レッド「人見知りを克服しなくては…」

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196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:46:55.73 ID:/0qFgJbh0
セレビィ「でもあの時の子がこんな風になるとは思わなかったけどな」

リーフ「なによそれ」

セレビィ「わたしは褒めてるんだよ」

セレビィ「強くなったんだねって」

リーフ「…まあパパやお兄ちゃんが特訓してくれたから」

セレビィ「未来を変えちゃうとそういう思い出は相手から消えちゃうんだよ」

リーフ「またそのこと?」

リーフ「こう見えても私はいろんなこと考えて行動してる…」

リーフ「あんたならわかってくれてるでしょ?」

リーフ「私が生まれたときからずっと見てくれてたんだから」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:47:50.52 ID:/0qFgJbh0
一時間後

リーフ「ふう…こんなもんかな…」

セレビィ「すごいね35連勝だ」

リーフ「数えてたの?」

セレビィ「君のことはなんでも知りたいからね」

セレビィ「どんな細かいことでも知っておく必要があるのさ」

リーフ「こんなとこでの勝利数なんて知ってなくても関係ないと思うけど」

セレビィ「そうでもないよ」

セレビィ「例えばキミは35回もバトルしないと考えがまとまらないとかさ」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/01(月) 02:48:26.96 ID:/0qFgJbh0
セレビィ「で、何か決めた?」

リーフ「うん、明日もう一度あの人に会う」

リーフ「それで全部決めるよ」

セレビィ「今のところはどうなの?」

リーフ「今のところ?」

リーフ「えっとそうだな…」

セレビィ「そんな状態であと一回会うだけで決めれるの?」

リーフ「決めれるよ、決めてみせる」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 03:23:26.59 ID:6oQOICBxo
あけおめおつ
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:21:19.06 ID:Jwdcok9a0
翌日

ナツメ「じゃあ行ってくるね」

レッド「行ってらっしゃーい」

リーフ「行くよセレビィ」

セレビィ「わたし隠れててなくていいの?」

リーフ「ごめん、戻ってて」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:21:48.47 ID:Jwdcok9a0
ピンポーン

レッド「ん…誰だろ?」

ガチャ

レッド「あ…君この前の…」

リーフ「どうも…」

レッド「どうしたの?」

リーフ「あなたにお話ししたいことがありまして」

レッド「…?」

リーフ「お時間よろしいですか?」

レッド「うん…いいけど…」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:22:47.77 ID:Jwdcok9a0
レッド「まあ入りなよ」

リーフ「!」

リーフ「い、いいんですか?」

レッド「ん」

レッド「ここで話してもいいけど、なんか長そうだから」

リーフ「……」

リーフ「わかりました…」

リーフ「お邪魔します…」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:23:16.27 ID:Jwdcok9a0
リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「……」きょろきょろ

レッド「……」

レッド「そんなにうち気になる?」

リーフ「…少し」

レッド「なんだか前に会ったときとだいぶ違うね」

リーフ「あの時は演技をしていたので…」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:24:02.84 ID:Jwdcok9a0
リーフ「あなたこそ、かなりの人見知りだと聞きましたけど」

レッド「うん、そうだよ」

レッド「でもなんでだろうね、君には普通に話せる」

リーフ「……」

レッド「昨日ナツメから君のこといろいろ聞いたよ」

レッド「ナツメに何かされなかった?」

リーフ「いえ…特には…」

レッド「そう?よかった」

レッド「ナツメはたまにやりすぎちゃうことあるからね」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:24:49.79 ID:Jwdcok9a0
レッド「さて、と…俺に話したいことってなに?」

リーフ「……」

リーフ「レッドさん、あなたはいい人ですか?」

レッド「え?いい人…?」

リーフ「慎重に答えてください」

リーフ「このあともいくつか質問しますが、全てよく考えてくださいね」

リーフ「質問の答えがあなたの人生を左右しますから」

レッド「ちょ、ちょっ…どういうこと?俺の人生を左右するって、急だね」

リーフ「そのままですよ」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:25:42.74 ID:Jwdcok9a0
レッド「うーん…どうしようかな…」

リーフ「やっぱりそういうことを言われると悩みますか?」

レッド「うん、答えるかどうか悩んじゃうね」

リーフ「なんでですか?」

レッド「だってさ、君だったら突然正体のわからない子にこんな質問されたら答える?」

レッド「しかも俺の人生がかかってるんでしょ」

レッド「慎重に答えてって言われたからさ、簡単に答えられないよ」

リーフ「…なるほど、それもそうですね」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:26:20.84 ID:Jwdcok9a0
レッド「先に質問したのは君だけど、俺の質問に答えてくれたら君の質問に答えるよ」

リーフ「わかりました、いいですよ」

リーフ(いいよね?)

セレビィ(うん、いいよ)

セレビィ(でも一つだけとかにしときな、いっぱい聞かれても困るでしょ)

リーフ「一つだけ、なんでもお答えします」

レッド「一つ?」

リーフ「はい、私もいろいろ秘密がありますので、ごめんなさい」

レッド「…わかった」

レッド「ただし正直にお願いね」

リーフ「……」こくっ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:29:04.61 ID:Jwdcok9a0
レッド「一つだけか…どうしようかな…」

レッド「じゃあ君の目的は何?どうして俺の人生を左右するなんて言えるの?」

リーフ「ふたつじゃないですか」

レッド「あ、ばれた?」

リーフ「当たり前です」

リーフ「はぁ…いいですよ」

リーフ「その二つの答えは関連してますから、両方答えますよ」

レッド「いいの?ありがとう」

リーフ「私の目的は過去の改変、そして私にはそれができるから」

リーフ「私がそれをすれば、あなたの全てが大きく変わります」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:30:32.97 ID:Jwdcok9a0
レッド「……」

リーフ「さて、私からの質問ですけど」

レッド「いや、待ってよ」

レッド「過去の改変?それができる?」

レッド「意味がわかんない、ちゃんと説明してよ」

リーフ「説明してと言われてもこれ以上は私もよくわかんなくて…」

レッド「……」

リーフ「……」

レッド「そっか、わかった」

レッド「じゃあ質問に答えるよ」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:31:00.75 ID:Jwdcok9a0
レッド「えっと、俺がいい人か…だったよね?」

