八幡「俺の居場所」【俺ガイルSS】

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1 :ZAKI ◆1sN2SBRQUQ [saga]:2017/10/28(土) 21:51:02.71 ID:wbdBcasA0
俺ガイルSS書きました!長編です!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509195062
2 :ZAKI ◆1sN2SBRQUQ [saga]:2017/10/28(土) 21:52:02.32 ID:wbdBcasA0
立ちましたか?初めてなのでいまいちやり方が・・・
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/28(土) 21:52:44.72 ID:C31n6I2M0
[ココナッツベガ・チームハウス]


ハヅキ「突然なんだけどエロなぞなぞでもしようと思ってねぇ」


リョウコ「はい、解散ー!」


アコ「お疲れ様なのだー」


イミナ「おう、お疲れー」


マリ「じゃ、帰るとするかね」


ハヅキ「話ぐらい聞いてくれたっていいじゃないか」


アコ「話を聞いたぐらいで状況が好転すると思うのだ?」


ハヅキ「なかなか手厳しいねぇ」


ハヅキ「まぁ聞いてもらえればわかるさ」


リョウコ「禅問答じゃないですか」


イミナ「もうほっといて帰ろう」


ハヅキ「実は真面目な話でね」


マリ「勝手に語り出してるけど」


リョウコ「というよりエロなぞなぞがどうなれば真面目な話になるんですか」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 21:52:53.13 ID:iUiIWEXU0
立ってるよ。自分のペースで頑張ってな
5 :ZAKI ◆1sN2SBRQUQ [saga]:2017/10/28(土) 21:54:27.90 ID:wbdBcasA0
ありがとうございます!完結してるので、ゆっくり投下していきますね
6 :ZAKI ◆1sN2SBRQUQ [saga]:2017/10/28(土) 21:56:05.06 ID:wbdBcasA0
八幡「俺の居場所」


―比企谷家―

小町「お兄ちゃん、ご飯置いとくね・・・」

八幡「・・・」

お兄ちゃんが部屋に引きこもってから1週間が過ぎた。トイレやお風呂以外は部屋を出ない。それも誰にも気づかれないように。小町と会話もしてくれない。ご飯は小町が扉の前から離れたら、部屋に持って入って食べてる。でも、ほとんど食べていなくて、また扉の前に置いてある。
 
お兄ちゃんがこんなことになった原因は、周りの人たちからの情報で知っている。でも、部屋から出なくなってしまったのは、小町のせいだ。小町があんなこと言わなければ。

小町「小町リビングに降りるから、ご飯食べてね」

八幡「・・・」

ごめんね、お兄ちゃん。小町のこと嫌いだよね。でも、嫌われたままでもいいから、返事をしてほしいよ。
7 :ZAKI ◆1sN2SBRQUQ [saga]:2017/10/28(土) 21:57:46.50 ID:wbdBcasA0
〜♪♪

