他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【艦これ】男の提督はどうやら信頼出来ないらしい
Check
Tweet
18 :
natsuo720
[saga]:2017/09/24(日) 01:23:36.54 ID:w9OF5+of0
雰囲気を掴んでもらうために少しだけ投下します。
19 :
◆fUP6tZ7eQ2
[saga]:2017/09/24(日) 01:25:05.02 ID:w9OF5+of0
「ここまで運んでくれるなんて、ありがとねぇ〜」
お婆さんの言葉に、俺は笑顔でこう返した。
「いえいえ、当然のことですよ。それでは!」
踵を返し、時刻を確認しながら猛ダッシュ。背中にお婆さんの声がかかるが、最早それに応対している余裕はない。
俺は焦っていた。
ーー駄目だ、これじゃあ規定時刻に遅れる!
着任し、最初に横須賀鎮守府への到着は17時となっている。その段取りも組まれており、当然横須賀鎮守府の艦娘達も“そのつもり”で待っている。
俺ももう大人の仲間入りを果たしたのだ。「炎天下の中、重い荷物を背負って歩くお婆さんを助けていたから遅れました」、こんなものは通じないだろう。
20 :
◆fUP6tZ7eQ2
[saga]:2017/09/24(日) 01:27:32.67 ID:w9OF5+of0
**********************
【横須賀鎮守府にて】
「一体、どういうお考えなのでしょうか?」
提督「いや、すまない」
「私は謝ってほしいのではなく、どういう意図があって着任早々に3時間も遅刻をされたのかと聞いているの」
横須賀鎮守府に着いて初めて出会った艦娘ーー加賀に、俺は批難を受けていた。それもそうだ。なにせ予定時刻より3時間も遅れてしまっている。
俺はなんて愚かなのだろうか。
まさか痴漢被害にあっていた女性を救って駅に降りたら、泣き叫ぶ女性の代わりに警察にその時の話をしなければならなくなり、結果大量の遅刻を生んでしまうとは。
21 :
◆fUP6tZ7eQ2
[saga]:2017/09/24(日) 01:29:25.51 ID:w9OF5+of0
ギロリと高圧的な視線を送ってくる加賀に俺は頭が上がらないでいた。
「まあまあ、そのぐらいにしておきませんか?」
提督「ーーーーっ!?」
突如入った助け舟に思わず顔を上げる。この子は確か、加賀と同じ一航戦の……
加賀「ーーっ赤城さん! ですが、私達もそれ相応の準備をせねばならなく、赤城さんにも負担をかけて……」
準備……おそらく俺を出迎えるための準備だろう。豪華な食事や歓迎パーティがある訳ではないが、少なくとも彼女達のそれまでのスケージュールを縛ったのは間違いない。
赤城「まだこの方はお若いですし、それに故意にこんな事をするような人には見えません。何か理由があったのではないでしょうか?」
22 :
◆fUP6tZ7eQ2
[saga]:2017/09/24(日) 01:30:56.99 ID:w9OF5+of0
提督「あ、ああ。まあ一応」
「ふんっ! どうだか」
見るからに不機嫌そんな表情で執務室に入ってきた曙が、まるでゴミでも見るように俺を睥睨する。
加賀「赤城さん、もう行きましょう」
加賀「やはり“彼女”以外に。それも男などに私達の指揮は任せられませんね」
ボソリとではなく、しっかりとこちらの耳に届くように加賀は捨て台詞を残していった。
23 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 01:32:12.78 ID:w9OF5+of0
どう見ても俺は歓迎されていない。
しかし、それも当然なのかもしれない。自分達が命を預ける相手が、着任早々大遅刻をかますような不真面目な人間だったのだ。例えその理由が人助けでも、“そう見えたから”には仕方のないことなのだろう。
曙「ほらクソ提督、これ読んどきなさいよ」
バサリと無造作に投げられたのは、この横須賀鎮守府の資料だった。
曙「それじゃあ、私ももう行くから」
バンッと閉められた扉は、普通のそれよりも大きい音がした気がする。まるで俺を心底拒絶する意思が込められているかのように。
24 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 01:33:01.84 ID:w9OF5+of0
不注意によりトリップが割れてしまったのでこちらに変更いたしました。今日はこれで終わりです。
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 02:38:48.45 ID:E7rv+K5i0
おつ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 14:36:01.01 ID:m66E5j6LO
提督に迎えを寄越さない時点でおかしだろ歩かせて通勤って提督って将軍階級だぞ何かあったらいけないから護衛つき送迎だろ
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 15:11:52.96 ID:XkXSp4BVo
艦これでは少佐でも提督と呼ばれちゃうからな
確かに本当は中将からだけど
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 15:37:08.59 ID:MLlp9ctlo
警察行ったんなら連絡あるやろ
29 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 20:10:11.01 ID:dajsaY5y0
ここ、横須賀鎮守府には前任の提督がいた。性別は女。艦娘達との関係は良好で、なんでもかなりの功績を残したらしい。しかし彼女は病に伏してやむなく辞任し、鎮守府の艦娘は殆どが異動されて、今では横須賀鎮守府の艦娘は10人程だ。
そこに新任として就いたのが俺、という訳である。
提督「資料……といっても既に知っている内容ばかりか」
提督不在のこの一ヶ月、運良く表立った敵の侵攻は無かった。資材も前任が優秀だったのだろう、しっかりと貯蓄されていたものがまだ尽きていない。
提督「……もうこんな時間か」
時刻は既に21時半を回っていた。
遅刻しかけていたのだから、当然飯は食べていない……が、先ずは風呂だ。汗を流したい。地図を確認すれば、風呂場はどうやら大体執務室の裏手側にあるようだ。
30 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 20:12:08.11 ID:dajsaY5y0
「……ん?」
廊下を歩いていると、前から別の艦娘が歩いてきた。
ーー大鯨か?