レッド「うーんそうだなー…」

レッド「いい人ではないかな」

レッド「でも悪い人でもないよ」

リーフ「普通の人って言いたいんですか?」

レッド「うん、そうだね」

リーフ「……」

リーフ「わかりました」

リーフ「では次の質問…」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:31:28.60 ID:Jwdcok9a0
数時間後

ナツメ「ただいま〜」

ナツメ「……」

ナツメ「あれ?レッドいないの?」

リーフ「聞いているのですか!」

リーフ「あなたの命がかかっているんですよ、もっと真面目にしてください!」

レッド「あ…なつめ…きょうははやかったね〜…」

ナツメ「いるじゃない、何してるの?」

ナツメ「あら、あなた…」

リーフ「あ…おじゃましてます…」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:32:15.39 ID:Jwdcok9a0
レッド「もうつかれたよ〜」

リーフ「まだです、あと50個あるんですから」

レッド「50!?」

レッド「そんなに無理だよ、せめてちょっと休ませて」

リーフ「…わかりました」

ナツメ「レッドがこんなに疲れてるなんて、何時間やってたの?」

レッド「んー…わかんない」

リーフ「あなたたちにとっても私にとっても重要なことなんです」

リーフ「これでも短くしている方なんですよ」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:32:58.22 ID:Jwdcok9a0
レッド「おなかすいた〜…」

ナツメ「じゃあもうご飯作っちゃうね」

ナツメ「よかったらあなたも食べる?」

リーフ「え…い、いいんですか…?」

ナツメ「ええ、もちろんよ」

リーフ「ありがとうございます…」

ナツメ「じゃあちょっと待っててね」

リーフ「……」

リーフ「あの…私にも手伝わせてください」

ナツメ「私一人で大丈夫よ、リラックスしてて」

リーフ「お願いします、私もやりたいんです!」

ナツメ「そ、そう?じゃあお願いしようかな」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:33:28.02 ID:Jwdcok9a0
リーフ「……」トントントントン

ナツメ「あら、上手ね」

リーフ「!」

リーフ「ありがとうございます」

ナツメ「よく料理はするの?」

リーフ「いえ、あまり…」

リーフ「こうやってお手伝いする程度ですね」

リーフ「〜♪」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:34:19.85 ID:Jwdcok9a0
リーフ「あの、ナツメさん」

ナツメ「なに?」

リーフ「ナツメさんはレッドさんのどういうところが好きで結婚したんですか?」

ナツメ「結婚っ!?」

ナツメ「い、いやいや…わ、私たちその…結婚とかまだだから」

リーフ「あれ?まだなんですか?」

リーフ「ふむ…この時点ではまだなのか…」

リーフ「じゃあどういうところが好きってのはどうなんですか?」

ナツメ「……」

ナツメ「わ、私のことを誰よりも理解してくれることかな…//」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:35:00.17 ID:Jwdcok9a0
リーフ「理解…ですか」

ナツメ「うん、あとはずっと一緒にいたいなって思えるとこかな」

リーフ「……」

リーフ「そうですか…」

ナツメ「ってなんで私はそんなこと…」

ナツメ「まあ言っちゃったから仕方ないけど…」

リーフ「一緒にいたいんですか…」

ナツメ「そ、そうよ」

リーフ「いつまでですか?」

ナツメ「それはもちろん、おじいちゃんとおばあちゃんになって…」

ナツメ「…ってだからなんでこんなこと言わないといけないの」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/04(木) 02:35:30.26 ID:Jwdcok9a0
ナツメ「ほんとに不思議な子ね…」

ナツメ「なんでこんなこと言っちゃうんだろ」

ナツメ「もしかして何かした?」

リーフ「い、いいえ、何もしてないです」

ナツメ「そうよね…されたらわかるし…」

リーフ「は、はは…」

ナツメ「レッドのことで参考になったかしら?」

リーフ「はい、そうですね」

ナツメ「何をするかは知らないけど、レッドにひどいことしないでね」

リーフ「……」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:26:07.76 ID:MSgEttCb0
――――――――――――

レッド「……」もぐもぐ

レッド「ん?」

リーフ「……」じーっ

レッド「ど、どうした?」

リーフ「あの、それ私が作ったんですけど…」

リーフ「ど、どうですかね…?」

レッド「ああ、おいしいよ」

リーフ「!」ぱぁぁ

リーフ「ほんとですか!やったぁ!」

リーフ「あ…」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:26:41.95 ID:MSgEttCb0
ナツメ「ふふっ」

レッド「君もそういう顔するんだね」

リーフ「やっ…その…はい」

レッド「笑った方が可愛いよ」

ナツメ「そうそう」

リーフ「……///」

レッド「昔のナツメみたいで」

リーフ「に、似ているんですか?」

レッド「うん、目とか雰囲気がそっくり」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:28:11.34 ID:MSgEttCb0
リーフ「昔のナツメさんはどういう人だったのですか?」

ナツメ「つまらない子だったよ」

レッド「そんなことないよ」

レッド「いつも笑ってて、すごくやさしかったよ」

ナツメ「それは…あなたの前だけよ…」

ナツメ「あなたと出会う前は本当に笑った記憶なんてないもの」

ナツメ「エリカに聞いたらよくわかるわ、幼稚園から一緒だもの」

リーフ「そんな小さなころから知り合いなのですか」

ナツメ「うん、私と仲良くしてくれたのはあの子ぐらいだったの…」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:28:51.67 ID:MSgEttCb0
ナツメ「エリカのことは知ってるんだ」

リーフ「はい、元タマムシジムのジムリーダーですよね」

ナツメ「元?」

リーフ「あっ…えっと…」

リーフ(しまった…今はまだ元じゃないのか)

リーフ「もうジムリーダーなんですよね」

ナツメ「もう?エリカは私よりも前にジムリーダーやってるんだけど」

ナツメ「どうしたの急に?」

リーフ「き…聞かなかったことにしてください」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:29:50.68 ID:MSgEttCb0
レッド「君のいる未来じゃエリカはジムリーダーじゃないってことだよね」

リーフ「ん…はい」

ナツメ「未来?ねえどういうこと?」

レッド「俺に話したことだからナツメにも言っていいよね」

リーフ「ん…いいですよ」

レッド「この子は未来で嫌なことがあったから、過去を変えるためにここに来たんだって」

リーフ「私は何も嫌なことなんてありません」

レッド「え?じゃあなんで?」

リーフ「私にはこのままでよくても、みんなにはこっちの方がいいんじゃないか…と思って」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:30:53.17 ID:MSgEttCb0
ナツメ「そのみんなってのは私やレッドも入ってるの?」

