【デレマス×ジョジョ四部】ちひろ「私たちのPさんはPさんじゃない」

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1 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:09:24.60 ID:IbGQhrfc0
*ジョジョとデレマスのコラボ物
*残酷な表現があります
*一瞬に満たない時間で会話するのはジョジョ式対話方だと思って割りきってください
*台本形式+ジョジョ的展開のためわかりにくいシーン多数
*ご都合主義的展開も多少ある

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506683364
2 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:10:20.20 ID:IbGQhrfc0
ちひろ(最寄り駅から数分の小さな建物、幾つかの企業がオフィスを構える5階建てのビルの3階には、所属アイドル7名の小さなアイドル事務所があります)

ちひろ(私の名前は千川ちひろ、そのアイドル事務所で事務員として働いています)

ちひろ(今はライブの付き添いに行ったプロデューサーさんに変わって、プロデューサーさんの分まで事務仕事をこなしています)
3 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:12:11.23 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「はぁ〜……Pさんがいないと私の仕事が多くて大変ですね……」カタカタ

凛「まあまあ、まゆと美玲のライブも終わって今日帰ってくるんですから……それにしても、凱旋ライブかぁ……」

卯月「凱旋……カッコいい響きですよね」

未央「M県S市……だっけ?」

ちひろ「ですね……お土産に牛タンの味噌漬けとかを買ってきてくれると嬉しいんですが……」カタカタ

未央「お土産ねぇ……この前ヘレンさんが買って来たのは衝撃的だったなぁ……」

ちひろ「あんなもの、どこで買って来るんでしょうね?」カタカタ

凛「流石は世界レベル……でいいのかな?」

卯月「あれ、どこにしまったんですか?」

ちひろ「そこの隅の箱です……誰も使わないでしょうけど、捨てるのはヘレンさんに悪い気がして……」

未央「さらに買って来た本人は今イタリアに……自由だねぇ……ヘレンさん」
4 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:13:15.67 ID:IbGQhrfc0
ドア<ガチャガチャ

卯月「あ!プロデューサーさんが帰って来ました!」

ちひろ「ふぅ、これで私の机の下から乃々ちゃんがいなくなるわ……」

乃々「うぅ……もりくぼは……じゃまくぼでしたか?」

ちひろ「そういう訳じゃないですけど……いつもと違うから落ち着かないだけで……気が向いたらまたやっても良いですよ」

凛(……なんで人がいる方の机の下に入るんだろ?)ボソッ

未央(そっちの方が狭くて落ち着くんだって)ボソッ

凛(なんというか……乃々らしいね)ボソッ
5 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:15:26.20 ID:IbGQhrfc0
ドア<ガチャ

美玲「普通事務所のカギを間違えるか?」

P「……すまない、大きな仕事を終えて気が弛んでいたみたいだ」

卯月「おかえりなさい、プロデューサーさん、美玲ちゃん、まゆちゃん」

凛「お疲れ様」

未央「おかえり〜!」

乃々「その……お、おかえりなさい……うぅ」

ちひろ「お疲れ様です、みなさん」

美玲「おう!ただいま!」

まゆ「……ただいま……戻りました」

P「……ただいま」
6 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:17:25.49 ID:IbGQhrfc0
未央「……?……そうだ!ねえプロデューサー!お土産ないの?」

P「お土産か……S市名物のゴマ蜜団子だ、食う時は口を閉じて食えよ」スッ

未央「わ〜い!ありがと〜!しぶりん!しまむー!みれりん!ののっち!ままゆ!ちひろさん!一緒に食べよう?」

卯月「美味しそうですね!」

凛「……どうして口を閉じるって忠告が必要なんだろう?」

美玲「あ!ウチも食べたい!向こうでも食ってないし」

乃々「あの……みなさんの分がなくならないように……もりくぼは遠慮しときます……」

未央「いやいや、そんなこと気にしなくていいからののっちも食べようよ?」

乃々「……良いんですか?」

凛「良いから食べよう?乃々」

乃々「それでは……少しだけ……」
7 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:18:17.58 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「それでは、人数分のお茶を用意して来ます……ね?」

まゆ「………………」ゴゴゴゴゴ

ちひろ(まゆちゃんが恐い顔をしてる……わ、私、Pさんに何もしてない……ですよね?)

