【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】二冊目

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 23:02:43.79 ID:XCxqLLDf0
四杖
302 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/22(水) 23:17:52.03 ID:pJ/Mzt8e0
四杖「……」
 
月読「四杖?」
 
四杖「ああ、月読さん」
 
月読「黄昏てどうしたのかしら?疲れたの?」
 
四杖「いえ、そういうわけでは……ただ」
 
月読「ただ?」
 
四杖「また皆さんとこうして過ごしたいなと」
 
月読「……」
 
四杖「……出来るでしょうか?」
 
月読「……出来るわよ、きっと」
 
そう信じないと、やってられないわ……
 
【四杖礎の好感度が4上がりました】
303 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/22(水) 23:27:30.65 ID:pJ/Mzt8e0
【夜イベント】
 
1…今日は疲れたわ……
2…佛生の様子がおかしいのよね
3…学人の様子はどうかしら
 
↓2
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 23:28:36.92 ID:PkLtdF0DO
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 23:28:50.02 ID:q2yaZDD7o
306 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/22(水) 23:42:18.87 ID:pJ/Mzt8e0
学人「……」
 
月読「起きてたのね。調子は?」
 
学人「心配されるような事は何もない」
 
月読「少なくともそんな事が言える程度には元気みたいね」
 
学人「……おい」
 
月読「なにかしら」
 
学人「私に何か言う気はないのか?」
 
学人「貴様がロングフェローと親しかったのは私も把握している」
 
学人「そんな奴を殺した男の家族だ……恨み言ぐらいあるんじゃないのか」
 
1…貴方は新太じゃないもの
2…なんで私が気まずい空気を作らないといけないの?
 
↓2
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 23:45:27.17 ID:q2yaZDD7o
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 23:47:21.33 ID:XCxqLLDf0
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 07:43:58.99 ID:MyUCzCMmo
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 08:04:10.32 ID:gYOn92cDO
311 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 21:23:53.18 ID:x+ee7hWn0
月読「なんで私が気まずい空気を作らないといけないの?」
 
学人「……ふん、何か言われた程度で私は動じん」
 
月読「……あのね学人」
 
月読「確かにクリスとは話していたし、殺された事は悲しいわ。きっかけが武忍だとしても新太は取り返しのつかない事をした」
 
学人「ならば」
 
月読「だけど私は新太が殺された事も悲しいのよ」
 
学人「なんだと?」
 
月読「この宇宙ステーションで最初に出会った男の子。話す機会自体は少なかったけど、その死を悲しむだけの関わりはあったつもりよ」
 
学人「……」
 
月読「ああ、恨み言なら黒幕と武忍にはたくさんあるわ。聞かせてあげましょうか?」
 
学人「……いらん」
 
月読「あら、残念ね。とにかくそういうわけだから恨み言をぶつけられたいなら他を当たりなさい」
 
学人「……ふん」
 
学人が恨み言をぶつけられたいなんて重症ね……
 
【更科学人の好感度が5上がりました】
312 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 21:45:14.08 ID:x+ee7hWn0
【月読の部屋】
 
月読「今日は疲れたわね……」
 
私泳いではいないはずなんだけどね……
 
キーンコーンカーンコーン……
 
モノクマ「ただ今22時になりました」
 
モノクマ「夜時間の始まりですよ!」
 
モノクマ「外は真っ暗だから変わんないけどね、うぷぷ」
 
月読「今日はもう……何も出来そうにないわね……」
 
ベッドに横になった私はあっという間に眠りに落ちていった……
313 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 22:02:31.69 ID:x+ee7hWn0
【九日目】→【十日目】
 
好感度(MAX100)
 
音野……37
 
天馬……19
 
鏡在……19
 
ミシェル……18
 
黒頭……26
 
入野……25
 
夜方々木……25
 
佛生……21
 
武忍……???
 
広生……21
 
学人……24
 
川田谷……21
 
四杖……27
314 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 22:05:32.69 ID:x+ee7hWn0
【十日目】
 
キーンコーンカーンコーン……
 
モノクマ「オマエラおはようございます!」
 
モノクマ「時刻は七時!朝ですよ!」
 
モノクマ「今日も宇宙の偉大さを噛み締めましょう!」
 
月読「今日で十日目……」
 
モノクマ「そしてオマエラ!至急展望室に集合してください!」
 
月読「……」
 
展望室に集合……まさかまた。
 
月読「とにかく行かないといけないわね……」
315 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 22:19:34.49 ID:x+ee7hWn0
【展望室】
 
モノクマ「うぷぷ、オマエラこうして会うのは久しぶりだね!元気にしてた?」
 
月読「監視カメラで見ているんだからよくわかってるでしょう?」
 
武忍「ふぉっ、ふぉっ、本当に月読の嬢は手厳しいのう」
 
広生「ご託はいい、何の用だ!」
 
モノクマ「何って……もちろん動機を持ってきたんだよ!」
 
黒頭「やはりそうでしたか……」
 
川田谷「また願い事を叶えるって話かい?」
 
モノクマ「いやいや、今度は違う動機を用意してあるよ!」
 
武忍「連続で願いを叶えても面白くないしのう……」
 
天馬「だったらなんだってんだよ!」
 
モノクマ「うぷぷ、今回の動機は……これだー!」
 
モノクマがどこからか封筒を取り出すとばらまいた。
 
その封筒にはそれぞれの名前が書かれているけど……これが次の動機?
 
