アスカ「だいじょうぶの笑顔。」

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22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 20:30:12.03 ID:TrZWhGNQ0
シンジ「関わり方が変わってもエヴァとともにある人生をアスカが必要とするならさ、アスカはエヴァを捨てる事はないと思うんだよ。」

アスカ「…………。」

アスカ「やっぱり、アンタだって…。」ボソッ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 20:32:44.25 ID:TrZWhGNQ0
ごめん、1レスすっ飛ばした

>>22は無しで
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 20:33:26.07 ID:TrZWhGNQ0
シンジ「僕は戦う事がそんなに好きじゃないからね。エヴァを降りる降りないって話にそこまで執着はないんだけどさ。アスカにとってエヴァが大事なものだってのもわかるから…。」

アスカ「シンジ…。」

シンジ「いつか僕たちがエヴァから降りる日、世の中がエヴァを必要としなくなる日が来るかもしれない。ただ世の中がエヴァを必要としなくなるためにエヴァに関わらなきゃいけない人たちってのが必ず必要になると思うんだよ。」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 20:33:54.19 ID:TrZWhGNQ0
シンジ「関わり方が変わってもエヴァとともにある人生をアスカが必要とするならさ、アスカはエヴァを捨てる事はないと思うんだよ。」

アスカ「…………。」

アスカ「やっぱり、アンタだって…。」ボソッ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 20:40:28.26 ID:TrZWhGNQ0
シンジ「なにか言った?」

アスカ「……アンタだって優しいじゃない。」

シンジ「えっ?あ、そのっ…。」

アスカ「前にアタシがひとりでテンションあげてひとりで先走って、
挙句にひとりで勝手にベッコベコにヘコんだ時もさ必死で励ましてくれて庇ってくれてさ。なによ!アンタもしかしてアタシの事好きなの?!」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 20:50:02.28 ID:TrZWhGNQ0
シンジ「いやっ、あの…。好きか嫌いかって聞かれたらそりゃ好きだよ。その好きがどんな好きかまではわかんないけど…。」

アスカ「ありがと、シンジ。もう だいじょうぶよ。」

シンジ「うん。」

アスカ「帰ろっか、シンジ。」

アスカ(アタシもアンタのこと、嫌いじゃないわよ。あんたがアタシのこと、ちゃんと見てくれるなら………ね。アタシのこと見てもくれない大人なんかよりよっぽど…………。)
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 21:00:02.34 ID:TrZWhGNQ0
……………………
………………
………
<夕食後・葛城邸ダイニング>

ミサト「シンジくーん、アスカー。そういえば学校の進路相談、そろそろじゃなかったっけ?」

シンジ「はい、再来週の月曜日。アスカも同じ日に時間差で。」

ミサト「オッケー、スケジュール空けとくわね。進路相談って言えばだけどね、ふたりとも卒業後はどうするの?何かやりたい事とかあるのかしら?」

アスカ「卒業後…?」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 21:10:23.73 ID:TrZWhGNQ0
ミサト「そうよーん。とは言え高校卒業後なのか大学卒業後なのかはあなたたち次第だけどね。」

シンジ「それはネルフに残るとか残らないとかの話…ですか?」

ミサト「他にやりたい事があればそれでもいいのよ?まずは漠然としたものでいいの、あなたたちの夢を聞かせて欲しいのよ。」

シンジ「正式なオファーってわけじゃないんですけど、実は酒保長の田村さんからレシピを教わりに行くたびに主計局に来る気はないのかって話をされてて…。」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 21:20:08.15 ID:TrZWhGNQ0
アスカ「そりゃあミサトがバカシンジの料理が美味しい美味しいってそこら中で吹いて回ってりゃそんな話も出てくるわよね。」

シンジ「僕自身は仕方なしで始めた事ですけど、料理自体は楽しいんでそれで身をたてるのも悪くはないなって思うんです。」

ミサト「あら、素敵な事だと思うわよ?」

シンジ「でも、『悪くない』なんですよ。そんな半端な気持ちでやるのも田村さんに悪いし…。それに作戦局の都合も技術局の都合もあるでしょうし…。」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 21:30:02.52 ID:TrZWhGNQ0
ミサト「シンジくん?確かにあなたの身柄についてはあたしのところに他の部局からもオファーが来てるわ。いまのところまだ非公式に…だけどね。でもそんな事は大人が気にすればいい事なのよ?まずはあなたの気持ちが大事なの。わかる?」

シンジ「…………僕には将来なりたいものなんて何もなくて、夢とか希望のことも考えたことがなかったんです。
それで今までだってなるようになってきたし、きっとこれからもそうなんだろうって。
だから何かの事故やなんかで、別に死んでもかまわないと思って生きてたんです。」

