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女騎士「くっ……殺せっ!」悟空「なに言ってんだおめぇ。」
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266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 00:25:33.54 ID:m/pFvfmQ0
乙
瞬間移動できるみたいだけど、脱出できたりしないのか?
悟空は善悪がないタイプだけど、無駄に人を傷つけるタイプじゃないから兵を倒し脱出はしないだろうな
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 00:28:22.29 ID:a1l6eHeJ0
瞬間移動は知っている人の気がないと無理だし、多分世界に淀んだ異質の何かで瞬間移動難しそう。
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 00:32:59.73 ID:m/pFvfmQ0
>>115
で移動できたのは強い方の気だったからか?
領主公の気とかでは移動できないのか……?
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 00:38:29.01 ID:a1l6eHeJ0
女騎士もしくはコウモリ男爵の気をかな?
どちらにせよ王都で活動する以上、逃げるのはやめた方がいいはず
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 00:49:25.53 ID:m/pFvfmQ0
王都に魔物が攻め込んできて、悟空が倒すぐらいしか牢屋から出る方法がなさそう
武道大会あればブチ切りでトップなんだが……
子供の頃の悟空なら牢屋とか壊して出てきた可能性が微レ存
271 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:40:13.65 ID:VerAyQDMo
〜〜
城門前 兵士詰め所
番兵「で?本当の目的はなんだ」
女騎士旅装「だから何度も言っているではないか!」
女騎士旅装「私の公爵の娘で――」
番兵「だーかーら、その証拠を見せなさいといっているだろ!」
番兵「それに聞けば、公爵様のご息女は魔の森で行方不明と聞き及んでいるぞ?」
女騎士旅装「聞いてないのか!私は無事に帰ってこれたのだぞ!」
女騎士旅装「それを助けてくれたのが、先程の男だ!」
番兵「あやしぃ〜なぁ〜」
番兵「……魔物達がなにやら不穏な動きをしていると騒いでおるが……まさか」
女騎士旅装「断じて違う!」
女騎士旅装「えぇーい!埒が明かない!姫騎士の者ら誰でもいい!連れてこい!」
番兵「俺らより位が高くておいそれと会えるかっての……まぁしょうがない待っていろ。嘘だったら覚悟しておくことだ」
女騎士旅装「あぁもうなんでもいい」
272 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:41:09.99 ID:VerAyQDMo
………
……
番兵「し、しっつれをば……」
副隊長「やっほー隊長!迎えに来たよ」キャルルン
女騎士旅装「ふぅ……」
番兵「え、えへへ。そのですね」
副隊長「もしかして無礼働いちゃった?」
番兵「い、いえ!そ、そのようなななななな……」
チラッチラッチラッ
女騎士旅装「……いや。大事ない。仕事熱心だった」
番兵「……!」ハワヒワヒワハワ
273 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:42:13.76 ID:VerAyQDMo
………
……
女騎士旅装「まさか副隊長が来てくれるとは思わなかったよ」
副隊長「まぁ実のところたまたま偶然目撃しただけですけどねぇ」
副隊長「隊長のお屋敷から急に除隊するって聞いて、向かうところだったんですよぉ」
女騎士旅装「……やはりそうなってしまっているか」
女騎士旅装「私はそれを撤回するために来たのだ」
副隊長「やっぱり!そぉーですよねぇ〜辞めませんよね!」
副隊長「ではさっそく参りましょうぉ〜」
女騎士旅装「いや待ってくれ。悟空がまだ別室にいるではないか」
女騎士旅装「早く誤解を解かなくては」
副隊長「……ゴクウってどなたです」
女騎士旅装「どなたって、お前も会ったではないか、魔の森から」
副隊長「あぁ。あぁ。あの男の人ですか。なるほど。そのようなお名前だったんですねぇ」
女騎士旅装「あぁ。孫悟空と。言わなかったか」
副隊長「知りませんでしたよぉ」
ベツニ シリタクモ アリマセンガ ネ
女騎士旅装「何か?」
274 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:42:57.15 ID:VerAyQDMo
副隊長「いえ別に。あっ!それなら私が連れ出しておきますから、隊長は先に王宮の執務室へ行っててくださいよ」
女騎士旅装「いや、しかしだな…」
副隊長「早くしないと手遅れになりますから!それに姫様もご心配になられてますよぉ〜」
女騎士旅装「ふ…む。姫様が……わかった。では、よろしく頼むよ」
副隊長「はいはーい」ニヤッ
275 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:44:11.04 ID:VerAyQDMo
………
……
悟空「オラそんなんじゃねぇーてばぁ」
番兵「そういう奴が一番怪しいのだ!」
悟空「めぇーたっぞぉ……」
番兵「吐いたほうが楽になるぞ!お前は暗号を使って何を企んでいる!」
番兵「しかし、まさか我々にその暗号を見せるとは些か頭が悪いようだなぁ」クフ フフフフ
ガタンッ!
