫び声を聞いたことによる嫌悪感もあったからだ
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:40:14.52 ID:EYd02/rP0
そんな時


ドンドンドン


ドンドンドン

 
扉を叩く音が聞こえる


ちひろ「プロデューサーさーん!!聞こえますかー!!あけてくださーい!!」


モバP「なんでこんなとこまでっ...」


じっと息を潜めたが扉を叩くのをやめる気配はない
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:40:47.01 ID:EYd02/rP0
ちひろ「プロデューサーさーん!!お願いします!!開けてください!!」


モバP「ちっ...」


がちゃ


ちひろ「あっ...プロデューサーさん..,」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:41:21.09 ID:EYd02/rP0
そこに立っていたのは


ちひろのようでちひろじゃないような


知っているちひろの姿よりも


クマができ髪は荒れ目つきは鋭くなっていた
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:41:52.51 ID:EYd02/rP0
ちひろ「プロデューサーさん...私...私...」ポロポロ
 

ちひろ「プロデューサーさんの大事な写真...」ポロポロ

 
ちひろ「私...取り返しのつかないこと...私...私...うっうっ...」


そう言いながら泣き始めた
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:42:20.07 ID:EYd02/rP0
たがモバPは冷たい目をしながら


モバP「玄関で泣かれるとうるさいんで」


そういいながらドアを閉めようとした


だがその閉まる数センチの隙間に指を突き刺し強引にあけた


ちひろ「プロデューサーさんになにされてもいいです!私...私プロデューサーに許されるのなら何でもします!!だから!」


ちひろ「また事務所に戻ってきてくださいっ!!」ボロボロ


ちひろはふかぶかと頭を下げた
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:42:48.92 ID:EYd02/rP0
モバP「...そうか」


モバP「なんでもする...か」


ちひろの唾をゴクリと飲む音が聞こえた


モバP「もう金輪際俺にかかわらないでくれ」


ちひろ「.........え?」


モバP「お前らのしたことを何かで償ってもらおうなんてこれっぽっちも思ってない」


モバP「ただ...俺と関わらないでくれ。それだけだ」


ちひろの目はもっと鋭く、暗くなった気がした
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:43:18.60 ID:EYd02/rP0
ちひろ「...ぃや...いや...いや...いやいやいやいやいや」


ちひろ「いやぁあああーーーーーーーーっっっっ!!!!」


半狂乱になりながらちひろは帰っていった


モバP「償えば許されるなんて...そんな甘いもんじゃねーんだよ馬鹿が」


モバP「...ん?」

162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:43:52.86 ID:EYd02/rP0
あれは


遠くの方にまゆがみえる


あっちもこっちに気づいたのか


どこかぎこちない笑顔で走ってきた


モバP「っ!」


ばたん


もうアイドルとは話したくないんだ


早々にドアを閉め施錠し、部屋に戻った
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:44:25.41 ID:EYd02/rP0
モバP「なんで家にまで来るんだ...!なにされたって許すはずないのに馬鹿なやつらが...」


ピンポーン


ピンポーン


ピンポーン


ピンポーン


モバP「(うるせぇな...)」


がちゃ
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:44:56.84 ID:EYd02/rP0
まゆ「あ、プロデューサーさぁん...私です。まゆですよぉ。なんでそんなに怖い顔してるんですかぁ?」


モバP「おまえ...なんだよその顔の傷...」


まゆ「え?...あぁ、これは大好きなプロデューサーに意地悪した自分への戒めですぅ」


そういうまゆの額には


ぱっくりとわれた一本の線


それも、まだ血が出ている
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:45:30.05 ID:EYd02/rP0
まゆ「プロデューサーさぁん...私取り返しのつかないことしちゃいました...」


まゆ「あんなに大好きだったプロデューサーさんを、毎日いじめて...楽しんでました」


まゆ「そんな自分が...そんな馬鹿な自分が憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて」


まゆ「だからこうやって顔に傷をつけて戒めてるんですよぉ」


まゆ「だから...だからプロデューサーさん...」


まゆ「まゆを...ゆるじでぐださぁいぃぃぃ」ボロボロ


まゆ「まゆはぁ!まゆはぁ!本当に悪い子です!!どんなことでもしますからぁ!!このまゆを!ゆるじでぐださぁい!!」ボロボロ


まゆ「私、プロデューサーさんがいないとおかしくなっちゃいますからぁ...」ボロボロ


まゆ「だからぁ!だからぁぁ....!」ボロボロ
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:45:56.90 ID:EYd02/rP0
モバP「...佐久間」