モノクマ「自分の名前が書かれた封筒を拾って中を見てください!それがオマエラに贈る次の動機だよ!」
 
月読「……」
 
私は【月読汐里】と書かれた封筒を拾い上げる。
 
そして中にあった物……A4サイズの紙を取り出した。
316 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 22:24:39.30 ID:x+ee7hWn0
 
 
 
 
 
 
【月読汐里さんの弟さんは殺されました】
 
 
 
 
 
 
月読「なん、ですって?」
317 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 22:33:28.26 ID:x+ee7hWn0
鏡在「……は、はあああああ!?」
 
入野「嘘、これどういう……!」
 
佛生「……」
 
音野「……!」
 
混乱の中で、私はもう一度紙を見る。
 
【月読汐里さんの弟さんは殺されました】
 
やっぱり変わらない……だけど。
 
弟って、何よ。
 
私はそんなの知らない……
 
あの人は、母は……私を放置して弟なんて作っていたって言うの?
 
月読「……」
 
わからない。
 
放置されて、弟がいて、だけどその弟も殺されていて……それすら知らない私って、なんなの?
 
【混乱する月読に声をかけたのは?】
 
↓2
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 22:38:05.40 ID:uMCDWQa9o
川田谷
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 22:39:08.52 ID:Z6EkMJ3DO
ミシェル
320 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 22:47:28.87 ID:x+ee7hWn0
ミシェル「ダ、大丈夫……!?」
 
月読「……!」
 
混乱していた私は脳を揺さぶる衝撃に我に返る……気がついたら私はミシェルに肩を掴まれて揺さぶられていた。
 
月読「ちょっと、待っ……」
 
手加減出来ないミシェルの揺さぶりはあまりにも強烈で、私の視界がどんどんぼやけてくる。
 
ミシェル「ド、ドウシタノ!?シッカリシテ!」
 
待って……本当に待ってミシェル……
 
私は……
 
1…なんとかミシェルを止められた
2…意識を失った
 
↓2
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 22:50:35.52 ID:Z6EkMJ3DO
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 22:59:23.68 ID:uMCDWQa9o
323 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 23:16:59.91 ID:x+ee7hWn0
月読「……」
 
あっ、ダメだわ、これ……
 
ドサッ
 
ミシェル「!?」
 
 
【食堂】
 
月読「っ……」
 
ここは……食堂?
 
川田谷「あっ、起きたみたいだね」
 
月読「川田谷、私は……」
 
川田谷「ミシェルさんに揺さぶられて倒れちゃったんだよ」
 
月読「ああ、そうだったわね……それでこの子はずっと側にいたの?」
 
私の手を掴んだまま寝ているミシェルを指さすと川田谷は笑って頷く。
 
川田谷「ミシェルさん、ずっと泣きっぱなしでそれでも離れようとしなかったんだよ」
 
月読「そう……」
 
私は自分自身がわからなかった。
 
だけどこうしてみると無用の心配だったわね……
 
ミシェル「ウウ……ゴメンナサイ……」
 
こうして誰かに心配してもらえるなら、それで充分じゃない。
 
元々、顔も知らない、家族だなんて言えない関係だったんだから。
 
【ミシェル・ラマンの好感度が10上がりました】
324 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 23:18:03.31 ID:x+ee7hWn0
月読「……何にしろ動機が配られたなら警戒が必要ね」
 
【自由行動を開始します】
 
【一度に二人まで選ぶ事が可能です】
 
【一度選んだ生徒は同じ日の自由行動では選べません】
 
【生徒を選んでください】
 
↓2
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 23:19:52.12 ID:uMCDWQa9o
川田谷 天馬
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 23:31:00.89 ID:QfyQfx3W0
音野 天馬
327 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/24(金) 23:44:34.10 ID:x+ee7hWn0
音野「月読さん、大丈夫ですか?」
 
天馬「いきなり倒れてビックリしたぜ!まあ、ミシェルに揺さぶられちゃしかたねえよな!」
 
月読「身体はもう大丈夫よ。心の方はまだ少し頭が混乱してるけど」
 
音野「動機、ですか……」
 
天馬「そんなにアレだったのかよ」
 
月読「まあね……貴女達は大丈夫なの?」
 
天馬「んあ?なんつーか、あたしには知らない家族がいるとか書いてあったぜ。でもそんなのお袋に聞いた事ねえし、そもそもそれの何が動機なのかよくわかんねえから忘れる事にしたわ」
 
音野「私はお母様が亡くなったと、書いてありました」
 
月読「天馬はともかく音野……貴女は本当に大丈夫なの?」
 
音野「大丈夫だと、胸を張っては言えませんけど……月読さんに以前言われた事やクリスさん達の事件を思い返したら、今はただ飲み込むしかないって思えました」
 
1…私も天馬みたいに思えたらいいんだけどね
2…音野も強くなったわね
 
↓2
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 23:48:26.23 ID:QfyQfx3W0
1
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 23:54:43.18 ID:Z6EkMJ3DO
330 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 00:06:55.88 ID:8wri6s+20
月読「私も天馬みたいに思えたらいいんだけどね」
 
