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吸血娘「死なないハゲってさ、不老不死ってより不毛不死だよね」屍男「…」
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289 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:06:26.34 ID:X1cgnwtdo
屍男「…どうやら、あの爆発音に寄ってきた者は他にもいたようだな」
屍男「もうすぐそこまで警察が来てる…時間切れだ」
吸血娘「…チッ!」スッ
スゥゥゥゥゥゥッ…
屍男「…霧になって帰ったか」
屍男「…」チラッ
290 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:07:17.47 ID:X1cgnwtdo
修道娘「」
傷男「」
屍男「……...」
屍男「…俺は」
「おい!そこで何をしている!!」
屍男「…!」ダッ
「待て!!!!逃げるな!!!!」
291 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:08:49.27 ID:X1cgnwtdo
ダダダダダダダダッ!!!!!
屍男「ハァッ…!ハァッ…!」ダダッ
屍男(…あの時)
屍男(爆弾で吹き飛ばされ、意識が飛びそうになった瞬間に…確かに聞こえた)
屍男(誰かの叫び声と…逃げろという声が)
屍男(叫び声の方に身に覚えはないが、もう一つの方は間違いなく...)
屍男(俺の声だった)
屍男(心の声でも、過去に言った覚えもない…ということは、俺の失われた過去の中で発言したものなのかもしれない)
屍男(もしそうだとすれば…もう一度、死の瀬戸際になれば記憶が戻るかもしれない。今回は欠片しか掴めなかったが、次こそは...)
292 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:10:10.55 ID:X1cgnwtdo
ピギッ
屍男「ウグゥッッ!?」ビクッ
屍男(グッ…そ、そうだ…まだダメージが完全に回復していなかった)
屍男(急に動いたせいで傷が開いてきた…ここでまた意識を失ったら全てが無駄になる)
屍男(…家に戻るのは無理だな。あいつのところに行くか)
コンコン コンコン
ガチャ
293 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:10:56.20 ID:X1cgnwtdo
魔女「はぁい、どちらさま…って」
屍男「」
魔女「!?」
魔女「えっ!?ウソっ!?ゾンビくん!?」
魔女「だ、大丈夫!?いや全然大丈夫そうに見えないけど!死にかけにしか見えないけど!」
屍男「」
魔女「…し、死んでる」
294 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:12:23.69 ID:X1cgnwtdo
………………………………………………………………………………
……………………………………………
屍男「」
屍男「」ビクッ
屍男「」パチッ
屍男「…ここは、あの女の家か」
屍男「…家の前までに行った記憶はあるが、そこからが思い出せないな。倒れたのか」
屍男「…時間は昼の1時か?半日近く寝ていたのか」スッ
スタスタ スタスタ
魔女「〜♪〜〜♪」
屍男「…おい」
295 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:13:13.20 ID:X1cgnwtdo
魔女「…ん?」クルッ
魔女「あっ!ゾンビくん!良かった、気が付いたみたいね」
屍男「…あぁ、すまないな。ベットまで運んでもらって」
魔女「いいのよ…事情は大体ドラキュラちゃんから聞いたわ」
魔女「それにしても、まだ狩人が町に残ってて遭遇しちゃうとはね…怪物であるアナタが生き残っているのは奇跡と言っていいわ」
屍男「…そうだな。あいつの助けがあと一分でも遅かったら、俺はここにいなかっただろう」
魔女「それでも、狩人相手に抵抗してたゾンビくんも凄いわよ?でも本当に良かったわ、意識が戻って」
魔女「四日間ずっと寝込んでたからねぇ…このまま本当の死体になっちゃうかと思ったわ」
296 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:14:07.36 ID:X1cgnwtdo
屍男「…四日、だと?」
屍男「あの戦闘から…四日も経っているのか?」
魔女「えぇ、もしかして気付いてなかった?」
屍男「…あ、あぁ、てっきり半日しか過ぎてないかと」
魔女「まあいいわ。ちょうどランチも出来た頃だし、一緒に食べましょうか」
魔女「私も…ゾンビくんと話したいこともあるし」
297 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:14:45.49 ID:X1cgnwtdo
モグモグ モグモグ
屍男「」モグモグ
魔女「さすがに四日も食べてないとお腹が空いてるみたいね。私のも食べる?」
屍男「…あぁ、貰っておく」モグモグ
魔女「...」
魔女「ねえ、ゾンビくん。どうして狩人を殺さなかったの?」
屍男「」ピタッ
魔女「ドラキュラちゃん、態度には出さなかったけど相当怒ってたわよ。いや…あれは怒ってるというよりも戸惑ってるって言った方が近いか」
魔女「正直、私も同意見。理解出来ないわ」
298 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:15:31.42 ID:X1cgnwtdo
屍男「…」ゴクンッ
屍男「…あいつにも言ったんだが、俺が殺せるのは悪人だけらしい」
屍男「うろ覚えなんだが、俺はあの狩人をあと一歩のところまで追い詰めた。指を少し動かすだけで殺せるところまで」
屍男「だが殺せなかった...あいつの瞳の中にあったのはドス黒い殺意でも敵意でもない。真っ白な何かだ」
屍男「…俺にはそれが眩しすぎた。だからあの狩人達は殺せなかった」
屍男「私利私欲の為に殺しをしてるんじゃない…彼らの目の中には人を守るという使命が感じられたんだ」
魔女「...」
299 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:16:15.56 ID:X1cgnwtdo
魔女「まあゾンビくんの言ってることも分からなくはないわ…確かに、狩人は命をかけて怪物や人外に挑んでいる」
魔女「その根本にあるのは…誰かを救いたい、守りたいといった正義感でしょうね」
魔女「でもアナタは怪物なのよ?もう人間じゃない、そんな綺麗ごとは通用しないわ」
屍男「…分かっている。この感情が、俺の存在と矛盾していることも」
屍男「それでも、俺はあの判断を間違っているとは思ってない」
魔女「…」
魔女「そういう頑固なところはゾンビくんらしいわね。いいわ、この件に関してはもう私からは何も言わない」
300 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:16:58.10 ID:X1cgnwtdo
魔女「さて、ここから本題と行きましょうか。ドラキュラちゃんが狩人に自分の血を注入して倒したって話は聞いてるけど、その効果がどこまであるかは知ってる?」
屍男「…あぁ、聞いたことがある」
屍男「ヴァンパイアの血は人間が摂取すると、量によるが数週間は動けないと」
魔女「そう、今回ドラキュラちゃんが使ったのは眷属の蚊が運べる量の血、ここから計算すると…短くても一週間は意識が戻らないと思うわ」
屍男「…一週間か。俺が四日も寝ていたことを考えると」
魔女「そう、あと数日しか残ってない。顔を見られた二人と、狩人が残っている今、残された道は一つしかない」
屍男「…出て行くしかないか。この町から」
301 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:18:12.80 ID:X1cgnwtdo
魔女「逃亡先と飛行機のチケットやらは私が用意してあげるわ」
魔女「だから明日にはもう旅立ってもいいように準備はしておいて、このことを帰ったらドラキュラちゃんにも伝えてあげて」
屍男「…あぁ、分かった」
魔女「それと…今晩はドラキュラちゃんの話を聞いてあげて」
魔女「あの子は…狩人に怨みがあったから、今回の件には少なからずショックを受けてると思うから」
屍男「…怨みだと?それはどういう...」
魔女「これ以上は私からは何も言わない。ここから先はアナタが自分で知るべきよ」
屍男「...」
302 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:19:25.25 ID:X1cgnwtdo
………………………………………………………
………………………………………
ガチャッ
屍男「…」
屍男「あいつは…まだ寝てるか。昼間だしな」
屍男「…先に荷物の整理をしておくか」スッ
屍男(…この町を出るのは俺だけじゃない。顔を見られた以上、あいつも姿を隠さなくてはならない)
屍男(…この家は思い出の場所のはずだ。亡くなった父と共に暮らしていたんだからな...)