番兵「!?」ビクッ
悟空「あっ!そーだそーだ!これこれっ」ゴソゴソ
番兵「な、何をする気だ!」シャキン
悟空「へへ。見ろよこれっ!」
番兵「…なんだその紙切れは」
悟空「いいからよぉ」ホレェ
番兵「!!」ヨミヨミ
番兵「こ、これは公爵様の印!?魔術研究の第一人者である老様宛……ソンゴクウについて魔の歪みについて伺いを立てたい…だと…」
276 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:46:46.89 ID:VerAyQDMo
番兵「ソンゴクウ……お名前はなんと言われましたっけ」ヘヘ アセアセ
悟空「孫悟空だぞ!」ニッ
番兵「あっあっあっ」アワワワワワ
番兵「た、たたた大変しつ――」
ガチャ スゥ
副隊長「偽物ですよ」
番兵「へっ……なん…と?」
副隊長「それは偽物と言ったのです」
番兵「にせ?えっ?で、ですが、こ、この印は確かに――」
副隊長「公爵邸での魔族襲撃の話はそなたでも聞き及んでいよう。印その際に盗まれたのだ」
番兵「な、なるほ……ど?」チラッ
悟空「いぃ!?嘘なんかじゃねーぞぉ!」
悟空「確かにあいつの親父に直接書いてもらってっからよぉ」
副隊長「公爵様をあいつよばわり?フフッ。無知も甚だしいですねぇ」
副隊長「コイツは私連れて行く」
番兵「…いえ、しかし、一度確認してからの方が…」
副隊長「その間に逃げられたら君……責任とれるの」ギンッ
番兵「うっ!そ、それはそのぉ…」
副隊長「フフッ。大丈夫よぉ〜責任は私がちゃーんと持ってたあげるから」
番兵「り、了解であります」
副隊長「というわけだ、ソンゴクウとやら」
副隊長「とっておきの場所へ案内する!」
277 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:47:28.14 ID:VerAyQDMo
………
……
番兵2「お前んとこにきたな姫騎士の副隊長だよな?かわいいよなぁ〜」ウットリ
番兵「ば、馬鹿言うなよ!確かに顔はかわいいが…」ブルブル
番兵「洒落にならん怖さだそ……」
番兵2「姫騎士隊は揃いも揃って美人隊だろ。それの3大姫と呼ばれているのが我が国の姫様、それを護る姫騎士隊長、副隊長!」クゥ〜
番兵2「お前直に話して緊張してだけだって!」
番兵「そ、そうかなぁ……」ブルブル
278 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:48:48.59 ID:VerAyQDMo
〜〜
王宮内 執務室
姫騎士隊 ワーワーキャーキャー
女騎士「皆心配かけたな。隊を離れるとは誤解なのだ」
姫騎士隊「誤報でなによりです!もう副隊長は聞いたそばから飛んでいきそうな勢いでしたよ!」
女騎士「ふむ。すまなかった」
女騎士「フフッ」
姫騎士姫「どうかされたんですか?」
女騎士「いや、飛んでいきそうかとな」フフ
姫騎士隊「例えですよ?」
女騎士「あぁそうだな。知ってるよ」
女騎士「(悟空はもう解放されているだろうか)」
パタパタパタ
トントントン
衛兵「失礼します!火急の用です!姫騎士隊長はおられるか!」
女騎士「(来たか)」
女騎士「あぁ」
ガチャ
279 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:49:53.74 ID:VerAyQDMo
ダッダッダッダッ
姫「!!」バッ ダキ
女騎士「ひ、姫様ッ!」
姫「離さぬぞ!」
衛兵「と、という次第です!では某はこれで」ケイレイ ササッ
姫「そなた、わらわに嘘を申したのだ!」
女騎士「嘘など、めっそうもございません」
姫「ならばなぜ隊を辞めると申したのだ!」
女騎士「誤解にございまする。父の早合点です。それを撤回するために急いで駆けつけました」
女騎士「(色々あったけど)」
姫「ほ、本当か!?」
女騎士「はっ!整えが終わり次第、陛下にお頼みいたします」
姫「そ、そうか!そうか!」パッ コホン
姫「ならば許そう」ビシッ
280 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:50:56.60 ID:VerAyQDMo
姫「……して、整いというのは何か?」
女騎士「はっ!連れを待っているのです」
姫・姫騎士隊「連れ?」ザワザワ
姫「そ、それはどんな連れだ……?」
女騎士「は?そうですねぇ、なんと言えば良いのか」
女騎士「私の命の恩人友言いますか、師匠と言いますか、友人と言いますか」
姫騎士隊「ま、まさか……あの時の男の人でしょうか!?」ワクワク
姫「!?」
女騎士「な、何をキラキラした目で……」
姫騎士隊「そりゃもうーねぇー」ワイワイワイ
女騎士「なっ、ばっ、悟空はそんなのではないぞ!」
姫騎士隊「キャーもうお名前を」キャーキャー
女騎士「勘違いするな、私は悟ったのだぞ…いいか…悟空はな」
281 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:51:51.30 ID:VerAyQDMo
姫「お、お、お、お、男か……男が出来たのか…」ワナワナワナ
女騎士「姫様?」
姫「そ、そ、そ、そ、それで…姫騎士隊を辞めると言うのだな…」
女騎士「い、いえですから」
姫「ち、父上にけ、け、結婚とやらを報告するのだな!?」
姫「えぇい!この裏切者が!嘘つき!ずっとわらわに仕えると申したのにッ!お前なんか……」
姫「お前なんかどっか遠くで幸せになるがよいわっ!」ナキ
バッ パタパタパタパタパタパタ
282 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:52:43.51 ID:VerAyQDMo
女騎士「ひ、姫様お待ちをっ!」
バタン
女騎士「……なぜだ」
姫騎士隊「遠くで幸せにって…懐いていらっしゃいましたし、お寂しいのですねぇ」
女騎士「そうではなくてだな!……えーい」バッ
ガチャ
女騎士「そうだ、ここに副隊長と悟空がきたら待っているよう伝えてくれ!」
バタン
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/21(土) 01:52:45.73 ID:vMAVNGldo
姫は良いレズで副隊長がサイコレズなのか?
284 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:53:29.92 ID:VerAyQDMo
………
……
パタパタパタ
姫「(嘘つき嘘つき嘘つき)」ウッ ウッ ウッ
姫「(わらわに仕えるのに飽きたのか!ワガママばかり言うわらわが嫌いになったのか)」ウッウッ
パタパタパタ
ヌゥーーン
ドスン
姫「きゃ!」シリモチ
姫「ぶ、無礼者!前をよく見」グシグシ
スゥウウ
………
……
女騎士「姫様?」
女騎士「(どこに行ってしまわれたのか)」
女騎士「部屋にもいない……」
285 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:54:33.41 ID:VerAyQDMo
〜〜
王都郊外 地下牢
コツンコツンコツン
悟空「薄いぐれぇーぞぉ」
副隊長「そりゃそうですよ〜」
副隊長「ここは一級犯罪者を入れておく施設ですもん。貴重な資源の無駄にはしませんよ」
悟空「燃料もバカになんねぇーってチチが嘆きてたっけか」
副隊長「貴方随分と能天気ですねぇ。自分がどこに向かっているかご存知ですかぁ」
悟空「?おめぇーがどっか連れてくってんで着いてきたんじゃねーか」
副隊長「いやぁまぁそうですけど」
副隊長「牢屋ですよ牢屋」
悟空「牢屋ぁ!?オラを!?なんでぇ」
副隊長「貴方邪魔なんですよぉ」
悟空「おめぇとオラが会ったんはこのめぇ初めてじゃねぇーか?」
副隊長「そうですよぉ。あの時に私ピーンと来ちゃいました」
副隊長「貴方がいると隊長はおかしくなるとね……」ゾワゾワゾワ
286 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:55:53.69 ID:VerAyQDMo
悟空「わけわかんねぇーぞ?」
副隊長「とにかく、私と隊長の仲を裂く存在は許さないのです」
悟空「?」
副隊長「後で貴方はどこかに消えたとでもしておきましょう」
副隊長「厄介な紹介状は私の手にありますからねぇ」フフフフ
コツンコツンコツン
副隊長「さぁ着きましたよぉ。貴方は一生ここで――」
287 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:56:46.46 ID:VerAyQDMo
悟空「ん!?」
悟空「危ねえ!」バッ
副隊長「へっ?」
シュン
ジャキン
幽霊騎士「………」
悟空「おめぇ何もんだ!」
副隊長「な、なんですのぉぉぉ」
288 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:59:34.52 ID:VerAyQDMo
ナレーション「悟空にはわからぬ世界があるようではあるが、連れてこれた先にまたもや敵の気配が。今度の敵は幽霊?消えた姫はどこへ。妙な組み合わせがまた妙なことに」
289 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/21(土) 02:02:42.80 ID:VerAyQDMo
オッス オラ悟空!
