【ミリマス】ミリP「今日は音無さん達居ないのか」琴葉「…………」

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1 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:19:09.52 ID:hPJj6qBz0

ミリP(以下、P) カタカタ

P 「……ふぅ、一段落かな」

P 「それにしても、今日は音無さんも青羽さんもいないなんて……」

P 「……一人だと、やっぱり流石に寂しいな」

P 「……いつもこういう思いばっかりしてるなら、たまには気を使ってあげないといけないかもなー」カタカタ



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2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:19:34.58 ID:hPJj6qBz0
――――― 

田中琴葉(以下、琴葉) 「…………」ジーッ

所恵美(以下、恵美) 「……何やってんの琴葉?」

琴葉 「ひゃぁあああ!?」ビクッ

恵美 「わっ、そんなに驚いた?」

琴葉 「も、もう恵美!驚かさないで!」ヒソヒソ

恵美 「もー悪かったってー……」

恵美 「んで、何やってたの?事務所に用があるなら、そのまま入っちゃえばいいじゃん」

琴葉 「そ、それは……その」モジモジ

恵美 「?ま、いいけどさ」スタスタ
3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:20:16.97 ID:hPJj6qBz0
――――― 

恵美 「おっはよー、プロデューサー!」

P 「お、恵美!おはよう!」

恵美 「……あれ?今日小鳥いないんだ」

P 「ああ、青羽さんと一緒に研修に出かけちゃってな」

恵美 「そっかー……そういう事なら、ちょっと失敗しちゃったかなー」

P 「何か、音無さんに用事でもあったのか?」

恵美 「うーん……この前小鳥に借りた本、返そうかなーって思ったんだけど」

P 「音無さんから……何借りたんだ?不健全な本じゃないよな?」

恵美 「もー、心配性だねプロデューサーは!ただの恋愛小説だって!」
4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:20:47.77 ID:hPJj6qBz0

P 「……本当に、ただの恋愛小説なんだな?」ジッ

恵美 「ホントホント!」アハハ

恵美 (……略奪愛がテーマだったのは黙っておこ)

P 「それなら良いんだ……安心した、また変な物渡してないとも限らないしな」

恵美 ギクッ

P 「ま、違うならそれでいいや」

P 「そうだ、恵美!折角だし俺の話し相手してくれないか?二人ともいないから寂しくってさ」

恵美 「アタシは今からエレナとレッスンだからダーメ!」
5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:21:44.49 ID:hPJj6qBz0

P 「ぐぅ……恵美と話してると楽しいのに、残念だな」

恵美 「……もー!そんなおだてたって何にも出ないよ?」カァ

P 「おだててないよ、事実だしな!」

恵美 「……ホント、ずるいんだから」ボソリ

P 「ん?」

恵美 「なんでもない!それじゃ、レッスン行ってくるね!」

P 「おう、ケガしない程度に頑張れよ!」

恵美 「はーい!」
6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:22:12.08 ID:hPJj6qBz0
――――― 

恵美 「……もう、プロデューサーってば」カァアア

琴葉 「…………」ジーッ

恵美 「うわっ!琴葉、まだ張り付いてたの!?」

琴葉 「だ、だって……」

恵美 「……ほーん?」ニヤ

恵美 「……今ならプロデューサー、一人占め出来ちゃうよ?」コソッ

琴葉 「!」ビクッ
7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:22:46.07 ID:hPJj6qBz0

恵美 「にゃはは、やっぱり図星なんだ!」アハハ

琴葉 「恵美!からかわないでってば!」

恵美 「ゴメンゴメンって!」アハハ

琴葉 「もう……」

恵美 「でも、ホントに今なら一人占め出来るよ?折角なんだし、話に行けばいいと思うけど?」

琴葉 「そ、それはそうなんだけど……その」

恵美 「もー、琴葉はホント乙女だねぇ……」

恵美 「……そうだ!折角小鳥がいないんだし」ガシッ

琴葉 「えっ、恵美?」

恵美 「ここは、やっぱり最初のツカミが肝心でしょ!さ、行くよ琴葉!」ズルズル
8 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:23:14.00 ID:hPJj6qBz0
――――― 

P 「……やっぱり、味気ないなぁ。皆仕事だし」カタカタ

P 「こんな事なら営業に行きたいけど、誰も事務所にいないのはマズイしなぁ……」カタカタ

ガチャリ

P 「誰か来たか!?おはよ――」バッ

琴葉 (事務員ファッション)

P 「……どうしたんだ、琴葉」

琴葉 「あ、あの……やっぱり着替えてきます!」

P 「待て、せめて理由を説明してくれ!」
9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:23:45.88 ID:hPJj6qBz0