ミサト「シンジくん?」

シンジ「けど、最近思うんです。希望が見えないのは、僕が希望を探してこなかったからじゃないかって。だから…もう少し時間をください。」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 21:40:01.91 ID:TrZWhGNQ0
ミサト「……わかったわ。そうね、これからたくさんやりたい事が見つかると思うわ。じゃあねシンジくん、おねーさんからひとつアドバイスよん。若ぁっかいんだから、しっかり悩みなさい。若者の特権よ♪」

シンジ「はい!」

ミサト「…で。アスカはどうなのかしら?アンタの場合はそれこそ中学出た時点でやりたい事あればそれでもいいのよ?」

アスカ「…ミサト、怒らないで聞いてくれる?」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 21:50:11.18 ID:TrZWhGNQ0
アスカ「今日ね、ちょうどシンジとそんな話をしたの。それでね、アタシいずれは本部技術局に転籍したいんだけど…。」

ミサト「リツコの下につきたいって事?」

アスカ「そう。E計画担当への配属が今のところ将来的な希望ね。勘違いしないでよね?上司としてのアンタに不満があるわけじゃないの。
きっとアタシは将来的にはエヴァから降りなきゃいけない。世の中がエヴァを必要としなくなる日が来るわ。
アタシはその日をアタシ自身の手で迎えることでアタシと弐号機のオトシマエをつけたいの。」

シンジ「アスカ…………。」

ミサト「…わかったわ。それがアスカの希望ならあたしは後押ししてあげるわ。表立ってできない事もあるけど、出来るだけのことをしてあげるわ。」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 22:00:25.27 ID:TrZWhGNQ0
アスカ「それならまだアタシはこの話は周りに内緒にした方がいいのかな?」

ミサト「そうねぇ…。秘密ってよりも、あたし達3人の約束の方がいいと思うわ。」

ミサト「ほらほら、なにしんみり感出しちゃってるのよ!なにをやるにもまずは笑顔!笑顔があれば大抵のことは乗り切れるわ。」

アスカ「ミサト、ありがとね。」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 22:10:10.45 ID:TrZWhGNQ0
ミサト(シンジくん、アスカ。この世界はあなたたちの知らない面白い事で、満ち満ちているわ。楽しみなさい。
あなたたちの人生はまぶしい光であふれてるのよ。若ぁぁっかいんだから、突っ走りなさい。)



ほら だいじょうぶ もうだいじょうぶ
こんなにあなたのことがすき

ほら だいじょうぶ もう だいじょうぶ
こんなにあなたのことがすき

劇終
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 22:15:02.17 ID:TrZWhGNQ0
お騒がせしてすまんかったの

ワシが過去に他所で書いたお話でアスカが優しすぎると言われた気がしたけぇそこら辺のワシのお話でアスカが優しい理由をなんとかでっち上げでもいいから補完をしようとしてるうちにいっそ一本書いてしまおうと思ったんじゃ

今回のお話の元ネタはやっぱりアスカの中の人の歌でスレタイと同名の曲「だいじょうぶの笑顔」をベースにしてみた

正直、歌ネタは難しいの。気の迷いでも手を出すべきじゃなかったと反省しとる。

元ネタの歌は楽曲の著作権利者自身がつべに動画あげとるから是非一度聴いて欲しい。
https://youtu.be/VDKb0mzAvH4
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/10(火) 22:18:09.61 ID:TrZWhGNQ0
ちなみに過去に書いたお話は
シンジ「帰ろうよ、アスカ。僕たちの家に…」

シンジ「本格焼豚と海老 生姜八角のきいた香炒飯?」

シンジ「やめてよ、ミサトさんっ!それはっ…僕のおいなりさんだからっ…」

アスカ「シンジ!アンタのソレ、まるでポークビッツじゃない!」

カヲル「シンジくん、僕のここに練乳をかけてくれないか?」



今回のお話も含めて全部PSP版の造られしセカイのアフターの体で書いとる。

つまり

このイベントは経験しとる世界な

ゆるくて優しい世界のスラップスティックコメディが苦手でなければ読んでみてほしい。

じゃあの
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 22:45:23.00 ID:AAPIVohs0
割といいお話だったのにおいなりさんで台無しだよ!
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 02:55:02.98 ID:UmWvsMB8o
あえて言うならポエムっぽい。規定内で完結してるから感想が持ちにくい。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 10:47:23.57 ID:d4SObSrg0
おいなりさんの話ウナギが食いたくなるアレでしょ?
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:53:29.60 ID:tJEtyNCf0

もうこれで終わりじゃないんだよね?
また書いてほしい
42 :>>1 [sage]:2017/10/12(木) 01:48:18.35 ID:zuusN5vf0
>>38-40
ご意見いたみいる参考にしたい
>>41
便宜上最終話の構想は別に用意してるし、取材ができ次第やる
けどコンセプト自体がエヴァ世界の終わらない日常だからネタがある限りは最終話以前の話をやる
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 04:00:20.88 ID:0Tl3GIv70
おう、早く次を書くんだよ
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