王馬「東条ちゃんって性欲あるのかなー?」

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236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 01:35:04.11 ID:Kfg+TCUW0
最原『え!?化粧って……春川さんが!?』

百田『いや、女子高生なら、普通に化粧くらいするだろ』

天海『それはそうっすけど……』

真宮寺『……あの春川さんが、ネェ……』

星『……俺も、すっかり化粧っ気のない女だと思いこんでたが……やれやれ、全く気付けなかったぜ』

百田『まぁ、本当につい最近だからな、アイツが化粧始めたのは。それに本当にうすーくだし』

百田『常に助手の事を見守っている、この俺じゃなきゃまず気づかなかっただろうさ!』

王馬『へぇ……思ったよりやるじゃん、百田ちゃん』

王馬『ちなみに、春川ちゃんにはなんか感想は伝えてあげた?』

百田『いいや、そういう野暮なことはしてねぇよ。知ってるか?思春期に入った時にオシャレに目覚めるかどうかは、周囲の理解によって決まるんだ』

百田『例えば、化粧したり髪をいじったり……そういう行動を親や友達からからかわれたり笑われたりすると、それがトラウマになって、そういう事するのに抵抗が生まれちまうんだとさ』

百田『せっかくアイツがそういう事に興味を持つようになったんだ。なら静かに見守ってやることがボスとしての俺の役割だと思ってな』

王馬『うーんこの男は』
237 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/30(木) 01:36:35.67 ID:Kfg+TCUW0
春川「あ、あっ……あ、あのバカ……!」カアア

茶柱「だ、大丈夫ですか春川さん……?」

赤松(気づかなかった……)

白銀「まぁでも、百田くんの言うとおり、私達くらいの年齢になったらお化粧なんて普通にするし、恥ずかしがるようなことでもないよね」

夢野「ウチだってステージに上るときくらいはしておるからのう」

春川「き、気づいてたんなら、何か……何かないワケ……!?」

赤松「ここで暴露されたのは恥ずかしいけど、気付いてくれたのは嬉しい、って感じかな……?」

アンジー「複雑な乙女心だねー」

春川「そこうるさい!」

入間「ひぃ!」


天海『けど確かに……春川さんってピアスも着けてるし、オシャレには普通に興味持ってそうっすもんね』

最原『……普通順序が逆のような気もするけど……まぁ、超高校級の生徒たちに、一般常識を当てはめてもしょうがないか』

真宮寺『僕達のクラスには……ただの1人も『普通』なんて言葉が当てはまる人はいないからネ』

星『フン、違いねぇな』

王馬『服装も結構攻めてるよね!スカート丈、女子の中で一番短いんじゃない?』

最原『いや、それはどうだろう?赤松さんも茶柱さんも、同じくらい短いと思うけど』

王馬『お、さすが最原ちゃん!常日頃から女子のスカートをチェックしてるだけあるね!』

最原『そ、そんなことないって!』
238 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/11/30(木) 01:38:05.41 ID:Kfg+TCUW0
茶柱「……やっぱり、最原さんはどうしようもないですね」

赤松「お、王馬君に誘導されてるだけだから……多分」

夢野「ウチのスカートもかなり短めだと思うんじゃが……何故最原はそこには触れんのじゃろうな?」

茶柱「……」

赤松「……」

夢野「んあ?」

アンジー「アンジーもそうだよー。不思議だね?」

白銀「いや、アンジーさんそもそも水着だし……」


王馬『最原ちゃん、春川ちゃんのスカートの中もしっかりチェックしてるんでしょ?春川ちゃんがどんなパンツ穿いてるか、教えてよ!』

最原『……』

百田『お、おい王馬……』

王馬『いいじゃんか、ここには男子しかいないんだし。それに今更良い子ぶったってもう手遅れだって!だから、素直に――』

最原『いや、そういうことじゃないんだ』

王馬『え?』

最原『実は、僕……春川さんのパンツは見たことないんだよ』
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 01:39:12.34 ID:Kfg+TCUW0
以上です
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 01:49:06.41 ID:9hakh1Dj0
あんな可愛い子が短いスカート履いてて目がいかないとか他の奴らはEDかなんかかよ
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 02:39:33.49 ID:jlxjXVcd0
“春川さんのパンツは”
流石は探て…パンツハンター
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 04:33:41.03 ID:1QqBoOcDO
まさかノーパンなのか…
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 05:50:32.17 ID:cuqNBIeGO
鉄壁なんだろう、色んな意味で
244 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:16:49.42 ID:k+pp4bDT0
見返したら›>100の赤松のあとの白銀の台詞必要ないですね
無視して下さい
245 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:18:01.86 ID:k+pp4bDT0
王馬『……またまた〜とぼけちゃって。……いい加減、その嘘つまらないよ?』

最原『いや、嘘じゃないんだって!確かに、僕は赤松さんや茶柱さんのパンツは見ちゃったことはあるけど……』

最原『春川さんに関しては、ただの一度も見る機会はなかったんだよ』

最原『というか、皆だってそうじゃないの?』

天海『……確かに、春川さんがパンチラとかしたら、かなり印象に残りそうっすもんね』

天海『パッと思い浮かばないってことは……一度もそういうことがなかったから、ってことっすかね』

百田『……ん?』

王馬『……ふーん。どうやら、それは嘘じゃ無さそうだね』

真宮寺『比較的彼女と過ごす時間が多い最原君でも、スカートの中を見たことはない……と』

真宮寺『最原君が決定的な好機を見逃し続けてる、ってのはちょっと考えにくいし、彼女自身が見せないように意識している、と考えるべきだネ』

最原『確かに、春川さんの身のこなしって全く隙がない気がするよ。スカートを手で抑えなくても、変にめくれたりしないし』

星『なんかスポーツでもやってるのかもな。……いや、それなら茶柱だってそうじゃねぇとおかしいか。単純に本人の意識の問題だな』

王馬『ふーん……あんなにスカート短いのに、残念だね、最原ちゃん』

最原『……』
246 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:19:49.15 ID:k+pp4bDT0
春川「……フン、いい気にならないでよ、王馬」

赤松「す、凄いね春川さん……」

茶柱「や、やはり、常日頃からそういうことを意識しているのですか……?」

春川「……当たり前じゃん。アンタ達は油断しすぎ。それだけ短いスカート穿いてるんだから、ちょっと動いただけでも中見えちゃうかも、って気にするのが当然でしょ」

茶柱「うぐっ!?」

赤松「返す言葉もございません……」

春川「パンツ見せるためにミニスカート穿いてるんだとか思われたくないでしょ?そんなの、ただの痴女だよ」

茶柱「う、うう……」

赤松「で、でも女子としてはやっぱり、ミニスカートって外せないし……」

東条「……」

春川「だったら、なおのこと周りの目を気にするべきだね。アンタ、隙が多いし。それとも、最原になら見られてもいいとか思ってるわけ?」

赤松「へぇ!?そ、そんなことないよっ!?」

春川「ふふっ、どうだかね。とにかく、誤解されたくないんだったら、動きには気をつけて――」


百田『……なぁ、いいか?』

王馬『どうしたの?百田ちゃん』

百田『さっきの、誰もハルマキのパンツ見たことないって話だけどよ』

星『それがどうかしたか?別に最原は間違ったことは言っちゃいねぇと思うが』


春川「……?百田のやつ、何を――」


百田『いや……俺、普通にアイツのパンツ見たことあるんだけど』


春川「!?」
247 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/02(土) 03:22:01.78 ID:k+pp4bDT0
短いですが以上です
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 07:53:27.99 ID:NwdyiL+g0
まさか春川さん…百田くんになら見られてもいいとか思ってるわけ?

ハルモモ爆発しろ乙。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 12:00:55.55 ID:N4ZjF5SM0
というかむしろ見せつけてるんだろ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 14:50:07.67 ID:8wdZ2iBg0
そういえばよく言われてるけど星くんの視点って完全に見える位置な気がする
実際のトコどうなんだろ
251 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:09:09.92 ID:1JvrbFpa0
最原『え、ええ!?ほ、本当に?百田君』

百田『あ、ああ。だからてっきり、終一も見たことあるもんだと思ってたんだが……』

王馬『一応確認しておくけど……百田ちゃんが直接スカートめくったわけじゃないよね?』

百田『んなわけあるかぁ!?そんなことしたらぶん殴られるっつーの!』

星『それはマズイって認識はあるみてーだな』

天海『殴られるとかそういう部分が問題なわけでもない気はしますけどね』

真宮寺『ふーん……ちなみに、百田君はどういうタイミングで春川さんのパンツを見たのかナ?』

百田『えっと……トレーニング中だな。たまに腹筋とかするんだけどよ、俺が腹筋してる時はハルマキが足抑えて、ハルマキが腹筋する時には交代するわけだ』

王馬『ああ、腹筋してる最中に、チラチラ見えちゃったってこと?』

百田『お、おう。教えてやったほうが良いとは思ってるんだが、指摘したらしたで殴られそうだからな……』

真宮寺『成程……つまり、その時、その場に最原君はいなかったわけだネ?』

百田『ん?ああ、そういやそうだな。俺とハルマキ2人だけのトレーニング中の話だ』

最原『……通りで、僕に覚えがないわけだ』
252 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:10:02.02 ID:1JvrbFpa0
ヒュンッ

ガシッ

春川「……離してよ、東条」ググッ

東条「春川さん、貴女今モニターを破壊しようとしたわね?流石にそれは看過出来ないわ」グググッ

赤松「い、今……一体何が……」

茶柱(恐ろしく素早い攻防……!転子でなければ見逃してましたね)

