提督「安価で艦娘の相談に乗る」

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80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 19:32:34.19 ID:imiPqs9c0
もっと個性が欲しいけどどうしたらいいかわからない
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 20:15:48.19 ID:F1DLN6PM0
三日月「お疲れ様です。司令官」

提督「おう」

三日月「……ほんとに疲れてます? なんか顔色が優れませんが」

提督「ああ。すまん。この鎮守府のやつらはどうも個性が強すぎてな」

三日月「個性……」

提督「そこへいくと三日月は癒されるなあ。砂漠で輝くオアシスのようだ」

三日月「……」

提督「……? どうしたんだ?」

三日月「司令官。悩みというのはそれです」

提督「え?」

三日月「私、もっと個性がほしいけどどうしたらいいかわからないんです」

提督「頼むからお前はそのままでいてくれよ……」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 20:16:53.38 ID:F1DLN6PM0
提督「なんだよ。自分を変えたいのか?」

三日月「そ、そういうわけではないんですが……。うちも大所帯になってきましたし、皆さんとても個性的ですし。このままでは埋もれてしまうんじゃないかって……」

提督「なんで軍人が個性で悩んでんだよ。アイドルかよ……」

三日月「そろそろ私もキャラの獲得に手をつけたほうがいいのかなって」

提督「……わかったよ。そうだな。まず三日月はどんな風になりたいんだ?」

三日月「そうですね……。まず、可愛くて、かっこよくて、野性味にあふれているような」

提督「つまり?」

三日月「そう! アルパカです!」

提督「だと思ったよ! お前らのアルパカに対する信頼は一体何なんだよ!」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 20:18:00.87 ID:F1DLN6PM0
三日月「どうでしょうか司令官」

提督「なんでアルパカなんだよ……。そのワード鎮守府で流行ってんのかよ」

三日月「……ごめんなさい。困らせてしまいましたね。困りますよね。こんなこといわれても」

提督「……そうだな。困ってるよ」

三日月「……! やっぱり」

提督「だってお前はもう充分個性的だしな」

三日月「……え?」

提督「ほら三日月は真面目で素直で健気だし。あとは誰にも負けない頑張り屋さんだろ? ほら、いっぱい個性あるじゃないか。どんだけ手をつけてんだって話だよ。千手観音か」

三日月「……そうでしょうか?」

提督「ああ。三日月はそのままでも充分魅力的に映るよ。少なくとも俺にはな」

三日月「司令官……」

提督「足るを知れってことだ。あれこれ欲しがるんじゃねえ。今もってるものを磨けばいい。捨てる神あれば拾う神もある。いつか三日月の魅力が広まるときもくるさ」

三日月「……はい!」

提督「よし。いい顔になったな。何かほかにいっとくことあるか?」

三日月「うーん……あ!」

提督「なんだ?」

三日月「先ほどの千手観音かって突っ込みはどうかと思います!」

提督「そこは別に拾わなくていい」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 20:20:48.85 ID:F1DLN6PM0
ご飯炊けたから食ってくるわ。ちょい休憩
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 21:10:37.65 ID:F1DLN6PM0
提督「吾唯足るを知る」

↓1 艦娘

↓3 相談内容

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 21:11:18.89 ID:qYTMKas7o
名取
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 21:11:54.49 ID:gy6S5EzUo
kskst
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 21:11:57.26 ID:FoYNgGtrO
ksk
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 21:11:59.63 ID:gH0BBWy0o
ネズミに弱い
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 22:12:20.08 ID:F1DLN6PM0
名取「こ、こんにちは提督」

提督「おう」

名取「……提督に相談があります」

提督「絶賛募集中だ。言ってくれ」

名取「本当は提督にご相談することではないのかもしれませんが……。かまいませんか?」

提督「大丈夫だ。今日はそんな相談ばっかりだ。で、なんだ?」

名取「私……。ね、ネズミに弱いんです」

提督「ネズミに? 名取が?」

名取「はい」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 22:15:25.26 ID:F1DLN6PM0
提督「なんでネズミ?」

名取「……強いんです。ネズミ」

提督「強い……? まあ、強いわなあ」

名取「夜になったら、一斉に襲い掛かってくるんです」

提督「そうなの!? この鎮守府で?」

名取「え? ええ、はい。や、夜戦だけは得意なんですけど、相手もなかなか手ごわくて」

提督「やべえじゃねえか。早く駆除しないと」

名取「え!? なんてこというんですか! 駆除しちゃいけませんよ!」

提督「いけないの!?」

名取(何を考えてるんだろう? 私が鼠輸送部隊に勝てないからって解体しようとするなんて……)

提督(なんでネズミに襲われてるのにかばうんだろう……)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 22:20:30.88 ID:F1DLN6PM0
提督「わかった。駆除しないよ。名取は優しいな」

名取「あ、当たり前です」

提督「……で、夜に襲われるって齧られたりすんの?」

名取「はい?」

提督「え?」

名取「いや、さすがにそこまで野生的な子はいませんが……」

提督「野生的じゃねえのかよ。野生の本能どこに捨ててきたんだよ」

名取「でも、たまに殴られたりとかは、しますけど」

提督「殴ってくんの!? ネズミが!?」

名取「え、ええ。たまにですけど」

提督「そのネズミ絶対戦法間違えてるよ……。なんで牙を隠すんだよ」

名取「で、でもそういう時は、こっちも距離をとって砲撃しちゃいます」

提督「砲撃しちゃうの!? なんであっち竹やりなのにB-29で反撃するような真似するんだよ!?」

名取「え? だってそれが戦いですし……」

提督「やめてくれよ……。本当は戦いは好きじゃないって言ってたお前はどこいっちまったんだ……」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:23:20.92 ID:YbzwI4rVo
アンジャッシュかな
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 22:23:51.05 ID:F1DLN6PM0
提督「……わかった。ネズミについては対策をよく考えておく。下手すりゃ鎮守府がなくなるからな」

名取「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。本当は自分で乗り越えるべき問題なのに……」

提督「いや、これは俺の問題だよ。気がついてやれなくてすまなかった」

名取「……提督はさすがですね。いつも私たち艦娘のことを考えてくれています」

提督「まあ、備蓄している食糧とか食べられたら困るしな」

名取「あはは……。でもつまみ食いくらいは許してあげてくださいね?」

提督「いやいやいや! なんでだよ! 許さねえよ!」

名取「え? で、でもみんなやってますよ? わ、私もたまに分けてあげたりしますし」

提督「……え?」

名取「はい?」

提督「餌、あげてんの?」

名取「えさ? ……まあ、はい」

提督「それやめたら解決するんじゃないか?」

名取「……?」

提督「……?」

名取(何言ってるんだろうこの人)

提督(何言ってるんだこいつ)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 22:26:12.76 ID:F1DLN6PM0
提督「鼠は恐ろしい生き物だ。病原菌も撒くし、食料も奪われる。備蓄ができなければ、繁栄もできないからな」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:26:16.99 ID:imiPqs9c0
秋津洲
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:30:50.12 ID:ymxxSSUt0
ポケGOでスイクンが全然捕まらない
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:30:53.25 ID:LeMldee6o
もっと強くなりたい
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 23:26:00.27 ID:F1DLN6PM0
秋津洲「こんにちは、提督」