昔はどうだか知らないが、今は10人ほどの鎮守府だ。顔と名前の一致は既に写真で済ませてある。
大鯨「ーーっ! 提督……さんですか?」
提督「あ、ああ。驚かせてすまない。俺が今日から新しく着任した提督だ。これからよろしく頼む」
俺は握手を求めるように手を伸ばした。
しかし、いくら待っても大鯨から握手を返す様子はない。
提督「……大鯨?」
大鯨「ーーっは、はい! すみません。よろしくお願いします」
そう早口に述べてお辞儀をした後、大鯨はその場から逃げるように去っていってしまった。
あれ、俺今何かしたか?
手に何か付いていたのかと見てみるも、なにもない。そして今のやり取りを振り返ってみても、自分のやった事がなんらおかしいと感じられなかった。
「ーーーー?」
後味は悪いが俺はこのまま風呂へと歩みを進めることにした。
31 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 20:13:57.65 ID:dajsaY5y0
「ここが風呂か」
風呂場といえばお馴染みのあのマークを想像したんだが、どうやら違うらしい。これはなんのマークだろうか、バケツのようななにか?
まあ深く考えていても仕方がない。今日はかなり疲れた。早く入って寝るとしよう。
かなり広めの脱衣所で服を素早く脱ぎ捨て、浴室の扉を開けたその時だった。
ーー俺はこの時を一生後悔することになる。
32 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 20:15:14.59 ID:dajsaY5y0
提督「おお、結構広いなーって……!?」
「…………え……えぇ?」
奇跡的に前はタオルで隠れていたが、それでも彼女の立派な胸部装甲の形がくっきりと分かった。黒の長髪に、クルリと曲がったアホ毛、そして何よりその不釣り合いにデカイ胸部装甲……間違いない。彼女は綾波型10番艦、潮その人だろう。
しかし、服を着ていないと本当に曙と同じ駆逐艦には見えないな。
ーーよし、んじゃあ。執務室に戻るか……。
俺は固まったまま小刻みに震える彼女に頭を下げ、何事も無かったかのように脱衣所に戻ろうとする。
今になって思えば、俺はこの時少しばかり頭が混乱しすぎていたのかもしれない。
潮「きゃあああああぁぁあぁあぁぁ!!」
俺の顔面に乳白色の石鹸が深々と突き刺さったというのは、言うまでもないか。
33 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 20:21:38.73 ID:dajsaY5y0
書き溜め投下にしようとしていましたが、少しずつ投下に変えました。続きはまた後ほどあげます。
>>26
、
>>28
歩いているわけではないです。警察に行ったのではなく、警察が来て話をしたのです。勿論鎮守府には連絡が入っています。これ以上は申し訳ございませんが返答いたしませんのであしからず。
34 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:28:22.96 ID:dajsaY5y0
>>33
鎮守府 → 大本営です。誤字です。
加賀「あなたにとって艦娘とは一体何?」
提督「俺にとっての艦娘は……」
潮の悲鳴を聴いて、今脱衣所には寝ていた初霜と深雪、それから今手が離せないらしい大井を除く全ての艦娘が集まっていた。
俺はというと、そんな彼女達の前で正座させられている。
俺はどうしてこうも未熟なのだろうか。入渠用の浴槽だという事を、配慮していなかったなんて。前までは女性だけの鎮守府、少し冷静に考えれば分かるだろうに。
35 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:30:09.26 ID:dajsaY5y0
加賀「あなたにとっての艦娘とは一体何?」
提督「共に戦う仲間であり、この鎮守府では家族のような存在だと思っている」
加賀「…………」
加賀「次は無いわよ。あなたにとって艦娘とは一体何?」
提督「嬉しいときは一緒に笑って、悲しい時は一緒に泣く。そうして色んな困難を共に乗り越えていく。俺にとっての君達は、そんなかけがえのない存在だ」
これは俺の本心だ。艦娘は決して兵器なんかではない。俺たちと同じ人間で、決して虐げられたり辱しめられたりするような対象ではない。
幾度も同じ質問を受けて尚、俺はその度に自分の想いを真っ直ぐ言葉にした。
36 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:35:40.60 ID:dajsaY5y0
しかし彼女は……加賀は眉根を寄せ、俺を睨みつけ続ける。
加賀「先程から何度も何度も……流石に頭にきました」
ドゴッと腹に鋭い痛みが走る。正座する俺の腹に一発加賀が入れてきたのだ。内臓が圧迫され、気道を塞ぐような痛みが口に込み上げてくる。
提督「ーーっハァ!」
赤城「加賀さんっ!」
加賀の暴挙を赤城が止めようとするも、加賀は手を挙げて自分が冷静であることを告げる。
加賀「こんな最低な……平気で嘘をつき、私達を陥れるような男に指揮をされるぐらいなら、私は解体されていい」
赤城「そんな事を言うのはやめなさい!」
尚も手を上げようとする加賀を、赤城が抑える。
対して俺は激しく咳き込みながら、彼女達の言い合いを黙って見ている事しかできない。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/24(日) 21:38:22.27 ID:dajsaY5y0
不意に視線が合った潮は、それだけでビクリと肩を揺らして啜り泣き始めた。それを大鯨と曙と阿武隈が介抱している。
不思議だった。加賀に受けた拳よりも、潮の怯えた顔を見た時、その方が胸を締め付けるように痛かった。
利根「お主の覚悟はよう分かった。じゃがお主が解体されて、彼女が戻ってきた時どう思う?」
彼女……つまり前任の女提督だろう。
加賀「………」
大和「私達は皆、彼女の帰りを信じて待っています。異動させられた他の艦娘達はしょうがないですが、出来るだけ多くの艦娘で彼女を出迎えよう。そう誓ったはずです」
聴いて、渋々といった様子でしばらく考え込む加賀。
数秒後彼女は「そうですね、すみませんでした」と冷え切った態度で俺に頭を下げた後、この場を去った。
38 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:40:04.59 ID:dajsaY5y0
利根に大和、彼女達の言葉を聴いて、ここの艦娘達の気持ちが分かった。
……つまり彼女達は俺を提督として、認めていないのだ。俺の行動云々の話以前に、彼女達は元の提督を、今病に倒れているという噂の女提督を待っているのだ。必ず病に打ち勝ち、自分達の元へ帰ってくると。そう信じて。
大鯨「立てますか……?」