白銀「それにしても……今の会話内容って……」

赤松「……」

茶柱「……」

夢野「……」

アンジー「……」

入間「……痴女」ボソッ

春川「!?ち、違う!私は痴女じゃない!」

入間「で、でも……さっき自分で……」

春川「違う……!違うんだって……!信じてよ……!」
253 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:11:29.75 ID:1JvrbFpa0
茶柱「そ、そうですよね!春川さんが自分から百田さんにパンツを見せたなんて、そんなことはありえません!」

アンジー「他の男子相手には絶対に見せてないのに?」

茶柱「そ、それは……どうなんでしょう……?」

春川「あ、アンタまでそんな弱気にならないでよ!」

茶柱「で、ですが……普段の春川さんは、男死相手に隙を見せるような人ではないのも事実ですし……」

春川「そんなこと言われたって……!」

東条「その様子だと、貴女自身、百田君に下着を見られていたことに気付いていなかったのかしら?」

春川「……寝耳に水だよ。まさか、アイツに見られてたなんて……」

白銀「男子の心情的にも、伝えにくいかもね。軽蔑されるかも、って考えちゃうだろうし」

夢野「百田の場合は単純に殴られることに怯えておったようじゃがのう……」

春川「……」
254 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:14:01.79 ID:1JvrbFpa0
真宮寺『どうやら……春川さんは随分と百田くん相手には気を許しているようだネ』

最原『え?』

真宮寺『気が緩んでいる、と言い換えても良いかナ?要は、百田君の前だと緊張が取れて、リラックスしているってことサ』

真宮寺『彼女は普段、他の男子達にスカートを覗かれないよう、気を張り詰めている訳だヨ』

真宮寺『だけど、本当に信頼できる人と一緒にいるときは、そういう意識が薄れてるわけだネ』

真宮寺『犬が飼い主の前でお腹を見せるのと一緒だヨ。動物にとって最大の弱点を、無防備にさらけ出せるほどの安心と信頼があるってことサ』

王馬『あー何となく分かるよ。春川ちゃん、どことなく忠犬っぽいところあるもんね!』

百田『え?マジで?アイツはどっちかって言うと猫っぽくねーか?』

最原『春川さんって律儀だし、どっちかっていうと犬っぽい気がするけど……猫要素はどこに?』

百田『目つきが鋭いところだな!』

最原『……』
255 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:22:09.65 ID:1JvrbFpa0
天海『つまり、それだけ百田君は信頼されてるってことっすね』

星『良かったじゃねーか百田。お前の活動は身を結んでるみたいだぜ』

百田『……うーん。でもなぁ……』

星『何か不満でもあんのか?』

百田『いや、アイツ自体には不満はねーよ。ボスである俺をそこまで信頼してくれてるのは正直すんげー嬉しい。ただ……』

百田『さっきの犬の例えで言うところの、腹を見せるってのは、要するに『この人なら弱点を見せても襲ってこない』って信頼があるからこそだろ』

百田『つまり、ハルマキの場合は、俺ならパンツなんて見ないって信頼してくれてるってことだ。だから油断したんだな』

百田『それだって言うのに、俺は普通にパンチラ見ちまったわけだ……』

最原『そ、そこまで気に病むことでもないんじゃない?』

百田『いいや、アイツの信頼を裏切るわけにはいかねーよ。次にパンチラを発見したら、正直に教えてやることにするぜ!』

王馬『マジかよこいつ』
256 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 00:22:43.43 ID:1JvrbFpa0
以上です
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 12:12:48.93 ID:eovVoWBio
おつ
258 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 22:40:47.80 ID:1JvrbFpa0
白銀「……だってさ。よかった……のかな?春川さん」

春川「……余計なお節介にも程があるでしょ、あのバカ」

茶柱「どうします?あとで転子がお仕置きしておきましょうか?」

春川「いいよ、自分でやるから。それにしても……真宮寺も最原も、人のことを犬呼ばわりとはいい度胸だね」

白銀(あ、猫はいいんだ)

赤松「なんだか、百田君に振り回された感じだったね。王馬君ですら困惑してたし……」

アンジー「だけど、痴女疑惑は払拭できてよかったねー魔姫」

入間「へっ!どうだかな!俺様はまだ疑ってるぜ!」

春川「……好きにしなよ」

入間「見られるのって、案外興奮するからな!特に最原なんかは気づかれてねーと思って、遠慮なく俺様の胸やらパンツやら見てきやがるしよ」

入間「だから俺様も、体が火照って火照ってしょうがないんだよぉ……んんっ……」

赤松「入間さんその話後で詳しく聞かせてね?」

入間「ひゃんっ!」

春川「ハァ……ま、なんだかんだ言って、いつも通りの百田だったね」

東条「裏表が無いといえば聞こえは良いけれど……春川さんにとっては少し残念なところもあったのではないかしら?」

春川「……別に、関係ないよ」

赤松「もう、春川さんも素直じゃないんだから」

春川「……そうだね。私は、アンタや最原程素直にはなれないよ」

赤松「い、今は最原君は関係ないでしょ!?」

春川「ふふ」
259 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 22:42:04.49 ID:1JvrbFpa0
〜〜〜〜

王馬(これ以上百田ちゃんに好き勝手喋らせるわけにはいかないよねー。皆、さっきから百田ちゃんのペースに飲まれちゃってるし)

王馬(そろそろ、多少強引にでも話題を変えないとね!)

王馬「ま、百田ちゃんと春川ちゃんが固い絆で結ばれてるのはよくわかったよ」

百田「おう、分かってもらえたみたいで何よりだ」

王馬「ただ、ちょっと思ったんだけど……さっきから俺たち、パンツの話ばっかりしてない?正直食傷気味だよ」

最原「え?い、いや……そういうわけでも無いと思うけど」

天海「まぁ、今まで話題に上がった女子って……東条さん以外皆スカート短いっすもんね。必然的に、そっちに話題が流れてもしょうがない気がするっすよ」

王馬(お、天海ちゃん、ナイスアシスト!)

王馬「じゃあ、今度は趣向を変えてスカート長めの女子の話でもしよっか!そうすれば、パンツの話題から一旦離れられるでしょ」

星「俺は構わねぇが……最原がガッカリするかもしれねぇぞ?」

最原「ぼ、僕だって別に構わないよ!」

真宮寺「……だけど、東条さん以外で、ミニスカートじゃないのって……」

王馬「あーそっか。候補者は1人だけだね」


王馬「だって……白銀ちゃんしかいないもんね!」
260 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/03(日) 22:42:54.03 ID:1JvrbFpa0
以上です
261 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:03:03.52 ID:Y8Qh1SCY0
〜〜〜〜

白銀「あー……とうとう私の番が来ちゃったかぁ」

赤松「やっぱり、この流れだと全員に話題振られるよね……」

茶柱「くっ……女子達が次々と犠牲になっているというのに、このまま手をこまねいて眺めることしか出来ないというのでしょうか……!」

春川「犠牲って……大げさでしょ。せいぜいあの程度だよ」

東条「貴女がそれを言うのね」

夢野「既に自分の番が終わったやつは気楽じゃのう……」

白銀「まぁでも、自分がどう思われてるかってのは地味に気になるし、ポジティブに考えるとするよ」


星『白銀か……アイツは女子の中じゃまだとっつきやすい方だな』

天海『誰とでも気軽に話してくれるタイプっすからね。入学当初は赤松さんと同じくらい話しやすかったっすよ』

最原『僕も、白銀さんとは比較的早く仲良くなれた感じがするよ』

真宮寺『尖った個性を持っていた他の女子と比べて、比較的落ち着いた感じだったからネ。たまに妄想の世界に旅立っているようだけど』

百田『アイツ自身も、超高校級のコスプレイヤーっつう尖った才能持ってんのにな』
262 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:03:57.94 ID:Y8Qh1SCY0
星『……その割には、アイツがコスプレしてるところ見た覚えがねぇ気がするが』

天海『……そういえば、俺も無いっすね。結構話す方だとは思うんすけど』

最原『ああ、それは白銀さんの信念に基づくものだと思うよ。彼女、コスプレはTPOを弁えて楽しむものだって言ってたから』

最原『特別なイベントでもない限りは、この学園内じゃ、白銀さんの研究教室内くらいでしかコスプレしないんじゃないかな?』

真宮寺『へぇ……それは立派な心掛けだネ』

王馬『真宮寺ちゃんなんて、いっつもコスプレしてるようなもんなのにね!』

真宮寺『……まァ、それも否定はできないネ』

真宮寺『確かに入学直後、白銀さんに『それ何のキャラのコスプレ!?』って聞かれた覚えがあるヨ』

百田『マジかよ……白銀のやつ、勇気あるな……』

王馬『その時期、話しかけたくない奴ランキングぶっちぎりでナンバーワンだったもんね真宮寺ちゃん』
263 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:06:14.68 ID:Y8Qh1SCY0
星『確かに、白銀のそれは立派な心掛けではあるんだが……』

百田『なんか、イマイチ印象が薄いよな。別に悪いやつでもないし存在感が無いわけでも無いんだが』

王馬『本人がいっつも口にしてる、『地味』ってやつだね!』

最原『う、うーん……確かに、ウチのクラスは男子も女子も個性的だから、相対的に見ればそう、かも……』

星『他が濃すぎるだけで、女としちゃあ間違いなく上玉の部類なんだがな』

天海『背も高いし、スタイルもいいっすからね。それでいて明るく、誰とでも分け隔てなく接してくれる……』

真宮寺『普通の学校だったら……日常に色を添えてくれる、『学園のアイドル』的な存在になっていてもおかしく無いよネ』

最原『当然の権利のように僕より身長高いからね。……さっきも言ったけど、僕高校生男子の平均身長なのにさ』

星『学園のアイドルどころか、ファッションモデルだってやれるぜ。あのレベルならな。ただ……』

星『俺の見たところ、身長は東条のほうが高い気がするな』

天海『胸は入間さんや赤松さん、茶柱さんの方が大きそうっすね』

星『……一流の素質を持っていながら、周りに超一流の素材が集まってるせいで、相対的に地味な印象になっちまってるのは……否めねぇな』

真宮寺『ククク……罪作りな場所だネ、この『才囚学園』は』
264 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:07:47.21 ID:Y8Qh1SCY0
百田『でも、あの性格とあの容姿なら、一歩学園を出たらモテまくっててもおかしくねーよな?』

