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志希「新薬! 『ツンデレ二ナール(ツンデレになる)』が出来たよ!」
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1 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:13:10.65 ID:hjH6/lnF0
だいたい10作目くらいになる志希博士の薬シリーズです。今作は飲んだアイドルが「ツンデレ」になる薬です。
もうネタ切れだもうネタ切れだと毎回最終回のつもりで書いてますが、なかなか最終回にはなりません。続いてます。これからもそんな感じで続いていきます。温かい目で見守ってください。
薬シリーズの過去作品はPixiv【トンビ(柚P)】で検索すれば出てくるはずなので、興味を持ってくれた方はぜひ読んでみてください。薬シリーズ以外の作品もあります。ちなみに柚の話もあります。柚の話を読んでください。柚は可愛いです。
喜多見柚ちゃんをぜひごひいきによろしくお願いします。
では、始めます。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1506006790
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/22(金) 00:14:09.49 ID:hjH6/lnF0
(事務所・志希ラボ)
ボンッ! ジュンジュワー!
志希「あ、失敗したー」
P「なにぃ。注文していた『ラブラブニナール(ラブラブになる)』は出来なかったのか」
志希「んー……別の薬になっちゃった」
志希「その名も 『ツンデレニナール(ツンデレになる)』だよ〜♪」
P「優しさとは何の関係もなさそうな薬だということはさておき、聞いておこう。どんな薬なんだ」
志希「飲んだ人がツンデレになる薬♪」
P「相変わらずそのまんまだな」
志希「んふふ〜♪ でもね、キミが考えてるようなツンデレとはちょーっとテイストが違うと思うんだよねぇ♪」
P「そうなのか?」
志希「ベースは『ラブラブニナール』だからね。それが多分に影響しております♪」
志希「百聞は一見にしかず。とりあえず愉快な薬だから使ってみてほしいなー♪」
P「そういうことなら使ってみよう。任せておきたまえ志希博士」
志希「じゃ、今回もよろしく〜♪」
3 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:15:07.94 ID:hjH6/lnF0
ケース1. 神崎奈緒
(事務所)
P「というわけで、このツンデレニナールができたわけだ」
奈緒「ふーん。相変わらず志希は変なもん作るなー」
P「そうだな。ところで奈緒。この薬を飲んでほしいんだ」
奈緒「……は? なんであたしがそんなもん飲まなきゃならないんだよ?」
P「ダメなのか?」
奈緒「当たり前だ。ばか」
P「ツンデレになれるぞ」
奈緒「なりたくねぇよ」
P「どうしても?」
奈緒「どうしても」
P「なんとしても?」
奈緒「なんとしても」
P「何があろうとも?」
奈緒「ず、ずいぶん粘るな……」
4 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:15:58.18 ID:hjH6/lnF0
P「飲んでください」
奈緒「いやいや、飲まないってのっ!」
P「頼む。奈緒。可愛い。奈緒」
奈緒「か、可愛いとか関係ないだろっ!」
P「可愛い!」
奈緒「だーかーらー! もう薬と違う話になってんじゃねぇかよっ!」
P「……」
奈緒「き、急にそんな悲しそうな顔になるなよ」
P「……」
奈緒「いや。そんな『捨てられた犬』みたいな表情になっても騙されないからな」
奈緒「ホントだからなっ!」
5 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:16:39.82 ID:hjH6/lnF0
(少しして)
奈緒「ったく……今回だけだからな」
P「ありがとう奈緒」
奈緒「……はぁ。ていうか、こんな薬効果ないと思うぞ」
P「そうなのか?」
奈緒「ツンデレってあれだろ。本当は好きなのに『あんたなんて嫌いなんだから!』って態度を取っちゃうようなやつだろ」
P「それそれ」
奈緒「じゃあ、あたしには関係ないな。別にプロデューサーさんのことなんか好きじゃないし、デレたりしないもんなー」
P「ほーう」
奈緒「……なんだよその反応は」
P「いや。別に」
奈緒「なんか気になるな」
P「まあまあ。とにかく飲んでみたまえ」
奈緒「……いいけどその代わり、プロデューサーさん。あとで何かおごってくれよな」
P「OK」
ぐびぐび……ぷぅ
ボンッ!
