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凛「錬金術士?」花陽「ハナヨのアトリエです!」
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1 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 01:08:53.28 ID:dLMcatt3O
「えっと、確かこれをこうやって……」
「それから、こっちをほんの少しだけ……」
「混ぜながらこれを足していく……」
「よしっ、ここまでは順調!」
「次にうにを入れて、マジックグラスを、っと……」
「そしてここで一気に、まぜーるまぜーる……」
「…………」
「それから仕上げにハチミツを……」
「するとだんだんと真っ黒になって変なにおいがしてきて……」
「……ん?」
「真っ黒!? 変なにおい!?」
「どっ、どうしよう! えっとえっと、こんな時はえっとぉ……!」
「あっ! そうだ、とりあえず中和剤とかでなんとかして!」
「ならないよぉ〜! どうしようどうしよう、もうどうにもなんないよぉ……!」
「ダレカタスケテェ〜!」
ドカーーーーーン!
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1508170133
2 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 01:30:34.32 ID:dLMcatt3O
バタンッ!
「大丈夫ですかっ! ハナヨ!」
ハナヨ「あうぅ……」
「まったく、またですか……」
ハナヨ「またやり直しになっちゃった……」
「まだ続けるつもりですか!? どうするんですかこの部屋!」
ハナヨ「えっと、どうしよう……」
「爆発してしまい散らかってその上煤だらけ、掃除するしかないでしょう」
ハナヨ「そっか」
「はぁ……」
ハナヨ「どうしたの?」
「掃除、できるんですか?」
ハナヨ「ちょっと、難しい、かも」
「代わりに、誰がするんですか?」
ハナヨ「ウミお姉ちゃん」
ウミ「掃除が済んだら、また、ですか?」
ハナヨ「お姉ちゃんが掃除してる間にまた材料集めてくるね!」
ウミ「…………」プルプル
ハナヨ「お姉ちゃん?」
ウミ「今日という今日は、絶対許しません!!」
3 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 02:07:51.86 ID:dLMcatt3O
ここは、アキハバラの南にある小さな村、オトノキザカ
私はウミお姉ちゃんと2人で、錬金術の為のアトリエがある家で暮らしています
申し遅れました、私はハナヨ・コイズミっていいます
みんなからはハナヨとかカヨちゃんなんて呼ばれています
お姉ちゃんの名前はウミ・ソノダ
苗字が違うのは、
「その名前の方がなんとなく良さそうやん、スピリチュアル的に」
って、占い師さんに言われたからだって……
私には夢があります
それは「立派な冒険者になる」こと
あっ、冒険者っていうのは……
まだ誰も知らない場所に行って調査したり、危険な魔物を対峙したりする職業です
その為に、“師匠”から教えてもらった錬金術の練習は毎日欠かしません
そして、いつか錬金術士としてみんなの役に立てる立派な冒険者になるんです!
