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【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】
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419 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 21:49:38.57 ID:Koyj0hWB0
4月13日 3/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
気がついた時、アルジールは、何故かギルドの自室にいた。
行儀よく寝床に腰掛け、くつろいでいる格好をしている。
「……?」
白昼夢でも見ていたものか。しかし、あの心地よい満腹感は、確かに今も感じている。
「一体何だったんだろう……」
「……あれっ、太陽がもう暮れかけてる……」
「?????」
何だか、良くわからない。
一体あの店は何だというのだろうか。
「……『団子鼻さんに会いに行ってみて』、か」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
所持金:440ドラール
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 21:53:04.90 ID:I67GaE9RO
5
団子鼻に会いに行く
421 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 22:04:49.03 ID:Koyj0hWB0
あの店主に掛けられた言葉。こんな不可思議を引き起こす人物の言葉が、気にならない訳はなかった。
アルジールは、そのまま直ぐに宿舎を出て、小走りに目的地へ向かった。
つまり、団子鼻を名乗る、あの小人の所である。
少し表通りから入った辺り。人からはよく見えないであろう、入り組んだ路地の入り口。
其処に辿り着いて、彼女は、声を掛けた。
「こ、こんにちは……? 団子鼻さん……?」
「やぁ、君か。早速来てくれたとは、嬉しいね」
「うひゃっ」
声を掛けたのとは全く逆方向の足元から、声が響く。
思わず飛び上がって、声の方を向いてみれば、あの人好きのする顔の小人が、其処に立っていた。
「おっと、また驚かせてしまったね」
「あぁ、いや。大丈夫です、はい。こんばんは、団子鼻さん」
「はい、こんばんは」
相変わらず、なりの大きさからは考えがたい、深みのある声は、しかし、その年老いた姿には、よく似合っている。
一先ず、挨拶をしてから、彼女は早速、彼に話を尋ねることにした。
「えっと、ですね。実はついさっき、こんなことがあったんですが……」
「ふむ?」
422 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 22:09:18.08 ID:Koyj0hWB0
=====此処まで=====
ごめんなさい、今日は此処までということで……。
予定もあるので、早くても次は月曜日です。
楽しみにしていただいている方には、申し訳ありません。
取り敢えず、今回のこの団子鼻のイベントを経由することで、新しいコマンドを一つ解放するつもりです。
詳しいことは又次回、お話しようと思います。
いつでも疑問等お書き頂いても大丈夫ですので、何か分からない事があればお気兼ねなくどうぞ。
それでは、お疲れ様でした。
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 22:23:59.88 ID:DBjTRBS80
おつ
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 23:00:19.72 ID:E++DTx1Qo
おつおつの
425 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/18(土) 02:08:43.09 ID:QvYTBaqm0
一週間ぶりでしょうか、皆様お久しぶりです
今日の夜くらいから、再開しようと思っています
取り敢えず、次に実装するのは『技能の獲得』に関するものです
結構大規模に安価で募集を掛ける予定なので、ご興味の有る方は是非ご参加を
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/18(土) 21:29:20.65 ID:rFZ5ll6x0
参加できそうになくて無念・・・
今んとこ、名前の出てきた地名がトラムツキーと霧の高原の村だけだけど、他にも登場させる予定?
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/30(木) 18:29:59.65 ID:ux0PZXrH0
生きてるか?