最原『うん、白銀さんは学外のイベントにも積極的に参加してるし、交友関係も広そうだしね』

最原『最近じゃ、企業のスポンサーが付くレベルの人気らしいからね。衣装代を気にする必要がなくなったって喜んでたよ』

王馬『へぇー。結構手堅くやってんだね』

天海『なんというか、学園外に普通に彼氏がいる、って言われても驚かないっすよね』

星『確かに、普通にいそうではあるな。男にも免疫がありそうだ。コスプレイヤーなんてやってりゃ、嫌でも野郎の視線に慣れるだろうしな』

百田『……』

天海『……』

真宮寺『……』

星『……』

最原『……』

王馬『……ねぇ、他に何か無いの?ホラ、白銀ちゃんって地味に貴重なメガネっ娘でもあるし!』

百田『メガネならゴン太もかけてるじゃねーか』

王馬『あ、百田ちゃんはもういいよ』

百田『なんだぁ!?』
265 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:10:18.86 ID:Y8Qh1SCY0
王馬『そうだ、最原ちゃんは白銀ちゃんのコスプレ見たことあるんでしょ?感想とか無いの?』

最原『あ、うん……そうだね……確かに白銀さんのコスプレは凄いよ』

最原『……なんせ、骨格レベルで変わるからね、彼女。声も身長も……性別すら超越してそのキャラクターそのものに完璧になりきるんだよ』

星『そ、そいつは確かにとんでもないが……それはコスプレっていうのか?』

最原『……正直、どうだろう。目の前で見てても、全く原理がわからないからね……』

王馬『……じゃあさ、露出の多い、エッチな衣装のコスプレとかは見せてもらったこと無いの?』

最原『うーん……基本的に、白銀さんはそういうのは好まないかな。たまにはそういうのもすることはあるけど』

王馬『お!いいじゃんいいじゃん!じゃあ、最原ちゃんはそれを見て、興奮しちゃったりするの?』

最原『……ただ、さっきも言ったけど、白銀さんはそのキャラに完璧になりきるんだ。つまり、元の白銀さん要素がゼロになるんだよ』

最原『さから、『女友達がエッチなコスプレしてる』のを見てるって言うよりは、『フィクションのキャラクターそのもの』を見てるって感じがして、正直そこまで……』

王馬『……』

最原『……』

王馬『……次、いこっか!』

最原『そうだね』
266 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/06(水) 22:10:47.27 ID:Y8Qh1SCY0
以上です
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 22:18:04.70 ID:RGIG/ioz0
ファンだったら楽しめると思うが、目の前に知らんキャラが現れても微妙な反応になるか
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 02:23:33.23 ID:Saqigh1Fo
改めてみると本当に掴みどころがないな白銀……
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 07:14:48.24 ID:Wr9RmIZ4O
黒幕以外の属性が存在しない女
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 07:37:39.50 ID:2HVZz0y+O
ここまで盛り上がらないとそれはそれで残念だな
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 10:27:27.14 ID:IKVV9rLa0
これでもう最原の前でエッチなキャラのコスプレしてくれる事もなくなったな
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 11:04:33.93 ID:+jkMeNiGo
外見も性格も一番地味で現実寄りなのに能力は最も現実離れしているという
273 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/09(土) 01:45:12.77 ID:KBGbhKDc0
白銀「……えぇ!?私の話、アレで終わり!?」

入間「結局、地味以外の評価は無いみてーだな。これで自他共に認める、名誉地味眼鏡ってわけだ!」

茶柱「で、ですが、評判は悪くないみたいでしたし……」

赤松「そ、そうだよ。ホラ、素質は一流とか……」

白銀「漫画とかだと噛ませで終わるやつじゃんそれ!」

夢野「別に、学園外でモテモテならばそれはそれで良いではないか。スポンサーが付くほど人気があるのなら、男なんていくらでもよってくるじゃろ」

白銀「この白銀つむぎが金やちやほやされるためにコスプレをしていると思っていたのかァーーーーッ!!」

入間「ひっ」ビクッ

白銀「あ、ゴメン。一回言ってみたかったんだよね」

東条「まだ、彼氏がいそうとも言われただけマシではないかしら」

白銀「うーん……でもそれも、私が魅力的だから、みたいなポジティブな考えによるものじゃ無さそうだよね……」

白銀「アイツ男慣れしてそうだし、普通に男いるんだろ?みたいな」

東条「……」
274 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/09(土) 01:46:45.19 ID:KBGbhKDc0
アンジー「主は言いました……地味であることは悪ではない、と」

白銀「……うん、私もよくわかったよ。普段自分で地味地味言ってるけど……人に言われると案外ダメージあるんだね」

白銀「やっぱり、私もパンチラの一つでもしないと、ヒロイン候補にはなれないのかなぁ……」

春川「……もうその手の話はいいから」

入間「手っ取り早く、ドスケベな衣装でコスプレでもすりゃいいじゃねーか。童貞どもが目の色変えて視姦してくれるぜ!ヒャーッヒャッヒャッ!」

白銀「むっ……その発言はいただけないよ。コスプレっていうのは、自己顕示欲を満たすものじゃなく、キャラクターへの愛情を示すものなんだから!」

白銀「自分がちやほやされるためだけにキャラクターを利用するのは、私許せないからね!」

入間「けっ、めんどくせーオタクだな。そんなんだからあの最原にさえ微妙とか言われてんだろうが!」

白銀「うぐっ……!」

赤松「最原君を計測器扱いするのはやめてあげない?」
275 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/09(土) 01:48:52.29 ID:KBGbhKDc0
王馬『次の子は、話題に事欠かないと思うよ!なんせある意味、真宮寺ちゃん以上の異端児だからね!』

最原『異端……?』

真宮寺『人のことを異端扱いは止めて欲しいネ。まァ、誰かは何となく察しは付くけど』

王馬『そう!アンジーちゃんだよ!』

天海『満を持して、って感じっすかね』

星『クラスの女子の中で、ある意味一番尖ってる奴だからな』

百田『アンジーか……アイツ捉えどころがなくて何かおっかねぇんだよな……』

王馬『それは百田ちゃんがビビりなだけでしょ』

百田『はぁ!?そ、そんなわけねーだろうが!』


アンジー「ありゃま。今度はアンジーの番になったよー」

白銀「くっ……王馬君もかなり露骨に私の話題から切り替えたね……」

赤松「さっきまでは一応、自然な流れで話を発展させてたのにね……」

春川「それでも王馬の話に普通に乗ってる辺り、アイツら、完全に自分達の目的忘れてるんじゃない?」

東条「これでいいのよ。これだけ男子が集まっているのだから、特定の1人に話題を限定するよりも余程健全よ」

夢野「自分から矛先が逸れて嬉しそうじゃな東条」

東条「そんなことはないわ。これも滅私奉公ですもの」

入間「便利な言葉だなオイ」

アンジー「皆どんな話を聞かせてくれるのかなー?楽しみだねー!」

茶柱(や、やはりアンジーさんは、転子たちとは感性が違いますね……)
276 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/09(土) 01:50:30.89 ID:KBGbhKDc0
>>265
×最原『さから
○最原『だから


以上です
277 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/10(日) 23:55:24.70 ID:pkXsgqdw0
天海『アンジーさんを初めて見た人が思うことって、やっぱり……』

百田『ああ、アレだろ。『アイツ、寒くないのか?』って』

星『まぁ、似たようなもんだな。流石に水着にコート羽織っただけのアレが制服と言われた時は度肝抜かれたぜ』

王馬『真宮寺ちゃん以上に攻めてるよねー。他にもツッコミどころ満載の服装いっぱいあるけど、アンジーちゃんの前では霞んじゃうもんね』

最原『冷静に考えれば、メイド服が制服っていうのも普通じゃないんだけど……』

天海『アンジーさんのアレ見た後だと、特に違和感ないっすもんね』

王馬『寒さはともかく、羞恥心はどうなんだろうね。見た感じ平然としてるけどさ』

最原『多分、本人は全く気にしてないと思うよ』

王馬『だよねー!けど、本人は気にして無くても、こっちとしては困っちゃうよね、最原ちゃん?』

最原『……まぁね。正直、未だにアンジーさんの姿見るたびドキッとするよ』

星『ま、ちょっとばかし思春期の男子には刺激が強いかもな』
278 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/10(日) 23:56:03.42 ID:pkXsgqdw0
最原『……と、というか、さっきから僕ばっかり槍玉にあげられてるけどさ……皆はどうなの?』

百田『どうなの、ってどういうことだ?』

最原『だって、同級生の女の子があんな露出の多い格好してたり、ふとした拍子にパンツが見えちゃったりするんだよ?』

最原『しかもホラ、ウチのクラスの女子って皆か、可愛いし……ドキドキしないほうがおかしいと思うんだけど』

天海『まぁ俺は年の近い妹がいたんで……多少は女性に免疫付いてるっすよ』

真宮寺『僕も姉さんがいるからネ。クラスの女子も皆容姿端麗だけど……姉さんには及ばないヨ』

星『……俺にそれを聞くのか?』

百田『俺は、えーっと……特に無いけど、まぁボスだしな!』

最原『……』

王馬『聞いた相手が悪かったね最原ちゃ〜ん』
279 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/10(日) 23:58:29.48 ID:pkXsgqdw0
百田『そういえば、アンジーって肌褐色だけどよ、アイツってどこ生まれなんだ?』