4 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 02:34:44.82 ID:dLMcatt3O
ハナヨ「はぁ……」
ハナヨ「とりあえず広場に出て来たけど、お姉ちゃん機嫌悪いし家には戻れないよ……」
ハナヨ「そうだ、村の外に出て錬金術の材料取ってこよう!」
「あれ、かよちん!」
ハナヨ「リンちゃん!」
リン「こんなとこで何やってるの? もしかして、またウミちゃんに怒られちゃったり?」
ハナヨ「うん、調合してたら爆発しちゃって……」
リン「またー? かよちんはおっちょこちょいだにゃー」
ハナヨ「うぅ、ちゃんとレシピ通りに調合したのに……」
リン「レシピって、お師匠さんから貰った?」
ハナヨ「そうなの! “師匠”から貰ったレシピを見て、毎日練習してるんだ!」
リン「へー! さすがかよちん! 頑張り屋さん!」
ハナヨ「えへへ…… そうだ、それでね、村の外まで出かけて錬金術の材料でも取りに行こうかなって、だから」
リン「それならリンも連れてってほしいにゃ!」
ハナヨ「うん、もちろん、心強い!」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/17(火) 02:38:09.72 ID:VGMEKoRA0
期待
6 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 02:45:13.73 ID:dLMcatt3O
カランコローン
ハナヨ「こんにちは、ニコちゃん」
リン「こんにちはー!」
ニコ「どうしたの、ハナヨ、リン」
ハナヨ「これからリンちゃんと二人で村の外の森で錬金術の材料を取りに行くの」
ニコ「へえ、気を付けなさいよ。村の近くとはいえ、魔物は出るんだから」
リン「その時はリンがかよちんを守るから安心だよ!」
ニコ「どうかしらね。それで? 何か用事?」
ハナヨ「え?」
ニコ「アトリエの方から爆発音も聞こえたし、ウミに叱られて、自棄酒でもあおりに来たの?」
ハナヨ「違います! まだ未成年なんですから……」
ニコ「それじゃ、それこそ何の用よ」
ハナヨ「えっと、何となく立ち寄っただけで……」
ニコ「何となく立ち寄っただけって…… こっちは暇じゃないんだけど?」
リン「お客さん全然いないのに?」
ニコ「うるさいわね! これからちょっと他の仕事も始めようと思ってね、その準備をしてたの」
ハナヨ「酒場、やめちゃうの?」
ニコ「やめないわよ、酒場と一緒にやるつもりだから」
リン「それじゃどんな仕事なの?」
ニコ「うーん、アンタ達には関係ないし…… あ、ハナヨには力借りることになるかもしれないわね」
ハナヨ「えっ、私?」
リン「リンはリンはー?」
ニコ「まあ、依頼の内容によっては頼むかもね」
リン「依頼?」
ニコ「まあ、詳しいことは準備が済んでから話すわ。明日、もう一度来てくれる?」
ハナヨ「明日? うん、大丈夫だよ」
ニコ「よろしく頼むわ。さて、それじゃ急いで準備しなきゃね……」
7 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 02:49:38.93 ID:dLMcatt3O
ハナヨ「それにしても、私に頼むなんて、どんなお仕事なんだろう……」
リン「かよちんは錬金術師さんだから、きっとすーっごいお仕事だよ!」
ハナヨ「そ、そんなぁ〜!」
リン「大丈夫大丈夫、かよちんならきっと上手くいくよ!」
8 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 02:59:56.44 ID:dLMcatt3O
ハナヨ「それじゃ、どこに行こうかな」
リン「ニューズの林にしようよ! 木の実とか草とか、たくさん採れるよ!」
ハナヨ「えっ、ミューズ?」
〜ニューズの林〜
リン「さあ、モンスター倒しまくるにゃー!」
ハナヨ「えぇ〜!?」
リン「リンの修行にもなるし、材料も落としてくれるし、一石二鳥にゃ!」
ハナヨ「うぅ、不安だよ……」
リン「よーし、どっからでもかかってこーい!」
ハナヨ「わ、私戦うのとか苦手だから…… 待ってよリンちゃーん!」
9 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 03:16:01.86 ID:dLMcatt3O
ハナヨ「って、ぴゃぁー!」
リン「どうしたのかよちん! あぁー! 出たにゃたるリス!」
たるリス「……!」
たるリス、アキハバラ全域に生息するモンスターの一種