428 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 14:24:06.76 ID:kftoQ2g80
済みません、今度は三週間も空いてしまいました……
前回の連絡からお待ちいただいている方、申し訳ありませんでした……
今日の夜こそは問題なくやれる……筈なので、参加して頂ければ幸いです……
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 17:13:13.41 ID:3v6EMftPo
寒くて忙しい時期だしね……
430 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 21:01:14.43 ID:kftoQ2g80
そろそろ始めます。
前回言った安価を取る予定です。
=====此処から=====
「成る程。あの店だったか」
「ご存知なんですか?」
「そうだね。よく知っている」
顎に手をやって話す団子鼻に、あの男性の正体を尋ねるアルジール。
案の定、団子鼻は彼の正体を知っていた。しかし、どうもそれ以上の事を述べる気配がない。
「まぁ、何れわかる時が来るかもしれない。安心しなさい。彼は悪い人ではないから」
ころころと笑うが、しかし、悪い人ではなくとも得体の知れない人ではあるのではないか……と、密かに思う。
例えば、目の前の小人の様な。正直、怪しすぎる。
暫く、そうして笑った後、小人は改めて呟いた。
「しかし、彼が私の所に探険家を寄越す、という事は……ふむ」
「……な、何でしょう」
そう言って見つめられているアルジールは、居心地が悪いばかりである。
目を背けて、意識をそれとなくそらす。
女性をジロジロ見つめるとは、少しデリカシーがない様である。文句の一つでも言ってやろうかと思っていると、その内、団子鼻がこんなことを言った。
431 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 21:02:09.08 ID:kftoQ2g80
「アルジール君。君は、どうやら探険を一つ熟してきたようだね」
「え? えぇ、はい」
「であれば、恐らく、探険に際して、自分の技量に不足を感じる事があったのでは?」
ふむ、と思う。確かに、色々大変な事はあった。
悪魔の様な例外はさておき、獣を追っ払えなかったり、或いは調査が上手くいかなかったり。
もう少し、何かしら身についた技能でもあれば、上手く切り抜けられたのではないか、という瞬間は、幾つか思い当たる。
「それについて、私が提供出来る事がある」
「……というと?」
「つまり、君に対して、何かしらの技術や知識を伝える手段を紹介できる、という事だね」
成る程。それは、有難い話である。
少しでも自分の技を磨いていけば、探険をできる場所も増えていくことだろう。
その手段の提供とあれば、これは嬉しい限りである。
「勿論、私も情報を商っているからね。それなりの代金はもらうけれども」
「逆に言えば、お金で経験を買える、ってことですよね」
「……ふむ。確かにそうだ」
先人曰く、時は金なり。金で経験を積む時間を短縮出来る、購入出来るという僥倖。見逃すことは出来ない。
「じゃ、じゃあ、お願いしてもいいですか?」
「勿論だとも。では、契約成立だね」
お互い、良い結果になればいいが。そう言いながら、団子鼻は手を差し出す。
握手の為に手を差し出そうとするが、手の大きさが違いすぎる。どうしようか悩んだ末、指を一つ握ってもらうことで代用とした。
何だか赤ちゃんをあやしているような、と、団子鼻の体温が意外と高いことに驚きながら、確かに、アルジールは彼と不思議な握手を交わした。
432 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 21:11:20.74 ID:kftoQ2g80
「……さて、早速だが、アルジール君。君はどんな技能を身に付けたいと思うかな?」
「えーっと……そうですね……」
折角の機会である。何かしら、役に立てやすい技能の方が良いだろう。
しかし、それはそれとして、幾つか興味のある事柄もある。
どんなものを学ぶべきか。アルジールは、暫く考え込んだ。
=====システム=====
さて、早速ですが安価です。
今回アルジールは、どんな事を学ぼうとするでしょうか。
投稿時間から20分後まで、自由記述で投稿してください。
投稿の仕方としては、@技能名 A大まかな効果、あるいはイメージ の何方かをお書き頂ければ大丈夫です。
例:機械技術を更に学ぶ(@パターン)
例:戦う技術を習得したい(Aパターン)
例:交渉時に補正を得られる様な技(Aパターン)
=====システム=====
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 22:01:03.09 ID:q3lH8uKf0
>>20
の1 っていけるかな
範囲が広すぎるとかで駄目なら探索前の調査(調べもの)時に使える能力
434 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 22:06:57.47 ID:kftoQ2g80
>>433
問題ありません。効果については、実装時に適宜エラッタをかませる予定ですので、ご自由にどうぞ
しかし、ちょっと安価の参加者数を多く見積りすぎてたかな……
後二つくらいは欲しいので、もうちょっと待ちます
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 22:31:32.14 ID:7z8trjgKo
交渉の補正
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 23:57:14.87 ID:Li/nxSRA0
遺物の解析能力
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/13(水) 22:08:50.97 ID:MQP6t5/00
