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穂乃果「海未ちゃんの中学のポエムが未来予言になってる」
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75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:46:43.49 ID:kmPlnb8yO
花陽「穂乃果ちゃん!?」
凛「あ!穂乃果ちゃんだにゃー!」
穂乃果「良かった…二人とも無事だ…)
花陽「急にどうしたの?」
穂乃果「えっ…!」
穂乃果(ど…どうしよう…家出は恥ずかしいし…)
穂乃果(…)
穂乃果(そうだ…!)
穂乃果「今後のμ’sについて話し合おうと思ってね!」
凛「えぇ…なんか穂乃果ちゃんぽくないにゃ…」
穂乃果「し…失礼な!私だって、たまには真剣に考えるよ!」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:47:22.85 ID:kmPlnb8yO
花陽「でも、私も話したかったから嬉しいよ〜」
凛「確かに、そろそろしっかり話しときたいもんね」
凛「グループ名も、しっかり決めてないし」
穂乃果「あっ!それは私考えてあるんだー」
花陽「え?なになに?」
穂乃果「μ’s改っ!」
凛「それは無いにゃ…」
穂乃果「えぇ〜!いいと思うんだけどなぁ〜」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:47:57.32 ID:kmPlnb8yO
凛「じゃあ、こういうのはどう?まず頭文字をとって〜」
穂乃果(注意してるけど、今のところ危険な事はないな…)
穂乃果(もしかして、もう危険は去ったのかな?)
穂乃果(私が来た時点で未来が変わったとか…?)
穂乃果(うー…ノート見たいけど、今は二人の目があるしなぁー…)
花陽「凛ちゃん!それいいね!穂乃果ちゃんはどう思う?」
穂乃果「えっ?あ…ごめん…聞いてなかった…」
凛「えー!そんなー!凛いい事言ったのにー!」
穂乃果「ごめんっ!凛ちゃん、もう一回!」
凛「にゃー、しょうがないにゃー」
凛「まず、メンバーの頭文字をとってー…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:48:50.57 ID:kmPlnb8yO
翌朝−
チュンチュン
穂乃果(…)
穂乃果(ね…寝れなかった…)
穂乃果(夜中に何度かノート見たけど、予言変わってないし…)
穂乃果(それじゃあ、おちおち寝ていられないよ…)
穂乃果(朝になったし、もう一回見てみるかな…)
穂乃果(…)ペラ
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:49:20.06 ID:kmPlnb8yO
長い夜を抜け朝がくるだろう
南から鳥が来て、少女を連れ去るだろう
平和を満喫しなさい
今しかないのだから
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:50:00.92 ID:kmPlnb8yO
穂乃果(…!)
穂乃果(変わってる…!やった…!)
穂乃果(南から…鳥?)
穂乃果(なんだろ…)
花陽ママ「穂乃果ちゃーん、海未ちゃんとことりちゃん来てるわよー」
穂乃果「あ、はーい」
穂乃果(なるほど…ことりちゃんの事か…)タッタッタッ
穂乃果「おっはよー!二人とも!」ガチャ!
ことり「おはよう♪穂乃果ちゃん!」
海未「おはようございます、穂乃果。はい、これ制服です」
穂乃果「あっ!」
ことり「海未ちゃんの部屋に忘れていったよ?」
穂乃果「あはは…ごめんごめん。ちょっと待っててね、今支度してくるから!」タッタッタッ
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:50:33.29 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「花陽ちゃん、凛ちゃん!起きろっー!!」ガチャ!
凛「うぅ…まだ眠いにゃ…」ムニャムニャ
花陽「お米ぇ…」ムニャムニャ
穂乃果「えーい!」ガバッ!
凛「う…ふ、布団…」モゾモゾ
花陽「布団…」モゾモゾ
穂乃果「起きろっーー!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:51:05.02 ID:kmPlnb8yO
朝練 神田明神−
真姫「なんで私以外一緒に来るのよ…」
凛「真姫ちゃん誘ったけど、来なかったじゃん」
真姫「なっ…!しょ、しょうがないでしょ!私は暇じゃないんだから!」
凛「あーはいはい。じぇらしーだにゃ。真姫ちゃん、じぇらしー感じてるにゃ」
真姫「ちょっと!凛が英語使ってんじゃないわよ!」
ことり「まあまあ、落ち着いて」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 18:51:42.87 ID:kmPlnb8yO
穂乃果(そういえば、今朝の予言、ちゃんと見てなかったな…)
穂乃果(なんか平和は今だけとかあったような…)
穂乃果(トイレ……に荷物を持ってくのは変だよね…)
穂乃果(学校は人の目があるし…)
穂乃果(家に帰ってからでいいかな…)
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84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:10:48.08 ID:kmPlnb8yO
放課後 練習終了後−
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん!早くぅ〜!」
海未「もう!そんなに急かさないでください!」
ことり「もうちょっと待ってて〜」アセアセ
穂乃果「早くぅ〜!」
海未「何をそんなに急いでるんですか!今日何かあるんですか?」
穂乃果「えっ…いや…別に何もないけど…」
海未「でしたら、ゆっくり支度させてください!」
穂乃果「う、うん…」
穂乃果(うぅ〜…早くノートの続き見たいのにぃ〜)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:11:21.17 ID:kmPlnb8yO
帰り道−
ことり「わぁ〜、今日は月が綺麗だね〜」
海未「はい、満月ですね」
穂乃果「ほんとだ、綺麗〜」
ことり「ふふっ、こうやって3人で帰るのも、あと一年だね」
穂乃果「ちょっとー!ことりちゃん!急に湿っぽい事言わないでよー!」
海未「そうですよ、ことり。高校を卒業しても、私達はずっと一緒です」
ことり「えへへ…そっか…」
ことり「嬉しいな…うん…ずっと一緒にいようね」
穂乃果「もちろんだよ」
海未「えぇ…当然です」
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86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:11:58.34 ID:kmPlnb8yO
高坂家−
穂乃果(さーて…ノート見るかなー)
穂乃果(えーっと…)ペラペラペラ
穂乃果(ここだ…!)
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:12:35.63 ID:kmPlnb8yO
長い夜を抜け朝がくるだろう
南から鳥が来て、少女は連れ去られるだろう
平和を満喫しなさい
今しかないのだから
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:13:13.73 ID:kmPlnb8yO
穂乃果(やっぱり…)
穂乃果(平和は今しかない…か…)
穂乃果(続きは…)
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:13:52.38 ID:kmPlnb8yO
月が満ちる時、死神はまた現れるだろう
鳥は羽をもがれ地に堕ちるだろう
抗うことはよそう
逃れることはできないのだから
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:14:35.27 ID:kmPlnb8yO
穂乃果(…!!??)
穂乃果(えっ…?)
穂乃果(月が満ちる時…)ドキドキ…
穂乃果(鳥は羽をもがれ…)ドキドキドキ…
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91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:15:26.01 ID:kmPlnb8yO
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ことり「わぁ〜、今日は月が綺麗だね〜」
海未「はい、満月ですね」
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92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:16:06.45 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「…!?」
穂乃果「今日だ…」
穂乃果「今日、満月だ…!」
穂乃果(行かなきゃ…!)ダッ!
穂乃果(どうしよう…どうしよう…)タッタッタッ
穂乃果ママ「あら、穂乃果、どうしたの?そんなに慌てて…」
穂乃果「…」タッタッタッ ガララ ピシャンッ!
穂乃果ママ「あら…」
穂乃果ママ「今…あの子、泣いてなかった…?」
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93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:16:53.43 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「はぁ…はぁ…」タッタッタッ
穂乃果(…)タッタッタッ
穂乃果(どうしよう…)タッタッタッ
穂乃果(もう月が出てから結構時間が経ってる…)タッタッタッ
穂乃果(ことりちゃん…)タッタッタッ
穂乃果(どうしよう…ことりちゃんが死んじゃったら…)タッタッタッ
穂乃果(…っやだよ…!そんなの絶対やだよ!)タッタッタッ
穂乃果(うぅ…私がもっと早くノートを見てれば…!)タッタッタッ
穂乃果(助けられた…!)タッタッタッ
穂乃果(助けられたのに…!)タッタッタッ
穂乃果「あっ…」コツンッ
ズザアアアアッッッッ!!!
