穂乃果「海未ちゃんの中学のポエムが未来予言になってる」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:08:23.01 ID:kmPlnb8yO
音ノ木坂 アイドル研究部部室−


絵里「懐かしいわねぇ…」

希「本当やね…」

凛「わーい!絵里ちゃんと希ちゃんがいるにゃー!」

海未「えぇ…、なんだか昔に戻ったみたいですね」

希「まあ、ウチらは、もう制服じゃないけどな」

真姫「そういえば、にこちゃんは?いないけど…」

絵里「あー、にこはレッスンがあるとかで遅れるわ」

ことり「そっか…にこちゃん、今は本物のアイドルなんだもんね」

花陽「うん…!すごいね…!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:09:29.20 ID:kmPlnb8yO
絵里「それで、どう?活動の方は」

真姫「頑張ってるわよ、新リーダーを中心にね」

凛「にゃはは…///」

凛「まだ、みんなに助けられてばっかりだけどね」

希「いいやん、みんなで助け合う…μ’sらしいんじゃない?」

凛「μ’s…」

希「あっ、もしかして、もう新しいグループ名に?」

ことり「いや、今のところは、まだμ’sだけど…」

花陽「そろそろ考えなきゃね…」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:10:15.31 ID:kmPlnb8yO
真姫「それよりも、今日は何か話があって集ったんじゃないの?はやく本題に入りましょう」

絵里「そうね…穂乃果、大丈夫?」

穂乃果「うん…」

穂乃果「えっと…まずは、このノートを見て貰いたいんだ…」スッ

花陽「ノート…?」

ことり「えっと…み…らい…ノート…?園田…海未…?」

海未「…!?!?!?!?」

穂乃果「うん…そう、これは海未ちゃんの中学…」

海未「ちょ…ちょっと!待ってください!!なんで、ここで私の黒歴史が出て来るんですかっ!!///」

穂乃果「いや…ちょっと、海未ちゃん、落ち着いて」

海未「こ…これが落ち着いていられますかっ!!///」

海未「このために、みんなを集めたのですか!?ひどいです…!!いじめです…!」

穂乃果「ち…違うよ…」

穂乃果「海未ちゃんのポエムなら、もうみんな知ってるよ」

海未「はい!?初耳なんですが!?!?」

凛「去年、海未ちゃんがいない時、全員で見たんだにゃ」

海未「なんですかそれはああああああ!!!!」

花陽「このノートは、それとは違うの?」

穂乃果「うん…この前、新しく見つけたんだ」

穂乃果(あっ…そういえば、あの時って他にもノートが…)

海未「人の部屋で何してるんですか!!あなたは!!」

穂乃果「じゃあ…ノートの中身を…」

海未「穂乃果っ!!」

穂乃果「わっ…もう…うるさいな…海未ちゃん…」

海未「中身はダメです!中身だけはあああ!!」

穂乃果「読むね」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:10:52.16 ID:kmPlnb8yO


第1章「希望」


ひとつのほのかな光に導かれ、二つの光が集まるだろう

やがて光は輝きを求め、一つの旋律を奏でる
現実は残酷に語りかける
光を絶やしてはいけない
きっと未来は輝くはずだから


106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:11:29.28 ID:kmPlnb8yO
海未「ぐあああああっっ!!!なんですか、これ!!新手の拷問ですかあああ!!!」

海未「…って…あれ?」

海未「これ、本当に私のポエムですか?」

凛「確かに…前に見た海未ちゃんのポエムは、もっとバカっぽかったにゃ…」

海未「そうです…私のポエムは…って、凛っ!!私のポエムはバカっぽくありませんっ!!」

穂乃果「やっぱり、これ海未ちゃんが書いたんじゃないんだね…」

穂乃果「それが分かっただけでも、良かったよ」

穂乃果「続き読むね…みんな、注意して聞いて」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:12:14.48 ID:kmPlnb8yO


新たに光が加わり、輝きを増しながら加速するだろう
妬み邪魔する者が現れ、立ち塞がるだろう
拒む事は勧めない
理解し、受け入れよう
大事な光の一つなのだから

7つとなった光は、碧眼の少女に接近する
占い師に導かれ、光は完成するだろう

9つの光は迷わない
進む未来は明るく輝く
しかし情熱を傾けすぎてはいけない
無我夢中になってはいけない
それは、きっと災いを引き起こすから

大切な光がひとつ欠けて
少女は笑わなくなるだろう
救いの手は優しく語る
始まりの場所で

再び光は輝くだろう
新たに志を掲げるのが良い
高い志なら、なおさら良いはずだ
ひとつとなった光に不可能はないのだから


108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:14:02.09 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「…っと…これが第1章…」

