モバマスP「唯に惚れてしまった」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 23:47:43.84 ID:s+hez4TNO
ルックス良し、スタイル良し、愛想良し、元気良し。

担当Pの贔屓目を差し引いても、大槻唯はパーフェクトな美少女である。

そんな彼女ともっとも近くにいる男という立場の自分は最高に恵まれている。

ただ一つ、問題があるとすれば――



唯「Pちゃん? Pちゃんー? 聞いてるー?」

P「ん、あ、ああ……」

唯「大丈夫? おつかれ?」

P「大丈夫大丈夫、ちょっと考え事してた」

唯「むー。デート中に他の女の子こと考えるのはめっだよー?」

P「デートって。営業の帰りだろ」

唯「細かいこと気にすんなーって☆ ホラホラ、スイパラ寄ってこーよー」

P「んー……オッケー、頑張ったしご褒美に奢ってやろう」

唯「やた! Pちゃん大好きっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507733263
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 23:54:06.38 ID:s+hez4TNO
唯には甘いお菓子が似合う。

初めて出会った時もキャンディを咥えていたし、スプーンを口にして幸せそうに目を細める姿は見ているだけで癒される。


唯「んー☆ 疲れた時にはトーブンホキューだよね♪」

P「にしても食べ過ぎじゃないか? トレーナーさんに怒られるぞ?」

唯「ダイジョーブ、その分エネルギー使ってるし……それに」

P「ん?」

唯「はい、あーん☆」

P「――」

唯「半分こ。分け合えばモーマンタイ!」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 00:03:59.10 ID:y/knWGAWO
……なるほど。

一人では食べ過ぎな量も、分け合えば問題ないと。

たしかに、かの超人もこんな名言を残している。

『二人というのはいいものだ。楽しい時は二倍楽しめる。そして苦しい時は半分で済む』と。

こちら側としても甘いモノは胸焼けが辛くなってきた年頃なのだが、唯と分け合えば許容できる。

そしてスイーツで満たされる幸福感は、


唯「……Pちゃん?」

P「あ、いやっ」

唯「急にフリーズしちゃったけど」

P「あー……」

唯「嫌、だった……?」

P「そんなことない! いただくよ!」


……甘い。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 00:12:27.47 ID:y/knWGAWO
唯「やっぱりおつかれ?」

P「ごめんごめん、ちょっとカロリー計算を」

唯「あはっ なにそれ」

P「笑い事じゃないんだぞー。油断すると一気に来るんだ、俺たちは」

唯「ふーん? じゃあ、一緒にレッスン受けるとか……あっ! 一緒にステージ立つとかどーよ!」

P「誰が得するだそれ……まぁでも、ランニングとかなら一緒に参加するのもいいかもな」

唯「でしょ? じゃあさ、歌唱力トレーニングで今から一緒にカラオケー」

P「だーめ」

唯「ちぇー」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 00:18:33.19 ID:y/knWGAWO
スプーンを咥え、頰を膨らませる唯。

幼げな仕草だが、これがまたよく似合っている。


P「こらこら、膨れてないでスプーンを動かせって」

唯「はーい……あ、そだ☆」


瞳を輝かせて、スプーンを俺に差し出す唯。

はて、その上には何も乗っていないが。


唯「Pちゃんから、甘いのちょーだいっ」

P「――」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 00:25:08.42 ID:y/knWGAWO
それから、スイーツを互いに食べさせ合うという実に幸せな時間を過ごした。

お陰で、ちょっと休憩していくつもりだったのに予定よりだいぶ時間を使ってしまった。

後悔はしていないが、反省は必要だろう。


唯「ふいー……ごちそーさま☆ Pちゃん、ありがとね!」

P「ご褒美だからな。喜んでもらえて良かったよ」

唯「えへへ……ねえ、Pちゃん」

P「ん?」

唯「ゆいたち、めっちゃラブラブだねっ☆」


……訂正、反省もいらなかった。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 00:32:16.03 ID:y/knWGAWO
沈む夕陽を背景に、唯を女子寮まで送り届ける。


唯「そいじゃ、おっつー☆」

P「おう。おつかれさま。ゆっくり休んでくれ」

唯「次のデートも、楽しみにしてるねっ」

P「だから、デートじゃなくて営業だと……ふぅ」


唯が女子寮の玄関に入って行ったところまでを見届け、肩を下ろす。

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 00:34:18.49 ID:y/knWGAWO

……この立場に、一つだけ問題があるとすれば。

プロデューサーであるこの俺が、唯に完膚無きまでに惚れてしまったということである。
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