天馬「走ればスッキリしてすぐモヤモヤなんか頭から吹っ飛ぶぜ!走るか?」
 
月読「それは遠慮するわ……」
 
音野「たまにはいいんじゃないですか?私は走りたいです!」
 
天馬「おっ、音野はわかってんな!よっしゃ、行くぞ月読!」
 
月読「ちょっと、私は遠慮……!」
 
その後、天馬に引っ張られて無理やり走らされたわ……
 
確かに疲れて、何か考える暇もないわね……
 
【音野響の好感度が3上がりました】
 
【天馬千里の好感度が4上がりました】
331 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 00:28:23.98 ID:8wri6s+20
【天馬千里通信簿イベント1】
 
天馬「よっし、ダッシュ50本終了!」
 
月読「よくもまあ、体力がもつわね……」
 
天馬「鍛えりゃこれぐらい余裕だって!」

天馬「よく食ってよく走ってよく鍛えてよく寝る!これがあたしの速さの秘訣だしな!」
 
月読「私には考えられない世界だわ」
 
天馬「ったく、そんな事言ってるから……」ムニッ
 
月読「ちょっと」
 
天馬「……」ムニムニ
 
月読「……何してるのよ」
 
天馬「いや、太ももとか柔らけえな……ずっと触ってたいぜ」ムニムニ
 
月読「変態みたいな事を言わないで」
 
天馬「悪い悪い。どーも走るの男連中と一緒だからこういう時男みたいな反応しちまうんだよなー」
 
だからって限度があるわよ……
 
【天馬千里通信簿1】
【走るために常に鍛えている天馬。
しかし男と一緒なためか言動がところどころ男みたいになってしまうようだ】
332 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 00:52:52.37 ID:8wri6s+20
【音野響通信簿イベント2】
 
音野「……」
 
月読「相変わらずいい音色ね」
 
音野「ありがとうございます。そう言ってもらえてお父様もきっと喜んでくれてます」
 
月読「音野はバイオリンが本当に好きなのね」
 
音野「はい!子供の頃からずっと一緒でしたから」
 
月読「即答するわね……逆に嫌いな物とかあるの?」
 
音野「そうですね……食べ物もあまり好き嫌いはありませんし……あっ」
 
月読「何かあったの?」
 
音野「カンガルーのお肉はあまり好きじゃありませんね……」
 
月読「……」
 
そこでそのチョイスが出てくる辺り……やっぱりずれてるわねこの子。
 
【音野響通信簿2】
【嫌いな物があまりないらしい音野。
考えて出た答えがカンガルーの肉だった事から月読は彼女が天然だと改めて理解した】
333 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 00:53:58.27 ID:8wri6s+20
月読「今回の動機は家族についてって事かしら……」
 
【自由行動を開始します】
 
【一度に二人まで選ぶ事が可能です】
 
【音野、天馬は選べません】
 
【生徒を選んでください】
 
↓2
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 00:56:00.91 ID:WB03kJhmo
鏡在 広生
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 00:56:28.79 ID:gsxiDe/V0
学人、広生
336 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 00:58:05.98 ID:8wri6s+20
本日はここまで。
次回事件発生です。
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 01:01:21.89 ID:HW9H0C0DO
乙です
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 07:34:19.96 ID:NoQIwGBmo
339 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 21:47:50.64 ID:8wri6s+20
学人「……」
 
食堂に行ってみると、学人が椅子に座っていた。
 
テーブルの上にある封筒は閉じられたまま……中を見ていないみたいね。
 
広生「見ないのか」
 
学人「こんなものは見たところで有益な事など書かれていないものだ」
 
広生「……確かにな」
 
学人「その様子から見ると、少なくとも貴様の封筒はろくな事が書かれていなかったようだな」
 
広生「……ああ、そうだ。今すぐ見た事を忘れたい」
 
学人「ふん……次は誰が死ぬのやら」
 
月読「……!」
 
広生「更科!」
 
学人「なんだ?まさか何も起きないなどと甘い事を考えているのか?」
 
学人「そんなはずがない。必ず事件は起きる……必ずな」
 
月読「……」
 
1…学人、貴方まさか殺されるから封筒を見ないんじゃないでしょうね
2…その言い方、聞く人によっては誤解されるわよ
 
↓2
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 21:50:31.08 ID:gsxiDe/V0
2
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 21:51:16.31 ID:HW9H0C0DO
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 21:51:34.95 ID:J6U7rjmPo
343 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 22:05:50.88 ID:8wri6s+20
月読「学人」
 