丸っこいリスのような見た目をしており、なぜか樽を持っており、それを投げつけて攻撃してくる
ハナヨ「た、たる投げてきたぁー!」
リン「任せるにゃ!」ガシッ
ハナヨに向かって投げられた樽をリンが身体を張って受け止める
結構痛そう……
ハナヨ「ありがとう、リンちゃん、大丈夫?」
リン「へーきへーき! さあ、それより反撃にゃ! いっくにゃー!!」
リンは腰に差している剣でたるリスに斬りかかる
たるリス「〜〜〜!」
リン「効いてる効いてる! かよちんも続けて!」
ハナヨ「わ、わかった! ……うぅ〜、えいっ!」
ぽこっ、と気の抜けた音がしそうな動きでハナヨは杖でたるリスを殴りつける
見た目に似合わず接近戦だ
リン「よーっし、トドメにゃ!」
たるリス「〜〜〜!!」
ハナヨ「はーっ、はーっ…… げほげほっ」
リン「かよちん大丈夫!?」
ハナヨ「な、なんとか…… ごめんね、やっぱり私戦うの苦手で…… リンちゃんは全然平気そう」
リン「うん! 毎日鍛えてるからね! これくらい楽勝だにゃ!」
ハナヨ「すごいなぁ」
リン「なんたってリンは、この国一番の冒険者になるんだもん!」
ハナヨ「わ、私だって立派な冒険者になるよ!」
リン「その意気にゃ! それじゃ、今日の目標はあと百匹倒すことに決定! やるよー!」
ハナヨ「百匹!? 無理ムリ、私の方が先に倒れちゃうよ……」
リン「大丈夫、その時はリンがおんぶして連れて帰ってあげるから! それじゃ行こっ!」
ハナヨ「あぁ、待ってよリンちゃーん!」
ハナヨ「……でも、やっぱりそれくらいやらなきゃ冒険者にはなれないのかな……」
10 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 03:21:33.58 ID:dLMcatt3O
リン「よーっし、次はあっちの方に行ってみるにゃ!」
ハナヨ「ダメだよリンちゃん」
リン「どうして?」
ハナヨ「ほら、これ」
看板『この先非常に危険。冒険者の人以外は立ち入り禁止』
リン「そっか、冒険者にならないとあまり遠くまで出歩けないんだよね」
ハナヨ「残念だけど、強いモンスターがいるかもしれないし、やめとこう?」
リン「うん、分かった! でも、冒険者になったら調べに行こうね、かよちん!」
ハナヨ「うん!」
11 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 03:30:14.82 ID:dLMcatt3O
〜オトノキザカ村〜
リン「よし、今日の特訓終了!」
ハナヨ「つかれたぁ……」
リン「大丈夫、かよちん? リン、ついはしゃいじゃって連れまわしすぎちゃったよね」
ハナヨ「ううん、大丈夫だよ」
リン「ほんと?」
ハナヨ「うん。でも材料もたくさん採れたし、しばらくは外に出るの、やめとこうかな……」
リン「ゆっくり休んでね! それで、また外に出かけるときは着いて行ってかよちんを護衛してあげるね!」
ハナヨ「ありがとう、リンちゃん」
リン「えへへっ! それじゃ、またね!」
ハナヨ「うん、またねリンちゃん!」
ハナヨ「……はぁ」
ハナヨ(冒険者かぁ…… 私もなりたいけど、リンちゃんみたいに体力ないし、頭もそんなに……)
ハナヨ(冒険者になれたら、もっといろんな材料を見つけて、いろんなものを作って、それで……)
ハナヨ「“師匠”を探しに行けるんだけど……」
12 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 03:31:23.48 ID:dLMcatt3O
今日はここまで
ミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラングちゃんprpr
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/17(火) 10:35:11.73 ID:2nCWHAQSO
アーランド2かと思ったらアーランド2だった
スペシャルアシストのときにチラ見するミミちゃん好き
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/17(火) 13:39:08.87 ID:Mx/sFW/bO
きたい
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/17(火) 13:55:59.08 ID:vVQMsJzj0
トトミミすこ