穂乃果「いっ…いったぁ…」
穂乃果(う…うぅ…)
穂乃果「いっ…」ズッキィィ…
穂乃果(あ…足が…)ズキズキ…
穂乃果(こ…これじゃあ、ことりちゃんが…)
穂乃果(うぅ…なんで…)ポロポロ
穂乃果(なんで…私達がこんな目にあわなきゃいけないの…?)ポロポロ
穂乃果(なんでよ…なんにも悪い事してないよ…)ポロポロ
穂乃果(うぅ…)ポロポロ
穂乃果(だ…誰か…)ポロポロ
穂乃果(誰か…助けて…っ!)
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:17:38.98 ID:kmPlnb8yO
絵里「穂乃果!」
穂乃果「えっ…?」
穂乃果「絵里ちゃん…?」
絵里「穂乃果、穂乃果ね。大丈夫?立てる?」
穂乃果「わ…私は…大丈夫…でも、今はことりちゃんが…!ことりちゃんが…!どうしよう!絵里ちゃん!ことりちゃんが…!」
絵里「穂乃果、落ち着いて…?ことりなら大丈夫よ。今、希が行ってるわ」
穂乃果「え…?希ちゃんが?」
絵里「えぇ、希がね、悪いカードが出たって言ってね。私には穂乃果の所に行くように言って、希はことりの所に行ったわ」
穂乃果「そ…そっか…」
穂乃果「よ…良かったぁ…ありがとう…絵里ちゃん…」ポロポロ
絵里「あらあら…。泣かないのよ、可愛い顔が台無しでしょ?」
穂乃果「だってぇ…なんか絵里ちゃんが来たら安心しちゃって…私…不安だったから…ことりちゃんが死んじゃうんじゃないかって…不安だったから…」ポロポロ
絵里「いいのよ、穂乃果…。何があったのかは分からないけど、穂乃果が苦しんでるなら、いくらでも私は手を差し出すわ」
穂乃果「うぅ…ありがとう…」ポロポロ
絵里「もう…しょうがないわね…」
穂乃果「うぅ〜…」ポロポロ
絵里「辛かったわね…穂乃果、よく頑張ったわ…後は任せなさい…」
穂乃果「う…うん…!ありがとう…!ありがとう…!」ポロポロ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 21:18:20.19 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「すぅ…」zzz…
絵里「…寝ちゃった?」
穂乃果「すぅ…すぅ…」zzz…
絵里「全く…無茶するんだから…昔から変わってない…」
電話 プルルルルルルル
絵里「あ、希からだわ」
絵里「もしもし?希」ガチャ
希「あ、エリチ?穂乃果ちゃんはどうやった?」
絵里「今は寝てるけど、ずっとことりの事を心配してたわ…」
希「そっか…やっぱり、穂乃果ちゃんは何か知ってるみたいやね…」
絵里「えぇ、ことりはどう?」
希「ことりちゃんも無事よ。でも危険な目にはあった。ウチがいなかったら危なかったかも…」
絵里「そんな…」
希「うん…これは穂乃果ちゃん含めμ’sで一回集まったほうがいいかも」
絵里「分かったわ、穂乃果には私から伝えとく」
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96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:04:09.23 ID:kmPlnb8yO
次の日 日曜日−
穂乃果(昨日は久しぶりに絵里ちゃんと会ったな…)
穂乃果(今日は、にこちゃんと希ちゃんにも会えるし…)
穂乃果(…)
穂乃果(こんな理由じゃなきゃ、もっと楽しみなんだけどなぁ…)
穂乃果(…)スッ
穂乃果(このノート…)
穂乃果(このノートから全てが始まった…)ペラ…
穂乃果(あっ、昨日のところ変わってる…)
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:04:53.45 ID:kmPlnb8yO
占い師が現れ危機は去るだろう
異国の少女は予言者を救うだろう
月は欠けはじめ、また死神は身を隠す
安堵は禁物だ
死神は消えてはいないのだから
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:05:30.79 ID:kmPlnb8yO
穂乃果(死神は消えてない…か…)
穂乃果(でも…前よりは気が楽かも…)
穂乃果(これからはμ’sのみんなに相談できるわけだし…)
穂乃果(まだ続きがあるな…)ペラ…
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:06:10.72 ID:kmPlnb8yO
予言者は未来を語ってはいけない
さらなる災いを引き起こすから
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:06:47.89 ID:kmPlnb8yO
穂乃果(…え?)
穂乃果(そ…そんな…)
穂乃果ママ「穂乃果ー、海未ちゃんとことりちゃんが来たわよー」
穂乃果(だ…ダメだ…)
穂乃果(言えない…)
穂乃果(言ったら…)
穂乃果ママ「穂乃果ー?」
穂乃果「あっ…うん!今行くよ!」
穂乃果「…」タッタッタッ
穂乃果 ガチャ
海未「あっ、ほの…」
穂乃果「ごめんっ!二人とも…!今日、やっぱり私行けないや…!二人だけで行ってきて!」
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:07:43.47 ID:kmPlnb8yO
海未「…」
ことり「…」
穂乃果「ど…どうしたの?二人とも…」
海未「穂乃果…希から聞きましたよ」
穂乃果「え…」
海未「何かは分かりませんが、また一人で無茶しているのでしょう?」
穂乃果「…」
ことり「穂乃果ちゃん、私が留学するって時、助けてくれたよね」
ことり「私、あの時周りに遠慮しちゃって、頼ることを忘れてた…」
ことり「今の穂乃果ちゃんもそうなんじゃないかな?だから、私達にできる事があるなら、なんでも言って?」
穂乃果「で…でも…穂乃果がみんなに頼ったら、迷惑がかかっちゃうよ?」
海未「何を今更。穂乃果に迷惑なんてかけられっぱなしです!」
穂乃果「ち…違くて、今回のは本当に迷惑かけちゃうんだよ…?」
穂乃果「し…死んじゃうかもしれないんだよ?」
海未「穂乃果に殺されかけた事も沢山ありますよ」
穂乃果「違うんだよ…本当に…今回は…本当の本当に死んじゃうんだよ…!」
穂乃果「私、海未ちゃんとことりちゃんが死んじゃったらヤダよ…」
海未「穂乃果…私達は死にませんよ」
穂乃果「…え?」
海未「約束したじゃないですか、ずっと3人一緒だと」
ことり「うん!だから、こんなところで死なないんだよ!」
穂乃果「ふ…二人とも…」
海未「だから、穂乃果…?一人で抱え込まないでください。私達を頼ってください」
ことり「そうだよ、穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃんが苦しんでるのに、何もできない方がよっぽど辛いよ」
穂乃果「うぅ…」ウルウル
穂乃果「うぅ…うう…」ポロポロ
海未「あーもう…泣かないでくださいよ。もう高校三年生でしょう?」
穂乃果「うぅ…だってぇ…二人が優しいからぁ…」ポロポロ
穂乃果「絵里ちゃんも優しいし…みんなも優しいし…私…」ポロポロ
穂乃果「私…μ’sで良かったよぉ…」ポロポロ
海未「全く…久しぶりにそのμ’sのみんなに会うんですよ?もう泣き止んでください」
穂乃果「う…うん…」グスグス
ことり「じゃあ…行こうか♪みんなが待ってる!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:08:23.01 ID:kmPlnb8yO
音ノ木坂 アイドル研究部部室−
絵里「懐かしいわねぇ…」
希「本当やね…」
凛「わーい!絵里ちゃんと希ちゃんがいるにゃー!」
海未「えぇ…、なんだか昔に戻ったみたいですね」
希「まあ、ウチらは、もう制服じゃないけどな」
真姫「そういえば、にこちゃんは?いないけど…」
絵里「あー、にこはレッスンがあるとかで遅れるわ」
ことり「そっか…にこちゃん、今は本物のアイドルなんだもんね」
花陽「うん…!すごいね…!」
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:09:29.20 ID:kmPlnb8yO
絵里「それで、どう?活動の方は」
真姫「頑張ってるわよ、新リーダーを中心にね」
凛「にゃはは…///」
凛「まだ、みんなに助けられてばっかりだけどね」
希「いいやん、みんなで助け合う…μ’sらしいんじゃない?」
凛「μ’s…」
希「あっ、もしかして、もう新しいグループ名に?」
ことり「いや、今のところは、まだμ’sだけど…」