広生「月読」
 
学人「なんだ」
 
月読「貴方まさか殺されるから封筒を見ないんじゃないでしょうね」
 
広生「なに!?」
 
学人「……」
 
月読「貴方の言葉の端々には自暴自棄が見え隠れしてる。貴方はここで殺されても構わない……そう考えているんじゃないの」
 
学人「……だとしたらなんだ」
 
月読「……否定しないのね」
 
学人「ふん」
 
広生「おい!そんな自殺紛いの行動が許されると思うのか!」
 
学人「好きに言え。だが事件は起きるという事だけは覚えておけ」
 
月読「……」
 
学人、貴方は。
 
【更科学人の好感度が1上がりました】
 
【広生燕次の好感度が3上がりました】
344 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 22:26:29.65 ID:8wri6s+20
【広生燕次通信簿イベント1】
 
広生「……」
 
月読「あら、広生じゃない」
 
珍しく一人みたい……広生っていつも誰かと行動してるのよね。
 
広生「っ!?」
 
月読「あっ」
 
転んだ……咄嗟に仮面を外れないようにするのはもう習性なのかしら。
 
広生「……うっ、ぐっ」
 
月読「……!?」
 
もしかして広生……泣いてるの?
 
月読「ちょっと広生?」
 
広生「……!」
 
月読「……」
 
凄まじい速さで起き上がったわね。
 
広生「どうした月読?」
 
月読「……倒れてたみたいだけどどうしたの?」
 
広生「なんの話だ?」
 
月読「……」
 
どうやらなかった事にする気みたいね。
 
だけどまさか広生が転んで泣くとは思わなかったわ……
 
【広生燕次通信簿1】
【偶然一人でいた時に転んで泣いた広生。
月読が話しかけた時にはなかった事にしていたが……】
345 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 22:31:56.57 ID:8wri6s+20
月読「……学人」
 
【自由行動を開始します】
 
【一度に二人まで選ぶ事が可能です】
 
【音野、天馬、学人、広生は選べません】
 
【生徒を選んでください】
 
↓2
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 22:33:04.32 ID:+kfH+XwEO
佛生 夜方々木
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 22:35:32.62 ID:J6U7rjmPo
佛生 川田谷
348 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 22:52:41.32 ID:8wri6s+20
川田谷「そういえば、佛生君の封筒は内容読めたの?」
 
佛生「某の書は点字であったため、読む事は可能でしたな」
 
月読「点字……音声だと漏れるかもしれないからそれしかないわよね」
 
佛生「とはいえ、点字でなければ某は読むのを諦めていたでしょうが」
 
川田谷「無理に知りたいとは思わないって事かな」
 
佛生「そうですな……何があろうと、おそらくそれは某の罪が起因」
 
佛生「某は粛々と受け入れるのみ」
 
1…家族に何かあるほどの罪だっていうの
2…それが修験者としての貴方の答えなの
 
↓2
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 22:54:21.72 ID:J6U7rjmPo
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 22:57:13.25 ID:m+ZTLena0
351 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/25(土) 23:10:10.93 ID:8wri6s+20
月読「家族に何かあるほどの罪だっていうの」
 
川田谷「家族?もしかして今回の動機って……」
 
佛生「そもそも月読殿。某の家は家族などと呼べるものではありませぬ」
 
佛生「身内同士が常に喉笛に食いつかんと目を光らせ、我が父はそれを煽り楽しむ」
 
佛生「佛生でない者には生きる価値すらないという思考が罷り通る世界だったのです」
 
佛生「もしもそんな佛生の家が滅ぶのならば……それも必定」
 
佛生「むしろそうなるべきなのやもしれませぬ」
 
川田谷「……」
 
学人といい、佛生といい……どうしてこんな……
 
【佛生空也の好感度が3上がりました】
 
【川田谷昌の好感度が3上がりました】
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 07:50:18.53 ID:4VaydS4Go
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 08:59:49.79 ID:NuC7QrbDO
乙です
354 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/26(日) 22:35:22.97 ID:/JwbT5ne0
【川田谷昌通信簿イベント1】
 
川田谷「……」カキカキ
 
月読「また作詞のメモ?」
 
川田谷「あっ、月読さん。そうだね、日常に広がるキーワードはいつ消えちゃうかわからないから」
 
月読「ビッシリ書き込まれてるのね……メモ足りないんじゃないの」
 
川田谷「あはは、そこは大丈夫。予備のメモ帳は常にポケットに入れてあるからね、ほら」
 
月読「……」
 
川田谷がポケットからメモ帳を出すと、十以上はあるメモ帳が床に落ちる。
 
川田谷「わわっ、マズイマズイ!」
 
月読「こんなに必要なの?」
 
川田谷「あはは、いくつあっても不安になっちゃって……」
 
月読「そのわりにはペンはないのね」
 
川田谷「……あっ」
 
川田谷って、やっぱりどこかおっちょこちょいよね……
 
【川田谷昌通信簿1】
【日頃メモをする事が多い川田谷は予備としてポケットに大量のメモ帳を入れている。
しかしペンは一本しかなく、月読はそんな彼をおっちょこちょいだと感じるのだった】
355 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/26(日) 22:40:05.01 ID:/JwbT5ne0
月読「……」
 
【自由行動を開始します】
 
【一度に二人まで選ぶ事が可能です】
 
【音野、天馬、学人、広生、佛生、川田谷は選べません】
 
【生徒を選んでください】
 
↓2
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 22:44:26.01 ID:NuC7QrbDO
鏡在 入野
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 22:44:39.27 ID:c03bbypro
黒頭 夜方々木
358 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/26(日) 22:57:58.11 ID:/JwbT5ne0
月読「またこうして動機が発表されたわけだけど……」
 