待ってる(待ってたらいいのかな)
438 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/19(火) 20:56:03.96 ID:CcXCh0mI0
WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
やっと面倒が終わりました。明日あたりから、ぼちぼち更新が出来ると思います
前回の安価以降、音沙汰なく済みませんでした
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/19(火) 21:20:12.13 ID:4zsCyxrn0
待ってたぞ
440 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 20:42:24.27 ID:aukZKkC00
こんばんは
九時頃から始めたいと思います
441 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 21:05:26.17 ID:aukZKkC00
では始めます。
=====此処から=====
「とりあえず、もっと基本的な、探険家としての心得を学び直したいです」
「ふむ。成る程、それは確かに大事なことだ」
「後は……人と、もう少し上手く話せるようになりたいのと、遺物を自分で調べられるようになったら、面白いかなぁ、とか」
「ほうほう。中々面白い着眼点だ。成る程、成る程」
差し当たって、頭に浮かんだ三つを並べてみるアルジール。どれをとっても、決して損にはならない筈。そういう能力や技能を、意図して選択した。
「と、なると……少し待っていて欲しい」
「あ、はい」
断りを入れた団子鼻は、一度物陰に入ると、何やらガサゴソと漁り始める。何を、と思って見てみるが、どうも影が濃くて、見えにくい。
そのまま少し待っていると、やがて、彼は物陰から、その体躯からすれば大きいであろう、本らしいものを持ち出してきた。
古めかしい、革の装丁。高級そうな本だった。
「これだね。この三冊の内から、一冊を選んで欲しい」
「えっと……」
表紙を見てみると、こんなことが書いてある。
『探険の心得 初級』
『交渉術 初級』
『遺物の知識 初級』
何だか変な題名だが、どうやら、これが、団子鼻の提供する「金で買える経験」、ということらしい。
本を読んだくらいで、とも思うが、例のバックス氏も、父親の残した本から学んだという。
読むこと自体は無駄ではあるまいし、この不思議な小人のすることだ。きっと何かしら効果はあるだろう。
「それじゃあ……」
自由安価:どれを習得する?
先着で2票集まったものを習得します。尚、効果は以下のINFOの通り。
=====INFO=====
・探険の心得……探険中、あらゆるコンマ判定について、Lv*2の補正を与える。
・交渉術……対人交渉時に行われる判定について、Lv*5の補正を与える。
・遺物の知識……理知判定により、遺物が何であるかを自分で鑑定出来る。
=====INFO=====
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:23:24.88 ID:f+r2maXxo
遺物の知識
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:26:15.13 ID:u93/IQZDO
探検の心得
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:30:40.03 ID:OZbHEg/Io
遺物
445 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 21:47:59.41 ID:aukZKkC00
=====システム=====
「遺物の知識」で決定しました。
では、早速書いていきます。
=====システム=====
「じゃあ、『遺物の知識 初級』をお願いします」
「了解したよ。では……」
選択された本を器用に差出し、残りの本を元の物陰に戻す。
団子鼻が戻ってきた時、アルジールは、まだその本の表紙を見つめていた。
「どうしたんだい?」
「あ、いえ。まだお代も払ってないのに、読めません」
おやおや。思わず団子鼻は苦笑する。それを見て不思議に思うのは、アルジールの方であった。
買ってもいないものを利用するのは、泥棒と同じではないのだろうか。
何がそんなにおかしいのかしら?
実は、彼女は、未だ本屋というものに立ち入ったことがない。
だから、立ち読み、などどいう概念も、それをやっている人間が少なくないことも、知らないのだ。
微かな笑いを湛えたまま、団子鼻は続ける。
「いや、失礼。そうだね、確かにそうだ。しかし、まぁ、此処では代金を払わなくても、本を読んでもらって構わないよ」
「え、でも」
「そうだね。食事をしに店に入ったら、大体は食べた後で会計をするだろう? それと同じと思って欲しい」
「あぁ……。そういうことなら」
ようやく納得がいったアルジール。それでは、お言葉に甘えて、と、彼女は本の表紙を開き、早速読み始め
446 :
◆nN35Xsj1FM
[saga !orz_res]:2017/12/20(水) 21:49:47.13 ID:aukZKkC00
447 :
◆nN35Xsj1FM
[saga !orz_res]:2017/12/20(水) 21:50:21.38 ID:aukZKkC00
――――――――――
448 :
◆nN35Xsj1FM
[saga !orz_res]:2017/12/20(水) 21:52:21.45 ID:aukZKkC00
最早、文明は失われて久しい。
ものも、名前も、概念も、何もかも、忘却された。
しかし、残滓は残っている。
忘れてくれるな。
確かに、我々は此処に居たのだ。
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:53:09.00 ID:wBUp3B9q0
どうしたの?