提督「おう」

秋津洲「……」

提督「何だ。テンション低いな」

秋津洲「提督、あたしは自分の力に限界を感じているかもです」

提督「どうした。急に少年漫画の主人公みたいなこと言い出して」

秋津洲「提督。あたしはもっと……」

提督「……」

秋津洲「もっと強くなりたい、かも」

提督「……あー」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 23:26:48.33 ID:F1DLN6PM0
提督「強くなりたいのか? なんで」

秋津洲「何故力を求めるかとおっしゃるかもですね?」

提督「そうだけど、めんどくせえなこのテンション」

秋津洲「知れたことかも! すべてを守る力が欲しいかも!」

提督「あー、そうだね。俺も守って欲しいわ」

秋津洲「でも今のあたしにはあまりにも力が足りないかも。はっきりいってこの鎮守府内でも最弱かも」

提督「そうだね。イ級にも負けるもんね。たまに」

秋津洲「だから老師! あたしをもっと強くして欲しいかも!」

提督「……どれくらい?」

秋津洲「せめて提督を守れるだけの力はほしいかも! 具体的に言うとレ級に勝てるくらい!」

提督「ちょっとときめいたけど無理だよ!」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 23:28:11.85 ID:F1DLN6PM0
提督「うーん。少し聞きたいけど、本気で悩んでんの?」

秋津洲「……割とそうかも。誰でも倒せるイ級すら倒せなくてたまにへこむかも」

提督「秋津洲、めちゃめちゃ弱いもんなあ」

秋津洲「うぅ……。そんなはっきりいわないでほしいかも。だから強くなろうとしてるのに」

提督「そうだな。はっきり言うわ。無理だ」

秋津洲「……え?」

提督「戦艦みたいに強くなりたいってのは無理だ。いや、駆逐艦ですら無理だ。ゴリラが空を飛べないようにな」

秋津洲「て、提督は意地悪かも……。もうちょっと言い方ってもんがあると思うかも」

提督「そんなお前が強くなりたいって言うんだもんな」

秋津洲「……」

提督「……強いな。秋津洲は」

秋津洲「……へ?」

提督「ルサンチマンこじらせて、ただ強者に嫉妬するだけなら誰にでもできる。でも秋津洲は自分の弱さを認めて、誰かのために強くなろうとしてる。強いよ秋津洲は」

秋津洲「つ、強いって……。あたし、攻撃もそんな得意じゃないし、火力もないし」

提督「俺が強いって言ってるのはスペックじゃない。その精神だよ」

秋津洲「精神?」

提督「おう。ニーチェも言ってたよ。神は死んでもお前みたいな超人は生き残るってな」

秋津洲「……」

提督「がんばれ。秋津洲。誰にでも出来ることが出来なくても、お前にしか出来ないことを何かひとつ見つけたらいい。そしたらお前は最強だ」

秋津洲「ありがとう、かも。提督」

提督「それにな……」

秋津洲「それに?」

提督「この鎮守府でぶっちぎりの最弱は俺だからな。まるゆにすら負けるからな」

秋津洲「……ぐぅの音も出ないかも」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 23:30:39.64 ID:F1DLN6PM0
夢の続きが気になってきたから終わる。四時間で三人か。もう筆の遅さは諦めるか。

みんなマジ感謝。お疲れ様でした。
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:41:12.98 ID:LeMldee6o
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 18:46:50.16 ID:03zJDuxoO
もう更新はしないの?
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 20:01:29.63 ID:TIKY7d8B0
提督「まるゆー腕相撲しようぜ。ハンデとして俺右腕しか使わねえから。っていって普通に負けた」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:02:59.63 ID:KCPVTqcc0
不知火
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:05:26.07 ID:OEY/FT6Ko
みんなからぬいぬいと呼ばれて少し恥ずかしい
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:06:01.34 ID:mspzLesgO
睨んでるつもりもないのにそう言われる
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:06:19.77 ID:4EE+BIamo
海防艦から怖がられる
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 20:43:17.21 ID:TIKY7d8B0

不知火「……」

提督「……」

不知火「……」

提督「……あの」

不知火「不知火に何か御用ですか?」

提督「いや、俺が聞きたいよ。何で相談に来たのに黙ってんだよ」

不知火「……」ギロッ

提督「あ? てめえなにガンつけてやがる。どこ中だコラ」

不知火「……」ギロギロッ

提督「本気でやる気かてめえ。待ってろ。今労災の療養給付と休業補償給付の請求書書くから。もちろん俺のな」

不知火「……や」

提督「……や?」

不知火「やはり司令にもそう見えるのですか……」

提督「え?」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 20:44:17.27 ID:TIKY7d8B0
不知火「いつもそうなのですが、睨んでるつもりもないのにそう言われるのです」

提督「まあうん。そうだね」

不知火「すぐに訂正すればいいのですが、不知火はあまり雄弁な方でもありませんし……。司令、不知火はどうすればいいでしょうか?」

提督「……そうだな。困るよな。このままじゃ怖いやつだと勘違いされちまう」

不知火「ええ、そうなのです」

提督「ほんとは心優しい普通の女の子なのにな」

不知火「ええ。……え?」

提督「ほんとは雨に濡れた子犬を放っておけない奴だしな。こっそりミルクを持ち出したりして。あとで間宮さんに怒られるような奴だしな。それに」

不知火「な、な、な……」

提督「……たまに見せる笑顔がすっごい可愛い」

不知火「ふふ……。不知火を怒らせたわね」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 20:46:26.45 ID:TIKY7d8B0
提督「俺が何がいいたいかわかった?」

不知火「……わかりません」

提督「要するに知り合って日が浅い俺でもほんとの不知火のことをこれだけ知ってるってことだよ」

不知火「……!」

提督「他人からの評価は、表情や言葉なんかより、行動によって決まると俺は思ってる。大丈夫だ。最初怖がられたとしても、みんな不知火のことを心優しい女の子だと思ってくれるよ」

不知火「そう、でしょうか?」

提督「もちろんだ」

不知火「……ありがとうございます司令」

提督「ああ」

不知火「……ところで知り合ってまだ間もない司令は、不知火のことをどうお思いですか?」

提督「間宮さんに怒られてるときに、強がって睨んでたけど涙目になってたのが可愛かった」

不知火「沈め」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 20:48:08.35 ID:TIKY7d8B0
提督「軍隊に労災は適用されない。もはやこれは常識」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:48:19.94 ID:db+cSOuco
皐月
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:50:00.99 ID:OEY/FT6Ko
ボクって女の子らしくないかなあ?
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:50:12.25 ID:R4zWRs/0O
女の子にモテたい
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:50:14.02 ID:Zizx4tsV0
マーリン(FGO)が当たらない
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 21:35:28.82 ID:TIKY7d8B0
皐月「こんにちは司令官! 皐月だよっ!」