まゆ「っ!」ビクッ
  

モバP「俺はな」


モバP「おまえがおかしくなろうがならまいが、どうでもいいんだよ」


まゆ「えっ...」


モバP「もうどうでもいいんだよ。おまえらのことなんか」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:46:26.09 ID:EYd02/rP0
まゆ「え...プロデューサーさん...プロデューサーさん...いや..いや!いや!」


モバP「いやじゃねぇんだよ!!」


まゆ「っっ!!...ぃやぁ...ぃやぁ...」ボロボロ


モバP「だからな...もう金輪際俺に関わらないでくれ」


モバP「お前の顔なんか死んでも見たくねぇよ」


ばたん


まゆ「.......」ポロポロ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:46:53.34 ID:EYd02/rP0
アイドルたちにとって一番最悪なのは


殴られることでも叩かれることでも犯されることでもない


見捨てられることなのだ
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:47:24.70 ID:EYd02/rP0
モバP「ちっ...どいつもこいつもゆるしてゆるしてって...」


ケータイはさっきから鳴りっぱなしだ


どうせあいつらがありきたりな懺悔の言葉をつらつら並べて自己満足に浸ろうとしてるだけだ


モバP「あほらしい...」


モバP「もう寝よう」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:47:53.03 ID:EYd02/rP0
その日はドアを叩く音で起きた


モバP「ちっ...うるせぇなぁ!!」


がちゃ


モバP「うるせぇぞ馬鹿野郎!!!」


拓海「お、おぅ...」


モバP「っっ!!ひっ!やめろ!近づくなぁ!!」ガタガタ  


拓海にやられたことはモバPにはトラウマとして残っている
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:48:22.68 ID:EYd02/rP0
拓海「あ、プロデューサー...」


心の底から心配する顔で手を差し伸べた拓海


その手を振り払い


モバP「やめろぉ!やめろぉ!また蹴るのか!?また俺を蹴るのか!!??もうやめてくれ!!」


拓海「違うんだ!今日は謝りにっ!」


モバP「ひっ!!大きい声出さないでくれ!」ガタガタ  


拓海「プロデューサー...違うんだ...違うんだ...」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:48:52.51 ID:EYd02/rP0
拓海「アタシのせいだ...アタシのせいでこんなにプロデューサーは...」


拓海の知っているプロデューサーはいつもニコニコと笑い


とても温かい目をしていた


そんなプロデューサーをこれほどまでに蹴り飛ばし


ゲラゲラと笑っていたあの時の自分


自分のせいで...


拓海「あぁ...プロデューサー...こんなに弱って...」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:49:25.40 ID:EYd02/rP0
モバP「か、帰ってくれ!お前なんかもう見たくない!か、帰ってくれ頼むから!」ガタガタ  


拓海「っっ!!...プロデューサー...」


拓海「も、もう蹴らないし、もうプロデューサーをいじめることなんかしねぇよ...だから...アタシを蹴ってもいいから...なぁ...またアタシをプロデュースしてくれよ...なぁ」


モバP「はっ...プロデュース?...ふざけるなよ...それをできなくしたのは誰だと思ってるんだ」


モバP「もうお前らとはかかわりたくないんだっ!!帰ってくれ!!」


拓海「そ、そんなこといわねぇでよ!」


そう言って拓海は体を触ってきた
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:49:53.49 ID:EYd02/rP0
その瞬間


もう治ったはずの傷跡が痛む気がした


モバP「ぐわぁ!!や、やめろ!!近づくな!」


拓海「プ、プロデューサー!大丈夫か!」


モバP「いいから早く帰れよ!!もうくるな!!はやく!はやく帰れよ!はやく!」


プロデューサーに帰ることを促され


その目は本気で怯えきっている


プロデューサーをここまでにしてしまった自分が恨めしい
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:50:21.21 ID:EYd02/rP0
拓海「たのむから!何か一つでもいいからやらしてくれ!なんでもいいから!」


モバP「じゃ、じゃあもうくるな!もう一生俺に近づくな!」


拓海「っ!...ぐすっ...うぅ...」ボロボロ


そのまま拓海は走っていった


モバP「あぁ...あぁ...」ガタガタ


震えが止まらない


玄関にうずくまっていると
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:50:51.04 ID:EYd02/rP0
智絵里「プロデューサーさん!」