450 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 22:04:27.95 ID:aukZKkC00
「……あれ」
気がつくと、アルジールは、本を片手に立ち尽くしていた。
おかしい。確かに自分は、今さっき本を読み始めたばかりなのに。
そう思って、本の表紙を見ようとして、気付く。題名が、消えている。
ぱらぱらと、ページをめくる。白紙。何も、書いていない。
「いやはや。まさか、此処までとはね」
「え……」
足元では、団子鼻が、その細い目を大きく見開いていた。
「君は……そうだね、運命に愛されている。これは驚くべき事実だ。ヒトという種族が到達し得る、ある一つの極点に既にいるということだからね」
「運命、に?」
「君のような人間が探険家になるのは、さて、何時振りか。これは先が楽しみだ」
其処まで言って、団子鼻の目は、いつものように柔らかく閉じられた。
先程までの驚愕は、もう見えない。しかし、その目に映る色は、これまでとは少し違って見える。
「……さて。君の頭には、もうしっかりと知識が刻まれている筈だ。だが、少し疲れているようだからね。もう今日は帰って、休んだ方がいい」
「ああ、お代のことだが、君からは取らないことにしたよ。その代わり、探険が終わって、何か技能を覚えたいと思う時は、是非此処に来て欲しい」
「理由は、まぁ、色々あるが。君という人間に、私は興味を抱いたんだ。だから、より多く、君と話をしたいんだよ」
「さ、今日はこれでおしまいだ。早く帰って、横になりなさい」
それから先のことを、アルジールはよく覚えていない。
昼に食事を取った後の時のように、気がついたらギルドに帰り着いていて、気がついたらベッドに寝ていて。
気がついたら、深い眠りに落ちていた。
=====INFO=====
技能「遺物の知識 Lv.1」を習得しました。
技能学習点を1消費しました(1→0)。
=====INFO=====
451 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 22:19:11.13 ID:aukZKkC00
4月14日 1/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
「……」
ガンガンと、頭を殴られた様な痛み。それと同時に、アルジールは最悪の目覚めを迎えた。
むくりと起き上がってみれば、自室である。
「……痛っ」
頭の中に、情報が流れる。それは、無数の『遺物』に関する知識であった。
これが、技能の獲得。団子鼻が齎した、知識。
「……うん」
何はともあれ、約束通り、自分を鍛えることには成功した。なら、それでいい。
あの時起こった諸々については、確かに気になる。しかし、あの時の様子を見ると、聞いてもごまかされそうだ。
なら、話してくれるようになるまで、待つだけ。その間、探険家として修行を積まなければ。
アルジールは、頭痛が収まるのを待ってから、行動を開始した。
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
(1)管理者〔遺物鑑定の結果を聞く〕
(2)団子鼻
(3)不思議な料理屋
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
遺物の知識Lv.1
所持金:440ドラール
装備学習点:0
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 22:59:18.86 ID:OZbHEg/Io
5
(1)
453 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 23:22:27.89 ID:aukZKkC00
まずは、昨日頼んだ遺物の鑑定結果を聞きに行かなければ。いつまでも管理者を待たせるのも悪い。
そう思ったアルジールは、諸々の身支度を整えてから、一階に降りた。管理者の定位置がそこなのは、数回しか顔を合わせていなくても、もう分かっていた。
案の定、彼女は、執務机で作業に勤しんでいた。いつも通り、無表情のままだ。
「おはようございます、管理者さん」
「ああ、アルジールさん。おはようございます」
昨日と同じように、声を掛ける。挨拶は大事。親の教育は、アルジールの骨身に染みている。
一方、その後には、世間話をするでもなく直ぐに本題に入るのは、彼女自身の口下手が原因である。人とあまり長く話すのは、彼女も得意ではなかった。
「あの、昨日頼んだ遺物の鑑定なんですけど」
「ええ、既に完了しています。報酬の用意もありますので、少しお待ちを」
そういうと、管理者は執務机の引き出しを開け、中から、書類と封筒を取り出した。
書類の方が、鑑定結果と領収書。封筒の方が、現金らしい。
「ああ、鑑定結果については、具体的な内容をお伝えすることも出来ますが、どうされますか?」
「具体的な内容、というと?」
「この遺物はこんなもので、希少性がどの程度だから、報酬はこれだけだ、というような説明ですね」
「あぁ、成る程」
聞いても聞かなくても、一応探険家としては大きな問題はない。時間を取ると言っても、少しだけだろう。
本当に何方でも良いようだが、どうしようか。
選択安価:↓2 1.鑑定結果を聞く? 2.聞かない?
