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遊矢「精神世界に行くことに成功した」
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27 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/14(土) 23:58:42.96 ID:UV6YjSBu0
遊矢「...う」
遊矢「......うーん」
遊矢「あれ...ベッド?」
遊矢「えっと...俺は確か......自分の精神世界で...スッ転んで...」
遊矢「うわあ...かっこ悪かったなあ。これじゃあマジシャンの面汚しだよ...」
遊矢「ってそんなことより、どこなんだ...ここ」
遊矢「...真っ暗でほとんど何にも見えない。多分、あの三人が俺を運んだんだろうけど...」
遊矢「...どこかに、電気のスイッチでもないの...?」フラフラ
28 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:00:37.66 ID:FhPz5vPI0
ポトッ ビチャ!
遊矢「うっぎゃあ! びっくりした!...何この粘ついた水!」バタバタ
カチッ パッ
遊矢「あれ、なんだ...手元に電気スタンドが...」
遊矢「あっ...たの.........」
捕食植物キメラフレシア「シャァァァ...」ヨダレビシャビシャ
捕食植物ドロソフィルム・ヒドラ「グパァ...」
捕食植物バンクシアオーガ「ギョロギョロ...」
にん人「ニンニン!」
捕食植物フライ・ヘル「ガチガチガチ...」
捕食植物スキッド・ドロセーラ「ギリギリギリ...」
遊矢「」
29 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:02:23.83 ID:FhPz5vPI0
ぎゃあああああああああ!!!!
ユーゴ「ああ! やっぱり遊矢の恐怖の悲鳴が!」
ユート(...いくらデュエルで見たことがあっても、寝起きであんなモンスターに囲まれてれば
遊矢と雖もこんなになって当たり前か...)
ユーリ「おや、遊矢が起きたようですね。それにしても悲鳴を上げるくらい
僕のペット達が気にいるとは参りました。
いくら遊矢といっても大事なペットを渡すわけにはいきませんからね」ハァ
ユーゴ(なんでだ!? なんで、なんでそういう認識になるんだユーリはっ!?)
ユート(ズレ具合で言えば、ユーリが一番なのではないのか...?)
ユーリ「とにかく、遊矢が僕のペットを連れ去ってしまう前に迎えに行きましょう」
30 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:03:11.99 ID:FhPz5vPI0
ユーゴ「うううう...遊矢がすげえ心配だけど...こんなおっかねえところ入りたかねえよ...」ピトッ
ユート「正直気持ちはよく分かるが、私にひっつくんじゃない」
ユーリ「遊ー矢ー?」ガサガサ
ユーリ「...む、あれ......遊矢が、いませんね」
ユーゴ「なっ!」
ユート「にっ!?」
31 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:05:39.36 ID:FhPz5vPI0
ユーリ「...ふむ、ベッドはもぬけの殻。あたりの草葉に隠れているわけでもないようですね」
ユーゴ「おいおいユーリ! まさかお前のペットが自分の腹の中...いや茎の中に
遊矢を押し込んだんじゃないだろうなあ!?」
ユーリ「前にも話したでしょう。それは絶対にありえません」
ユーリ「何故なら、この子達には充分過ぎるくらい餌を与えているからです。
普通の植物も水をやり過ぎると根腐れになるように、この子達にとっても過度の栄養は毒なんです」
ユーリ「だから僕がしっかり餌を与えている間、どんなに美味しそうな肉が目の前にあっても
この子達は口をつけません。...そうでなければ、君が僕の家にこっそり侵入したあの日に、
パックリ食われてましたよ」ジロリ
ユーゴ「うっ」ザクッ
ユート(ユーゴにしてはやけに怯えてるなと思ったら、そういう事情だったか...)
ユート「しかし、ならば一体遊矢はどこへ...」
ユーリ「ふーむ、それは確かに...どういうことでしょう」
ユーゴ「......」
ユーゴ「.........待て、よ」
ユーゴ「もしかしたら...」
32 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:07:34.13 ID:FhPz5vPI0
-現実世界-
遊矢「............」
遊矢「うっ...うっ...ううーん...」
遊矢「うう..........っ?」パチ
遊矢「......あれ」ガバ
ユート『...起きたか、遊矢』
ユーゴ『やっぱり! 俺の思った通りだったぜ!』
ユーリ『戻って、きたのですね』
遊矢「戻って...? な、何の話、ユーリ?」
ユート「! ...覚えて、いないのか?」
遊矢「え、何どうしたの? 俺今の今までずっと寝てたんだけど...
ていうか、変な悪夢見た気がする...寝てたはずなのに、なんかめっちゃ疲労感あるし」ゲッソリ
ユーリ(精神世界での出来事は、覚えていない…どういうことでしょう?)
ユート(ユーリの捕食植物に囲まれたショックで現実世界へ意識が戻っている可能性がある、
とはユーゴの弁だったが…)
ユーゴ(俺が記憶を消しすぎたせいで、こうしたショックでも
遊矢の記憶が飛んじまうようになっちまったのか…)
33 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:09:47.87 ID:FhPz5vPI0
遊矢「…うっわ! もう昼過ぎ!? あーあ、寝すぎたなあ…。お腹減ってるし…」グー
ユーゴ「…」
ユート「……残念だ、と思っているのか?」コソ
ユーゴ「…まさか。遊矢が精神世界に来る術なんて忘れた方がいい。
下手に記憶に触れられると困るからな」
ユーリ「…全く、君はやっぱりずれてますね。ユートが言いたいのはそういうことではありません」
ユーリ「精神世界で、まるで『あの時』のように過ごしたあの時間すらも、遊矢が失ったこと。
君は、悲しくないかと、聞いているんです」
ユーゴ「……」
ユーゴ「………悲しく、ない」
ユーゴ「俺は、『あの時』だけで、充分すぎるほど幸せだったからな」
ユート「……」
ユーリ「…そう、ですか」
34 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:11:28.64 ID:FhPz5vPI0
遊矢「なんだなんだ、3人でこそこそと何言い合ってんの?」
ユーリ「ああいえ、遊矢が悪夢を怖いというなら3人で交代制添い寝制度でも作ろうかなと」
遊矢「いらないよそんなの! ていうか、そんなことより何か食べないと俺腹減って死んじゃう」
ユーゴ「おっ! メシ食いに行くのか! じゃあ今度こそトンカツ食いに行こうぜっ!」
遊矢「ユーゴが食いたいだけでしょもう! そういうこというとまたうるさい議論が…」
ユート「……」
ユーリ「……」
遊矢「……あれ? 言い争いはしないの?」
ユート「…私は、今回パスでいい」
ユーリ「遊矢は今日一食抜いているようですしね。まあ…トンカツ程度なら、許容範囲でしょう」
ユーゴ「おっしゃ、やりぃ! ほら決定だ! 早く行くぞ遊矢!」
遊矢「ああ、全くもう…しょうがないなあ…」
遊矢「…まっ、たまには油こってりも、悪くはないかな」
終わり
35 :
◆W.sgopFg5E
[saga]:2017/10/15(日) 00:14:47.77 ID:FhPz5vPI0
オチなんてない。
ここで自白すると、一番書きたかったのは
>>27
-
>>29
のネタで
そこから上下に話を広げる感じで作っただけです。
だからもう一度言います、オチなんてない。
ありがとうございました。
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 03:11:04.87 ID:PpPXwBG60
漫画版いいよね
アニメも勿体なかった
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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