小町「はい!小町ですよー」

結衣「やっはろー、小町ちゃん!ヒッキーどう?」

小町「兄のために、毎日ありがとうございます。兄もきっと感謝してると思います」

結衣「それはどうかな?今のヒッキーにとっては邪魔なだけかも。メールも電話も無視だし」

小町「小町も声はかけるんですけど、返事してくれなくて。ご飯は食べてくれるんですけど」

結衣「やっぱり今日も小町ちゃんでも、だめだったんだね。あのシスコンのヒッキーが小町ちゃんを無視するなら、あたしなんかじゃ無理だよねー・・・」

小町「そんなことありませんよ!今の兄は小町に対してとても怒っていると思いますし・・・。それに誰が相手とか関係なく、人と関わりたくないみたいですから」

結衣「それならあたしのほうが・・・。あ、小町ちゃん、今日は行けなかったけど、明日の放課後も家に行ってもいいかな?」

小町「もちろんです!よかったら晩御飯も食べていってください!両親は仕事で遅くなるので、ひとりで食べるのも寂しいですから」

結衣「ほんとに!?ありがとう!楽しみにしてるね!」

小町「こちらこそ、結衣さんが来てくれるの楽しみです!・・・雪乃さんはどうですか?」

結衣「んーと、ゆきのんも気にしてるんだけど、今は会わないって」

小町「そうですか・・・」

結衣「で、でもね!ゆきのんは心配してないわけじゃないんだよ!その、なんて言ったらいいか分からないけど・・・」

小町「大丈夫ですよ、結衣さん。雪乃さんが言いたいことは小町も分かります。兄を信じてくれているということですもんね」

結衣「そうそう!ゆきのんも素直じゃないけど、ヒッキーは私たちにとって大事だからさ」

小町「ありがとうございます。その気持ちだけで嬉しいです」

結衣「うん。小町ちゃんも自分を責めすぎないようにね」

小町「はい。ありがとうございます」

結衣「それじゃあ明日ね!小町ちゃんのご飯楽しみにしてるね!」

小町「はい!また明日です!」

結衣さんは小町を元気づかせようと明るく話してくれたけど、空元気なのは丸わかりだった。
お兄ちゃんはちゃんとご飯食べたかな。心配してても何もできないし、今日は寝よう。

小町「カー君、小町と一緒に寝よう」

足元にいたカー君を抱っこして部屋に連れていく。明日は久しぶりに誰かと一緒にご飯食べれるし、ちょっと豪勢にしよう。

明日はお兄ちゃんと話せれば良いな。
8 :ZAKI ◆1sN2SBRQUQ [saga]:2017/10/28(土) 21:58:50.80 ID:wbdBcasA0
―結衣の部屋―

小町ちゃんとの電話を終えたあたしは、携帯のメールボックスを確認する。いくつかメールは来てたけど、ヒッキーからのはない。分かってはいたけど、残念な気持ちで携帯の画面を閉じた。

結衣「ヒッキー、ごめんなさい」
 
これまで何度も口にしてきた言葉を、また呟く。明日は顔を見て言えたらいいな。そんなことを考えながら、もう一人の、ヒッキーを大事に思っている人に電話する。

雪乃「はい、もしもし」

結衣「ゆきのん、やっはろー」

雪乃「こんばんは、由比ヶ浜さん。元気がないわね。また、あの引きこもり谷くんのことを心配してるのかしら?」

結衣「そうだよ。ヒッキーのことが心配だよ。ゆきのん、明日暇かな?一緒にヒッキーに会いに行かない?会ってくれるか分からないけど・・・」

雪乃「ごめんなさい、残念ながら忙しいくて。だから彼のところにも行けないわ」

結衣「ゆきのん。それ本当なの?」

雪乃「ほ、本当のことよ!それに、学校でも言ったけど今の比企谷くんとは会えないわ。というより、どんな顔して会えっていうのよ」

結衣「ゆきのんが悪いんじゃないよ。ゆきのんはいつも通りの感じだったし。あの時、ヒッキーを守ってあげられなかったあたしのせいだよ。だから、ちゃんと謝りたい」

雪乃「由比ヶ浜さんは悪くないわ。私が弱ってる比企谷くんにあんなこと言わなければ。謝りたい、その気持ちはあるわ。でも・・・。やっぱり私は行けないわ。悪いけれど、一人で行ってくれるかしら?」

結衣「許してもらえないと思ってるんだね。分かったよ、ゆきのん。明日は一人で行ってくるよ。家に帰ったら様子を教えるね」

雪乃「別に比企谷くんの様子なんてどうでも良いのだけれど・・・いえ、教えてちょうだい」

結衣「うん。じゃあ、ゆきのん。また明日ね」

雪乃「ええ、また明日」

ゆきのんも自分を責めてる。小町ちゃんも。もちろんあたしも。
ううん、それだけじゃない。今までヒッキーと関わって、変わってきたみんなが。とりあえず、明日会いに行こう。そしてちゃんと謝ろう。

結衣「ヒッキー、おやすみ。また明日ね」
9 :ZAKI ◆1sN2SBRQUQ [saga]:2017/10/28(土) 22:06:18.08 ID:wbdBcasA0
―雪乃の部屋―

由比ヶ浜さんからの誘いに嘘をついてまで断ってしまった。本当なら私が一番に会いに行って謝らなければいけないというのに。私は弱い。本当に嫌になる。由比ヶ浜さんは前に進もうというのに。

雪乃「比企谷くん。ごめんなさい」

誰もいない自分の部屋でそう呟いてみる。けれど、何も変わらないことは当然よね。こんなことで自分が救われるなんて思ってない。でも、弱い私にはどうすることもできない。

私は自分を責めながら、悔いながら、そして彼への謝罪を感じながら眠りについた。

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