屍男(…悪いことをした。本当に...)
303 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:20:19.15 ID:X1cgnwtdo
チッ…チッ…チッ…
屍男「…そろそろか」
スタスタ スタスタ
吸血娘「…」スッ
屍男「…」
吸血娘「…」
屍男「…」
屍男(…ど、どんな言葉をかければいいんだ…?気まずい...)
304 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:21:06.34 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「…ん」
屍男「…?」
吸血娘「いやだから…ご飯は?私起きてきたばっかなんだけど」
屍男「あ、あぁ…そうだな。すまない、今から準備する」
吸血娘「いやいいよ、ないなら宅配ピザにするから。いつものガーリックミートピザのチーズ120%増し頼んどいて」
屍男「…分かった」
305 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:21:41.72 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「んー♪うっま…何かこの味も久しぶりに食った気がするな」モグモグ
吸血娘「ほら、ハゲにもあげる。トマトいっぱい入ってるやつ」スッ
屍男「...」モグモグ
吸血娘「…いつまでそんなくらいテンションでいるんだよ。一緒にいるこっちの髪までハゲそうだわ」
屍男「…」
吸血娘「まったく…そんなに気にしてるなら最初から殺しとけよ。意味分かんない」
吸血娘「あーあ…私もこの家を離れることになるのかぁ…20年間住んでたところを離れるってのは何か感傷深いっていうか、寂しいなぁ...」
吸血娘「…まあこれも全部誰かさんのワガママのせいだけど」チラッ
306 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:22:13.83 ID:X1cgnwtdo
屍男「...すまない」
吸血娘「…今日が最後の夜なんでしょ?明日にはもうおさらばか」
屍男「…なぜそのことを」
吸血娘「何となく察するわ。そろそろ私の血の効果も切れるころだし」
屍男「…一つ、聞いてもいいか?」
吸血娘「…なんだよ」
屍男「…あの女から、お前は狩人に怨みがあると聞いた。それは本当なのか」
307 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:22:48.46 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「...あいつ本当に余計なことしか言わないな。個人情報もクソもないわ、上の口と下の口ユルユルじゃん」
吸血娘「はぁ…場所移すか。ベランダに来て」スタスタ
屍男「…あぁ」
ヒュゥゥゥゥッゥ
屍男「…」
吸血娘「今日はちょっと風が強いな。まあいいや」ゴトンッ
308 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:23:30.46 ID:X1cgnwtdo
屍男「それは...」
吸血娘「お酒だけど、ほらお前も飲め」トクトク
屍男「…ではいただく」ゴクッ
屍男「…これはラム酒か?いい酒だ、美味いな」
吸血娘「お前酒飲めたんだ。飲んでるところ見たことなかったから飲めないかと思ってた」
屍男「別に…飲めないわけじゃない。嗜むぐらいはする」
吸血娘「ふーん、じゃあなんでいつもミルク飲んでるの?好物なの?」
屍男「好物…というわけではないが、ただ飲まないと落ち着かない気がしてな」
吸血娘「…変なの」ゴクッ
309 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:25:05.13 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「…フゥー」
吸血娘「…このお酒ね、父親が好きだったんだ。色も赤いし血っぽくて…だから私も嫌いじゃない」
吸血娘「他の飲むと吐いちゃうんだけどね」 ゴクッ
屍男「...」
吸血娘「私の父親がどうやって死んだかまだ教えてなかったでしょ?教えてあげる...」
吸血娘「…狩人に殺されたんだよ。多分ね」
屍男「…」
屍男「その…多分というのはどういうことだ?」
310 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:26:32.22 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「私の父親ってさ…結構ヴァンパイアの中では有名人なんだよね」
吸血娘「何でも200年以上も前から活躍してたらしくて、その強さから噛み殺し公爵って呼ばれてたみたいだし」
吸血娘「まあ私から見たら、ただの放任主義のクソ親父だったんだけどね」ゴクッ
屍男「...」
吸血娘「で…その父親が急に消えたんだ。今まで家を長いこと留守にしてたことは何回もあったけど…連絡も取れないってことは初めてだったし、何か分かっちゃうんだよね。肉親が死んだっていう感覚が...」
吸血娘「確信したよ。狩人に殺されたってね。私の父親を殺せる相手なんて…"あの狩人"しかいない」
屍男「…あの?」
311 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:28:04.26 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「私たちの世界でもさ…その存在から、関わるのが『禁忌』になってるやつらがいるんだよね」
