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川崎「あ……あたしと付き合ってくんない?」 八幡「!?」
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209 :
◆hr9g98PXaA
[sage saga]:2017/10/13(金) 00:22:47.32 ID:MDnKtC92O
1等級「……(スッ)」
海老名『離れて!』
八幡「(ザッザッザッ)」
──ドドドドンッ!
八幡(……! 爆風に押される……)
八幡(立て直して……攻撃再開だ)
八幡(次は眼球!(ダダダッ)(ザンッ!)」
メンシュハイト「…………」
八幡「……ッ」
八幡(サイドステップで回避!(ササッ))
──ドンッ!!!!
210 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/13(金) 00:23:58.08 ID:MDnKtC92O
八幡(次は首筋!(シュッ!))
──ドンッ!!!!
八幡(次は……、……ッ! 爆風で舞った粉塵の向こうから手が……反撃か)
八幡(傍を走り抜けて回避っと)
八幡(今度はアキレス腱!(シュッ!)同時に攻撃範囲から離脱(サササッ)」
──ドンッ!!!!
八幡(攻撃の強弱で爆発の大きさが変わってるわけじゃないな)
八幡(次は側頭部だ(シッ!))
──ドンッ!!!!
八幡(攻撃箇所でも爆発の大きさに影響なし……)
八幡(ゼイレを込めたらその分大きくなったりしないのか?)
八幡(一度退避しよう(シュシュシュシュッ))
1等級「…………」
八幡(追っては来ない……か)
八幡「海老名さん」
海老名『……』
八幡「海老名さん!」
海老名『……あっ、はいはい。ごめんね。……ちょっと戦闘のレベルが高くて呆然としてた……』
211 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/13(金) 00:25:50.75 ID:MDnKtC92O
八幡「…………。いま打ち込んでみた感じ、攻撃の強弱で爆発の大きさに変化はなし。次はゼイレの出力変えて攻撃してみる」
海老名『了解。もしゼイレの量を増やしてありえないくらいの大爆発とかすると危険だから慎重に』
八幡「ああ(ダダダダダッ)」
八幡(こいつ、平塚隊長の言った通り読みやすい攻撃だ(シュッ)」
──ドンッ!!!!
八幡((ゴロンッ)だけど一撃でももらえば最悪戦闘不能になる)
八幡(爆風で飛び散る瓦礫も洒落にならない威力だ。デカイのが直撃すれば痛手を負うかもしれない(ザシュッ))
──ドンッ!!!!!
八幡(攻撃を当てること自体は容易。そのかわり、攻めきれない)
八幡(こいつが反撃のペースを上げるようなことがあれば、致命傷は避けられても手傷は増え続けコンディションは悪化し続ける)
八幡(そして……対応しきれなくなる)
八幡「……ッ(ヒュッ)」
──ドンッ!!!!!!
八幡(一度離脱しよう(ザッザッザッザッ))
212 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/13(金) 00:27:40.03 ID:MDnKtC92O
海老名『……ゼイレの出力と爆発の規模、比例してる』
八幡「みたいだな」
海老名『そういえば、検証できそうな案なんだけど……』
海老名『鞭か輪っか状の武器持ってる?』
八幡「いや」
海老名『うーん、そっか』
八幡「それってどういうのに使うんだ?」
海老名『メンシュハイトを縛るか、体の一部にはめて、武器の耐久値が尽きるまで半永久的に爆発させ続ける……っての』
海老名『これまで比企谷くんほど接近した兵がいなかったから試すなら今がチャンスかなって』
八幡「……無理だろ」
海老名『……やるだけやってみたいじゃん?』
八幡「てかそんなハメ技みたいな案の立案者誰だよ絶対ゲーマーだろ」
海老名「えー……立案者は………………小田くん、だね」
八幡「モンハン野郎…………」
八幡「次は」
海老名『えー、まず、落とし穴に落とす。落下して地面にぶつかる時にメンシュハイトは爆発。それで穴が広がって、また落ちる。地面に衝突した瞬間に爆発。穴がまた広がって……って、爆発の連鎖を使ってエンドレス採掘地獄……とか』
海老名『これは一度試そうとしたんだけど、メンシュハイトが落とし穴にたどり着く前に転移しちゃって…………』
213 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/13(金) 00:28:26.65 ID:MDnKtC92O
八幡「……また似た手の案だけど…………」
海老名『うん…………これは田原くん…………』
八幡「モンハンコンビいい加減にしろよ。それよりあいつらも防衛軍だったのかよ」
八幡「でもまあ……どっちも悪くはねえけど。……実現は難しいな」
八幡「小田の案は手持ちがなくて無理。田原の案は地震を引き起こしそうでリスクが高い。こっちも無理だ」
海老名『じゃあ……口の中を直接攻撃するってのは?』
八幡「あー、やってみる」
海老名『ほかに目、鼻、耳、肛門、とか』
八幡「目はやったけど他と変わらなかったぞ。多分粘膜への攻撃はそんな関係ないかもしれないな」
海老名『そーかもだね……』
八幡「まあ試すだけ試すしかねえな(ダダダダダッ)」
214 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/13(金) 00:30:37.25 ID:MDnKtC92O
ほな、また……
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/13(金) 03:14:41.70 ID:9Tjwutfbo
おもろいなぁ……乙やで……次も楽しみに待っとるわ……
216 :
◆hr9g98PXaA
:2017/10/14(土) 11:38:11.32 ID:TjS86gLzO
[防衛軍基地本部]
八幡『ダメだわ。やっぱ攻撃通らねえ』
八幡『ほかに試せそうなのは?』
海老名「ごめんほかにはもう……」
八幡『……了解』
海老名「こっちでもっと調べてみるね」
八幡『このペースだと……』
海老名「……わかってる」
八幡『それじゃ(プツッ)』
司令官「……海老名隊員……彼が、君の言っていた『昏睡状態にあった隊員』、で間違いない……のか……?」
海老名「…………はい。1か月近く目を覚まさなかったはずなんですけど……」
観測員「……寝起きにしては動きがよすぎる」
観測員B「あっ、彼が比企谷くんか!?」
観測員C「比企谷?」
伝達員「最近昇進しまくってたあの……」
観測員C「オーストラリアの生き残りってこの子だったのか……」
司令官「…………今日までの期間で、あの時受けた傷が完全に癒えたとは思えない。それでこの実力か……」
観測員「彼のおかげで足止めはできていますが、このままだと…………転移前に…………」
司令官「……ああ。…………援軍が来るまでは彼に耐えてもらわなければならない……」
海老名「比企谷くん……」
217 :
◆hr9g98PXaA
:2017/10/14(土) 14:51:50.58 ID:TjS86gLzO
あ
218 :
◆hr9g98PXaA
:2017/10/14(土) 14:56:07.90 ID:TjS86gLzO
↑なぜか書き込めなかったからテストで送信した
ほな、また……
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/14(土) 15:11:07.34 ID:/xwx7uSSO
>>55
進行wwwwwwwwww
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/14(土) 17:04:54.81 ID:Z1QoC2Fho
乙
絵もいけるじゃん!待ってるぜ!!