星『アンジーって名前からして、ハーフだとは思うんだが……それ以上のことは何にもわかんねぇな。多分、南国出身ってくらいか?』

百田『島だとか神様だとかイケニエだとか……不穏なことばっかり言ってるけど、肝心なことはさっぱりわかんねぇんだよな』

王馬『百田ちゃん、オカルト系の話苦手だもんねー』

百田『だ、だから違うって言ってんだろうが!』

天海『少なくとも、日本生まれ日本育ち、ってことは無いっすよね。言葉のイントネーションも独特ですし』

真宮寺『最原君なら、夜長さんの出身地なり、育った環境なり……何かしら聞いてるんじゃない?』

最原『いや、僕もアンジーさんの出身地は知らないよ。聞いてもはぐらかされちゃうんだ』

最原『だからむしろ、真宮寺君なら何か知ってるんじゃないかって思ってたくらいだよ』
280 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/11(月) 00:03:09.89 ID:dBcDWGpg0
真宮寺『そうかい、残念だヨ。そして、僕もその期待には答えられそうにないネ』

真宮寺『僕も一応、『超高校級の民俗学者』として、日本だけじゃなく、世界中色んな国の風習、儀式を学んできたつもりだけど……』

真宮寺『残念ながら、夜長さんの出身地に関しては全く検討がつかないんだ』

真宮寺『さっき百田君も言及した『神への信仰』、そして『イケニエ』……これだけなら該当する地域や民族はいくらでも存在するんだけど』

真宮寺『……お祈りした者の望む姿に形を変える神様なんて、聞いたこともないヨ』

最原『そっか……真宮寺君でさえ心当たりが無いとなると、もうお手上げだね』

真宮寺『個人的に、何度か夜長さんに島の文化やしきたり……そして、信仰の対象である『神様』について聞いてみたりもしたんだけど、のらりくらりと躱されてしまってネ』

星『結局、あいつの生い立ちについては謎のまま、ってわけか』

真宮寺『まァ、それはそれでこちらで考察する楽しみがあるからネ。それに……』

真宮寺『例え彼女が多くの謎を抱えていたとしても……彼女の持つ美しさが色褪せることはないと思うヨ』
281 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/11(月) 00:05:06.62 ID:dBcDWGpg0
以上です
282 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/12(火) 01:18:25.56 ID:TLvOyuUs0
夢野「確かに、アンジーに関してはウチらも知らないことが多いからのう」

白銀「『秘密は女を女にする』ってやつだよね!」

東条「それは少し違うのではないかしら?」

アンジー「別に、アンジーは教えてあげても良いんだけどね。ただし、神様にお祈りしてくれたらねー!」

入間「俺様はカルトに興味はねーんだよ!」

アンジー「うーん、可哀想だけど未兎には罰が当たるねー」

入間「ひぐぅ!?」

赤松(……最原君、本当は女の子なら誰でも良いんじゃ……)

春川(……百田って性欲あるの?アイツも思春期の男子の筈だよね?)

茶柱「あ、あの……お二人とも、大丈夫ですか……?」
283 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/12(火) 01:21:19.06 ID:TLvOyuUs0
王馬『じゃあ、そんな真宮寺ちゃんに質問するけど、ズバリ、アンジーちゃんの魅力って何?』

真宮寺『そうだなァ……彼女の持つ一番の美しさは、その心の強さだと思うヨ』

最原『心の……強さ?』

真宮寺『芯の強さと言い換えても良いかもネ。彼女は困難を目の当たりにしても動揺せず、感情を剥き出しにもせず、常に自分のペースを保っている』

百田『たまにおっかねぇ顔はするけどな……』

真宮寺『おそらく、彼女は……どんな絶望的な状況に追い込まれても、決して自分を見失うことは無いと思うヨ』

真宮寺『それが彼女の信仰心から来るものなのか、それとも生まれ持っての素質なのか……そこのところは定かではないけどネ』

真宮寺『そしてその信仰心の高さも、彼女の一途さ、真摯さの現れと言えるかもしれないネ』

王馬『ふーん……真宮寺ちゃん、随分とアンジーちゃんを買ってるんだね』

真宮寺『まァ、多少は贔屓目も入ってるかもしれないヨ。何せ、彼女は僕と仲良くしてくれる数少ない女子の1人だからネ』

星『何だ?お前、女子に嫌われてるのか?』

真宮寺『こんな格好をしているせいか、一部の女子からひどく警戒されてしまっていてネ。話しかけても、いい顔をされないんだヨ』

真宮寺『僕と普通に接してくれる女子なんて……それこそ、夜長さん、赤松さん、白銀さん、夢野さん……それに東条さんくらいしかいないからネ』

百田『そうか……お前も苦労してるんだな……?……って、普通に多いな!?』

天海『それだけいれば十分じゃないっすかね?』

真宮寺『ククク……友達は多いに越したことはないからネ』
284 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/12(火) 01:23:53.30 ID:TLvOyuUs0
茶柱「ゆ、夢野さん……?いつの間に、真宮寺さんと仲良くなったんですか!?」

夢野「クラスメイトなのだから、普通に会話くらいするじゃろうが……」

赤松「茶柱さんも、偏見を捨てて真宮寺くんと仲良くしてみたらどう?見た目ほど……って言ったら失礼だけど、悪い人じゃないよ」

茶柱「う、うーん……ですが、どうも真宮寺さんは苦手なんですよね……」

茶柱「視線を感じると、妙な気分になるんです。何というか、こう……首筋の辺りがゾワゾワするような、何か別の世界線でひどい目にあったような……」

夢野「何じゃ、それは。被害妄想も大概にせんか」

茶柱「そ、そうじゃないんですよ!夢野さぁん……!」

アンジー「うーん……是清、褒めてくれるのは嬉しいんだけど、もっと可愛いとかそういうこと言って欲しいな」

白銀「心が強い、って言われても女の子は喜ばないよね……」

東条「春川さん、貴女も真宮寺君は苦手なのかしら?」

春川「ん……茶柱ほどではないけど、どうも不気味なものを感じるんだよね。少なくとも、二人きりにはなりたくないかな」

東条「変わったところはあるけど、そこまで言うほど怖い人でも無いと思うわ」

春川「まぁ、私の考え過ぎってこともあるかも知れないね」

入間「ん?俺様アイツに話しかけられた覚えないぞ?」
285 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/12(火) 01:27:28.12 ID:TLvOyuUs0
以上です
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 01:37:44.07 ID:U1saYIoh0
入間さんはほら、民俗学と対照的な先端科学にいるからじゃないかなー(メソラシ)
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 07:29:50.10 ID:XYoo39JaO
アンジーは全シリーズ中で唯一、汗も涙も流してなかった気がする
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 09:22:53.65 ID:j4kYOHzZo
入間はね…
唯一真宮寺がガチで怒ってたっぽいからね
289 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 00:21:43.56 ID:wLfiCzqG0
真宮寺『加えて言うなら……そういう天真爛漫で、人懐っこいところもまた、夜長さんの魅力かもしれないネ』

天海『確かに、アンジーさんもまた誰とでも分け隔てなく仲良くなれるタイプっすよね。皆のことも名前で読んでますし』

星『名前呼びってのは、他人との距離感を縮めるのに、強引だが一番手っ取り早い方法だからな。アイツが意図してやってんのかはわからねーが』

最原『思い返すと……確かに、アンジーさんはグイグイと積極的に距離を詰めてくるタイプだったね』

最原『最初は戸惑ったりもしたけど、今ではかなり仲良くなれたと思ってるよ。彼女の持ち前の明るさに元気付けられたことも、一度や二度じゃないしね』

百田『まぁ、そうだな。アイツの明るさは俺も認めてる。だがよ……』

百田『たまには怒ったり泣いたりすることだって、人間には必要なんじゃねーかとも思うんだよな。ま、余計なお世話かもしれねぇけどよ』

百田『いつも明るく元気よく、ってのは立派だが……ずっとそれじゃ疲れちまうだろ?たまには弱い所を見せたっていいじゃねぇか』

百田『それを補い合ってこそ、より絆も深まると思うしな!』

王馬『よっ!常に弱い所を見せてる百田ちゃんが言うと説得力があるね!』

百田『お前さっきから喧嘩売ってんのかぁ!?』
290 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 00:23:36.94 ID:wLfiCzqG0
最原『ハハハ……あっ、そういえば……』

星『どうかしたか?最原』

最原『アンジーさんについてちょっと思い出したことがあるんだ。もしかしたら、真宮寺君の考察の手助けができるかもしれないよ』

真宮寺『へェ……聞かせてもらってもいいかな?』

最原『うん。これはつい最近アンジーさんに教えてもらったことなんだけど……』

最原『アンジーさんが育った島では、仲良くなったら友好の証として一緒に『柔軟体操』をするらしいんだ』

天海『……柔軟体操、っすか?』

星『なんだぁ、そりゃあ……?』

最原『僕も、聞いた時は戸惑ったよ。それで、僕も今度アンジーさんと一緒に柔軟体操をすることになったんだ』

百田『うーん……俺達がやってるトレーニングみたいなもんか?』

最原『それもまだ良くわかってないんだよね。だから、もしかして真宮寺君なら、そういう風習がある地域に心当たりがあるんじゃないかと思ってさ』
291 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 00:24:40.31 ID:wLfiCzqG0
真宮寺『……参ったネ、全く見当がつかないヨ。それどころかむしろ、更に謎が深まった気がするヨ……』

