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カリオストロ「へへ、完成だぜ…特製惚れ薬…!」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 16:51:39.11 ID:e6IQZYPE0
ーーカリオストロの部屋ーー
コポコポ…カチャカチャ…
カリオストロ「…これにヤモリの尻尾と、亀の甲羅の粉末を入れて、っと…」パラパラ
カリオストロ「…よし、後は一煮立ちさせるだけだ…!」コトコト
紫色をした液体に、何やら怪しい材料を次々と入れていくカリオストロ。
最後の材料を入れ終わり、真剣な面持ちでそれを煮詰めていると…
パアアアアッ!!
カリオストロ「!!…よっ、よし…!!これだ…!」
謎の液体は突然光を発し始め、見る見るうちに明るいピンク色へと変化した。
カリオストロ「ははっ…!やっぱりオレ様は、天才だぜ…!」
カリオストロ「完成だ…オレ様特製、惚れ薬!!」ドン!!
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1506757898
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 17:21:33.22 ID:e6IQZYPE0
カリオストロ(ここまで来るのに苦労はしたが、開祖のオレ様に不可能はねえ…!)
カリオストロ(理論通りなら、この薬を飲んだ人は…その後すぐに見た相手を、好きになるはずだ!)
カリオストロ(こっ…こいつを使えば、グランの奴も…っ///)カアアアッ
ーーーグラン「…カリオストロ、愛してるよ…」ニコォッ ーーー
カリオストロ「〜〜!!!///」ゴロゴロゴロ
カリオストロ「はあっ、はあっ…!はっ、早くこれをもって、あいつの所に行かねえと…!」ムクッ
コンコン
カリオストロ「うぎゃああっ!!」ビクウッ!!!
クラリス「あ、あの〜…うち、ノックしただけなんだけど…」
カリオストロ「なっ、何だ…クラリスか…!ビックリさせるんじゃね
え…!」ハアハア
クラリス「あのねししょー!美味しいクッキーがあるから一緒に食べよっ!!入っていい??」
カリオストロ「なっ!?だ、ダメだ!!お前一人で食べてろ!」
クラリス「ええー、せっかくだんちょーが作ってくれたのに…」
カリオストロ「…何!?グランが作ったって!?」ガタッ
クラリス「まあでも、忙しいならしょうがないかぁ…また今度一緒にお菓子食べようねっ!」タッタッタッ
カリオストロ「あっ、おっ、おい待て!待ってくれええええ!!」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 17:42:21.27 ID:e6IQZYPE0
カリオストロ「ク…クラリスの奴……後でみっちりしごいてやるからな……!」ギリギリ
カリオストロ「……いや……別にクラリスから貰わなくっても、グランに直接貰いに行きゃいいじゃねえか……?」
カリオストロ「その時自然にこの惚れ薬を飲ませてやれば…!」
カリオストロ「んー!カリオストロってやっぱり天才!☆」キャピキャピ
カリオストロ「そうと決まればこうしちゃいられねえ!!さっさと薬を瓶詰めして、グランの部屋に持って行かねえと!!」
ーーーグランの部屋ーーー
グラン「うーん、初めてお菓子作りなんかしたけど…成功したみたいでよかったなぁ」
グラン「疲れちゃったし、しばらく休憩しよう…」
コンコン
グラン「…?はーい、入っていいよ!」
カリオストロ「ねえねえ団長さん!カリオストロも、団長さんの作ったクッキー食べてみたいなっ!☆」ガチャ
グラン「…あー…ごめん、ついさっきクラリスに上げて無くなっちゃった…」
カリオストロ「」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 17:54:51.37 ID:e6IQZYPE0
カリオストロ「クソッ…!!あの野郎…絶対許さねえ…!!」ゴゴゴゴ
グラン(な、なんかブチギレてる…)
グラン「…い、一応余った材料があるから、少しならこれから焼いてあげられるけど…」
カリオストロ「…ホント!?ありがとっ団長さん!☆」キャピキャピ
グラン「…」(怒ったりぶりっ子したり、忙しい子だなぁ…)
グラン「とりあえずしばらく時間かかるから、その辺にかけといてよ。」
カリオストロ「わかった!」ピョコッ
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 18:19:04.62 ID:e6IQZYPE0
グラン「〜♪」コネコネ
カリオストロ「…それにしても、グランが菓子作りなんて…一体どういう風の吹き回しだ?」
グラン「ん?いや、ルリアにしつこく甘い物が食べたいってねだられてさ。やった事なかったけど、楽しそうだったからやってみたんだ。」コネコネ
カリオストロ「ふーん…ルリアにねぇ…」ムス-
グラン「ーーよし、あとはオーブンで焼くだけだ…」
カリオストロ「…!ねっ、ねえ団長さん!カリオストロ、何だか喉も渇いてきちゃった!一緒にティータイムにしよっ!」
グラン「…そうだね、そしたら紅茶も一緒に入れるか」
カリオストロ「こっ、紅茶はカリオストロが入れるよっ!☆団長さんはクッキー作りで忙しいもんね?」
グラン「いや、もう後は焼くだけだし別に…」
カリオストロ「忙しいよな!?!?」グワッ
グラン「アッハイ」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 18:42:29.43 ID:e6IQZYPE0
グラブルの世界には多分オーブン無いな
竃とかのがよかったかも
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 18:49:32.90 ID:e6IQZYPE0
カリオストロ(ふふ、完璧だったぜ…オレ様の演技…!)