潮「…………」
大鯨が潮を立たせて、ゆっくりとこの場から連れ出していく。
正直彼女を見るだけで居たたまれない気持ちになるので、ありがたかった。しかし、どう謝罪すれば良いのだろうか。少しずつでも、嫌われても良い。あれは事故なのだと、誠心誠意頭を下げ続ければ許してもらえるだろうか。
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/24(日) 21:42:00.27 ID:dajsaY5y0
提督「ーーーーっ!?」
バチんっ!
乾いた音が響く。
今まで潮の介抱をしていた曙がツカツカと歩いてきたかと思えば、俺の頬を思い切りビンタしたのだ。
曙「潮を傷付けたこと、絶対に許さない! 押しの弱いあの子は元々男を怖がってた。もし今回の事がトラウマになって、潮の今後に支障が出たらどうする気なの!?」
提督「すまない……」
何をどう繕っても、真実を話しても、きっと今は伝わらないだろう。どんな言葉も見苦しい言い訳にしか聴こえないのなら、俺はただ頭を下げ続けるしかない。
40 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:45:17.05 ID:dajsaY5y0
曙「……あんた本当にクソ提督なのね」
ゾッとするほどに冷ややかな瞳を俺へ向けて立ち去る曙が脱衣所から出ていくまで、俺は顔をあげなかった。
ーー彼女の足が、震えていたから。
きっと目を合わせて曙の顔を見たら、彼女は困ってしまう。人を殴った事など一度も無い、そういう顔をしていただろうから。
曙は優しい子なのだ。彼女は、潮の為に怒った。
きっとこの後、曙は潮にこう言うのだろう。
曙「次あいつが変なことしてきても、絶対私が守ってあげるから!」
少しでも彼女の言葉が、潮に届いて欲しい。
そして俺も、そんな彼女達を守りたい。
……しかしそんな想いも、やはり今は届かない。
41 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:48:22.48 ID:dajsaY5y0
「潮ちゃんにはね……あたし、助けられた事があるの」
この子は……
提督「阿武隈……」
阿武隈「あたし、この鎮守府の皆が好き。勿論彼女(女提督)も好き」
提督「…………ああ」
阿武隈「でも提督、貴方は嫌いです。 あたしの友達を傷つけ、あたしの居場所を壊そうとする貴方が嫌いです。……大嫌いっです」
ポロポロと、阿武隈の瞳から涙が溢れ出す。
阿武隈「あたしはどうなっても構いません。どうか曙ちゃんや、加賀さんを解体しないで下さい。あたしから奪わないで下さい」
42 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:51:59.37 ID:dajsaY5y0
頭を下げる阿武隈。それに赤城と利根が続く。
赤城「提督、私からもお願いいたします」
利根「今はお主が提督じゃ。決めるのはお主。しかしまあ、2人を解体するというのなら吾輩も黙っておれんぞ?」
言い訳はいい。しかしこれだけはハッキリ言っておかなければならない。
提督「そんな事はしない!!」
俺の言葉を受けても3人は何ら表情を緩めず、ただありがとうございますと言ってその場を立ち去っていっただけだった。
ーー俺は一体この先どうやって彼女達の信頼を得ればいいんだ……。
頬と胸が、ジンジンと痛みを訴えていた。
43 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/24(日) 21:55:48.56 ID:dajsaY5y0
今日はここまでです。
明日は用事で書き込めません。明後日にします。
下安価で1人3人まで、艦娘を選んで頂きたいです。それで多く選ばれていそうだなと思った艦娘を、何人か。横須賀の艦娘として出すかは分かりませんが独断で出そうと思います。
御協力お願いいたします。
安価が無かった場合は、適当に決めます。
では1人3人まで、お願いします。
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 21:58:57.38 ID:pYxCGepZO
愛宕
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 21:59:43.40 ID:Se8lFhzQo
鳳翔
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 22:04:55.04 ID:624yP/z5o
正座して反省を露わにしている人間を一方的に攻撃とは、前任者には教育能力はなかったらしいな
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 22:09:29.94 ID:Ty3baFcY0
北上
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 22:21:12.38 ID:q27WzECH0
瑞鶴
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 05:00:04.75 ID:IlemgWJbO
提督に部下が手をあげたり威圧するっておかしいだろ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 05:59:09.25 ID:dKbvKUppo
軍艦が人間になって喋ったりしてるのおかしいなあ
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 04:47:20.66 ID:nLUhyvJI0
不知火
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/09/26(火) 07:35:46.85 ID:bktICHBPO
ほれ見ろエタった
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/09/26(火) 07:36:45.89 ID:bktICHBPO
今日は26日か
まだ2日か……
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 10:48:44.00 ID:MQW04Av1O
艦これssにありがちだけど提督に威厳がないまた他の兵隊居ないのかよって出てきても申し訳程度の憲兵とか他の将校とか兵隊いないのかってねどうやって運営してるんだって
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 12:35:14.23 ID:uNIb9/jCO
もし答えられるなら答えていただきたいんだけど胸糞END?
