シンジ 「 倒壊した建物の隙間に閉じ込められた、アスカと二人で 」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 01:00:30.92 ID:KTwkh5cQ0

シンジ「アスカ、そんな格好で寝てたらお行儀悪いよ...」

アスカ「うるさいわね、バカシンジ!あんたはあたしの保護者かっての!」

シンジ「で、でも、ミサトさんにも注意されて」

アスカ「今日はミサトは帰ってこないからいーの!さっさとお風呂沸かす!」

シンジ「わ、分かったよ、ちょっと待ってね...ん?」カタカタッ



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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 01:01:03.42 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「ちょ、ちょっと、え、なにこれ」カタカタ

シンジ「地震、かな、でもそこまで、っうわぁ!」ドンッ

アスカ「きゃあああああああ!」ガタガタ

シンジ「か、かなり大きいよ!アスカ!倒れてくる物に注意して!」ガタガタ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 01:02:13.84 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「なによこれ、なんなのよ!」

シンジ「っ、ヒビが!アスカ!こっちに!」

アスカ「で、でも!こういう時は机の下って!」

シンジ「いいから早く!早くこっちに!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 01:10:23.62 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「揺れて、て!動けないのよ!」ガラッ

シンジ「っ、危ないアスカ!」ダッ

アスカ「え」グイッ

アスカ「きゃああああぁぁぁぁ......」ガラガラガラガラ...
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:01:23.73 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「...っ...ンジ...起きなさいよ!バカシンジ!」

シンジ「...アス、カ?」

アスカ「シンジ!大丈夫!?意識はちゃんとある!?」

シンジ「う、ん...意識は、ある...っ痛!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:09:30.59 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「ちょっと!どっかケガしてんの!?」

シンジ「み、右足が、何かに挟まって...っ」

シンジ「ごめんアスカ、挟まってるもの、退かせれ、る...?」

アスカ「く、暗くてよく見えないけどやってみるわ!」

シンジ「う、ん、ごめんね...」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:17:07.78 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「ふ、ん...!っ、うぅぅ...!」グイィ

シンジ「...アスカ、厳しそう?」

アスカ「こ、このアスカ様に無理なことなんてっ!」

シンジ「アスカ、アスカが怪我したら、元も子もないから...」

シンジ「大丈夫、圧迫されてるけど、もう、大丈夫、だよ...」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:20:40.35 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「...バカね、あんたのどこが大丈夫そうなのよ」

シンジ「救助が来るまで待っとくよ、すぐ、来るはずだから」

シンジ「大丈夫、アスカは悪くないし、僕は死なないから、だから」

シンジ「そんな泣きそうな顔しないでよ、アスカ」

アスカ「...っ、ごめんね、シンジ」グスッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:28:01.36 ID:KTwkh5cQ0

シンジ「ねえ、アスカ、暗くてよく見えない、けどさ」

シンジ「アスカが分かる範囲で良いから、どういう状況か、説明してもらえる?」

アスカ「う、ん、あの時、シンジがあたしの手を引っ張って、部屋の隅に移動させられて」

アスカ「その瞬間に、建物が崩れて、瓦礫に埋もれて」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:32:08.60 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「ここだけ、家財道具とかの隙間が出来てたから私は助かった、けど」

アスカ「あんたは全然動かなくて、あたし、どうしたらいいか、わか、らなく、てっ...」グスッ

シンジ「...そっか」

アスカ「ごめんね...シンジ...あたしがあの時、もっと早く移動してたら...っ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:40:49.83 ID:KTwkh5cQ0

シンジ「ううん、気にしなくていいよ、アスカ」

シンジ「ヨーロッパでは地震は少ないっていうし、二人とも助かったんだから」

アスカ「バカシンジ、あんたは無事じゃ済んでないじゃない...」

シンジ「足だけなんだから、大丈夫だよ、アスカ、心配しないで」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:45:43.04 ID:KTwkh5cQ0

シンジ「ところで、救助は呼んだ...?」

アスカ「電波、繋がらなくて...」

シンジ「そっか、それじゃあ、ちょっと待たないとね」

アスカ「...うん」シュン
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:49:08.10 ID:KTwkh5cQ0

シンジ「こんなにしおらしいアスカを見る日がくるなんてね...」タハハ

アスカ「茶化すな、バカシンジ...」

シンジ「いつもだったら、こんな近くにアスカの脚があったら、怒鳴られてるのに...」

アスカ「え、あっ、ちょ、ちょっと!変態シンジ!何見てんの!」アセアセ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:53:14.53 ID:KTwkh5cQ0

シンジ「だ、だって、動けないんだから、しょうがないじゃないか!」

アスカ「そ、それでもそんなことフツー口に出して言う!?あんたバカァ!?」

シンジ「...あはは、やっぱりアスカはそうじゃなきゃ」

アスカ「な、なに言ってんのよ!このバカシンジ!変態!サイテー!」ゲシゲシ

シンジ「ちょ、ちょっと、蹴らないで!痛い痛い!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:54:41.08 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「ところで、あんたどうして部屋の隅に逃げたのよ」

アスカ「学校の防災訓練じゃ机の下でしょ?何か理由があるの?」

シンジ「うん、何かで見たんだけど、結局机の下だと小さくて、足とか挟みやすいんだって」

シンジ「だからこうして、壁際に、壁際って固いし、普通は脱出しやすいらしいよ」

アスカ「脱出、かぁ...」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:56:07.78 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「ここから出れるのかな、あたしたち...」

シンジ「GPSもあるから、場所は分かると思うよ」

シンジ「それに、自分で言うのもなんだけど、僕達の救出優先度って低くないと思うし」

シンジ「2時間くらいで、救出されると思うよ、だから、心配しないで、アスカ」ニコッ

アスカ「...うん」

アスカ(あんたが気絶してる時間だけでも2時間は経ってるのよ、バカシンジ...)
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:57:12.24 ID:KTwkh5cQ0
また昼辺りに
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 04:40:17.83 ID:xU0O0AwMo
実際、チルドレンはすごい優先度高そうだよね。地震直後に確保の指示が出てそう
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 07:29:57.29 ID:fMClFK/SO
それすらもできない大人の数だったら
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 10:35:58.04 ID:KTwkh5cQ0
プルル プルル

アスカ「っ、ミサトから!電波繋がったんだ!」ピッ

アスカ「もしもしミサト!今どこにいるの!」

ミサト『...カ...こで...てる......ぶ...く......から』
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 10:42:38.06 ID:KTwkh5cQ0

アスカ「なに!?全然聞こえない!ミサト!?」

ミサト『...だか...こ...ンジ......いま...か...ら...』

アスカ「ああもう!聞こえないからこっちの伝えたいことだけ伝えるわよ!」

アスカ「今ミサトの部屋なの!でもミサトの部屋崩れて、なんとか隙間に逃げ込んだわ!」

アスカ「シンジの足が挟まってるけど、今の私じゃどうにもできない!早くきて!」
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