希「えっ…こ…これって…」

真姫「えぇ…これは、おそらく…」

凛「え?何?凛分かんないんだけど…」

絵里「これ…もしかして、私達の事…?」

穂乃果「うん…そう。これは私達の未来を書いたノートなんだよ」

凛「み…未来!?」

花陽「そんなことって…」

海未「ま…待ってください!これは私が書いたものではないんですよ?」

海未「だったら、私達の事を知ってる誰かが出来事が起きた後に書いたって可能性があるんじゃないですか?」

穂乃果「それが違うんだよ…」

海未「…え?」

穂乃果「このノートは、私が見つけた後の未来も予言してるんだよ」

真姫「…!」

真姫「もしかして…あのトラックのって…」

穂乃果「そう…あの時も予言で真姫ちゃんに危険が迫るってあったんだ。だから、助けられた」

真姫「そうだったのね…おかしいと思ったわ」

穂乃果「他にも花陽ちゃんも危なかったんだよ」

花陽「え?わ、私!?でも、特に危なかった事は…」

穂乃果「うん…危ない事は起きなかったんだけど、予言では花陽ちゃんも危なかったんだ。ほら、私が急に泊まりに行った事あったでしょ?」

凛「あー!あの時…!」

穂乃果「うん、私が泊まりに行った事で未来が変わったんだ」

花陽「そっか…突然来たのは、そういう意味だったんだね…」

穂乃果「あと、ことりちゃんも。それは希ちゃんに助けてもらったけど」

希「危なかったけどね」

ことり「うん…希ちゃんがいなかったら死んでたかも…」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:14:42.42 ID:kmPlnb8yO
海未「じゃ…じゃあ…このノートは本当に未来を予言しているのですか?」

穂乃果「うん…それは確かだよ」

海未「はぁ…にわかに信じがたい事ですが…」

希「スピリチュアルやね」

真姫「ていうか、私達危険な目に遭いすぎじゃない?それもノートのせいなの?」

穂乃果「それは分かんない…穂乃果も、このノートについては、未来が分かるって事以外なんにも知らないから…」

ことり「そっか…」

穂乃果「そ…それで…ここからが大事なんだけど…」

穂乃果「先に謝っておくね…ごめんなさいっ!」

真姫「どうしたのよ…」

穂乃果「こ…これなんだけど…」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:15:15.36 ID:kmPlnb8yO


予言者は未来を語ってはいけない
さらなる災いを引き起こすから

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:16:12.56 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「え…えっと…この予言者ってのは私で…」

穂乃果「私がみんなに話しちゃったから…」

穂乃果「その…さらなる災いってのが…」

真姫「なんだ、そんな事…」

穂乃果「…え?」

凛「災いなんて跳ね返してやるにゃー!」

花陽「話してくれてありがとう、穂乃果ちゃん…!」

ことり「うん…!これで、みんなで考えられるね…!」

海未「穂乃果が渋ってたのは、こういう意味だったのですね。どうってことないじゃないですか」

穂乃果「み…みんな…」

絵里「やっぱり話して良かったわね!穂乃果」

希「みんな、穂乃果ちゃんが大切なんよ♪」

穂乃果「絵里ちゃん…希ちゃん…」ウルウル

穂乃果「…〜っ!」ゴシゴシ

穂乃果「ありがとう…!みんな…!迷惑かけちゃうけど、一緒に頑張ろう…!!」

海未「はい!もちろんです!」

花陽「あれ…?ノ、ノートに文字が浮かんできて…」

凛「本当だにゃ!不思議だにゃ!」

穂乃果「えぇ!ほ、穂乃果もこんな事初めてだよー!」

希「えっと…なになに…」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:16:46.93 ID:kmPlnb8yO


第5章「暗黒」スゥ…


113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:17:31.15 ID:kmPlnb8yO
絵里「あ…暗黒…」

穂乃果「穂乃果が話しちゃったから…」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:18:04.19 ID:kmPlnb8yO


第5章「暗黒」


光は再び集うだろう
未来は予言者の口から語られる
一つ光が欠けているはずだ
その光は永遠に輝きを奪われるだろう

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:18:48.21 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「こ….これって…」

真姫「にこちゃん…!」ガタッ!

真姫「にこちゃんが危ないわ…!」

穂乃果「うん…!急いでにこちゃんの所に行こう…!」

穂乃果「絵里ちゃん!にこちゃんのレッスンって何時まで!?」

絵里「たしか、12時までって言ってたわ」

ことり「今11時だから…まだレッスン中だね…」

穂乃果「それでも、行かなきゃ…!にこちゃんを失うわけにはいかないよ…!」

希「それなら、ウチの車で行こう!免許取ったから!」

穂乃果「ほんと!?それなら、早く着きそう!」

海未「でも、8人も乗れますか?」

希「あっ…」

希「つ…詰めれば…」

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116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:19:29.23 ID:kmPlnb8yO
車内−


真姫「せ…狭い…」ギュウギュウ

凛「真姫ちゃんは、まだ席に座ってるからいいにゃ、凛なんてトランクだよ!」

真姫「でも、そっちは広いじゃない…」

凛「広くても嫌にゃ!」

海未「なんでですか?トランクいいじゃありませんか。割と快適ですよ?」

凛「なんで、海未ちゃんはトランク気に入ってるんだにゃ!」

希「まあまあ凛ちゃん、落ち着いて。もうそろそろ着くから」

絵里「あっ!見えたわ!あの建物よ!」

穂乃果「…にこちゃん…」

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117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:20:44.58 ID:kmPlnb8yO
練習室−