花陽「そろそろ考えなきゃね…」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:10:15.31 ID:kmPlnb8yO
真姫「それよりも、今日は何か話があって集ったんじゃないの?はやく本題に入りましょう」
絵里「そうね…穂乃果、大丈夫?」
穂乃果「うん…」
穂乃果「えっと…まずは、このノートを見て貰いたいんだ…」スッ
花陽「ノート…?」
ことり「えっと…み…らい…ノート…?園田…海未…?」
海未「…!?!?!?!?」
穂乃果「うん…そう、これは海未ちゃんの中学…」
海未「ちょ…ちょっと!待ってください!!なんで、ここで私の黒歴史が出て来るんですかっ!!///」
穂乃果「いや…ちょっと、海未ちゃん、落ち着いて」
海未「こ…これが落ち着いていられますかっ!!///」
海未「このために、みんなを集めたのですか!?ひどいです…!!いじめです…!」
穂乃果「ち…違うよ…」
穂乃果「海未ちゃんのポエムなら、もうみんな知ってるよ」
海未「はい!?初耳なんですが!?!?」
凛「去年、海未ちゃんがいない時、全員で見たんだにゃ」
海未「なんですかそれはああああああ!!!!」
花陽「このノートは、それとは違うの?」
穂乃果「うん…この前、新しく見つけたんだ」
穂乃果(あっ…そういえば、あの時って他にもノートが…)
海未「人の部屋で何してるんですか!!あなたは!!」
穂乃果「じゃあ…ノートの中身を…」
海未「穂乃果っ!!」
穂乃果「わっ…もう…うるさいな…海未ちゃん…」
海未「中身はダメです!中身だけはあああ!!」
穂乃果「読むね」
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:10:52.16 ID:kmPlnb8yO
第1章「希望」
ひとつのほのかな光に導かれ、二つの光が集まるだろう
やがて光は輝きを求め、一つの旋律を奏でる
現実は残酷に語りかける
光を絶やしてはいけない
きっと未来は輝くはずだから
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:11:29.28 ID:kmPlnb8yO
海未「ぐあああああっっ!!!なんですか、これ!!新手の拷問ですかあああ!!!」
海未「…って…あれ?」
海未「これ、本当に私のポエムですか?」
凛「確かに…前に見た海未ちゃんのポエムは、もっとバカっぽかったにゃ…」
海未「そうです…私のポエムは…って、凛っ!!私のポエムはバカっぽくありませんっ!!」
穂乃果「やっぱり、これ海未ちゃんが書いたんじゃないんだね…」
穂乃果「それが分かっただけでも、良かったよ」
穂乃果「続き読むね…みんな、注意して聞いて」
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:12:14.48 ID:kmPlnb8yO
新たに光が加わり、輝きを増しながら加速するだろう
妬み邪魔する者が現れ、立ち塞がるだろう
拒む事は勧めない
理解し、受け入れよう
大事な光の一つなのだから
7つとなった光は、碧眼の少女に接近する
占い師に導かれ、光は完成するだろう
9つの光は迷わない
進む未来は明るく輝く
しかし情熱を傾けすぎてはいけない
無我夢中になってはいけない
それは、きっと災いを引き起こすから
大切な光がひとつ欠けて
少女は笑わなくなるだろう
救いの手は優しく語る
始まりの場所で
再び光は輝くだろう
新たに志を掲げるのが良い
高い志なら、なおさら良いはずだ
ひとつとなった光に不可能はないのだから
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:14:02.09 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「…っと…これが第1章…」
希「えっ…こ…これって…」
真姫「えぇ…これは、おそらく…」
凛「え?何?凛分かんないんだけど…」
絵里「これ…もしかして、私達の事…?」
穂乃果「うん…そう。これは私達の未来を書いたノートなんだよ」
凛「み…未来!?」
花陽「そんなことって…」
海未「ま…待ってください!これは私が書いたものではないんですよ?」
海未「だったら、私達の事を知ってる誰かが出来事が起きた後に書いたって可能性があるんじゃないですか?」
穂乃果「それが違うんだよ…」
海未「…え?」
穂乃果「このノートは、私が見つけた後の未来も予言してるんだよ」
真姫「…!」
真姫「もしかして…あのトラックのって…」
穂乃果「そう…あの時も予言で真姫ちゃんに危険が迫るってあったんだ。だから、助けられた」
真姫「そうだったのね…おかしいと思ったわ」
穂乃果「他にも花陽ちゃんも危なかったんだよ」
花陽「え?わ、私!?でも、特に危なかった事は…」
穂乃果「うん…危ない事は起きなかったんだけど、予言では花陽ちゃんも危なかったんだ。ほら、私が急に泊まりに行った事あったでしょ?」
凛「あー!あの時…!」
穂乃果「うん、私が泊まりに行った事で未来が変わったんだ」
花陽「そっか…突然来たのは、そういう意味だったんだね…」
穂乃果「あと、ことりちゃんも。それは希ちゃんに助けてもらったけど」
希「危なかったけどね」
ことり「うん…希ちゃんがいなかったら死んでたかも…」
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:14:42.42 ID:kmPlnb8yO
海未「じゃ…じゃあ…このノートは本当に未来を予言しているのですか?」
穂乃果「うん…それは確かだよ」
海未「はぁ…にわかに信じがたい事ですが…」
希「スピリチュアルやね」
真姫「ていうか、私達危険な目に遭いすぎじゃない?それもノートのせいなの?」
穂乃果「それは分かんない…穂乃果も、このノートについては、未来が分かるって事以外なんにも知らないから…」
ことり「そっか…」
穂乃果「そ…それで…ここからが大事なんだけど…」
穂乃果「先に謝っておくね…ごめんなさいっ!」
真姫「どうしたのよ…」
穂乃果「こ…これなんだけど…」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:15:15.36 ID:kmPlnb8yO
予言者は未来を語ってはいけない
さらなる災いを引き起こすから
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:16:12.56 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「え…えっと…この予言者ってのは私で…」
穂乃果「私がみんなに話しちゃったから…」
穂乃果「その…さらなる災いってのが…」
真姫「なんだ、そんな事…」
穂乃果「…え?」
凛「災いなんて跳ね返してやるにゃー!」
花陽「話してくれてありがとう、穂乃果ちゃん…!」
ことり「うん…!これで、みんなで考えられるね…!」
海未「穂乃果が渋ってたのは、こういう意味だったのですね。どうってことないじゃないですか」
穂乃果「み…みんな…」
絵里「やっぱり話して良かったわね!穂乃果」
希「みんな、穂乃果ちゃんが大切なんよ♪」
穂乃果「絵里ちゃん…希ちゃん…」ウルウル
穂乃果「…〜っ!」ゴシゴシ
穂乃果「ありがとう…!みんな…!迷惑かけちゃうけど、一緒に頑張ろう…!!」
海未「はい!もちろんです!」
花陽「あれ…?ノ、ノートに文字が浮かんできて…」
凛「本当だにゃ!不思議だにゃ!」
穂乃果「えぇ!ほ、穂乃果もこんな事初めてだよー!」
希「えっと…なになに…」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:16:46.93 ID:kmPlnb8yO
第5章「暗黒」スゥ…
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:17:31.15 ID:kmPlnb8yO
絵里「あ…暗黒…」
穂乃果「穂乃果が話しちゃったから…」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:18:04.19 ID:kmPlnb8yO
第5章「暗黒」
光は再び集うだろう
未来は予言者の口から語られる
一つ光が欠けているはずだ
その光は永遠に輝きを奪われるだろう
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:18:48.21 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「こ….これって…」
真姫「にこちゃん…!」ガタッ!