提督「俺はご存知、司令官だ」

皐月「きょ、今日はさ、ちょっと司令官に聞きたいことがあってきたんだ……」モジモジ

提督「もちろん構わんぜ。司令官だからな」

皐月「こ、恋のはなしなんだけどいいかな?」

提督「……恋バナかー。あんまり得意じゃないけど任せてくれ。司令官だしな」

皐月「司令官にこんなこと言っちゃうの少し恥ずかしいんだけどさ……」

提督「俺に任せておけ。司令官故にな」

皐月「実はボク女の子にモテたいんだ!!」

提督「いや、なんでだよ」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 21:35:59.64 ID:TIKY7d8B0
提督「なんで同姓にモテたいんだよ。ちょいちょい司令官推してたの忘れるくらい素になったわ」

皐月「えー。わっかんないかなあ。この気持ち」

提督「わかるわ。なんだったら今日一わかるわ。この鎮守府の誰よりもわかってるわ」

皐月「さっすが、司令官! わかってくれる?」

提督「だからわかんねんだよ!」

皐月「えぇ……。どっちなのさ」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 21:37:05.08 ID:TIKY7d8B0
提督「とりあえず、なんで女の子にモテようと思ったの? まずは経緯を教えてくれ」

皐月「実はさ、最近睦月型のみんながボクとあんまり遊んでくれないんだ」

皐月「いや、ちゃんと遊んでくれるんだよ? でも新しい子たちも増えてきたしね。昔と比べて遊べる機会が減ってきたんだよ」

皐月「もしかして、ボクより新しい子のほうが好きになっちゃったのかなー。なんて思ったりして。えへへ」

皐月「……だからボクの魅力でみんなを振り向かせれば、またみんなと遊べるようになるかもしれない」

皐月「だ、だから司令官に教えてほしいんだ! どうやったら女の子にモテる様になるの!?」

提督「……」

提督「あー……このパターンか」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 21:37:48.37 ID:TIKY7d8B0

提督「幼い頃は恋愛感情と友情とがごっちゃになるしなー。俺も昔は親友が他の奴らと遊んでるのみてイラついてたなー」ウンウン

皐月「何ぶつぶついってるの?」

提督「あー悪い悪い。で、モテ方だっけ?」

皐月「そうだよ! 司令官なら知ってるでしょ!?」

提督「もちろん知ってる。俺はモテモテだからな」

皐月「やっぱり司令官は頼りになるっ! で、どうすればいいの?」

提督「うむ。一言で言えば場数だ」

皐月「場数?」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 21:38:40.05 ID:TIKY7d8B0
提督「女性にモテようと思ったらまず女の子に慣れることが重要だ」

皐月「……慣れることかあ」

提督「皐月の例で行くとだな……。睦月型のみんなが他の新しい子と遊んでばっかりいるってことだろ?」

皐月「う、うん」

提督「だったらその子たちと仲良くしろ」

皐月「え? な、なんで? ボクは睦月型のみんなにモテたいのに……」

提督「だから場数だ。いきなり本命に行くよりも、まずは経験値を積むべきだ。お前だってまずは近海のイ級で場数を踏んだろ?」

皐月「……あ、そっかあ」

提督「そうやっていっぱい新入りたちと仲良くしてみろ。そんでみんなと友達になれ。そしたらお前もモテモテだ。俺みたいにな」

皐月「うん! わかったよ司令官! ありがとう!」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 21:39:13.77 ID:TIKY7d8B0
提督「春秋に富むとはあいつみたいな奴のことを言うんだろうな。皐月だけに」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:39:35.15 ID:Zizx4tsV0
望月
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:41:20.67 ID:AsvkYh0to
皐月にモテたい
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/26(火) 21:41:27.04 ID:qUGqp/9KO
うえ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:41:27.58 ID:YQ9bd22XO
>>117
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 22:35:05.15 ID:TIKY7d8B0
望月「よーっす。司令官」

提督「よっす」

望月「相談に乗るなんてよくまあそんなめんどくさいこと始めるねえ」

提督「俺も今絶賛後悔してるよ」

望月「ん〜。まっ。どうでもいっかあ。がんばってね〜」

提督「おう。ありがとさん」

望月「じゃあね〜」

提督「……待て待て。相談に来たんじゃないの?」

望月「え〜。もういいっしょ」

提督「いいの?」

望月「……いや、だめ」

提督「めんどくせえな。ほら聞いてやるからとっとと言え」

望月「んーまあ、司令官にならいってもいっか」

提督「おう。なんだ?」

望月「簡単に言っちゃうと、皐月にモテたいんだけど」

提督「……そうくるかよ」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/26(火) 22:35:45.67 ID:TIKY7d8B0
望月「司令官はあんまりモテそうじゃないし〜。あんまりこういうこと詳しそうじゃないけど、唯一の男だしモテ方とか知ってるかなーって思って」

提督「はったおすぞ、てめえ」

望月「あはは〜。めんごめんご。で、どうすればいい?」

提督「えーっと、その前になんで同姓、というか皐月にモテたいの?」

望月「ん〜。何か最近皐月寂しそうなんだよね〜。だからまあそういうのもいいかなって。めんどくさいけど」

提督「……あー」

望月「皐月にあんな顔されるとさ、さすがのあたしも寝覚めが悪いってもんよ」

提督「うん。そうだな。うん」

望月「だからここに相談に来たってわけ。皐月にモテるためにいい知恵ない?」

提督「……ある。超ある。俺モテモテだから」

望月「おぉ〜。何々?」

提督「簡単だ。一緒にいてやればいい」

望月「へ?」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 22:37:16.97 ID:TIKY7d8B0
望月「それだけ?」

提督「それだけとは何だ。これは科学的法則に基づいたアプローチだ」

望月「ほんとに?」

提督「ほんとほんと。単純接触の原理っていってな。顔を合わせる回数が多いほどその人に好意を抱くようになるんだ」

望月「ふーん」

提督「だからできるだけ一緒にいてやれ。寂しい顔してるなら望月が寂しくないようにしてやればいい」

望月「……そっか。そうだよな。なんでそんな簡単なことにも気づかなかったんだろ」

提督「力になれたんならよかったよ」

望月「ん……。正直ぜんぜん全く、一ミリも期待してなかったけどありがと司令官」

提督「望月の中の俺の評価低すぎない?」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 22:39:47.59 ID:TIKY7d8B0
今日は終わるか。何かまじめに相談に乗ってしまった。お疲れ様でした。
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 22:50:40.65 ID:OK1+thoP0
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 22:52:00.92 ID:OEY/FT6Ko
乙です
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 23:28:22.39 ID:db+cSOuco
皐月と望月が仲良さそうで何よりです
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 20:13:02.10 ID:wfr6fpa30
提督「よく考えれば、あいつら一緒に並んでたんだな。それなのにわざわざ俺に相談するなんて不器用でめんどくさい性格してんな。ほんと」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 20:14:35.96 ID:rbxiFvwtO
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 20:17:23.57 ID:YuuJ9SBqo
雷が怖い
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 20:17:49.28 ID:Lghp0A0Fo
ピーマンが苦手で食べられない
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 20:17:54.40 ID:slMrGAxgo
お世話させてほしい
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:07:18.19 ID:mVYvo3UmO
駆逐艦しか出ねえ
ロリコンだらけか
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 21:12:03.35 ID:wfr6fpa30
雷「司令官」

