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W号戦車「ドゥルルルルルルン……!?」 エリカ「貴女の名は」
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202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 16:34:44.93 ID:O55nFjZnO
まほ「さて、それじゃあ残りの1輌のメンツはエリカに任せるとしよう」
エリカ「えっ」
エリカ「きょ、今日中には最終確定メンバーを連絡しないと書類の関係もあるんですけど……」
まほ「だからこそだ」
まほ「私は信頼が厚いという側面もあるが、逆らえないような存在であるという一面が悲しいがある」
まほ「私が言ってしまえば、不本意ながら参加せざるを得なくなる者も出てくるだろう」
まほ「こんなリスキーな闘いに、そんな形で巻き込まれる人間はなくしたい」
まほ「それに、立場を使って参加させる形になってしまえば、それこそ黒森峰単位での助っ人になってしまうからな」
エリカ「かといって、私なんかじゃ……」
まほ「出来る」
まほ「エリカなら、出来る」
まほ「……最近のエリカは、以前よりいい顔で輪の中にいるようになった」
まほ「今のエリカになら、出来る」
まほ「それに、来年からはエリカが皆を率いるんだ」
まほ「こんな所で躓いていられないだろう?」
エリカ「……っ」
エリカ「はいっ……残りのメンバー集め、おまかせ下さいっ……!」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 16:37:36.88 ID:O55nFjZnO
直下「へえ……短期転校ねえ……」
エリカ「……無理にとは言わないわ」
エリカ「リスクだって大きいし」
小梅「同調圧力とかには屈してほしくないよね」
直下「ところで、何で私なの?」
エリカ「……あんたは比較的色々軽いヤツだから」
直下「え、それ褒めてる?」
エリカ「半々よ」
エリカ「黒森峰らしからぬ軽さとか、自覚の薄い感じとか、正直前から気に入らないポイントだったし」
直下「うわあハッキリスッパリ」
エリカ「……でも、そういう世間体とか黒森峰らしさに固執してないあんただから頼めるの」
直下「気に入らない相手なのに?」 ニヤニヤ
エリカ「……そうね」
エリカ「今でもムカつくことはあるわ」
エリカ「でも――嫌いってわけじゃない」
小梅「わお」
エリカ「許しがたいラインというのはある」
エリカ「でも――そのラインが高すぎたのも、今は認めているから」
エリカ「あんたはあんたなりに2年間頑張ってきた」
エリカ「私はそれを、同じ部屋で見続けていたのよ……」
エリカ「だから、今なら分かるわ」
エリカ「あんたは隊長や私、他校の隊長連中ほど強くない」
エリカ「だけど――決して弱くなんてない」
エリカ「それに、形は違えど、戦車道には真剣」
エリカ「だから、しがらみに縛られてないこともあって、頼みたいのよ」
エリカ「……力を貸して」
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 17:08:06.67 ID:O55nFjZnO
直下「……まァ、全国大会じゃ履帯壊されていいとこなかったしなー」
直下「ここいらでちょっとくらい目立っておくのも悪くないかな」
エリカ「あんた……」
白星「私達もいますよ」 バーン
エリカ「あ、アンタ達……」
黒星「もう聞いてるかもしれませんけど……私達は皆、力をお貸ししますよ」
逸見者砲手「へへ……皆にばっか、いい格好はさせられないもんね」
ジェイド「直下さんの搭乗員は三年生で予備校の授業が有り参加できないようでしたし……力を貸しますよ」
ブロッケンJr「へっ、寄せ集めチームでもやれるってことを教えてやるぜ」
エリカ「……本当にいいんでしょうね」
エリカ「勝てたらいいけど、負けたら恐らく相当惨めな日々が待ち受けてるわよ」
直下「やる前から負ける後のことを考えるアホはいないって」
ジェイド「シュトロハイム先輩も、謹慎じゃなきゃ駆けつけようとしてたみたいですしね」
エリカ「あんたら……」
エリカ「あの子のために、そこまで……」
小梅「……まあ、私はみほさんのためっていうのが大きいし、少なからずそれもあるだろうけど……」
小梅「皆、みほさんのためじゃなくて、エリカさんのために、力を貸してくれるんだよ」
エリカ「え……?」
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 17:17:57.25 ID:O55nFjZnO
黒星「元副隊長のみほさんにもお世話にはなりましたけど……」
白星「引っ込み思案な人だったから、交流は少なかったし……」
逸見車操縦手「まあ、逸見さんも交流多くはなかったけどさ」
逸見車装填手「でも、そばにいて、力にはなってあげたいって思ったんだ」
直下「ハンバーグ吐き出してから、なんか憎めなくなったしね」 ケラケラ
エリカ「あ、あんたねえ……!」
ブロッケンJr「お前は自分を顧みず西住みほを助けたくて……」
ブロッケンJr「俺達はそんなお前を助けてやりたい」
ブロッケンJr「そこに何の違いもありゃしねえだろうが!!」
エリカ「違うわよ!」
エリカ「ったく……バカね……ほんと……」
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 17:20:22.25 ID:O55nFjZnO
エリカ「……」
エリカ「焼肉」
小梅「え?」
エリカ「きっちり勝って、焼肉で打ち上げをするわよ」
直下「え、おごり〜?」
エリカ「ええ」
白星「うそ、ほんと!?」
エリカ「……それで貸し借りはなしよ」
小梅「もー、貸し借りなんかじゃないからいいのに」
小梅「……まあ、素直に受け取っておこうかな」
小梅「皆も盛り上がってるし」
エリカ「……ふん」
小梅「楽しい焼肉の席になるといいね」
エリカ「……そのためには、絶対勝つわよ」
小梅「うん……」
エリカ「ほら、そうと決まれば準備をするわよ!」
エリカ「今夜発たないと間に合わないんだからね!」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 17:46:21.33 ID:O55nFjZnO
ダージリン「それじゃあペコ、通信をお願いするわ」
オレンジペコ「はい」
ダージリン「秋の日の、ヰ゛オロンのためいきの」
オレンジペコ「ポール・ヴェルレーヌですか」
ダージリン「船漕ぐ浦の朱の鳥」
オレンジペコ「悲報島殺人事件ですね全然関係なくないですか」
ダージリン「冗談よ」
ダージリン「……サンダースもプラウダもまともに読んでくれそうにないから小粋なジョークでも仕込もうかと」
オレンジペコ「やめてください真面目に読みそうな知波単あたりが混乱したらどうするんですか」
ダージリン「…・…それは……困るわね……」
オレンジペコ「深読みして迷走しかねませんからね……」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 17:47:29.32 ID:O55nFjZnO
エリカ「……熱い紅茶ですね」
まほ「ああ」
まほ「だが、紅茶を熱くさせたのは、お前だよ、エリカ……」
エリカ「隊長……」
ティーパックマン「紅茶はHOTに限るぜ!」
エリカ「誰だ今の」
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 17:51:45.87 ID:O55nFjZnO
アンチョビ「よーし行け行け行け行け〜!」
アンチョビ「私達の壮行会で盛り上がりすぎて遅れましたじゃシャレにならないぞー!」
ペパロニ「屋台置いてまで来るなんて、マジっすねー」
アンチョビ「当たり前だ!」
アンチョビ「……私は、大洗の連中が好きなんだ」
アンチョビ「こんな形で、あの子達の夢を奪わせてたまるか!」
ペパロニ「気負いすぎない方がいいんじゃないっすかー、撃墜とか出来る戦車じゃないんですし」
アンチョビ「おまえなー!」
カルパッチョ「撃墜は名門校に任せて、私達は私達に出来ることをしてたかちゃんを救えばいいんです」
アンチョビ「そうだそうだ」
アンチョビ「サンダースは気合十分らしいし、プラウダも風格を見せつけて多分今頃カチューシャは優雅に飯でも食べてるだろうしな」
アンチョビ「私達は弱くない、いや強い!」
アンチョビ「だがプラウダ達と同じ土俵に上がることはない」
アンチョビ「同じ土俵に偏るより、私達にしか出来ない形で協力する方が大事なはずだ!」
ペパロニ「おおー、なんかそれっぽい」
カルパッチョ「さすがです」
アンチョビ「だろー?」
ペパロニ「ドゥーチェ! ドゥーチェ!」
アンチョビ「はーっはっは!」
ペパロニ「ドゥーチェ! ドゥーチェ!」
カルパッチョ「ちょ、狭いんだからあまり動きは……」
カルパッチョ「って、前、前! 操縦桿から手を離さないで〜!」
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 17:53:43.44 ID:O55nFjZnO
絹代「紅茶って飲んだことないんだよなあ……」
絹代「……」
絹代(でも闘いに行くって聞いてたのに、紅茶ってどういうことだろう……)
絹代「……」
絹代(まあ、行けば分かるか)
絹代(様々な可能性を考慮した結果、どうあれ突撃するしかないもんな!)