真姫「にこちゃんが危ないわ…!」
穂乃果「うん…!急いでにこちゃんの所に行こう…!」
穂乃果「絵里ちゃん!にこちゃんのレッスンって何時まで!?」
絵里「たしか、12時までって言ってたわ」
ことり「今11時だから…まだレッスン中だね…」
穂乃果「それでも、行かなきゃ…!にこちゃんを失うわけにはいかないよ…!」
希「それなら、ウチの車で行こう!免許取ったから!」
穂乃果「ほんと!?それなら、早く着きそう!」
海未「でも、8人も乗れますか?」
希「あっ…」
希「つ…詰めれば…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:19:29.23 ID:kmPlnb8yO
車内−
真姫「せ…狭い…」ギュウギュウ
凛「真姫ちゃんは、まだ席に座ってるからいいにゃ、凛なんてトランクだよ!」
真姫「でも、そっちは広いじゃない…」
凛「広くても嫌にゃ!」
海未「なんでですか?トランクいいじゃありませんか。割と快適ですよ?」
凛「なんで、海未ちゃんはトランク気に入ってるんだにゃ!」
希「まあまあ凛ちゃん、落ち着いて。もうそろそろ着くから」
絵里「あっ!見えたわ!あの建物よ!」
穂乃果「…にこちゃん…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:20:44.58 ID:kmPlnb8yO
練習室−
トレーナー「はい!じゃあ、今日の練習はここまで!」
にこ「え…?でも、まだ11時…」
トレーナー「今日、久しぶりに高校の仲間と会うんでしょ?行ってきなさい」
にこ「…!」
にこ「あ…ありがとうございます…!」
トレーナー「あぁ、楽しんでおいで。たまにはこういう日も必要だよ」
にこ「はい…!それじゃあ、失礼します…!」タッタッタッ ガチャ
にこ「…」タッタッ
にこ「まあ…久しぶりって言っても一カ月も経ってないんだけどね…」タッタッ
にこ「それでも久しぶりな気がしちゃうのは、なんでかしらね…ふふっ」タッタッ
にこ「ん?絵里からLINEが来てるわ…」
にこ「……死なないように気をつけて…?」
にこ「なにこれ…絵里なりのジョークかしら…相変わらず、つまらないわね…」
にこ「まあ、いいや。早く行こっと」タッタッタッ
スタッフ「お疲れ様でーす」
にこ「あっ、お疲れ様でーす」ニコニコ
ウィーン…
にこ「さて…音ノ木坂までどうやって行こうかしらね…」
にこ「マネージャー、車出してくれないかしら…」スマホ ポチポチ
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:22:29.54 ID:kmPlnb8yO
凛「あっ!あれ、にこちゃんじゃない!?にこちゃーーん!!」
にこ「あれ?凛じゃないの!それに、みんなも!どうしたのよ!」タッタッタッ
真姫「あっ!にこちゃん、後ろ!!」
にこ「え?」
ヒュゥーーーーーーーーーーー…ガッシャアアアアアアンッッッ!!!!
にこ「きゃっ…」
真姫「だ、大丈夫!?にこちゃん!」ダッ!
にこ「え…えぇ…危なかったけどね…」
絵里「こ…これは…」
希「整備道具やね…結構鋭利な物も混じってる…」
整備員「すいませーん!大丈夫でしたかー!」タッタッタッ
にこ「あっ、はい…なんとか…」
整備員「すみません…壁で作業をしてたんですが…僕の不注意で…」
にこ「はぁ…壁で…」
整備員「本当に申し訳ありませんでした…!失礼します…!」タッタッタッ
にこ「いやー、本当に危なかったわね…凛に呼ばれてなかったら当たってたわ…」
ことり「え!?そ、そうなの?」
にこ「えぇ…だって私、ちょうどあそこで足止めてマネージャーに連絡してたし…」
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 22:23:34.82 ID:kmPlnb8yO
海未「そうですか…じゃあ、やはり予言通り…」
穂乃果「うん…」
にこ「はぁ?予言?なに言って…」
穂乃果「あのさ!みんな、さっき自分で話してて思い出したんだけど…」
穂乃果「あの時、実は…ノートは一冊だけじゃなかったんだよ…」
一同「「えっ…!?」」
ことり「じゃ、じゃあ、海未ちゃんの部屋に行けば…」
穂乃果「うん…何か手がかりが見つかるかもしれない…」
にこ「はぁ?さっきからあんた達、何の話して…」
凛「まあまあ、にこちゃん。後で話してあげるから」
にこ「そ…そう?じゃあ、頼むわ…」
絵里「じゃあ、急いで海未の家に向かいましょう。海未、今って大丈夫?」
海未「はい、問題ないです」
絵里「分かったわ、じゃあ、みんな車に乗って!」
真姫「え…また、あれに乗るの…」
絵里「しょーがないでしょ、他に足も無いし。あっ、にこはトランクね」
にこ「トランク!?アイドルをトランクに乗せるの!?」
凛「えぇー…にこちゃんまで来たら狭くなるにゃー」
にこ「え!?凛もトランクなの!?なにその状態は…どんだけ詰めるのよ…」
海未「私もトランクです」
にこ「海未まで…」
希「まあまあ、みんな狭い中頑張ってるんやし、我慢しよ?」
にこ「あんたは運転席だから広いでしょ…」
希「あはは…まあ、それはしょーがないやん?」
穂乃果「でも、みんなで車乗るの楽しいよね!」
ことり「あっ、それはことりも思った!」
にこ「はぁ…まあ、いいけど…」
穂乃果「よーし!じゃあ、海未ちゃんの家に向けて出発だー!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:08:57.68 ID:kmPlnb8yO
園田家−
穂乃果(戻ってきた…)
穂乃果(ここから全てが始まったんだよね…)
海未「穂乃果、それでノートというのは…」
穂乃果「あっ、うん!たしか、この引き出しに…」ガサガサ
穂乃果「あった!」
ことり「沢山あるね…」
にこ「それが、その…全部未来ノートなわけ?」
穂乃果「分かんない…」
にこ「ていうか、そもそも、未来ノートとかいうのは本当なの?まだ信じられないんだけど…」
真姫「本当よ。現に私も花陽もことりも助けられてるわ」
にこ「それで私もって事?」
真姫「えぇ」
にこ「でも、私が見た時はそんな予言無かったけど…」
穂乃果「それは、未来が変わったからだよ!前は書いてあったよ!本当に」
にこ「そうなの?…なんだか良く分からないわ…」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:13:33.31 ID:kmPlnb8yO
絵里「それよりも穂乃果、早くノートを見ましょう?未来ノートについて何か分かるはずよ」
穂乃果「うん…!じゃあ、穂乃果はこのノートを…」
穂乃果「…」ペラペラ
穂乃果「…!?」
穂乃果「は…白紙…!?」
穂乃果「嘘…なにも書いてない…」
穂乃果「どういう事…?」
希「ウチのも白紙やった…」
ことり「私のも何も書いてなかった…」
穂乃果「そんな…」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:14:04.29 ID:kmPlnb8yO
海未「私のは書いてありました…」
穂乃果「えっ!?ほんと!」
凛「何が書いてあったの!?」
海未「未来ノートについて昔の私が書いてました…」
穂乃果「え…?」
ことり「じゃあ、海未ちゃんは未来ノートの事を知ってたの?」
海未「いえ…知りません…いや、正確には記憶にはありません…」
絵里「どういう事…?」
海未「読んでみてください…そしたら分かります」
絵里「え、えぇ…」ペラ…
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:14:42.86 ID:kmPlnb8yO
「未来の私へ」
未来の私へ、お元気ですか?