提督「うん」

雷「私はこの鎮守府に来て長いわ」

提督「そうだね」

雷「そう。言わばこの鎮守府のお母さん的存在。オカンと言ってもいいわ」

提督「まあね」

雷「最近じゃ新しい子にも頼られちゃって……。だから私もっと、もーっとがんばろうと思ったの。思ったのよ……」

提督「えらいじゃないか」

雷「でもね、司令官……。私ね、私……」グスッ

提督「……」

雷「ピーマンが食べられないの」

提督「何の話!?」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 21:12:44.92 ID:wfr6fpa30
雷「いやだからピーマンが食べられないの」

提督「……それだけ?」

雷「そうよ」

提督「さっきまでの前フリなんだったんだよ」

雷「新しい子も来たからがんばらなくちゃなーと思ったの」

提督「……」

雷「……」

提督「……」

雷「……あ、それだけよ」

提督「思っただけなの!?」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 21:13:31.53 ID:wfr6fpa30
提督「……ま、気を取り直して。ピーマンだめなのか?」

雷「そうよ。だめなの」

提督「何がだめなの? 味?」

雷「うーんそうね。強いて言うなら味ね。あとは食感とか。形もなんか毒りんごっぽくてね」

提督「全部と」

雷「食べると悪寒がするわね。あ、オカンだけにね」


提督「重症だな。……さて、どうしよっか。雷はどうなりたい? 食べれるようになりたい?」

雷「え? う、うーん。正直食べなくても死ぬわけじゃないし……。食べずにすむんならそれでいいかなーって」

提督「じゃそれでいいだろ」

雷「え? いいの?」

提督「うん。いいよ」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 21:14:06.79 ID:wfr6fpa30
雷「てっきり好き嫌いするなって言われるかと思ったのに」

提督「そりゃ好き嫌いしないに越したことはないけどな。なんだかんだいってみんな嫌いなものくらいあるよ。俺だってホウレンソウが嫌いだしな」

雷「そうなんだ……。大人って好き嫌いなんてないものだと思ってた」

提督「あるよ。超ある」

雷「……だったらなんでみんな好き嫌いするなって言うんだろ?」

提督「俺が思うに可能性をつぶさせない為だよ」

雷「可能性?」

提督「そう。可能性。例えば雷は間宮のアイスが好きだろ?」

雷「うん! 甘くって冷たくって大好きよ!」

提督「そうだろ? でもピーマンは嫌いだろ?」

雷「うん。苦くってグシュグシュしてて……。ピーマンは嫌い。見るのもいやだわ」

提督「じゃここにとっても甘くて冷たいピーマンがあるとしよう。このピーマンを雷は食べる?」

雷「え!? そ、そんなのあるわけないじゃない!」

提督「どうしてそう思ったんだ? 世界中のピーマンを食べてみたのか?」

雷「い、いや、食べてないけど」

提督「あるかもしれないだろ? 世界中を探したら」

雷「……確かに」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 21:15:16.22 ID:wfr6fpa30
雷「……でもやっぱり食べないと思う。だって見た目がピーマンだもの」

提督「だよな。でももし食べたらすごく感動すると思わないか?」

雷「うん! きっとするわね! 見た目ピーマンで味がアイスなんて面白いもん!」

提督「そうだろ? やっぱり。でもピーマンが食べられなかったばっかりにそのチャンスがなくなってしまった」

雷「……それが可能性をつぶされてるってこと?」

提督「すげえ大げさに言えばな。俺も今までホウレンソウを食べなくても何とかなってきたよ実際。でももし食えてたら、筋骨隆々でパイプを吹かしてたかもしれないだろ?」

雷「う、うーんそうかな」

提督「ああ。もしかしたらな」

雷「……司令官の言うことはまだあんまりよくわからない、けど」

提督「…… 」

雷「次にピーマンがでたら、一口だけでも食べてみるね。ほら、もしかしたらアイスの味がするかもしれない。そうでしょ?」

提督「ああ。違いない」

雷「……でも筋骨隆々の司令官かー。もしそうだったらみんな捨て置かんでしょうね……」

提督「だろ?」

雷「あ、オカンだけにね!」

提督「さっきの聞こえなかったわけじゃねえから」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 21:16:01.34 ID:wfr6fpa30
提督「後世畏るべしですなあ」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:16:11.97 ID:vLyUTv2ao
五十鈴
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:17:40.50 ID:1zWqubvK0
阿武隈がすっかり五十鈴お姉ちゃんに頼らなくなって寂しい
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:17:48.24 ID:WaR/qGg6O
胸の成長が止まらない
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:17:51.17 ID:ubWprgrvo
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 22:03:44.14 ID:wfr6fpa30
五十鈴「五十鈴よ」

提督「よう。来たか。まあ座れ」

五十鈴「……」

提督「……どうしたの?」

五十鈴「本当はあなたに相談すべきことではないんだけど……」

提督「かまわねえよ。今日はそんな相談ばっかだ」

五十鈴「む……」

提督「……?」

五十鈴「む、胸の成長が止まらないんだけど」カアア

提督「本当に俺に相談すべきことじゃねえな」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 22:04:24.77 ID:wfr6fpa30
提督「で?」

五十鈴「だから胸の成長が止まらないって話よ! ちゃんと聞いててよね!」

提督「聞いた上で言ってんだよ! そもそもそんなこと俺に相談しにくるんじゃねえよ!」

五十鈴「だ、だって……あなただったら何とかしてくれるかなって」

提督「できるわけねえだろ……。無茶振りにもほどがあるよ……」

五十鈴「大声出したり、呟いたり。テンションの浮き沈みが激しい男ね」

提督「いまだにちょうどいいリアクションに悩んでんだよ! どうすりゃいいんだよ!」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 22:06:13.04 ID:wfr6fpa30
提督「あー、えーっと、五十鈴は、その、大きいのがコンプレックスなのか?」

五十鈴「そうだけど……、セクハラよ」

提督「えぇ……。判定厳しくない?」

五十鈴「厳しくない。それで?」

提督「そうだな。……五十鈴は英国王のスピーチって映画知ってる?」

五十鈴「イギリス王のジョージ六世と言語療養士の友情物語だっけ。最後の『まだちょっとつっかえてたな』『あえてそうしたんだ。僕とわかるようにね』って言うシーンは映画界屈指の名シーンね」

提督「……まあ思ったより知ってんだけど。俺が言いたいのはそういうことだよ」

五十鈴「……?」

提督「世の中往々にしてコンプレックスを乗り越えて武器にした人間が成功してんだよ。お前の体も然りだ」

五十鈴「セクハラよ」

提督「もう俺はどうすりゃいいんだよ……」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 22:07:25.26 ID:wfr6fpa30
提督「後生畏るべしですなあ。主に胸がな」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:07:31.61 ID:cKivlELzo
若葉
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:07:32.33 ID:ubWprgrvo
初霜
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 22:07:53.01 ID:7ZmyyNB0O
最近Mに目覚めかけてる
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:11:22.96 ID:CZl55riEO
イタイゾ
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:30:54.06 ID:nrunBILoo
最近…?
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:02:35.55 ID:wfr6fpa30
若葉「提督。最近私の出撃の機会が多いようだが」