リーフ「はい」

ナツメ「なんでみんなのためにこんなことするの?」

ナツメ「過去を変えるなんてこと気軽にやるようなことじゃないでしょ」

リーフ「はい、何度もやれるようなことじゃないですし、簡単にできることでもないです」

リーフ「でも年に数回ですけどパパとママ…他の人もいますが、とても悲しい顔をするんです」

リーフ「あまりパパたちのああいう顔は見たくないんです…」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:31:30.05 ID:MSgEttCb0
レッド「もし過去が変わったら君はどうなるの?」

レッド「無関係じゃないんでしょ?」

リーフ「そうですね…もし変わったらこんな風に…」つー

リーフ「!」

リーフ「あ、あれ…?おかしいな…なんで涙が…」

リーフ「何も悲しくないのに…」

リーフ「ごめんなさい、私変ですよね」

リーフ「ほんとに…なんでかな…」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:32:07.99 ID:MSgEttCb0
―――――――――

ナツメ「落ち着いた?」

リーフ「はい…ごめんなさい」

ナツメ「いいのよ、気にしなくて」

ナツメ「それより、あなたいつもどこに泊まってるの?」

リーフ「え?ポケモンセンターですけど…」

ナツメ「よかったらうちに泊まらない?」

リーフ「い、いいんですか!?」

ナツメ「うん、さっきのあなたの涙を見たらなんだかわからないけど、こうした方がいいと思って」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/06(土) 02:32:42.91 ID:MSgEttCb0
リーフ「あの…お願いがあるんですけど、いいですか?」

ナツメ「なに?」

リーフ「お…お二人と一緒に寝たいです…」

ナツメ「えっ?」

リーフ「だ、だめ…ですか…?」

ナツメ「え…えっと…なんでそんなこと?」

リーフ「最後のチャンスかな…と思って」

ナツメ「最後?何が?」

リーフ「…私のちょっとした夢の…です」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/08(月) 03:20:17.48 ID:61YN+THq0
レッド「あれ?これどういうこと?」

ナツメ「ま、いいじゃない、こういうのも」

レッド「別にいいけど…なんで?」

ナツメ「この子が3人で寝たいんだって」

レッド「ふーん…変わってるね…」

リーフ「お願いしますレッドさん」

レッド「うん、だから別にいいよ」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/08(月) 03:20:47.06 ID:61YN+THq0
―――――――――――

レッド「ぐー…ぐー…」

ナツメ「すやすや…」

リーフ「……」ぱちっ

リーフ「……」

リーフ「二人とももうぐっすり寝てる…」

リーフ「……」

リーフ「なんだろう、この気持ち…」

リーフ「上手く言葉にはできないけど、パパたちといるときとは違う…」

リーフ「でもうれしいし…すごく落ち着く…」

リーフ「二人が生きていたらいつもこんな気持ちだったのかな…」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/08(月) 03:21:15.93 ID:61YN+THq0


ナツメ「……」

ナツメ「…んっ」

ナツメ「んんーっ…はぁ、もう朝か」むくっ

ナツメ「!」

ナツメ「えっ!ど、どうしたの!?」

リーフ「あ…いや…いろいろ考えてたら涙が止まらなくて…」

ナツメ「まさかずっと起きてたの?目が真っ赤だけど…」

リーフ「はい…」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/08(月) 03:21:57.38 ID:61YN+THq0
ナツメ「とりあえずこっち来て」

ナツメ「サーナイト、癒しの波動」

ポンッ

ナツメ「どう?少しはマシになった?」

リーフ「はい、ありがとうございます…」

ナツメ「疲れはとれてると思うけど、眠気とかは変化ないから寝てた方がいいわ」

リーフ「今から寝ちゃうといつ起きるかわからないですから」

ナツメ「そう?無理はしないでね」

リーフ「はい」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/08(月) 03:22:57.63 ID:61YN+THq0
レッド「ふわぁ…わぁ…」

レッド「おはよー」

リーフ「おはようございます」

ナツメ「あれ、今日は早いのね」

ナツメ「もっとゆっくりしてていいのに」

レッド「なんだかめがさめちゃってー」

ナツメ「声は全然起きてないけどね」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/08(月) 03:23:49.82 ID:61YN+THq0
リーフ「……」

リーフ「……」ぐっ

リーフ「レッドさん!」

レッド「んー?」

リーフ「これ、飲んでください」

レッド「なにこれ?」

リーフ「それがあなたたちの未来を変えてくれます」

リーフ「必ず…お願いします」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:36:22.19 ID:QUgSwVl30
セレビィ「呼ばれてとびでてジャジャジャジャーン」

リーフ「えっ!?呼んでないけど…」

セレビィ「そうだよ、勝手に出てきたもん」

ナツメ「うわ…これってセレビィ…」

セレビィ「エレスコレクート!」

リーフ「ちょっと何で出てきたの」

セレビィ「だってもう帰るんでしょ」

リーフ「う、うん…そうだけど」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:36:52.12 ID:QUgSwVl30
セレビィ「それと最終確認だよ」

セレビィ「ほんとのほんとにこれでいいんだね?」

リーフ「うん」

セレビィ「未来が変わっても混乱しない?」

リーフ「うん」

セレビィ「やり残したことはない?」

セレビィ「あれ渡しちゃったからもう時間がないよ」

リーフ「そうなんだ…こんな急とは…」

セレビィ「渡したことで未来は変わり始めたからね」

セレビィ「飲んでも飲まなくても何かしらの変化が起こってる」

セレビィ「そうなると、もう君は元の時間に戻らないと消えちゃうことだってあるんだ」

リーフ「わかった、じゃあ戻らないとね」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:37:28.64 ID:QUgSwVl30
リーフ「あ、そうだ」

リーフ「レッドさん、ナツメさん急でごめんなさい」

リーフ「あなたたちは変な子が来たと思ったかもしれませんが、私はすごく楽しかったです」

リーフ「……」

リーフ「未来で待ってますから…」

リーフ「13年後…いや、1年後会いましょう」

シュンッ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:38:03.29 ID:QUgSwVl30
13年後

ジリリリリリ

リーフ「ん…」

リーフ「うるさい…っ」ガチャッ

リーフ「ん…」

リーフ「すー…すー…」

リーフ「!」がばっ

リーフ「な、なんで私寝て…ってかここどこ?」

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「ほんとにどこ?」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:38:35.07 ID:QUgSwVl30
リーフ「そうだ!私過去を変えて…」