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/15(日) 02:27:03.93 ID:UZJOCY8Ko
まてや、絵もいけるんならRきて挿絵込みのハチサキ書いてくれ
222 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/15(日) 11:48:12.20 ID:ysYdYCjvO
>>220
サンクス!
223 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/15(日) 11:59:57.99 ID:ysYdYCjvO
>>221
エロ絵描かないから描けないねん……すまんな……
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/16(月) 20:29:16.90 ID:MUrdrvW4o
SSが投稿されるようになること、それはもちろん嬉しいけど
一方で間が空きすぎたせいか
ttps://novel.syosetu.org/135923/(R-18注意)
みたいなのも出てくるようになって
コンテンツを食いつぶされるようでそれが悲しい
225 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/10/22(日) 13:45:30.59 ID:WSymhXQDO
すまんまだかかりそう
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 14:55:23.23 ID:QCBKd/cNo
焦らなくてもちゃんと待ってるぞ!
227 :
◆hr9g98PXaA
:2017/11/01(水) 23:56:32.47 ID:+ShFh3J5O
相手の動作は単純だ。ゲームで言うなればイージーモードだろう。
つまりはそれほどに、容易い戦闘だ。だが、勝つことができないのだ。
デザートイーグルを乱れ撃つ子供に、殺傷能力を欠いたおもちゃの剣で挑んでいるようにさえ思えた。
回避をわずかでも誤れば、身体は欠ける。折悪しく命を落とすこともあり得るだろう。
それでも、こちらは相手に同等の被害を与えることはできないのだ。
一方的な戦いは切り立った崖の淵で踊っているようなもので、俺はそれを必死になって先延ばしにしている。それが現状だ。
「比企谷くん! 対象のメンシュハイト、進み始めた」
メンシュハイトの攻撃をかいくぐっていると、通信機から海老名さんの言葉が聞こえた。
その声に返すことはない。彼女の話したことは、この場にいる俺が誰よりもわかっている。
228 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/01(水) 23:58:32.52 ID:+ShFh3J5O
対象のメンシュハイトは、はじめこそ忌々しげに俺を相手取っていた。
つい数分前、なにかの区切りでも迎えたように変化は訪れた。
時が経つにつれて動きはおざなりになり、俺に対する興味を失い始めていたのだ。
メンシュハイト一体とこれほどの時間戦闘したことがなかったために、対象の変化を予測できなかった。
海老名さんの様子から、それは指示を出す本部も同じようだった。
まだ進路上の退避が終わっていない。引くことはできない。だからといって頼んで止まってくれるような相手ではなかった。
なにかしらの被害を承知で他の案を試すしかないのだろうか。
案のひとつにあったエンドレス採掘地獄が可能ならば、足止めになるだろう。
この案のリスクでもっとも大きなものは地震の誘発。次に爆発の衝撃による周辺の建造物崩壊。
もしかすると後者も前者と肩を並べるほどに危険性がある。
避難所は衝撃に耐えうるとしても、周辺の民家は再起不能な損害を受けてしまうかもしれない。加えて、地形が変わってしまい、町が致命的な損害を被る。
229 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/02(木) 00:00:40.91 ID:Ea+ObaJfO
そうなったとき、俺は責任を取りきれない。何千人、何万人の生活を保障するなど到底できない。
ここで対象を地下深くへ誘えば、多くの県民の帰る場所は奪われる。そしてその数の何倍もの人は被害なく救われるだろう。
ここで避難の方を促し対象を見逃せば、この地域の損害は抑えられる。そして転移先のどこかの誰かが大勢死に、帰る場所を失う。
俺には選べない。誰かに責任を押し付けたとしても、心の奥深くに杭となって残り続ける。果ては責任を負いきれずに自ら命を絶つことになるだろう。
防衛軍に身置いたときにはすでに、この末路が彼方で待ち構えていたのだろうか。
俺は初めからまちがっていたのだろうか。
「はぁぁぁあああっ!!」
剣先が鈍る。それでも結果は変わらない。相手に傷はなく、爆発が起き、俺はそれを避ける。
着々と歩みは進み、まだ避難の終わらない大規模避難所が迫る。
何度もなんども斬り込み、爆発を交わし、また斬り込んで、交わす。
歩みは止まらない。
230 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/02(木) 00:02:03.74 ID:Ea+ObaJfO
攻撃と回避の回転数を限界まで上げる。意識が飛びそうになるほどの集中のなか、斬ることと避けることのみを頭に浮かべ動き続ける。
「焦らないで比企谷くん!」
思考を捨てた。いや、考えられなくなった。
己が原因で多くの人が死に至る。その事実が恐ろしく、身を押し潰そうとする重圧を打ち砕くべく無心で剣を振るっていた。
俺が対象の正面に斬りかかったときだった。
不意に、メンシュハイトの口元がほんの僅か緩む。
咄嗟に後方へ飛ぶが、メンシュハイトは踏み込んできた。
「──テメェ……謀ったな!!」
待っていたのだろう。俺を確実に仕留められる「その時」を。
注意力を欠いた俺はついにその時を現実にしてしまった。
無邪気な笑顔が近づいてくる。
鬱陶しい蝿をようやく仕留められるというような、悪意のない笑顔。
231 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/02(木) 00:03:56.58 ID:Ea+ObaJfO
でも、これでいいのかもしれない。
俺は頑張った。本当に、これまでにないくらいに頑張った。誰も責めることはないだろう。
殉職した数多くの仲間と同じように、数ある死のひとつとしてひっそりとどこかに記され、それで終わる。
そんなものだ。
諦観の念にも似た卑屈な言葉を並べていると、それは見えた。
「────」
駆けてくる女性と、なにかを叫ぶ少女。
どちらの影も遠く精彩な輪郭は見てとれない。
でも、俺にはわかる。
なにを思い駆けているのか。
なにを思い声を上げるのか。
わかる。わかるから、わかってしまったから、俺は歯を食いしばり、身をよじった。
ふたりの悲痛な顔は、俺自身に身を裂くような痛みを生じさせた。
だから、避けられない攻撃から逃れるべく、全身全霊で右へ踏み込んだ。
232 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/02(木) 00:06:25.66 ID:Ea+ObaJfO