56 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 17:36:25.92 ID:82+Njq0OO
>>55
一応ラストは決まっているので、どう捉えるかは人それぞれだと思いますが大抵の人はハッピーエンドだと答えると思います。
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 18:30:06.29 ID:+r+2DOnDO
事の善悪も分かってないポンコツ艦どもが解体されるなら、まあハッピーエンドかもな
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 19:11:33.48 ID:9TXxL2/2O
誰にとってのハッピーエンドなのやら
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 19:12:44.79 ID:6mRFU7G3O
話始まる前から艦娘側にも提督側にもヘイト貯めすぎたな
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 19:29:35.68 ID:KFRWp3WQO
そこをどう書いていくか次第なんだからおとなしく待とうよ
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 19:39:59.48 ID:KCPVTqcc0
陸軍としては
>>60
の意見に賛成である
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 20:25:49.00 ID:uNIb9/jCO
楽しみ
63 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:38:22.53 ID:xaxBlYUk0
朝、俺は目を覚まして直ぐに執務室へと向かった。昨日艦娘達に見せた不甲斐ない自分を払拭するためにも、これ以上の失態は許されない。
たとえ彼女達が望む提督が俺でなくとも、時間が解決するように。
しかし当然、放置ではいけない。俺が踏み出せなければ一向に事態は解決しないのだ。
だから昨晩考えた。
提督「元提督……つまり女提督に会って話をする必要がある」
勿論それを直ぐに決行できるとは毛頭思っていない。これは当面の目標だ。先ずは執務に慣れなければならないし、円滑に進める為には彼女達の中から“秘書艦”を選ばなければならない。
軍学校では『比較的』好成績で卒業したが、あくまで実戦は違う。
「そう、秘書艦だ」
64 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:42:18.96 ID:xaxBlYUk0
1人、1人だけで良い。俺のことを信頼してくれそうな艦娘を先ず選ぶ。汚い話だが、多対1ではそもそも話にすらならない。話を聞いてもらえないのだ。
提督「だから彼女達同士の信頼関係を利用し、こちらの言葉を届ける……か」
言葉に出すとなんとも形容しがたい背徳感のようなものが込み上げてくるが、そんな事に頓着していてはこの先が厳しい。
では、以上を踏まえた上でこれから俺はどうすれば良いのか。
「初春型駆逐艦の4番艦、初霜。提督、失礼します」
「特型駆逐艦4番艦の深雪さまだよ! 司令官、お邪魔するぜ!」
提督「ああ、俺が新しくこの横須賀鎮守府に提督として着任する事になった者だ。宜しく頼む……ところで大井はどうした?」
そう、俺がやるべきは彼女達の中から秘書艦を選ぶ為に、まず艦娘全員に接触をしておく事だった。しかし、大井が居ない。
65 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:43:40.47 ID:xaxBlYUk0
初霜「すみません。大井さんは少々体調が優れない様子で……」
提督「なにっ!? それは本当か! 大井は大丈夫なのか?」
初霜「…………」
それは大変だ。着任初日だったとはいえ艦娘の体調に目を配っていなかった自分が情けない。
提督「はやく彼女に何かしてやらねば、なにか精の出るものを食わせる? いや、まずは体温の測定と身体を冷やさないことだ、それから後は……」
深雪「え、あの人なんか司令官とは会いたくないから行かないとか言ってなかったけ?」
初霜「ーーそれはっ!」
しまったという顔の初霜。
提督「……そう、なのか? 初霜」
初霜「…………」
66 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:52:10.27 ID:xaxBlYUk0
私……初霜は今、窮地に追い込まれているわ。
今朝方私と深雪ちゃん、それから大井さんの3人が新任の提督に呼び出しを受けた。理由は大体想像がつく。何せ私達3人は提督が来たというのに顔も見せなかったのだから。確実に怒られるでしょう。
と言っても私は顔出しする筈だった……いや、正しくいうならそれは全員がそうだ。
しかし大本営から連絡があって、なんと提督は遅刻してくるという。その時点で私達が彼を待つことの強制力は消えた。
でも私はたとえ提督が遅刻をしても、起きて待っているべきだと考えていた。しかし、その気持ちを話した時に止められたのだ。他の誰でもない、加賀さんと大井さんに。
彼女達はこう言った。