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 18:01:44.38 ID:O55nFjZnO
アキ「お茶会、楽しそうだよ?」
ミカ「刹那主義には賛同できないね」
アキ「助けてあげようよお」
ミカ「……」
アキ「ねえミカったら〜」
ミカ「……黒森峰」
ミカ「この件には、黒森峰が噛んでいるそうじゃないか」 ポロローン
アキ「もー、なんだかんだで調べてるんじゃん」
ミッコ「……ん? 黒森峰って……」
アキ「うっ……ハンバーグを吐き出して戦車を倒す……」
ミカ「……刹那主義には賛同できないね?」
アキ「そうかも……」
ミッコ「……でもあのヤバいヤツがいるところに恨まれたくもないような……」
ミカ「……」
アキ「……」
ミッコ「……」
ミカ「……」 ポロローン
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 18:02:16.36 ID:O55nFjZnO
きりがいいので投下を終了します。
ようやく大学選抜戦がやれる……気長にお付き合いお願いします。
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/02(金) 21:02:46.39 ID:tVaVq4RGO
乙
某同人じゃ継続参戦の理由が過去にみほのからあげ弁当を喰い散らかした借りを返すためって酷いネタがあったけどこっちの継続も大分酷いな
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/02/03(土) 04:49:32.61 ID:14sSVgrf0
乙
確かにハンバーグを砲撃してくるヤツに恨まれたくないから出るってのは字面だけでもヤバい
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/03(土) 04:50:16.26 ID:14sSVgrf0
sage忘れてたスマヌ
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/03(土) 15:58:11.44 ID:bWH6m4j9O
ちゃんとシリアスな話をしているのに、そのうらでボロクソな扱いを受けるエリカ……
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:08:58.43 ID:0xPhTGs8o
まとまった時間が取れてなさすぎるので、数レスでもいいから空いた時間に投下しようと思います
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:14:30.10 ID:0xPhTGs8o
まほ「これを」 スッ
エリカ「……なんですかこれ」
まほ「大洗の制服だ」
まほ「一応短期転校扱いだからな、きちんと着たほうがいいだろうとのことだ」
エリカ「多分ほとんど着てみたい、くらいの軽いノリですよそれ……」
まほ「……幼いときから、黒森峰の制服に袖を通すものだと思っていた」
エリカ「そりゃあそうですよ」
エリカ「私だって、黒森峰ではない隊長は想像がつきません」
まほ「……昔は、私もみほに対してそう思っていたよ」
エリカ「隊長……」
まほ「まったく、人生とは分からないものだな」
まほ「それなのに、今はこうしてみほと同じ他校の制服に袖を通している」
まほ「……分かりきっている人生より、こうして予想のつかない人生の方が、いいのかもしれないな」
エリカ「隊長……」 タパタパタパ
まほ「どうしたエリカ滝のように鼻血が」
エリカ「いえあのまさかここで着替え始めるとはいえなんでもないですありがとうございます」 タパタパタパ
まほ「?」
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:26:30.05 ID:0xPhTGs8o
エリカ「それにしても、よく間に合いましたねこの制服」
まほ「そんな恥ずかしそうに脱ぐなら別室で脱いでもいいぞ……?」
エリカ「あ、大丈夫です照れ臭いですがこの場で脱ぎます」
まほ「そ、そうか……」
エリカ「急遽参戦が決まった奴らの分まで入っていたし……」
まほ「ああ、宅配便じゃなくて、先回りした聖グロの機動部隊が宅配してくれたんだ」
エリカ「へえ」
まほ「早めに現地近くに陣取っていたらしくてな、近づく私達に対して差し向けてくれたんだ」
エリカ「まあ、到着がギリギリになりそうな連中もいますし、出欠確認兼ねて差し向ける方がいいか……」
まほ「今回の騒動を表面上取り仕切っているしな」
エリカ「ひょ、表面上って……」
まほ「裏では誰よりみほ達を助けたがってダージリンを動かした奴がいるんだろう?」 フフ
エリカ「……あっ、そ、そろそろ着きますし、ちょっと休みましょう!!」
エリカ「ここからが本番ですし!」
まほ「ああ、そうだな」 フフ
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:28:12.55 ID:0xPhTGs8o
エリカ「ちょっと赤星!」
エリカ「これ間に合うんでしょうね!」
小梅『足回り弱いから思ったより時間かかっちゃった……』
直下『ギリギリのギリをついたのがいけなかったんじゃ……』
エリカ「ど、どうしましょう隊長!?」
まほ『やむを得ないな』
まほ『拡声器を取ってくれ』
エリカ「た、隊長……?」
まほ『待ったーーーーーーーーーーーーー』
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:45:11.31 ID:0xPhTGs8o
みほ「あ……」
小梅『あ、こっち気付いたみたい!』
エリカ「危うく間に合わないところだったわ……」
小梅『見て見てエリカさん、こっち見てるよ!』
小梅『みほさんがこっち見てる!!』
エリカ「だから何よ!!」
小梅『エリカさんがなんとしても救いたかったみほさんがこっち見てるよ!!!』
小梅『よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! きゅんきゅんきゅい!!』
エリカ「ちょっとは黙って移動できないの履帯ぶっ壊すわよ!!」
逸見車操縦手「お、落ち着いて逸見さん……」
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:47:47.59 ID:0xPhTGs8o
みほ「お姉ちゃん……」
小梅『状況確認、みほさんの口の動きから、隊長のことを思わず口にした模様!』
直下『こちらでも確認、あの口の動きは恐らく「お姉ちゃん」かと!』
エリカ「あんたら、何がしたいのよ……」
小梅『どうしよう、呟いてもらってないっぽいよエリカさん!!』
直下『あれだけ必死に助けようとしているのに呼ばれてないよ!!』
エリカ「うっさいわね!」
エリカ「仕方ないでしょ、隊長は姉妹なんだから!」
小梅『んっふっふー』
エリカ「何よ気持ち悪い」
小梅『仕方ないって言ったよね〜』
小梅『当たり前、じゃなくて、仕方ない、って』 ウププププ
エリカ「……っ!」
小梅『やっぱ仕方がないって自分を納得させてはいるけれど、呼ばれないとショックだよね』
エリカ「ち、違うわよ、そんなんじゃ――!」
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:53:06.35 ID:0xPhTGs8o
小梅『降りちゃえ降りちゃえ』
エリカ「は?」
小梅『書類を見せつけるために隊長が降りるでしょ?』
小梅『一緒に降りなよ』
エリカ「な、そんなこと――」
まほ『……ふっ』
まほ『行くぞエリカ』
エリカ「た、隊長!?」
まほ車通信手『ああほら、隊長出ちゃったよエリカちゃん!』
エリカ「う、うう〜! もう!」 ガチャッ
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:55:06.64 ID:0xPhTGs8o
まほ「大洗女子学園、西住まほ」
エリカ「同じく、逸見エリカ!」
エリカ(やば、今声裏返ったかも……)
まほ「以下18名、試合に参戦する」
まほ「短期転校の手続きは済ませてきた」
まほ「戦車道連盟の許可も取り付けてある」
みほ「お姉ちゃん……」
エリカ「……」 ドキドキドキ
みほ「ありがとう……」
エリカ(いやいいわよ別に期待していたとかそんなわけじゃないわけだしああでもムカつくわ助けに来てあげたってのにコイツは) イライラモヤモヤ
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:57:16.91 ID:0xPhTGs8o
ケイ『私達も転校してきたわよ!』
ナオミ『今からチームメイトだから』
アリサ『覚悟なさい』
典子「サンダースが来たぁ!!」
まほ「……」
みほ「お姉ちゃん、これ……」
エリカ「……」
エリカ(戦車から降りたけど、これまだまだ眺めてないといけないのよね……)
エリカ(微妙に何していればいいか持て余すわ……)
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/16(金) 12:57:46.97 ID:0xPhTGs8o
きりよく乱入まで終わったので投下を終わります
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/16(金) 13:17:03.62 ID:Tqu7TzQ3O
こんな立役者なのにあらゆるところでまほにいさめられるのか…
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/17(土) 19:02:28.40 ID:94kU1c01O
ちょいちょい変態性欲向けてるし、そら風当たりは冷たいだろうなあ