吸血娘「『魔人』『色付きトカゲ』『悪熊』『メア&リリー』有名なのはこの辺りかな。こいつらは関わること自体が早死にするっていうくらいに触れちゃダメなやつら。レベルが違うバケモン共だよ」
吸血鬼「そのバケモン共の中に…同じく名前を連ねてる狩人がいるんだ。そいつの名前は…『Shadow』」
屍男「…シャドウ?」
吸血娘「うん、こいつはもう何年も前からこっち側で恐れられてる。名前も、顔も、性別も、種族も不明」
吸血娘「でも存在してるってことは確か…こいつの特徴はその狩りのスタイルそのもの、誰にも目撃されることなく標的を殺す」
312 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:29:09.59 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「世界中で、強いってことで有名だった怪物やら人外がある日、突然消えるんだ。まるで存在を消されたように」
吸血娘「で、付いた異名が『Shadow』いつの間にか背後にいる影…洒落てるでしょ?」
屍男「…話は分かったが、そいつが父親を殺したとは限らないんじゃないのか?」
吸血娘「ううん…これだけは間違ってないと思う」
吸血娘「こっち側のやつって名前を売るのが大好きだからさ、狩人にしても人外にしても、名が知れ渡ってるやつが殺されたら絶対に噂が広がるはずなんだよ。俺があいつを殺したってね」
吸血娘「でも『Shadow』に殺された場合は違う。誰もこいつの正体を知らないし、こいつも自分を隠してるから噂が広がらない…だから確信してる。私の父親はあいつに殺されたって」
屍男「…」
313 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:29:59.78 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「はぁ…もしお前が逃がしたやつが『Shadow』だったらどう責任取るんだよ…マジで」
屍男「…いや、それだけはないだろう」
屍男「お前の父は…かなり強かったんだろ?その娘に手も足も出なかったやつらがシャドウとやらなわけがない」
吸血娘「…まあ、それもそうだね。あいつらは所詮二流だったし…」
吸血娘「…ねぇ、もし私が『Shadow』を見つけて、殺そうとしたら…ハゲはまた止める?あの狩人を助けたみたいに」
屍男「…いや、それはない」
屍男「お前の復讐の相手というなら話は別だ。もしその時が来たら…全力で手助けするさ」
314 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:30:43.26 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「ぷっ…助けるって、あいつら相手でもボロクソにやられてたお前が言うなよ」ゴクッ
屍男「…それもそうだな」フッ
吸血娘「…私さ、父親のことはあんまり好きじゃなかったけど、死んだって感じた時は泣いたんだ。今まで何度かそんな想像はしたことがあったけど、涙なんか出なかったのに」
屍男「...」
吸血娘「…やっぱり家族だったんだと思う。自分が思っているよりも、あの人の存在が大事だったんだよ。気付いた時にはもういなくなってたんだけど」
吸血娘「だから…仇は絶対に取ってやろうと思う。それが私の、娘としての役目だと思うから」
屍男「…そうか」
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/28(土) 23:31:00.98 ID:6AK1vIJJo
わかった!ハゲが『Shadow』だ!
316 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:31:36.94 ID:X1cgnwtdo
吸血娘「…...」
屍男「…ん?」
吸血娘「Zzz…Zzz...」スゥ
屍男「…たった数杯でもう酔い潰れたか。無理して飲むからだ」ゴクッ
屍男「…復讐か」
屍男「こいつも…まだまだ子供だと思っていたが、そんなことを考えていたんだな」
吸血娘「Zzz...」グー
屍男「なら…俺も協力する。お前は命の恩人でもあり、俺の初めての友人だ…その時が来たら…」
317 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:32:24.56 ID:X1cgnwtdo
〜〜〜〜 翌日 〜〜〜〜
吸血娘「ネッッッッッッッム!!!!!!!」
吸血娘「というかめっちゃ頭痛いんだけど…グラグラするし気分最悪…もう寝たい...」
屍男「…我慢しろ、あと数時間もしたら飛行機に乗ってるんだぞ。今寝たら確実に乗り遅れる」
屍男「それに気分が悪いのは前日に酒を飲んだせいだろ」
吸血娘「おえっ…マジで無理…なんでお前全然平気なの…このアルコール漬けの死体め…」
吸血娘「ちょっとトイレ行ってくる…吐きそう」オエッ
屍男「早くしろよ。もうそろそろあの女が迎えに来る時間だ」
吸血娘「分かってるって…いざとなったらあいつの車の中で吐いて嫌がらせするから」バタン
屍男「…頼むからやめてくれ」
318 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:33:28.48 ID:X1cgnwtdo
ピンポーン
屍男「…ん?もう来たのか」
屍男「おい、時間だ。早くトイレから出ろ」コンコン
『ちょっと待てって言っといて…』
屍男「…仕方ない。落ち着くまで待ってるぞ」スタスタ
ガチャ
屍男「すまない、あいつの調子が悪いみたいでな。少し待ってて――――」
バンッ!!!!!!!!!