トレーナー「はい!じゃあ、今日の練習はここまで!」

にこ「え…?でも、まだ11時…」

トレーナー「今日、久しぶりに高校の仲間と会うんでしょ?行ってきなさい」

にこ「…!」

にこ「あ…ありがとうございます…!」

トレーナー「あぁ、楽しんでおいで。たまにはこういう日も必要だよ」

にこ「はい…!それじゃあ、失礼します…!」タッタッタッ ガチャ

にこ「…」タッタッ

にこ「まあ…久しぶりって言っても一カ月も経ってないんだけどね…」タッタッ

にこ「それでも久しぶりな気がしちゃうのは、なんでかしらね…ふふっ」タッタッ

にこ「ん?絵里からLINEが来てるわ…」

にこ「……死なないように気をつけて…?」

にこ「なにこれ…絵里なりのジョークかしら…相変わらず、つまらないわね…」

にこ「まあ、いいや。早く行こっと」タッタッタッ

スタッフ「お疲れ様でーす」

にこ「あっ、お疲れ様でーす」ニコニコ

ウィーン…

にこ「さて…音ノ木坂までどうやって行こうかしらね…」

にこ「マネージャー、車出してくれないかしら…」スマホ ポチポチ
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:22:29.54 ID:kmPlnb8yO
凛「あっ!あれ、にこちゃんじゃない!?にこちゃーーん!!」

にこ「あれ?凛じゃないの!それに、みんなも!どうしたのよ!」タッタッタッ

真姫「あっ!にこちゃん、後ろ!!」

にこ「え?」

ヒュゥーーーーーーーーーーー…ガッシャアアアアアアンッッッ!!!!

にこ「きゃっ…」

真姫「だ、大丈夫!?にこちゃん!」ダッ!

にこ「え…えぇ…危なかったけどね…」

絵里「こ…これは…」

希「整備道具やね…結構鋭利な物も混じってる…」

整備員「すいませーん!大丈夫でしたかー!」タッタッタッ

にこ「あっ、はい…なんとか…」

整備員「すみません…壁で作業をしてたんですが…僕の不注意で…」

にこ「はぁ…壁で…」

整備員「本当に申し訳ありませんでした…!失礼します…!」タッタッタッ

にこ「いやー、本当に危なかったわね…凛に呼ばれてなかったら当たってたわ…」

ことり「え!?そ、そうなの?」

にこ「えぇ…だって私、ちょうどあそこで足止めてマネージャーに連絡してたし…」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 22:23:34.82 ID:kmPlnb8yO
海未「そうですか…じゃあ、やはり予言通り…」

穂乃果「うん…」

にこ「はぁ?予言?なに言って…」

穂乃果「あのさ!みんな、さっき自分で話してて思い出したんだけど…」

穂乃果「あの時、実は…ノートは一冊だけじゃなかったんだよ…」

一同「「えっ…!?」」

ことり「じゃ、じゃあ、海未ちゃんの部屋に行けば…」

穂乃果「うん…何か手がかりが見つかるかもしれない…」

にこ「はぁ?さっきからあんた達、何の話して…」

凛「まあまあ、にこちゃん。後で話してあげるから」

にこ「そ…そう?じゃあ、頼むわ…」

絵里「じゃあ、急いで海未の家に向かいましょう。海未、今って大丈夫?」

海未「はい、問題ないです」

絵里「分かったわ、じゃあ、みんな車に乗って!」

真姫「え…また、あれに乗るの…」

絵里「しょーがないでしょ、他に足も無いし。あっ、にこはトランクね」

にこ「トランク!?アイドルをトランクに乗せるの!?」

凛「えぇー…にこちゃんまで来たら狭くなるにゃー」

にこ「え!?凛もトランクなの!?なにその状態は…どんだけ詰めるのよ…」

海未「私もトランクです」

にこ「海未まで…」

希「まあまあ、みんな狭い中頑張ってるんやし、我慢しよ?」

にこ「あんたは運転席だから広いでしょ…」

希「あはは…まあ、それはしょーがないやん?」

穂乃果「でも、みんなで車乗るの楽しいよね!」

ことり「あっ、それはことりも思った!」

にこ「はぁ…まあ、いいけど…」

穂乃果「よーし!じゃあ、海未ちゃんの家に向けて出発だー!」

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120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:08:57.68 ID:kmPlnb8yO
園田家−


穂乃果(戻ってきた…)

穂乃果(ここから全てが始まったんだよね…)