メンシュハイトが俺の胸をめがけての伸ばした手は、すんでのところで軌道を外れ、俺の左肘に触れる。
下半身はいまだその場に残っている。このままではメンシュハイトが直撃し、下半身は吹き飛ぶ。
そのとき、俺の左腕は弾けた。
爆発の衝撃は、体をよじったために不安定な体勢だった俺の体を、軽々吹き飛ばした。
不幸中の幸いだな。腕を失ったおかげで、両足は健在。
うつ伏せになった体を起こしながら、剣を握ったままの右手の甲を左腕の肩口へと当てる。
ゼイレにより瞬時に熱せられた手袋は肉を焼き、無理やり傷を塞いだ。煙とともに顔を背けたくなる悪臭が鼻をつく。激痛にも顔をしかめるが、どうにも笑みがこぼれてしまう。
233 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/02(木) 00:11:30.36 ID:Ea+ObaJfO
「…………決まったと思ったか? ……残念。あいにく、俺はまだ立てる。そして、もうお前に隙を見せる気はない」
なぜだか、俺は清々しいほどにすべてがどうでも良くなった。
先ほどの諦観とはまるで違う。後先を考えずにことを成せる、いわば勇気のようななにか。
「……」
「彼女にかっこ悪いところは見せられねえんだ。…………だから俺は死なない。そしてお前はここで[
ピーーー
]」
234 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/02(木) 00:17:22.46 ID:Ea+ObaJfO
こっちの方が伝えやすいから書き方変えたで 読みづらいなら書き方戻すから言ってクレメンス
まだしばらく忙しいから次の投稿も時間が空きそう
ほな、また……
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/02(木) 05:24:09.19 ID:d71h9j6+O
読みづらいくて読む気起きなかったから全部飛ばして…
元のが私は良いです
236 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/02(木) 07:25:47.60 ID:SwRvSq4fO
了解やで
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/03(金) 11:03:37.42 ID:Ev7gq4yoO
おもろいやん
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/07(火) 19:00:48.65 ID:nDvduRhXo
気付いたら来てたわ!乙!
地の文も読みやすいし俺はあったほうわかりやすくていいと思うぞ
239 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 21:28:29.89 ID:mtADqHvHO
[大規模避難所付近]
──ドン!!!!!
海老名「比企谷くんその調子!」
八幡「何がその調子だよ片腕持ってかれたんだぞ!」
──ドン!!!!!
海老名「あはは、いやぁ……。圧倒してるからさ、つい……」
八幡(圧倒と呼ぶのはいささか大袈裟すぎるが、優勢であるのは事実だ)
八幡(優勢といっても、相手は被害をほぼ受けていないだろう)
八幡(足を止められているわけだからいいのか?)
海老名「でも、どうしてメンシュハイトはいきなりやる気出したんだろ」
240 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 21:29:59.87 ID:mtADqHvHO
──ドン!!!!!
八幡(なんで戦闘中にこんな会話してんだよ……)
八幡「怒ってるんじゃねぇのか? 目障りな虫を『絶対に仕留められる』って状況で逃しちまったんだからな」
海老名「虫って……」
──ドン!!!!!
八幡「そんなことより応援はまだか? 相手が気変わりしなけりゃ、俺が動けなくなるまではここでやり合ってくれそうだが……」
──ドン!!!!!
八幡「やっぱ片腕はきついな。体力の消耗が思ってた以上にくる」
241 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 21:32:45.47 ID:mtADqHvHO
海老名「そうだった! えーっと…………」
海老名「……はい、わかりました(ボソッ)」
──ドン!!!!!
海老名「比企谷くん、あと5分。どうにかそれだけはどうにか持ちこたえて……!」
海老名「5分後には、応援部隊が到着する」
八幡「…………。わかった」
平塚「比企谷!」
八幡「はい!」
八幡(もう追いついたのか……)
平塚「私が補助に回る。手袋を寄越せ!(ダダダッ)」
八幡「わかりました」
八幡(隊長もかなり疲労しているはずだが、さすがにこの怪我でひとりは厳しい)
──ドン!!!!!
八幡(装備は手だけでも独立して機能する。硬化や温度調節の機能で、攻防のサポートがが可能だろう)
八幡(あくまで俺がメインか)
八幡(よし、これで……(ヌギヌギ)」
八幡「隊長!(ポイッ)」
242 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 21:34:05.12 ID:mtADqHvHO
平塚「よし、受け取った! 行くぞ比企谷!」
八幡(ん? どういうことだ。なぜ平塚の両手に手装備が?)
八幡(俺の吹っ飛んだ腕から回収したのか)
八幡(相変わらず仕事が早ぇ……)
八幡「わかりました! とにかく5分耐えれば応援が来ます」
──ドン!!!!!
平塚「私も聞いている。……なんとしてでも、奴をここにとどめるぞ」
243 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 21:37:07.34 ID:mtADqHvHO
[大規模避難所出入口]
──逃げ惑う民衆のざわめき
戸部「っべーっ! せっかく避難したのにまた避難とかマジしんどいわ! てか人多すぎだべ(ダッダッダッダッ)」
大岡「メンシュハイト? がすぐそこまで来てんだ! 喋ってる暇なんてないぞ! とにかく走れ!(ダッダッダッダッ)」
葉山「(チラッ)……ッ(ダッダッダッダッ)」
葉山「なっ!?」
葉山(…………馬鹿な。…………今、向こうで戦っているのは………………)
葉山「………………比企谷……なのか? それに、先生…………(ボソッ)」
244 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 21:40:08.75 ID:mtADqHvHO
大和「どうした!?(ダッダッダッダッ)」
葉山(そうか、ふたりとも防衛軍だ。戦っていてもおかしくはない)
葉山(だけどあれは……1等級のメンシュハイトだろう)
葉山(人類は2等級にも及ばないというに勝てるわけがない)
葉山(それを、たったふたりだけでどうにかしようなんて………………)
戸部「葉山くん?(ダッダッダッダッ)」
葉山「…………」
葉山「…………」
葉山(………………俺は…………)
245 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 22:00:37.73 ID:mtADqHvHO
文体ころころ変えるとあれだし後はこのまま書くわ
>>238
サンクスやで!