黒頭「また武忍様の動きに気をつけなければいけませんね」
 
夜方々木「う〜ん、動機の方を警戒した方がいいんじゃないの〜?」
 
黒頭「なぜでしょうか?」
 
夜方々木「影虎くんは前回の事があるから警戒されるけど〜、動機は今回新しい物なわけじゃない〜」
 
黒頭「しかし武忍様は影武者。警戒しようとも、混乱は避けられません」
 
夜方々木「う〜ん……汐里ちゃんはどう思う〜?」
 
月読「私?」
 
1…動機を警戒した方がいいわね
2…武忍を警戒した方がいいわね
 
↓2
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 23:03:27.76 ID:c03bbypro
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 23:07:48.08 ID:NuC7QrbDO
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 23:08:10.27 ID:BhYo88se0
2
362 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/26(日) 23:15:32.79 ID:/JwbT5ne0
月読「武忍を警戒した方がいいわね」
 
月読「クリスと新太の事件は動機を発表したところに武忍が動いたから起きたわ」
 
月読「動機は確かに厄介だけど……さらに煽るように動く武忍の方がたちが悪いと思うのよ」
 
夜方々木「なるほどね〜……」
 
月読「とはいえ、動機も楽観視は出来ないから……どちらも警戒するしかないのよね」
 
学人や佛生の不穏さもあるし……頭が痛いわね。
 
黒頭「月読様、どういたしましたか?」
 
月読「いえ、なんでもないわ……」
 
本当に、困ったわね……
 
【黒頭明夜の好感度が3上がりました】
 
【夜方々木別離の好感度が2上がりました】
363 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/26(日) 23:35:39.16 ID:/JwbT5ne0
【夜方々木別離通信簿イベント1】
 
月読「ねぇ、夜方々木。私、前から気になってたんだけど聞いてもいいかしら」
 
夜方々木「あら、なに〜?私の事が気になるなんて〜」
 
月読「貴女は別れさせ屋なのよね」
 
夜方々木「そうよ〜。カップルの仲を引き裂きたいならこの私におまかせ〜」
 
月読「具体的にどんな事をしてるのかしら。話は聞いた事があるけど実際はどんなものかは知らないのよ」
 
夜方々木「そうね〜……色々やり方はあるけど〜。一番手っ取り早く片付けるならホテル入るの写真に撮らせる事ね〜」
 
月読「……そこまでするの?」
 
夜方々木「実際にするわけないじゃない〜。入ったら理由つけていなくなるのよ〜」
 
夜方々木「本当に行為したかなんて関係ないの〜。私の誘惑に負けてホテルに入ったその事実が重要なわけ〜」
 
夜方々木「疑心があれば破局させるのなんか簡単なのよ〜」
 
月読「理由つけてとは言うけどスムーズに行くの?」
 
夜方々木「無理やりしようとするのはいたわね〜……これでも力はあるから返り討ちにしてるけど〜」
 
そうでもないと、命がいくつあっても足りなさそうだものね……
 
【夜方々木別離通信簿1】
【別れさせ屋として手っ取り早い手段として使うのはホテルに入った写真を撮らせる事。
普段は何もせずに理由をつけていなくなるようだが力ずくで逃げる場合もあるようだ】
364 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/26(日) 23:37:48.04 ID:/JwbT5ne0
月読「気にかかる事が、多すぎるわね」
 
【自由行動を開始します】
 
【一度に二人まで選ぶ事が可能です】
 
【音野、天馬、学人、広生、佛生、川田谷、黒頭、夜方々木は選べません】
 
【生徒を選んでください】
 
↓2
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 23:39:39.99 ID:c03bbypro
鏡在 武忍
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 23:44:27.47 ID:kCrVklIG0
367 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/26(日) 23:58:34.18 ID:/JwbT5ne0
鏡在「あっ、ちょっと月読!」
 
月読「……珍しいわね。貴女が話しかけてくるなんて」
 
鏡在「んな事どうでもいいのよ!ほら、アイツ何とかしなさいよ!」
 
アイツ?
 
武忍「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ」
 
月読「武忍……」
 
鏡在「なんかさっきからアタシにつきまとってんのよ!」
 
武忍「年寄りをそう邪険に扱わんでほしいのう……」
 
鏡在「何が年寄りよこの布被り!そう言ってなんかする気なんでしょ!」
 
武忍「やれやれ、困った嬢じゃわい」
 
1…何を企んでるの
2…貴方、天馬にもつきまとってたらしいわね
 
↓2
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 00:01:05.38 ID:8EwjyDJDO
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 00:03:55.53 ID:GbdfHWXL0
2
370 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 00:15:00.95 ID:8SWolvXX0
月読「貴方、天馬にもつきまとってたらしいわね」
 