おっかねぇ副隊長がいうには牢屋なんてオラ流石に入りたくねぇーぞ。
と思ってたらまぁーた妙な敵が現れちまうんだもんなぁ。
ありゃ?オラの攻撃が当たらねぇーって!
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/21(土) 02:12:21.82 ID:h7CNrVaXo
乙
そういえば幽霊のマシリトを攻撃出来るのはビルス様だけだったな
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/21(土) 03:22:04.88 ID:nCr4s/Iw0
ドラクエの世界観なら関係ないけど
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/21(土) 03:43:21.96 ID:0Mbz7TPyO
気なら通るか?
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/21(土) 22:11:28.00 ID:6VC47R8y0
乙
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/21(土) 22:16:21.36 ID:6VC47R8y0
ゴーストにノーマルと格闘の攻撃は効かないぞ
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 00:04:41.20 ID:8yV7V4oR0
この世界がレズが多いのはなぜだろう?
男性は実は少なさそうだな……
296 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:16:27.77 ID:EbC0nqN5o
幽霊騎士「……」フシュゥッゥ
ガコン
副隊長「何よアレェ」シャキン
悟空「なんも気を感じねぇ」
副隊長「へぇ?」
幽霊騎士「……」ガコン
悟空「くるっ!」スッ
幽霊騎士「……!」ダイトウ
ブンォンブォン
悟空「ふっ!」サッサッ
悟空「なかなかはぇーぞ」
悟空「だったら…っ!」フンッ
スカ
悟空「……へ?」スッテン
副隊長「!」
幽霊騎士「……」グルリ
副隊長「こ、こんのぉ!」パラララララ
副隊長「火の精よッ!」ポォォ
ハッ
幽霊騎士「……」ジャギン バシュン
副隊長「こいつ!」
幽霊騎士「……」ジッ
297 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:17:16.25 ID:EbC0nqN5o
副隊長「ってか衛兵はどこほっつい歩いているのよ!」
キョロキョロ
悟空「よそ見すんじゃねぇ!」シュン
副隊長「へ?」シュン
幽霊騎士「……」ブンォン
シュン ドゴォン
悟空「あぶねぇあぶねぇ」フゥ
副隊長「あっ、えっ」ポカン
悟空「でりゃぁ!」フンフンフンフン
スカスカスカスカスカ
幽霊騎士「……」ブンォン
悟空「よっ!よっ!」シュン シュン
トントントントン
悟空「どーなってんだぁ?全然あたんねぇーぞぉ」
副隊長「な、なんで私を助けるのよ……」
悟空「?」
副隊長「……」ダッダッダッダッ
悟空「あっ、おい!」
幽霊騎士「……」ブンォン
悟空「っと!」
298 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:18:17.32 ID:EbC0nqN5o
………
……
地下牢 奥
ダッダッダッダッ…
タッタッ
副隊長「(なんなのよ、あの化物!あんなのいるなんて思っても見なかったわ)」
副隊長「(でも好都合だわっ!)」チクリ
副隊長「……」フルフル
副隊長「……違うわ…」
副隊長「私はもう」
ガチャガチャ ヒッヒッヒッヒッ
囚人「わっ!!」
副隊長「ひゃ!」ビクッ
囚人「ヒャヒャヒャ」ガシャガシャ
副隊長「(しゅ、囚人共か)」キッ
囚人「お、女ァァ」グヒェヒェヒェ
囚人「女だぁ」ガシャガシャ
囚人「俺にも拝ませろぉ」グヘッヘッヘッ
副隊長「(チッ!醜悪な…これだから男は!)」
ジリッ
299 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:19:22.30 ID:EbC0nqN5o
囚人「イーヒェヒェヒェ」ヌゥン
ガシッ!
副隊長「なっ!その汚い手を!は、離せぇ」ガンガンガン
パッ
囚人「やわらかい手だったなぁ」ヌラリ レロレロレロ
囚人「切り刻みたいなぁ」グヘッヘッヘッ
副隊長「!!」
副隊長「(なんておぞましい……今すぐ灰にしてやりたいが、ここの衛兵を見つけてさっさと逃げないと)」
キョロキョロ
300 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:20:38.25 ID:EbC0nqN5o
囚人「ヒャヒャヒャ」ジーーー
囚人「……」ジーーー
囚人「……」ジーーー
副隊長「な、なによ!」
囚人「だーれを探しているのーかーなー」
副隊長「なっ…なぜわかっ」ハッ
囚人「へっへっへっ」
ギィィ ギィィ ギィィ ギィィ……
副隊長「か、鍵が、ど、どうしてですの!!」
囚人ら「へっへっへっ」ジュルルルル
牢内衛兵ら「………」
副隊長「あ、貴方達なにしてるのよっ!」チラッ
牢内衛兵「……」
囚人ら「イーヒェヒェヒェ。呼んでも無駄だぜぇ」
囚人ら「そうさ間抜けな奴らはオネンネ中だよーん」
ゾロゾロゾロ
301 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:21:44.70 ID:EbC0nqN5o
副隊長「そ、そういう事ね…やたら挑発してたのは近づけさせる為…」
囚人ら「ビャハッハ。アンタなかなか来ないし、し、辛抱たまらんしで…なぁおい」
囚人ら「ゲヒャヒャ」ハァハァ
ゾロゾロゾロ
副隊長「近づかないでちょうだい!さもないと…」
囚人ら「どーするってぇ」
副隊長「こうするのよっ!火の精よッ!」パラララララ
ボッ!ボッ!ボッ!ボッ!