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 11:12:53.61 ID:nCbnRjTT0
口からハンバーグ発射する奴と作戦会議とか継続は恐怖しかないな
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 01:54:28.83 ID:mPWkhxDCo
寝付けないから少しだけ投下します
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 02:06:10.88 ID:mPWkhxDCo
エリカ「……あ、どうやらアンツィオも間に合ったみたいですね」
まほ「ああ」
まほ「……なんだかんだで安齋もみほのことは気にかけていたようだしな」
エリカ「あの豆戦車で役に立つんですか?」
まほ「使いようだ」
まほ「……弱い戦力を有効活用する技術に関しては、安齋から見て盗んだ方がいいかもな」
エリカ「そうは言っても、うちに弱い戦力なんてありませんが……」
エリカ「ですが、隊長がそう言うなら……」
カルパッチョ『カバさんチームのたかちゃーん』
エリカ「うわっ、何あれ恥ずかしい……」
小梅「エリカさんもアレやったらよかったのに」
エリカ「それ言うためだけにわざわざ戦車から出ないで」
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 02:20:47.79 ID:mPWkhxDCo
ダージリン『増援は私達全部で22輌だって言ったでしょ! 貴女の所は6輌!!!』
絹代『すみません、心得違いをしておりました!』
エリカ「ホントにあのアホの化身が役に立つんですか?」 ハァー
まほ「そう言うな」
まほ「アレでいて、ただの阿呆というわけでもない」
エリカ「そうですかあ……?」
まほ「ただの阿呆には隊長など務まらない」
まほ「……それに、制服はダージリンが揃えたと言っただろう?」
エリカ「ええ」
まほ「22輌分も用意したと思うか?」
エリカ「……それは……」
まほ「……おそらく、制服は6輌分だけ揃えられたんだろう」
まほ「普通は、そこで気が付く」
エリカ「……普通じゃないくらいアホという可能性も……」
まほ「……」
まほ(ありえない、とまでは言えないな……)
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 02:34:09.23 ID:mPWkhxDCo
まほ「まあ……分かって連れてきたんだと思いたいな……」
エリカ「……それはそれで何がしたいかよくわかりませんが……」
まほ「……私達は遠方だし、出せる人員も限られていた」
まほ「所謂補欠を連れてくる余裕などないほどにな」
まほ「……ある程度の名門であればあるほど、そうだっただろう」
まほ「アンツィオも資金繰りに人員を割かないといけない時期らしいしな」
エリカ「つまり……補欠を連れてきてくれたと……?」
まほ「決勝の応援に遅刻したアンツィオの例もある」
まほ「寝坊せずとも、エンストなどで遅れてしまったり、病気や怪我、土壇場で怖気づくなど様々あるだろう」
まほ「数が足りない状態で試合するくらいなら、知波単の雑兵であれど居る方がずっといい」
エリカ「そうですか?」
エリカ「エキシビション見る限り、居ないほうがマシなケースもあるような……」
まほ「既にみほは知波単学園の駄目な部分を身をもって体験している」
まほ「仮に知波単率が上がったとしても、失敗されたら困る要には起用せず、上手く活用するだろう」
まほ「……素人の肉壁が思わぬ貢献をすることは、私達がよく知ってるだろう?」
エリカ「うぐっ……それはまあ、確かに……」
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 02:44:34.12 ID:mPWkhxDCo
まほ「……勿論、真偽はどうかわからないが……」
まほ「一見ただの阿呆のようでも、実は表に出さないだけで彼女なりに気を使いサポートしてくれようとしている可能性はある」
まほ「心得違いと言っていたのも、気を使わせまいとする彼女なりの優しさなのだろう」
まほ「……これも、阿呆という一側面からしか見てないと気付けない、彼女の素敵な」
エリカ「……隊長は、いいところばかりを見ようとしすぎですよ」
まほ「……そうかもしれないな」
まほ「エリカのことを評価しすぎていたり、な」
エリカ「え、あ、その」
まほ「ふふ……冗談だ」
まほ「だが――過大評価じゃないことを、この試合で証明してくれるんだろう?」
エリカ「……!」
エリカ「勿論です」
エリカ「それに……そのため以外にも、負けられない理由がありますから」
エリカ「もし無様を晒すようなことがあったら、戦車の砲撃をお尻で受けて尾てい骨粉砕骨折してもいいです」
まほ「よくわからないが万が一を考えてそううことを言うのはやめた方がいいと思うぞ……」
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 02:53:11.74 ID:mPWkhxDCo
アキ「なんとか受け入れられてよかったねー」
ミッコ「ここまで来て乱入認めません、とか言われたら困ってたもんなー」
ミカ「乱入許可……それは戦車道において本当に大切なことなのかな?」 ポロローン
アキ「大切だよ!」
アキ「っていうか、こんなところにまだいていいの?」
アキ「作戦会議があるんじゃあ……」
ミカ「それは本当にた――」
アキ「いせつだよ!!」
アキ「もう、ちゃんと聞いてこないと駄目でしょ!」
ミッコ「ミカは人見知りだもんなあ……」
ミカ「ミッコにはあまり言われたくないね」
ミッコ「何なら代わりに行ってこようか?」
アキ「珍しい……どういう風の吹き回し?」
ミッコ「いや、ここ居るよりは、作戦会議に出る方が絶対気が楽だなって」
ミカ「……?」
ミッコ「いやだって、隊長会議なんだよね」
ミッコ「でも、ハンバーグ発射する子って、隊長じゃなかったはず」
アキ「そっか……この辺にいるとハンバーグで戦車倒しちゃう子にばったり会いかねないけど、隊長しかいない参戦会議の席なら安全なんだ!」
ミカ「……!」
ミカ「仕方がないね、いってくるよ」 ポロローン
ミッコ「こいつ……」
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 02:55:08.31 ID:mPWkhxDCo
みほ「ではこの通り、三個中隊の編成で行きたいと思います」
ミカ「……」
エリカ「……」
ミカ「……」
ミカ(おるがな)
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 03:04:37.91 ID:mPWkhxDCo
眠気きたうえに朝クソ早いことを思い出したので寝ますもうしwかえない
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 03:21:21.64 ID:E2MgJ7AWo
エリカが苦手になってるじゃないか
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 07:51:22.05 ID:TDSTqhGVO
自らフラグをビンビンに立てていくスタイルの逸見であった
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 02:47:10.27 ID:KlKcApYjo
ドリームタンクマッチがどんどん劇場版を補完していて矛盾が出る可能性が出てきてますが、気にしないスタイルで行きます
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 03:01:29.89 ID:KlKcApYjo
エリカ(しっかし、まあ……)
エリカ(錚々たるメンツが集まったもんね、改めて……)
エリカ(いけ好かないけど、実力は確かな連中ばかりだわ……)
エリカ(正直、これなら簡単に負ける気はしない……)
エリカ(とはいえ……目下の問題はあの謎の急降下爆撃)
エリカ(作戦決定権をある程度こっちらで握れたらいいのだけど……)
桃「……」
桃「なあ、何でちょこちょこ副隊長が混じってるんだ?」 ヒソヒソ
柚子「ノンナさんは、カチューシャさんから離れるって発想がそもそもないみたいで……」 ヒソヒソ
柚子「黒森峰の人も、多分そうじゃないかなあ……」
桃「全く、これだからくっつくしか能がない金魚のフンは……」 ブツブツ
柚子(桃ちゃん、相変わらずブーメラン遊びが上手いなあ)
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 03:32:02.75 ID:KlKcApYjo
みほ「西住まほ選手、ケイさん――」
エリカ(よし、まずは中隊長に隊長がなったわ)
エリカ(……ややこしい字面ね……)
エリカ(まあとにかく、これである程度指示が出せるようになる)
エリカ(隊長が中隊長に選ばれるのは当然といえば当然だけど、地味に助かるわ)
エリカ(隊長の右腕たる私の発言力も少しは上がるだろうし)
まほ「大隊長はみほだな」
エリカ「……」
エリカ(相変わらずどこか抜けたセンスだったり、ポワポワしてるけど……)
エリカ(それでも強いことは、もう嫌ってほど知っている)
エリカ(……果たしてこれだけのメンツをどうさばくのか、見せてもらうわ)
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 03:40:11.21 ID:KlKcApYjo
アンチョビ「作戦はどうする?」
エリカ「!」
ダージリン「行進間射撃しかないんじゃないかしら」
エリカ(あの子がどうするのか見たいけど、でも、島田流と戦うなら……)
ダージリン(……全然聞いてないわね……)
エリカ「楔を打ち込み浸透突破でいくべきよ!!」
エリカ(西住流の凄さを見せつけてほしいっ……!)