海未「穂乃果、それでノートというのは…」

穂乃果「あっ、うん!たしか、この引き出しに…」ガサガサ

穂乃果「あった!」

ことり「沢山あるね…」

にこ「それが、その…全部未来ノートなわけ?」

穂乃果「分かんない…」

にこ「ていうか、そもそも、未来ノートとかいうのは本当なの?まだ信じられないんだけど…」

真姫「本当よ。現に私も花陽もことりも助けられてるわ」

にこ「それで私もって事?」

真姫「えぇ」

にこ「でも、私が見た時はそんな予言無かったけど…」

穂乃果「それは、未来が変わったからだよ!前は書いてあったよ!本当に」

にこ「そうなの?…なんだか良く分からないわ…」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:13:33.31 ID:kmPlnb8yO
絵里「それよりも穂乃果、早くノートを見ましょう?未来ノートについて何か分かるはずよ」

穂乃果「うん…!じゃあ、穂乃果はこのノートを…」

穂乃果「…」ペラペラ

穂乃果「…!?」

穂乃果「は…白紙…!?」

穂乃果「嘘…なにも書いてない…」

穂乃果「どういう事…?」

希「ウチのも白紙やった…」

ことり「私のも何も書いてなかった…」

穂乃果「そんな…」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:14:04.29 ID:kmPlnb8yO
海未「私のは書いてありました…」

穂乃果「えっ!?ほんと!」

凛「何が書いてあったの!?」

海未「未来ノートについて昔の私が書いてました…」

穂乃果「え…?」

ことり「じゃあ、海未ちゃんは未来ノートの事を知ってたの?」

海未「いえ…知りません…いや、正確には記憶にはありません…」

絵里「どういう事…?」

海未「読んでみてください…そしたら分かります」

絵里「え、えぇ…」ペラ…
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:14:42.86 ID:kmPlnb8yO


「未来の私へ」


未来の私へ、お元気ですか?
私は今、とあるノートを拾ったために、大変な目にあっています。

そのノートの名前は「未来ノート」
文字通り未来の事が分かるノートです。

これだと一見素晴らしく便利なノートに思えるかもしれませんが、全く違います。
このノートは人間が触れると、その効力を発揮し始めます。
その効力とは、触れた人間の周囲で不吉な事が多発するというものです。


124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:15:08.21 ID:kmPlnb8yO
穂乃果「あっ…触れちゃいけなかったんだ…」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:15:42.51 ID:kmPlnb8yO


私は、残念ながら、一人のクラスメイトを守りきれませんでした。
ですが、あなたはそれを忘れているでしょうね
それもノートの効力の一つですから


126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:16:15.73 ID:kmPlnb8yO
ことり「え…?これって…あの中学の時にあった交通事故の…」

海未「はい…どうやら、私は忘れていますが、クラスメイトの一人を殺してしまっているようです…」

穂乃果「海未ちゃんのせいじゃないよ…!悪いのはノートなんだから…!」

海未「ありがとうございます、穂乃果。ですが、やはり心が痛むものがありますね…」

海未「私なら救えていたと思うと…」

穂乃果「海未ちゃん…」

絵里「…」

絵里「続き読むわね…」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:16:49.02 ID:kmPlnb8yO


ノートは人間を一人殺すと、満足するのか、また触れない限り、所有者の記憶から徐々に消えていくらしいです。
ノートがそう教えてくれました。

なので、私は二度と未来ノートが誰かの手に渡らないように、このノートと共に保管します

未来ノートはビニールに入れ、簡単には触れられないようにし、カモフラージュとして普通のノートに挟んで、紐でくくっておきます。

聡明な私なら、きっとまず、このノートを読んで、全てを理解してくれるはずです。

そうですね…心配なのは、穂乃果なんかが勝手に漁らない事ですかね…

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:17:32.61 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「うっ…」

海未「案の定…勝手に漁りましたね…」

穂乃果「ご…ごめん…」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:18:47.64 ID:tDxYdy9A0


それと、ノートは燃やしたり、細かく破いたりしても無駄です。そんな事をしても、次の日には平然と机の上にあります。

少々信じがたいかもしれませんが、現実にあった事なのです。

もし仮にノートを復活させてしまったとしたら、次はもっと強い災いをもって迫ってくるかもしれません。

私は対抗する事ができませんでした。
ですが、今のあなたはどうですか?
このノートを見る限りだと、全ては分かりませんが、心強い仲間がいてくれるんじゃないですか?
諦めないでください。
必ず、ノートに打ち勝つ方法はあるはずです。

私も過去から応援しています。


130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:19:24.38 ID:tDxYdy9A0
絵里「…っと……これで終わりね」

ことり「これは…」

花陽「これ…結局のところ…未来ノートに対抗する手段は無いって事…?」

海未「そうですね…現状、未来ノートに対抗する手段は無いという事になります」

穂乃果「…」

海未「ですが、ノートの予言通り、私には心強い仲間がいてくれています」

海未「きっと…何かあるはずです…!探しましょう!未来ノートに打ち勝つ方法を…!」

凛「うん…!私達ならきっとやれるよ…!」

希「そうやね…!じゃあ、まずはウチが神田明神に行って、いろいろ聞いてみるよ。何か分かるかもしれないし」

真姫「なるほど、それはいいかもね。お祓いとかしてもらえれば、呪いもなくなるかも」

穂乃果「うん!うん!そうだね!」

穂乃果(すごいなぁ…μ’sで揃うと、なんだか前向きになれる…)

穂乃果(私達なら、本当になんとかできるかも…!)