囚人ら「グ、グアアアアアア」アーレー
副隊長「身の程知らず共め」
囚人ら「アアアアアア」ボォォオォ
302 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:23:07.46 ID:EbC0nqN5o
囚人ら「アアアアアア……アーヒャヒャヒャ!」シュゥゥゥゥ
副隊長「えっ……」
囚人ら「火遊びは終わりですかぁ」ニタニタ
ザッザッザッ
副隊長「ど、どうして」ジリジリ
囚人ら「鍵がどうとか言ってたなぁー」
囚人ら「あの御方に開けていただいたのよぉ」
副隊長「あの…御方…?」ジリジリ
囚人ら「幽霊騎士様よぉ」ジリジリ
副隊長「あの化物が…!」ドンッ
副隊長「(追い込まれ…た!)」
囚人ら「もう観念しなぁ」ヒタヒタヒタ
副隊長「よ、寄るな……」
囚人ら「グヘヘ、グヘヘッ」
副隊長「(た、隊長……!)」メ ツムリ
ガッ
303 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:24:02.41 ID:EbC0nqN5o
悟空「……!」シュッッン
囚人ら「な、なんでてめぇ!どっから現れやがった!」
バッ
副隊長「……!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
304 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:24:51.56 ID:EbC0nqN5o
………
…
〜〜
数分前
悟空「ハァァァ!でりゃあああ!」
幽霊騎士「……」ブンブンブン
悟空「……!」シュン シュン
悟空「らちがあかねぇ!」
チラッ
悟空「あいつでーじょぶかな」
幽霊騎士「……」ズォオォン
悟空「くっ」ガシュ
悟空「つぅ〜〜」
バックステップ
305 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:25:41.26 ID:EbC0nqN5o
悟空「あいつの攻撃だけ当たるなんて卑怯だぞぉ……」
悟空「……」
幽霊騎士「……」ザックザッグザック
悟空「そぉーか!」
悟空「おめぇ、なんでかオラの攻撃すり抜けちまうが、そいつは当たんのか!」シュン
幽霊騎士「……!」
悟空「そいつをマズへし折っちまえば!」ハァァァ
ダッ!
悟空「もらったぁ!」
ガンッッッッ
幽霊騎士「……」
306 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:27:05.66 ID:EbC0nqN5o
幽霊騎士「……」
悟空「……」
幽霊騎士「……」スッ
ブォォォン
悟空「げぇ!!かってぇーーー!」
ブォォォンブォォォン
悟空「くそぉーー!」
幽霊騎士「……」スゥゥゥ
仁王立ち
幽霊騎士「……!」ギュンギュンギュン
悟空「う、うぐぐぐ、へ、変だぞ、行き成り攻撃を止めたと思ったらオラのち、力がど、どん…と」
ギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン
悟空「や、やべぇーぞ!」
悟空「…悔しいが、い、一旦退却くう」シュッ
〜〜
307 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:27:52.52 ID:EbC0nqN5o
〜〜
地下牢 奥 荷物置き場
悟空「ふぅ」
副隊長「……」ウズクマリ
悟空「無事か?」
副隊長「……」ブルブル
悟空「……くそぉ仙豆がありゃ」
副隊長「……」ブルブル
悟空「勢いで奥に来ちまったが、ここもまじぃーんか?」
副隊長「……」ガタガタガタガタ
悟空「……」ポリポリ
308 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:28:54.24 ID:EbC0nqN5o
悟空「そぉー心配すんな!なんとかなっからよぉ〜」ニヘッ
副隊長「……」ピクッ
悟空「あいつに攻撃があたりゃだけどな」ンナハハハハ
副隊長「……どうして」
悟空「ん?」
副隊長「どうしてそんなに能天気ですのよぉぉ!」ガバッ
副隊長「アナタだって負けたのでしょう!?おめおめと逃げて来て……」
悟空「たははは、いてぇーとこつくぞぉ」
副隊長「逃げ…逃げられる元気があるなら……どうして…」
悟空「体力吸われちまってギリギリだけどな」
副隊長「……どうして私なんかの方に…アナタを貶める為に」
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 02:29:51.03 ID:8yV7V4oR0
ただのバトルマニアです
310 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:30:17.61 ID:EbC0nqN5o
悟空「ワケなんてねぇーぞ」
副隊長「……!」
悟空「おめぇアイツの友達なんだろ?」
副隊長「で、でも……」
悟空「おめぇがオラを恨む理由はわからねぇが、オラはオラの意思でおめぇを助けた。それでいいじゃーか」
悟空「まっ、細けえことは気にすんな!」
311 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:31:19.30 ID:EbC0nqN5o
ポカーン
副隊長「細けえって……フフッ…アーハッハッハ!」
悟空「ど、どした!?抱えたときにどっか頭打っちまっんか!?」
副隊長「ハハハ、なんでもないわよ。…私の意思で笑っただけよ」
スクッ
副隊長「そうね…あんな奴ら放置なんてしていられないわ」
悟空「つってもよぉ〜オラの攻撃当たりゃしねぇーし、なんかあてがあんのか?」
副隊長「あの大刀をなんとか破壊できれば」
悟空「オラもそー思って力はいっぱいやってみたけど、硬えなんてもんじゃねぇぞ?」
副隊長「貴方みるからに脳筋ぽいわよね」
副隊長「素手一辺倒でゴーストを相手に思ってるのが間違いよ」
312 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:33:36.78 ID:EbC0nqN5o
副隊長「魔術…なんてできないわよね?」
悟空「あの手品見えてぇのか。オラには出せねぇ」
副隊長「だろうと思ったわよ。いい事?ゴーストタイプは必ず依代となるものが必要なの」
悟空「?」
副隊長「魂を現世に膠着させるために何らかの物とか必要ってことよ。わかりまして?」
悟空「そいつがあの剣ちゅーんか」
副隊長「素手で挑むってんだから、相当なパワーがあるのよね?」
副隊長「それでも破壊できないなら、本体は大刀じゃないわ。フェイクよ」
悟空「んー。オラには検討がつかねぇーぞ」
副隊長「そうほいほい。わかったら苦労しないわよ」
副隊長「でも、必ず幽霊騎士が持ってるはずよ」