グラン(び、びっくりした…何であんなに紅茶を淹れるだけのことにこだわるんだ…!)アセアセ
カリオストロ(…後は、グランの奴の隙を見計らって、この薬を入れてやれば…!)コポコポ
グラン「…おっ、そろそろ時間かな…?」スクッ
カリオストロ(…!今だ!!)トクトクトク
グラン「…よし、よく焼けてる。カリオストロ、一緒に食べるよ!」
カリオストロ「お、おう。こっちもちょうど出来上がったぜ。」
カリオストロ(ククク…計画通りだ…!後はこいつに、惚れ薬入り紅茶を飲ませるだけ…!!)
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 19:02:11.47 ID:e6IQZYPE0
カリオストロ「いっただっきまーす☆」ヒョイパクヒョイパク
グラン「頂きます」サクサク
カリオストロ(さあ飲め…オレ様が作った、その紅茶をな…!)ククク
グラン「うん、我ながらいい出来だと思う…」カチャッ
カリオストロ(来たぁっ!!)
グラン「…」ゴクゴク
グラン「…う、うん…紅茶も美味しい」
グラン(…変な味がする…)
カリオストロ(っしゃあああっ!!!!)グッ
グラン「…?さっきから一体どうしたんだよ…?」
カリオストロ「ねえ団長さん☆なんか、体に変わった所ない??」ズイッ
グラン「えぇ…変わった所なんて特に…」
グラン「っ!ま、まさか何か仕込んだのか!?」
カリオストロ「そんな訳無いじゃん☆それよりほらほら!何か変わった所は??」ムギュウウ
グラン「うわっ!!///ち、ちょっとくっつきすぎだって!」カアアッ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 19:17:20.46 ID:e6IQZYPE0
カリオストロ「…?ほ、本当に何にも変わらないのか…?」
グラン「だ、だから近いって!///それで一体何を入れたんだよ!!」
カリオストロ(嘘だ…!調合は完璧だった!一体どこで間違えたってんだ…?)
ガチャッ!!
ルリア「グラン!!さっきのクッキーの余りないで…すか…」
グラン「あっ、ごめん今ちょうど売り切れちゃった…」
ルリア「…っ」ポ-
グラン「…?一体何が…」
ルリア「…あ、あの…グラン…その…私…」モジモジ
カリオストロ「…?はっきりしねえ奴だな、今オレ様たちは忙しい…」
ルリア「…ごめんなさい、グラン…っ!」ギュウウウッ
カリオストロ「…はっ!?」
グラン「!?なっ、ル、ルリア!?///」
ルリア「わ、私なんだか…変なんです…!あなたの顔を見た途端…突然こうしたくなっちゃって…!」ムギュ-
カリオストロ「こっ、これは…もしかして…!」
ルリア「あっ、ああ…グランの匂い…!」スリスリ
カリオストロ(間違いない…!グランは今、あの薬で『惚れられやすい体質』になってやがるッ!!)
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 19:22:52.79 ID:e6IQZYPE0
グラン「どうしたんだよ!?今日は何か皆おかしいよ!!」
ルリア「グラン…!お願いです…チュー、してくれませんか…?」
グラン・カリオストロ「…はっ!?」
ルリア「もう私、抑えきれません…!…グランからしてくれないなら、私から…!」ズイッ
グラン「なっ…やめ…!」
ルリア「…やめません…いただきます…!///」ガシッ
カリオストロ「うおおおおおっ!!」ドンッ!!