私は今、とあるノートを拾ったために、大変な目にあっています。
そのノートの名前は「未来ノート」
文字通り未来の事が分かるノートです。
これだと一見素晴らしく便利なノートに思えるかもしれませんが、全く違います。
このノートは人間が触れると、その効力を発揮し始めます。
その効力とは、触れた人間の周囲で不吉な事が多発するというものです。
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:15:08.21 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「あっ…触れちゃいけなかったんだ…」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:15:42.51 ID:kmPlnb8yO
私は、残念ながら、一人のクラスメイトを守りきれませんでした。
ですが、あなたはそれを忘れているでしょうね
それもノートの効力の一つですから
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:16:15.73 ID:kmPlnb8yO
ことり「え…?これって…あの中学の時にあった交通事故の…」
海未「はい…どうやら、私は忘れていますが、クラスメイトの一人を殺してしまっているようです…」
穂乃果「海未ちゃんのせいじゃないよ…!悪いのはノートなんだから…!」
海未「ありがとうございます、穂乃果。ですが、やはり心が痛むものがありますね…」
海未「私なら救えていたと思うと…」
穂乃果「海未ちゃん…」
絵里「…」
絵里「続き読むわね…」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:16:49.02 ID:kmPlnb8yO
ノートは人間を一人殺すと、満足するのか、また触れない限り、所有者の記憶から徐々に消えていくらしいです。
ノートがそう教えてくれました。
なので、私は二度と未来ノートが誰かの手に渡らないように、このノートと共に保管します
未来ノートはビニールに入れ、簡単には触れられないようにし、カモフラージュとして普通のノートに挟んで、紐でくくっておきます。
聡明な私なら、きっとまず、このノートを読んで、全てを理解してくれるはずです。
そうですね…心配なのは、穂乃果なんかが勝手に漁らない事ですかね…
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:17:32.61 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「うっ…」
海未「案の定…勝手に漁りましたね…」
穂乃果「ご…ごめん…」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:18:47.64 ID:tDxYdy9A0
それと、ノートは燃やしたり、細かく破いたりしても無駄です。そんな事をしても、次の日には平然と机の上にあります。
少々信じがたいかもしれませんが、現実にあった事なのです。
もし仮にノートを復活させてしまったとしたら、次はもっと強い災いをもって迫ってくるかもしれません。
私は対抗する事ができませんでした。
ですが、今のあなたはどうですか?
このノートを見る限りだと、全ては分かりませんが、心強い仲間がいてくれるんじゃないですか?
諦めないでください。
必ず、ノートに打ち勝つ方法はあるはずです。
私も過去から応援しています。
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:19:24.38 ID:tDxYdy9A0
絵里「…っと……これで終わりね」
ことり「これは…」
花陽「これ…結局のところ…未来ノートに対抗する手段は無いって事…?」
海未「そうですね…現状、未来ノートに対抗する手段は無いという事になります」
穂乃果「…」
海未「ですが、ノートの予言通り、私には心強い仲間がいてくれています」
海未「きっと…何かあるはずです…!探しましょう!未来ノートに打ち勝つ方法を…!」
凛「うん…!私達ならきっとやれるよ…!」
希「そうやね…!じゃあ、まずはウチが神田明神に行って、いろいろ聞いてみるよ。何か分かるかもしれないし」
真姫「なるほど、それはいいかもね。お祓いとかしてもらえれば、呪いもなくなるかも」
穂乃果「うん!うん!そうだね!」
穂乃果(すごいなぁ…μ’sで揃うと、なんだか前向きになれる…)
穂乃果(私達なら、本当になんとかできるかも…!)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:26:30.58 ID:tDxYdy9A0
次の日 放課後 園田家−
絵里「それで、どうだった?希」
希「うん、結論から言うと、お祓いとかはできないらしくて…」
穂乃果「え?ど…どうして?」
希「なんでも、未来ノート自体は悪くないんだけど、すごーく強力な悪霊が憑いちゃってるんだって。それで自分達ではどうしようもないって言われちゃって…」
穂乃果「そ…そっかあ…」
希「預かりましょうか?とも言われたんだけど、このノートは今、最初に触った穂乃果ちゃんに取り憑いてるでしょ?だったら、自分たちで持ってて、予言をチェックできた方がいいと思って」
真姫「あっ、そういえば、予言はどうなってるの?新しいの出た?」
希「うん…」
希「これやね…」ペラ…
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:27:02.94 ID:tDxYdy9A0
第5章「暗黒」
光は再び集うだろう
未来は予言者の口から語られる
欠けていた光も、じきに揃うだろう
始まりの地に向かうといい
真実が分かるから
なによりも孤独を恐れなさい
孤独は死に繋がるから
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:27:40.33 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「孤独をおそれなさい…か」
ことり「これは、一人になっちゃいけないって意味?」
穂乃果「うん、そうだと思う」
凛「でも、それなら簡単そうだにゃ、真姫ちゃんの家にでも、みんなで泊まって…」
真姫「ちょっと、何で私の家なのよ!」
凛「だって広いし…」
真姫「あっ…あぁ…」
凛「なんか、バカにされたような気がするにゃ」
真姫「別にバカになんかしてないわよ。まあ、しょうがないからいいわ。今日は私の家に泊まって…」
にこ「あっ、ごめん。私は無理だわ」
真姫「えぇ!?な、何で…」
にこ「いや、今日7時から生放送あるのよね。それに出ないと」
にこ「ていうか、いろいろ準備もあるから、もう行くわ」
絵里「そう…それはしょうがないわね…でも、一人には気をつけてね」
にこ「分かったわ。なるべくマネージャーと一緒にいる」
花陽「頑張ってね…!にこちゃん!みんなで観るから!」
にこ「えぇ!バッチリ活躍してくるから、見てなさい!」
にこ「それじゃあ、私は行くわね。テレビしっかり観なさいよ!」
穂乃果「うん!じゃあ、私達も行こうか」
海未「そうですね。でしたら、一度全員家に帰って荷物をまとめてきた方がいいですかね」
海未「もちろん二人以上で行動して」
ことり「そうだね、じゃあ、海未ちゃん、穂乃果ちゃん!行こうか」
希「じゃあ、ウチはエリチと♪」
真姫「私は、凛と花陽についてくわ」
凛「よし!じゃあ、行動開始にゃー!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:28:24.47 ID:tDxYdy9A0
西木野家−
テレビ「さー始まりました!今夜は生放送でお送りします!」
海未「穂乃果ー始まりましたよー」
穂乃果「えぇー!まだ髪乾かしてないよー!」アセアセ
テレビ「こんにちわぁ〜!矢沢にこで〜す!」
真姫「あっ、にこちゃん出てきたわ」
穂乃果「セーフ…ギリギリ間に合った…」ズサァー!