みほ「えっと、ひまわりチームを主力として、朝顔とたんぽぽが側面を固めてください」
エリカ「!?」
みほ「連携が取れる距離を保ちつつ、離れすぎないよう注意して下さい」
一同「「「「オーケイ」」」」
エリカ「……」
エリカ(らしくない……)
エリカ(奇手奇策でもなければ、力強さも感じない、普通の戦法……)
エリカ(そりゃ、いつも追い込まれてからが強いタイプだけど……)
エリカ(急造チームだからって、無難なことしてるんじゃないの……?)
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 03:52:33.84 ID:KlKcApYjo
ダージリン「それで、ここからが肝心なのだけど……」
エリカ(ほぅ)
ダージリン「作戦名はどうする?」
エリカ(このクソ紅茶女……)
エリカ「そんなのどうでも――」
アンチョビ「三方向から攻めるんだから、三種のチーズピザ作戦!!」
エリカ「!?」
まほ「ほう……三方向という点を綺麗に絡めてるな……」
カチューシャ「ビーフストロガノフ作戦がいいわ!!」
カチューシャ「玉ねぎと牛肉とサワークリームの取り合わせは最高よ!」
エリカ(またこいつらは……今後命がかかるかもしれないってのに……)
エリカ(……)
エリカ(でも……コイツラはコイツらで真面目に考えてるし、下手をすると私よりも技量があるのよね……)
エリカ(隊長も人間は多面的って言っていたし、こういう側面があるからって不真面目なわけでも真剣じゃないわけでもない……)
エリカ(……ならば……)
ダージリン「フィッシュアンドチップスアンドビネガー作戦と名付けましょう」
エリカ「……グリューワインとアイスワイン作戦!!」
まほ「エリカ……」
まほ(そうか……真面目すぎる故にこういう場から常に距離をおいていたのに……)
まほ(そうやってワイワイ出来るようになったんだな……)
まほ(それはそれとして)
まほ「好きな食べものと作戦は関係ないだろう」
エリカ「……はい……」
エリカ(空気を読み間違えた……) ショボン
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 03:55:30.83 ID:KlKcApYjo
カチューシャ「じゃあ何がいいのよ」
まほ「……ニュルンベルクのマイスタージンガー作戦はどうだ?」
エリカ「……????」
エリカ(ニュル……なんて? オイスターシンガー作戦……?)
まほ「これは三幕からなるオペラで……」
桃「長いッッッ」
まほ「……大隊長、決めてくれ」
エリカ「わ、私は素敵だと思いますよ非常に知的って感じですし!」 アセアセ
ケイ「多分だけどフォローすればするほどダメージになってるわよ」
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 04:05:53.84 ID:KlKcApYjo
みほ「コッツン作戦で」
みほ「相手を突き出して、えいってやる作戦なので」
エリカ「何よソレ、迫力ないわねえ」
まほ「それでいこう」
エリカ「えっ」
エリカ「……」 ズーーーーン
アンチョビ(なんかめちゃくちゃ凹んでるなあ)
アンチョビ(継続の連中も最初にカンテレの音怒られてからずっと隅っこに座ってるだけだし……)
アンチョビ(これから試合だっていうのに、大丈夫なのかな……)
みほ「パンツァー・フォー!」
エリカ(私の意見にはツッコミすらくれなかったのに……やっぱり隊長にとって一番大切なのは……) ズーーーーン
ミカ「……」
ミカ(早くカンテレ弾きたい……黒森峰の人達早く行ってくれないかな……) ズーーーーン
アンチョビ(大丈夫なのかなあ)
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/01(木) 04:09:17.17 ID:KlKcApYjo
眠すぎるので寝ます
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/04(日) 17:26:23.05 ID:RMt+Zx/S0
ようやく選抜戦がみれるな楽しみ
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 03:28:21.56 ID:FjwRHXZ8o
ドリームタンクマッチで色んな赤星さんが見えてきたけどスレの赤星は据え置きで進行します(少しだけ投下します)
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 03:46:35.44 ID:FjwRHXZ8o
エリカ「はあ……」
エリカ(あの子の凄さはいい加減認めてるけど、それでも隊長の寵愛を受けてる事実はこたえるわね……)
エリカ(悔しいわ……) ギリ
杏『頂上に敵はいないみたいだよー』
カチューシャ「だったらすぐに取るべきよ!」
まほ「大隊長の判断を乞う」
エリカ「……」
エリカ(上下関係は絶対だから大隊長のあの子に指示を乞うのは妥当なんだけど……)
エリカ(あの隊長が下についてる姿、なんだろう、モヤモヤするものが……)
みほ「罠かもしれませんから、十分警戒して下さい」
エリカ(罠なうえに、警戒してもどうしようもないのが降ってくるっての)
みほ「退路を確保しつつ散開しながら前進、敵に遭遇した場合は無理しないようお願いします」
まほ「有利だが、包囲分断される危険性がある」
まほ「他のチームとの連携が取れなくなるかもしれない」
エリカ「……」
エリカ(さすがの隊長も、山頂にとんでもないものぶち込まれて大爆発は想定してないようね……そりゃそうよね……)
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 03:53:26.63 ID:FjwRHXZ8o
カチューシャ「M26なんて登るの遅いし、ここは行くしかないわよ!」
ノンナ「取れれば戦術的に優位に立てますね」
エリカ「……」
エリカ(取れないから困ってるんだけど、それはさておき……)
エリカ(ホイホイ外に出て修理を始める自動車部の連中がこっちにいるときは焦ったけど、あのチビッコの言う通り、M26は登るのが遅い)
エリカ(黒森峰の決勝の時のように少しでも早く登らないといけないなんて焦る必要はないし、今回は比較的遅い戦車も多い)
エリカ(無理してポルシェティーガーが悲鳴をあげて、山頂で突然メンテナンスなんてことになる恐れは少ないのが幸いね)
まほ「確かに優位だが、わざと山頂をあけているのかもしれない」
エリカ(おっしゃるとおりです隊長)
カチューシャ「だーいじょうぶよ!」
カチューシャ「あなた、なんだかんだ言って妹のこと信じてないのね!」
カチューシャ「ノンナなんてどれだけ私のことを信じているか」
カチューシャ「私が雪を黒いと言えばノンナも黒いって言うくらいよ!」
カチューシャ「ね?」
ノンナ「はい」
エリカ「私だって隊長がカラスは白いと言えば葉隠覚悟になるくらいの気持ちでいるわよ!」
小梅「そうだよ、実際に隊長が戦車と言えば戦車になってハンバーグを吐き出せるくらいなんだから!」
まほ「……信じるのと崇拝するのは違う」
カチューシャ「うう……」
エリカ「うう……」
小梅「ふふ……」
エリカ「何笑ってんのよぶっ飛ばすわよ」
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 04:21:21.68 ID:FjwRHXZ8o
まほ「確かに試合が長引くと経験が多い相手が有利だ」
エリカ(経験なら隊長の右に出る者なんて早々いませんよ!)