鏡在「はあ!?千里になにしてんのよこの布被り!ぶっとばすわよ!」
 
武忍「ふぉっ、ふぉっ……何の話かのう?」
 
月読「……また何かする気なのね」
 
武忍「まるで人を悪の手先のように……まあ、間違ってはおらんが。のう、鏡在の嬢」
 
鏡在「な、何よ」
 
武忍「天馬の嬢と仲が良くて何よりじゃわい。そのまま仲良くするんじゃぞ?」
 
武忍「どちらかが死んだ時の表情が楽しみじゃからなぁ……」
 
鏡在「っ……!」
 
その時の武忍は、布を被って眼だけしか見えていないのに。
 
確かに笑っていた。
 
【鏡在凛の好感度が2上がりました】
 
【武忍影虎の好感度が???????】
371 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 00:23:18.29 ID:8SWolvXX0
【鏡在凛通信簿イベント1】
 
鏡在「ああもう、ここはファッションに幅が無さすぎんのよ!」
 
月読「それは大変ね」
 
鏡在「だいたいあんなダサグマに従わされてるのがもうイライラするのよ!」
 
月読「それは大変ね」
 
鏡在「ああああ!もう、早く帰りたい!」
 
月読「それは大変ね」
 
鏡在「……ちょっと」
 
月読「何かしら」
 
鏡在「アンタちゃんと人の話聞いてんの?」
 
月読「聞いてるわよ」
 
鏡在「……あっそ。ならいいわ」
 
最近鏡在が長く喋ってる時は適当にあしらっておけばいい事に気がついたわ。
 
こうして気付くのもほとんどないし、これで鏡在の相手も楽ね……
 
【鏡在凛通信簿1】
【自分の言いたい事を好きに言うところがある鏡在。
しかしその時は適当に相手されてもまず気付かない状態で、月読は楽になると胸を撫で下ろすのだった】
372 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 00:35:16.21 ID:8SWolvXX0
【調査用海岸】
 
月読「はぁ……」
 
昨日はあんなに楽しかったのに、今日はこんなに……やってられないわね。
 
音野「あっ、月読さん」

月読「音野」
 
音野「あの、大丈夫ですか?さっき会った時より顔色がよくないですよ?」
 
月読「そうね……ねぇ、ちょっとまたバイオリン聴かせてもらえるかしら」
 
音野「えっ、あっ、はい!わかりました!それじゃあ私の部屋に……」
 
【情報エリアホール】
 
音野「……あれ?」
 
月読「どうしたの?」
 
音野「今、何か変な音が……」
 
月読「音?私には何も聞こえないけど……」
 
音野「もう聞こえませんけど……気のせい、だったんでしょうか?」
 
月読「私に聞かれても困るわよ」
 
音野「あっ、ごめんなさい!早く部屋に行きましょう!」
 
変な音ね……音野には何が聞こえてたのかしら?
373 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 00:42:59.48 ID:8SWolvXX0
【連絡通路】
 
月読「音野に頼んで正解だったわね」
 
あれから音野の演奏を聞いて少し元気を取り戻した私は書庫に向かっていた。
 
悩んでいても仕方がないわ、別に一人でやらないといけないわけでもないんだから皆と話しながらこれからを考えましょう。
 
月読「そのためにもまずは本を読んで英気を養わないといけないわね」
 
【書庫】
 
月読「さて、今日は何を……あら?」
 
何か機械が動く音がするわね。
 
月読「……奥の焼却炉?」
 
あんな何のためにあるかわからない物が、動いてる?
 
月読「……」
 
突き動かされるように書庫の奥にある焼却炉に向かう。
 
そうするとだんだんと大きくなる音と、何か焼けるような臭いが……
 
月読「……」
 
これは、紙の臭いじゃない……まるでこれは、肉が焼けるような……
 
月読「……!」
374 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 00:46:41.60 ID:8SWolvXX0
 
 
 
 
 
 
《いつしか私は走っていた》
 
《そしてたどり着いた焼却炉》
 
《ゴウゴウと音を出して燃え盛る焼却炉の蓋を開けると》
 
《人が燃えていた》
 
《もう誰かはわからない。だけど蓋の近くに落ちているのは白い布》
 
《それはまるで》
375 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 00:49:11.18 ID:8SWolvXX0
 
 
 
 
 
 
《更科学人の、白衣に見えた》
 
 
 
 
 
 
376 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 01:02:24.17 ID:8SWolvXX0
月読「嘘、でしょう……!」
 
まさか、本当に殺されたっていうの?
 
貴方は新太の罪をクリスの家族にどう償うか考えていたんじゃなかったの?
 
月読「熱っ……!」
 
こんなの、だったらクリスや新太はなんで死んだのよ……!
 
月読「っ……学人!」
 
学人「なんだ?」
 
月読「……えっ」
 
振り返ると、鼻を押さえた学人が立っていた。
 
学人じゃない……?
 
学人「それよりなんだこの臭いは。これはまるで……おい、その焼却炉に何が入っている!?」
 
月読「……人よ」
 
学人「なんだと!?」
 
月読「私も臭いが気になって来たのよ。そうしたら……」
 
学人「人が焼かれていたのか……ぐっ!」
 
学人は口を押さえてその場に座り込む。
 
それはきっと身体を生きたまま焼かれていた新太を思い出したから、でしょうね。
 
音野「月読さん、やっぱりここにいたんですか!忘れ物して……」
 
そして音野が私達と焼却炉にいるソレを目にした瞬間。

音野「きゃああああああっ!」
 
ピンポンパンポーン!
 