リーフ「思い出した…」

リーフ「じゃあここは元の世界…」

リーフ「ふぅ〜…落ち着くのよ…」

リーフ「私の名前はオーキド・リーフ、12歳…」

リーフ「あっ過去が変わると私オーキドじゃないんじゃ…」

リーフ「過去が変わったのならここは…」

ガチャッ

女の子「お姉ちゃん!いつまで寝てるの!ごはん冷めちゃうよ!」

ばたんっ

リーフ「……」

リーフ「へ…?」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:39:38.77 ID:QUgSwVl30
リーフ「お、おはよー…ございます…」

女の子「やっと起きてきた」

女の子「ほんといつまで寝れば気が済むんだか」

リーフ「い…いやぁ…」

リーフ「昨日ちょっと夜更かししちゃったから…かな?」

女の子「はぁ…お姉ちゃんは将来有望なんだからもっと体大事にしないと、早く寝なきゃだめでしょ」

リーフ「……」

リーフ(妹にそんなこと言われるとは…)

女の子「パパとママからも言ってあげてよ」

リーフ「!」

リーフ「……」

リーフ「おはよう、お父さん、お母さん」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:40:12.04 ID:QUgSwVl30
現在

レッド「なんだったんだろうね…」

ナツメ「うん…」

ナツメ「で、何をもらったの?」

レッド「うーん…飲むって言ってたし、何かの薬かな?」

セレビィ「ふふふ、わたしが教えてあげようか?」

ナツメ「!…さっきのセレビィ」

レッド「未来に行ったんじゃ…」

セレビィ「うん、行ったよ」

セレビィ「でもわたしは自由に何度でも未来過去を行き来できるからね」

セレビィ「シンオウ地方のわたしの友達も同じようなことができるけど、彼の場合やるたびに平行世界を作っちゃうからね」

セレビィ「わたしはそんなことにならないから気軽でいいでしょ」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/12(金) 01:40:57.63 ID:QUgSwVl30
セレビィ「っとわたしのことはどうでもいいや」

セレビィ「とりあえずそれ飲みなよ」

セレビィ「それだけであの子の願いも叶うし、君たちにとっても悪いことじゃないからさ」

セレビィ「そのあとにいろいろ教えてあげる」

セレビィ「まあ聞きたかったらって場合だけど」

ナツメ「……」ちらっ

レッド「うん飲むよ、あの子を信用する」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 22:02:49.71 ID:2yErsmsA0
ディアルガは平行世界になっちゃうのか
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/13(土) 12:10:06.09 ID:6NZVYlg40
そこそこ面白い
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:31:33.66 ID:gnZgZ2nx0
レッド「……」

レッド「……」ごくっ

レッド「……」

レッド「!」

レッド「ぐあっ…うぐ…」

ナツメ「レッド!?」

レッド「ま…まずい…」

ナツメ「え?」

セレビィ「当然だよ、薬がおいしいわけないじゃん」

セレビィ「しかもかなり強い薬だからね」

セレビィ「薬が苦いのは何年たっても変わらないんだよね」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:32:02.77 ID:gnZgZ2nx0
セレビィ「でもよかったね、これで君の体から病原体が消えて」

レッド「俺なんかの病気だったの?」

セレビィ「そうだよ、それが原因で君しんじゃうんだから」

ナツメ「えっ!」

セレビィ「そのあとに君もショックすぎてしぬ」

ナツメ「ショックすぎて!?」

セレビィ「うん」

ナツメ「でも本当にそうなったらたしかに…」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:32:44.21 ID:gnZgZ2nx0
レッド「そういえばあの子は誰だったの?」

セレビィ「あの子?ああ、リ…おっと名前は言っちゃだめだね」

セレビィ「あの子は君たちの子どもだよ」

セレビィ「で、えっと…どこまで話したっけ?」

ナツメ「ま、待って!君たちのって…レッドと私の…?」

セレビィ「他に誰がいるっての」

セレビィ「それでね、君のショックってのは正確に言うと」

ナツメ「え?もう終わり?いやいや待って待って、いろいろあるんだけど…」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:33:18.06 ID:gnZgZ2nx0
セレビィ「なにさ、もう〜」

ナツメ「ごめん、めちゃくちゃ気になって…」

セレビィ「うーん?どこ?」

ナツメ「その…まず、あの子グリーンのことをパパって言ってたけど、それは?」

セレビィ「グリーンが父親だからだよ」

セレビィ「はい次」

ナツメ「そんな簡単な…」

ナツメ「じゃあ…」

セレビィ「あーやっぱ一つ一つ答えるのは面倒だなー」

セレビィ「よし、答えも全部その中にあるだろうから、修正される前にあったことを全部言ってあげる」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:34:19.50 ID:gnZgZ2nx0
セレビィ「えっとねー、うんとねー…」

セレビィ「あれ?なんだったっけ?」

レッド「おいおい…」

セレビィ「ああ、思い出した」

セレビィ「もうありえない世界線だからちょっと忘れかけてた、でもたぶん大丈夫」

セレビィ「えーまず、レッドが発病するけど心配かけたくないとかなんとかで病院にすら行かないんだよ」

セレビィ「症状も軽いし、すぐ治るとかそんなこと考えてたんじゃないかな」

セレビィ「その1、2か月後ぐらいに妊娠がわかって、されに1か月後ぐらいにレッドが倒れちゃうんだよ」

セレビィ「でもレッドの病気はこの時代には未知のもの」

セレビィ「薬だってあの子がさらに50年先から持ってきたものだし」

セレビィ「医者もどうにもできずそのまましんじゃう」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:35:28.08 ID:gnZgZ2nx0
セレビィ「これで一番ショックなのはナツメだよね」

セレビィ「精神的にすごくやられちゃってたけど友人たちの支えや」

セレビィ「友人たちの支えや…」

セレビィ「友人たちの…」

セレビィ「……」

セレビィ「なんかレッドと約束してたからそれを守るためになんやかんやがんばったんだよ」

セレビィ「その後無事出産はしたんだけどもう精神的にも肉体的にもダメだったんだろうね」

セレビィ「翌日にナツメもなくなっちゃうんだ」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:36:08.61 ID:gnZgZ2nx0
セレビィ「とりあえずあの子はレッドのおばあちゃんが育てることになったんだよ」