最原『そっか……かなり珍しい文化だから、この情報ならもしかして、と思ったんだけど……』

真宮寺『もしかしたら、その『柔軟体操』っていうのは……そのままの意味じゃないのかもしれないネ』

最原『え?』

真宮寺『何かの隠語かもしれない、ってことサ。そこら辺は、実際にアンジーさんと柔軟体操をすれば判明すると思うヨ』

最原『確かに、それもそうだね』

真宮寺『良かったら、後でその内容も僕に教えてくれると嬉しいなァ』

最原『わかったよ。アンジーさんも、人に言えないようなことはしないと思うからね』

292 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 00:26:27.03 ID:wLfiCzqG0
赤松「……アンジーさん。柔軟体操って、何するの?」

アンジー「柔軟体操は柔軟体操だよー」

赤松「アンジーさん、柔軟体操って何?」

アンジー「柔軟体操は柔軟体操だよー」

赤松「柔軟体操って何!?」

アンジー「柔軟体操は柔軟体操だよー」

茶柱「さ、流石に……人には言えないようなことをするつもりではない……ですよ、ね……?」

アンジー「……」

茶柱「な、なんで無言になるんですかぁ!?」

春川「あの馬鹿は、相変わらずだね。誰にでもお節介焼こうとしてさ」

東条「でも、満更でも無いのでしょう?」

春川「……別に、そうわけじゃ」

夢野「流石にもう取り繕うのは無理があるじゃろ」

白銀「さっきから、百田君のことばっかり気にしてるもんね春川さん」

入間「何ニヤけてんだよ気持ちわりーな」

春川「……」
293 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 00:28:17.15 ID:wLfiCzqG0
以上です
294 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 22:54:33.81 ID:wLfiCzqG0
天海『そういえば、最原君に聞きたいことがあるんすけど……』

最原『え?僕?』

天海『さっき、春川さんのスカートの話題になった時、『赤松さんや茶柱さんも同じくらい短い』って言ってたじゃないっすか』

最原『……そんなことも言った気がするね』

天海『その時、どうも引っかかったんすよ。だって、他にもスカート短い人はいるっすよね?』

百田『確かに、アンジーだって十分ミニだしな』

最原『いや、だってアンジーさんは水着じゃ……』

天海『アンジーさんだけじゃないっすよ。他にも、ミニスカートの人はいますし』


夢野「お?天海は気付いたようじゃのう。その通りじゃ、言ってやれ言ってやれ」

茶柱「だ、駄目ですよ夢野さん!この流れだと、次は夢野さんが犠牲に……!」

夢野「遅いか早いかの違いじゃろう。こういうことはさっさと終わらせてしまうに限るわ」

茶柱「くっ……複雑ですが、逞しい夢野さんも素敵です!」



天海『だってホラ、入間さんもかなり短いっすよね?』



夢野「……んあ?」

入間「お、俺様か!?」

白銀「あー、そっち行っちゃったかー」

アンジー「ドンマイだね秘密子ー。そしてウェルカム未兎」

春川「……覚悟しておきなよ」

入間「や、やめろよぉ……脅すなよぉ……」
295 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 22:55:45.62 ID:wLfiCzqG0
最原『入間さん?……そういえば……』

星『言われてみりゃあ、確かにそうだな。あの場面で、アイツの名前が上がらないのは変だぜ』

最原『う、うん……特に意識してたわけじゃないんだけど……普通に忘れてたみたいだ』

王馬『にっしっしー。そいつはどうかな?最原ちゃん』

最原『え?』

王馬『俺が思うに、それは忘れてたわけじゃなくって……最原ちゃんの認識の問題だと思うよ』

最原『……認識って、どういうこと?』

王馬『つまり、最原ちゃんの中では、入間ちゃんの……ミニスカート以外の別の部分に意識が集中してるから、印象が薄れちゃってるってこと!』

百田『別の部分、って言ったら……』

天海『……胸っすね』

最原『!?』
296 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 22:56:32.91 ID:wLfiCzqG0
入間「ひぎっ!?い、いきなり下ネタかよぉ……!」

白銀「え?今ので?」

茶柱「口を開けば胸だの下着だの……男死達は本当にどうしようもないですね!」

夢野「……それを覗き見てるウチらもじゃな」

茶柱「……」

春川「そのほとんどの話題の中心にいるのは最原だけどね」

赤松「……最原君も男の子だし、と思って今までは大目に見てたけど……コレからはもうちょっと厳しく接したほうがいいかな?」

アンジー「これから先の会話内容によっては、終一もイケニエだねー」

東条「……本来、男子高校生ならば彼くらいの感性が普通なのではないかしら?」
297 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 22:58:57.78 ID:wLfiCzqG0
王馬『そういうこと!最原ちゃんの中では、入間ちゃん=おっぱいの図式が成立してるから、ミニスカートって言われてもピンとこなかったわけ!』

最原『ちょ、待ってよ!別に、そんな……!』

天海『けど確かに、入間さんの胸って凄いっすもんね』

星『全くだ。あのプロポーション……女優でも中々お目にかかれねぇぞ』

星『高校生離れした……いや、日本人離れした、天性の曲線美だ』

百田『確か、アイツも終一より背高かったよな?……いや、マジでどうなってんだウチのクラスの女子は』

天海『外見だけでも、オーディションでもしたのかと思うくらい高水準っすもんね』

最原『ちょ、ちょっと、勝手に話進めないで!』

王馬『じゃあ、最原ちゃんは入間ちゃんの胸に目が行かないんだ?あのわざとらしく露出させた谷間にも興味なし?』

最原『……いや、そりゃあ……嫌でも、目に入っちゃうけどさ』

王馬『はい、最原ちゃんの目に入っちゃういただきましたー』
298 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/13(水) 23:00:17.51 ID:wLfiCzqG0
以上です
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 19:50:54.03 ID:QCx7WV9IO
そら人気ドラマのオーディションならルックスも重要やよね
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 23:08:43.37 ID:p2HVQZaA0
301 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 21:52:34.64 ID:vdFpCGnP0
星『いや、そいつはしょうがないと思うぜ。男なら、アレに目が行かないほうがどうかしてる』

天海『巨乳率が高いウチのクラスの中でも……随一の大きさですもんね』

百田『でけぇだけじゃなくて、胸元露出して谷間まで見えてるもんな……ありゃ男子には目に毒だぜ』

最原『……百田君でも、そう思うんだね』

百田『ん?当たり前じゃねぇか。でかい胸ってのはやっぱ……ロマンがあるからな!』

最原『ははは……春川さんには今の言葉、言わないほうがいいよ』

百田『ばっ……当たり前だろうが!アイツにそんなこと言ったらぶっ飛ばされるっつーの!』

王馬『パンツの話題には食いつかなかった百田ちゃんですら、胸の話題になったらこれだもん。やっぱりおっぱいって凄いね!』


春川「……」ドンドンドン

茶柱「は、春川さん……お願いですから……床、凹んじゃいますから……」

春川「……百田も、最原も……覚悟しておきなよ……」

アンジー「終一、余計なこと言っちゃったねー。これはオシオキが必要だよ」

赤松「その時は、私も混ぜてもらおうかな。ちょーっと見境ないと思うんだよね、最原君」

白銀「これが男子高校生のおっぱいトーク……実際に聞けるなんて感激だよ……」

夢野「くっ……自分も大きいからって余裕じゃな白銀……見ておれよ、今にウチだって……!」

東条(……私から慰めの言葉をかけたところで、きっとただの嫌味にしか聞こえないでしょうね)

入間「な、何だよコイツら……人のことやらしい目で見やがってよぉ……!お、俺様、マワされちまうのか……!?」

入間「ああっ!でも、それはそれでっ……ああんっ!」

白銀「入間さん、なんか違う世界に旅立っちゃってるみたいだけど……」

夢野「しばらくしたら戻ってくるじゃろ。放っておけ」
302 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 21:54:48.23 ID:vdFpCGnP0
真宮寺『……』

王馬『……対照的に、真宮寺ちゃんは興味薄そうだね。おっぱい嫌いなの?』

真宮寺『別に、そういうわけじゃないヨ。ただ……僕としては、人の美しさというのは外見だけで決まるものでは無いと考えているからネ』

真宮寺『見た目の美しさは必ず、加齢によって徐々に失われてしまうもの……そんなものに、人間の価値の重きを置きたくないんだヨ』

真宮寺『確かに、入間さんは容姿だけなら、女子の中でも上位を争うだろうネ』

真宮寺『だけど……『それ以外』が……ちょっと残念すぎる気がするなァ……』

天海『まぁ……言いにくいっすけど……かなりぶっ飛んだ性格してますからね』

星『……あの恵まれすぎた容姿を……あのイカれた言動で全部台無しにしやがるからな。全く、勿体ねぇやつだ』

百田『アレで性格まで良かったら、全く非の打ち所がなかったかもしれねぇな。アイツの性格を知った今となっちゃあ想像できねーけどよ』

最原『もしそうだったら、今頃学園内外から引く手あまただったろうね』

王馬『実際の入間ちゃんは、性格の酷さのせいで、容姿のアドバンテージを0……いや、マイナスにしちゃってるもんね』

王馬『普通の学校だったら、間違いなく腫れ物扱いだったね!でも……』

星『それに関して言えば……正直他の連中も似たようなもんだからな。俺も含めてな』

最原『ここ、才囚学園は、そんな極端な個性も受け入れてくれるところだからね。確かに、入間さんの言動にはうんざりさせられることもあるけど……』

最原『だけど僕は、それもアリなんじゃないかと思うよ。あんな性格の彼女だからこそ、生み出せた発明品だってあったはずだ』

最原『おとなしくしてれば非の打ち所の無い美少女……なんて称号は、彼女には必要ないんじゃないかな』

真宮寺『既に自分の事を非の打ち所がない完璧な存在……と思いこんでいるようだからネ』

最原『は、はは……棘があるね真宮寺君』
303 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 21:56:26.30 ID:vdFpCGnP0
白銀「さっきまで、誰が相手でも基本べた褒めしてた真宮寺君が、ここに来てやけに攻撃的だね」