真姫「ちょっと!穂乃果!そんな滑らなくてもいいでしょ」
穂乃果「いいじゃん!こんなにお布団広いんだし!それに、みんなでお泊まり楽しいんだもん!」
真姫「もう…」
テレビ「それじゃあ、みなさん行きますよ〜…にっこにっ…はい!それでは次のゲストを…ちょっとー!最後までやらせなさいよっー!アハハハハハハ!」
真姫「なによ!この司会者!最後までやらせなさいよ!」
希「そういうボケやからな、真姫ちゃん…」
凛「にこちゃんは、もう完全にバラエティ路線だよね」
花陽「でも、すごいよ…!」
花陽「わ…私も……いつか…」ボソボソ
凛「え?かよちん、何か言った?」
花陽「う、ううん…!なんでもないよ…!」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:28:55.22 ID:tDxYdy9A0
テレビ「さぁー、次のゲストはA-RISEのみなさんです!どうぞー!」
ことり「あっ!A-RISEだぁ〜!」
テレビ「こんばんわ、みなさん。今日は楽しんでいってくださいね」
穂乃果「わー…ツバサさん綺麗〜」
絵里「同い年とは思えない貫禄ね…」
凛「こっちは完全に歌手路線だよね」
花陽「うん…!すごいね…!」
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:29:25.69 ID:tDxYdy9A0
真姫「ていうか、私達こんなに、のほほんとしてていいのかしら…」
真姫「一応、今も死の危険があるのよね?」
希「んー…でも、とりあえず予言は変わってないし、一人にならなければ大丈夫だと…」
海未「あの、気になっていたのですが、未来ノートは私達を殺そうとしているのですよね?なのに、なんで忠告をしてくれるのでしょうか」
希「そうやね…未来ノート自体は悪くないって言ってたから…悪霊が取り憑いた影響は文には現れないのかもね…不吉な事が起きるってだけで…」
海未「なるほど…たしかに、それは考えられますね…じゃあ、未来ノートの記述は信頼していいんですね」
希「うん、そうやと思う」
穂乃果(んー…なんだか良く分からない…)
穂乃果(悪霊は不吉な事を起こすけど、文には影響しないってことかな…)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:30:04.32 ID:tDxYdy9A0
テレビスタジオ−
司会者「さー、番組も盛り上がってきたところで、生放送特別企画に移りたいと思います!」
司会者「その名も「矢沢にこのオバケなんて怖くない!」ですっ!!」
にこ「えぇ〜っ!!ちょっと!聞いてないんですけどっ!?」
一同「「あはははははは!!」」
司会者「言ってませんからね〜。生放送でぶっつけ本番でやってもらいます!」
にこ「そんなぁ…」
司会者「それでは、矢沢さんには、これから心霊スポットに移ってもらいます!場所は都内の廃病院っ!!そこに、一人で行ってもらいます!!」
にこ「…!!」
一同「「おぉ〜!」」
にこ「ひ…一人ですか…?」
司会者「おぉ〜とっ!矢沢さん、さっそくビビってしまったかぁ〜!?」
一同「「あはははははは!!」」
にこ「あはは…」
にこ「…」
にこ「…」チラッ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:30:31.01 ID:tDxYdy9A0
西木野家−
真姫「ひ…一人って…!!」
希「しかも、悪霊が力を発揮しやすい心霊スポット…」
希「これは、まずい事になったね…」
海未「ノ…ノートは…!」
穂乃果「うん…!」ペラペラ
穂乃果「あっ…」
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:31:14.76 ID:tDxYdy9A0
笑顔の少女は一人死地に向かう
死神の笑い声は高く響くだろう
もう未来は変えられない
君達が死力を尽くそうとも
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:31:45.99 ID:tDxYdy9A0
花陽「もう未来は変えられない…って…」
ことり「ノートの予言は、悪霊に影響されてないんだよね…?」
ことり「じゃあ、本当に未来は変えられないって事…?」
穂乃果「だ…大丈夫っ!!」
ことり「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「大丈夫だよっ…!きっと…きっと何か手はあるよ…!諦めちゃダメなんだ…!」
真姫「そうよ…、アイドルにこちゃんの未来は、これからなんだから…。そう簡単に奪わせるわけにはいかないわ…!」
絵里「えぇ、穂乃果と真姫の言う通りよ。みんな、にこが一瞬カメラの方を見たの気づいた?あれは、にこから私達へのメッセージよ」
凛「あっ…!そういえば、一瞬見てたかも…!」
絵里「えぇ…。にこはテレビタレントとして、断るわけにはいかなかった…。でも、危険な事は自覚してたはずよ。だから、あの視線は助けに来いって事だと思うわ」
希「そうやね、にこっちの事だから多分そんな事だと思う」
穂乃果「じゃあ、行こう!もう時間がないよ!」
真姫「だったら、うちの車を使えばいいわ!希の車より大きくて速いのがあったはずよ!」
希「えぇ…ウチ、それ運転できるかなぁ…」
真姫「大丈夫よ、ぶつけてもパパが直してくれるわ」
希「うぅ…ぶつけないようにしないと…」
絵里「じゃあ、みんな!行くわよ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:32:26.92 ID:tDxYdy9A0
undefined
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:33:37.89 ID:tDxYdy9A0
心霊スポット 廃病院−
にこ「うぅ…雰囲気あるわね…」
スタッフ「それじゃあ、ここからは矢沢さん一人でお願いします」
にこ「…本当に私一人で行くの…?」
スタッフ「はい。そういう企画ですので」
にこ「カ…カメラマンは…?」
スタッフ「セルフでお願いします」
にこ「も…もし…何かあったら…?」
スタッフ「非常時のために、有名な霊能者に来ていただいています」
にこ「…ど…どこにいるのよ…」
スタッフ「…」
にこ「…え?」
スタッフ「まだ来てません」
にこ「いや、何でよっ!」
スタッフ「時間伝え間違えました」
にこ「なにしてんのよっ!それじゃあ、本当に何かあった時、どうするのよ!死ぬわよ!私!」
スタッフ「…」
スタッフ「大丈夫です」
にこ「なによ!その根拠のない返事は!死んだらどうすんのよ!」
スタッフ「たぶん大丈夫です。それより、そろそろ時間なので、お願いします」
にこ「もっーーーー!!!なんなのよ!このスタッフ!何かあったら訴えてやるわ!」
スタッフ「どうぞ」
にこ「もぉっーー!!!そういう事じゃないでしょっー!!!」
スタッフ「これ、カメラです。頭に付けるのと手持ちカメラの二つでお願いします」
にこ「はぁ……本当やるのね…」
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:34:13.52 ID:tDxYdy9A0
スタッフ「あと、何かこれも」
にこ「…」
にこ「……何よ、これ」
スタッフ「塩です」
にこ「…」
にこ「……どこのよ」
スタッフ「さっきスーパーで」
にこ「…」
スタッフ「それと、なんとなくこれも買いました」
にこ「…」
にこ「…何よ、これ」
スタッフ「幽霊の頭に付いてる三角のやつです」
にこ「…ふざけてるの?」
スタッフ「矢沢さん…本気でふざけるのがテレビですよ」
にこ「なんなのあんた…」
スタッフ「画的に面白いかな〜って」
にこ「…」
スタッフ「あっ、そろそろ本当に時間なので、カメラ回してください」
にこ「…分かったわよ」
スタッフ「最初の挨拶に、ちゃんと先程説明した、この廃病院の事言ってくださいね」
にこ「えぇ、任せなさい」
スタッフ「じゃあ、僕たちはこの辺にいるんで、ここから先は一人でどうぞ」
にこ「ったく…淡白なヤツね…」
にこ「分かったわよ…行くわよ…」スタスタ
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144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:34:56.91 ID:tDxYdy9A0
車内−
凛「すごいにゃ!凛、リムジン初めて乗ったにゃ!」
花陽「本当にすごいね…!凛ちゃん!」
穂乃果(ツバサさんに乗せてもらって以来だなぁ…)
海未「どうしたのですか、穂乃果?はしゃがないのですか?」
穂乃果「なにさ、その私がすぐはしゃぐような言い方は」
海未「すぐはしゃぐじゃないですか」
穂乃果「う…」
穂乃果「リ、リムジンは前にツバサさんに乗せて貰った事があるから…」
ことり「へぇ〜!そんな事があったんだ!」
希「…」ドキドキドキドキ
絵里「大丈夫?希…」
希「…い…今…話しかけないで…っ」ドキドキドキ
真姫「そんな緊張しなくてもいいのに…」
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145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:35:26.05 ID:tDxYdy9A0
高坂家−
亜里沙「楽しみだね!にこさんの心霊スポット探索!」
雪歩「そうだね、でも、にこさん、なんかすごく怖がってたような」
亜里沙「きっと、にこさんは極度の怖がりなんだよ!」
雪歩「そうなのかな〜?あっ、始まるよ!」
亜里沙「本当だ!ワクワク!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:35:57.54 ID:tDxYdy9A0
廃病院−
にこ「はぁ〜い!テレビの前のみなさん?にっこにっこにー!」
にこ「今日は〜、にこにぃ〜が〜、この廃病院を〜」
ガサガサ!