レッド「母親じゃないかな…」

セレビィ「そう、母親だ」

セレビィ「でも半年後にけがで入院しちゃうの」

セレビィ「その間、えっとあの人、博士の…」

レッド「ナナミ姉ちゃん?」

セレビィ「そうそう、その人」

セレビィ「その人が預かったんだけど、博士っていろんな地方に飛び回って忙しいらしくてさ」

セレビィ「ちゃんと面倒が見れないからって弟夫婦のところに行ったんだ」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:37:14.03 ID:gnZgZ2nx0
セレビィ「……」

セレビィ「えっと…」

セレビィ「まあなんやかんやあって、あの子は2歳になる前にグリーンとエリカの3番目の子どもとして育てられることになったんだ」

レッド「なんやかんや多いな…」

ナツメ「忘れちゃったんでしょ」

セレビィ「Exactly そのとおりだよ」

ナツメ「そういうところをはっきりと言われても」

セレビィ「でもだいたいはわかったんじゃない?」

ナツメ「う、うん…」

ナツメ「他にもちょっとあったけど、どうせ忘れてそうだし…」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/17(水) 02:37:57.03 ID:gnZgZ2nx0
セレビィ「忘れちゃうのはしょうがないことなんだよ」

セレビィ「だってないことを覚えてるなんて無理なことでしょ」

ナツメ「それはたしかに…」

レッド「…なあ、あの子はグリーンのところで生活するのが嫌だったのか?」

セレビィ「ううん、すごく楽しそうだったよ」

セレビィ「二人も他の子どもたちと変わらず平等に育ててたし」

レッド「じゃあなんで過去を変えたりしたの?」

セレビィ「……」

セレビィ「そうだよねー、それはわたしにもわかんないなー」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/23(火) 02:20:41.38 ID:EB0vHrTI0
セレビィ「そんなことよりー」

セレビィ「君たちはやりたいこととかあるの?」

セレビィ「これからは私も知らないからさ、少し気になるな」

レッド「やりたいことか…」

レッド「今まで通りでいいと思ってるけどな」

セレビィ「何言ってんの、子どもができたらそうは言ってられないよ」

セレビィ「あの子はかなりのおてんばだからね」

ナツメ「でもそんな何年先かもわからないし…」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/23(火) 02:21:51.42 ID:EB0vHrTI0
セレビィ「一年後だよ、正確には一年もないけど」

セレビィ「あの子も言ってたでしょ、また一年後って」

ナツメ「たしかに言ってたけど、あれは一年後にまた来るってものだと…」

セレビィ「いやわかってるでしょ、自分たちの子どもなんだから」

セレビィ「ほら、先週のあれだよ」

セレビィ「がんばってたじゃんか」

レッド「ああ、あれか」

ナツメ「あれね」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「!」

ナツメ「!?」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/23(火) 02:23:07.73 ID:EB0vHrTI0
レッド「な…なんのことだろ…?」

ナツメ「さ、さあ?わからないわ」

セレビィ「今あれって言ったじゃん」

レッド「いや、あれはなんとなく」

ナツメ「私も」

セレビィ「?」

セレビィ「もしかして子どもの作り方わからずにやってたの?」

セレビィ「子どもってペリッパーが運んできたりするわけじゃないんだよ」

レッド「それはわかってる」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/23(火) 02:24:28.61 ID:EB0vHrTI0
セレビィ「ふむ…」

セレビィ「よし、じゃあわたしが今後のために人の繁殖行動というものを教えてあげよう」

レッド「いや、いい…」

セレビィ「ほんとに?」

レッド「うん」

セレビィ「そっか」

セレビィ「聞きたくなったら言ってね」

ナツメ「聞くときはたぶん来ないと思うけど…」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/23(火) 02:25:09.81 ID:EB0vHrTI0
レッド「てか…なんでその…」

レッド「えっと、先週…したってわかったんだ…?」

セレビィ「なにを?」

レッド「話の流れでわかれよ」

セレビィ「ああ、はいはい」

セレビィ「それはもちろん見てたからだよ」

レッド「ミ…ミテタ…?」

ナツメ「……」

セレビィ「あ、そうだ、あの子には見せてないよ」

セレビィ「先に寝かせといたんだ」

セレビィ「へへー、気が利くでしょ」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/23(火) 02:26:09.34 ID:EB0vHrTI0
レッド「……」

ナツメ「……」

セレビィ「えっとそれでー、なんの話だっけ」

セレビィ「ああ、そうそう」

セレビィ「これからどうするか…だったよね」

レッド「他人に教えるべきでないようなことはバレないようにするよ…」

ナツメ「そうね…常に油断しないでおくようにする…」

セレビィ「うんうん」

セレビィ「二人ともこれからの目標ができて、よかったね」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 14:27:15.98 ID:rG9tHljto
まってる
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:57:03.14 ID:2LQve1pe0
3日後

ピンポーン

ナツメ「はーい」

コトネ「おはようございまーす」

ナツメ「ああ、待ってたわよ

ナツメ「入って入って」

コトネ「はーい、おじゃましまーす」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:57:56.11 ID:2LQve1pe0
コトネ「何かあったんですか?」

コトネ「急にまた撮影がしたいだなんて」

ナツメ「急にじゃないわよ、前から考えてたし」

コトネ「そうですか、まあナツメさんならいつ言ってもOKでしょうから関係ないと思いますけどね」

コトネ「わかりました、すぐにポケウッドの方に連絡します」

ナツメ「うん、ありがと」

ナツメ「でもその前に…」

ナツメ「レッドから今すぐ離れなさい」

コトネ「はーい…」

レッド「いや、俺は別に…」

ナツメ「私がだめなの」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:58:38.95 ID:2LQve1pe0
コトネ「じゃあこっちで」ちょこん

ナツメ「なんで私の方に…」

コトネ「いいじゃないですか」

ナツメ「…はぁ、まあいいわ」

セレビィ「ねえねえ、ナツメ、レッド」

コトネ「!」

コトネ「ナ…ナツメさん…!」

コトネ「このポケモン…まさか…」

レッド「あ、そういえばコトネちゃんは見るの初めてか」

コトネ「どうして、こんなポケモンがここに?」

ナツメ「いろいろあってね…」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:59:38.36 ID:2LQve1pe0
セレビィ「わたしは何度か君と会ってるけどね」