奈緒「……」
P「(さて、元からツンデレの奈緒はどんな変化を遂げるのかな)」
6 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:18:11.77 ID:hjH6/lnF0
(少しして)
奈緒「……」
P「……」
奈緒「やっぱ何も変わんないな」
P「身体のどっかがおかしいとかない?」
奈緒「ああ。普通だよ」
P「なんだ」(がっかり)
奈緒「露骨にガッカリするじゃねーよ!」
P「ぶぅー!」
奈緒「ちくしょう。人がせっかく飲んでやったってのに……もうアンタなんて嫌いだっ!」(ぷいっ)
P「ごめんよ。奈緒」
奈緒「うるさい。嫌いだ」
P「奈緒〜っ」
奈緒「ふんっ」
7 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:19:09.87 ID:hjH6/lnF0
(少しして)
P「ほら、奈緒。お茶淹れたぞ。お茶菓子もあるぞ」
コトリ……
奈緒「……ふんっ」
P「機嫌直しておくれよ」
奈緒「……」
P「(駄目だ。しばらくそっとしとくか)」
P「ふぅ……俺もお茶をいただこう」
奈緒「……」
8 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:20:12.21 ID:hjH6/lnF0
ズズズ……
P「……美味しいなぁ」
奈緒「……」
スッ……スタスタ……
ストン……
P「……」
奈緒「……なんだよ。ジロジロ見んなよ」
P「奈緒。なんで俺の隣に座ったの?」
奈緒「うるさい。あたしはまだ怒ってんだからな」
P「あ、うん」
奈緒「だから放っておくなよ」
P「うん?」
奈緒「だからー、あたしはまだ怒ってるんだから、ちゃんと機嫌を取れよって」
P「……」
奈緒「まったく。プロデューサーさんは」
9 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:21:00.93 ID:hjH6/lnF0
P「奈緒。ごめん」
奈緒「嫌だ。許さない」
P「どうしたら許してくれるんだ」
奈緒「それくらい自分で考えろよっ!」
P「ハグしたら許してくれるかな?」
奈緒「……」
奈緒「……あ、あたしが許すかどうかはわからないけど。とりあえずやってみたらいいんじゃないか?」
P「でも、もっと怒らせちゃうかもしれないし。やめとこうかな」
奈緒「最初から諦めんなよ。やれよ!」
P「はい」
奈緒「まったく……そーゆうとこが嫌いなんだよな」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/22(金) 00:21:04.47 ID:o6gtiiGOo
基本的に作者の分身としてのPが登場するSSには興味がない。
11 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:21:47.77 ID:hjH6/lnF0
P「奈緒。こっち向いて」
奈緒「うん」
はぐっ……むぎゅー……
奈緒「……」
P「……機嫌は直りそう?」
奈緒「まだわかんない」
P「それは困った」
奈緒「も、もうちょっとギューってしてくれたら変わるかも……」
P「ほほう。では試してみよう」
むぎゅー……
奈緒「……」
P「奈緒。なんか顔赤くない?」
奈緒「気のせいだろ」
P「ふむ。そうか」
奈緒「……♪」
12 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:22:16.53 ID:hjH6/lnF0
むぎゅー……
P「奈緒の身体は温かいなー」
奈緒「セクハラだろ。それ」
さわさわ……なでなで……
P「奈緒の髪の毛は柔らかいなー」
奈緒「勝手に撫でんな。おい」
P「じゃあ、触っていい?」
奈緒「……」
奈緒「……そんなに触りたいなら特別だぞ。今日だけだかんな」
P「わーい」
13 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:22:42.58 ID:hjH6/lnF0
わしゃわしゃわしゃ……
奈緒「あー……もー……ボサボサになるからわしゃわしゃすんじゃねえよ……」
P「つい」
奈緒「ホント。嫌い。プロデューサーさんなんか大っ嫌いだ……♪」
むぎゅー……すりすり……
P「その割には幸せそうだよね」