悟空「そいつを見せたら…か」
副隊長「ご明察。でも貴方が接近してバシバシしてたら、その隙きはできない」
悟空「距離を置くんか?」
副隊長「そんなことしてたら、隙きなんてできませんわ」
副隊長「私が遠距離から仕掛けるから、貴方は一定の距離保ちつつ避けなさい」
副隊長「必ずどこか魔術が通る場所ができるはずよ」
悟空「よっし!」バシバシ
副隊長「……隊長の魔力なら良かったんだけどね」
313 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:35:21.77 ID:EbC0nqN5o
〜〜
囚人ども「ちぃ!見失った」
囚人ども「おそろしくはぇーやつだぜ」
囚人ども「なぁ、ほっといて外にでようぜ」
囚人ども「そうだそうだ、早く街で暴れてぇ」グヒェヒェヒェ
カツンカツン
副隊長「させると思っていらして?」
悟空「おめぇら悪さして捕まったんだろ?」
囚人ども「お前らの方からノコノコ出てきてくれるたぁなぁ!」
囚人ども「こ、こいつらやっちまってパーっと華添えてや、やる」ヒッヒッヒッヒッ
副隊長「……私はこんな奴らに怯えてしまっていたのね……」ハァァァ
副隊長「貴方はこんな奴らに無駄な体力使う必要はないわ」
囚人ども「急に威勢が良くなりやがって……」
ゾロゾロゾロ
囚人ども「覚悟しなぁ!!」
314 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:36:53.03 ID:EbC0nqN5o
副隊長「あの幽霊騎士に魔を与えられたってわかれば、もはや敵ですらないわ」スッ
副隊長「私こういう性格だけど、本当は光魔法に精通している……のよっ!」ポワポワポワポワ
副隊長「光あれ!」
シュゥゥゥゥ
囚人ども「な、なんだ!?か、身体が!」
囚人ども「ち、ちか、ちから……がぁぁ……!」
バシューーン
囚人どもの骸「」
悟空「いぃ!?骨になっちまっぞ!?」
副隊長「…魔の力を得た代償はその命よ…」
悟空「ひぇー」ナムナム
315 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:37:52.96 ID:EbC0nqN5o
………
……
地下牢 入り口
幽霊騎士「……」シュココォォオ
副隊長「さぁ本場よ!」
悟空「へへっ!もうおめぇに負けねぇーからな!」
幽霊騎士「……」ギャリン
ザックザッグザック
副隊長「来たっ!手筈通りよ!」
悟空「おっし!」ハァァァ
幽霊騎士「……」ブォォォン
悟空「よっ!」スッ
バッバッ
副隊長「火の精よッ!」ボッ
幽霊騎士「……」ズゥ バシュン
タッタッタッタッ
副隊長「次!火の精よッ!」ボッ
幽霊騎士「……」グルリ バシュン
316 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:38:56.30 ID:EbC0nqN5o
幽霊騎士「……」ギンッ ダッ
悟空「こっちだ!」ハァッ
ガンガンガン
幽霊騎士「……!」ダイトウ ガンガンガン
悟空「やっぱ硬えぇ」
バッバッ
副隊長「土の精よッ」メコッ モワッ
幽霊騎士「……」ガッ ヒョイ
悟空「そりゃそりゃ!」ガンガンガン
バッバッ
317 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:40:03.51 ID:EbC0nqN5o
副隊長「風の精よッ!」シュルシュル
幽霊騎士「……!」ビャンビャンボワァンビャン
副隊長「!」
幽霊騎士「……」ブォォォンブォォォン
悟空「おっとっと!」ヒュン
副隊長「今の見た!?」
悟空「腹のちょい右下が変だったぞぉ」
副隊長「体内に仕込んであるようね……魔の透過ですり抜けるからくりよ」
悟空「どうすんだ?」ヨット
副隊長「私の威力じゃ突破できないから、貴方に託すわ」
悟空「託すわって」
318 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:41:29.51 ID:EbC0nqN5o
副隊長「私副隊長なの。役目は隊長のサポート」ポワポワポワポワ
副隊長「一気に決めてよね!」ポワポワポワポワ
幽霊騎士「……」スッ
仁王立ち
ギャンギャンギャン
悟空「またあれだ!力吸いとられんぞ!」くっ
副隊長「……まだよっ!」ポワポワポワポワ
ギャンギャンギャンギャンギャン
ポワポワポワポワポワポワポワポワ
悟空「くぅぅぅ!ま、まだか!?」
副隊長「もぉーーすこし……ハァァ!」
ハッ!
悟空「おっ!!」キュィン
右手が輝く
副隊長「き、決めちゃってよね」
幽霊騎士「……!」
悟空「ダァァァァァァァ!!」バッ
カッ!!!!!
パリン……
319 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:42:51.57 ID:EbC0nqN5o
…………
……
地下衛兵「あ、ありがとうございました!!」バッ
地下衛兵「なんとお礼を言えば」ウッ
悟空「ハハッ。無事で良かったぞ」
副隊長「もぉー、くったくただわ……」
地下衛兵「まさか囚人達が魔に目をつけられるなんて」
地下衛兵「自分は一足先に報告に参ります!」タッ
320 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:43:51.23 ID:EbC0nqN5o
副隊長「……それにしても貴方想像以上に凄いんですね」
悟空「おめぇもなかなかだったおもうんだけどな」
副隊長「はぁ……」
副隊長「それから、その、ごめんなさい」バッ
副隊長「貴方がその隊長を取っちゃうんじゃないかって…勝手に敵視して…」
悟空「オラが何を取るって?」
副隊長「……わからないならいいのよ」
副隊長「でも、本当ありがとうございました!」
ニコッ
321 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:44:24.58 ID:EbC0nqN5o
タッタッタッタッ
地下衛兵「た、大変です!!お、王宮が!!」
322 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:47:03.71 ID:EbC0nqN5o
ナレーション「強敵だった幽霊騎士を副隊長と協力し撃破した悟空。わだかまりもとけ安息かと思いきや、風雲急を告げる声。一体何が起こるのか」
323 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 02:51:08.30 ID:EbC0nqN5o
オッス オラ悟空!
世の中ひれぇなぁ!副隊長がいなかったらちと危なかったぞぉ。
とにかくオラ力吸われて疲れちまった。
王宮がどうしたって!?お、おい女騎士!無茶すんのはよせ!