小梅(……とか思ってるのに流れが流れだから黙ってるんだろうなあ)
まほ「……序盤で戦果を挙げておきたい」
まほ「行くか」
エリカ「はいっ」 キリッ
小梅(めちゃくちゃ気合入ってる……)
直下(忠犬だなあ……)
カチューシャ「さあ行くわよ、203高知よ!」
エリカ「……」
エリカ(はい、っつっちゃったけど、どーしよう……)
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 04:37:33.61 ID:FjwRHXZ8o
カチューシャ「ちょっとニーナ!!」
ニーナ「スミマセーーーン!!」
エリカ「……」
エリカ(まあ、ノロマが多いおかげで、今のところポルシェティーガーも無理をしてはいない……)
エリカ(このまま謎の爆撃にやられたとしても、きっと、死者は出ない)
エリカ(私の目的は……それで達せられる……)
エリカ(……)
エリカ(……ま、でも、あれよね)
エリカ(私の願いはそうだとしても、W号の願いは、きっと――)
エリカ「……この勝負、絶対勝つわよ」
逸見車操縦手「ふえ?」
逸見車砲手「どーしたンですかいきなり……」
エリカ「負けっぱなしなんて、王者黒森峰として許せないから、大洗を廃校にさせるわけにはいかないって話よ」
逸見車通信手「?」
逸見車装填手「勿論、そのつもりですけど……」
エリカ「……」
エリカ(私だって、W号として過ごした日々のせいで、ちょっとくらい愛着はある)
エリカ(もしもW号に魂というものがあるなら、きっとW号は私の何万倍も大洗に愛着があるはず)
エリカ(借りっぱなしはキライなのよ)
エリカ(私の願いのため散々入れ替わったんだもの)
エリカ(アンタの願いも叶えないとスッキリしないわ)
エリカ(だから……私は、別にこのまま負けたってよかったけど、でも――)
エリカ(この試合に勝って、大洗を存続させるまでしてやるわよッ……!)
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 04:58:56.95 ID:FjwRHXZ8o
エリカ(さて、とはいえどうしよう……)
エリカ(隊長なら、あの砲撃でも冷静に対処してくれると信じたいけど、でも……)
エリカ「……」
テンテレテンテンテンテレテレテレ
エリカ「ちょっと、何よこの音」
逸見車通信手「着信音……?」
エリカ「ったく誰よ、緊張感ないわね!!」
逸見車通信手「わ、私じゃないよ」
逸見車砲手「ちゃんとマナーに……」
エリカ「じゃあ誰よ!」
逸見車操縦手「あ、あのさ……」
逸見車操縦手「その……」
エリカ「何よ指差して」
エリカ「……」
エリカ「ゲエーッ、私のポケット!?」
エリカ「こ、こんな曲入れた覚えないわよ!」
逸見車装填手「……赤星さんが入れたんだろうなあ」
エリカ「は?」
逸見車通信手「ほんとだ、この番号赤星さんだし……」
逸見車砲手「ご丁寧に着信時の動画も入ってるし、着ムービーってやつかなこれ」
逸見車装填手「前進ピカピカした逸見さんがエレクトリカルパレードに合わせて横移動してる動画……」
逸見車通信手「こわっ……」
エリカ「あのアマ……」
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 05:03:31.71 ID:FjwRHXZ8o
ピッ
エリカ「何考えてんのよこのバカ!!」
小梅『わわ、声が大きいよ逸見さん!』
エリカ「何なのよあの気色悪い動画は!」
小梅『えへへ、気合い入れて作成したんだ』
エリカ「褒めてないわよ……!」
小梅『気に入らなかった?』
小梅『あのエリカトリカルパレード、イツミーランドの目玉の予定だったのに』
エリカ「破産してしまえそんなクソランド」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 05:13:15.90 ID:FjwRHXZ8o
小梅『まあでも、これくらいしないと、試合中にケータイとか見てくれなさそうだし……』
エリカ「当たり前でしょうが」
小梅『だからやったんだよ』
エリカ「あのねえ、言いたいことがあるなら通信手に――」
小梅『それじゃ駄目だよ』
エリカ「……なんでよ」
小梅『……だって、あんまり沢山の人に話したくはないみたいだし』
エリカ「……」
小梅『大洗を助けに行くだけが目的なら、あんな風に考え込んだ顔してないよね』
小梅『……助けることだけが目的なら、きっとまほ隊長を盲信してドンと構えてたと思うし』
小梅『他にも何かしないことがあるなら、言ってよ』
小梅『手伝うから』
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 05:15:05.44 ID:FjwRHXZ8o
グッと眠気が来たので寝ます
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/06(火) 05:41:06.23 ID:1dd4l4r60
おつおつ
誕生日に更新とは分かってるな
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 03:38:26.58 ID:1UDQVU0Wo
微速前進
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 03:47:19.67 ID:1UDQVU0Wo
エリカ「……」
エリカ「どうせ信じちゃくれないわよ……」
小梅『……それでも、話してみてよ』
小梅『例えそれがどれだけ荒唐無稽で信じがたいことだとしても、私はエリカさんを信じるよ』
小梅『……その内容が信じられなかったとしても、ここまで必死になってたエリカさん自体を信じる』
小梅『そのくらいの気持ちがなきゃ、こんなこと、最初から付き合ってないしね』 フフ
エリカ「……」
エリカ「……勝手に誤解して軽蔑されたくないから先に言うわ」
小梅『?』
エリカ「別に相手の誰かと癒着をしているだとか、そういうことじゃあないわよ」
小梅『え、うん。エリカさんは、そういうの、嫌いそうなのは知ってるけど……』
エリカ「そのうえで、言うわ」
エリカ「……私には、次の大学選抜チームの一手が分かってる」
小梅「…………え?」
エリカ(大洗連合軍の戦力を考えると、真っ先に潰したいのは間違いなく私達ひまわり)
エリカ(あのクソデカイ爆撃の射程に203高地が入っていることを思うと、砲撃があるのは間違いない)
エリカ「とんでもない大爆発が引き起こされるわ」
エリカ「……キューポラから体を出してたら間違いなく命を落とすレベルのやつが、ね」
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 04:10:53.95 ID:1UDQVU0Wo
小梅『そんな……』
直下『そ、そんなものを、高校生相手に……?』
エリカ「……っと、あんた達も聞いてたわけ?」
エリカ「……」
エリカ「信じられないでしょ、私の言ってることなんて」
エリカ(私自身……あれだけ色々重なってなきゃ、多分信じられなかったもの……)
小梅『まあ、信じがたいけど……』
小梅『うん、でも、信じるよ』
小梅『その話の内容云々よりも、私はそこまでして話してくれたエリカさんのことを信じる』
エリカ「……小梅……」
ブロッケンJr『へっ、元から俺らはお前のために来てるようなモンだしな』
直下『しょうがないなあ、信じるよ』
エリカ「あんた達……」
小梅『それに、エリカさんがこういう場面でそんなジョークを言える人間とも思えないし』
直下『確かに、あのカチカチに固まった頭でそんなこと思いつくとも思えないよね』
エリカ「あんた達……」
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 04:14:34.42 ID:1UDQVU0Wo
小梅『でもどうするの?』
小梅『……深刻な顔をしてた理由は、大体わかったけど……』
小梅(命を落とす、って言ってたし……)
小梅『それ、もう、解決してるの?』
エリカ「……」
エリカ「まだよ」
エリカ「確かに、この面々なら誰も死なずに終われるだろうけど……」
エリカ「でも、それじゃあ、勝てない……」
小梅『……じゃあ駄目だよね』
小梅『私は、みほさんも、助けたいもん』
小梅『今度は私が、助けたいもん』
エリカ「……」
エリカ「言っておくけど、私に便利な予知能力があるとは思わないで頂戴」
エリカ「もう未来は見えないし、あれこれ試して未来をカンニングなんて出来ないわよ」
小梅『……そっか』
小梅『それじゃあ、確実にどうにかする方法なんて、ないんだね……』
エリカ「……ええ」
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 04:44:01.61 ID:1UDQVU0Wo
エリカ「……」
小梅『でも、確実じゃないやつなら、何かしらあるんでしょ?』
エリカ「……えっ?」
小梅『あれ、違った?』
小梅『私の知ってるエリカさんなら、誰よりストイックで勉強家なエリカさんなら、そうだと思ったけど』
小梅『確実に上手くいくわけじゃなくても、それでも何かを考えつける』
小梅『そして表に見えなくても、何度もトライアンドエラーができる』
小梅『そんなエリカさんは、私から見たら、十分凄い人だよ』
エリカ「……」
小梅『だから、教えて』
小梅[私はどうしたらいいの?]