提督「悪いな。負担になっているようだったら減らすが」

若葉「いや戦いは別に嫌いじゃないし、24時間寝なくても大丈夫だ。だがそれに伴って被弾も増えてきてな」

提督「お前には苦労をかけてるな。助かってるよ。今度間宮でもおごってやるよ」

若葉「いや、そういう話でもない」

提督「……?」

若葉「戦いは嫌いじゃないが、被弾すると痛い。痛いのは嫌いだ。だからどうしたものかと思っていた」

提督「ん? ああ」

若葉「だが、最近この痛みすら悪くないと思えるようになってきたんだ……」

提督「何の話だよ」

若葉「率直に言おう。Mに目覚めかけているかもしれない」

提督「ほんとに何の話だよ!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:03:55.36 ID:wfr6fpa30
提督「Mに目覚めかけてるって……。ほんとに?」

若葉「そうだ」

提督「まじかよ……」

若葉「ああ。恥ずかしながらな」

提督「さっきからなんなんだよもう……。何でちょいちょいパンチの効いた相談が混じってんだよ。ししとうかよ」

若葉「ししとう? 食いたいのか? あの油断しきったところにくるあの辛さは……悪くない」

提督「しかも相当ハイレベルのMだよ……。もう俺はどうすりゃいいんだ……」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:04:52.69 ID:wfr6fpa30
若葉「提督。それで私はどうすればいい?」

提督「好きにしろよ」

若葉「……? このままMに目覚めてもいいのか?」

提督「いやだから好きにしろよ。個人の性癖まで気にしねえよ。いや多少はするけど」

若葉「いや、駄目だろ。Mだぞ? 変だろ。痛いのが悪くないなんて」

提督「何で変なとこ常識的なんだよ」

若葉「やはり、変、なのか?」

提督「いや、別に変じゃないだろ。Mなんてそこら中にいるわ」

若葉「そ、そうか……。変じゃないか」

提督「……それに、Mってのは戦場において大きなアドバンテージなんだぜ」

若葉「……? そうなのか?」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:10:38.07 ID:wfr6fpa30
提督「だって普通は負傷したら痛くて動きが鈍くなるだろ?」

若葉「確かに、そうだな」

提督「そりゃそうだ。誰だって痛いのは嫌いだ。痛がって転げまわることだってあるだろう。その一瞬の痛がりで生死をわけることだってある」

若葉「ああ」

提督「でもそこへ行くとお前は痛いのすら平気だ。痛がる隙なんてない。何だ。最強じゃないか」

提督(まあ多分アドレナリンの多量分泌で痛みを感じてないだけだろうが)

若葉「おぉ……」

提督「痛がるみんなと痛がらない若葉。どっちが有利なのかは明白だ。そう思わないか?」

若葉「……」

提督「もうわかっただろ? Mだろうが変じゃないし、おかしくない。むしろ強みだ。もっと誇れ」

若葉「……確かに! 提督! 私が間違っていた!」

提督「よかった。わかってくれてうれしいよ」

若葉「私は、これからは堂々とMを名乗ろう!」

提督「それは頼むからやめてくれ」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:11:45.63 ID:wfr6fpa30
今日は終わる。お疲れ様でした
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:15:51.44 ID:JXNR1oZUO
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:27:41.46 ID:13NBggUB0
乙です
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 01:55:45.72 ID:Yv9mC2Z/o
おつつ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 09:51:48.32 ID:FlctWSFXo
結構相談が的を得てる
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:51:30.38 ID:rCqNbzJ10
的を貰ってどうするんですかねぇ…
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:22:38.39 ID:zXJj5EAho
「的を得る」が誤用というのは間違いだって公式に発表されたぞ
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 11:45:13.48 ID:wkkYh6dm0
正確には「正鵠を得る」と「的を射る」の混同による誤用だね
でも勘違いとはいえ多くの人が使っちゃってるしもう正しいってことにしない?
っていうノリで"間違いではなくなった(なくした)"みたい

「飛ぶ鳥跡を濁さず」と一緒だね
たとえ"間違いじゃなくなった"としても、個人的にはこういう元誤用は恥ずかしい気もするけど
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 15:18:44.06 ID:yGVh6AM1O
もっと恥ずかしい奴がいた
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:24:10.76 ID:Wh+k2Fqp0
提督「得るものはある。それがなんであれ」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 20:25:32.22 ID:TuWX7Z7Q0
龍驤
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:34:45.06 ID:CqLMNfn4o
胸ネタに反応すんのつかれた
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:35:03.78 ID:gMjoFJ/Z0
何と最近胸が膨らんできて他のフラット5のメンバーにどう説明しようか悩んでる
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:41:20.33 ID:Wh+k2Fqp0
龍驤「おー、ちゃんとやってるみたいやなあ。邪魔するでー司令官」

提督「邪魔すんなら帰れ」

龍驤「ドリフか。……ところで司令官。今日のウチいつもと違う感じせん?」

提督「くそめんどくせえな。彼女か」

龍驤「ええやんええやん。ほらほらどう?」

提督「……いつもと髪型変えた?」

龍驤「適当か。変えてへんわ」

提督「あ、前髪軽くすいたのか。印象少し変わったね」

龍驤「すいてへんわ」

提督「わかった。シャンプー変えたのか。こいつは一本取られましたなあ」

龍驤「たしかに変えたけど! というかなんでわかるん!? 怖っ!」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:42:03.41 ID:Wh+k2Fqp0
提督「全然わかんねえよ。そろそろ怒髪、天を衝くぞコラ」

龍驤「えぇ……。その髪に対する執着はなんなん……」

提督「答えなんてお前の胸三寸だろうが。わかんねえよ」

龍驤「……」

提督「……?」

提督(……妙だな。いつもなら『誰の胸が三寸やねん!』ってツッコミが入るはずなんだけどな)

龍驤「……ふっふっふー」ニンマリ

提督「……!」

龍驤「いつまでも甘いなあキミは。ウチをこれまでのウチと思ったら大間違えやで」

提督「どしたの? あ、もしかしてドライヤー変えた?」

龍驤「全然ちゃうわ! 少しは髪から離れろや!」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:42:37.89 ID:Wh+k2Fqp0
提督「胸が?」

龍驤「そう。おっきくなったんや」

提督「……」

龍驤「……」

提督「よかったなあ。ほんとに。おめでとう龍驤」

龍驤「お、おう。ありがとな。まさかまっすぐ祝われるとは思わんかったけど」

提督「よし。今夜はパーティだな。いやってほど祝ってやる。任せておけ」

龍驤「……」

提督「どうかしたの?」

龍驤「いやな、胸が大きくなったのは喜ばしいことやけどな」

提督「あー、他のフラット5にどう説明しようか悩んでんのか」

龍驤「そうやけど、さっきからキミ察しよすぎちゃう? 名探偵か」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:43:55.64 ID:Wh+k2Fqp0
龍驤「そうなんよ。どう説明したらええもんかと思ってな」