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 02:54:52.13 ID:8yV7V4oR0
乙
魔封波を覚えていた時期だったら幽霊騎士も簡単だっただろうに……
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 09:33:22.63 ID:Btp2dLy30
悟空さの力でも壊れないのは呪物だからな
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/22(日) 11:32:04.33 ID:fPuwOkRN0
悟空は脳筋に見えて色々超能力使えるから魔術も体得できるかもな
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 13:46:47.73 ID:Btp2dLy30
テレパシー?や記憶を見る?みたいなのもやってたね
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 15:26:58.45 ID:8aVco/WCO
結構悟空は器用だからな
その世界で生まれてなければ魔翌力を持ってないってことなら別だけど
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 15:37:12.09 ID:vcclwhi5O
器用だけどオリジナルの技が少ないんだよな
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 15:37:15.27 ID:8yV7V4oR0
精霊を味方に付ければいいなら普通にできそうだけどね
昔からそういうのは得意だったし
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/22(日) 15:37:34.47 ID:/Pl3mHLb0
瞬間移動やフュージョンも超能力みたいなもんだよな
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 15:38:19.27 ID:8yV7V4oR0
>>331
アゲんな。
>>1
が来たかと思っただろう
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 15:48:21.12 ID:V3ao27WqO
>>330
元気玉とかそう言う類いの技だしな
この世界だと無生物も精霊が気を分けることで変な属性付いた元気玉使えそう
334 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:26:13.86 ID:EbC0nqN5o
地下牢衛兵「た、大変です!王宮が!」ハァハァ
地下牢衛兵2「一体どうしたというのだ」
地下牢衛兵「はっ!それが……その禍々しい光に包まれおります!」
地下牢衛兵2「な!?」ダッダッダッダッ
地下牢衛兵「ここの囚人はもうおりませんので、さっ!お早く!」
コクン
副隊長「ほら貴方も!」ダッダッダッダッ
悟空「お、おう!」ダッダッダッダッ
335 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:27:37.91 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王都郊外
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
地下牢衛兵2「な、なんというこだ……」アゼン
副隊長「何よあれ」アゼン
悟空「すんげぇーやな気を感じんぞ」キン
副隊長「えぇ。一体王宮は……」ハッ
副隊長「こうしてはいられませんことよ!」
副隊長「もしもの為に、ここをセーフティハウスにします!衛兵さんあなた私の指示に従ってちょうだい」
地下牢衛兵2「も、もしもとは……その…」
副隊長「考えるのは後!結果の準備をします!」
副隊長「あなたは近隣に走って避難誘導を!」
地下牢衛兵2「はっ!!」ビシッ
悟空「オラはどうしたらいいんだ?」
副隊長「……心苦しいのですが貴方には王宮へ行って、隊長をお願いしますわ」ポワポワ
キュピーン
悟空「なんかあったけぇーぞ?」
副隊長「全力とまではいきませんが少しだけ回復しましたのよ」
副隊長「私ではあの中を突破できそうにありませんから……」ショボン
悟空「サンキューな!」ニッ
悟空「それとおめぇ」
副隊長「なんです?」
悟空「しゃべり方変わっちまってんな!」
副隊長「これでも伯爵家の生まれですのよ。素はこっち!……ってそんなことはいいのよ!」
悟空「ハハッ」
副隊長「…くれぐれも宜しくお願いします」ビシッ
悟空「おうっ!」ファァァ
バシューーン
地下牢衛兵2「……そ、空飛んでいきましたね」
副隊長「……ハハハ……」
336 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:28:36.87 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王宮上空→王宮
ゴゴゴゴ
悟空「うひゃー街全部がひかってらぁ」
悟空「王宮ってんはあの丸い建物か」シューーン
シュタ
悟空「……やけに静かだな」オーイ
シーン
悟空「誰もいねぇ…でも嫌な感じがすんぞ」
タッタッタッタッ
悟空「ん?この扉だけなんか雰囲気ちげぇ」
ガチャ
337 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:29:34.67 ID:EbC0nqN5o
老師「ハァァァァ!」ボッボッ
ドッ!
悟空「ッ!」スッ
バシュン!
悟空「いきなりなにすんだっ!」バッ
老師「魔物……ではなさそうじゃな」フゥ
悟空「オラ孫悟空だ」スッ
老師「ソンゴクウ。はて、聞かぬ名じゃが…ワシの術を容易く避けるとはのぉ」
老師「何か不思議な力を感じるわい」
悟空「じっちゃんこそ何もんだ?」
老師「ワシはここで魔術の研究をしとってな、それがいきなりの魔族襲来じゃわい。急いで陣をはっとっておるのじゃよ」
ザワザワザワ
悟空「他に誰かいるんか?」
老師「あぁ。助手や、城勤めの者達じゃ」
老師「とりあえず一番安全な場所はもうここだけじゃてのぉ」
悟空「いってぇー何が起こってんだ?」
338 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:30:56.30 ID:EbC0nqN5o
老師「子細はわらぬが、おそらく魔王の右腕たる闇の貴公子じゃろう」
老師「王宮は聖なる場所。聖と魔は反発する。おいそれとは攻め入られる心配は無かったんじゃが」
老師「恐ろしいことじゃが、それを上回る力を手に入れた…ということなんじゃろう」
悟空「そいつはつぇーんか」
老師「強い?ほっほっほっ。強いなんてもんではないぞ。遠い南国をたった一人で手中に収めたほどの腕じゃ」
悟空「つぇーんんだな」ニッ
老師「?…ともかくアンタははよぉ逃げなされ」
悟空「オラ平気だ。そうだ!じっちゃん、女騎士見なかったか?」
老師「姫騎士隊のお嬢ちゃんかね?ここには居らぬの」
悟空「こんなか誰もいねぇーしよぉ、オラたのまれてんだが」
老師「ふぅーむ……ワシとおなじく結界を張っておるか、はたまた……」
悟空「めぇーったなぁ」
339 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:32:23.12 ID:EbC0nqN5o
老師「このままジリ貧じゃて、流石のワシも長くは持たん」
ザワザワザワザワ
助手「そ、そんな老先生!我々はどうなるのです!?」
奉公人「う、嘘だろ……俺には田舎に残した家族が」
メイド達「こ、怖いわ」ガタガタ
悟空「んー……」ピトッ
老師「何をしとるんじゃ?」
悟空「ダメだな。やっぱアイツの気を感じとれねぇ」
老師「気?そ、それは生命の波動のことか!?」
悟空「気は気だぞぉ」
老師「ふむ……ワシの長年の夢の糸口がこうも目の前にいるというのに、よりにもよって闇の貴公子とはのぉ」
ザワザワザワザワ
老師「お前さん、街の中の様子を見なかったか?」
悟空「オラ一番にここに来ちまったから見てねぇーぞ」
340 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:33:15.50 ID:EbC0nqN5o
下男「お、俺は見てきたぞ……ま、街の皆はい、石にされちまった…」ガクガクガク
下男「運良く……ここまで逃げてこれたが……」
下男「ま、街には石にする化物、王宮には闇の貴公子……も、もうおしましだ」
ザワザワザワザワ
悟空「……しょーがねぇ。おめ達ここは危なそうだし、副隊長のとこに行っとくか?」
老師「この人数を連れ街の外にか?それは危険じゃ、いい的になるのがオチじゃよ」
ザワザワザワザワ
悟空「ちぃっと待ってろよ。聞いてくるから」ンッ
老師「?」
シュィン
341 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:34:33.79 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王都郊外
シュィン