246 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 22:26:49.25 ID:mtADqHvHO
[比企谷家・リビング]
小町「いやああっ!! 嘘っ…………」
小町「腕が…………お兄ちゃんの……腕が………………」
小町「あああぁぁぁぁ………………」
ニュースキャスター『青年が果敢に立ち向かっていきます! 信じられない……腕を失ってもまだ戦えるんですか…………』
防衛軍幹部『なんという精神力だ……』
小町「嫌っ……嫌っ…………」
小町「お兄ちゃんが死んじゃう………………」
小町「……だめ…………死んじゃ嫌っ…………(フラフラ)」
小町「小町が…………止めないと…………(パタッ……パタッ……)」
小町「お兄ちゃん…………」
247 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/09(木) 22:45:53.12 ID:mtADqHvHO
ほな、また……
248 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 08:32:25.64 ID:tYtfO17tO
[住宅街]
相模「助けて……誰か…………」
相模(建物に逃げ込むようにって、テレビで言ってたから家に逃げたのに……)
相模(家が崩れるなんて……聞いてない……)
相模「誰か…………」
相模((バタバタ)……やっぱり動けない……。暗い…………怖いよ…………。嫌だ……死にたくない……)
相模「誰かっ……あああぁぁぁ……………………助けてよっ…………」
相模(よりによって家に誰もいない時に…………。もうだめだ…………このまま死ぬんだ…………)
相模「…………死にたくない…………」
249 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 08:34:32.37 ID:tYtfO17tO
──ガチャ……ガチャ……
相模(人?)
???「声がしたような…………」
相模(人だ! 誰かが近くにいる!)
相模「……った、助けて! ここ! ここに居る!」
???「!!」
???「ここか……(ドカッ、ドサッ)」
相模(ああ……あぁ…………)
???「はあ、はあ……やはり、日頃の運動不足が…………」
???「弱音は言ってられないでござる……!」
相模(………………ござる?)
250 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 08:36:57.71 ID:tYtfO17tO
???「ふん…………っ!(ドカッ)」
???「はぁぁあっ……はぁぁあっ……はぁぁあっ……」
相模(……なんか、息切れすぎじゃない? あ、そうか……確実に家は半壊……それだけの量の瓦礫が私を覆ってる)
相模(聞こえる限りだと彼はひとりだけ……。彼だけで瓦礫に埋もれたうちを助け出せるの……?)
???「はぁぁぁぁあああ……はぁぁぁぁあああ…………これで………………」
相模「あっ…………」
相模(光が………………)
251 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 08:38:43.81 ID:tYtfO17tO
???「いた…………!」
相模「あ、あんた…………」
???「!?」
相模(名前なんだっけ……顔はわかるんだけど……)
材木座「細かいことはいいでござる! さぁ、我の手を掴んで……(スッ)」
相模「…………」
相模(仕方ない……)
相模「(コクッ)……。(ガシッ)」
252 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:32:07.99 ID:tYtfO17tO
そういや材木座ってござるとか言わんなミスったわ
253 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:45:51.63 ID:tYtfO17tO
[大規模避難所出入口]
葉山「押さないで! 無理に出ようとすればそれだけ詰まります!」
葉山「スムーズに出られるようになるべく整列してください!」
葉山(すでに圧死で十数名が命を落としている。みんなが自分を優先しているせいだ)
葉山(もっとも先に逃すべき、力の弱い高翌齢者や子供が力負けして出られない状況になっている)
葉山(そういう俺も人を押しのけて外に出たんだ…………)
大和「なにしてんだよ!?(ダッダッダッダッ)」
254 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:47:31.22 ID:tYtfO17tO
葉山「戻ってきたのか……」
葉山「誘導をしてるんだよ」
大和「なんでそんなことを? 急いで逃げないとどうなるか……」
葉山「……この場が荒れればそれだけ関係のない人が死んでしまう」
葉山「俺たちも見ただろ。出口にたどり着く前に倒れてた人。まだ生きてたかもしれないのに、みんなが自分を優先するあまり、彼の体を加減もしないで踏みつけていった」
大和「…………でも、まずは自分の身の安全を確保しないと……」
葉山「ああ、そうだ。俺が3人にそう伝えた」
葉山「……でも気が変わったんだ」
葉山「俺は、俺がやれることをやる」
大和「……」
255 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:49:20.14 ID:tYtfO17tO
葉山「俺の身勝手な行動だから、みんなを巻き込みたくはない。だから3人だけで逃げてくれ」
戸部「葉山くん!(ダッダッダッダッ)」
大岡「おい! なんで戻ってんだよ!」
大和「…………そうか。わかった」
葉山「(ニコッ)…………ありがとう。それじゃ…………」
大和「…………すぅ……」
大和「体の弱い方や子供を優先してください! みなさんが並んで順番を守ればそれだけ早く外に出られます!」
戸部「!?」
大岡「!?」
葉山「なっ……なにを…………」
256 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:50:49.19 ID:tYtfO17tO
大和「やれることをやるんだろ?」
葉山「そう言ったけど……」
戸部「…………っしゃ!」
戸部「はいはいはい! ここ無理やり出ようとしないでー! こう、こう並んで! そうそう。とりま焦らないで!」
葉山「…………」
大岡「…………ああもう! 俺だけ逃げられるかよ」
大岡「……足元気をつけてください! 前の人を押さないように!」
葉山「…………ふっ」
葉山「………………みなさん! 俺らが誘導するように並んでください!」
257 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:52:34.14 ID:tYtfO17tO
[住宅街]
材木座「我はもういくので。それではドロンッ」
相模「……待って(ギュッ)」
材木座「あの、ちょっと、服を掴まないでいただきたい……」
相模「だから待ってって」
材木座「……それはできない。我はもっと多くの人を助けなければ」
材木座「とりあえず近くの避難所へ逃げるべきだろう」
材木座「1等級のメンシュハイトばかりが注目されているのだが、普通のメンシュハイトも跋扈(ばっこ)している様子」
材木座「まだ外を出歩くのは危険であろう」
258 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:55:01.05 ID:tYtfO17tO
相模(ごちょごにょ喋ってて2割くらい聞き取れないけど、つまり危険だから避難所へ行けってことでしょ?)