にこ「うわぁっっ!!」
猫「にゃ…にゃあ〜」
にこ「な…なんだ…猫か……」ドキドキドキドキ
にこ「えっ…えー…では気を取り直して…さっそく廃病院に入って行きましょう…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:36:27.58 ID:tDxYdy9A0
草むら−
海未「凛…!ナイスです…!」
花陽「ありがとう…!凛ちゃん!」
凛「にゃはは…」
真姫「ちょ…ちょっと!なんで、隠れなきゃいけないのよ!」
穂乃果「いや、だって生放送だし…」
海未「テレビになんて映ったら…私…」
海未「もうお嫁に行けませんっ…!」
穂乃果「そんな事無いけどね…」
希「でも、出て行かなくても、こうやって、にこっちを一人にしないようにしておけば、十分効果はあるはずやん?」
真姫「まあ…たしかに…」
絵里「さっ、私達も中に入るわよ…!」
穂乃果「あいあいさー」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:37:02.23 ID:tDxYdy9A0
高坂家−
テレビ「えー…この廃病院は、その昔…ガシャン!…きゃあっ!!な…なに…?……」
雪歩「にこさん、ビビりすぎじゃ…」
亜里沙「でも、テレビ的には面白いよね!」
雪歩「そうだね……」
雪歩「あと、なんで三角頭巾付けてるんだろ…」
亜里沙「でも、似合ってるよね!」
雪歩「似合ってるかなぁ…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:37:33.49 ID:tDxYdy9A0
廃病院−
凛「なんか、瓶落としちゃったにゃ」
花陽「にこちゃんの悲鳴が聞こえたね…」
凛「にこちゃん、ビビりすぎだにゃ」
ことり「さっきから、ずっとお塩撒き散らしながら歩いてるしね…」
絵里「…」ガクガクブルブル
真姫「絵里…あなた…怖いの…?」
絵里「そそそそそそそんな事なななななないわっ…!」ガクガクブルブル
穂乃果「絵里ちゃん、大丈夫だよ?一人にならない限り悪霊は襲ってこないから」
希「違うで、穂乃果ちゃん。エリチは、ただ単に、暗いのが怖いんや」ニヤニヤ
絵里「そそそそそそそんな事なななななないわっ…!」ガクガクブルブル
海未「そういえば、ノートの記述は変わってませんか?穂乃果」
穂乃果「あっ、うん!今見てみるねー」
穂乃果「…」ペラペラペラ
穂乃果「…!!」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:38:02.94 ID:tDxYdy9A0
黒く寂れた病院で
死神は力を増すだろう
そこにいてはいけない
命を刈られてしまうから
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:38:41.15 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「こ…これって…」
海未「…?何が書いてあったのですか?」
穂乃果「ここにいちゃいけないって…」
穂乃果「もう…一人じゃないから大丈夫とか…そういう次元じゃないって…」
凛「そ…それって…悪霊が力を増したって事!?」
穂乃果「うん…そう書いてある…」
希「こんな場所やからね…」
希「とにかく、このままじゃ、にこっちもウチらも危ない…にこっちには悪いけど、放送はやめて貰って、もう逃げよう…」
海未「そうですね…こうなってしまった以上しょうがないですね…」
花陽「じゃあ、私…にこちゃん呼んできます…!」
花陽「にこちゃーん!」タッタッタッ
にこ「え?」クルッ
にこ「は、花陽!?それに、みんなも!?」
海未「あぁ…!にこ…!こっちにカメラを向けないでください…!私が写ってしまいます…!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:39:18.45 ID:tDxYdy9A0
高坂家−
亜里沙「海未さんだっーー!!!」
雪穂「お、お姉ちゃんも…」
亜里沙「ていうか、μ’s全員集合だよ!すごいよ!これ!」
雪穂「う…うん。でも、なんで…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:39:44.52 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−
司会者「んー?部外者かと思ったが、よく見たらこれは、μ’sのメンバーではないか!?」
ツバサ「えぇ、これはμ’sよ…」
司会者「おおっーと!高校時代ともに鎬を削ったA-RISEの綺羅さんが認めたっー!」
一同「「おぉー…!」」
あんじゅ「ふふっ、なにしてるのかしら、あの子達」
英玲奈「全く…予想外のことをするのは変わってないな…」
ツバサ「えぇ…でも、考えなしに行動する人達じゃないわ…何かあったのかしら…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:40:42.27 ID:tDxYdy9A0
廃病院−
海未「ひ…ひぃーっ…私が…私の体が全国に…」
穂乃果「海未ちゃん落ち着いて…」
にこ「あんた達、来てくれたのね!」
希「結構前からね」
にこ「えぇ!?じゃあ、早く現れなさいよ!」
希「いや、にこっちを一人にしなければいい話だったから…」
にこ「だった…?」
希「うん…状況が変わったんだ…。もう一人でも危険…。今は一刻も早く放送を止めてここから逃げた方がいい」
にこ「そう…」
にこ「…」
にこ「でも…放送は止めないわよ」
海未「にこ!?」
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:41:22.58 ID:tDxYdy9A0
にこ「当たり前でしょ!今この瞬間、一体何人の人が楽しみにテレビを見てくれてると思ってるの!?その人達を裏切る事はできないわ」
花陽「にこちゃん…」
にこ「放送は続ける…でも、死んじゃったら元も子もないから、もちろん逃げる」
にこ「どっちもやるのよ…!」
花陽「うん…!それでこそ、にこちゃんだよ!」
にこ「ふふっ、ありがとう花陽。いずれ一緒に仕事ができるといいわね」
花陽「え…」
にこ「憧れちゃったんでしょ?追いかけなさいよ」
花陽「にこちゃん…」ウルッ
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:41:54.51 ID:tDxYdy9A0
にこ「ま、とにかく今は逃げるわよ!さっきも言ったけど、死んじゃったら元も子もないからね!」
花陽「うん…!」
ガララ…
ことり「あっ!二人とも危ない!」
花陽、にこ「「え?」」
ガッシャアアアアアアアンッッ!!!!!