前回私は聞く事はなかった、ソレが鳴った。
377 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 01:03:47.61 ID:8SWolvXX0
 
 
 
 
 
 
モノクマ「死体が発見されました!」
 
モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を行います!」
 
 
 
 
 
 
378 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 01:14:25.00 ID:8SWolvXX0
音野「あ、あっ……!」
 
月読「……」
 
学人じゃなかった。
 
だけどそれならこの死体は誰なの?
 
それを確かめたくて、私は音野の背中をさすりながら皆が集まるのを待った。
 
そして集まる。
 
一人、また一人。
 
月読「……」
 
だけど私はそうして集まる人を見るたびにまさかという気持ちが強くなっていった。
 
そして……
 
「おい、誰だよこれ……」
 
「何よ、この臭い……!」
 
「くっ!酷い有り様だ……!」
 
十三人が、集まった。
 
「また、起きてしまったのですか」
 
「ヒイイイイ……」
 
「ひ、酷いよこんなの……」
 
そう、十三人だ。
 
つまり死体は来ていない一人という事になる。
 
「惨いわね〜……」
 
「ううっ、またこのような……!」
 
「くそっ……!」
 
「南無阿弥陀仏……」
 
だけど私は信じられなかった。
 
なぜなら来ていない一人は……
 
月読「この、死体は……」
379 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 01:18:11.32 ID:8SWolvXX0
 
 
 
 
 
 
月読「武忍、なの……?」
 
《武忍影虎、だったんだから》
 
 
 
 
 
 
380 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 01:19:16.15 ID:8SWolvXX0
 
 
 
 
 
 
CHAPTER02【宇宙という名の鳥籠で】(非)日常編
 

 
CHAPTER02【宇宙という名の鳥籠で】非日常編
 
 
 
 
 
 
381 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 01:19:54.23 ID:8SWolvXX0
今回はここまでで。
次回から捜査になります。
それではまた次回に。
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 01:24:13.00 ID:FyIfgxZw0
学人じゃない白布って事だからまさかとは思ったけど…

しかし武忍だからまだ解らない…乙
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 01:28:35.07 ID:eQD6C5/DO

トリックスター枠は原作から考えても5章まで生きるから全くの予想外だ
と思ったけど武忍だからなぁ。入れかわってる可能性のがでかい
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 07:32:52.23 ID:8EwjyDJDO

今回もかなり予想外
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 18:11:21.52 ID:fUmr+0kwo

武忍は誰かと入れ替わってるのかそれとも本当に死んだのか
続きが気になる
386 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 22:45:10.09 ID:8SWolvXX0
 
 
 
 
 
 
CHAPTER02【宇宙という名の鳥籠で】非日常編
 
 
 
 
 
 
387 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 23:05:24.19 ID:8SWolvXX0
月読「……」
 
武忍が殺された。
 
その事実を私はどうしても飲み込む事が出来ずにいた。
 
だってあの武忍よ?
 
力ずくで押さえ込もうとしても、向こうが黒頭や広生になってしまえば返り討ちに遭う。
 
そんな武忍が死んだなんて……
 
天馬「おい、マジかよ……マジで武忍が死んだのか?」
 
鏡在「いい気味ね!人にコロシアイなんかさせるからこんな事になんのよ!」
 
四杖「さ、さすがにその言い方は……」
 
川田谷「……」
 
皆の反応に武忍が殺された事に対しての驚きはあれど悲しみはない。
 
私も、クリスや新太と違って武忍が殺された事に悲しみは感じられなかった。
 
広生「いや、待て……本当に武忍が殺されたのか?」
 
黒頭「武忍様が誰かを殺害し、成り代わっていると?」
 
川田谷「だけどそれってどれだけの意味があるのかな?」
 
入野「意味って?」
 
川田谷「武忍君が成り代わっているとして……それがわかるだけで武忍君はクロになるようなものだよね?」
 
夜方々木「そうじゃなきゃ成り代わる必要はないしね〜」
 
川田谷「極端な話、誰が殺されたのかはわからなくても武忍君に投票してしまえばいいわけだし」
 
月読「成り代わるメリットがない……そういう事ね」
 
佛生「ふむ、武忍殿は内通者……疑心暗鬼を生むことに動いていた存在が自ら殺めるというのは不自然ではありませぬか?」
 
じゃあやっぱりこの死体は……
388 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 23:14:00.36 ID:8SWolvXX0
モノクマ「オマエラ!何をのんきに話し込んでるのさ!」
 
音野「きゃあっ!」
 
月読「モノクマ、ちょうど良かったわ。聞きたい事が……」
 
モノクマ「質問はこっちがしたいよ!無重力体験室を壊したのは誰!?」
 
月読「……」
 
無重力体験室が壊れた……?
 