相模「…………うちも…………その、あんたに付いて行って……いい?」
材木座「えっ、ん? それは……」
相模「…………すこしは手伝うから……」
材木座「いや、先も我が言ったように外は危険ゆえ……」
相模「なら、あんたがうちのこと守ってよ」
材木座「えっ!???」
259 :
◆hr9g98PXaA
:2017/11/11(土) 10:56:47.76 ID:tYtfO17tO
相模「早く。まだ埋まってる人がいるかもしれないじゃない」
材木座「たしかにそうでござるが……」
相模「……ていうか、なんであんたみたいなのが人助けとかしてるわけ?」
材木座「……ふっ、それを問うか……」
相模「キモっ(ボソッ)」
材木座「………………」
材木座「…………友の勇ましい姿を見てな。我も倣っただけのこと」
相模「友……友達?」
相模(いるの……?)
相模「誰?」
材木座「……我らが高校でもっとも悪名高い男のことよ」
260 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/11(土) 10:57:53.25 ID:tYtfO17tO
ほな、また……
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 12:00:49.77 ID:eoXGvlyS0
乙!
相模相変わらずふてぶてしいな
いいと思います!
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 19:07:43.74 ID:K16f+QrM0
乙です!
263 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:26:22.52 ID:nCmRJijBO
[大規模避難所出入口]
大志(ようやく出られた……)
大志(出入口で誘導していた高校生のおかげで、一気に動きが良くなった)
大志(お姉ちゃんの高校と同じ制服だった気がするけど……)
大志(というか、戦闘の余波がここにまで届いてる。いったいどんなことになってるんだろう。人混みで全然見えない)
大志(とりあえず、ここから近い別の避難所に──)
──ダダダダダダダダダ…………
大志「……なんの音だ?」
264 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:27:48.48 ID:nCmRJijBO
[一色家]
ニュースキャスター『青年と女性の隊員は未だ──』
一色「先輩やっば……無双しすぎ……」
一色「防衛軍だったのにも驚きだけど……」
一色「…………」
一色「…………(スタスタ)(ガラッ)」
一色「先輩、向こうの方で戦ってるんだよなぁ……。見に行きたいなー…………だめか…………」
一色「……あれ」
一色(こんな時に人が歩いてる。しかも女の子。外は危ないのになー……)
一色「……ん? あの方向って……大規模避難所くらいしか………………」
265 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:29:26.14 ID:nCmRJijBO
一色「まさか野次馬!? まーた馬鹿なことを…………。ま、私には関係ないんだけど(スタスタ)」
ソファ「ドサッ」
ニュースキャスター『前方の大規模避難所からはすでに6割近くに市民が脱出しているようです。なんでも地元の高校生が人々を誘導して効率化を図っているみたいですね。』
一色「…………」
一色「…………はぁぁぁぁ…………っ(ガバッ)」
一色「ちょっと外に出るー!(バタバタ)(ガチャ)」
──ダダダダダダダダダ……!
一色「うるさっ……何?」
266 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:30:48.76 ID:nCmRJijBO
[住宅街]
相模「……大丈夫?」
材木座「はぁあ……はぁあ……この程度、はぁあ……なんとも…………ない!!」
相模「……そ。……休む? もう何人も助けたし、うちも疲れた」
材木座「そう……だな…………。そこの低い塀にでも座ろう……(ドカッ)」
相模「うん(スッ)」
材木座「はぁあ……はぁあ……はぁあ……はぁあ……」
相模「…………」
相模(…………疲れすぎでしょ)
相模「…………なんか、うちらがやってるのって、まさに偽善って感じだよね」
267 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:31:58.34 ID:nCmRJijBO
材木座「はぁあ……えぇ……?(チラッ)」
相模「こんなことしても内申に書かれないだろうし、友達が周りに言ってくれるわけでもないし」
相模「なんか無駄だよね」
材木座「……はぁあ…………我は、そうは思わない」
材木座「現に……、お主は我の隣に座り、こうして話している」
材木座「……はぁあ……、お主を助けたのは…………無駄であったか……?」
相模「…………」
相模「…………まぁ、少なくとも、うちにとっては無駄じゃなかった……かな……」
材木座「フッ…………。ならば……、我も無理した甲斐があった……」
材木座「はぁあ…………救いは、救われたものだけがその意味を知る……。だが……その恩はそのまま返すことはできない……」
材木座「……どれだけのことをしても……、救われた者が報いれたと思える日はこない……」
268 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:32:52.76 ID:nCmRJijBO
相模「…………」
相模(何を……)
材木座「我はいくどもある男に救われた。その男は今……おそろしく困難なことをしている……我の力では、その男を救えない」
材木座「我では……ッ、我では! ただ妄想を弄ぶだけの矮小なこの身では、何も成せない……!」
相模「そんなこと──」
相模(……今、咄嗟に思ってもいないことを口にしようとしてしまった)
相模(自分の意見でもなんでもないものを話すことに慣れてしまって、うちはとんでもないことを言おうとした……)
相模(でもうちは、たしかにあんたに…………)
269 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:34:41.94 ID:nCmRJijBO
材木座「我を救ってくれ男に……、我は……恩を返しきれていない……」
材木座「我は今日……、その男の勇姿に背中を押された……。怯えるのをやめ、家を飛び出した……」
材木座「できないことはできない……。だから、己の手に収まることをしようと……我は考えたのだ……」
材木座「体力も、意地もない……運動もできない我でも……瓦礫を掻き分けて、人を引きずり出すぐらい……きっとできる……」
材木座「そう思って街を歩いた……そして、お主を見つけた……」
相模「うん……」
材木座「救出に成功し……我らはともに、ほかの市民を助けた。……お主と同じように……瓦礫なんかで身動きが取れない人を救い出した……」
相模「…………」
270 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:35:27.27 ID:nCmRJijBO
材木座「彼らが……本当の意味で助かったのかどうかは……わからない」
材木座「だが…………我の、我らの行いは無駄ではないはずだ……」
相模「……かも…………」
材木座「……前の真偽は関係ないのだ……。救われるのならどちらでもいい」
材木座「たとえお主が自分の行いを偽善と呼ぼうと、たしかに救われ……、命を拾った者はいる」
相模「……うん。…………そうだね」
相模「…………」
相模「軽く無駄だとか言って…………」
相模「………………ごめん」
271 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:36:48.17 ID:nCmRJijBO
材木座「……我は怒っているわけではない」
──ダダダダダダダダダ……
材木座「……なんだ」
──ダダダダダダダダダ……!
相模「……っ、どんどん近づいてくる……!」
材木座「一体どこから……」
──ダダダダダダダダダ!
相模「……あ、あれ(ずびし)」
相模(大量の武装したヘリ……?)