屍男「!?」ズドンッ
319 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:34:58.79 ID:X1cgnwtdo
ジャーーーー
ガチャ
吸血娘「ふぅ、吐いたらスッキリした」
吸血娘「待たせて悪かったな、ハゲ。もういいぞ…って」
吸血娘「…ん?」
吸血娘「あれ…どこ行ったあいつ…もう外に出てるのか?」スタスタ
ボロボロ ボロボロ
吸血娘「!?」
吸血娘「な、なにこれ…玄関が荒れてる。ドアも外れてるし…こ、こんなこと出来るやつなんて一人しかいない」
ネチャッ
吸血娘「血痕…ま、まさか…」
吸血娘「――――――!!!!」ダッ
320 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/28(土) 23:37:18.10 ID:X1cgnwtdo
今日はここまで
最後はハロウィンに投下出来ると思います
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/28(土) 23:38:59.83 ID:CT21gSeMo
乙
え?まだshadowも男の過去も出てないのに
あと一回で終われるのか?まだまだ続きそうな感じなのに
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/28(土) 23:45:03.76 ID:BIn7rUCio
乙
新手の狩人かこないだの狩人の復活が早かったのか
>>315
ハゲ頭は光ってるんだからむしろshineだろ
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/29(日) 03:30:29.62 ID:5j57rZcno
もっと続きそうなのに終わっちゃうのかー
324 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:26:59.29 ID:bZYgmwwgo
プルルルルル…プルルルルル…
ピッ
魔女「もしもし?ドラキュラちゃん?どうしたの、今から迎えに――」
『ハゲが攫われた!!!!!』
魔女「…え?」
『私がトイレに入ってる間に消えたんだ!玄関で争った跡があって、血痕も残ってる!』
『でも死体はない…どこかに連れ去られたみたいなんだよ!』
『ど、どうしよう…まさかあの狩人達が早く目覚めたのかも…こ、このままだとハゲが!』
魔女「...」
魔女「…落ち着いて、ドラキュラちゃん。死体は残ってないのよね?」
325 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:27:44.01 ID:bZYgmwwgo
『う、うん…それは間違いない』
魔女「なら狩人の仕業とは考えられないわ。あの人達はわざわざ怪物を攫うなんてまどろっこしいことはしない。殺すか殺されるかの二択だけよ」
魔女「それに、いくら何でも復帰するのが早すぎるわ。仮に目覚めたとしても、向こうも何日も寝たきりだったのよ?そんな病み上がり状態で狩りをするほどの馬鹿だったらとっくに早死にしてるわ」
『じゃ、じゃあ誰がハゲを攫ったんだよ!他に心当たりなんて...!』
魔女「…心当たりならあるでしょう。数え切れないほどに」
『…っ!?それってまさか...』
326 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:28:55.92 ID:bZYgmwwgo
魔女「私の予想だと、ゾンビくんを攫ったのは人間ね。仕事関係の復讐、というよりお礼参りって言った方が正しいかしら」
『な、なんで人間が私の家を特定できたんだ!?それにそんなやつらにハゲが負けるわけないだろ!』
魔女「…恐らく、情報が漏れたのはゾンビくんからでしょうね。彼にはアナタみたいに姿を隠す能力なんてないから、何かのきっかけで正体がバレたんだと思うわ」
魔女「顔さえ分かれば住所を特定するなんてそう難しいことじゃないわ…いつか警告したことがあったでしょう。今はそれが現実に起こってしまったのよ」
魔女「ゾンビくんが抵抗出来なかったのは…それほどあの戦いでのダメージが響いてたみたいね。もう結構平気な顔してたけど、本人はまだ無理をしてたってことかしら」
『そ、そんな…最悪のタイミングじゃん...』
327 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:30:02.20 ID:bZYgmwwgo
魔女「…悪い出来事が連鎖するのはそう珍しいことじゃないわ。むしろ不運が不運に重なって不幸になるのよ」
魔女「とにかく、今はゾンビくんを一刻も早く探し出さないとマズい…拉致されたってことはそう遠くないうちに間違いなく殺されるわ。一時間後かもしれないし、五分後かもしれない」
魔女「…早急に見つけないと最悪の事態になるわね」
『……』
魔女「今、ゾンビくんの携帯がどこにあるか分かる?もし本人が持ってたらGPSで一発で分かるんだけど」
『…家のテーブルに置いてある。あいつ普段から携帯持ち歩いてないから』
魔女「…そうなると、人力で見つけ出すしかないわね。私も情報を集めてみるわ」
魔女「ドラキュラちゃんは眷属を使って、広範囲に散策してみて。出来るだけ悪そうな人が関わってると思うから、その人達が集まりそうな場所なら何か手掛かりがあるかも」
『…分かった。何かあったら連絡して』プツッ
魔女「…」
魔女「…ゾンビくん」
328 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:30:43.93 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「モスちゃん、そっちは南をお願い。ガラが悪いヤツらがいたら私に連絡して」
吸血娘「そっちのモスちゃんズは北を、知らせがあったら伝達係を飛ばして」
蚊『』プーーーーーーーーーーン
吸血娘「…...」
吸血娘「私も…行こう」スゥッ
329 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:31:28.63 ID:bZYgmwwgo
ブゥゥゥン!!!!!
屍男「...」
屍男「…ッ」ピクッ
屍男「…ここはどこだ?…狭いが」
屍男(…一体何があった。確か…家のドアを開けた時に…)
バンッ!!!!!
屍男「!?」ズドンッ
屍男(なっ…撃たれッ……!)バタッ
黒服A「おい、こいつであってるのか?」
黒服B「あぁ、間違いねえよ。手配書の写真通りのハゲだ」
330 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:33:00.11 ID:bZYgmwwgo
黒服C「しかしこんなハゲにうちの組員が何人もやられてるとはな。とても信じられねえが」
黒服D「たかが一人に情けねぇ…組の恥だわ」
屍男(…なんだ、こいつらは……組?狩人ではないみたいだが)
屍男(うぐッ…!こ、これはただの銃弾じゃない…麻酔弾か、意識が―――!)
黒服A「オラ、早く車に運ぶぞ。港までこいつを連れてくのが俺達の仕事だ」グイッ
黒服B「重てぇなコイツ…三人がかりで運ぶぞ」グッ
331 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:33:46.96 ID:bZYgmwwgo
屍男「――――!!!!!!」ドンッ
黒服A「!?」ボコォ
屍男「グッ…ハァッ…!」フラッ
黒服B「おい!こいつまだ動けるぞ!!撃て!!!!」
バンバンッ!!!!!!!バンバンッ!!!!!!!
屍男(こ、こんなところで……お、終わって......)
332 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:34:54.26 ID:bZYgmwwgo
屍男「…思い出しだぞ、全部」
屍男(あいつらは何者だ…?組だのどうとか言っていたが、そうなると仕事関係のやつらか)
屍男(…駄目だ。誰か分からん。その手のやつらはもう何人も殺したからな、特定は無理か)
屍男(…それより、今はここから脱出しなくては。恐らく形状を見るに、ドラム缶か何かに閉じ込められてる状態だ)
屍男(この程度なら問題なくぶち破れ......)グッ
プラーン
屍男(…腕に力が入らん。脚もだ)
屍男(あの撃たれた銃弾が原因か…麻酔が抜けるまで待つしかないか)
屍男(…不覚だった。あの程度のやつらなら普段の俺なら全員始末出来た)
屍男(…あの狩人に負わされた傷がまだ癒えていない。よりにもよってこんな時に)
333 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:36:24.31 ID:bZYgmwwgo
ブゥゥゥン
屍男(…エンジン音、地面の振動の動きを察するに、ここ車内か?一体どのぐらい時間眠っていた)
屍男(…そしてどこに運ばれているんだ)
『おい、あと何分ぐらいだ?』
『30分ってところっすね。渋滞があったんで少し遅れてますわ』
屍男(声…)ピクッ
『ったく…もうほとんど全員集まってるってメール来たぞ。急がねえと俺の評判まで下がる』
『しかしあれには驚いたな。一発で象3体を一瞬で眠らせる弾を五発も撃たされるとは…バケモンかよ』
『まあもう二度と面を拝むことはないんですしいいじゃないっすか。このまま海に沈めるんでしょ?』
屍男(…沈める?)