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131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:26:30.58 ID:tDxYdy9A0
次の日 放課後 園田家−


絵里「それで、どうだった?希」

希「うん、結論から言うと、お祓いとかはできないらしくて…」

穂乃果「え?ど…どうして?」

希「なんでも、未来ノート自体は悪くないんだけど、すごーく強力な悪霊が憑いちゃってるんだって。それで自分達ではどうしようもないって言われちゃって…」

穂乃果「そ…そっかあ…」

希「預かりましょうか?とも言われたんだけど、このノートは今、最初に触った穂乃果ちゃんに取り憑いてるでしょ?だったら、自分たちで持ってて、予言をチェックできた方がいいと思って」

真姫「あっ、そういえば、予言はどうなってるの?新しいの出た?」

希「うん…」

希「これやね…」ペラ…
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:27:02.94 ID:tDxYdy9A0


第5章「暗黒」


光は再び集うだろう
未来は予言者の口から語られる
欠けていた光も、じきに揃うだろう

始まりの地に向かうといい
真実が分かるから
なによりも孤独を恐れなさい
孤独は死に繋がるから

133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:27:40.33 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「孤独をおそれなさい…か」

ことり「これは、一人になっちゃいけないって意味?」

穂乃果「うん、そうだと思う」

凛「でも、それなら簡単そうだにゃ、真姫ちゃんの家にでも、みんなで泊まって…」

真姫「ちょっと、何で私の家なのよ!」

凛「だって広いし…」

真姫「あっ…あぁ…」

凛「なんか、バカにされたような気がするにゃ」

真姫「別にバカになんかしてないわよ。まあ、しょうがないからいいわ。今日は私の家に泊まって…」

にこ「あっ、ごめん。私は無理だわ」

真姫「えぇ!?な、何で…」

にこ「いや、今日7時から生放送あるのよね。それに出ないと」

にこ「ていうか、いろいろ準備もあるから、もう行くわ」

絵里「そう…それはしょうがないわね…でも、一人には気をつけてね」

にこ「分かったわ。なるべくマネージャーと一緒にいる」

花陽「頑張ってね…!にこちゃん!みんなで観るから!」

にこ「えぇ!バッチリ活躍してくるから、見てなさい!」

にこ「それじゃあ、私は行くわね。テレビしっかり観なさいよ!」

穂乃果「うん!じゃあ、私達も行こうか」

海未「そうですね。でしたら、一度全員家に帰って荷物をまとめてきた方がいいですかね」

海未「もちろん二人以上で行動して」

ことり「そうだね、じゃあ、海未ちゃん、穂乃果ちゃん!行こうか」

希「じゃあ、ウチはエリチと♪」

真姫「私は、凛と花陽についてくわ」

凛「よし!じゃあ、行動開始にゃー!」

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134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:28:24.47 ID:tDxYdy9A0
西木野家−


テレビ「さー始まりました!今夜は生放送でお送りします!」

海未「穂乃果ー始まりましたよー」

穂乃果「えぇー!まだ髪乾かしてないよー!」アセアセ

テレビ「こんにちわぁ〜!矢沢にこで〜す!」

真姫「あっ、にこちゃん出てきたわ」

穂乃果「セーフ…ギリギリ間に合った…」ズサァー!

真姫「ちょっと!穂乃果!そんな滑らなくてもいいでしょ」

穂乃果「いいじゃん!こんなにお布団広いんだし!それに、みんなでお泊まり楽しいんだもん!」

真姫「もう…」

テレビ「それじゃあ、みなさん行きますよ〜…にっこにっ…はい!それでは次のゲストを…ちょっとー!最後までやらせなさいよっー!アハハハハハハ!」

真姫「なによ!この司会者!最後までやらせなさいよ!」

希「そういうボケやからな、真姫ちゃん…」

凛「にこちゃんは、もう完全にバラエティ路線だよね」

花陽「でも、すごいよ…!」

花陽「わ…私も……いつか…」ボソボソ

凛「え?かよちん、何か言った?」

花陽「う、ううん…!なんでもないよ…!」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:28:55.22 ID:tDxYdy9A0
テレビ「さぁー、次のゲストはA-RISEのみなさんです!どうぞー!」

ことり「あっ!A-RISEだぁ〜!」

テレビ「こんばんわ、みなさん。今日は楽しんでいってくださいね」

穂乃果「わー…ツバサさん綺麗〜」

絵里「同い年とは思えない貫禄ね…」

凛「こっちは完全に歌手路線だよね」

花陽「うん…!すごいね…!」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:29:25.69 ID:tDxYdy9A0
真姫「ていうか、私達こんなに、のほほんとしてていいのかしら…」