材木座「お、おお…………待っていた…………待っていたぞ…………!」
材木座「…………応援部隊……!!」
272 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:38:14.17 ID:nCmRJijBO
[大規模避難所付近]
──ダダダダダダダダダ!
海老名『キタキタキタキタキターー!!』
八幡「うるせえ!!」
平塚「うるさい!!」
──ドン!!!!!!
海老名『え? ……あー、ごめん。マイク切るの忘れてた』
八幡「マイク切れば職場で叫んでいいと思ってんのか?」
──ドン!!!!!!
海老名『いやいや思ってはないけどさぁ……』
273 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:39:10.77 ID:nCmRJijBO
平塚「それより、ようやくか……」
海老名『……はい。ようやく、応援部隊接近しました』
──ドン!!!!!!
八幡「早く入れ替わってくれまじで。疲れすぎて手足がもげそうなんだよ」
平塚「もうすでにもげているだろう。1本や2本たいして変わらん」
八幡「変わりますよ」
八幡(というか、戦闘中だってのに楽しく会話しすぎなんだよ)
八幡(みんな麻痺しすぎだろ……)
274 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:40:10.81 ID:nCmRJijBO
──ドン!!!!!
海老名『え、あっ、……わかりました!』
平塚「なんだ?」
海老名『メンシュハイトを援軍側に引かせつつ、戦線から離脱せよとのことです』
八幡「俺らが抜けてそのまま入れ替わりでやる気か」
──ドン!!!!!!
平塚「そのようだな。すでにヘリから隊員が降りてきている」
平塚「比企谷、行くぞ(ダッ!)」
八幡「はい!(ダッ)」
八幡(さて、メンシュハイトは俺らに付いてくるか……)
275 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:41:12.40 ID:nCmRJijBO
海老名『対象、追ってきます』
平塚「よし」
八幡「このまま!!」
──ドン!!!!!
──ドン!!!!!!!!
平塚「はぁぁああああああああ!!(ダダダダダダダッ)」
八幡「うぉぉぉおおおおおおおお!!(ダダダダダダダッ)」
海老名『そのまま、そのまま……!』
海老名『5秒後、応援部隊と接触します!』
──ドン!!!!!!
──ドン!!!!!!!
八幡「うぉぉぉおおおおおおおおおお!」
276 :
◆hr9g98PXaA
[sage saga]:2017/11/12(日) 20:42:44.42 ID:nCmRJijBO
海老名『4』
八幡(完全武装の部隊が見える……)
八幡(きっと俺らよりも手練れの連中だろう)
──ドン!!!!!!!!
八幡(爆風で倒れそうだ。でも、まだ……!)
海老名『3』
海老名『2』
──ドン!!!!!!!!
──ドン!!!!!!!!
──ドドドドドドン!!!!!!!!!
八幡(まだ!)
海老名『1』
277 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:45:51.74 ID:nCmRJijBO
八幡「……ッ!」
平塚「……ッ!」
隊員「お疲れ様」
隊員b「お疲れー!」
隊員c「よく耐えきった!!」
隊員d「あとは俺らに任せろ」
八幡(2000人近い多国籍部隊……彼らなら……)
八幡「………………ああ」
八幡「…………頼む!!」
278 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:47:16.00 ID:nCmRJijBO
[仮設基地・治療室]
玉縄「想像を絶するタイトなミッションだっただろう。僕からは賞賛の言葉しかないよ。君のようなインフルエンサーが今後──」
八幡(なんでルー玉縄さんがいるんですかね……)
八幡(まじで何言ってるかわかんねーし、応急処置を終えた人間に対してさらにストレスを与えるってなんなんだ……)
八幡「そうか。で、なんでお前が?」
折本「比企谷!(ギュッ)」
八幡「え、ちょ、痛ッ!!!」
折本「おぉっ、ごめんごめん……」
279 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:47:59.65 ID:nCmRJijBO
八幡「あ、はは……いいよいいよ」
八幡(痛みで意識飛ぶかと思ったわ……)
折本「じゃ改めて(ぎゅー)」
八幡「いやソフトにハグされてもな……」
八幡(あれ、いま海浜語になってた?)
玉縄「ん゙ん゙っ」
折本「(バッ)いやぁ比企谷は本当にすごいねー。見直したよ! 惚れそう!」
八幡「!?」
玉縄「!?!???!!!????!????!???」
八幡「でもまぁ俺彼女いるし……」
折本「えっ、まじ?(ズイッ)」
280 :
◆hr9g98PXaA
:2017/11/12(日) 20:49:28.96 ID:nCmRJijBO
八幡「あ、ああ」
折本「そっかー。残念……」
玉縄「えほん! とりあえず、僕たち海浜高校の部隊が君の世話をせよという命をアサインした」
八幡「ええ、折本だけにしてくれよ……」
八幡(こんなル◯大柴もどきが周りにいたら気が狂うわ)
折本「ご指名? 全然いいよー。まぁ比企谷の考えてることはなんとなくわかるし」
玉縄「!?」
折本「冗談はこれくらいにして、今から本部にある治療室に連れてくね。数時間は出られないから、連絡したい人がいるなら今のうちに」
八幡「……会いたい人がいるんだが、会えるか」
折本「んー……近くにいるなら大丈夫」
八幡「そうか。それなら……」
281 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/12(日) 20:50:52.22 ID:nCmRJijBO
ほな、また……
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/12(日) 23:45:10.45 ID:TWwy7LKy0
ほほう……
283 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/16(木) 18:44:25.50 ID:4uu1ay8pO
またしばらく更新遅れるで
全部の感想には答えてないけど目を通してるし励みになってるで ありがとナス
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 03:09:25.54 ID:jxO2qqC9o
待つ
285 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/11/27(月) 19:05:46.47 ID:N/W7GO9lO
週末には書けるからもうちょっと待ってや
286 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/03(日) 23:50:33.22 ID:hewi32gXO
川崎「………………比企谷」
八幡「川崎!」
川崎「………………」
小町「お兄ちゃん!(ダッダッダッ)」
川崎「(サッ)」
小町「う…………(ギュッ)」
八幡(痛ッッッ……!!!!!!)