334 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:37:40.43 ID:bZYgmwwgo
『しかし何で拷問しないんすかねぇ、この前のやつは硫酸プールに沈めたのにこいつはそのまま海にドボンなんでしょ?自分あれもう一度見たかったんすけど』
『俺が知るかよ。ただこいつは何人も殺ってるプロだからな。下手に外だすと何されるか分かんねえからじゃねえの』
屍男(…不味いな。いくらこの肉体でも深海に沈められたら脱出は困難だ)
屍男(仮にドラム缶から出られたとしても、外の水圧でペシャンコになる可能性もある…絶体絶命というやつか)
335 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:38:08.82 ID:bZYgmwwgo
スゥゥゥゥゥゥッ!!!!!
吸血娘「はぁっ…はぁっ…」
吸血娘(クソッ…広範囲に広がり過ぎた…息がきつい…)
吸血娘(…建物の中も捜し回ってみたけど、何も情報がなかった…もうこの町にはいないのか?)
吸血娘(さすがの私でも…郊外まで出られると発見出来る可能性がガクッと落ちる。あれからもう一時間は経ってるんだ。早く見つけないと...)
プーーーーーーーーーーン
吸血娘「モスちゃん、何か見つかった?」
吸血娘「…!」
336 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:38:58.33 ID:bZYgmwwgo
ブゥゥゥン!!!!!
吸血娘「…あの車か」
吸血娘(モスちゃんが言うには、あの車からは何人もの血の匂いがしたらしい。ってことは乗ってるやつは十中八九そっち側の人間)
吸血娘(…もうあれに賭けるしかない)スゥッ
白服A「おい、早く飛ばせよ。もう全員集まってるらしいぞ」
白服B「そ、そんなこと言われても…兄貴がそこら辺のチンピラをやっちゃって、その後始末してて遅れたんじゃないですか」
白服A「あ?俺が悪いってのか、殺すぞ」
白服B「そ、そういうわけじゃないですよ」
337 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:40:00.90 ID:bZYgmwwgo
モクモクッ モクモクッ
白服A「…何か煙たくねえか、まさかテメェ吸ってるんじゃねえだろうな」
白服B「え?てっきり兄貴が吸ってるかと思ったんですけど。っていうか俺、運転中で両手塞がってるのに吸えるわけないじゃないですか」
白服A「空調が壊れてんのか。窓開けるぞ」グイッ
白服A「フゥッー、しかしわざわざ全員集まって公開処刑とか意味分かんねえわ。小学生の授業かよ」
白服B「何でもそいつ、俺達の組のやつらを何人も殺してるらしいじゃないですか。見せしめにして動画でも公開するつもりなんじゃないですかね」
白服A「ならもっと見栄えがある殺し方にしろって話だわ。ハゲてるんだから頭に針の植毛をするとか、埋めて日に晒し続けたらどうなるか実験するとかの方が面白いだろ」
白服B「そ、そうですね」
338 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:41:15.40 ID:bZYgmwwgo
『ミツケタ』
白服A「あ?今何か言ったか?」
白服B「え?何も言ってないですけど」
白服A「っかしーな。女の声みたいなのが聞こえたはずなんだが」
白服B「それってもしかして、前に拉致った女の幽霊かもしれないですね」
白服A「ハッ、馬鹿なこと言ってんじゃねえよ。もしそうならもう一度遊んでやるわ。結構いい声で鳴く女だったからな」
スゥゥゥゥゥゥッ!!!!!
339 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:41:56.01 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「まったく、どいつもこいつもゴミばっかり。この世界は本当に腐ってるよ」
白服A「!?」
白服A「な、なんだテメェ!?どこから入った!?」
白服B「あ、兄貴!?どうしたんですか!!」
白服A「どうしたって、ここにガキが…!」
吸血娘「その臭い息を私にふりかけるのはやめろ。こっちまで腐る」グッ
白服A「ウグッ!?オガッ!!!!!」ギュッ
白服B「あ、兄貴!?」
340 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:42:44.56 ID:bZYgmwwgo
白服B「お、おいゴラァ!!!!!ワレクソガキィ!!!!テメェ何してんだボケェ!!」
吸血娘「お前も黙ってろよ。劣等種如きが私に口聞くな」グッ
白服B「オエ!?ガゴッ…何…を...!!」ギュッ
吸血娘「さて、私は今からお前たちが行こうとしてるところに道案内してほしいんだけど、どっちが連れて行ってくれるの?」
白服A「アァッ!?ざけたこと言ってんじゃ…!!」
吸血娘「あっそ、じゃあお前は必要ないな」ギュッ
ボンッッッ!!!!!