開きっぱなしのドアには智絵里が立っていた


智絵里「プロデューサーさん!大丈夫ですか!?」


そう言って智絵里はプロデューサーの背中をさする


だが


モバP「その汚ねぇ手で触るな」ギロッ  


智絵里「っ!!」ビクッ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:50:55.25 ID:fRhS61xjO
大事なところで台詞を噛むな!!
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:51:12.12 ID:EYd02/rP0
そういってモバPはそそくさと部屋に戻った


智絵里「プロデューサーさんに...嫌われた...プロデューサーさんに...」  



モバP「ふぅ...どうにか震えがおさまった」


智絵里「プロデューサーさん...」


モバP「っ!な、なんで部屋まで入ってきてるんだよ!」


智絵里「プロデューサーさん…嫌わないで...プロデューサーさん...お願いします...」


智絵里「プロデューサーさん!」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:51:41.52 ID:EYd02/rP0
そういって智絵里はプロデューサーに抱きついた


智絵里「プロデューサーさん!プロデューサーさん!プロデューサーさん!」ボロボロ


智絵里「私...おかしかったんです...大好きで大好きで大好きで大好きで大好きでたまらないプロデューサーさんをいじめて楽しんでたなんて...」


智絵里「そんなの...私じゃありません...」ボロボロ


智絵里「おかしいです!おかしいです!そんなことない!そんなことないはずなのに!」


智絵里「プロデューサーさん...あれは私じゃないんです...私じゃ」ポロポロ
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:52:11.76 ID:EYd02/rP0
モバP「どうでもいいけどさ」


智絵里「っ!」ビクッ  


モバP「お前の汚い涙とか鼻水が服に着くから離れろよバカ」


智絵里「え...」


モバP「じゃまだ」ドン


智絵里「あっ」ドサ


モバP「おれはお前らに散々いじめられた」


モバP「その中にお前も入ってるんだよ」


モバP「それがなんだ...私じゃありませんだと?」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:52:42.27 ID:EYd02/rP0
智絵里の後ろの壁を蹴り飛ばす


モバP「お前にされたことはお前がやったんだろうが!!!」ドゴッ  


智絵里「ひっ!」


モバP「ふっー...ふっー...」


モバP「オメェなんか世界で一番嫌いだよ...」


智絵里「あ、え...き、きらい...きらわれた...きらわれ...」


モバP「うるせぇよはやく家から出てけクソ野郎が」ギロッ
 
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:53:11.82 ID:EYd02/rP0
智絵里「やだ...やだ...やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ」


智絵里「プロデューサーさん!見捨てないでください!私を見捨てないでください!お願いします!」


智絵里「嫌われてもいいです!何されてもいいです!だがら側にいさせて...側に...」


モバP「はやく家から出ろ」


智絵里「いやです!」


モバP「はやく」


智絵里「いやです!」


モバP「はやくしろぉ!!」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:53:40.09 ID:EYd02/rP0
張り手


その幼い体に張り手を食らわした


モバP「はぁはぁ...」


智絵里「っ!...うふふっ」


何をしだすかと思うと


智絵里はニタニタとしながら叩かれた頬を撫でながら家を出ていったのだった
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/30(月) 22:54:09.48 ID:EYd02/rP0
今日はこのぐらいで
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:55:34.89 ID:0xTixbLc0
乙です
楽しみにしてますぜ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:56:49.32 ID:qQmrl9aBo
イイ!ゾクゾクする…
でも、このP何だかんだ優しいわ
何でもするからって言われたら、じゃあガンになれとか[ピーーー]とか言う事も出来るのに
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 23:00:31.13 ID:swJhB94w0
乙!バッドでデッドなエンド以外思い浮かばない…
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 23:00:43.32 ID:ka+HIpGvO
まあ腐ってもプロデューサーだったから自分が手掛けたアイドルにそこまで言えるほど鬼にも悪魔にもちひろにもなれないんでしょ
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 23:00:55.23 ID:21H+pn2J0

好感度反転は嫌いになったらこんな事をするんだって思われてるけど、此処まで嫌いになることがほぼ無いと考えたら微妙に違うような。
こういう展開見てみたかった
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 23:03:48.71 ID:ka+HIpGvO
この逆で普段から嫌われてたのに機械or薬などで好き好き大好きになったらPはどう反応するか見てみたい気もする
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