副隊長「良し…私ではここまでしかできませんが…なんとか形にできましてよ…」
副隊長「隊長か老術師様がいてくれましたら」ハァ
パッ
悟空「おっ、当たりだ。オッス!」
副隊長「!?!?!?」
悟空「ここに人連れてきてもいいんだよな?」
副隊長「ど、どどどどうやって?今?えっ?」
悟空「瞬間移動ってやつだ!おめぇ見たろ?」
副隊長「しゅんかん?移動?私が?いつ!?」
悟空「少しめぇだが、それよりいいんか」
副隊長「え、えぇ結界なら今しがた。地下には衛兵さん達と近隣の方々で整備していますから、人手が増えるのはありがたいかと」
悟空「よっし!じゃオラ今連れてくっからな。じっちゃんの気はちと変わってから…こいつか」ンッ
副隊長「はっ?いえ、それより隊長は!」
バシュン
342 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:35:53.10 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王宮 魔術研究所
シュィン
悟空「良いってよ!」
ザワザワザワザワ
老師「お、お主一体…」
ザワザワザワザワ
キエタトオモッタラ デテキタゾ
悟空「皆オラに掴まれ」
老師「いったいどうするのじゃ?」
悟空「いいからいいから。ほれ!」
助手「老先生、な、なんですかあれ」
老師「わしにもさっぱりじゃが」
助手「ま、魔族の類では?」
老師「ソンゴクウとやらからは、そうは感じられん。ここに居てもしょうがない」スッ
老師「では頼むぞソンゴクウ。お主に触れればいいんじゃな?」
悟空「おう!ちと人数多いからこりゃ二回くれぇだな。それとじっちゃんは最後にしてくれ。気を感じられんのはじっちゃんだけみてぇだしな」
老師「あいわかった。皆のもの先に行くが良い」
ザワザワザワザワ
ナンダカ ワカラナイガ ニゲレルナラ
ピトッ ピトッ ピトッ……
悟空「そんじゃいくぞ」ンッッッ
シュィン
343 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:37:00.05 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王都郊外
副隊長「……」ポカーン
悟空「そんじゃ次だな」ンッ シュィン
ザワザワザワザワ
助手ら一行「へっ」
………
……
悟空「これであそこにいたのは全員か」
老師「これこれは…全く摩訶不思議じゃて」
ザワザワザワザワ
老師「お主いったいこの技はなんじゃ」
悟空「瞬間移動ってやつでな」
副隊長「……」ハッ
副隊長「老術師!」
老師「ん、おぉ。無事じゃったか」
副隊長「はい!師もご無事で良かったですわ」
副隊長「王宮はどうなっているんですの?」
老師「それがのぉ――」
344 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:38:07.38 ID:EbC0nqN5o
…………
……
副隊長「そ、そんな」ヘナヘナ
老師「陛下や妃様、それに姫様も見ておらぬ…」
副隊長「姫騎士隊の皆も、隊長ぉ…」
老師「安否も含め何か手を考えねば」
老師「ほれほれ。しゃきっとせいきっと無事じゃて」
副隊長「は、はい…」
345 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:40:09.86 ID:EbC0nqN5o
………
……
地下 セーフティハウス
老師「近隣の住人はひとまず全員かの」
地下牢衛兵「はっ!」
副隊長「しかし王都には何千人もの人が取り残されいますわ」
老師「攻め入るにはまず街に現れた石の魔物じゃな」
副隊長「厄介ですわねぇ」ウーン
悟空「なぁそいつはどんなやつなんだ?」
老師「その昔は北の山の神として崇められていたのじゃが、そこが魔王降臨の際に根城になっての」
老師「旅人を癒やす力が、今では人を石に変える力を持ってしまったんじゃよ」
悟空「石か。ダーブラみてぇだな」
老師「ダーブラ?聞かぬ名じゃ」
悟空「めぇーにな。あんときはどーしったって言ってたってけかなぁ」
副隊長「やつ4つの瞳に見られると人は石になるそうだ」
悟空「見なきゃいいんじゃねぇーか?」
副隊長「そんな単純なことではなくってよ」
副隊長「両目2つに、背中に1つ、尾に1つのありますの。そして、その大きさから見上げずにはいられませんのよ」
悟空「ひぇー。すきがねぇーんか!?」
副隊長「そういうこと」
346 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:41:32.83 ID:EbC0nqN5o
悟空「なら、今までどうしてたんだ?」
副隊長「それはそのですね」
老師「聖獣いや、魔物は魔王城の番犬として鎮座しておってな」
老師「もはやそれすら不要になったと考えるべきことじゃよ」
悟空「石になっちまった人らはどーなんだ」
副隊長「……王都が落ちたらやつらの餌になる」
悟空「いぃ!?食われちまうんか」
老師「直接ではない、再度石化を解かれた者は抜け殻となるんじゃよ……」
副隊長「……残酷…です…わね」
悟空「解凍みてぇーなもんか…そいつはやべぇーぞ」
347 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:42:47.16 ID:EbC0nqN5o
老師「……」ン
老師「解凍」ソウジャ
老師「奴を凍らせればいけるかもしれんぞい」
副隊長「凍らせる…ですか?」
老師「そうじゃ、混合魔術は知っておろう」
副隊長「それは一応。水と風を使って急激に冷やす方法ですわよね。氷の魔導が必要ですが」
老師「左様。風はわしがなんとかするから、お主は水を目一杯するんじゃ」
副隊長「しかし、それではやつの石化の目から逃れられません」
老師「それはほれ。なぁ」チラッ
348 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:43:43.94 ID:EbC0nqN5o
悟空「ん?」
老師「ソンゴクウ。お主こうパッと明るくする技は」
副隊長「そのような都合のいい大規模な照明などありませんわよね。光の魔術でも小規模ですし」
悟空「ん?あんぞ。目くらましすりゃいいんか?」
副隊長「やはり別の手を」
老師「ほっほっほっ」ニタリ
副隊長「……もはやなんでもありじゃないですか」
349 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:44:42.22 ID:EbC0nqN5o
………
……
〜〜
王宮 謁見の間 闇の結界内
女騎士「くっ……」ハァハァ
闇の貴公子「もうお終いか」
姫魔「……」ズモモモ
女騎士「ひ、姫……様っ!気づいてくださ…」ガクッ
バタン
姫魔「……」
闇の貴公子「ふん。くだらん」
闇の貴公子「さて、ではここ魔の扉を開こう」スッ
闇の貴公子「クックック……」ズァン
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/22(日) 16:44:55.52 ID:/Pl3mHLb0
太陽拳も超能力みたいなもんだな
351 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 16:47:30.21 ID:EbC0nqN5o
ナレーション「暗雲立ち籠める王宮内で出会った老術師一行。彼らを無事に外に連れ出すことにした悟空。街には人を石に変えるという魔物が立ちはだかるが、対抗策を見つける。一方女騎士のと姫の身に何が、闇の貴公子の目的は」
352 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 17:00:24.53 ID:EbC0nqN5o
オッス オラ悟空!
人を石にする魔物か。ちと厄介だぞ。
じっちゃんや副隊長がなんとかしてくれるみてぇーだし、オラもがんばんぞ!
でも闇の貴公子がなんか狙ってるみてぇーだし、女騎士無事だといいんだがなぁ
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 17:03:18.88 ID:8yV7V4oR0
乙
悟空なら召喚系魔術とか覚えられそうだけどな
勿論、モンスターはドラゴンで
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 17:39:01.47 ID:vcclwhi5O
誤字が気になるが、投下が早いから致し方なし
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 18:23:20.53 ID:Btp2dLy30
そう考えたら悟空は本当になんでも出来るな。
念力、テレパシー、記憶を読む、単純な物理的強さ
舞空術、瞬間移動、界王拳、超サイヤ人などなど
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 19:04:36.43 ID:eXT2l/iB0
これでまだ超サイヤ人になってないんだから本当チートだよな…
357 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:46:35.83 ID:EbC0nqN5o
読んでくれてありがとう!!