67 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:53:44.97 ID:xaxBlYUk0
『貴方のような子供は早く休んで明日に備えるべきだと。そうしないと最高のパフォーマンスが出来ないのだと。提督も困られるのだと』
理路整然と“それらしく”言ってきたのだ。勿論、本当にその意味もあるのかもしれないし、提督がどんな人物か見定めてからという、私を守る為の口実なのかもしれない。
しかし、私はその時気付いていた。
ーーこの人達は新しい提督を歓迎していない……と。
彼女達の目が、態度が、物腰がそう語っていたのだ。
そして今朝、提督に呼び出しを受けた大井さんは明らかにおかしかった。昨日より遥かに、彼に対して嫌悪を剥き出しにし、最早隠す気すらないのか、こう言ってのけたのだ。
「アイツには会いたくないから放っておいて」
あの冷えきった顔を前にしたら、命令無視はいけません。なんてとてもではないが言えなかった。しかし、彼女の言葉をそのまま提督に届ける訳にはいかない。
68 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:55:15.96 ID:xaxBlYUk0
艦娘は提督の命令を遵守する。これは当然のことで、もし歯向かうようなことがあればそれは最悪、“解体”さたっておかしくない。
脅威的な力を持つ艦娘が反旗を翻した時、それは下手をすれば人類にとって、深海棲艦以上にタチが悪いものとなるかも知れないと、彼らは考えるだろう。
つまり提督の人となりが分からない以上は、大井さんが解体される可能性は十分にあった。
だかれ私は提督にこう告げたのだ。
「彼女は少々体調を崩しているのです」と。
すると彼はすぐに彼女の心配をし始めた。だがそれはあくまで人手が足りないこの横須賀鎮守府において、仕事に支障が出るから。という理由であると考えることもできる。
加賀さんの言葉を借りるのなら、提督が本当に困るのは、大井さんが苦しむことではなく、自身の成果が下がるからだ。
69 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:57:29.34 ID:xaxBlYUk0
そんな風には思いたくはない。思いたくはないが、実は先ほど道を行く曙さんが愚痴をこぼしていたのを聞いた。
彼はどうやら昨日、潮さんに何やらエッチな事をしたらしいのだ。詳しくは知らないが、大井さんが荒れていたのも恐らくはそれが原因だろう。
そして、
深雪「え、あの人なんか司令官とは会いたくないから行かないとか言ってなかったけ?」
ーー終わった。
深雪ちゃんには話していなかった。彼女は知らない。提督が私達艦娘にとって、“悪い人”であるかもしれないということを。
提督「……そう、なのか? 初霜」
ーー怖い。
私はあろうことか提督に嘘を吐いたのだ。そしてそれがバレた。そして大井さんも守れない。これは罰を受けるか、最悪解体される。
70 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 20:59:03.56 ID:xaxBlYUk0
勿論深雪ちゃんは悪くない。私の思慮不足が招いた、ただの自業自得だ。
ああ、初霜はもう消えちゃうのね。
恐怖やら不甲斐なさやらが奥底から込み上げてきて、私の目尻を濡らした。
初霜「…………」
吃逆(きつぎゃく)を起こすように嗚咽が漏れそうになり、言葉が紡げない。表情筋が命令に背き、悔恨に咽び泣こうとする。
初霜「あぁ………ぁ…………ぁ…」
唇は何度も言葉を紡ごうとしては、舌先を湿らせるだけにとどまっていた。
しかし当然だが私がいつまでも返答しないでいられる程、世界は甘くはなかった。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 21:00:35.46 ID:+r+2DOnDO
こんなにひねくれた艦娘ばかりだと本当に困るな
こいつらが「あの提督も認めてやってもいいかな?」となる辺りには
提督が深海堕ちしてそう
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/09/26(火) 21:01:02.51 ID:M6vc15PXO
深海の方がええんでないか
73 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 21:01:56.76 ID:xaxBlYUk0
提督「教えてくれ、初霜」
ーーもう、おわり。
初霜「…そぅ……です……ひぃっぐ! ………もうしわ…け、ございま……せん…ぁ……でし、た……ぅぁ」
ーーさようなら。
彼女(女提督)の今後も知れぬまま、姉妹達にも再会できずに、私は解体されてしまうんだわ。
ごめんね皆。私はもう、皆を守れない。
74 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 21:03:54.64 ID:xaxBlYUk0
初霜「提督、私は解体でしょう……
提督『良かったあああぁぁぁ〜〜〜〜!!』
初霜「……………………………………………………………………………………………………………………へ?」
瞬間、訳が分からなくなる。
大井さんは提督の命令を故意に無視し、私は提督に嘘を吐いた。それだというのに、『良かった? 』ですって?
いったいどこをどうしたら、そんな言葉が出てくるのよ……。
どうしてそんな、嬉しそうに……笑って…?