ルリア「きゃあっ!な、何するんですかカリオストロさん!!」
カリオストロ「グ、グラン!!さっさとここから逃げるぞ!!」ダッ
グラン「う…うん…!」ダッ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 19:27:49.14 ID:e6IQZYPE0
グラン「はあっ、はあっ……!カリオストロ!!い、一体何をしたんだよ…!」ダダダ
カリオストロ「はっ…はあっ…いや、それは…その…」ゴニョゴニョ
グラン「クソッ…あっ!!おーい
>>12
!!助けてくれ!!」
カリオストロ「…!やめろ!今他の奴を呼んだら…!!」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 19:28:23.59 ID:P6JoR3ZPO
マリー
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 19:47:09.65 ID:P6JoR3ZPO
ルパンの方のカリオストロと紛らわしいから、できれば今度からタイトルに【グラブル】とつけてほしい
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 19:55:10.52 ID:MLnWzDn80
伯爵ww
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 21:24:00.94 ID:YoSIPpa1o
期待
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 21:45:44.57 ID:RQMfIJewo
むしろルパンの方がつけろ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 22:43:41.54 ID:tPxd+WXDo
安価スレなら安価ってスレタイにつけろ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 23:18:51.51 ID:e6IQZYPE0
マリー「うわっ、団長!?どうしたのよそんなに汗びっしょりになって…」
グラン「ルリアが…はあっ…お、おかしくなっちゃって…はあっ…」
マリー「…と、とりあえず、アタシの部屋に入って!ほら!」
グラン「ありがとう、恩に着る!!」バタン
カリオストロ「ま、待て…!!今、マリーと二人きりになるのはマズイ…」ゼエゼエ
カリオストロ「おい、グラン開けろ!!おーーい!!」ドンドンドン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マリー「…全くもう、何で君はいつもトラブルを抱えてくるのよ…」
グラン「ご、ごめん…」
マリー「…ま、それももう慣れたから、気にしてないけどね」ハァ
グラン「…ありがとう…やっぱりマリーは優しいね」ニコッ
マリー「!?」キュウン
マリー(なっ、何なの!?今の感覚…まるで、真綿で胸を締め付けられるような…!)ドキドキ
マリー「な、何言ってんのよ…ほとぼりが冷めたら、すぐに出ていってもらうから…!」
グラン「分かってるって…うう、汗で体がベトベトだ…」パタパタ
マリー(…!グランの匂いが…こっちまで…!)
マリー(汗の匂いなんて、嫌なはずなのに…何でだろう、ずっと嗅いでいたくなっちゃう…っ///)モジモジ
マリー(も、もっと…近くで…)
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 23:37:35.84 ID:e6IQZYPE0
マリー「あ、あのさ…汗かいてるなら、これ…使っていいよ」スッ
グラン「ん…?いいの?これ、マリーのタオルでしょ?」
マリー「大丈夫よ!そっ、それにほら、汗でアタシの部屋を汚されても困るじゃない!」シドロモドロ
グラン「…確かにその通りだ…ありがとう、使わしてもらうよ」ゴシゴシ
マリー「…」ジト-
グラン「…?どうしたの?」
マリー「ほら、使ったなら返してよ!はやくはやく!!」ソワソワ
グラン「えっ、いや流石にそれは…洗って返すよ…」
マリー「それじゃ意味ないじゃない!!ほら、はやく!!」
グラン「意味ないって何!?」ガ-ン
マリー「えーい、まどろっこしい!アタシに早くそれをよこしなさい!!」ガシッ
グラン「だ、ダメだってマリー…ちょっ、うわああっ!!」ドサッ!!
マリー「フ、フフ…もう逃さない…!!」ワキワキワキ
グラン「やめ、やめてくれ…!」
マリー「すんすん…ぷはっ…!だ、団長の匂い…もっと、嗅いでたい…っ///」ムギュウウ
グラン「う、うわああっ!!!助けてくれえええええっ!!!」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/30(土) 23:48:54.98 ID:e6IQZYPE0
カリオストロ「アルス・マグナああああっ!!」ドゴオオオオン!!!
マリー「きゃあっ!!な、何!?」ビクゥッ
カリオストロ「あ、危ねえ…どうやら逆レ○プ寸前、ってとこだったらしいな…」
グラン「おっ、女の子がそんなこと言っちゃいけませんよ!?!?」
カリオストロ「馬鹿言ってねえで早く逃げろ!!今のお前からは、女を惹きつけるフェロモンがムンムン出てんだよ!!」
マリー「待って…お願い、行かないで、団長…!」ウルウル
グラン「う、ぐっ…!///」
カリオストロ「…」イラッ
カリオストロ「早く逃げるぞって、言ってんだろうがあああっ!!」ムンズ
グラン「ぎええええっ、く、くびがじまるゥッ!!」ズズズズ
マリー「ああっ、だ、だんちょおおっ…!」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/01(日) 00:00:12.83 ID:KCCVgKO30
カリオストロ(クソッ、この状況は一体何が原因なんだ…!?)
カリオストロ(調合は完璧だった…!本来ならあそこで、グランはオレ様のことをすっ…好きになって…それで全部が終わるはずだったのに!)
カリオストロ「どうして、こんなことになっちまったんだよっ!!」ガンッ
グラン(120%お前のせいやんけ?)
グラン「あ、あのさ…だから、カリオストロは紅茶に何入れたんだよ…」
カリオストロ「あぁ!?栄養補助剤だ!!死ね!!」キッ
グラン「な、何だこの理不尽すぎる生物は…」
カリオストロ「くそっ…!あっ、おい!!向こうに
>>22
がっ!!」
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