=====此処まで=====
今日は安価を取っておしまいです。
ようやく時間も取れるようになったので、今後はある程度は安定して更新出来るかと思います。
……しかし、何というか、思いもよらない隠しフラグを片っ端から回収して、ガンガンストーリーが進んでいるなぁ。
悪いことではないのですが、話の筋立てをちょっと変えないといけないかもしれない。
本当はもっと沢山探索をこなしてから色々イベントを挟むつもりだったんですが。
安価とコンマで進めると、本当に先がわからない。それが面白いんですが。
では、お付き合い頂いて有難うございました。
明日も……多分同じくらいの時間帯でできるかな。
お疲れ様でした。
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 23:28:40.43 ID:dN+rYO74o
乙です
1
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 23:34:10.02 ID:u93/IQZDO
1
456 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 21:13:27.02 ID:HXtQ4l4h0
こんばんは
ごめんなさい、少し遅れます
457 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 22:19:39.06 ID:HXtQ4l4h0
大変お待たせしました、始めたいと思います。
=====此処から=====
「じゃあ、聞かせてもらってもいいですか。やっぱり、遺物がどんなものなのかは気になるので」
「承りました。では、お聞かせ致します」
アルジールの返事を聞いて、管理者は、領収書と封筒を一度机に置いてから、鑑定結果を読み上げ始めた。
「提出頂いた順番に、説明致します。まず、懐中時計らしいものですが、これは見た目通り、時計でした。
しかし、とても高度な技術が使用されているらしく、ネジを巻く必要がなく、また時間を極めて精密に刻みます」
「ネジを巻かなくていい、懐中時計……」
「次に、小さな黒い箱。これはどうやら、情報を内部に格納出来る機械の類のようです。
『連邦』でも、軍の一部以外ではまだ普及していない、かなり希少な物体です」
「えっ。そんなすごいものなんですか」
「そんなすごいものですね。報酬も高くなります」
「おぉ……」
「次に、ゴム皮膜に覆われた線。比較的単純な構造をした金属線が内包されていました。
調査の結果、何かしらの電気信号を受け取り、音に変換して出力するものと分かりました」
「信号を、音に。蓄音機みたいなものなんでしょうか」
「おや、アレをご存知ですか。その通り、原理は違えど、引き起こされる結果は同じです」
(使えるようなら、使ってみたいかも……)
「次に、凹んだ金属板。これはどうやら、『飛行機』を構成するパーツらしいようですね」
「……飛行機? っていうと、最近都会で作られたっていう、空を飛ぶ乗り物の?」
「そうなります。旧世界では、現在よりも遥かに多く飛行機が飛んでいたといいます。
それが壊れた時に外れた、機体の一部なのでしょう」
「空を飛ぶ、か……」
「次に、薄い金属質の板。此方も希少品です。先の小さな黒い箱と同様、情報を格納出来る機械のようです。
しかも、これは軍でも研究段階にある、更に複雑で小型のもののようですね」
(また希少品! 何だか幸先がいいなぁ)
「次に、ガラスで出来た球。現在トラムツキーでも使用されている、電気による照明
……電灯の、実際に明かりを発する部分と、構造的な類似が見られます」
「あの、明るい奴のですか?」
「はい。ただ、利用されている原理についてはかなり相違が見られます。
こうした物品は珍しい為、少し報酬が上乗せされています」
「成る程……」
「あれ?」
458 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 22:21:23.66 ID:HXtQ4l4h0
管理者の言葉は、そこで止まった。
アルジールは、戸惑った。確かもう一つ、向こうで見つけた、苔だらけの骨らしいものについて、鑑定を依頼したのだが。
「済みません、管理者さん。まだ鑑定を依頼したものがあったと思うんですが」
「はい?」
「いや、あの。苔むした骨、みたいなものの鑑定を」
「……はい?」
「えっ、と……」
「……はい?」
「……」
「……はい?」
はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。
蓄音機の針を何度も戻して、同じところだけを聞いているような。
管理者は、同じ言葉を繰り返し続ける。
ガラスの様に透き通った瞳には、何も映し出されていなかった。
(……何、これ)
二桁コンマ安価:↓1 100-幸運【30】以下が出てしまうと……
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/21(木) 22:24:30.65 ID:i49WdxX2o
あ