ちひろ「まゆちゃん?」

まゆ「」ハッ

まゆ「えっ、あ、はい……なんでしょうか?」

ちひろ「さっきから喋ってなかったので……どうかしましたか?」

まゆ「いえ……少し考え事を……ちひろさん、まゆもお茶を淹れるの手伝います」

ちひろ「ありがとうございます」

P「………………」ゴゴゴゴゴ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 20:19:27.65 ID:tB3teAbAO
蒼歴史さんがPの匂いで気付く方に花京院の魂を賭けるぜ
9 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:19:53.93 ID:IbGQhrfc0
1/14:30


まゆ「……ちひろさん」コポポ

ちひろ「はい、なんですか?」

まゆ「『人間がいきなり別人に変わる』って……あり得るんでしょうか?」

ちひろ「はい?」

まゆ「いえ、というより、『見た目も何もかも他人に成りきる』って……可能でしょうか?」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「……まゆ……ちゃん?……いったい……なんのことを……」

まゆ「……すいません、理由は話せませんが……前に没収された小型盗聴機、返して貰えませんか?」

ちひろ「はいぃ!?…………えっと、前にも言いましたが、盗聴は立派な犯罪です」

ちひろ「Pさんが好きなのはわかりますが、やり過ぎはいけません」

ちひろ「なので、盗聴機を返すことは出来ません」

まゆ「……そう言う割には……捨てたり壊したりしないんですね?時々受信機から音が聞こえますよ」

ちひろ「」ギクッ!?

ちひろ「だ、だって……アレってかなり高いヤツってまゆちゃんが言ったから、勿体無くて……」

まゆ「……まあ、いいです……まだまゆの中でも整理はついてないので」
10 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:20:52.15 ID:IbGQhrfc0
まゆ「……では、一つだけ……ちひろさんが『確信』したら……まゆともう一度話しましょう」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「……『確信』?それってどういう……」

まゆ「まゆは、行動を起こします……密かに、気づかれないように……もしまゆに何かあったら、ちひろさんに託します……私の他に、立ち向かえるのはちひろさんくらいしかいないと思いますから……」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「託すって……何を……?」ゴゴゴゴゴ

まゆ「…………お茶、早く持って行きましょう」スッ

ちひろ「えっ!?……」

ちひろ(……いったい、なんのことなの?)
11 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:21:23.07 ID:IbGQhrfc0
1/14:40


ブチュー!

ナカミガトンダ!?

アワワ!フカナイト!

コレウンマイナァ!
12 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:22:26.96 ID:IbGQhrfc0
1/18:00


ちひろ(結局、まゆちゃんの言葉の意味はわからないまま、日は傾いていった)

ちひろ(……今日は帰れるのは何時かなぁ)

P「ちひろさん」

ちひろ「はい、何ですか?」

P「私はここで上がらせていただきます」

ちひろ「えっ!?し、仕事はどうするんですか?書類が結構残っていたと思いますけど……」

P「これを」スッ

ちひろ「書類……」パラパラ

ちひろ「っ!?」

ちひろ「ぜ、全部出来ているッ!?」ドォーーz__ン!

ちひろ(いつも、Pさんは私よりも仕事が遅かったのに……)

ちひろ「ど、どうしたんですか?今日は仕事が早いですね」
13 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:23:31.17 ID:IbGQhrfc0
P「………………チッ」ボソッ

P(この程度の仕事もこなせないような無能だったのか……この男は)

P「今回のライブで、自らの至らなさを痛感したんですよ……これからは……『心を入れ換えて』、真面目に、しっかりと仕事をこなします」

P(……入れ換わったのは、『心』ではなく『身体』だがな)

ちひろ「そうですか……」

ちひろ(それだけで……こうまで変われるの?)ゴゴゴゴゴ

まゆ『ちひろさんが『確信』したら……』ゴゴゴゴゴ

ちひろ(まゆちゃんが言っていたのは……もしかして……)ゴゴゴゴゴ

ちひろ「……わかりました、それでは、また明日……」ゴゴゴゴゴ

P「さようなら……」スタスタスタ

ドア<ガチャ…バタン

ちひろ「……まゆちゃん、『確信』とまではいかないけど、『疑問』なら抱いたわよ……」
14 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:25:06.88 ID:IbGQhrfc0
2/10:25


乃々「も、森久保は……アイドル辞めたいんですけど……」

P「ふむ……それなら、そのためにスケジュールを組まないとな」ペラペラ

乃々「ッ!?」

P「……最低でも一週間は仕事をしてもらおう、その一週間が終われば、正式に事務所から解雇しよう」

乃々「え……あ……あの…………」ナミダメ

乃々(プロデューサーさんの目……本気なんですけど……これが終わったらって言って、結局続けさせられるいつもの目と……違う……冷たい目……)

凛「……とか言って、また期間が過ぎても働かせるんでしょ?」

P(……また?)