16 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 14:48:35.47 ID:j8ZMpcz2O
ハナヨ「ただいまー」
ウミ「おかえりなさい、ハナヨ」
ハナヨ「あっ、お姉ちゃん……」
ウミ「もう、こんな遅い時間まで何してたんですか」
ハナヨ「えっと、リンちゃんと村の外の林に錬金術の材料を採りに……」
ウミ「ふーん、そうですか。私に散々な部屋の掃除をさせている間に……」
ハナヨ「ご、ごめんなさい! やっぱり、怒ってるよね……」
ウミ「ええ、怒っています」
ハナヨ「うぅ……」
ウミ「そうです、私は怒っています。……せっかく作った夕飯が冷めちゃったからです」
ハナヨ「お姉ちゃん!」
ウミ「今日はお魚のパイです」
ハナヨ「やったー!」
ウミ「お腹、減ったでしょう。沢山食べてくださいね」
ハナヨ「うん、ありがとう、お姉ちゃん!」
17 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 14:49:36.15 ID:j8ZMpcz2O
ハナヨ「よーし! 昨日採ってきた材料を使って調合してみよう!」
ハナヨ「まずはマジックグラスを入れて……」
ハナヨ「次にマンドラゴラの根をちぎって……」
ハナヨ「最後に水を注いで混ぜれば……」
ハナヨ「やった! ヒーリングサルヴのかんせーい!」
ウミ「よかった、今日は失敗しなかったみたいですね」
ハナヨ「わわぁ! お姉ちゃん、見てたの?」
ウミ「ええ、爆発しそうになったら急いで止めようと思って」
ハナヨ「私だって、そんな毎日失敗したりしないよ? “師匠”に教わった通り、レシピ通りにやってるし……」
ウミ「教わった通りですか、昨日もそんなこと言ってたと思いますけど……」
18 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 14:51:00.26 ID:j8ZMpcz2O
ハナヨ『んしょ、んしょ…… こんな、感じ、ですか?』
???『うん、ばっちり! あとはそのまま、まぜーてまぜーてかき混ぜ続けて……」
ハナヨ『こ、こうですか? まぜーてまぜーて……』
???『あああ、違う違う! それじゃあまぜてーまぜてー……だよ! もっとこう、まぜーてまぜーて……』
ハナヨ『は、はい! えっと、まぜーてまぜーて……』
???『そうそうそんな感じ! 次はその、青っぽい草! それをぱらぱらーって入れて?』
ハナヨ『青っぽい…… これですか? ぱらぱらー……』
???『上手上手! ハナヨちゃんすごいよ! 天才だよ!』
ハナヨ『そ、そうですか? えへへ……』
???『あ、まだ油断しちゃだめだよ? もうすぐぼんっ!ってなるから、それまでまぜまぜし続けて?』
ハナヨ『は、はい!』
ぼんっ!
ハナヨ『ひゃぁっ! あ…… で、できた?』
???『うん、成功だよ! おめでとう! やったね!』
ハナヨ『ほんとうにできたんですか? 私が! 錬金術を!』
???『できたよ! 本当にできたんだよ! うんうん、良かった良かった、頑張った甲斐があったよ!』
???『今までいろんな子に教えてきたけど、ハナヨちゃんが初めてだよ! こんなに上手くいったの! ハナヨちゃん、天才だよっ!』
ハナヨ『そ、そんなぁ! 師匠の教え方上手でしたし、そのおかげですよ』
???『へっ? 今、何て……?」
ハナヨ『えっ? だから、師匠の教え方、上手でしたし』
???『わわ、私が…… 師匠! ねえ、ハナヨちゃん!!』
ハナヨ『は、はいっ!』
???『もう一度! もう一度言ってみて!』
ホノカ『ちゃんと、ちゃんとホノカ師匠って言ってみて!』
ハナヨ『えっ、は、はい、ホノカ、師匠……?』
ホノカ『いい、いいよ……! それじゃ次はね、もっとふわぁーっとした感じで言ってみて! ほのかししょー、って!』
ハナヨ『ほ、ほのかししょー』
ホノカ『あー、もうかわいい! ハナヨちゃん大好きだよっ!』
ハナヨ『わ! ちょ、抱き着かないでくださいー!』
19 :
◆J25pnqRfIXTT
[saga]:2017/10/17(火) 14:51:26.62 ID:j8ZMpcz2O
ウミ「横で聞いてて、私にはさっぱりでしたが」
ハナヨ「わ、私には分かりやすかったよ?」
ウミ「それにしても、変わった師匠?でしたね」
ハナヨ「うん、それは否定、出来ないけど……」
ウミ「いろんな人に錬金術を教えてるって言ってましたけど、今はもう、さっぱり便りも無いですし……」
ハナヨ「師匠……」
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