初霜「…………ぁ」
そこまで考えて私は気付いた。
75 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 21:05:04.42 ID:xaxBlYUk0
はぁー、と胸を撫で下ろす提督。
初霜「提督、どうしてそんなに喜んでいるのですか?」
この人は、もしかしたら……
提督「ーーん? 何言ってるんだ? 大井が風邪ひいてなかったんだから嬉しいに決まってるじゃないか。大体艦娘ってのは風邪をひきにくいんだ。もし本当に風邪をひいてたら結構重かったりするんだぞ?」
初霜「いえ、そうではなく……大井さんは命令を無視しました。そして、私は提督に嘘の報告をしたんですよ? それで何のお咎めもないんですか? 解体はされないんですか?」
それは訴えであった。
心にあった不安も、そして“今しがた湧いた”自分自身への怒りも、私は全てを吐いた。
提督「……え、お咎め? あ、いや特にないな。俺がまだ信頼されてないのは俺自身に問題があるし、何より君達を解体なんて絶対しないから」
初霜「ーーーー!!」
76 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 21:06:38.29 ID:xaxBlYUk0
提督「あ、“そんなこと”より深雪。一応聞いておくけど、本当に大井は大丈夫だったのか?」
ーーそんな、こと?……そんなことって、はは、ぁ、あうぐぅぅ……
深雪「……お、おぅ。ちょっと変だったけど別に体調が悪い風には見えなかったぜ。み、深雪様が保証するよ!」
提督「そうか、なら良かったよ。それでまあ、お前らを今日呼んだ理由についてなんだが……
初霜「でいどぐぅぅっ!、うだがっでごめん゛なさぃ゛ぃぃぃぃぃ!!」
提督「ーーーーっ!?」
77 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 21:08:34.26 ID:xaxBlYUk0
突撃。
いきなりの強襲に “俺” は後ろに倒れそうになる。それもそのはず、初霜がよく分からない事を聞いてきたから、当たり前に答えた。それだけ。
だというのに急に初霜が泣き出したかと思ったら、今度は俺に抱きついてきたのだ。
提督「え、え? これどういうこと?」
俺は深雪に視線を送る。
深雪「え、いやちょっと流石の深雪様も分からねぇわ……」
提督「……だよな」
深雪「……まあでも深雪様も司令官が優しい人だってのは、分かったよ。ごめんな初霜」
提督「?????」
よく分からないが、初霜の頭を撫でながら、この泣き声でまた誤解されないかが若干心配になった俺であった。
78 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 21:09:45.59 ID:xaxBlYUk0
離席します。
文章ですが、この地の文の分量は読みやすさ的にはどうでしょうか? 読みにくければ少し減らしたいと思います。
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 21:23:29.97 ID:+r+2DOnDO
文章は好きにやればいいと思うが
最近目立つようになった改行が多いと出るエラーは解消されたんかな?
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 21:30:45.91 ID:PSxVAGshO
個人的にこの文量は読みやすいしいい感じ
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 21:49:18.61 ID:KCPVTqcc0
読みやすいし問題ないと思いますよ
あと初霜ちゃんが可愛い
82 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 22:14:00.13 ID:xaxBlYUk0
レスありがとうございます。
ではこのままいきたいと思います。
83 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 22:15:06.59 ID:xaxBlYUk0
提督「で、お前らを今日ここに呼んだ理由なんだが……」
やっと泣き止んで離れてくれた初霜。何故かは分からないが、さっきまでの固まった表情が嘘のように柔らかなモノになっている。それを見る限りは、取り敢えず不味い事はしていなかったようだ。良かった。
深雪「なんだよ司令官」
提督「いや、君達10人の中から秘書艦を選ぼうと思ってたんだが……」
初霜「ひ、秘書艦!?」
急にピンと筋をはった初霜に若干の違和感を感じるが、どうしてしまったのだろう? 緊張させてしまったのだろうか?
84 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 22:20:31.03 ID:xaxBlYUk0
深雪「思ってた、ってどういうこと?」
提督「いや、選ぶにあたって取り敢えずは横須賀艦娘10人全員と、顔合わせしておきたかったんだが……」
俺がそう零した瞬間、初霜がハッとなったように挙手をする。
初霜「ーーっ! 大井さんですね!? 今すぐ連れてきます!」
提督「え、ええ? おいちょっと待てって!」
急に飛び出そうとした初霜をすんでのところで引き留める。
初霜「離してください。……大井さんも加賀さんも、それから他の方々も全然分かっていないんですよ。提督が優しい人だってこと! だから私が一言いって来ます!」
深雪「ま、まあ確かにそれは一理あるよーな……?」
提督「…………」
85 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 22:29:49.55 ID:xaxBlYUk0
いつ初霜の中で俺が優しい提督って定義付けられたんだろう……。
疑問は山積みだが、この初霜の行動……一見してみれば当初俺が考えていた目的と一致するじゃないか。
更に言えばどういう訳か、初霜は秘書艦にならなくても信頼関係が成り立っている……ように見える。
ーーいや、でも……こんなやり方って……
提督「待ってくれ初霜。そんな風に誰かの口で言うだけじゃ、駄目だ。やっぱり俺が自分でなんとかするよ」
初霜「え……でもっ!」
提督「大丈夫だから。心配してくれてありがとう」
と言いつつ初霜の頭を優しく撫でてやる。
さっき分かったが、どうやら初霜は頭を撫でられるのが結構好きらしい。
86 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 22:30:51.45 ID:xaxBlYUk0
初霜「あ、ああありがとうございますぅ……」
ーーなんでお前がお礼言ってんだよ……
深雪「でもそれじゃあ結局大井さんはどうすんだ?」
提督「そうだな。やっぱり俺から行くしかないな」
死なないよな? 俺。
取り敢えず秘書艦を誰にするか決めるが、大井は結構難儀しそうだから、会う前に決めておくか?