白服A「」バタッ
341 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:44:19.28 ID:bZYgmwwgo
白服B「あ、兄貴ィ!?」
吸血娘「さて、じゃあ残りはお前一人だ。早く行けよ」
白服B「ふざけんなァ!!!!誰がテメェなんか…!!」
吸血娘「…はぁ、何か勘違いしてるみたいだけどさ、お前まだ自分が生きて帰れるとか思ってんの?」ギュッ
白服B「ボウッ!?」ビクッ
吸血娘「お前に残された道は長く苦しみながら死ぬか、一秒でもその苦しみから逃れるために死ぬかのどっちしかないんだよ」
吸血娘「…どう?自分の肺の中に異物を詰め込まれてる気分は、内臓吐きそうなぐらい気持ち悪いでしょ?」
342 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:44:49.35 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「それをもう少し下に移動させると…」クイッ
白服B「…アアアアアアアアアアッッ!!!!い、イテエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」グラッ
吸血娘「うるせえな、気道塞ぐぞ」
白服B「ガッ…!!カッ…カッ…」ピクピク
吸血娘「早く運転するか、その苦しみを延々に味わうか選べよ。もっとエグいやつも試してやろうか?」
白服B「ワガ…ワガッダガラッ…!!」ピクピクッ
吸血娘「…よしよし、賢い選択だ」ニヤッ
343 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:45:32.20 ID:bZYgmwwgo
プルルルルル…
吸血娘「もしもし?」ピッ
『ドラキュラちゃん?今どこにいるの?』
吸血娘「車の中だけど」
『…?多分、分かったわよ。ゾンビくんの居場所が』
『どうやら南の港の方にマフィアの連中が集まってるらしいのよ。高級車が何台も止まってたらしいわ』
『こんな昼間から集まるなんて…取引か、何か重大な出来事でもあったのよ。確証はないけど、私もそこに向かって...』
吸血娘「あぁ、それなら問題ないよ。今、そいつらの仲間の車に乗ってるから」
『えっ!?』
344 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:46:22.59 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「…ん、もうすぐ着くみたい。じゃあ切るね。情報ありがと」プツッ
吸血娘「…待ってろよハゲ。今すぐ行くからな」
ブゥゥゥン……
屍男(…あれから約30分、何も行動も出来ずに時間が経ってしまった)
屍男(…まだ麻酔が抜ける様子もない。そして車が止まった。どうやら目的地に着いたようだ)
屍男(…非常に不味い事態だ)
345 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:47:06.00 ID:bZYgmwwgo
『おう、遅かったな』
『すいません、渋滞だったもんで』
屍男(…台車か何かを使って運ばれているのか?もう時間がないぞ…)
『そいつが例のハゲか。誰にも見られてないだろうな?』
『えぇ、間違いありません。ガキの方はまだ拉致らなくていいんですよね?』
『あぁ、そいつはこのハゲを沈める様子をビデオで録って鑑賞会をしながらヤる予定だからな。最後のお楽しみだ』
屍男(…最初に俺を捕まえて良かったな。もしあっちを先にしてたら今頃お前達は干物になっていたぞ)
346 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:48:01.88 ID:bZYgmwwgo
『これで全員揃ったな。じゃあ早速、始めると』
『…ん?待て、なんだあの車は、こっちに向かって来てるが』
『あぁ、あれはウチの若いやつのだ。ったく…あいつ遅刻するなっつたのに』
『…にしてはスピードが出過ぎじゃないか。このままだとこっちに…』
屍男(…?何かあったのか)
ドッシャアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!
347 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:49:14.66 ID:bZYgmwwgo
車『』ボロッ
「な、なんだあいつ!?突っ込みやがったぞ!」
「酔ってるのかラリってんじゃねえのか。おい、誰か見てこ...」
ドンッ
白服B「」ボロッ
吸血娘「あー失敗した。殺すの早過ぎたか。止まるまで待てばよかった」スッ
吸血娘「ちょっと頭打ったわ…ファックだね」
348 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:50:18.73 ID:bZYgmwwgo
「…おい、誰だ。あのガキは」
「…待て、あいつは確かハゲのところの...」
吸血娘「数が多いな。20人はいるか…さすがに飲み切れないな」
吸血娘「まあどうせクソ不味そうな血だし、飲む気なかったけど…いやーそれにしても久しぶりだなぁ」
吸血娘「…食事と仕事以外で人間を殺るのは」
黒服A「おいガキ、テメェどうやってここを...」
吸血娘「黙れ」スッ
349 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:51:14.86 ID:bZYgmwwgo
黒服A「バギャッ!?」ボンッ
黒服「」バタッ
「…っ!?」
「あ、頭が…弾け……」
吸血娘「…私の眷属に手を出して、生きて帰れると思うなよ」
吸血娘「早死にしたいヤツは前に出ろ、死にたくないヤツは隅で震えて神にでも祈ってろ」
吸血娘「全員まとめて地獄に送ってやるよ」スゥッ
「こ、こいつ…!もういい!ヤっちまえ!!!」チャキッ
パラララララララララララララ!!!!!!!!!!
パラララララララララララララ!!!!!!!!!!
吸血娘「…アッハァ」ニヤッ
350 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:52:35.33 ID:bZYgmwwgo
………………………………………………………
……………………………………
屍男(…なんだ、何が起きている)
屍男(何かがぶつかる音がしたと思ったら、銃声が聞こえた。一発や二発じゃない。まるで戦争でもしてるような音だ)
屍男(外で一体何が…)
『…あった。これか』
『よっと…』グイッ
吸血娘「よう、結構元気そうだな。ハゲ」
屍男「…!」
屍男「な、なぜここに...」
351 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:53:32.33 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「なぜって、助けに来たに決まってんじゃん。ほら、早くここから出ろよ」
屍男「…どうやら麻酔か何かの薬を打たれたみたいだ。体が自由に動かない」
吸血娘「えっ?マジ?仕方ないなぁ…首筋ちょっと噛むぞ」ガリッ
屍男「ッ...」ビリッ
ギュインッ…ギュインッ…
吸血娘「ぺっぺっ…ほらこれで少しは動けるようになっただろ」
屍男「…!あ、あぁ…助かった」グイッ
352 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:54:30.49 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「まったくこの一週間でどんだけ襲われてるんだよ。私はお前を助ける騎士様かっての」
屍男「…すまない、今回ばかりは油断していた。まさか人間に襲われるとは」
吸血娘「…まあいいよ。私にも責任がないとは言えないしね、ちょっとこの仕事を甘く見てた」
吸血娘「とにかく無事でよかったよ」
屍男「…礼を言う」
屍男「…ところで、外にいたやつらはどうしたんだ?銃声が何発も聞こえてたが」
吸血娘「あぁ、あそこだけど」
353 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:55:14.82 ID:bZYgmwwgo
死体『『『『『 』』』』』
吸血娘「全員ぶっ殺した。それなりに数がいたから時間がかかったけど」
屍男「…珍しいな。お前があんな殺し方をするなんて…ここら一帯、血の海だぞ。どんな殺し方をしたんだ」
吸血娘「霧の応用でね。ハゲには見せたことないやり方だし」
吸血娘「…何か、ムカついてさ。自分でも驚くくらいキレたわ…でも全員悪人だし文句はないでしょ?」
屍男「…あぁ、そうだな」
354 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:56:09.86 ID:bZYgmwwgo
屍男「しかしどうするんだ。さすがにこれだけの死体の山は隠しきれないぞ。俺だって食えない」
屍男「大量殺人の現場の完成だ。明日の新聞の一面、間違いなしだぞ」
吸血娘「いいじゃん、別に。どうせもうこの国から出るんだし」
吸血娘「でも一応、あのビッチに連絡しておくか。あいつなら何とかするでしょ」
チャキッ…
屍男「…!」バッ
バンッ!!!!!