真姫「一応、今も死の危険があるのよね?」

希「んー…でも、とりあえず予言は変わってないし、一人にならなければ大丈夫だと…」

海未「あの、気になっていたのですが、未来ノートは私達を殺そうとしているのですよね?なのに、なんで忠告をしてくれるのでしょうか」

希「そうやね…未来ノート自体は悪くないって言ってたから…悪霊が取り憑いた影響は文には現れないのかもね…不吉な事が起きるってだけで…」

海未「なるほど…たしかに、それは考えられますね…じゃあ、未来ノートの記述は信頼していいんですね」

希「うん、そうやと思う」

穂乃果(んー…なんだか良く分からない…)

穂乃果(悪霊は不吉な事を起こすけど、文には影響しないってことかな…)

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137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:30:04.32 ID:tDxYdy9A0
テレビスタジオ−


司会者「さー、番組も盛り上がってきたところで、生放送特別企画に移りたいと思います!」

司会者「その名も「矢沢にこのオバケなんて怖くない!」ですっ!!」

にこ「えぇ〜っ!!ちょっと!聞いてないんですけどっ!?」

一同「「あはははははは!!」」

司会者「言ってませんからね〜。生放送でぶっつけ本番でやってもらいます!」

にこ「そんなぁ…」

司会者「それでは、矢沢さんには、これから心霊スポットに移ってもらいます!場所は都内の廃病院っ!!そこに、一人で行ってもらいます!!」

にこ「…!!」

一同「「おぉ〜!」」

にこ「ひ…一人ですか…?」

司会者「おぉ〜とっ!矢沢さん、さっそくビビってしまったかぁ〜!?」

一同「「あはははははは!!」」

にこ「あはは…」

にこ「…」

にこ「…」チラッ

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138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:30:31.01 ID:tDxYdy9A0
西木野家−


真姫「ひ…一人って…!!」

希「しかも、悪霊が力を発揮しやすい心霊スポット…」

希「これは、まずい事になったね…」

海未「ノ…ノートは…!」

穂乃果「うん…!」ペラペラ

穂乃果「あっ…」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:31:14.76 ID:tDxYdy9A0


笑顔の少女は一人死地に向かう
死神の笑い声は高く響くだろう
もう未来は変えられない
君達が死力を尽くそうとも


140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:31:45.99 ID:tDxYdy9A0
花陽「もう未来は変えられない…って…」

ことり「ノートの予言は、悪霊に影響されてないんだよね…?」

ことり「じゃあ、本当に未来は変えられないって事…?」

穂乃果「だ…大丈夫っ!!」

ことり「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「大丈夫だよっ…!きっと…きっと何か手はあるよ…!諦めちゃダメなんだ…!」

真姫「そうよ…、アイドルにこちゃんの未来は、これからなんだから…。そう簡単に奪わせるわけにはいかないわ…!」

絵里「えぇ、穂乃果と真姫の言う通りよ。みんな、にこが一瞬カメラの方を見たの気づいた?あれは、にこから私達へのメッセージよ」

凛「あっ…!そういえば、一瞬見てたかも…!」

絵里「えぇ…。にこはテレビタレントとして、断るわけにはいかなかった…。でも、危険な事は自覚してたはずよ。だから、あの視線は助けに来いって事だと思うわ」

希「そうやね、にこっちの事だから多分そんな事だと思う」

穂乃果「じゃあ、行こう!もう時間がないよ!」

真姫「だったら、うちの車を使えばいいわ!希の車より大きくて速いのがあったはずよ!」

希「えぇ…ウチ、それ運転できるかなぁ…」

真姫「大丈夫よ、ぶつけてもパパが直してくれるわ」

希「うぅ…ぶつけないようにしないと…」

絵里「じゃあ、みんな!行くわよ!」

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141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:32:26.92 ID:tDxYdy9A0
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142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:33:37.89 ID:tDxYdy9A0
心霊スポット 廃病院−


にこ「うぅ…雰囲気あるわね…」

スタッフ「それじゃあ、ここからは矢沢さん一人でお願いします」

にこ「…本当に私一人で行くの…?」

スタッフ「はい。そういう企画ですので」

にこ「カ…カメラマンは…?」

スタッフ「セルフでお願いします」

にこ「も…もし…何かあったら…?」

スタッフ「非常時のために、有名な霊能者に来ていただいています」

にこ「…ど…どこにいるのよ…」

スタッフ「…」

にこ「…え?」

スタッフ「まだ来てません」

にこ「いや、何でよっ!」

スタッフ「時間伝え間違えました」

にこ「なにしてんのよっ!それじゃあ、本当に何かあった時、どうするのよ!死ぬわよ!私!」

スタッフ「…」

スタッフ「大丈夫です」

にこ「なによ!その根拠のない返事は!死んだらどうすんのよ!」

スタッフ「たぶん大丈夫です。それより、そろそろ時間なので、お願いします」

にこ「もっーーーー!!!なんなのよ!このスタッフ!何かあったら訴えてやるわ!」

スタッフ「どうぞ」

にこ「もぉっーー!!!そういう事じゃないでしょっー!!!」

スタッフ「これ、カメラです。頭に付けるのと手持ちカメラの二つでお願いします」

にこ「はぁ……本当やるのね…」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:34:13.52 ID:tDxYdy9A0
スタッフ「あと、何かこれも」