コトネ「なっ…なんと」

レッド「……」

ナツメ「……」

セレビィ「なに?二人のその顔」

レッド「いや…」

ナツメ「うん…なんでも…」

セレビィ「言っとくけど、わたしはこの子のことはよく知らないよ」

セレビィ「わたしが知ってるのはわたしのパートナーのことだけ」

セレビィ「あの子の親である君たちも見てるけど、それは最近だけだから」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:00:34.23 ID:2LQve1pe0
コトネ「あの…私なんのことだか全然わからないんですけど」

ナツメ「んー…ごめんね、これはないしょ」

コトネ「ぶー…」

コトネ「レッドさん」

レッド「いや、俺も言えないよ」

セレビィ「じゃあわたしが教えてあげよう」

レッド「なんでだよ」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:01:27.70 ID:2LQve1pe0
翌日・ポケウッド

シュンッ

ナツメ「お疲れ様フーディン」

ナツメ「コトネ、フーディンをポケモンセンターへ」

コトネ「はーい、行ってきまーす」

レッド「テレポートってほんと便利だよな、一瞬でこんなところまで来れるなんて」

セレビィ「うむ、わたしもそれぐらいできればいいのだが…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「なんで出て来てるんだよ」

セレビィ「別に隠れろなんて言われてないし、言われたところでわたしはパートナーのあの子以外の指示は聞くつもりはない」

セレビィ「ここはおもしろそうだ、じっとしているのはもったいない」

セレビィ「しかもここでは君はトップクラスの女優だそうじゃないか」

ナツメ「ま…まあ…自分で言うのもなんだけど…人気はあるかな」

セレビィ「そこでだ、わたしも映画に出たい!」

セレビィ「君から頼んでくれ」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:01:58.18 ID:2LQve1pe0
ナツメ「ダメに決まってるでしょ」

セレビィ「なぜだ」

ナツメ「あなたが出るとなるとメチャクチャになる気がする…」

ナツメ「カメラ壊したりとか…」

セレビィ「しないよ、したとしても過去に戻って止めればいいだけじゃん」

ナツメ「過去に戻ってまた壊しそう…」

セレビィ「もう、信用ないな〜」

ナツメ「とにかくダメなものはダメ、あきらめなさい」

セレビィ「ぶー」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:03:42.18 ID:2LQve1pe0
メロエッタ「お困りのようね」

♪The Imperial March

レッド「なんだ?急にどこからか音楽が」

セレビィ「こ、このBGMはまさか…!」

メロエッタ「久しぶりね、タマネギ」

セレビィ「ハ…ハツネ…!」

レッド「あれってポケモン…?」

ナツメ「たしか…メロエッタ…幻のポケモンよ」

レッド「へー、すげー」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:04:42.51 ID:2LQve1pe0
監督「お、おーい、メロエッタさーん」

メロエッタ「気やすくワタクシの名前を呼ぶな、ヒゲ」

ナツメ「監督」

監督「おお、ナツメ君来てくれたんだね」

ナツメ「はい、急にすいません」

監督「いやいや、いいんだよ、君ならいつでも大歓迎だ」

監督「それとちょうどいい、今回君の映画に出てもらうメロエッタさんだ」

監督「キョウヘイ君が見つけてくれたんだよ」

セレビィ「なぬー!ハツネが映画に出るだと!」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:06:39.84 ID:2LQve1pe0
監督「なっなななななななななんと!もしやセレビィ!」

ナツメ「ええ…いろいろありまして

メロエッタ「当然」

メロエッタ「ワタクシは生まれながらの大女優」

メロエッタ「そのワタクシ主役の映画を撮るというのは至極当然のこと」

メロエッタ「もしあなたも出たいのならワタクシからこのヒゲに言ってやってもいいわよ」

セレビィ「ほんとに?出たい出たい!」

メロエッタ「ということよヒゲ、タマネギを映画に出してあげなさい」

メロエッタ「主役からの命令よ」

監督「あ…まあそれは僕からお願いしたいぐらいだからいいけど…」

監督「主役はこのナツメ君なんだけど」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/27(土) 02:09:14.79 ID:2LQve1pe0
メロエッタ「……」

メロエッタ「なにぃぃぃぃ!?」

キョウヘイ「監督、危ない!」ドンッ

ゲシッ

キョウヘイ「ぐへえ」

監督「キョウヘイ君!」

キョウヘイ「大丈夫でしたか監督、メロエッタと監督がいなくなったと思って探してたんですよ」

メロエッタ「ちょうどいいところに来たじゃない、これはどういうこと?説明しなさい」

キョウヘイ「ど、どういうこととは…?」

ぐにっ

キョウヘイ「い、痛いです、ありがとうございます!」

キョウヘイ「ただ踏む場所をもうちょっと変えてもらえると…頬だと話にくいので」

ふみっ

キョウヘイ「ぎゃあああああああ目がああああああ!」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:12:35.05 ID:2LQve1pe0
メロエッタ「可愛い後輩のお願いを聞いてあげてと頼まれたから来たのに」

メロエッタ「話が違うじゃないの」

ぎゅるん

メイ「いった〜…よくも私の目を…」

メロエッタ「さっきの子が悪いんでしょ」

メロエッタ「おいヒゲ、ワタクシを主役にしなさい」

監督「えっ…で、でももうシナリオは…」

メロエッタ「ワタクシを主役にすればもっとすばらしい映画を撮らせてあげるわ」

監督「だから…」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:14:05.92 ID:2LQve1pe0
メロエッタ「しかたないわね、これを見れば自分から書き直すでしょうね」♪The Imperial March

ピカッ

監督「なんだ!?メロエッタさんの目が光って…」

セレビィ「あれはハツネのやつ…」

レッド「何が起こるんだ?」

セレビィ「集合だよ」

レッド「集合?」

セレビィ「わたしたち別名とBGMを与えられたマスコット600族にのみ許された技だ」

ナツメ「なんかわけのわからない言葉が…」

セレビィ「別名とBGMが与えられるのはその種族の中でもトップの者のみ」

セレビィ「つまりわたしのようなセレビィの中でトップにたつセレビィには別名とBGMがあるのよ」

セレビィ「ちなみにわたしはタマネギ、あのメロエッタにはハツネという名前を与えられている」

レッド「タマネギ…」

セレビィ「ちなみにBGMは常に流れていて本人の意思で大きくしたり小さくしたりできる」

レッド「じゃあ今も流れてるの?」

セレビィ「うん」♪Born to Be Wild

レッド「ミュートにして」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:15:16.09 ID:2LQve1pe0
ぷわんっ