奈緒「うっさい。うっさい。ばーか。黙って抱きしめてろ」
P「はいはい。お嬢様」
奈緒「……へへ♪」
すりすり……
P「(めっちゃいい匂いする)」
14 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:23:18.29 ID:hjH6/lnF0
(少しして)
奈緒「……」
むぎゅー……
P「……」
P「奈緒。そろそろ許してもらえないかな」
奈緒「……やだ。許さない」
P「こんなに一生懸命抱きしめてるのに。やっぱりハグは無駄なのか」
奈緒「む、無駄じゃねえよっ」
奈緒「あ、あのさ。もうちょっとだけしてくれたら……その、許すかも」
奈緒「……だからまだハグしててくれよ」
P「OK」
ぎゅっ……
奈緒「……♪」
15 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:24:10.94 ID:hjH6/lnF0
P「ハグは奈緒の怒りを鎮めるのに効果的なんだな」
奈緒「はぁ!? 勘違いすんなよなっ! いつもこんなことして欲しいわけじゃないんだからなっ」
むぎゅー……
P「今日は気まぐれ?」
奈緒「そ、そうだよ。別に……毎日して欲しいとかじゃねえし」
奈緒「……今日だけでいいんだよ」
奈緒「……」(シュン)
P「……」
16 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:24:37.26 ID:hjH6/lnF0
P「奈緒さえよかったらさ。明日またハグさせてくれない?」
奈緒「は、はぁ!? いま言ったこと聞いてなかったのかよ!?」
P「聞いてた。でも、奈緒が気分じゃなくても俺が毎日ハグしたいんだ」
奈緒「……」
奈緒「ふ、ふーん。あっそ」
ソワソワ……
奈緒「まあ……プロデューサーさんがどうしてもって言うなら……可哀想だからハグさせてやってもいいけど」
P「ありがとう。奈緒」
むぎゅー……
奈緒「わっ……」
奈緒「……♪」
17 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:25:19.55 ID:hjH6/lnF0
P「もう許してくれたか?」
奈緒「……」
奈緒「まだ。許してない」
P「ケチ」
奈緒「それ許される側の態度じゃないだろっ!」
P「本当はもう許してくれてるくせに」
奈緒「そそそ、そんなわけないだろっ!」
P「えー」
奈緒「ホンットにもうっ!! プロデューサーさんなんて嫌いだっ!」
P「俺は好きだぞ」
奈緒「なっ!?」
P「好きだぞ」
奈緒「……」
奈緒「……くそっ……真顔で言うなよな……ばか///」
ぎゅっ……
奈緒「あたしは……大っ嫌いだっ///」
ケース1. 神崎奈緒 end
18 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:26:56.62 ID:hjH6/lnF0
P「志希博士。志希博士。あの薬は一体どういうものなんだい?」
志希「おや? 早速使ってみたの?」
P「すごかった。もうツン要素が気にならないくらいデレデレだった。最高だ」
志希「にゃはは♪ 最初に言ったけどベースは『ラブラブニナール(ラブラブになる)』だからね〜。『LOVE』を爆発させる効能があるのさ♪」
P「ほう」
志希「ただ、失敗作だけあって、薬には副作用があるわけ」
志希「それが『素直になれなくなる』成分であって、『私は絶対デレないんだから!』って自分の感情を否定する働きがあるんだよ」
志希「で、結果的に『ツン』な態度がでちゃうの♪」
P「なるほど。本来はデレデレになるだけだったんだな」
志希「ツン要素を消せればよかったんだけどねぇ」
P「いいや。問題ない。むしろスパイスが効いてていい。『寿司のわさび』のような良さがあるよ」
志希「気に入ってもらえたら何より〜♪」
P「最高だよ。次行ってくるな」
志希「オッケー♪」
19 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/09/22(金) 00:28:35.35 ID:hjH6/lnF0
休憩します
次は美嘉で書く予定です
柚を貼っておくので癒されてください
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