にこ「…」

にこ「……何よ、これ」

スタッフ「塩です」

にこ「…」

にこ「……どこのよ」

スタッフ「さっきスーパーで」

にこ「…」

スタッフ「それと、なんとなくこれも買いました」

にこ「…」

にこ「…何よ、これ」

スタッフ「幽霊の頭に付いてる三角のやつです」

にこ「…ふざけてるの?」

スタッフ「矢沢さん…本気でふざけるのがテレビですよ」

にこ「なんなのあんた…」

スタッフ「画的に面白いかな〜って」

にこ「…」

スタッフ「あっ、そろそろ本当に時間なので、カメラ回してください」

にこ「…分かったわよ」

スタッフ「最初の挨拶に、ちゃんと先程説明した、この廃病院の事言ってくださいね」

にこ「えぇ、任せなさい」

スタッフ「じゃあ、僕たちはこの辺にいるんで、ここから先は一人でどうぞ」

にこ「ったく…淡白なヤツね…」

にこ「分かったわよ…行くわよ…」スタスタ

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144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:34:56.91 ID:tDxYdy9A0
車内−


凛「すごいにゃ!凛、リムジン初めて乗ったにゃ!」

花陽「本当にすごいね…!凛ちゃん!」

穂乃果(ツバサさんに乗せてもらって以来だなぁ…)

海未「どうしたのですか、穂乃果?はしゃがないのですか?」

穂乃果「なにさ、その私がすぐはしゃぐような言い方は」

海未「すぐはしゃぐじゃないですか」

穂乃果「う…」

穂乃果「リ、リムジンは前にツバサさんに乗せて貰った事があるから…」

ことり「へぇ〜!そんな事があったんだ!」

希「…」ドキドキドキドキ

絵里「大丈夫?希…」

希「…い…今…話しかけないで…っ」ドキドキドキ

真姫「そんな緊張しなくてもいいのに…」

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145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:35:26.05 ID:tDxYdy9A0
高坂家−


亜里沙「楽しみだね!にこさんの心霊スポット探索!」

雪歩「そうだね、でも、にこさん、なんかすごく怖がってたような」

亜里沙「きっと、にこさんは極度の怖がりなんだよ!」

雪歩「そうなのかな〜?あっ、始まるよ!」

亜里沙「本当だ!ワクワク!」

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146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:35:57.54 ID:tDxYdy9A0
廃病院−


にこ「はぁ〜い!テレビの前のみなさん?にっこにっこにー!」

にこ「今日は〜、にこにぃ〜が〜、この廃病院を〜」

ガサガサ!

にこ「うわぁっっ!!」

猫「にゃ…にゃあ〜」

にこ「な…なんだ…猫か……」ドキドキドキドキ

にこ「えっ…えー…では気を取り直して…さっそく廃病院に入って行きましょう…」

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147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:36:27.58 ID:tDxYdy9A0
草むら−

海未「凛…!ナイスです…!」

花陽「ありがとう…!凛ちゃん!」

凛「にゃはは…」

真姫「ちょ…ちょっと!なんで、隠れなきゃいけないのよ!」

穂乃果「いや、だって生放送だし…」

海未「テレビになんて映ったら…私…」

海未「もうお嫁に行けませんっ…!」

穂乃果「そんな事無いけどね…」

希「でも、出て行かなくても、こうやって、にこっちを一人にしないようにしておけば、十分効果はあるはずやん?」

真姫「まあ…たしかに…」

絵里「さっ、私達も中に入るわよ…!」

穂乃果「あいあいさー」

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148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:37:02.23 ID:tDxYdy9A0
高坂家−


テレビ「えー…この廃病院は、その昔…ガシャン!…きゃあっ!!な…なに…?……」

雪歩「にこさん、ビビりすぎじゃ…」

亜里沙「でも、テレビ的には面白いよね!」

雪歩「そうだね……」

雪歩「あと、なんで三角頭巾付けてるんだろ…」

亜里沙「でも、似合ってるよね!」

雪歩「似合ってるかなぁ…」

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149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:37:33.49 ID:tDxYdy9A0
廃病院−