モノクマ「修理に手間取ってるおかげで何一つ次の学級裁判への準備出来てないし!モノクマファイルすら作れてないんだよ!」
 
学人「なんだと……?」
 
モノクマ「だからとりあえず川田谷クン!今から死因とか言っとくからメモしといて!」
 
川田谷「えっ、あ、ああ、わかったよ」
 
モノクマ「全くだからあれだけ忠告したのにこんなとこで死んで……」
 
相当荒れてるわね……
389 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 23:44:57.03 ID:8SWolvXX0
『捜査を開始します』
 
広生「どちらにしても捜査はしなければならないか……今回の見張りはどうする」
 
天馬「またミシェルとあたしでいいだろ?」
 
鏡在「ちょっと千里!アナタがするんだったらアタシも見張りするわよ!」
 
天馬「はあ?なんでだ?」
 
鏡在「だってアタシだけ捜査したらフェアじゃないでしょうが!」
 
月読「見張りは天馬と鏡在で良さそうね……ミシェルにはキツイみたいだし」
 
ミシェル「ウエエ……」
 
川田谷「あっ、それじゃあ今モノクマが言ってきたのを伝えるよ」
 
川田谷によると……
『死体発見現場は情報エリア書庫。
死亡推定時刻は午後七時から八時の間。
死因は首を絞められた事による窒息死。
被害者は全身の骨が折れており、内臓も損傷している。
なおこれは生前の傷である模様』
……との事だった。
 
生前に全身骨折と内臓の損傷ですって?
 
それなのに犯人は首を絞めて殺害したっていうの?
 
コトダマ『モノクマの証言』を記録しました。
『死体発見現場は情報エリア書庫。
死亡推定時刻は午後七時から八時の間。
死因は首を絞められた事による窒息死。
被害者は全身の骨が折れており、内臓も損傷している。
なおこれは生前の傷である模様』
 
コトダマ『殺害方法の違和感』を記録しました。
『被害者は全身の骨折と内臓を損傷した状態だった。
しかし犯人は首を絞めて殺害している』
390 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/11/27(月) 23:48:09.05 ID:8SWolvXX0
短いですがここまでで。
ではまた次回に。
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:54:25.60 ID:fUmr+0kwo
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 00:33:18.22 ID:xlZTg7ADO
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/28(火) 16:05:04.98 ID:rfh25dhn0
おつおつ
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 02:05:58.59 ID:zuDBUgIDO
武忍が誰かに化けてるとすると今回の学級裁判は死体当てから始めなきゃいけないんだな
395 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/12/03(日) 23:26:36.31 ID:hLSPhhT+0
月読「……」
 
まずはこの焼却炉を調べないといけないわね……
 
学人「焼却炉の火は止めたが、これだけ燃えていると死体を調べるのは不可能だな……」
 
学人の言う通り焼却炉に詰め込まれた死体は黒焦げになっていて判別も難しい。
 
学人「だが燃え具合で死亡推定時刻をさらに狭める事は可能だ」
 
月読「出来るの?」
 
学人「ふん、燃焼は科学の分野だ……やってやるさ」
 
そう言う学人の目からは今までの暗さは薄れているように見える……
 
この事件がきっかけなら、複雑な話ね。
 
月読「……」
 
そういえばこの白い布……多分焼却炉に入らずに落ちたのね。
 
月読「あら……」
 
この布、大量に粉がついてるわね。
 
何の粉なのかしら……
 
コトダマ『白い燃えかす』を記録しました。
『焼却炉近くに落ちていた白い布の燃えかす』
 
コトダマ『布についた粉』を記録しました。
『布についていた大量の粉』
396 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/12/03(日) 23:46:19.93 ID:hLSPhhT+0
月読「……」
 
焼却炉以外に変わったところはないかしら……
 
天馬「おっ、そういや月読。こんな時に言うのもなんだけど後片付けはきちんとした方がいいぜ?」
 
月読「何の話?」
 
天馬「いや、あたしが来た時通った本棚の所に台車が置きっぱなしだったんだよ」
 
天馬「まあ、あたしはハードルみたいに飛び越えたからいいんだけどさ。凛の奴が引っ掛かってそれはもう派手に……」
 
鏡在「ちょっと千里!それは話さない約束だったでしょ!?」
 
天馬「いいじゃねえか!スカート捲れて黒いパンツ丸見えだった事までは言ってねえんだし!」
 
鏡在「今言ってんじゃないのよぉ!?」
 
月読「……台車?」
 
そんなもの……この書庫にあったかしら。
 
ちょっと探しに行ってみましょう。
 
 
月読「……確かに台車ね」
 
だけどいったいどこから……
 
コトダマ『放置された台車』を記録しました。
『書庫に置いてあった台車。
しかし月読はこれを書庫で見たことがない』
397 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/12/04(月) 00:27:17.78 ID:w0HGBxlf0
月読「……」
 
学人の調査を待つ間に、他の場所を調べてみましょうか。
 
月読「そうなると気になるのは……」
 
やっぱりあそこね。
398 : ◆KDjMn9rkKNs9 [saga]:2017/12/04(月) 00:27:48.70 ID:w0HGBxlf0
短いけどここまでで。
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 00:51:00.63 ID:UwEnsDlDO
乙です
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 07:41:08.19 ID:2ASUkptIo
更新待ってた
229.54 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)