茶柱「安易に容姿だけで人を評価しない、と言えばまともな人に見えますが……男死というものは、本来女子がくしゃみしただけでも大喜びする存在な筈」

茶柱「それだというのにあの言いよう……やはり真宮寺さんは気味が悪いですね!男死とかそういう枠を超えて、人間としてどこか変です!」

夢野「お主に余計なフィルターがかかってるだけじゃと思うがの」

入間「え、えっと……これは、褒められてると喜ぶべきなのか……?それとも貶されてるって悦ぶべきなのか……?」

春川「余計なこと考えないでおとなしくしておくのがいいと思うよ」

東条「最原君は、そのままの貴女も受け入れると言ってくれたわ。多少は自分の言動を省みる必要はあると思うけれど、変に意識する必要は無いはずよ」

入間「だ、だよな!へっ!やっぱ最原のやつはどうしようもねー童貞だな!俺様の魅力にすっかりまいってるじゃねぇか!」

東条「……省みるべきなのは、そういう部分よ」

赤松「確かに、さり気なく『美少女』とか言ってたもんね、最原君。別に言う必要のない場面で」

入間「ひっ……」

アンジー「主は言いました……ここには美少女しかいないから問題ない、と」
304 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 21:57:32.46 ID:vdFpCGnP0
〜〜〜〜


真宮寺「そういう最原君こそ、もっと素直になったらどうだい?一番彼女の被害にあっているのは、他ならぬ君のはずだヨ」

真宮寺「愚痴の一つや二つ……あってもおかしく無いんじゃないかな?」

最原「うーん……正直一つや二つじゃ収まらないから、言ってもどうしようもないって気もするんだよね」

星「お前と入間、普段どんな会話してんだ?仲良く日常会話……なんてのがまかり通る相手じゃねぇだろ」

天海「確かに気になるっすね。口を開けば下ネタが飛び出すあの入間さんが、2人だけの時は一体何を話すのか……」

最原「2人だけの時でも、実際のところいつもと変わらないよ……下ネタ言ったり、発明品の実験体にしようとしたり……」

最原「……あ、そうだ。彼女、実は料理できるんだ。だからたまに、手料理を振る舞ってくれるよ」

百田「ま、マジでか!?全然イメージと合わねぇな」

星「ほう……アイツも女らしいところがあるんだな」

王馬「その発言、今だとセクハラだよ星ちゃん!それにしても、意外だね。まさかあの入間ちゃんが……」

天海「けど実際、女の子の手料理って憧れるっすよね。いや、毎日東条さんが料理作ってくれてますけど」

真宮寺「特定の誰かのために作る料理っていうのは……また別物だからネ」

星「で、肝心の腕前は如何程のモンなんだ?」
305 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 21:58:41.60 ID:vdFpCGnP0
最原「……」

王馬(最原ちゃん、今『あ、しまった』って顔したね)

百田「あっ……やっぱメシマズなのか?」

最原「……い、いや、実は……僕、その料理を……一回も食べたことが無いんだよね」

王馬「え?」

天海「それ、どういうことっすか?」

最原「え、えーっと……それは……ちょっと、色々事情があってさ。だ、だから結局、まだ一回も料理の感想も言えてないんだ」

星「……随分歯切れの悪い言い方だな」

王馬「なーんか、怪しいよね……ま、言いたくないなら放って置いてあげようか!」

百田「ん?お前にしちゃやけに素直に引き下がるな」

王馬「ひどいなー百田ちゃん。俺にだって分別くらいあるって!」

王馬(どうせあっちで問い詰められるだろうしね)
306 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 21:59:50.58 ID:vdFpCGnP0
〜〜〜〜


夢野「お主、料理なんて出来たのか」

茶柱「い、意外と女子力高いんですね……正直見くびってました……」

入間「あったりまえだろうが!料理の一つや二つ、この天才美少女入間様に出来ないわけがねぇだろうが!ヒャーッヒャッヒャッ!」

赤松「ぐ、ぐぬぬ……」

白銀「……その割に、最原君が一回も料理を食べたことがないっていうのは、変だよね?」

春川「アンタ……料理に変なもんでも入れたんじゃないの」

入間「ば、ばばばば馬鹿なこと言うなよ!お、俺様は別に髪の毛とかラブジュースとか、そんなものを料理に入れた覚えはないからな!」

春川「……まさか、本当に入れてたの?」

白銀「……うわぁ」

東条「食べ物を粗末にするのは関心しないわね」

赤松「い、入間さん!最原君になんて物食べさせようとしてたの!?」

アンジー「ちょっとこれは未兎にもキツいオシオキが必要かもねー」

入間「ああああああんっ!」
307 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 22:03:56.14 ID:vdFpCGnP0
〜〜〜〜


最原「そ、そうそう。入間さんとの会話内容だったね。えっと……キーボ君のメンテナンスや新装備のことなんかもよく話してくれるね」

王馬「ああ、なんか装備が追加される度にドヤ顔で俺に解説してくるんだよねーあのポンコツロボット。大した機能でも無いのにさ」

最原「あとは、そうだな……あ、そうだ。王馬君の事も、結構話してくれるよ」

王馬「……え?俺?」

最原「うん。イタズラされたとか、罵倒されたとか……あとは発明品パクられたー、とかね」

王馬(ま、今もパクってるしね)

百田「お前、入間にそんなにちょっかい出してんのか?まさかいじめてるわけじゃねぇだろうな?」

王馬「人をいじめっ子みたいに言わないでよね百田ちゃん。そんなつまんない事するわけないじゃん」

最原「うん、僕も王馬君がいじめてるとは思ってないよ。彼女も、口では色々言ってるけど……王馬君に構ってもらえて嬉しいんじゃないかな」

王馬「……」

最原「入間さんって、あんな性格してるから、最初は中々クラスにも溶け込めなくて……話し相手は赤松さんくらいだったよね」

王馬(うちのクラスそういう人多くない?)
308 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 22:05:44.61 ID:vdFpCGnP0
最原「今ではなんだかんだクラスの一員として受け入れられてるけど、それでも敬遠しがちな人もいるみたいだし」

真宮寺「……」

最原「そんな彼女を放っておけなくて、僕もちょくちょく一緒に過ごす機会をつくってるんだけど……もしかしたら、王馬君も同じような事考えてるんじゃないのかな?」

最原「イタズラっていう手段を使って、彼女が孤独を感じないようにしてるんじゃないの?」

王馬「……ちょーっと妄想が過ぎるんじゃない?最原ちゃん。つまんないよ、そういうの」

星「ふっ……お前も素直じゃねぇな、王馬」

百田「なんだかんだ、お前もクラスの一員として行動してるんだな!見直したぜ!」

王馬「あー暑苦しい暑苦しい」

王馬(ちょっとばかし思わしくない流れだねこれは。向こうであの淫乱ピンクも調子乗ってそうだしなー)

王馬「というか、今はそういう話がしたいわけじゃないでしょ。入間ちゃんが女の子として魅力的かどうか、大事なのはそっちだよ!」

天海「女性としての魅力っすか……まぁさっきも話しましたけど、容姿だけならほぼパーフェクトだと思うっすよ」

天海「ただ、やっぱり言動にはもう少し気を使って欲しいっすね。いくら容姿端麗で才能に恵まれていると言っても、それで全てを許容できるわけじゃないっすからね」

真宮寺「同感だヨ。彼女は、観察対象としては中々に興味深い素材ではあるんだけど……女性としての魅力には欠けている、と断言するヨ。僕にとっては、ネ」

星「相変わらず歯に衣着せぬ物言いだな、お前は」


「――あれ?皆さん、こんなところで何をしているんですか?」
309 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/16(土) 22:06:20.27 ID:vdFpCGnP0
以上です
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 02:36:16.09 ID:Ip31YMwU0
入間の魅力はキーボが喋るか
このクラスでの赤松の負担ちょっと大きいな、本人は負担なんて思ってないだろうけど
311 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/17(日) 22:56:51.16 ID:qUbT4wmW0
王馬「あれ?キー坊じゃん。そっちこそこんなところで何してんの?ここには雑草生えてないよ?」

キーボ「人を草刈りロボット扱いするのはやめて下さい!それにしても、見たところ男子の殆どが集まっているようですが……」

百田「今度はキーボか、ここも随分と人が増えたな」

最原「キーボ君は、人って言っていいのかな……?」

天海「あ、キーボ君もコーラ……は、飲まないっすよね」

キーボ「……相変わらず、この学園にはロボット差別が横行していますね。今の一連の発言、然るべき機関に報告させて貰いますからね!」

星「お前の所属も相変わらず謎だな……」

真宮寺「そういう君は、どうして図書室を訪れたのかな?読書をしに来たようには見えないけど」

キーボ「僕は入間さんを探していたのですが……入間さんどころか誰一人クラスメイトの姿が見当たらなかったので、学園中をあちこち探し回ってたんです」

百田「誰一人って……女子も誰もいなかったってのか?」

キーボ「ええ。途中で王馬クンには遭遇しましたが、それ以外は誰にも会いませんでしたね」

最原(皆、茶柱さんの研究教室にいるだろうからね)

王馬「その様子だと、まだ入間ちゃんは見つかってないみたいだね」

王馬(ま、見つかる筈無いけどね!)