460 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 22:50:22.82 ID:HXtQ4l4h0
「……」
ふと、思い出す。そういえば、実家に居た頃に、似たような光景をみた様な。
あれは、そう、確か、家の小屋で、機械をいじっていた時に……
「……あ」
その光景をはっきりと脳裏に思い浮かべた時、アルジールは、一つだけ管理者を元に戻す方法を考えついた。
普通は、こんなことはしない。が、どうもこんな様子を示すものには、その手段が有効なことが多いというのは、経験則でもあった。
小さく、ごめんなさいと呟く。そして、彼女は、まだ同じ言葉を繰り返し続ける管理者に向けて―――
思い切り手を振り上げ、そして振り下ろした。
頭に向けて。大体大雑把に斜め四五度程の角度で。それは勢い良く。
ゴイン、と、重い音。感覚をなくしたかと思うほど強い痺れが、アルジールの手を襲う。
どう考えても、人間の頭からする音ではない。が、痺れの強さに悶えるアルジールは、そのことには気づかない。
そのままアルジールがバタバタと慌てていると、やがて、一撃を呉れたきり、前のめりの姿勢になったまま動かなくなった管理者が、再び動き出す。
大丈夫かしら、と見つめるアルジールをよそに、管理者は、いつもの直立姿勢に戻り、いつもの無表情で、アルジールを見つめ返した。
暫く、視線を交わす。また妙な状態になるのでは、という心配を抱えたアルジールとしては、気が気でない時間。
しかし、そんな心配は無用であると、管理者が告げた言葉で知ることになる。
「……おはようございます、アルジールさん。どうされましたか?」
461 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 23:06:59.96 ID:HXtQ4l4h0
結論から言ってしまえば、管理者は、先程あった諸々のやり取りを覚えていなかった。
どうやら、自分の経験則……「壊れたものには斜めに手刀を呉れれば結構直る」というのは、人間にも適用されるらしいと、妙な確信をアルジールは抱く。
実際の所、それがどの程度正しいかなど、分からない。
しかし、それはそれとして、確かにおかしくなっていた管理者は戻った。だから、それで良かった。
ただ、先の様に、苔むした骨のことには一切触れないように、同じ話題を聞き直すのは、少し骨が折れたが。
ともあれ、その結果として、アルジールに与えられた報酬も判明した。
410ドラール。郷里の近くの鉱夫が一日に貰う額と、殆ど変わらない。
自分の年若さからすれば、信じられない程の高収入だった。
また、鑑定された現物は、一度アルジールの手元に戻された。売却を望むなら、管理者に話を通せば、然るべき筋へ売却可能だという。
今のところ、金には困っていない。必要ならば手放す、という方針で差し障りはないだろう。
「……はぁ。昨日から、疲れることばっかり」
一旦自室に戻って、ベッドでため息を吐く。一体、何度私は驚かされたり変な体験をすればいいのだろう。
探険をしに私は田舎を出てきたのであって、都会の真ん中で、こんな不思議なことにばかり出会しても、こう、何か求めているものとは違う。
それに、姉を探す目的に資することは、何も起こっていない。
人見知りのするアルジールは、赤の他人が絡まなければ、意外と前向きな根っこを持っている。
しかし、それを踏まえても、何度も重なる不思議な出来事は、彼女の精神に負担を掛けていた。
462 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 23:09:30.33 ID:HXtQ4l4h0
4月14日 2/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
しかし、何時までもぼんやりしていると、折角の時間が勿体無い。
アルジールは、ベッドの上で、考え始めた。
「ふう。どうしようかなぁ」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
(1)休息
(2)所持品整理
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
(1)管理者
(2)情報屋の団子鼻
(3)不思議な料理屋
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
遺物の知識Lv.1
所持金:850ドラール
装備学習点:0
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
463 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 23:15:11.85 ID:HXtQ4l4h0
=====此処まで=====
今日はこのあたりで……
大分前になりますが、アルジールが鑑定を依頼したものの内、まずかったのは『苔むした軽石の情報』でした。
何がどうまずいのか、とか、管理者が一体何者なのか、とか、そのあたりは、進行の中でわかる、かも?