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 05:03:35.34 ID:1UDQVU0Wo
エリカ「それは、その……」
エリカ「……」
エリカ(あるには、ある……)
エリカ(でも……これは……)
小梅『……あるんだね、策』
小梅『黙るでもなく適当にスラスラ言うでもなくその反応、あるにはあるんだ』
小梅『……成功率を気にして言い淀むタイプじゃあないよね、エリカさん』
エリカ「……うっさいわね」
小梅『……私、ろくでもない役どころなんでしょ』
エリカ「……」
小梅『それでもいいよ』
小梅『みほさんとエリカさんを救えるなら、何だってやる』
小梅『パンを尻にはさんで右手の指を鼻の穴に入れて左手でボクシングをしながら「いのちをだいじに」と叫ぶことだって出来る』
エリカ「やらなくていいわよ」
小梅『エリカさんだって全裸で校内を爆走してたんだもの、私だってそのくらい』
エリカ「あーあーあーあーあーあ!!!聞こえない!!!!!!!!!」
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 05:25:33.36 ID:1UDQVU0Wo
エリカ「……まあ、そんな恥ずかしいことしたら、ネットで一生言われると思うわよ」
小梅『大変そう』
エリカ「……でも、今頭にある作戦を実行しても、下手したら同じくらいずっと言われるわ」
エリカ「ここまでわざわざ来てくれたのに、何も出来ず無様な形で舞台から下ろしてしまう」
エリカ「……それに、これは決勝のあの子達を思い出して出てきたアイデアだし、西住流としてもみっともない行為になってしまうわ」
小梅『もう、エリカさんったら』
小梅『私達はフツーの女の子なんだよ』
小梅『良くも悪くもエリカさんみたいに西住流に入れ込めてないし、ネットで言われるのは辛いよ』
エリカ「……」
小梅『……でも、フツーの女の子だから、ちょっと短絡的にだってなるの』
小梅『どうせ晒されてるなら変わらない、なんて言ってみたりね』
小梅『それにさ、無様に舞台を降りるだけでいいんでしょう?』
小梅『なら、やるよ』
小梅『ううん。むしろやらせて』
エリカ「……でもアンタ、みほと一緒に闘いたいんでしょう?」
小梅『……そうだね』
小梅『ただ一緒のチームで戦うってだけじゃなくて、本当に、隣に立って闘いたかったよ』
小梅『でも――それ以上に、エリカさんとみほさんが隣に立って戦う姿が見たいかなって』
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 05:30:32.19 ID:1UDQVU0Wo
小梅『だから、そのためなら――やるよ、私』
小梅『派手に散るよ』
ブロッケンJr『へっ、仕方ねえな』
直下『ちょっとはいいとこ世間にアピールしたかったけど、しょうがないかあ』
小梅『今度、何か美味しいハンバーグでもご馳走してよ』
エリカ「……っ」
エリカ「バカね」
エリカ「今度、なんて曖昧なこと言わないわ」
エリカ「今夜食うわよ!」
エリカ「祝勝会で、うまいハンバーグを!」
エリカ「……」
エリカ「ありがとう、小梅」
小梅『……!!!』
エリカ「作戦を伝えるわ」
小梅『今、ありがとうって!! 小梅って!!!』
小梅『エリカさんもう一回!! 今度はちゃんと動画取るし録音するから!!!』
エリカ「作戦伝えるっつってんでしょーが感謝の言葉返しなさいアホ!!」
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 05:31:50.20 ID:1UDQVU0Wo
眠くて意識飛ぶレベルなので寝ます
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/14(水) 13:45:20.67 ID:equSsFBxO
乙 なるほどそう繋げるのか
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/14(水) 15:19:04.90 ID:ZGJsoM/70
なるほど小梅のあれはそういうことか
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 14:57:19.97 ID:6fR5omTKO
小梅ちゃん……
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 05:13:01.01 ID:XLod00Eio
ガルパン博が大変良かったので少しだけでも投下します
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 05:17:58.72 ID:XLod00Eio
直下『あーあ、損な役回り引いちゃったなあ』
小梅「今日のネットニュース、勝っても負けても見るの怖いよねえ」
直下『あー、まとめブログで好き勝手叩かれそうでムカつくー』
小梅「まあ、しょうがないよ。普通、わざと即やられるように動いてるなんて思わないだろうし」
小梅「……」
小梅(誰かは絶対にやられないといけない威力がやってくる、かあ)
小梅(怖いなあ、格好つけるんじゃなかったかも)
小梅「……」
小梅(でも……)
小梅「エリカさんの、お願いだもんなあ……」
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 05:30:33.06 ID:XLod00Eio
エリカ(最初にあのクソでっかいのをブチこむなら、当然ターゲットは重戦車)
エリカ(機動力のせいで外そうものなら、せっかくの切り札が無駄になる)
エリカ(ここは確実に戦力を削ぎ、また奇襲による戦果によってこちらのパニックを促進したいはず)
エリカ(戦力を確実に削ぐなら隊長か、プラウダのノンナあたりを狙ってくるだろうけど……)
エリカ(外した時のリスクが大きい)
エリカ(あの二人は狙われた直後に瞬時に切り替えて反撃の手を考えそうな怖さがある)
エリカ(でも……悔しいけど、私や他の連中にはそんな技量はない)
エリカ(洒落にならない爆発で襲われ、友軍が撃破され、次は自分だとなったら、途端に浮足立ってしまう)
エリカ(自分が狙われただけなら「大丈夫だ」の一言で事態を収められる隊長でも、私達木っ端が揃ってパニックに陥ったらどうにもできない)
エリカ(大学選抜があのクソデカボンバーを有効活用するなら、少しでも多くの獲物を――それも出来れば重戦車を倒したいはず)
エリカ(ならば餌を与えてやればいい)
エリカ(格好の獲物としかいいようがない位置に、黒森峰の重戦車という美味しい餌を二つぶら下げておく)
エリカ(これならば――――)
274 :
このスレッドは戦車戦のシーンはふんわり適当にお送りしておりますので各々都合よく解釈して下さい
[saga]:2018/03/21(水) 05:32:09.49 ID:XLod00Eio
,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "-
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:09:09.63 ID:XLod00Eio
エリカ(きた――――ッ!)
カチューシャ「何なのよぉ!!」
エリカ(アホ丸出しのチビッコ隊長は体を出してたみたいだけど、何とか無事!)