一色「先輩!」
八幡「いや俺が呼んだの川崎だけなんだけど……」
一色「それ妹さんの時点で言ってくれません!? わたしだけ来ないで欲しかったみたいじゃないですか!」
八幡「んなことは言ってねえよ……」
八幡(言ってはないがなんでここにいるんだよ)
八幡「あの、まじでなんでふたりがここにいるんだ?」
287 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/03(日) 23:55:20.53 ID:hewi32gXO
川崎「外で会って……」
八幡「……おい」
小町「……?」
一色「……な、何ですか」
八幡「こんな危ない時に外をうろつくな。ただでさえ強力なメンシュハイトが出て危険だってのに……」
八幡「小町、一色、お前たちはもうちょっと危機管理をしろ。こんな場合にどう行動すればリスクを減らせるか、考えればわかるはずだ」
小町「…………」
一色「…………」
一色「…………どの口で危機管理とか言ってるんですか」
一色「妹さんをこんなに心配させて、今更そんなこと……。先輩はどれだけの人を心配させてるかわかってるんですか?」
八幡「俺とお前たちとじゃ話が違う。俺は最悪の場合を容認してこの場にいる」
一色「そんなこと知るわけないじゃないですか! 妹さんだって先輩が防衛軍だったなんて聞いてないみたいですし!」
一色「勝手すぎるんですよ…………先輩は…………」
288 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/03(日) 23:58:04.61 ID:hewi32gXO
八幡「そんなことわかってる……。でも他の誰かがやってくれるのを待つのか? 俺にできることがあったからやったまでだ」
八幡「俺のことを心配してくれる人が居るのは感じている。だからこそ後悔はない」
八幡「確かに俺は、みんなを守っていたんだ」
一色「……そういうことじゃないんです…………。そんなことはわかってるんです………………」
小町「それで納得できるわけないじゃん……」
小町「お兄ちゃんの腕……もう元に戻らないんだよ……?」
小町「……もしかしたら………………次は……………………死んじゃうかもしれない………………」
八幡「…………(ナデナデ)」
八幡「…………大丈夫」
小町「うっ…………うう…………(ギュッ)」
八幡(痛い……)
289 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 00:27:15.04 ID:RUZ2L78rO
川崎「比企谷…………」
八幡「…………」
川崎「ありがと…………本当に………………」
川崎「……それと…………(スッ……)」
八幡「お、おい…………」
八幡「川崎……、やめろ……」
川崎「……」
八幡「川崎!!」
一色「…………うそ……。土下座……」
290 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 00:28:17.10 ID:RUZ2L78rO
八幡「おい!!!」
川崎「(バッ)(ゴツン)…………あたしのせいで一生治らない傷を残してしまって、本当に申し訳ありません……」
川崎「一生かけて償います……! あたしの命で足りないなら、妹にも弟にも、いつかできるその子供たちにも償わせます」
川崎「本当に……! 申し訳ありません…………」
八幡「ふざけんなッ!(ガタッ)」
小町「お兄ちゃん!」
一色「………………」
八幡「(ガタッ)おい!!」
川崎「…………」
八幡「(スッ……)頭あげろよ……何やってんだ…………」
八幡「川崎!!」
291 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 00:29:56.90 ID:RUZ2L78rO
川崎「……全部あたしのせいだから」
八幡「そんなわけない!(ガシッ)」
川崎「(グイッ)…………だ、だって…………あたしが……大志たちがあそこにいるって……言わなかったら…………あんたは………………」
八幡「俺の腕ごときとお前の家族を秤にかけるな!」
八幡「立て!」
川崎「嫌だ! …………今回はたまたま腕だけで済んだの………………死んでもおかしくなかった!」
八幡「…………俺は別に、お前の家族だけを助けたんじゃねえよ。あの避難所にいる人たちを守って戦った」
八幡「そのせいで俺の腕がどうのって話なら、大規模避難所にいた人間総出で償えばいい」
八幡「今ここでお前だけが頭を下げるなんてことはまちがっている」
川崎「違う…………違うじゃん…………」
川崎「あたしのためにそんな言い訳しないでよ……。自分が一番わかってる…………」
八幡「なんもわかってねえよ!(ガッ)」
八幡「立て川崎!(グググググ……)」
八幡「俺は……ッ、お前に傷ついて欲しくないから、これ以上誰も死んで欲しくないから! 体をはってあいつの足止めをしていたんだ!」
八幡「それなのに……なんで、自分で自分を傷つけるようなことをするんだよ……」
八幡「俺はそんなことして欲しくて命賭けたわけじゃないんだ……」
292 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 00:59:17.42 ID:RUZ2L78rO
川崎「……あんたは………………」
川崎「人のことばっかり…………」
川崎「自分のことなんか全然見てない。戦って死んじゃっても、それはそれでいいとか思ってるんじゃないの」
八幡「みんなを守って[
ピーーー
]るならそれで──」
川崎「……いいわけないじゃん。あんたが死んだら元も子もないんだよ……」
川崎「あたしは……あんたに死んで欲しくないの…………」
川崎「家族と同じくらい……もしかしたらそれ以上に…………」
川崎「そんな人を危険な場所に送ったんだよ……。あたしは、あんたを殺そうとしたも同然のことを…………」
八幡「川崎、お前にそんなつもりがないってことはわかってる。自分を悪者にしようとするな(ぎゅー)」
一色「えっ、え? 先輩……?」
八幡「俺はお前が好きなんだ。だから、死んで欲しくないし、傷ついて欲しくない」
川崎「……そんなの、あたしも同じだよ……。……あんたが好きだから、もうこれ以上傷つかないでほしい。…………死んで欲しくない………………」
293 :
◆hr9g98PXaA
:2017/12/04(月) 01:04:32.16 ID:RUZ2L78rO
折本「(ザッ)水を差すようで悪いんだけど緊急の報告」
小町「水を差すどころかホースの先端を潰してものすごい水圧でぶっ放してますよ」
折本「あはは、それある……」
折本「とにかく報告。対象のメンシュハイト、連合軍を半壊させ、数分前に転移した」
八幡「あれだけの人材を……半壊だと……」
一色「そ、それより……ここから転移って、もしかして次は…………」
川崎「…………」
折本「…………(コクッ)」
折本「さきほど対象の出現が確認された場所は……」
八幡(ついに……日本の中枢に…………)
折本「東京──」
八幡(やはり……)
折本「──デ◯ズニ◯ラ◯ド」
一色「いや千葉じゃん!」
294 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 01:06:32.25 ID:RUZ2L78rO
saga忘れほんとすまん
ほな、また……
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/04(月) 12:25:58.50 ID:04W75f2RO
千葉ニィーランドか
おっさんやけどな
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/04(月) 12:26:34.55 ID:04W75f2RO