355 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:56:56.46 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「!?」
吸血娘「ハ、ハゲ大丈夫!?今撃たれたんじゃないの!?」
屍男「…問題ない。ただの銃弾だ。この程度ならすぐ治る」
黒服「こ……の、化け物共が…...」
吸血娘「…まだ生き残りがいたか」スタスタ
黒服「お、お前ら…こんなことして許されると思うなよ…...いつか絶対にぶっ殺してやる…...」
黒服「の、呪ってや、るぞ…絶対に許さねぇ……」
356 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:58:03.40 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「...」
吸血娘「私だって、こんな生き方をしてるんだ。いつか報復で痛い目に遭うことは覚悟してる」
吸血娘「でも私に裁きを下すのはお前でも、お前たちの仲間でもない。遺言はそれで終わり?」
黒服「ゆ、許さねぇ…絶対に...許さねぇ…...」
吸血娘「あー最後に一つ、殺された程度の怨みで化けて出るなら、お前たちの組織なんてとっくに壊滅してるだろ。お前はここで、何も残さずに死ぬんだよ。バイバイ」ギュッ
黒服「アギャッ…!ガッ…グッ」ピクッ
黒服「」
吸血娘「…」
屍男「...」
吸血娘「…行っこか」
屍男「…あぁ」
357 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 01:58:48.57 ID:bZYgmwwgo
………………………………………………………………
……………………………………………
吸血娘「いやー飛行機乗るって初めてだわ!どんな感じなんだろ!」
屍男「…普通じゃないのか」
吸血娘「あっ!液体類は持ち込めないらしいぞ!ハゲ!育毛剤は持ち込めないな!」
屍男「…誰もそんな物持ってない」
屍男「…む」
屍男「…少しトイレに行ってくる。ここで待っててくれ」
吸血娘「んー迷子になるなよー」
屍男「…わざわざ隠れなくても、正面から見送りに来ればいいだろう」
魔女「だって私がゾンビくんと話してると、ドラキュラちゃんが嫉妬しちゃうから」クスッ
358 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:00:20.85 ID:bZYgmwwgo
屍男「…あの一件はどうなるんだ?随分ともう暗殺とか、そんなこと言ってられないレベルで殺してたぞ」
魔女「まあ…何とかなるんじゃないの。元々敵が多い組織だったし、シナリオは自然と出来上がるでしょう」
屍男「…適当だな。それでいいのか」
魔女「まあ私も近いうちにこの町から出て行くつもりだしね。いざとなったら逃げちゃえばいいのよ」
屍男「…」
屍男「…それは俺があの狩人を見逃したせいか?」
魔女「えぇ、もちろんそうだけど」
屍男「…すまない」
魔女「別にいいわよ。そろそろ廃業するつもりだったし、いつまでも続けられる仕事じゃないしね」
359 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:01:09.41 ID:bZYgmwwgo
屍男「…お前にはこの半年間、随分と世話になった。貸しをいくつも作ったからな」
屍男「…手を借りたい時はいつでも呼んでくれ、最大限の協力をしよう」
魔女「……...」
魔女「…そうね。いつか…私の命が危うくなったら、ゾンビくんの助けを借りさせてもらうわ」
魔女「あ、そうそう…最後にこれを見せに来たんだった」ガサゴソ
魔女「ゾンビくん、なぜドラキュラちゃんがアナタのことを気に入ってるか、その理由を知りたくない?」
屍男「…どういうことだ?」
360 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:02:15.76 ID:bZYgmwwgo
魔女「これ、あの子の父親の肖像画の写真、ヴァンパイアは写真に写らないからこういうのしか残ってないんだけど」ペラッ
屍男「…この写っているのがあいつの父親なのか?これは...」
魔女「そう、アナタと同じで髪がなかったのよ。つまりハゲってこと」
魔女「どこか…アナタと父親を重ねていたのかもしれないわね。本当に…素直じゃないんだから」
屍男「…」
魔女「あ、これはあの子に教えないでね。バレたら本当に私が殺されちゃうから」クスッ
屍男「…あぁ、分かった」
屍男(…そうか、そんなことをあいつは…...)
361 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:03:07.86 ID:bZYgmwwgo
魔女「はいこれ、一本引いてみて」
屍男「…?なんだそれは、茎か?」
魔女「そう、花占い。ゾンビくん達の未来を占ってあげるわ」
屍男「…占いは信じてないんだが」
魔女「まあいいじゃない、ゲン担ぎみたいなものよ」
屍男「…これでいいか?」スッ
屍男「これは…黄色い花だな、どういう意味なんだ?」
魔女「…...」
362 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:04:14.22 ID:bZYgmwwgo
魔女「…まあまあってところじゃないかしら。さ、機内に花を持ち込むのは審査やらでめんどくさいって聞くし、それは返してね」スッ
屍男「…雑だな。もっと具体的なものはないのか、花言葉とか」
魔女「所詮は占いよ。ツイてるか、ツイてないかぐらいで分かればいいのよ。深い意味なんて特にないんだから」
魔女「じゃあね、ゾンビくん。向こうでも元気で、また縁があったら会いましょう」
魔女「あ、メールはいつでもしてもいいからね〜何かあったら連絡してね」フラフラ
屍男「…あぁ、またな」
363 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:05:08.07 ID:bZYgmwwgo
魔女「…」スタスタ
魔女「...」チラッ
魔女「…マリーゴールドね」
魔女「…まあ所詮は占いか。当てにならないこともあるわ」
364 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:06:13.04 ID:bZYgmwwgo
屍男「…待たせたな」
吸血娘「遅いぞ!早くしないと飛行機が出発するだろ!」
屍男「…電車やバスじゃないんだぞ。まだしばらくは余裕がある」
屍男 「...」
屍男「…本当にいいのか?俺と一緒に来て」
吸血娘「急になに」
屍男「…考えてみると、狩人に襲われたのも、人間に拉致されたのも俺の落ち度だ。もしこのまま俺といたら、お前にまで危険が及ぶかもしれない」
屍男「…お前は強い。俺よりもずっとな、一人の方が安全なんじゃないか」
365 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:07:40.61 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「...」
吸血娘「…ぷっ」
屍男「…なぜ笑う」
吸血娘「いやだって、私より弱いやつが自分の身の程も知らずに心配してくるから…まずは自分の身を心配しろよ…ぷぷっ」クスッ
吸血娘「それに、私たちが行くところは極東のこっち側のやつらがいっぱい住んでるところらしいからな。私にとっても一番ベストなところだよ」
吸血娘「…私のことは私が決めるよ。ハゲのことも心配だしね。このまま一人にしてたら孤独死しそうだし」
吸血娘「お前は…私が守ってやらないとダメだからな」
屍男「...」
366 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:08:36.14 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「ん、じゃあ仕切り直しってことでアレやるか」スッ
屍男「…またやるのか?正直恥ずかしいんだが」
吸血娘「いいだろ別に、気持ちの切り替えってやつだよ。早く手出して」
屍男「…分かった」スッ
コンッ
吸血娘「これからも、よろしくな!ハゲ!」
屍男「…あぁ、こちらこそな。相棒」
END
367 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:09:07.12 ID:bZYgmwwgo
…………………………………………………
…………………………………