呼び出しを無視って流石に嫌われすぎだしな……。
87 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 22:34:57.44 ID:xaxBlYUk0
秘書艦にすると提督が決めた艦娘を安価でお願いします。1人につき1人までです。多かった艦娘を採用します。勿論以下の11人の中からお願いします。
初霜
深雪
加賀
赤城
大井
大鯨
曙
利根
阿武隈
大和
潮
よろしくお願いします。
88 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/26(火) 22:35:51.60 ID:xaxBlYUk0
>>84
10人→11人です。ミスです。
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/26(火) 22:47:00.21 ID:pwwpk7vp0
赤城
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 22:48:42.24 ID:hM7fjKZ+o
今のところマシなのは赤城、初霜、深雪あたりか?
初霜で
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 22:51:01.23 ID:KCPVTqcc0
初霜
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 23:01:43.30 ID:dWXfV+omo
はつしもふもふ
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 23:22:55.91 ID:6ITppmYl0
初霜
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 23:33:18.26 ID:lAvpsoefo
赤城
仕事と私情が分離してると期待したい
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 00:42:05.91 ID:EgvgER32o
赤城さん
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 08:28:34.15 ID:i9jljBlSo
初霜
97 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 08:37:05.53 ID:J43K1xms0
レスありがとうございます。
では初霜で。
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 08:49:05.72 ID:jlnO8euU0
取り巻き艦が提督をチヤホヤするSSしかないからたまにはこういうのも良いぞ
自分としては絶頂の絶望に追い込まれるまで提督はしごかれた方がいいと思う
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 09:15:58.89 ID:OPajHjdjo
個人的に絶望に追い込まれるべきは艦娘のほうだと思うけど
安価は赤城
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 09:34:05.83 ID:JkbNO1dI0
本当に真面目で善良な提督が艦娘の理不尽な言動とかぶつけられると理由があってもムカつく
絶望というか艦娘らも痛い目見て欲しい気もある
それにあんまりギスギス期が長すぎるのも飽きてだれる
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 09:40:44.81 ID:p0KX3uNe0
初日遅刻に女湯覗いて初霜深雪以外の艦娘から見たら真面目で善良要素今のところ皆無だからな
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 09:43:52.39 ID:p98Nf5r6O
遅刻ならまだしも覗きはやり過ぎ感
善良どころか無能に近い
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 10:04:57.07 ID:aqvx2jRG0
遅刻の理由伝えなかった大本営が悪い
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 12:08:38.26 ID:4POzqU/SO
>>103
大本営がそこまでする道理はない
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 12:12:17.74 ID:214XQfVDO
いずれ勘違いには気づいて善良な提督もそれを許すんだろうが
許されても上官に反抗的だったり殴った事実は「なかったこと」にはできないからな
どう落とし前つけるかが見所だな
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 12:41:55.10 ID:/2JgeJLY0
痴漢冤罪ってこんな感じなのかなって。実際にやってなくてもその人たちの主観でしか判断されなかったり
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/09/27(水) 12:42:28.57 ID:AolTty+fO
一発は一発だ
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 15:26:00.14 ID:2xznKiCQO
一応初霜みたいな理解者がいるからまだ良かったな
むしろカタルシス的に自殺寸前まで提督を追い込むべき(ゲス顔)
109 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 17:50:06.49 ID:rTcv8IfOO
当初、俺は誰かを秘書艦にすることによって、その艦娘とある程度信頼関係を気付けたら良いなと思っていた。
人というのはどうしてもソリが合わない相手、という訳で無ければ、大抵は同じ時間を共有し、共に協力し合うことで分かり合える。艦娘だって人だ。当然その理論が当てはまる……少なくとも俺はそう信じている。
初霜「提督! 何かあれば直ぐに“秘書艦”である、この初霜にお申し付け下さいね!」
しかしなんとも、初霜は献身的に働こうとしてくれるな。
おそらく根が元々真面目で、先程の謎のやり取りから一応は俺の事を信頼してくれたのだろう。
提督「……あ、ああ。これから宜しく頼む」