杏『あー、こちらひまわり』
杏『上から飛んできたっぽいぞ』
エリカ(ここまでは想定内)
エリカ(あとはこのパニックを最低限の犠牲で乗り越えるッ)
杏『すっごく大きいやつだと思うけど、気のせいかな』
桃『気のせいじゃありませぇん!!』
エリカ(あのアホはパニックになってるのか逆に冷静なのか……)
エリカ(まあ、平常運転か)
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:14:15.74 ID:XLod00Eio
エリカ(……赤星からの最後の通信は、「射点につきました」か……)
エリカ(多分、二人とも――)
ズドォォォォォォン
エリカ(一発目を耐えていたとしても、もう――)
小梅『パンター1号車、撃破されました!』
直下『2号車行動不能!』
エリカ「……」
エリカ(……ごめん……)
エリカ(他の誰が分かって無くても、私だけはアンタらの頑張り、しっかり覚えておくから……)
まほ『3発目が来る前に前進しろ!』
エリカ(今は、アイツラがくれた命を守って、ここを切り抜けるッッ)
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:20:14.64 ID:XLod00Eio
エリカ「前方の敵、攻撃開始!」
まほ「後退ッ!」
桃『勿体無いけど戻るぞっ』
エリカ「……」
エリカ(酷いひっくり返り方……赤星、怪我とかしてなきゃいいんだけど……)
桃『駄目だ、戻れ戻れェ!』
杏『あれ、これって……』
柚子『包囲されてる……っ!』
まほ「……」
まほ「後方からの半包囲、上から謎の砲撃」
まほ「しかも前からは敵本体」
エリカ(隊長……お願いしますッ……)
エリカ(悔しいけど、私一人じゃあの砲撃はどうにもできそうにありません)
エリカ(どうか、この状況を、なんとか……!)
まほ「……」
まほ(不安そうな顔だな……)
まほ(安心しろ、まだ慌てるような時間じゃない) フルフル
まほ「前方斜面をこのまま降りる」
まほ「中隊全速前進、たんぽぽと合流するぞ」
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:25:01.39 ID:XLod00Eio
カチューシャ「見てごらんなさい、私には当たらないわよっ!」
エリカ(アホか当たったら大惨事なんだっつーーーーの!!!)
エリカ(これだからガキは嫌なのよすぐ調子のって!)
エリカ「……って……」
エリカ「隊長、あのチビッコ隊長の車輌が……!」
まほ「狙われている、か……」
まほ(どうするか……)
まほ「む?」
クラーラ『カチューシャ様、お先にどうぞ』
クラーラ『それでは、ごきげんよう』
エリカ「あいつ日本語喋れたの……って――」
カチューシャ『クラーラ!?』
エリカ「まさか、あのロシアン……」
クラーラ『カチューシャ様、一緒に戦うことができて、光栄でした』
エリカ「……」
エリカ(そこまで言われるほどの存在、か……)
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:29:23.38 ID:XLod00Eio
エリカ「隊長、またプラウダの連中が……!」
まほ「……」
まほ「非情な言葉になるが……正直、助かる」
まほ「カチューシャは実際この先必要になる」
エリカ「……」
エリカ(隊長、あのガキのことをそこまで……)
エリカ「って、あのブリザードのノンナまで!?」
エリカ「あの馬鹿、自分がどれだけの戦力かの自覚を――」
まほ「……させてやれ」
まほ「これが、ブリザードのノンナなりの敬愛であり、闘いなんだ」
まほ「私達に出来るのは、その想いを背負い、倒れる彼女の分まで前に進むことだけだ」
まほ「……勿論、彼女の分だけじゃない。赤星達の分も、だな」
エリカ「……はい」
まほ「……」
まほ「カチューシャ、何をしている」
カチューシャ「…………ッ」
カチューシャ「撤退、するわよっ……!」
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:38:10.81 ID:XLod00Eio
エリカ「……」
エリカ(半数が犠牲になったけど、死人は出ていないはず……)
エリカ(ブリザードのノンナを失ったのはヤバイけど、あの強烈なパーシングを道連れにしてくれた……)
エリカ(良くはないけど、最悪でもない……だけど……)
エリカ(あの砲撃を、どうすれば……)
ヴヴヴヴヴ
エリカ(ケータイ……バイブってことは、メール……?)
エリカ(こんな時に……)
エリカ(でも、あの子も試合中に敢えてメールで作戦やり取りしてたこともあるっていうし、見ないわけにはいかないわよね……) ピッ
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:39:19.75 ID:XLod00Eio
From:赤星
件名:無事だよ!
本文:戦車は無事じゃないけどね!笑
ドロップ・アウトしたら連絡できなくなるから、皆怪我はないってことだけ取り急ぎ報告しておくね!
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:46:53.51 ID:XLod00Eio
エリカ「赤星……よかった……」 ホッ
エリカ(あ……添付ファイルが……)
エリカ(車内の連中の写真……?)
エリカ(よかった、ちょっと薄汚れてるけど、大怪我はしてなそうね……)
ヴヴヴヴヴ
エリカ(っとと、直下からも……)
エリカ(よかった、こっちも無事みたい……)
エリカ(それにしても、なんでどいつもこいつも真顔で座って……)
エリカ「……!」
エリカ(座っている位置が不自然……)
エリカ「あ、ああ〜〜〜〜〜〜っ!」
エリカ「これは――――Lの陣形ッ!」
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:51:56.20 ID:XLod00Eio
エリカ(通信傍受などを警戒する為作られた、黒森峰独自の通信手法……)
エリカ(座り方で意図を伝える斬新な通信……)
エリカ(西住流にも黒森峰にも憧れていたし……そういうの、なんだかすごく格好いい気がしてたから……)
エリカ「フフ……わかっているわよ」
エリカ(Lの陣形は 最後まで望みを捨てずに戦え! だったわね!!)
エリカ「バカね……言われなくても、この程度で音なんてあげるつもりはないわよ」
エリカ(あの子のため、アンタ達のため、そして何より私自身のため――最後まで足掻き続けてやるっての!)
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:55:20.77 ID:XLod00Eio
エリカ「……大隊長」
みほ『ひゃ、ひゃいっ!』
エリカ「ビクビクしないで頂戴」
エリカ「……クソむかつくけど、アンタに頼むわ」
エリカ「こっちはようやく振り切ったけど、どうこう策を弄せるような余裕がない」
エリカ「私にもそうだし、隊長やチビ――カチューシャもそう」
エリカ「だから――」
エリカ「アンタが何とかしなさい」
エリカ「……アンタなら、出来るでしょう?」
エリカ(クソむかつくけど――それでも、諦める方が数倍むかつくから)
エリカ(今だけは、クソ忌々しいアンタに賭けるッ)
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/21(水) 06:56:17.35 ID:XLod00Eio
今日は別に仕事休みとかそんなことはないと気付いたので寝ます
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 00:14:47.30 ID:AUrTv3tuO
アタル兄さんはどうなるのか
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/04(水) 12:19:59.97 ID:YdFvU9DX0
続き会ってます
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/14(土) 09:05:47.38 ID:GAmWfz3K0
ひょっとしてこれで完結したのか?