そして誤字すまんせんすんません
貼り付ける際に見直してるが、たった一人の文書校正だと抜作になるう
358 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:47:28.92 ID:EbC0nqN5o
〜〜
女騎士邸宅
シュン
悟空「よぉ!急ぎで頼みてぇーことあんだが、ちといいかぁ!」
領主公「!?ソンゴクウくんどこから」
悟空「王都がてーへんなんだよ!」
領主公「な、なに!?」
359 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:49:19.80 ID:EbC0nqN5o
………
……
領主公「なんということか…娘がまたもや行方しれずばかりか、魔の侵入を許すとは」グッ
悟空「そんで、じっちゃんがおめぇなら氷の道具持ってるってんでオラ取りに来たんだ」
領主公「あ、あぁ……宝物庫にそれはある」
領主公「(娘の為に暑い夏を快適に過ごしてもらおうと、せっせと老師に開発費用を渡して造ってもらったのが、まさかこのような形で役に立とうとはな)」
………
……
悟空「ヘヘッ!これでなんとかなんぞぉ〜」
領主公「……おめおめと指を咥えて待ってるわけにはいかんな。私も行こう」
執事「旦那様それはっ!」
領主公「私も父として行かねばなるまい」
執事「かしこまりました。無事のご帰還お待ちしております」スッ
360 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:51:20.23 ID:EbC0nqN5o
〜〜
地下セーフティハウス
シュィン
領主公「…ふむ…」
悟空「持ってきたぞ!」
副隊長「こ、公爵様っ!?ど、どうしてこちらに」
領主公「私とて国の上役である。先頭に立たずしてどうするか」
副隊長「は、はっ!失礼しました」バッ
ツツツツ
副隊長「ちょっ、ちょっと貴方、どぉーして公爵様をお連れしてるんですのよ」ヒソヒソヒソ
悟空「どーしてって、あいつが来てぇってんだからなぁ。まじぃんか?」
副隊長「馬鹿ねぇ、公爵様にもしものことがあったらどうするんですってことよっ!」
副隊長「私の代わりはいくらでもいるけど、公爵様よ?偉いのよ!?」オワカリ?
悟空「?別にいいんじゃねーか?」
オーイ ソンゴクウ モッテキタンジャロウナ
悟空「おう!んじゃちと渡してくらぁ」タッタッ
361 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:53:10.13 ID:EbC0nqN5o
……
領主公「ハッハッハ。聞こえたよ副隊長くん。私の代わりもいくらでもいるのだよ」
副隊長「!はっいえ!も、申し訳ございません…ですが!」
領主公「いい、いい。本音を言えば娘がただ心配なだけさ」
副隊長「公爵様……」ウルル
領主公「それそうとしてキミ。少し雰囲気変わったね」
副隊長「そ、そうでしょうか…」
領主公「あぁ。前のキミはなんだか軽薄なのだが、どこか近寄り難い雰囲気をしていたからね」
領主公「それが少し見ない間にソンゴクウくんとそんなに仲がよくなるなんてね」
副隊長「そ、それは、話しやすいといいますか、気兼ねをしないといいますか」
領主公「うんうん。彼はどことなく人を引きつれる魅力があるのかもしれない」
副隊長「そ、それを仰るなら公爵様も、ソンゴクウと何やらご親密な様子ではありませんか」
領主公「ふむ。そう見えるかね?フフッ」
領主公「なんせ彼とは同じ父親として、さらに彼は先輩にあたるのだから!」
副隊長「は?」
領主公「なんだキミしらないのかね?彼あぁ見えても、もうすぐ孫ができるそうだよ」
領主公「あぁ〜孫。なんていい響きだろうか」
副隊長「……嘘でしょおお!?」
362 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:54:22.29 ID:EbC0nqN5o
………
……
悟空「こいつでいいんだよな?」
老師「よしよし」イソイソイソ
ヒョォォォォォ
老師「具合もよかろうて」
チラッ
老師「なんじゃあの親バカも連れてきたのか」
ワイワイワイ ギャーギャー
悟空「きてぇーってんでな」
老師「外面は慇懃無礼のきらいがあるが、中身はあの通り、ただの親バカじゃ」
悟空「ハハッ。そうみてぇーだな」
カチッ ヒョォォォォォ……
老師「さて、急いでし損じるわけにもゆくまい」
老師「作戦を詰めるのじゃ」
363 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:55:38.72 ID:EbC0nqN5o
………
……
副隊長「師と私が詠唱している間に、ソンゴクウがそのタイヨウケンとやらで、魔物の動きを一時的に封じ、公爵様が魔導を設置する……ですか」
老師「左様」
領主公「なかなかスリルがある役目じゃないか」
副隊長「ほ、本当によろしいのですか?」
領主公「あぁ。問題点はなかろう」キリッ
副隊長「そうですか……」
老師「なぁにこやつもただのボンクラではないさ」
領主公「ハハッ。そうとも」
副隊長「わかりました。それで、タイヨウケンというのは信用できるんですの?」
悟空「あぁ。オラ何回かピンチを脱出できたしな。えぇーと、折り紙付きたぞ!ただ、ちゃんと見てくれねぇと意味ねぇけどな」
364 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:57:22.07 ID:EbC0nqN5o
副隊長「効果の程は測りかねますが、貴方がピンチというのですから、よほどのことだったのでしょう」
老師「そういうと、凄い技のように聞こえるのぉ」ホッホッホッ
領主公「全くだ」ハッハッハ
老師「問題点を上げるとして、そうじゃのぉ、いかにしてソンゴクウに魔物の注意、それも全部の目を向けるかじゃが」フム
領主公「背中と尾は裏手に回ればいいが、そうなると正面が隠れるな」フム
副隊長「真正面からでは、両目がありますし、そもそも立ち向かえる大きさではありません」フム
365 :
◆m2ofvJWBhA
[sage saga]:2017/10/22(日) 20:58:36.49 ID:EbC0nqN5o
悟空「なぁ姿形ってどんなんだ?」
老師「聖獣だからのぉ。実のところは獣のそれじゃよ。もの静かで草木を食し、毛は美しく黄金に輝いとったわい」ナツカシイヒビ
悟空「そうか。オラそん時に会ってみたかったぞ」
老師「……」
領主公「しかし今はもはや魔獣と化したのだ。魔王が倒させるまで眠っていてもらおう」
副隊長「ソンゴクウは何か案はありまして?」
悟空「んーそだなぁ、オラが小せえ頃でも飯捕まえんのは真正面からだったしなぁ」
副隊長「……貴方、そんなに野生児だったの…」
領主公「いやはや恐れ入る……」
悟空「やっぱ、餌でつりゃいいんじゃねーか?」
副隊長「餌で釣られた魔獣の突進を受け止めろと?無茶ですわよ」
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