提督「何で?」

龍驤「え? だってウチもしかしたらフラット5から外れるかも知れんし……。ウチだけ勝手に大きなってしもうたし、もしかしたら他の連中に嫌われるかも知れんなー思たらな」

提督「……アホかお前は」

龍驤「……あ?」

提督「アホかお前は。何勝手に人の気持ちを分かった振りしてメソメソしんだ。アホか」

龍驤「……それ、どういう意味なん?」

提督「人の胸中を勝手に推し量って嫌われるかもしれないだ? そんなのはその人に対する侮辱だろうが。それともお前はフラット5のやつらがこんなことで怒るくらい狭量だとでも思ってんのか」

龍驤「……」

提督「そもそもフラット5の連中なんてアホみたいなお人よし共だろうが。こいつらに嫌われようと思うほうが難しいわ」

龍驤「……せやな。あほやなあウチは。ウチらは永遠の友情を誓ったはずなのになあ」

提督「そうだろ。桃園の誓いをした仲だろうが。あ、桃ほどないか。がはははは!」

龍驤「しばくぞ」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:47:46.16 ID:Wh+k2Fqp0
龍驤は書いてて楽しいから時間使うな。見つけたから誤字直しとくか。

>>180

×提督「アホかお前は。何勝手に人の気持ちを分かった振りしてメソメソしんだ。アホか」

○提督「アホかお前は。何勝手に人の気持ちを分かった振りしてメソメソしてんだ。アホか」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:48:11.48 ID:Wh+k2Fqp0
提督「しばかれた」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:51:56.39 ID:75cT1LfBo
扶桑
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:51:59.83 ID:OPfVXYuko
リットリオ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:56:59.95 ID:OVzmxEuN0
最近山城が急に幸運になってきた
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:34:32.30 ID:Wh+k2Fqp0
扶桑「提督。最近気になることがありまして」

提督「抜かしてみろ」

扶桑「妹の山城のことなんです」

提督「……山城がどうしたの?」

扶桑「私もこの目で見るまでは信じられませんでしたが。……山城が急に幸運になってきた気がするんです」

提督「……なんで? 何でそう思うの?」

扶桑「ええ。提督の信じられないという気持ちは分かります。ですが先ほど私は見てしまったんです」

提督「何を?」

扶桑「驚かないでくださいね? 一億万円の遺産が相続できるとしたり顔で話す山城をです!」

提督「……やっぱかー」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:35:43.27 ID:Wh+k2Fqp0
扶桑「そんな莫大な遺産を相続できるなんて……! なんて豪運なの……! 津波……! まるで津波のような強運……!」

提督「俺は不幸どうこうよりお前らのチョロさの方が心配だよ」

扶桑「どうしましょう提督!? 山城が不幸戦艦じゃなくなったら!」

提督「どうしよっかな。とりあえず俺の心労は減るな」

扶桑「うふふふ。あら、嫌だわ。山城が幸せだと思ったらつい」

提督「今のとこただ妹が幸福ってだけで、自分は不幸のままだろ? それはいいの?」

扶桑「……? 何いってるんですか提督? 山城が幸せだったら私が不幸なわけないじゃないですか。おかしなことを言うのね」

提督「……確かにそのとおりだな。あいかわらず仲いいなお前らは」

扶桑「当たり前よ。扶桑型は超ド級戦艦だもの。姉妹仲も超ド級よ」

提督「そうだな。ド肝はよく抜かれるよ」

扶桑「いやだわ。提督ったら。うふふふふ」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:36:11.68 ID:Wh+k2Fqp0
扶桑「あ、すみません提督。山城と約束がありますのでこの辺で失礼いたします」

提督「ああ、あんまり相談に乗れなくて悪かったな」

扶桑「いえいえ、相談というよりも話を聞いてほしかっただけですので」

提督「……」

扶桑「どうしました?」

提督「いや、お前らはほんとに幸せものだなーって」

扶桑「……ええ。そうでしょう? なんてったって私たちは」

扶桑「扶桑型戦艦、なんですもの」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:41:18.12 ID:Wh+k2Fqp0
提督「遺産は転がり込まないということをいつ教えるべきか。そもそも一億万円って何だ。お助け料か」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:42:13.36 ID:SbM5lcF60
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:43:24.65 ID:WxopKhVdo
酒保のウオッカが酒飲み勢の手によって速攻で売り切れてしまう
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:44:09.64 ID:hcp3cEXGO
同志ガングートから同志ちっこいのとしか言われないから名前を覚えてほしい
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:38:02.64 ID:Wh+k2Fqp0
響「やあ司令官。順調かい?」

提督「最高の滑り出しだよ。着地も満点だ」

響「よくわからないけど、それはよかった。でも珍しいね司令官が相談に乗ってくれるなんて」

提督「普段は忙しくてなかなかみんなの話は聞けないからな。たまにはこんなのもいいだろ。いや俺が設けたわけじゃないけど」

響「それじゃあ私の相談も聞いてくれるかい?」

提督「もちろんだよ。なんだい?」

響「最近、ロシアから新しい戦艦娘がきたんだが」

提督「ああ、ガンちゃんね。あいつがどうかしたの?」

響「実は同志Гангут、失礼。ガングートから同志ちっこいのとしか言われないんだ」

提督「そういやそうだな」

響「でも私には響という名前がある。出来ることなら名前を覚えてほしいんだ」

提督「……あー」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:38:53.88 ID:Wh+k2Fqp0
提督「なるほどな。確かにそれは辛いよなあ」

響「……別に辛いというほどでもない。ただなぜか胸の辺りがもやもやするんだ」

提督「もやもや?」

響「ああ、もやもやだ」

提督「もやもやかあ」

響「これいったい何なんだろう司令官?」

提督「……考えられるのは、恋の病とかそっち系だけどなあ」

響「そのほかにも食欲不振、頭痛吐き気のどの痛みなどなど」

提督「あ、違うわ。それただの風邪だ」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:40:16.85 ID:Wh+k2Fqp0
提督「そうだな。まだ付き合いは浅いが、あいつはどこか武骨というか粗野なところがあるからなあ」

響「……そうなんだ。悪気はないのは分かってはいるんだが」

提督「……うーん。よし伝えてみるか」

響「は? え?」

提督「あーもしもし。ガンちゃん? 俺俺。提督だよ。今から司令室これる? いいから来いよ。大事な話があんだよ。おう。ダッシュで来いよ。じゃねー」

響「し、司令官、いったい何を……」

提督「だからその気持ちを伝えてみろって。それで終わる話じゃないか」

響「で、でも……」

提督「大丈夫だ。あいつは粗にして野だけど、卑ではないよ。きっとニカッって笑って『そうか。悪かったなあ! 同志響よ! 許せ!』って言ってくれるに違いない。そうだろ?」

響「……そうだね。Спасибо司令官」

提督「お前も知ってのとおりあいつは意外と優しいやつだぞ。俺だってもう10回は銃殺刑になってるのにいまだに猶予してくれてるもんな」

響「それは良かった。11回目も無事だといいね」

提督「……? どういう意味だ?」

響「だって私今、風邪引いてるから、同志ガングートに会うわけにはいかないんだ。うつすわけにはいかないからね。だからこれで失礼するよ。またね司令官」ガチャ バタン

提督「え……?」

提督「……」

提督「……」

提督「どうしよ」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:41:06.21 ID:Wh+k2Fqp0
今日は終わる。二万字超えたしそろそろ終わるかな