110 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 17:51:30.27 ID:rTcv8IfOO
そう、俺は初霜を秘書艦に選んだ。理由としてはさっき言ったように根が真面目なことと、俺への敵意がないこと。さらに言えば話を聞いたところ、彼女は俺が潮に何かしてしまった事を分かった上で、俺を提督だと認めてくれているらしい。
加賀達はまだこんな子達相手に、“そんな話”をするのは野暮だと言っていた。だからてっきり初霜は潮の件を知らないものだと思っていたので、これには驚いた。
と、そんな理由で選んだは良いものの、周囲の反応はどうだろうか。深雪は「お? 別に良いんじゃないか?」とか言ってたけど。正直加賀達には何か言われてもおかしくないよな。なにせ初霜はまだ幼いし、なにより秘書艦としての経験が皆無だし。
はぁーと溜息を吐く俺に初霜が「肩をお揉みしましょうか?」と言ってきたが、断っておく。
111 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 17:53:03.10 ID:rTcv8IfOO
提督「おまえら、今日はもう戻って良いぞ。初霜、お前が秘書艦だという事は明日公表する。それにまだ俺も横須賀については昨日の夜からの今日で、正確な指示を出すには至らない。今日はまだ休みだ。それを一応伝えておいてくれ」
深雪「ほーい」
初霜「分かりました……ですが、提督は資料を作成したりと執務があるのでは? 私に何か手伝えることは無いでしょうか?」
提督「うーん、そうだな……」
ここまであちらから歩み寄ろうとしてくれているのだ。こういう時は何か任せた方が、相手は嬉しかったりする。
提督「じゃあ、“これ”を頼めるか? 深雪も出来れば手伝ってやってくれ」
もしかしたら、役に立つかも知れないしな。
初霜「承知しました!」
深雪「おっけー、深雪様に任せときな!」
112 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 17:56:34.55 ID:rTcv8IfOO
**********************
この横須賀鎮守府は広い。一ヶ月ほど前までは“彼女(女提督)”の指揮下の元、実に200を超える艦娘が居た。その為部屋の数もまた膨大であり、その中で私こと “曙” と潮の部屋は隣であった。
提督不在から一ヶ月間、大本営は次々に横須賀艦娘の異動を指示してきた。
それだけ彼女(女提督)の復帰が難しいと判断されたこと。そして元々、提督になり得る人材というのは稀有であるらしい。つまり何が言いたいかと言えば、この横須賀鎮守府は提督を添える余裕が無いために廃棄される予定であった、ということだ。
そこに“あいつ”が来た。普通なら歓迎するのが当然だろう。でも殆どの艦娘が受け入れられなかった。
まだ1ヶ月だ。彼女(女提督)はきっと私達の元に戻ってくると。その想いが心に張り付いて中々拭えないでいたのだ。
引っ込み思案な潮も彼女(女提督)には心を開いていたし、私だけじゃ与えられなかった幸せを潮は感じていたんだと思う。
113 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 17:59:59.64 ID:rTcv8IfOO
しかし、かくいう私はと言えばそれ程まで彼女(女提督)に固執している訳ではなかった。
誤解しないで欲しいのだけれど、勿論信頼していなかった訳じゃない。ただ学校の教育機関に例えるなら、私にとってあの人は、そういえば先生良かったな、というぐらいの感覚だ。
だから彼女の身体に関しては気になるが、別段拒絶する意思はなく、新しい提督が“普通”の人であれば、それで良かった。
潮を守れれば、それで良かった。
曙「……なのにっ! あのクソ提督!!」
初めて会った時、ちゃんと迎え入れて、挨拶をしようと思った。そしたら遅れてくるものだから、「シャキッとしなさいよ」と声を掛けるために、横須賀鎮守府の資料を持って渡しに行ってあげようとした。
そしていざ執務室の扉の前に立った時、部屋の中から加賀さんの叱咤の声が聞こえてきた。
114 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 18:07:31.00 ID:rTcv8IfOO
>>113
そういえば、良い先生だったな
です。ミスです。
115 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 23:07:24.73 ID:GbbDXq050
提督が1人でいると思っていた私は思わず聞き耳を立ててしまったのだ。
中の様子は……提督が加賀さんに遅刻を叱られて、たじたじといったところだろうか。
元々遅刻についてはしっかりして欲しいと思っていたし、それは良いのだが、少々言い過ぎというか……。
よしっ、ここはこの私が一言いってやるか。
落ち着け、落ち着くのよ私。
執務室の扉を開け、中へと入る。
ーーーー。
116 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 23:15:02.86 ID:GbbDXq050
彼は優しそうな顔をしていた。歳はまだ20代半ばぐらいだろうか、容姿は中々に整っていて軍服越しにもその肉体が鍛えられたものであることがありありと伝わってくる。
赤城「何か理由があったのではないでしょうか?」
提督「ああ、まあ一応……」
提督は私に気付いて、その時初めて彼と目が合った。
曙「ふんっ! どうだか」
ーーあ、あれ?
私は内心焦った。何故か彼を目の前にして、思ってもみない言動が口をついて出たのだ。
深層心理ではなんとやら? いや違う。これは……。
117 :
◆IJfM0QLMGnst
[saga]:2017/09/27(水) 23:20:58.77 ID:GbbDXq050
曙「ほら“クソ”提督、これ読んどきなさいよ」
挙げ句の果てにはクソ呼ばわり……初対面の、 それも上官に対してこの態度はないでしょ、私。
……しかも勢い余って折角善意で持ってきた資料を提督の机の上目掛けて放ってしまった。
あまりにも酷い、ファーストコンタクト。
“恥ずかしさ”のあまり、居たたまれなくなった私は、
曙「それじゃあ、私ももう行くから」
出来るだけそれを顔に出さないように、急いで執務室を飛び出した。出る時に力のコントロールが上手くいかず、少々扉をきつく閉めてしまった気がした。
……しかし冷静に見えて、全く冷静でなかった私はそんな事御構い無しに、直ぐに自室に向かい1人で反省会を行なった。
182.57 KB
Speed:0.2
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)