吸血娘「飛行機って意外と大したことないな。揺れるのなんて乗る時だけじゃん。もっとジェットコースターみたいな感じだと思ってた」
屍男「…そんなもんだろ。四六時中揺れてる乗り物なんて誰が乗りたがるんだ」
吸血娘「…どうでもいいけどさ、さっきから気になってることがあるんだけど」
屍男「…どうした?」
吸血娘「お前、もしかして香水付けてる?何か匂うんだけど」
屍男「……...」
368 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:09:57.74 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「え?マジで付けてんの?ハゲが?香水を?」
屍男「…仕方ないだろ。何時間も風呂に入れないんだ。異臭騒ぎにでもなったらどうするんだ」
吸血娘「ぷぷっ…ウクククッ...」
吸血娘「アーッハッハッハッハッハッハァ!!!!!ハ、ハゲが香水付けてる!アハハハハハハハハハァ!!!!」
屍男「…」
吸血娘「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!も、もしかして頭にも振りかけてんの?それもうシャンプーじゃん!頭洗えるじゃん!!!!」
屍男「…静かにしてくれ、周りが見てるぞ」
369 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:10:38.39 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「いや無理…もうハゲで笑うことはないと思ってたけどこれは笑う…お腹痛い...」プルプル
吸血娘「ハゲと香水なんて世界で一番合わない組み合わせじゃん!これがフローラルな香りならぬ不毛なる香りってか!アッハッハッハハハハハァ!!!!!」
屍男「」イラッ
屍男「…そういえば風の噂で聞いたんだが」
屍男「…ハゲは遺伝するらしいぞ。それもかなりの高確率でな」
吸血娘「アハハハハハハハハハ――――――」
吸血娘「…え?」
370 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:11:17.39 ID:bZYgmwwgo
吸血娘「え、ちょっと待って。嘘だよね?嘘だよねそれ?」
屍男「さあな…俺も詳しくは知らん」
吸血娘「えっ、女は大丈夫だよね?男ならともかく女は薄くならないよね?」
屍男「…性別は関係ないんじゃないか」
吸血娘「えっ…ちょっ……う、嘘って言ってよ」
吸血娘「嘘って言ってよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
屍男(…いい気味だ)
おわり
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 02:12:36.49 ID:O73lVglo0
続いたりするのかしら
372 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:16:37.69 ID:bZYgmwwgo
はい終わりです
多分最後まで読んでくれた方は全員まだ途中じゃねえかって思うと思います
実はそうです、全体としては起承転結の起承ぐらいです
実はこれ書き出したの4月くらいで色々あって半年ぐらい終わらせるのにかかってます
で、来年以降も自分のリアルが忙しくなりそうなので本当に全部書けるか分からないんですよね...だから一応ここで終わりってことになります
多分...年明け以降になりますが続編は書けると思います
それまでちょっと待っていただけると嬉しいです
373 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2017/10/31(火) 02:21:24.70 ID:bZYgmwwgo
あと屍男の正体に関しては読み返して頂けると大体察しがつくと思います
というか続編がいつ書けるか分からないのでもうバレるように書いてます
他にも意味深な発言とかあれって結局何だったんだよ的なことがいくつもあると思いますが...年内に一応関連作っぽいのは投下してると思います
幽霊的なスレタイで立てると思うのでこっちも読んでくれると嬉しいです
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 08:31:21.24 ID:8I4SsK9WO
乙やで、面白かった
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 08:48:24.13 ID:yDQtBK62o
おつ
続編書いてくれる時酉同じだよね?
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 08:50:26.33 ID:kNCczCznO
乙
ハゲ親父……一体何者なんだ……
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 11:55:51.98 ID:v2SoYiJDo
乙
関連作もきたい
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 14:24:19.16 ID:BqTwMbeW0
乙おもろかった
次作楽しみにしてます
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 14:50:30.98 ID:Or5GIdjro
乙
やっぱりまだ途中だったか
次スレもわかるようなタイトルでよろしく
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 17:28:26.67 ID:d6yJxVm3o
乙
次も待ってるよ
面白かった
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 18:36:36.53 ID:9Iael4ESo
マリーゴールドの花言葉は
嫉妬、絶望、悲嘆
黄色いマリーゴールドの花言葉は
健康
うん髪が生えるね
乙
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/31(火) 18:53:18.13 ID:NarKt5QdO
変わらぬ愛ってのが一番すこ
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/03(金) 20:08:22.44 ID:5Jmtwvc20
乙
ここ最近抜け毛心配なって来たけどハゲても良いんじゃないかって思うようになりましたまる
384 :
◆gqUZq6saY8cj
[sage]:2017/11/05(日) 03:47:09.50 ID:g3NMdiz1o
ごめんなさい最後に一つ
幼女幽霊「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!」DQN幽霊「!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466012540/
一年くらい前に自分が書いたやつなんですけど次に立てるスレはこれとも思いっきり繋がってます
世界観は同じなのでこっちも読んでもらえると分かりやすいと思います
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 09:10:27.08 ID:YDGGbRPw0
読んでた
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 09:33:22.79 ID:Fo2jiu6Ko
くっそなつい
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 12:53:44.35 ID:ZiEocw8bo
あーこれの人か。確かに女の子のキャラが近い
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2023/11/23(木) 19:34:43.82 ID:/u7viSKio
▽いいフサフサの日、奇才・Kato Junichiが贈る
チン狼、無職人狼に続く創作人狼第3弾
『人毛ゲーム/ハゲ人狼 NoHairWolfGames.』13人村
(20:30〜)
https://youtu.be/MxFo2UYSWnY
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