お疲れ様でした
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 23:57:12.07 ID:IT5sPC2Q0
おつ
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 20:32:28.64 ID:46BWyDqr0
提督「3日ぶり11回目の『次はないぞ』を頂いた」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 20:33:37.47 ID:4L8++Gxu0
リベッチオ
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 20:37:00.22 ID:h7wcPhYIo
どんな香りのコロンがいい?
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 20:38:06.62 ID:rOTNt05RO
リベッチオはガチって言われたんだけどガチってなーに?
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 20:51:11.28 ID:ccpFxbV90
>>201
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 21:22:34.34 ID:46BWyDqr0
リベッチオ「ちゃお! 提督さん!」

提督「ボンジュール。リベ。元気そうだな」

リベッチオ「にひひ〜。当たり前じゃん! 元気だよ〜!」

提督「うんうん。元気なのは良いことだ」

リベッチオ「で! リベね、提督さんにちょっと聞きたいことがあるんだけど」

提督「任せろ。俺に答えられることなら何だって答えるよ」

リベッチオ「リベッチオはガチって言われたんだけどガチってなーに?」

提督「……そっかあ」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 21:23:22.69 ID:46BWyDqr0
リベッチオ「ね、ね。どういうこと?」

提督「……純金に金箔を張り、ユリの花に絵の具を塗り、スミレに香水をふりかけ、氷を滑らかにし、虹にもう一つ別の色を加える」

リベッチオ「え?」

提督「それは無駄で、馬鹿らしい、余分なことだと思わないか?」

リベッチオ「それは、まあ、そうだろうけど」

提督「それと同じだ。世の中にはしなくていい、余分なことがあるってことだ。さっきの質問に答えるのは簡単だ。でもリベッチオはそのまま純粋なままでいてほしいんだ」

リベッチオ「……ふーん」

提督「わかってくれたな?」

リベッチオ「うん!」

提督「ベネ! いい子だ」

リベッチオ「で、ガチってなーに?」

提督「避けらんねえ」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 21:24:35.49 ID:46BWyDqr0
提督「……ところでそれってどういうときに言われたんだ?」

リベッチオ「うーん。あ! ハロウィンの衣装を着てるときに言われたの!」

提督「……そっかあ」

リベッチオ「どういう意味かなあ?」

提督「……。あ、思い出したわ。『cute』って意味だ?」

リベッチオ「キュート? kawaiiってこと? そ、そうかな。かわいいかあ」

提督「そうだ。キュートを、えーっと古代イスラエル語で読んだらガチって読むんだ」

リベッチオ「え? そうなの? でもどうして古代イスラエル語なんて使うの?」

提督「あ……。えーっと、日本には温故知新という言葉があってな。旧きを巡り新しきを知るという意味なんだ」

リベッチオ「……? だから古代の言葉なんて使ったの?」

提督「多分な。歴史から学び今に活かせ。前時代の駆逐艦の魂を持つ艦娘だったらそれが出来る。そんな意味もこめてお前に『ガチ』っていったのかもな」

リベッチオ「……そっかあ。日本語って面白いね。言葉一つに色々な意味がこめられてるんだ」

提督「そ、そうだ。あー、あと日本では謙虚でいることが重要だ。決してこのことは口外しないように」

リベッチオ「え? あ、そうだね。かわいいって言われたなんて自分から言うもんじゃないしねー。うひひ〜」

提督「ベネ」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 21:27:31.75 ID:46BWyDqr0
提督「『cute』って頑張ればガチって読めそうやん。それはそうとリベッチオにガチって教えた馬鹿はどいつだ」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:27:44.50 ID:Al4Pjz4EO
阿武隈
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:33:03.14 ID:0JEVC9pVo
kskst
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:33:09.87 ID:8LrCnrcM0
提督のことが大好き過ぎて夜も眠れない
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:33:10.02 ID:zFHXgN7v0
北上さんにいつもイタズラされる
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:50:03.36 ID:nfzDIAImo
とうとう来てしまったか
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 22:54:38.15 ID:46BWyDqr0
阿武隈「提督。こんにちは」

提督「おつかれさん」

阿武隈「……」

提督「あれ? どうしたんだ? 気分でも悪いのか?」

阿武隈「今日は! 提督に! 大事な話があります!」

提督「お、おう。びっくりした。何だ急に」

阿武隈「実は……。実はあたし……。提督の顔を見ただけで胸がどきどきするんです……」

提督「……これはまさか」

阿武隈「実を言うと提督のことが大好きすぎて夜も眠れないんですけど!」

提督「ほんとに来ちゃったよ!」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 22:55:12.78 ID:46BWyDqr0
阿武隈「提督的にはあたし、どうですか?」

提督「えーっと、堂には入ってるんじゃないか」

阿武隈「え?」

提督「……」

阿武隈「……」

提督「まあ、俺がスベったのは良しとしよう」

阿武隈「悪しですよ。もう」

提督「……俺のせいで夜も眠れないって?」

阿武隈「そうなんですよ!」

提督「あー、それはなんというか悪かったよ」

阿武隈「いえ、提督は悪くないんです……」

提督「いや、気付いてやれなかった俺が悪いよ」

阿武隈「いえ、あたしがカラオケで夜通し歌ってるのが悪いんです」

提督「それはほんとにお前が悪いよ! 帰って寝ろよ!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 22:55:42.79 ID:46BWyDqr0
提督「そういや暁がお前と週8でカラオケに行ってるって言ってたな。夜中に行くの?」

阿武隈「はい。暁ちゃんと行くのは大体お昼ですけど。たまに夜にも誘ってるんですよ」

提督「思わぬところで週8の謎が解けたよ……。そんなにカラオケがすきなの?」

阿武隈「……駆逐艦がなかなかあたしの命令に従ってくれないんですよ」

提督「ん? そうなのか?」

阿武隈「はい。だから声がちっさいのかなあと思って、カラオケに通ってるんです」

提督「……」

阿武隈「それとも単に駆逐艦に慕われてないのかなあ。あーあ、あたしって指揮官に向いてないのかなあ」

提督「……話は変わるが、阿武隈。クラウゼヴィッツの戦争論における卓越した指揮官の条件を知ってるか?」

阿武隈「……? いや、知りませんけど」

提督「創造的頭脳の持ち主というより、反省的頭脳の持ち主であり、一途にあるものを追い求めるよりは総括的にものを把握する人物であり、熱血漢というよりは冷静な理性の持ち主であることだ」

阿武隈「じゃあやっぱりあたしは指揮官に向いてないですね……」

提督「何を言うか。さっきからお前は何が悪いのか把握して、冷静に分析して、反省していただろうが。何だお前は。指揮官の申し子か」

阿武隈「……」

提督「つーかそもそも週8でカラオケに付き合ってくれるやつがいる時点で慕われまくってるわ。なめんな」

阿武隈「……ふふふ。そう、ですね」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 22:56:16.72 ID:46BWyDqr0
提督「どうだ? 気分は晴れたか?」