花陽、にこ「「きゃあっ!」」
真姫「花陽!?にこちゃん!?」
凛「大丈夫かにゃ!?」
花陽「う…うん、なんとか」
にこ「ごめんなさい…私は…ちょっと足を…」ズキ…
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:42:23.86 ID:tDxYdy9A0
高坂家−
雪穂「ええ!?今の何!?」
亜里沙「だ、大丈夫なの…!?」
雪穂「今の当たってたら、死んでたんじゃ…」
亜里沙「そんな…」
雪穂「なんで、こんな危険な場所に…」
亜里沙「お姉ちゃん…大丈夫かな…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:42:50.06 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−
司会者「な…なんだ?今のは…大丈夫か?」
ツバサ「な…」
ツバサ「なんですか!この危険な場所は!?今すぐ放送を止めて、助けに…!」
あんじゅ「ツバサ、落ち着いて」
ツバサ「ぐ…」
英玲奈「気持ちは分かるが、今は生放送…矢沢がプロとして頑張ってるんだ。私達もプロとして振る舞おう」
ツバサ「わ…分かったわ…」
司会者「テ、テレビの前のみなさん…!現在、矢沢にこさんが大変危険な場所にいます…!矢沢さんは、いつも笑顔で私達を励ましてくれますっ!今日は…!今日は反対に、私達が祈りで矢沢さんを励ましましょう…!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:43:41.26 ID:tDxYdy9A0
廃病院前−
スタッフ「おかしいな。事前調査では壊れるような所は無かったんだけど」
スタッフ「すいません。来てすぐで申し訳ないんですが、助けに行ってもらえませんか」
霊能者「あ…あぁ…」
霊能者「時間間違えたり、来てすぐ行けって言ってきたり…君…ふてぶてしいな…」
スタッフ「そうすか?」キョトン
霊能者「そういうところだよ…」
スタッフ「とりあえず早く行ってください」
霊能者「あ…あぁ…」
スタッフ「あ、カメラさんも同行して!バッチリ撮ってきてね」
カメラマン「はい!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:44:09.94 ID:tDxYdy9A0
廃病院−
絵里「大丈夫?にこ、立てる?」
にこ「え、えぇ…なんとか」
にこ「それより…」
ガララ…
にこ「道…塞がれちゃったわね…」
希「逃がさないって事やろか…」
絵里「ひぃ…」ガクガクブルブル
真姫「でも、逃げなきゃ死ぬだけよ」
凛「うん…!なんとか他の道を探さなきゃ」
にこ「だったら、私が見取り図を持ってるわ」スッ
海未「反対側に外階段がありますね」
にこ「えぇ…そこを通れば外に出れるわ」
穂乃果「じゃあ、急いで行こう!」
ことり「待って!にこちゃんが…」
にこ「我慢するわ。今は走るしかないでしょ…」
穂乃果「にこちゃん….」
穂乃果「ごめん…にこちゃん。辛いかもしれないけど…頑張って!」
にこ「分かったわ…アイドルにこにーに不可能は無いんだから」
穂乃果「行こう!みんな!」ダッ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:44:37.86 ID:tDxYdy9A0
高坂家−
亜里沙「が…頑張って…!」
雪穂「お姉ちゃん…」
亜里沙「でも、なんでこんなに焦ってるんだろ…」
雪穂「分かんない…でも、何かあるんだと思う…」
雪穂「死なないでよね…!お姉ちゃん…!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:45:16.11 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−
司会者「すごい!すごいです!μ’s!絆の力で脱出なるかっー!!」
司会者「みなさんも祈りを続けてください!みなさんの祈りが力になるはずです!」
ツバサ「穂乃果さん…」
あんじゅ「大丈夫よ、ツバサ。あの子達なら」
英玲奈「あぁ…だが、今回は少し悪い予感がするんだが…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:45:47.13 ID:tDxYdy9A0
廃病院−
花陽「ことりちゃん!止まって!」
ことり「え?」
ヒュン!
ことり「きゃ…!」
ことり「あ、危なかった…ありがとう花陽ちゃん」
希「こ…これはメス…なんで飛んできたんや…」
真姫「危険ね…早く出ましょう」
絵里「えぇ…」
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:46:20.51 ID:tDxYdy9A0
グラ…
絵里「え?今…揺れ…」
グラララララララララララララララッッッッッッッ!!!!!!
絵里「きゃ…きゃあああ!!」
海未「じ…地震…!?」
希「て…天変地異まで…操れるんか…!」
ガラガラガラガラ
凛「た…建物が壊れそうにゃ…」
穂乃果「それに…この揺れ…立ってるのがやっとで…」
ことり「こ…怖いよ…海未ちゃん…」
海未「だ…大丈夫です…!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:47:03.41 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−
司会者「じ…地震…!?」
司会者「あっ…今情報が入りました!矢沢さんのいる廃病院付近で突如原因不明の揺れを計測したようです!」
ツバサ「そんな…どうゆう事よ…」
あんじゅ「危険ね…」
英玲奈「やはり、悪い予感が…」
司会者「祈りをっー!みなさん!祈りを捧げましょうっ!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:47:44.44 ID:tDxYdy9A0
高坂家−
亜里沙「んむむ〜」
雪穂「むむむ〜」
亜里沙「届け〜!私の祈り〜!」
雪穂「私のも〜!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:48:14.46 ID:tDxYdy9A0
廃病院前−
グラグラグラグラ
「うわー!地震だー!逃げろー!」
「うわー!早く車に乗れー!!」
「建物から離れろー!」
「わー!きゃー!」
スタッフ「おい…うろたえてんじゃねえ」
「え?」
スタッフ「矢沢さんがまだ出てきてねえだろ」
「で…でも…避難しなきゃ…死…」
スタッフ「俺はテレビ作るのに命かけてる。逃げたきゃ勝手に逃げろ」
スタッフ「俺はここで待つ」
「そ…そんな…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:48:44.59 ID:tDxYdy9A0
廃病院−
凛「う…うぅ…」
真姫「凛…頑張って…」
絵里「揺れが止まらない…」
ガラガラガラガラ
希「ま…まずいね…このままじゃ建物が崩れる…」
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:49:14.06 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「ふぐぅ…」
穂乃果(こ…怖い…!)
穂乃果(叫び出しそう…)
穂乃果(でも、みんな我慢してる…)
穂乃果(怖くならないように…パニックにならないように…)
穂乃果(みんな踏ん張ってるんだ…)
穂乃果(私も踏ん張らなきゃ…!)
ユラァ…
穂乃果(…ん?)
穂乃果(人…?)
穂乃果(この揺れで立ってる…?)
ユラァ…ユラァ…
穂乃果「…!?」
穂乃果(こっちに歩いてきてる…!?)
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:49:47.75 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「み…みんな…!あれ…!!」
絵里「え?」
ユラァ…ユラァ…
絵里「う…嘘…お…おば…おばおば…おば…」
絵里「きゃあああああああああ!!!!おばけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ユラァ…ユラァ…
花陽「う…嘘…怖いよ…」
凛「お…女の人…?」
真姫「一定の速さでこっちに…」
ユラァ…ユラァ…
希「もしかして、ノートに取り憑いてた霊かも…」
ことり「そんな…!じゃあ、私達の事…!」
海未「まずいですね…私達は揺れで身動きが取れない…もし、こっちまで来られたら…」
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:51:02.05 ID:tDxYdy9A0
ユラァ…ユラァ…
絵里「はぁ…はぁ…ひい…ひい…だ、大丈夫よ…?にこ落ち着いて…幽霊なんていないんだから…」
にこ「あんたが落ち着きなさいよ!」
にこ「それにしても…この状況…いくらなんでも、まずいわね…」
ユラァ…ユラァ…
穂乃果(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いっっっ!!!)
穂乃果(どうしようどうしようっ!!)
ユラァ…ユラァ…
穂乃果(なんで…)
穂乃果(なんでなの…)
穂乃果(なんで…)
穂乃果「なんで…」
穂乃果「なんでこんな事するのっ!!」
海未「ほ…穂乃果…」
凛「あ…あれ?幽霊の動きが…」
ユラァ…………ユラァ…………
ことり「遅くなってる…!」
花陽「な…なんで…!?」
真姫「そ…それに揺れも…」
グラグラグラ…
希「おさまってきてる…?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:52:09.91 ID:tDxYdy9A0
廃病院 一階−
霊能者 ブツブツブツブツブツブツ…
カメラマン「お…おい…!揺れが…」
霊能者 ブツブツブツブツブツブツ…
カメラマン「おさまってきた…?」
霊能者「ブツブツ……っと…よし…!我々も動くぞっ!!」
カメラマン「は…はいっ!」
霊能者「ちっ…揺れを止めるのにこれほど時間がかかるとは…」
霊能者「先程から、何故か分からんが、ここに向けて届けられている祈りの力もあるんだぞ…!」
霊能者「一体どれ程の悪霊なんだ…!」
霊能者「私が行くまで、生きててくれよ…!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:52:36.62 ID:tDxYdy9A0
高坂家−
雪穂「ねえ…さっきからカメラに映ってるこの女の人って……」ガクガク
亜里沙「う…うん…怖いよ…雪穂…」ブルブル
雪穂「わ…私達よりお姉ちゃん達の方が怖いはずだよ…!」
亜里沙「雪穂…」
雪穂「い…祈りを送ろう…!」
亜里沙「うん…!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/18(月) 23:53:19.26 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−
司会者「こ…これは…」
ツバサ「もしかして…本物の…」
あんじゅ「まさか…」
英玲奈「そんな非科学的な…」
司会者「み…みなさん…!私達は今、何を見ているのでしょうか…!何かは分かりません!分かりませんが、私は今日の、この放送がテレビ史に残るという事には確信が持てますっ!!」
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