ナツメ「見て、何か輪っかがでてきた」

♪Volare

レッド「音楽が…」

セレビィ「基本みんな目立ちたがりだから登場するときは音大きくするよ」

レッド「うざいな」

フーパ「 お で ま し 〜 」

監督「う、うおおおおおおフーパだぁぁぁ!!」

メロエッタ「うっさいヒゲ」

フーパ「ハツネに呼ばれたから何かと思えば〜、どこここ〜?」

メロエッタ「ワタクシのための映画を撮る場所よ」

フーパ「へー、映画かー、いいなーおれも出たい」

メロエッタ「ええ、脇役で出してあげる」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:16:32.61 ID:2LQve1pe0
メロエッタ「それよりクギヤマ、どうして呼んだかわかるでしょ」

フーパ「はいはい、他のメンバーを呼ぶんでしょ」

フーパ「その代わりおれも映画だしてよ主役で」

メロエッタ「主役はワタクシよ」

フーパ「ええー」

フーパ「あ、そうだじゃあ多数決とろう、みんなに聞けばいいんだよ」

メロエッタ「望むところよ」

メロエッタ「ワタクシが勝つのはもうわかってるけどね」

レッド「またああいうのがいっぱい出てくるのか?」

セレビィ「うん、みんな水を目の前にしたモヒカンみたいに元気でいいやつだからちょっとにぎやかになるかもね」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:17:19.59 ID:2LQve1pe0
フーパ「おでまし〜!」

♪Baroque Hoedown

ジラーチ「ひゃっは〜!」ドヒューン

レッド「ぐおっ」

ナツメ「レッド!?」

ジラーチ「ふははははは、おまえもろーにんぎょうにしてやろうか!」

レッド「いった…なんだこいつ」

レッド「おまえも…ってなんか聞いたことあるような…」

ジラーチ「おまえも?ク〇リンのことかー!」

レッド「ほんとになんなんだこいつ」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:18:28.97 ID:2LQve1pe0
セレビィ「クギヤマ、ニシキノなんて一番ややこしいやつを何で最初に出すの」

ジラーチ「そーだそーだ、何考えてんだバカ」

フーパ「一括でやっちゃったから順番はおれにもわからないの」

フーパ「それとアホは黙っとれ」

ジラーチ「アホって言われてるよ、言い返しな」

セレビィ「わたしじゃなくてあんたに言われてるのよ」

ジラーチ「じゃあ君はなんなんだ」

セレビィ「わたし?わたしは何もないわよ」

ジラーチ「よし、ならボクのアホとクギヤマのバカをたしてアホバカと呼んであげよう

セレビィ「誰がアホバカだ!」

メロエッタ「やれやれ、低能どもが」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:19:35.65 ID:2LQve1pe0
セレビィ「誰が低能だー!」

フーパ「こいつらと一緒にすんじゃねー!」

ジラーチ「きゃっほーい」

メロエッタ「ワタクシとやるというの?いい度胸ね」

ぽかぽかぽかどこぽか

ナツメ「どうする?なんか始めちゃったけど」

レッド「おもしろそうだし、もうちょっと見とこうよ」

レッド「あの監督も楽しそうだし」
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:20:50.19 ID:2LQve1pe0
♪We Will Rock You

ナツメ「また音楽が…」

コトネ「どうしたんですか?」

ナツメ「コトネ!?」

ナツメ「音楽が鳴って現れたってことはまさかコトネってポケモン…!」

コトネ「へ?…何を言ってるんですか?」

キョウヘイ「コトネさんってポケモンだったんですか!」

キョウヘイ「モンスターボール!えい!えい!」

キョウヘイ「おこ」

ドスッ

キョウヘイ「った…」どさっ

コトネ「何やってんの、あんた」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:21:27.11 ID:2LQve1pe0
コトネ「何なんです?この音楽…どこから流れて」

マナフィ「ねえねえ、そこの」

ナツメ「あれ?どこからか声が」

マナフィ「こっちこっち、BGMと声が聞こえるでしょ」

レッド「この辺だな…」

マナフィ「そうそう、そこそこ」

マナフィ「見下げてごらん」

レッド「わっ」

マナフィ「わざとらしい」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 02:22:01.18 ID:2LQve1pe0
レッド「ナツメこれは?」

ナツメ「えっとマナフィね」

マナフィ「むむ、なんだその薄い反応は」

マナフィ「ぼく幻のポケモンだよ、もっと驚きなよ」

レッド「まああそこにいっぱいいるから」

ぽかぼこぽこぽこメキョッぽこぽか

マナフィ「わあ、みんな何してるのー?」

マナフィ「ぼくもまぜてー!」

ぱかぽこぽこ

メロエッタ「ハ、ハンカチ!あんたまで!」

コトネ「何ですかあれ?」

ナツメ「世の中知らなくても何の影響もないことってあるのよ」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/28(日) 01:02:12.20 ID:q6ZpnrKX0
コトネ「ってなんかあれすごくないですか!」

コトネ「全部本物ですよね…!」

ジラーチ「うんもちろんそうだよ」

コトネ「うわっ」

コトネ「ジ、ジラーチだ…!」

ナツメ「あの中にいたはずじゃ?」

ジラーチ「ふはは、一体いつからボクがあの中にいると錯覚していた」

ナツメ「飛び込んで行っていたように見えたけど…」

ジラーチ「うん、飽きたから今ここに来たところ」

ナツメ「じゃあ錯覚じゃなくて本当にいたんじゃないの」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/28(日) 01:05:54.52 ID:q6ZpnrKX0
♪Because We Can

レッド「また音楽が…」

コトネ「はいどーもって出てきそうですね」

ナツメ「ていうか何匹でてくるの?」

ジラーチ「ボクたちは全部で11匹だから…」

ジラーチ「えっとえっと…」

ジラーチ「あと7匹だ!」

ナツメ「11匹か…今から出てくるのあわせてあと6匹ね」

ナツメ「いつ撮影できるのかな…」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/28(日) 01:06:53.21 ID:q6ZpnrKX0
ビクティニ「あれあれ〜?みんな何してるの?」