阿武隈「はい! 提督に相談してよかった! すっきりしました。これで今夜からよく眠れそうです!」

提督「うむ。睡眠不足は大敵だからな」

阿武隈「提督ありがとうございます!」ペコ

提督「おう。また何でも言ってくれ」

バタン

提督「……」

提督「……俺のこと好きって話はどうなったんだ」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 22:57:11.05 ID:46BWyDqr0
提督「仕事が上手く言ってないと上司の顔を見ただけで胸がドキドキすることってあるよな。なんだこれ恋か」

↓1 艦娘

↓3 相談内容
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 22:57:18.79 ID:0JEVC9pVo
初霜
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 22:58:56.64 ID:q/xfF/j6o
みんなが事あるごとに輪形陣で祝ってくる
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 22:59:12.96 ID:Pm1Amfao0
雪風と仲良くなりたい
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:46:55.24 ID:46BWyDqr0
初霜「提督。お疲れ様です」

提督「よう」

初霜「……こうやって改まってお話しするとなんだか照れくさいですね」

提督「そういわれたら意識しちゃうな。困る」

初霜「ふふふ。提督ったら」

提督「それで今日はどうしたんだ?」

初霜「……前に一度編成されて以来、良く雪風と遊ぶんですよ」

提督「そういや一度編成したっけ」

初霜「だんだん仲良くはなってきていると思うんですが、それでも雪風が心を開いてくれない気がして」

提督「あー」

初霜「私はもっと雪風と仲良くなりたいんです」

提督「……うん」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:47:26.62 ID:46BWyDqr0
初霜「提督も知ってのとおり雪風は昔、その幸運ぶりから奇跡の駆逐艦と呼ばれてました」

提督「そだね」

初霜「でもそれはただ自分が生き残るだけ。ほかの艦が沈んでも自分だけは生き残ってしまうだけ」

提督「……」

初霜「だから雪風は心を開いてくれないんじゃないでしょうか。誰かと仲良くなってその人を自分のせいで沈めてしまったらどうしようって」

提督「うん」

初霜「提督、だったら私はどうすればいいでしょう? そんな雪風にどうやって心を開いてもらったらいいでしょうか? 教えてください」

提督「……そうだな」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:47:55.47 ID:46BWyDqr0
提督「例えばの話、お前がソロで出撃したとする」

初霜「……? 無謀な作戦は駄目ですよ」

提督「深海棲艦の主力部隊までたどり着いたものの、道中に戦闘に巻き込まれて弾も魚雷も残ってない。おまけに敵は戦艦級も混じってる」

初霜「それは……。絶望的ですね」

提督「そんな時お前ならどうする? 逃げるのか?」

初霜「に、逃げるわけがありません! たとえ勝ち目がなくっても戦い続けるのが水雷魂です! そうでしょ? 提督!」

提督「何言ってんだ。逃げたらいいだろ」

初霜「……え?」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:49:14.11 ID:46BWyDqr0
提督「初霜はどうも難しいことを考えすぎなんだよ。雪風と仲良くしたかったら一緒にいてやればいいし、勝ち目がないんだったら逃げればいい。簡単な話だろうが」

初霜「……そうでしょうか?」

提督「だが、まあそんなところもお前の魅力なんだろうな。だからそのために俺がいるわけだ」

初霜「提督が?」

提督「うん。では今から駆逐艦初霜に任務を与える!」

初霜「……はい?」

提督「水雷戦隊の連携には日ごろからの繋がりが必須である! なので駆逐艦初霜は駆逐艦雪風と交流を深め、えー、一層精進するように!」

初霜「……慣れない事するものだからあんまり様になってないですね」

提督「やかましい。なお、報酬は先払い制とする。報酬は……。これだ」ピラ

初霜「……! よろしいんですか?」

提督「外出許可証だ。俺の裁量をフル活用してなんとかする。楽しんで来い」

初霜「……駆逐艦初霜! 謹んでその任務受けさせていただきます!」

提督「頑張れよ」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:50:20.76 ID:46BWyDqr0
(……)

大淀「はい、お茶です」

提督「ありがとよ。あー、しんどかった。慣れないことはするもんじゃないな」

大淀「ふふっ、本当にお疲れ様です。でも提督って意外と相談に乗るの上手ですね。皆さん喜んでいましたよ」

提督「そうか? そいつはよかった」

大淀「はい。正直見直しました。何か相談に乗るコツとかあるんですか?」

提督「……。そうだな。基本は肯定と共感だ」

大淀「肯定と共感?」

提督「まあつまり相手のことを認めて、自分も同じ気持ちだって言ってやるんだよ」

大淀「なるほど」

提督「相手の悩みを解決できるんならそれが一番いいけどな。出来ない場合もある。そんなときでも親身になって話を聞いてやるだけで少しは気が楽になるもんだよ」

大淀「……ありがとうございます。よくわかりました」

提督「まあ全部がそれで上手くいくわけじゃないけどな」

大淀「……ところで提督」

提督「何だ?」

大淀「何か悩み事はありませんか? よろしければ私が相談に乗ってあげますよ!」ウズウズ

提督「知ったことを誰かに試したくて仕方がないとか子供かお前は」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:51:30.74 ID:46BWyDqr0
提督「うーん。そうだな。急に悩みって言われてもな」

大淀「何かないですか?」

提督「……あ、そういや一つだけあったわ」

大淀「ありました? さあ言ってみてください! 何でも聞いてあげますから!」

提督「ほんとになんでも?」

大淀「どんとこいです!」

提督「そうか。だったら……」

大淀「はい!」

提督「好きだ。結婚してくれ大淀」

大淀「さすが提督ですね! 私も同じ気持ちです! ……って、え?」

提督「そっか。よかった。大淀も同じ気持ちだったか」

大淀「え?」

提督「プロポーズも上手くいったことだし、さっそく最上階のスイートルームを予約してくるか。ちょっと待ってろよ」

大淀「え? え? え?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:51:56.38 ID:46BWyDqr0





大淀「えええええええええ!!!!」






完!
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 23:54:27.40 ID:46BWyDqr0
たまには原点に帰って告白オチもいいんじゃないかな。久しぶりに安価したから疲れた。

付き合ってくれたみんなありがとうございました。お疲れ様でした。

昔書いた似たようなやつ

提督「安価で艦娘にパネエ質問をする」

提督「適当な話」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 00:02:57.33 ID:wdUQeKq0o
乙でしたー
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 00:03:47.10 ID:e+R4z3zNo
乙なのです
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 00:13:05.65 ID:STIy8rBmo
おっつー
およど大勝利
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 00:17:06.21 ID:qjaQMvB5o
このキレのあるギャグ扇子はやっぱパネエ人か
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/04(水) 00:46:33.52 ID:cy5PcS7TO


あぶぅは犠牲になったのだ・・
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 05:32:32.04 ID:0dkJfzO2O
乙乙
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/10/09(月) 22:27:04.39 ID:2BU2F07sO
おつ
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