後、質問なのですが、此方で提示するコンマ安価の時、
『コンマが幾らの時どうなる』
という条件も示したほうがいいでしょうか。それとも、今のままマスクデータにしておいても大丈夫でしょうか。
必要そうなら、今後は提示する方針にしたいと思います。
明日も同じ時間か、もう少し早く出来るかもしれません。
では、お付き合い頂いて有難うございました。
皆様、お疲れ様でした。
あ、安価は↓のものを取ります
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 12:21:00.36 ID:BH3UDmJro
マスクでいいかと
安価は5の(1)
おつです
465 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/22(金) 21:47:11.69 ID:xip7H0Oe0
ゴメンナサイ、今日はおやすみにします
少し疲れました……
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 05:29:19.12 ID:SjxqhoMh0
久しぶりに来てみたらスレに動きが
コンマ安価は今のままで良いですよー
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/01(月) 00:02:07.32 ID:kCQZnFXE0
おけおめー
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/12(金) 21:18:44.80 ID:gC8jp7+/0
待ってて良いのかな・・・
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/05(月) 13:57:12.85 ID:Xo+PIP0q0
もう駄目か?
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/28(土) 21:24:51.43 ID:03BEVS6k0
待ってるよ……
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/13(日) 00:33:12.91 ID:zxCD4I4l0
>>1
よ、見ていたら何も言わなくても良いから、せめて応えてほしい
俺はこの世界の続きが見たいんだ
スレ続行が難しいなら、システム面を公開して誰かに引き継いでくれ
472 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2018/05/13(日) 23:01:56.76 ID:6GdvWhaY0
お久しぶりです
これだけ放置しておいて、今更どの面下げて、という感じですが、
>>1
です
年始以降諸用で忙殺されておりまして、更新は当分できそうもないのが現状なのですが、ご報告までに
此処をエタらせるつもりはありませんが、8月前後までは手をつけられそうにありません
保守して頂いた方、またご期待頂いている方には申し訳ありませんが、そこまでお待ち頂ければと思います
時々、此方を覗きに来ますし、書く時間がある程度確保出来るようでしたら、安価一つ分だけ物語を進める、ということは出来るかもしれません
が、基本的には8月まで待っていただくことになると思います
お詫びというか、こういった世界観が楽しい、という方に向けて、元ネタへの直接案内をしようかと思います
以下のURLのアンダーバーの後に、全半角小文字で「ワールド」と打ち込んでみてください
ttps://www46.atwiki.jp/fantastical_/
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/14(月) 21:09:16.53 ID:9Lg608F50
続けてくれると聞いて安心した
474 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 09:00:19.63 ID:O9mUkQ1s0
8月まで保たせるならたまにはレスした方がいいよね
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/06(金) 10:28:27.74 ID:r/WGoKDFO
あ
476 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2018/07/29(日) 21:14:51.70 ID:4yCSlyZR0
お久しぶりです、
>>1
です。
ぼちぼち目処がついてきました。お盆休み前後には再開できそうです。
開始する前にはもう一度お知らせしますので、その折には是非ご参加頂ければと思います。
お待ちいただいている方には申し訳ありませんが、今しばらくお待ち下さい。
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/31(火) 07:39:39.30 ID:anodizJo0
おお、待ってる
478 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2018/10/27(土) 13:11:28.47 ID:+3ksF1GH0
ふ、復活していた……
駄目かと思っても待った甲斐があった
今後折を見て続けていくつもりです
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