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志保「別に、私は未来のこと嫌いじゃないわ」【ミリマス】
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◆KakafR9KkQ
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:39:33.72 ID:D4Sn6/3xO
可奈「ねぇ、志保ちゃんって未来ちゃんのこと好きだよね」
ファミレスで和風御膳を食べていると、目の前でシチューオムライスを食べている可奈からふとそんなことを言われた。
志保「何よいきなり」
可奈「いや志保ちゃんって未来ちゃんのこと好きだよねー って」
志保「別にそんなこと無いわよ」
いきなりの可奈の言葉に、てっきり今からドラマで見るような痴情の縺れが始まるのかと思って身構えたのだが、そんなことは無いらしい。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1506479973
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:42:04.40 ID:D4Sn6/3xO
可奈「でも、この前の土曜日 わたしがデートに誘った時に『先に約束してる子が居るから』って言ったのって未来ちゃんのことでしょ?」
志保「そうだけど……」
一体誰がそんなことを……
可奈「未来ちゃんから聞いたの」
本人からか
志保「弟にちょっとしたプレゼントをあげようと思ってね、何でだか知らないけど未来のセンスってうちの弟に丁度合うから、買い物に付き合ってもらったの」
可奈「そんなことがあったんだね〜」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:42:54.28 ID:D4Sn6/3xO
志保「言った方が良かった?」
可奈「あっ! 別に怒ってるとかじゃないよ! 今日は志保ちゃんと二人っきりだし!」
可奈「でも純粋にね、志保ちゃんって未来ちゃんのこと好きだよねって思ったの」
志保「別に……」
『別に』それ以上の言葉は出てこなかった。
未来とは確かに同い年ということもあって話す機会は多い。 未来は可奈と同じで放っておけない子だから面倒を見ることも多少ある。
けどあの子には静香が居る。 別に私が未来を助けてあげる必要なんて無い。 私に可奈が居るように未来には静香が居る、それが全て。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:44:02.36 ID:D4Sn6/3xO
その日は次のドラマの台本を覚えるため、私は仮眠室に一人居た。
人が一人眠れるベッドがあるだけの狭い部屋、たまにプロデューサーさんが使うくらいの誰も来ない部屋。 だからこそ一人で集中出来る…… つもりだったのだが
未来「あっ! し、志保っ!」
ドタバタと足音がして、一人用のはずの部屋にもう一人の客人、未来が現れた。
未来は酷く焦った様子で私に必死の思いの丈を述べる。
未来「ねぇ志保! 今からここに静香ちゃんが来るかもしれないけど、ここにはわたしは居ないってことにして!」
そう言うと未来はベッドにその身を隠した。 それじゃあ簡単にバレそうだけど……
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:45:15.15 ID:D4Sn6/3xO
少しして、再びのドタバタ音と共に未来の言うとおり静香が現れた。
静香「未来っ!」
勢いよく扉は開き、静香が飛び込んでくる。 相変わらず静香は未来が絡むとうるさい。 痴話喧嘩ならもっと静かにやって欲しいわ。
静香「あ、志保 ここに未来が来なかった?」
志保「来てないわよ」
静香「そう……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:45:59.96 ID:D4Sn6/3xO
志保「静香」
静香「何?」
志保「あんまり未来にうるさく言ってると嫌われるわよ」
静香「なっ……」
静香「余計なお世話よ!」
そう言って静香は仮眠室を後にした。 確かに今のは余計な一言だったかもしれない。 静香のことは好きじゃないけど、わざと怒らせて楽しむほど歪んではないつもりだ。
じゃあ何で言ったか、本当に静香が未来に愛想をつかされるのを心配して…… あり得ないわね。 まぁ未来の方が心配だったとかでしょう。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:46:31.96 ID:D4Sn6/3xO
志保「行ったわよ」
未来「ほんと……?」
そう言って布団にくるまったまま顔だけ出す未来。 何やってるんだか。
未来「ありがと志保、わたしのこと黙ってくれて」
志保「別に、静香に少し頭を冷やさせたかっただけよ」
未来「静香ちゃんすごく怖かったよ〜……」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:47:30.95 ID:D4Sn6/3xO
志保「それで、今回は何をして静香を怒らせたの?」
未来「もう! それじゃわたしが悪いみたいだよ!」
志保「違うの?」
未来「冷蔵庫にシュークリームがふたつあって、美味そうでつい食べちゃったらそれ両方とも静香ちゃんのものだったみたいで……」
未来「謝ったし、同じの買うからって言ったのに『そうじゃないの!』って凄い怒るもんだからつい逃げちゃった……」
冷蔵庫にシュークリームがふたつ、好きな子が鈍感だと困るわね、同情してあげるわ。
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:48:11.16 ID:D4Sn6/3xO
志保「100%貴女が悪いじゃない」
未来「そうだけど…… あんなに怒らなくてもいいのに……」
志保「素直に謝れば静香なら許すわよ」
未来「そうかなー……」
志保「そうね、未来もシュークリームを2つ買って『一緒に食べよ?』って可愛く甘えたら簡単に許すと思うわ」
これも余計な一言、未来のことになるとお喋りになってしまうのかもしれない。
未来「うどんじゃなくていいの!?」
とことん鈍感。 そろそろ真面目に話すの面倒になってきたわ。
志保「まぁうどんでもいいかもしれないわね」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/27(水) 11:50:10.85 ID:D4Sn6/3xO
未来「ありがと志保、志保って優しいね」
志保「…… そんなこと言うの可奈と貴女くらいよ」
未来「えー? 志保ってすっごく優しいよー、今だって静香ちゃんとどう仲直りしたらいいか教えてくれたし」
志保「……」
本当、我ながら余計なこと言ったものね。
志保「感謝するくらいなら早く静香と仲直りしなさい。 あの子未来のことになるととことん面倒なんだから」
未来「うん! ほんとありがとう、志保!」
いつもの笑顔を取り戻した未来の顔をなんとなく見つめていると、未来は部屋を駆け出した。
話しながら、頭の中に常にあったのはこの前の可奈の言葉。 今の未来との距離は友人として適正なものだとは思うけど、可奈に勘違いされるくらいなら少し距離を置こうかしら。
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