凛「乃々も乃々で、本当に辞めさせられたらどうするの?本当は辞める気なんてないのに」

乃々「えっ!?……そ、その……森久保は本当にや、辞めたいんですけど……そのぅ……でも、確かに……アイドルも……楽しいとは……その……」カァァ

P(チッ……これだから思春期というのは面倒なんだ、言ったことに責任を持てッ!)

P「わかったとしてもバラすな、私の作戦が失敗してしまったぞ?」

凛「毎度毎度同じ手使ってたら猿でもわかるよ」

P「それでは、もっと手の込んだ方法を考えるか……」スタスタ

乃々(Pさんの目……違ったんですけど……)
15 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:25:44.85 ID:IbGQhrfc0
2/11:30


ちひろ(……やっぱり、何かがおかしい……いつでも良いと私は言った、それでも……)

乃々「…………」ブルブル

ちひろ(昨日の今日でまだ私の机の下に乃々ちゃんが……しかも、この怯えよう……やっぱり違うのだろうか……Pさんが)
16 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:26:54.65 ID:IbGQhrfc0
2/12:00


未央「あれ?珍しい!プロデューサーお弁当だ!」

P「……ああ、挑戦してみたんだ」

ちひろ(……挑戦……その割には、作りなれてるみたいに見えますよ?……この前の飲み会で、料理はしないと言ってましたよね?)

卯月「わあ!美味しそうですね!……一つ味見させてくれませんか?」

P「あぁ、いいよ」

卯月「あ〜ん!」

P「」ピクッ

未央「お〜!しまむー大胆!」

卯月「え?あれ?……はっ!?すいません、学校でお友達とお昼御飯食べる時のクセで……」

P「いや、気にしないよ……」
17 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:27:26.01 ID:IbGQhrfc0
2/18:00


P「……それでは、さようなら」

ちひろ「はい、さようなら」

ちひろ(……また……この時間……機械のように正確)
18 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:27:53.69 ID:IbGQhrfc0
2/19:00


P(………………)パチン…パチン…
19 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:28:35.42 ID:IbGQhrfc0
3/10:12


P「卯月……その爪はどうしたんだい?」

卯月「あ、わかりますか?……共演した加蓮ちゃんに、ネイルして貰ったんです!プロデューサーさん!見てください!」

P「……あぁ、美しいよ……」
20 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:30:10.04 ID:IbGQhrfc0
3/13:00


P(………………)パチン…パチン…

ちひろ「Pさん、爪切りですか?」

P「あぁ……伸びているのに気が付いてね……」

ちひろ(……ライブに行く前……深爪したと話していたのに……普通、こんな短い間にここまで伸びるわけが……)

P(抑えろ……杜王町に集中しているとはいえ、旅行者をSPW財団が見張っていないはずがないッ!この男も勿論マークされている筈だッ!)
21 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:30:37.72 ID:IbGQhrfc0
3/18:00


P「さようなら」

ちひろ「……お疲れ様です」
22 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:31:16.36 ID:IbGQhrfc0
4/10:21


P(………………)

卯月の手「それで、監督さんが……」

美玲の手「ウチもそんなことあったぞ!」

乃々の手「むぅ〜りぃ〜……」

未央の手「しぶりんはどう思う?」

凛の手「そういうことなら……」

まゆの手「………………」

P(……………………)
23 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:31:42.47 ID:IbGQhrfc0
4/11:00


P(……………………)パチン…パチン…
24 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 20:32:30.07 ID:IbGQhrfc0
4/15:23


P「はい、なのでこの企画に……」

まゆ「……」ジー

P(あの小娘……この私が入れ替わった時からずっと私を見張っている……佐久間まゆ……情報に依れば、この男に異常な執着を見せているらしいが……)

P(理解出来ん……この男もあの女も……何が楽しくてガキの面倒を見る……何故こんな男に惚れる……理解出来ない)

まゆ「……」ジー

P(…………だが、手は美しい)
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