キーボ「ええ、その通りです。しかし、困りましたね……人の話し声が聞こえたので、もしかしたら、と期待していたのですが」

星「しかし、妙なこともあるもんだな。女子連中はどこに消えたんだ?」

真宮寺「案外、僕達と同じように……女子達は女子達で、密談に勤しんでいるのかもしれないネ。クックック……」
312 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/17(日) 22:58:16.62 ID:qUbT4wmW0
〜〜〜〜


夢野「今度はキーボまで来おったか……」

茶柱「更に人が増えるんですか……失礼、キーボさんはロボットでしたね」

白銀「ど、どうしよう!?今ので、バレたりしないよね!?真宮寺君の意見も地味にニアピンだし!」

春川「アイツのはただの冗談でしょ。気にすること無いよ」

東条「私達がここにいることは、最原君と王馬君も知っているのだから、有耶無耶にして誤魔化すでしょうね」

入間「なんだあのナメクジ野郎!この完璧な肉体美を誇る入間未兎様のどこが女としての魅力に欠けるってんだ!チ○コ溶けてんじゃねぇか!?」

アンジー「多分、そういうところだと思うなー」

赤松「まぁ、キーボ君なら……あんまり過激なことは言わないんじゃないかな」

春川「……王馬が何かやらかすかもしれないけどね」

赤松「うっ……」
313 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/17(日) 23:00:00.92 ID:qUbT4wmW0
〜〜〜〜


天海「だけど、入間さんを探してるっていうのは……タイミングいいっすね」

キーボ「え?皆さん、入間さんの居場所を知っているんですか?」

百田「いや、知らねぇぞ。ただ、今俺達はちょうど、入間について話してたところなんだ」

キーボ「……?この人数で、ですか?」

真宮寺「彼女だけではないけどネ。この才囚学園の女子たちの……女性としての魅力や美しさ。それを語り合っていたんだヨ」

キーボ「はぁ……いまいちピンときませんね」

王馬「ま、ロボットに人間と同じ感性を期待するだけ無駄ってもんだよね」

キーボ「し、失礼な!僕だって、君たちと同じくらいの美的センスと分析力は備わっていますよ!」

王馬「じゃあ、試しに入間ちゃんについて語ってみてよ。ロボットの脳みそ……はないから、CPUをフル活用してさ!」

キーボ「そのわざとらしい言い間違えは気になりますが……まぁいいでしょう」

キーボ「入間さんの外見について客観的に評価するならば……身長や胸囲と言ったいわゆる『スタイル』という部分では、女性の平均値を大きく上回っています」

キーボ「顔立ちに関してもかなり整っている部類ですね。これらのデータを統合し結果を導き出すならば――」

キーボ「彼女は非常に優れた、いわゆる『美しい』女性と言えるでしょうね」

王馬「わーお。実にロボットらしい回答だね」

真宮寺「……僕たちはそういうことを言っているんじゃないんだヨ」
314 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/17(日) 23:00:41.46 ID:qUbT4wmW0
キーボ「え!?ま、まさか……僕の機能に何か不備が!?」

天海「いや、そういうわけじゃなくって……俺達も、入間さんの見た目の良さは認めてるっすよ」

星「だが、アイツの性格にちょっと……いや、多いに問題があるって話にもなっててな」

真宮寺「見た目だけではなく、内面も加味した美しさ……それが僕達の議題なんだヨ」

キーボ「内面、ですか。確かに入間さんの発言はやや過激な気はしますね」

キーボ「ですが、彼女の持つ才能は間違いなく一流です。僕も何度も彼女の世話になっていますし、内面を考慮しても美しいといえるのでは?」

百田「うーん……まぁ、アイツの才能がすげぇのは認めるけどよ」

最原「うん、僕達のクラスの中で、社会に与える一番影響が大きいのは、まず間違いなく入間さんだろうね」

星「だが…それは内面って言えるか?」

天海「ちょっと違う気もするっすね」

真宮寺「……才能と人となりは、必ずしも一致しないものだヨ。如何に優れた才能を有していたとしても、それだけでは人間性を評価することは難しいものサ」

王馬(『ロボットの君にはわからないかもしれないけど』の言葉を飲み込んだね真宮寺ちゃん)

真宮寺「彼女に関して言えるのは、優れているのはその外見と才能だけであって、それでは美しいとはとても――」


キーボ「えっと……それの何が問題なのでしょうか?」

真宮寺「!」
315 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/17(日) 23:02:03.27 ID:qUbT4wmW0
キーボ「確かに入間さんの言動は僕にも理解できないことばかりで、戸惑うことは多いですが……それでも彼女が優れた才能を持っているのは事実です」

キーボ「そして才能だって、立派な個性ではないでしょうか?十分にその人を評価する材料になり得ます」

キーボ「彼女は問題児かもしれませんが、だからといって彼女が生み出した優れた発明品の数々が消えるわけではありません」

真宮寺「……」

キーボ「思うに、世間の人々は、人に多くを求めすぎている気がします。例え優れた功績を残した人でも、一つでも欠点があればそこを徹底的に批判されてしまいます」

キーボ「挙句、その人が成し遂げた偉業そのものさえ否定されてしまう。僕には正直理解できません」

キーボ「どこを取っても完璧な聖人君子など存在しない。そんなことは、ロボットの僕よりも人間であるあなた達のほうが理解している筈では?」

王馬「……」

キーボ「おっと話が逸れましたね。魅力についてですが……その人に心酔し、その人の事を求めるというのであれば、どんな内容であれそれは『魅力』と言えるでしょう」

キーボ「そういう意味では、僕は入間さんに魅力を感じています」

最原「……」

キーボ「入間さんは、十分に魅力的な女性です。それは僕が保証しますよ!」
316 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/17(日) 23:06:29.18 ID:qUbT4wmW0
天海「……」

百田「……」

星「……」

キーボ「あ、あの……皆さん、どうかしましたか?急に静まり返って……僕はそんなにおかしなことを言ったでしょうか?」

真宮寺「……君が君なりによく考えていることは十分に伝わったヨ」

真宮寺「だったらこれ以上……僕がとやかく言うのは野暮ってものだネ。おとなしく引き下がるとするヨ」

天海「一人でも理解者がいるなら……それは十分に幸せなことなのかもしれないっすね」

百田「まぁ、そうだな。何を魅力と考えるかは、そいつ次第……ってことだな」

星「ロボットの癖に、随分と熱く語るじゃねぇか、キーボ」

キーボ「ほ、星クンまでロボット差別ですか!?もう、この学園に安息の地はありませんね……」

王馬「……」

最原(……?変だな、いつもの王馬君なら、『ロボットに保証されてもねー。工業製品じゃないんだから』くらいは言いそうなのに)

王馬「ま、キー坊の忠犬……いや、忠ロボットっぷりに免じて、入間ちゃんの話はここまでにしてあげよっか」
317 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/17(日) 23:07:38.58 ID:qUbT4wmW0
以上です
318 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/19(火) 00:38:48.95 ID:ez94F5B30
〜〜〜〜


白銀「えっと……これで入間さんのターンは終わり、ってことでいいのかな?」

茶柱「中々怒涛の展開でしたね……」

白銀「私の時の3倍くらい話が盛り上がってたよね……。どこの円卓の騎士だよ!って感じ」

夢野「良くも悪くも、話題には事欠かん奴じゃからな」

入間「……」

アンジー「どうしたの?未兎。ぼーっとしちゃって」

東条「今しがたのキーボ君の発言が原因ではないかしら」

赤松「キーボ君、結構ストレートに主張してたもんね。私、あんなこと言われたら顔真っ赤になっちゃうよ」

東条「先程のように?」

赤松「も、もう!」

東条「ふふ、冗談よ」
319 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/19(火) 00:40:39.14 ID:ez94F5B30
春川「それとも、さっき真宮寺に言われたことを気にしてるとか?別に、あんなの気にする必要なんて――」

入間「あ?なんで俺様があんなクソ雑魚ナメクジの発言を真に受けると思ってんだ?」

春川「……」

赤松「え?じゃあ、一体――」

入間「いや、これもしかして……俺様、逆ハーレム行けるんじゃねぇか?」

春川「……は?」

入間「だってよ、今までの会話からしてキーボと最原は俺様にゾッコンみてーだし、あの糞チビも俺様に気があるみてーじゃねぇか」

入間「つまり、このまま行けば、童貞共はみんな俺様の虜になるって寸法だ!」

赤松「……」

入間「全くしょうがねー奴らだぜ。俺様は1人しかいねぇってのによ。わかったわかった、一人ずつ相手にしてやるからかかってこいよ!」

入間「え?ちょ、ちょっと待って、2人一遍は無理だって!だ、ダメェ……そっちは違う穴だよぉ……」

東条「……」

白銀「……うわぁ」

アンジー「うーん、神様もこれは救えないって言ってるよー」

春川「……本当に、どうしようもないねコイツは」

赤松「ま、まぁ……無理に変わろうとしなくても、入間さんはこのままでいいんじゃないかな?」

赤松(これで性格まで良かったら、本当に強敵になっちゃうもんね)
320 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/19(火) 00:42:14.67 ID:ez94F5B30
夢野「ここまで話題に上がったのは、東条・転子・赤松・春川・白銀・アンジー・入間……か」

夢野「つまりとうとう……次はウチの番、というわけじゃな」

茶柱「ゆ、夢野さん……」

夢野「……そう不安そうな顔をするでない、転子。確かにウチも不安がないと言えば嘘になるが……」

夢野「それでも、既に皆が通ってきた道じゃ。ウチだけ逃げるというわけにもいかんじゃろ」

茶柱「夢野さん……!」

夢野「それに、ウチはもう昔のような無気力なウチではないわ。例えどんなことを言われようとも……受け入れてやろうではないか」

茶柱「か、格好いいです!夢野さん!」

夢野「さぁ、王馬よ。ウチは……ウチは、お主の思い通りにはならんぞ。いつでもかかってくるがよい!」


王馬『……』

王馬『じゃあ、東条ちゃんに話戻すけどさー』


夢野「んあ!?」
321 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/19(火) 00:44:06.81 ID:ez94F5B30
以上です
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 13:26:16.07 ID:bM/5R5ErO
好きな子にいじわるをしたくなる男子の鑑
323 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/21(木) 00:48:19.62 ID:Rk5FZczv0
キーボ『え?何故そこで東条さんの名前が?』