乙が予測変換でおっさんやけどなになってもうた
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/04(月) 13:01:55.19 ID:+yKSxtcgO
ディスティニーランドでええやんけ
298 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 20:39:55.15 ID:nMZU02BLO
折本「『東京』って銘打ってるんだから東京だよ」
八幡「はぁ? 東京つっても千葉にあるんだから千葉だろ!」
八幡「じゃあお前東京ディズニー◯◯◯ランドの住所知ってんのかおい」
折本「知ってるけどそれよりモザイクのタイミング避けて言わないでランドさんはマジだから法的に制裁受けちゃうからやめて」
一色「えっ知ってるんですか」
折本「郵便番号279の0031。千葉県浦安市舞浜1の1」
川崎「えぇ…………(汗)」
折本「……誘致当時の経緯から東京ディ◯ニ◯シーと共に米国ディ◯ニーグループによる直営ではなく日本企業のオリエン◯ルラ◯ドが米国◯ィズニーからのフランチャイズ契約より運営をおこなっている。なお東京ディズ◯ーリゾートで販売されているキャラクターの著作権や版権ビジネスは全てウォ◯ト・◯◯ズニー・◯◯パンが」
八幡「だっ、誰か折本を止めろ!」
折本「アトラクションやショーの企画に関しては米国W◯lt Dis◯ey Parks and Res◯rts W◯rldwide, Inc.及び米国ディズ◯ーの子会社であるWa◯t Disn◯y Attracti◯ns ◯◯panが担当している」
折本「『Wikipedia』より」
八幡「ウィキペディアかよ!!」
299 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 20:41:07.71 ID:nMZU02BLO
折本「……ふざけてる場合じゃない」
小町「あなたから始めたんじゃないですか……(ジトー)」
折本「とにかく、なんとか大規模避難所での被害は防げたんだけど、もし東京にあれが現れれば日本は甚大な損害を受けることになる」
折本「日本は、それを是が非でも止めたいの」
折本「……次に言うのが、本題。これは報告じゃなくて命令。もちろん、比企谷へのもの」
一色「……えっ、そんなっ、冗談……ですよね?」
折本「…………」
一色「こんなボロボロな人をさらに戦わせようなんて言わないですよね!?」
折本「……比企谷八幡隊員。ただちに連合軍に合流し、対象のメンシュハイトから首都東京を防衛せよ…………」
八幡「…………」
300 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 20:42:03.79 ID:nMZU02BLO
川崎「そんな……そんなことってあるの?(キッ)もう比企谷はこれ以上ないくらい頑張った! 片腕も無くなって横になってるだけでも全身が痛いはずでしょ!?(ガッ)」
壁「ドン!」
小町「……ッ! …………沙希さん……血が……!」
川崎「ロボットじゃないんだから怖いし痛いんだよ! そんなこともわかんないの!!? 防衛軍だからって、民間人を守るからって、人を使い潰していいはずないじゃん!!」
折本「…………」
折本「……それはみんな理解してるよ」
折本「理解した上で、軍はこう決断したの。私たちは逆らえない。入隊する時に契約しているから」
一色「契約したからってそんなことがまかり通るんですか……」
301 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 20:43:11.80 ID:nMZU02BLO
折本「それだけじゃない。さっきの報告を受けて、みんな理解してるはず。比企谷があれだけ持ち堪えた敵に、駆けつけた連合軍はほとんど突破されたと言っていい」
折本「運良く次の転移のタイミングだったから避難所へ大きな被害はなかったけど」
折本「……あいつがユーラシア大陸を横断した時に、各国の主戦力が次々投入されてことごとく敗れていったから、もうこれ以上の戦力は用意できない」
折本「いま居る人間だけでやらないといけないんだよ」
折本「…………」
折本「……ごめんね、比企谷」
八幡「……お前が決めたことじゃないんだから謝んなよ」
折本「……そだね」
302 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 20:43:45.63 ID:nMZU02BLO
八幡「………………まぁ、そういうことだ」
小町「…………」
一色「…………」
川崎「…………(フルフル)」
八幡「……悪い」
303 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 21:48:42.27 ID:nMZU02BLO
[攻撃ヘリコプター内]
玉縄「僕らはともかく、君にしてはオーバーワークにもほどがあるなぁ……」
八幡「日本らしいだろ」
折本「卑屈だねぇ」
八幡「日本がな」
玉縄「日本になんの恨みがあるんだ」
八幡「……おい、あそこか」
八幡(すげぇ煙が上がってる。あいつが爆破して回ってる跡だろうな)
玉縄「…………そうみたいだ」
折本「緊張する……」
八幡「ああ……」
玉縄「……比企谷くん。いけそうかな」
八幡「……いけそうじゃなくてもやるしかないだろ」
玉縄「ふっ……そうだね」
八幡「……ふぅう………………」
八幡(おそらく、これが俺の最後の戦いになる)
304 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/04(月) 22:20:14.88 ID:nMZU02BLO
ほな、また……
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/07(木) 15:58:44.07 ID:b+3KFt62o
乙です
306 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/10(日) 00:04:31.70 ID:/mOI1mTkO
サンクスやで
307 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/10(日) 00:05:12.68 ID:/mOI1mTkO
[大規模避難所付近簡易基地]
一色「なんか無力だなぁ……」
小町「…………ですね」
川崎「…………」
川崎「……あたし、比企谷のとこに行ってくる」
一色「な……何言ってるんですか! 今はどこを歩いてもあの怪物がうじゃうじゃいるんですよ?」
一色「ここにいた方が安全です」
一色「それに……(チラチラ)、そもそもここの方がわたしたちを外に出してくれるとは思いませんし……」
川崎「……それでも見届けなきゃ」
308 :
◆hr9g98PXaA
[sage]:2017/12/10(日) 00:09:13.43 ID:/mOI1mTkO
小町「…………さっきお兄ちゃんが『絶対にこの簡易基地の外へ出るな』って言ってたじゃないですか」
小町「小町だって……お兄ちゃんのそばにいたいですよ……」
小町「……小町たちのことを思ってるからこそ、小町たちを危険の少ない場所に置いて……、自分は身を投げ出してるじゃないですか」
小町「お兄ちゃんが望んでるのは小町たちの声援じゃないです……小町たちの安全のためにお兄ちゃんはこんなことをしてるんです」
川崎「…………わかってる。……でも、あたしらに危険が及ばないようにって……あたしもあいつが危ない目にあうの嫌に決まってるじゃん」
川崎「勝手だよそんなの…………」
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