北条加蓮「藍子と」高森藍子「郊外のカフェで」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:39:08.33 ID:CYD2qNyo0
――静かな道――

北条加蓮「そのメガネは?」テクテク

高森藍子「春菜ちゃんに借りてきました」テクテク

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506933548
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:39:49.44 ID:CYD2qNyo0
――まえがき――

レンアイカフェテラスシリーズ第55話です。
以下の作品の続編です。こちらを読んでいただけると、さらに楽しんでいただける……筈です。

・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」

〜中略〜

・高森藍子「加蓮ちゃんの」北条加蓮「膝の上に 2回目」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「過ぎた後のカフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「夏休みのカフェテラスで」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「都会のカフェで」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:41:19.68 ID:CYD2qNyo0
>>2 過去作のタイトルを大幅に間違えたので差し替えます。正しいのはこちらです。毎度毎度申し訳ない……。



――まえがき――

改めまして、レンアイカフェテラスシリーズ第55話です。
以下の作品の続編です。こちらを読んでいただけると、さらに楽しんでいただける……筈です。

・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」

〜中略〜

・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「探り合いのカフェで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「9月に入った頃のカフェで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「休日のカフェテラスで」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「都会のカフェで」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:41:49.15 ID:CYD2qNyo0
加蓮「今の藍子ってさ、手に分厚い本持たせたくなるね。図書館にいそう」

藍子「何の本を読んでみようかな?」

加蓮「何読んでても似合うと思うよ」

藍子「そういえば……春菜ちゃんから、加蓮ちゃんの分も預かっているんですよ。はい」スッ

加蓮「知ってた。そうちゃーく」カチャ

藍子「春菜ちゃんから伝言です。"眼鏡道から逃げてはなりません!"ですって」

加蓮「じゃ伝言返し。"その道を歩くのは春菜に任せるよ。私はパス"」

藍子「春菜ちゃん、残念がりそう」

加蓮「ライトブルーの薄いフレームかぁ。これならつけててもあんまり気にならないかな?」(首を左右に傾げつつ)

藍子「変装だと思ってみたらどうでしょうか。たまには、こういうのもいいですよね?」

加蓮「ファッションにもなるのかな……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:42:19.84 ID:CYD2qNyo0
加蓮「……でもさー、この辺だと変装はいらなくない? 人通りとか全然ないし」

藍子「今から行くカフェは、郊外のとても静かな場所にあるんですよ。まさに、穴場のカフェですっ」

加蓮「それでこんな道なんだね。狭いし、さっきから草とか踏みまくってるもん」

藍子「トレーナーを用意してきて正解でしたね」

加蓮「服が汚れちゃってるから、帰ったらすぐ洗わないと」

藍子「汚れてもいい服で、って言うのを忘れちゃってました。ごめんなさい、加蓮ちゃん」

加蓮「藍子のそれ、ベージュのジーパンとかそれ用?」

藍子「はい。いつもは森に行く用のですけれど、今日はこれでもいいかなって」

加蓮「トレッキングパンツとかもアリだよね。私もそういうの用意してみよっかなー」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:42:49.13 ID:CYD2qNyo0
加蓮「ぁー……暑い」パタパタ

藍子「大丈夫ですか? 水分補給は早めにしちゃいましょうね。それに、汗もこまめに拭かなきゃ……」

藍子「あっ、ちょっとだけ顔を下げてください。目を瞑っててくださいねー」フキフキ

加蓮「ん……」

藍子「よしっと。あと5分くらいで着くと思いますよ。もうちょっとだけ、頑張って歩きましょ?」

加蓮「はーい。……どこか歩いたり出かけたりすることに関しては、もうすっかり藍子についていくしかないね」

藍子「都会なら加蓮ちゃんの方が詳しいと思いますよ。でもこういう静かな場所は、私に任せてください♪」

加蓮「頼もしー」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:43:19.49 ID:CYD2qNyo0
――静かなカフェ――


<からんころーん

「いらっしゃいませ」

加蓮「ど、ども」ペコッ

藍子「ふむふむ」キョロキョロ

「……お客様?」

加蓮「え? あ、ごめんなさ……。2人で……藍子?」

藍子「ふんふん……」キョロキョロ

加蓮「藍子ー? 座るよ?」

藍子「あ、はいっ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:43:49.06 ID:CYD2qNyo0
藍子「私はこの"昼食セット"で。加蓮ちゃんは?」

加蓮「コーヒーだけでいいかなぁ。お腹あんまり空いてないし。あ、でもパンケーキだけ食べちゃお」

藍子「それでお願いしますっ」

「はい。ごゆっくりお待ち下さいね」

……。

…………。

加蓮「とりあえず悩んだらパンケーキとコーヒー。なんだかカフェ通になった気分っ♪」

藍子「……」キョロキョロ

加蓮「で藍子、アンタはさっきから何してるの? そんなにここが珍しい?」

藍子「あ……いえ。そんなに珍しい物がある訳では」

加蓮「じゃあなんできょろきょろしてんの? 誰か探してるとか」

藍子「違いますよ。そういえばお話していませんでしたね――」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:44:19.40 ID:CYD2qNyo0
藍子「ごほんっ」スワリナオシ

藍子「今日の私は、"ひょうろんか"なんですっ」

加蓮「評論家」

藍子「コラムはただのお散歩日記とは違います」

藍子「私の行ったカフェについて、詳しく、そして時には批判もしなければなりません」

藍子「だから今日は、きりっといかせてもらいます!」

加蓮「…………」ジトー

藍子「そ、その目は何ですか?」

加蓮「……。続けて?」

藍子「は、はい、続けますね」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:44:49.05 ID:CYD2qNyo0
藍子「具体的には……」(メモを取り出し)

藍子「ご飯は美味しいか。内装は素敵か。店員さんは丁寧な方か」

藍子「きちんとチェックして、それを読者の皆さんに伝えるのが、今日の私のお仕事なんです」

藍子「もし、悪いところがあったら、しっかり書かなきゃいけないんですっ」

加蓮「あっそ」ジトー

藍子「……だから何ですかその目は」

加蓮「いや、藍子が評論って……ねえ?」

藍子「加蓮ちゃん! 私にはできないって思っていませんか?」

加蓮「全然思ってるよ?」

藍子「あうぅ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/02(月) 17:45:19.30 ID:CYD2qNyo0
加蓮「カフェのレポとかならまだしも。あ、もしかして、春菜に眼鏡を借りたのも?」

藍子「そうです。私なりの意気込みです」メガネクイッ

加蓮「ふーん……?」ジー

藍子「どうですか? 私、"ひょうろんか"っぽいですか?」

加蓮「ゆるふわカフェの窓際でほんわかオーラ出してる文学少女っぽいかなー。似合ってるよ」

藍子「えへへ」

加蓮「……全く評論家っぽく見えないっていう皮肉なんだけどね? 今の」

藍子「えーっ」
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