百田『あー。そういやキーボにはこの集まりの本来の目的を言ってなかったな』

最原『そういえば、話題がかなり逸れちゃってたね』

王馬『全くだよ!皆して好き勝手他の女子の話しちゃってさ!』

真宮寺『……僕の記憶が正しければ、話題を二転三転させていたのは主に君だった気がするけどネ』


夢野「な、何故ウチを飛ばして東条の話題に戻るんじゃ!?そして最原達も……何故誰も疑問に思わんのじゃ!?」

茶柱「ゆ、夢野さん……」オロオロ

夢野「あ、アレか!?好きな女の子に意地悪したくなるという……思春期男子特有のアレなのか!?」

入間「んなわけあるか!あいつら全員俺様のカキタレだからな」

白銀「入間さんのそれも妄想だけどね?」

茶柱「ゆ、夢野さん……」ポロポロ

夢野「ええい!泣くでない、転子!それではウチが……ウチが、より一層惨めになるではないか……!」

茶柱(スミマセン夢野さん……でも、どこかホッとしてしまっている転子がいます……)

茶柱(男死にも最低限の良識と良心があったのだ、と……)ポロポロ
324 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/21(木) 00:49:53.99 ID:Rk5FZczv0
赤松「流石に王馬君も、夢野さんをそういう話題に巻き込むのは気が引けたのかな……」

東条「夢野さんのため、と言うよりは男子のためではないかしら。そういう特殊な性的嗜好を持っていると私たちに勘違いされぬよう、配慮したのかもしれないわ」

春川「流石の王馬も、他の男子がロリコン扱いされるのは可哀想だと思ったのかもね」

夢野「お、お主らも何を言っておるんじゃ!ウチもお主らと同じく、花の女子高生じゃぞ!まだまだ青い果実じゃが、それでも幼女扱いされる謂れはないわ!」

アンジー「大丈夫だよー秘密子。主は言いました……それはそれで需要がある、と」

夢野「んあああああああああああああああ!」

春川「……それにしても、今更東条の話題に戻してどうするつもり?本来の目的……東条のファンクラブ活動に軌道修正したってこと?」

赤松「うーん……あの王馬君が、素直にそんなことするかな?」

東条「……正直なところ、不安しか感じないわね」
325 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/21(木) 00:50:32.69 ID:Rk5FZczv0
星『まぁ、本来の目的考えれば東条の話に戻るのは当然っちゃ当然だが……今日の所の話題は大方出尽くしたんじゃねぇか?』

天海『そうっすね。参加者が多かった分、濃い話ができたと思うっすよ』

王馬『えー!?俺はまだ全然話し足りないよ!』

真宮寺『それじゃあ、一体君はこれ以上東条さんの何を語り合いたいと言うのかな?』

王馬『そうだね、まだまだいっぱいあるけどとりあえず――』


王馬『東条ちゃんって、ぶっちゃけ、SとMどっちだと思う?』


東条「」
326 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/21(木) 00:51:11.94 ID:Rk5FZczv0
以上です
もうすぐ終わります
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 20:43:19.15 ID:4k1MpjVd0
一周したからな
個人的にはMだと思う
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 01:03:36.16 ID:EcGhzOH30
めっちゃMっぽい
329 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/22(金) 02:28:41.56 ID:99UhTwhw0
百田『うん?奉仕が生き甲斐ってんだから、どっちかって言うとM寄りなんじゃねぇの?』

星『仕えた相手を自分の思うようにコントロールしたい、って考えならSかもしれねぇぞ』

真宮寺『泣いて縋る東条さんと、嗜虐的で妖艶な笑みを浮かべる東条さん……容易に想像できるのは前者の方かなァ』

天海『でも、たまに東条さんがお説教する時に見せるキリッとした表情もいいっすよね』

最原『うーん……どっちでも有り得そうだね』

キーボ『え、えっと……皆さん急に何の話を……?』


茶柱「な、なななな……!?」

白銀「ど、どうしちゃったの皆!?何で急にディープな話になったの!?」

赤松「へ、変だね……普通に話が進んでるし。どうして誰もおかしいと思わないんだろう……」

東条「……二週目、ということね」ボソッ

赤松「え?」

春川「……そっか。王馬がやりたいことがようやくわかったよ」
330 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/22(金) 02:30:59.61 ID:99UhTwhw0
東条「……最初は、彼らの中でも気恥ずかしさがあったのでしょう。いくら男子だけの集いと言えど、異性についての話をするのだから」

東条「でも、それは最初だけの話。女子一人ひとりの話で盛り上がり、皆の緊張が抜けたところで……今度はより深く切り込んだ話題を提供する」

東条「先程までの話題……つまり一周目は、今後の会話への抵抗を無くすための布石……とでも言えばいいのかしら」

夢野「……ウチはまだ一回も番が回ってきておらんがのう」ボソッ

入間「それってつまり……こっから先は更にエグい下ネタのオンパレードってことか?」

春川「多分、そういうことだと思う。でも、もうこれ以上あいつの悪巧みに付き合ってやる義理はないね。今回は、これで解散ってことにしようか」

赤松「うん……私もそれがいいと思う。このままだと誰も幸せにならない結果になりそうだし」

東条「……そうね。流石に、私もこれ以上は堪えるわ」

白銀「うーん。ま、仕方ないよね」

夢野「ま、待てい!ウチは……ウチはまだ、自分の評価を聞いておらんぞ!このままむざむざ引き下がれんわ!」

アンジー「アンジーも、もっと神った会話内容聞いてみたいなー」

入間「貴重なドローンの稼働実験中なんだ。俺様はもうちょっと観察していくぞ」

春川「見たい奴は好きにしていいよ。私たちはこれで――」

茶柱「……申し訳ありません、春川さん」

春川「……何?そこに立たれると邪魔なんだけど……」

茶柱「……夢野さんにだけ、更なる罪を背負わせるわけには行きません。アナタ達にも、ここで続きを一緒に鑑賞して貰います!」

春川「!?」
331 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/22(金) 02:32:12.09 ID:99UhTwhw0
赤松「え……ええ!?」

東条「な、何を言っているの茶柱さん!?これ以上は、もう……」

白銀「いや、気になることは気になるけど……そこまでする?」

茶柱「私たちは一蓮托生だと、最初に言ったのは春川さんの筈です!転子は……転子は、地獄まで夢野さんにお供します!そして当然、皆さんにも付き合ってもらいますからね!」

夢野「……転子」

アンジー「にゃははー!神ってるよ、転子ー!」

赤松「そ、そんな……」

東条(この気迫……!私と春川さんの二人がかりでも突破できるかどうか……)

春川(くっ……これも、王馬の狙い通りって事?このために、わざと夢野の話を飛ばしたの……?)


王馬『最原ちゃん、なんか東条ちゃんの好物とか弱点とか知らないの?そっから、東条ちゃんがSかMかを推理できるかもしれないよ!』

最原『東条さんの……?好きなことが滅私奉公なのは言うまでもなく、って感じだけど……あとは……』

最原『……あ、そうだ。東条さんって……実はこんにゃくが切れないんだよ』


東条「……!」
332 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/22(金) 02:35:01.30 ID:99UhTwhw0
百田『へ?そうなのか?意外だな……』

天海『そういえば、こんにゃく使った料理を作ってもらった覚えないっすね』

真宮寺『万能メイド東条さんの意外な弱点、というわけだネ』

王馬『けどそれだけじゃ、東条ちゃんの性癖はわからないよねー』

星『こんにゃくが切れないからM、とかこじつけてみるか?』

天海『はははっ、それは暴論っすよ』

王馬『とある名家に仕える東条ちゃん。会食会の際、和食を作るよう主人に命じられるが……』

王馬『こんにゃくが切れないために、煮物を満足に提供することができず、大切な客人を怒らせてしまう』

王馬『激昂した主人が、東条ちゃんに用意したとっておきのオシオキとは……!?』

星『クッ……なんで急にストーリー仕立てなんだよ』プルプル
333 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/22(金) 02:38:39.66 ID:99UhTwhw0
最原『じゃあ――こんにゃく責め、とか?』

百田『ぶっ……おいなんだよ終一、その面白ワードは』

最原『いや、こう……こんにゃくでほっぺをペチペチ叩いて……『お前には調教が必要のようだな』――って』

最原『それに対して東条さんは、涙目で……『申し訳ありません、ご主人様……!斬美はこんにゃくも満足に切れない、駄目なメイドです!』――みたいな』

星『っ……お、おいおい、コントじゃねぇんだぞ……何で一人称名前……っ』プルプル

百田『くっ……はっはっは!性癖歪みすぎだろ終一!』

最原『ははっ、無いよね、流石に』

真宮寺『クッ……クックック……最原君の妄想トークとは、貴重な物を聞けたネ』

天海『発想が斜め上だったっすね。いやぁ、楽しませて貰ったっすよ』

キーボ『最原クン、君は一体何を言っているのですか……?』

王馬『くっ……くくくっ……面白すぎるって最原ちゃん』プルプル



東条「……」ワナワナ
334 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/12/22(金) 02:39:07.33 ID:99UhTwhw0
以上です
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 06:38:59.58 ID:ZwK9+e5do
こんにゃくって通信簿で結構進まないと聞けないよな
それを平然とバラす上に妄想しまくる最原……
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