ジラーチ「コンバトラー、久しぶりー」

ビクティニ「わお、ニシキノじゃないかー」

ジラーチ「あっいいこと思いついた、ボクっててんさ〜い!」

ビクティニ「なになに?僕にも教えて〜」

ジラーチ「えっとね、ボクがコンバトラーを背中合わせでかついで、とっしーん」

ジラーチ「そのときにVなんとかをやるんだ」

ビクティニ「おーけーおーけー!やろーやろー!」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/28(日) 01:07:42.14 ID:q6ZpnrKX0
ジラーチ「いっくぞーっ!」

ビクティニ「いっけー!」

ジラーチ「うおおおお」テクテクテクテクテク

ビクティニ「Vじぇねれ〜〜〜と!」

メロエッタ「!」

メロエッタ「ス、ストップストップ!」

メロエッタ「一回やめなさい!あれ!あれを見なさい!」

メロエッタ「アホ二人が…」

ドキャーン

ジラーチ「勝った!第2部完!」
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 03:33:45.03 ID:ggNPXhYZo
コンバトラーは草
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/28(日) 15:32:40.11 ID:8nZNgabr0
そこそこ面白い
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:27:17.80 ID:APM20iVc0
メロエッタ「なに…かってに…終わらしてくれてんのよ!」

セレビィ「……」ぴくぴく←効果抜群

マナフィ「わお、おもしろいアトラクションだったね、あはははは」

マナフィ「次ぼくにやらせてよ」

ビクティニ「おーけーおーけー」

ジラーチ「じゃあボクが‎上になるよ」

ジラーチ「とうっ」ちょこん

マナフィ「せや〜〜」

メロエッタ「またやるというのね…」

メロエッタ「よろしい、ならば戦争だ」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:28:18.31 ID:APM20iVc0
メロエッタ「ワタクシを怒らせたこと…後悔させてやるわ!」♪The Imperial March

ジラーチ「うお〜」

♪It's My Life

マーシャドー「やめないかお前たち」ガシッ

メロエッタ「クリキン…!」

マナフィ「もー!なんでとめるのさ!」

ジラーチ「そーだそーだ!」

マーシャドー「醜いことをやめろと言っているのだ」

マーシャドー「集合があったから何があるのかと思えば…」

マーシャドー「こんなことなら俺は帰るぞ」クルッ
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:28:58.22 ID:APM20iVc0
♪Rhythm And Police

マギアナ「まあまあお待ちなさい」グイッ

マーシャドー「ふがっ」

マギアナ「こうして久しぶりに集まったのですよ」

マギアナ「少しはゆっくりしたらどうですか」

♪Wedding March Part. 2

ディアンシー「そ・れ・に」

ディアンシー「一番偉いアタクシに挨拶もなしに帰るなんて失礼じゃなくて?」

マーシャドー「お前ら…」
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:29:38.36 ID:APM20iVc0
マギアナ「一番偉い?」

マギアナ「一番偉くないの間違いではないですか」

マギアナ「まったく…クリキンを止めるということで珍しく意見が一致したと思えば」

マギアナ「プリプリ、あなたにはお笑いのセンスはないのですから無理に笑わせようとしなくてよいのですよ」

ディアンシー「お笑い?アタクシが?」

ディアンシー「キューアールほどではないわよ」

ディアンシー「嫌よね、嫉妬なんて」

マギアナ「まあすごい、あなた嫉妬なんて言葉知ってらしたの」

マギアナ「100年前とは比べものにならないほどの成長じゃない」

マギアナ「私感動しましたわ」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:30:10.84 ID:APM20iVc0
セレビィ「……」

レッド「おい、大丈夫か…?」

セレビィ「う…」

ナツメ「レッド、これを」

レッド「ああ、ありがとう」

レッド「ほら、回復の薬だ」シュー

セレビィ「ふぅ…」

セレビィ「ありがとう、助かったよ」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:30:38.09 ID:APM20iVc0
セレビィ「ふむ、だいぶ集まってるね」

セレビィ「……」きょろきょろ

セレビィ「あとはギアナとバニラだけか」

レッド「なあお前たちの仲間ってあんまり仲良くないのか?」

セレビィ「仲が良くないかって?」

セレビィ「わたしたちはたまたま幻のポケモンに生まれて」

セレビィ「たまたまその種族の頂点に立ったポケモンの集まりにすぎないからね」

セレビィ「仲間意識というものはあるかもしれないが、親しいというほどではないかな」

セレビィ「みんなでピクニックにいったり、プレゼント交換したり、一緒にお菓子作ったり」

セレビィ「そういや温泉旅行にも行ったな、あとは…言い出すとキリがないけどその程度の関係だよ」

ナツメ「結構仲はいいのでは…?」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:31:29.56 ID:APM20iVc0
レッド「じゃあ誰が一番仲がいいんだ?」

セレビィ「そうだな…バニラかな」

セレビィ「唯一の同じ草タイプだし」

♪Misirlou

セレビィ「あ、ちょうど来たみたいだね」

レッド「だんだん便利だとすら思えてきたよ、このシステム」

シェイミ「……」てくてく

シェイミ「…すー」

シェイミ「イエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェイ!!」
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:31:59.88 ID:APM20iVc0
セレビィ「やあバニラ」

シェイミ「タマネギか」

ナツメ「声渋っ…」

シェイミ「今回の集合の目的はなんなんだ?」

シェイミ「ワガハイも暇ではないのだがな」

セレビィ「全員そろってからハツネが言ってくれるよ」

シェイミ「……」きょろきょろ

シェイミ「あとはギアナか」

シェイミ「ふん、相変わらず勝手なやつだ、いつもあいつが最後じゃねえか」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:32:32.24 ID:APM20iVc0
ミュウ「くすくす」

レッド「ん?何か言った、ナツメ?」

ナツメ「いや、何も」

レッド「じゃあコトネちゃん?」

コトネ「私も何も言ってないです」

コトネ「これじゃないですか?」

キョウヘイ「……」シーン

コトネ「違うみたいですね」

ミュウ「くすくす」ひょい

レッド「!」

ナツメ「レッドの帽子が浮いてる」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/29(月) 03:33:06.76 ID:APM20iVc0
ミュウ「そろそろいいかな」

♪He's a Pirate

ミュウ「くすくす」

シェイミ「この音楽、それにこのいけすかねえ笑い方…」

セレビィ「ギアナだ…」

ミュウ「ミューはここだよー」

ミュウ「みんな久しぶりだねー」

ミュウ「くすくす」

ミュウ「この帽子いいね!君の?」

レッド「ああ」

ミュウ「ミューにくれない?」

レッド「だめ」
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