琴葉 「り、理由ですか……?」

P 「うん、話してくれるか?」

琴葉 「今日、小鳥さんがいないみたいだから……プロデューサー、寂しいんじゃないかなって思って」

P 「だから、音無さんの恰好なのか?別にそのまま琴葉が来ればいい話なんじゃ」

琴葉 「だ、だって恵美がこっちの方がいいって!」

P 「……面白がってただけじゃないか?」

琴葉 「……恵美、許さないから」ボソッ

P 「まったく……琴葉が事務所に来てくれるだけで嬉しいんだから、無駄に気負わなくたっていいって」

琴葉 「そ、そうですか?」テレッ

P 「そうそう……ホント、誰も来ない事務所の寂しさと言ったら」ドヨーン

琴葉 「もう、プロデューサーったら……」
10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:25:01.38 ID:hPJj6qBz0

琴葉 「そうだ!折角の小鳥さんの恰好だし、お仕事手伝います!何か、私にやれる事ありませんか?」

P 「そんな……別にいいよ、琴葉はゆっくり休んでてくれ」

琴葉 「でも、小鳥さん達いないし仕事多いんじゃ……?」

P 「ま、まぁそれはそうなんだけどさ……でも、琴葉に書類任せるわけにもいかないしな」グルン

P 「ふぅ……っと」コキ

琴葉 「肩こってるんですか?」

P 「まぁ、こういう仕事だしな。大丈夫、いつもの事だから」

琴葉 「そういう訳にもいきません!書類がダメなら、せめて肩揉むくらいはしますから!」

P 「でも、アイドルに肩揉ませるなんて事出来ないって……」
11 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:25:27.18 ID:hPJj6qBz0

琴葉 「プロデューサー?今の私は事務員ですよ?」ドヤッ

P 「だから、そういう問題じゃ……はぁ、分かったよ」

琴葉 「良いんですか!?」

P 「ダメって言っても食い下がりそうだしな。それじゃ、宜しくお願いするよ」

琴葉 「はい、任せてください!」タッタッ

琴葉 「そ、それじゃ失礼します……」スッ

P (なんか奇妙にドキドキする気が……)ドキドキ

琴葉 「んしょ……んしょ……どうですか、プロデューサー?」

P 「ああ、良い感じだ。日々の疲れが消えていくな……」

琴葉 「かなりこってるじゃないですか……プロデューサー、ちゃんと運動もしなきゃダメですよ?」
12 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:26:10.73 ID:hPJj6qBz0

P 「そう言われても時間がないんだよ……仕方ないだろ?」

琴葉 「時間があってもやらないだけですよね」

P 「うぐっ」グサリ

琴葉 「まったく……ラジオ体操で良いのできっちりとやってください」

P 「ラジオ体操で良いのか?」

琴葉 「はい。アレ、身体の色々な部位を使うからいい運動になるんですよ?」

P 「それは良いことを聞いたな……」

P 「そうだ!どうせなら、765プロ総出でやるか!運動苦手でも出来るしな」

琴葉 「その時は私も誘ってくださいね?」

P 「ああ、期待してるぞ?体操のお姉さん!」

琴葉 「もう……具合はどうですか?」

P 「良い感じ!」

琴葉 「それなら良かったです……もう少しだけ、続けますね」モミモミ
13 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:26:38.35 ID:hPJj6qBz0

P 「あー……うん、親父がマッサージしてもらいたがってた理由が分かる気がするな」

琴葉 「お父さんですか?」

P 「そう、いっつも俺に肩揉めってうるさくってな……」

P 「俺もいつか琴葉みたいな孝行してくれる娘が欲しいよ」ハハハ

琴葉 「娘、ですか……」

P 「ん?どうかしたのか、琴葉」

琴葉 「……プロデューサーから見た私は、子供ですか?」

P 「まぁ、まだ高校生だしな……?」

琴葉 「…………」ムー
14 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/10/05(木) 19:27:19.15 ID:hPJj6qBz0

P 「琴葉?」

琴葉 「私だって……」ズイッ

P 「あ、あの琴葉さん?さっきより距離が近づいてる気がするんですけど……」

琴葉 「私だって、もう18歳なんですからね……?」ズイ

P バクバク

琴葉 (ど、どうしよう!こんなに顔が近いの初めてかも!?)

琴葉 (で、でも女は度胸……だよね!)

琴葉 「…………」グイッ

P 「あ、あの琴葉さん?」

琴葉 「…………」スッ
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