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/18(水) 23:20:22.63 ID:F5vkVy/u0
年度切り替わるドタバタでコレてない間に1ヶ月すぎてますね、申し訳ない
もうちょっとだけ続くんぢゃ……
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/18(水) 23:25:28.92 ID:F5vkVy/u0
ミカ「〜♪」
アキ「もう、さっきまでは借りてきたネコ状態だったのに、急に元気になるんだから」
ミッコ「まあ、気持ちはわかるけどなー」
ミッコ「ただでさえ知らない人ばかりだったのに、ハンバーグで戦車潰す人間まで居たんだし」
アキ「もー、仲良くしとけば色々プラスになったかもしれないのにー」
ミカ「……それは本当に必要なことかな???」
ミッコ「しかし、このメンツであの砲撃の主を探し当てる、ねえ……」
ミカ「……あくまで敵の捜索がメイン」
ミカ「とはいえ、私達で撃破に向かうのもいいかもしれないね」 ポロローン
アキ「ええ、無茶だよそんなの〜」
ミカ「……ふふ」 ポロローン
ミカ(適当に役に立って、相打ちになってここを出られたら上出来、かな……)
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/18(水) 23:48:32.81 ID:F5vkVy/u0
エリカ(……しかしあの砲撃……)
エリカ(威力的にシュトゥルムティーガーが最有力候補だと思ってたけど……)
エリカ(それにしてはロケット推進音がなかった)
エリカ(……とすると……)
エリカ「まさか……カール自走臼砲……!?」
逸見車操縦手「ええ!?」
逸見車砲手「あれって使用可能車輌なの……!?」
エリカ「サンダースのバカどもがやりかねないから調べたときはまだ競技中だったけど……」
逸見車通信手「でも、多分それであってると思う!」
逸見車通信手「逸見さんが言うより若干先に、みほさんの所の通信手から通信入ってたし!」
逸見車通信手「あとサンダースの人達も逸見さんより早くその結論に至――」
逸見車通信手「いたっ、いたたたた!」
エリカ「いちいちどちらが早かったなんて言う必要ある?」 ギリギリ
逸見車通信手「め、目がマジで怖いよ!!」
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/19(木) 00:01:06.07 ID:KuYcTXM40
逸見車砲手「まあまあ……」
逸見車砲手「最近逸見さん弄られキャラとしてやってるみたいだからっていう気遣いなんだし……」
エリカ「小さな親切大きなお世話の例文にできるレベルで巨大なお世話よ」
逸見車操縦手「それにしても、カールって聞いてすぐさまカール自走臼砲が連想できるんだから、黒森峰ってすごいよね」
エリカ「はあ? このくらい普通でしょ」
逸見車装填手「いやあ、普通は『カール』って聞いたらお菓子が出てこないかなーって」
エリカ「あのねえ……素人じゃないんだから……」
エリカ「大体お菓子のカールであの爆発とか非現実的にも程があるでしょ」
逸見車通信手「でもハンバーグで戦車倒すような人もいるし……」
エリカ「あーあー聞こえない。あーあーあー」
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/19(木) 00:12:34.69 ID:KuYcTXM40
エリカ「それにしても……」
エリカ「いくら相手を見つけるのが再優先とはいえ、あの連中で大丈夫なのかしら」
エリカ「全員豆戦車だし……」
エリカ「戦闘になったら為す術もなく蹂躙されるわよ」
逸見車通信手「……でも、意外と何とかするかもよ」
逸見車操縦手「確かに、アンチョビさん達って、何かやってくれそうなものを感じるよね」
エリカ「そう?」
エリカ「そりゃまあ、たまにハッとするような作戦は立ててるけど……」
エリカ「結局毎回うちと練習試合する度にスペック差の前に屈してたじゃない」
逸見車砲手「あと、継続の人達も、伊達に私達を追い込んだわけじゃないって感じの練度だよね」
逸見車操縦手「逸見さんのハンバーグ射出がなきゃ負けててもおかしくなかったもんね」
エリカ「忘れろアノ時のことは」
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/19(木) 00:20:45.38 ID:KuYcTXM40
逸見車通信手「それに、大洗の子たちも凄いよね」
逸見車通信手「あの二人、確かマウスを倒した人達だし」
逸見車通信手「それに、あの大洗の副将までいるんだよ?」
逸見車通信手「きっと何とかなるって」
エリカ「……気持ちはちょっとだけ分かるけど、向こうの副隊長って期待できない置物よ」
逸見車砲手「え、そうなの?」
逸見車砲手「でもすごい賢そうな顔してたけど……」
エリカ「顔だけよ、あんなやつ」
エリカ「少なくとも知性なんてひとっつも無いわ」
エリカ「口先だけで煽ることしか出来ない哀れな存在よ」
エリカ「不意をつれるとすぐテンパルし、平気で和を乱すし、役職がそもそも向いてないのよあの子は」
逸見車操縦手(ツッコミ待ちかな……)
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/19(木) 00:36:18.23 ID:KuYcTXM40
エリカ「まあ敵の位置情報はわかったし、なんとか強力な戦車を送るより他手はないわ」
エリカ「あの小隊じゃ倒せないのは火を見るよりも明らかだもの」
逸見車通信手「うーん、そうなのかなあ」
エリカ「当たり前でしょ」
エリカ「どんぐり小隊とカールってだけでも絶望的な差があるのに、絶対護衛ついてるのよ」
エリカ「その戦力差はひっくり返せる域を越えてる」
エリカ「まだ人間がワニと素手ゴロした方がマシなほどよ」
逸見車砲手「そこまで言わなくても……」
エリカ「いーや言うわ」
エリカ「私達は王者よ、客観的に戦力差を見れなくてどうするの」
エリカ「もしあの貧弱な小隊がカールをぶっ倒そうものなら、ワニと素手でだって闘ってやるわよ」 フン
逸見車装填手「す、すごい自信だ……」
逸見車砲手「万が一のことを考える気0なんだ……」
エリカ「やる前から駄目だったときのことを考えるヤツなんていないわよ」
逸見車通信手(そうかな……)
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/19(木) 00:37:43.07 ID:KuYcTXM40
もっとやりたかったのですが意識飛び始めたのでごめんなさい早いですがここまでにします
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/19(木) 05:54:30.88 ID:zLA5qPbm0
乙 生きていたか
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/26(木) 06:25:56.02 ID:U6aQRrUN0
数レスですが、死なないように少しでも投下します
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/26(木) 06:40:25.73 ID:U6aQRrUN0
まほ「カール自走臼砲を撃破、か……」
アンチョビ『代わりに継続が撃破されちゃったけどなー』
まほ「いや、上出来だろう」
まほ「……さすがはエリカが奇策に出ねば倒せなかった相手、か」
アンチョビ『いやー、全て終わったらピザでも振る舞って労ってやらないとなー』
まほ「そのためにも、気を引き締めて勝利で終わらなくてはな」
まほ「まもなくたんぽぽと合流する」
エリカ『……』
まほ「……どうしたエリカ、大人しいが……」
まほ「先程の砲撃でどこか不調でも発見されたか?」
エリカ『いえ……』
エリカ『ワニと闘うならどう闘うべきかをちょっと……』
まほ「……」
まほ「よ、よくわからないが、噛む力に対して口を開く力は大したことがないと聞くし、口を押さえつけることが求められると思うぞ」
アンチョビ(あ、答えるんだ……)
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/26(木) 06:46:49.78 ID:U6aQRrUN0
絹代「西住さん」
絹代「わが校は2輌も戦列を離れてしまい、誠に申し訳ございません」 ペコリ
みほ「いえいえ……」
カチューシャ「うちはカチューシャだけになっちゃった……」
ダージリン「大丈夫」
ダージリン「まだ貴女が残ってるわ、カチューシャ」
カチューシャ「わ、わかってるわよ!」
絹代「……」
絹代「知波単は2輌撃破されたのに対し、黒森峰も2輌……プラウダに至っては3輌も……」
玉田「おおっ、つまり我々はプラウダ以上であり、あの黒森峰にも並んだということでは!?」
カチューシャ「は???」
エリカ「あ?」
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/26(木) 07:27:35.41 ID:U6aQRrUN0
アンチョビ「お、おいおい……」
アンチョビ「そういう言い方はよくないぞ……」
ダージリン「でもその理屈だと、1輌も撃墜されていない私達とアンツィオ高校、そして大洗が三強ということになりますわね」
アンチョビ「さ、三強!?」
アンチョビ「三強か……」
ペパロニ「なんかかっこいい響きっすね姐さん!」
カチューシャ「今すぐ被撃墜数を増やしてあげようかしら!?」
エリカ「いいわね、あんなクソ戦車、秒でぺちゃんこにしてやるわ!!」
アンチョビ「な、バカバカ、こっち向けるな〜っ!」
ケイ「ウチも撃墜されていないけど、履帯やられたり知波単ズを守りそこねたりはしちゃったもんね〜」
ダージリン「こんな格言を知ってる?」
ダージリン「ヤツは四天王の中でも最弱」
ケイ「ワオ、四天王にしてくれるのね。エキサイティング!」
アリサ「意味わかりません隊長ッ」
まほ「大隊長、脱線著しい上に不快感故に連携に難が出かねない。何とかしてくれ」
みほ「え?」
みほ「ええと……」
みほ「……」
みほ「すみません、私の責任です……」
沙織「諦めて全部責任背負って終わらせようとしないでみぽりーーーーーん!!」
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