高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「謎解きと時計のカフェで」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 15:16:16.73 ID:FZ7UfDux0
――回想・数日前――

高森藍子「加蓮ちゃんは、コンセプトカフェ、って知っていますか?」

北条加蓮「……? ううん、知らない」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509171376
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 15:16:59.36 ID:FZ7UfDux0
――まえがき――

レンアイカフェテラスシリーズ第56話です。
以下の作品の続編です。こちらを読んでいただけると、さらに楽しんでいただける……筈です。

・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」

〜中略〜

・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「9月に入った頃のカフェで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「休日のカフェテラスで」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「都会のカフェで」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「郊外のカフェで」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 15:17:29.89 ID:FZ7UfDux0
藍子「ごほんっ♪」

藍子「何か特徴的なコンセプトを持っているカフェを、コンセプトカフェって言うんです」

加蓮「特徴? んー、あっ、猫カフェとか!」

藍子「そうですね。でも、猫カフェはもう猫カフェっていう名前で定着してるので、少し違うかも……」

藍子「例えば、お店の中で工作ができる、ものづくりカフェ」

藍子「内装が、学校風……学校の机や椅子が使われていたり、給食のようなメニューのある、学校カフェ」

藍子「それに、お化け屋敷よりもずっと怖いって評判の、ホラーカフェ」

加蓮「ホラーカフェ……へぇ」ニヤリ

藍子「1人で行ってください」

加蓮「冷たい」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 15:17:59.33 ID:FZ7UfDux0
藍子「そういう、ちょっと変わったところのあるカフェを、コンセプトカフェって言うんですよ」

藍子「そんな訳で、この日にはここのカフェに行こうと思ってるんですっ」

加蓮「オッケー。で、そこはどういうカフェなの? そこにも何かあるんだよね?」

藍子「それは――」

加蓮「それは?」

藍子「到着してからのお楽しみです♪」

加蓮「…………」


<ん? ここがいいの? ここもくすぐられたいの? ん? ん?
<あはっ、あはははっはあははは加蓮ちゃんっやめて〜〜〜〜〜〜!

――回想終了――
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 15:18:29.40 ID:FZ7UfDux0
――静かなカフェ――

<がちゃ

「いらっしゃいませ――おや」

藍子「こんにちは」ペコッ

加蓮「ど、ども」ペコッ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 15:18:59.20 ID:FZ7UfDux0
加蓮(結局、何のカフェか教えてもらえないままついてきちゃったけど)キョロキョロ

加蓮(……全体的に暗がりで、壁も床も高級っぽい木造り)

加蓮(入り口から反対側の壁には、なんかもう何百年も前からありそうなほどの古時計がある)

加蓮(他の客は……話はしてるみたいだけどすごく真剣で静かな感じ)

加蓮(で、今藍子と話してるのは、上から下までびっしりした、如何にも紳士って感じのおじいさん)


<前に電話させてもらった、高森藍子です。今日は、このカフェのことを――
<はいはい。存じ上げておりますよ。ここの話などでよければ、いくらでも――


加蓮「…………」(薄青色のコートを羽織り直す)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 15:19:29.40 ID:FZ7UfDux0
藍子「ありがとうございます。……加蓮ちゃん? どうしたんですか、ぼーっとして」

加蓮「あ、ううん……」

藍子「もしかして、寒いとか……?」

加蓮「ううん、いいの。……いいってばっ。ほら、話はついたの?」

藍子「大丈夫みたいですよ。じゃあ、こっちに座りましょうっ」グイ

加蓮「カウンター席に座るんだ」

藍子「ふふ♪ 最初に来た時は、こっちに座った方がお得なんです」

加蓮「そう……」キョロキョロ

藍子「ほらほら、加蓮ちゃんっ」

加蓮「まぁ、藍子がそう言うなら座るけど――」ヒッパラレ

加蓮「ぅう」スワル
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