凛「なんか、瓶落としちゃったにゃ」

花陽「にこちゃんの悲鳴が聞こえたね…」

凛「にこちゃん、ビビりすぎだにゃ」

ことり「さっきから、ずっとお塩撒き散らしながら歩いてるしね…」

絵里「…」ガクガクブルブル

真姫「絵里…あなた…怖いの…?」

絵里「そそそそそそそんな事なななななないわっ…!」ガクガクブルブル

穂乃果「絵里ちゃん、大丈夫だよ?一人にならない限り悪霊は襲ってこないから」

希「違うで、穂乃果ちゃん。エリチは、ただ単に、暗いのが怖いんや」ニヤニヤ

絵里「そそそそそそそんな事なななななないわっ…!」ガクガクブルブル

海未「そういえば、ノートの記述は変わってませんか?穂乃果」

穂乃果「あっ、うん!今見てみるねー」

穂乃果「…」ペラペラペラ

穂乃果「…!!」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:38:02.94 ID:tDxYdy9A0


黒く寂れた病院で
死神は力を増すだろう
そこにいてはいけない
命を刈られてしまうから


151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:38:41.15 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「こ…これって…」

海未「…?何が書いてあったのですか?」

穂乃果「ここにいちゃいけないって…」

穂乃果「もう…一人じゃないから大丈夫とか…そういう次元じゃないって…」

凛「そ…それって…悪霊が力を増したって事!?」

穂乃果「うん…そう書いてある…」

希「こんな場所やからね…」

希「とにかく、このままじゃ、にこっちもウチらも危ない…にこっちには悪いけど、放送はやめて貰って、もう逃げよう…」

海未「そうですね…こうなってしまった以上しょうがないですね…」

花陽「じゃあ、私…にこちゃん呼んできます…!」

花陽「にこちゃーん!」タッタッタッ

にこ「え?」クルッ

にこ「は、花陽!?それに、みんなも!?」

海未「あぁ…!にこ…!こっちにカメラを向けないでください…!私が写ってしまいます…!」

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152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:39:18.45 ID:tDxYdy9A0
高坂家−


亜里沙「海未さんだっーー!!!」

雪穂「お、お姉ちゃんも…」

亜里沙「ていうか、μ’s全員集合だよ!すごいよ!これ!」

雪穂「う…うん。でも、なんで…」

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153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:39:44.52 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−


司会者「んー?部外者かと思ったが、よく見たらこれは、μ’sのメンバーではないか!?」

ツバサ「えぇ、これはμ’sよ…」

司会者「おおっーと!高校時代ともに鎬を削ったA-RISEの綺羅さんが認めたっー!」

一同「「おぉー…!」」

あんじゅ「ふふっ、なにしてるのかしら、あの子達」

英玲奈「全く…予想外のことをするのは変わってないな…」

ツバサ「えぇ…でも、考えなしに行動する人達じゃないわ…何かあったのかしら…」

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154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:40:42.27 ID:tDxYdy9A0
廃病院−


海未「ひ…ひぃーっ…私が…私の体が全国に…」

穂乃果「海未ちゃん落ち着いて…」

にこ「あんた達、来てくれたのね!」

希「結構前からね」

にこ「えぇ!?じゃあ、早く現れなさいよ!」

希「いや、にこっちを一人にしなければいい話だったから…」

にこ「だった…?」

希「うん…状況が変わったんだ…。もう一人でも危険…。今は一刻も早く放送を止めてここから逃げた方がいい」

にこ「そう…」

にこ「…」

にこ「でも…放送は止めないわよ」

海未「にこ!?」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:41:22.58 ID:tDxYdy9A0
にこ「当たり前でしょ!今この瞬間、一体何人の人が楽しみにテレビを見てくれてると思ってるの!?その人達を裏切る事はできないわ」

花陽「にこちゃん…」

にこ「放送は続ける…でも、死んじゃったら元も子もないから、もちろん逃げる」

にこ「どっちもやるのよ…!」

花陽「うん…!それでこそ、にこちゃんだよ!」

にこ「ふふっ、ありがとう花陽。いずれ一緒に仕事ができるといいわね」

花陽「え…」

にこ「憧れちゃったんでしょ?追いかけなさいよ」

花陽「にこちゃん…」ウルッ
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:41:54.51 ID:tDxYdy9A0
にこ「ま、とにかく今は逃げるわよ!さっきも言ったけど、死んじゃったら元も子もないからね!」

花陽「うん…!」

ガララ…

ことり「あっ!二人とも危ない!」

花陽、にこ「「え?」」

ガッシャアアアアアアアンッッ!!!!!

花陽、にこ「「きゃあっ!」」

真姫「花陽!?にこちゃん!?」

凛「大丈夫かにゃ!?」

花陽「う…うん、なんとか」

にこ「ごめんなさい…私は…ちょっと足を…」ズキ…

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157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:42:23.86 ID:tDxYdy9A0
高坂家−


雪穂「ええ!?今の何!?」

亜里沙「だ、大丈夫なの…!?」

雪穂「今の当たってたら、死んでたんじゃ…」

亜里沙「そんな…」

雪穂「なんで、こんな危険な場所に…」

亜里沙「お姉ちゃん…大丈夫かな…」

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158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:42:50.06 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−


司会者「な…なんだ?今のは…大丈夫か?」

ツバサ「な…」

ツバサ「なんですか!この危険な場所は!?今すぐ放送を止めて、助けに…!」

あんじゅ「ツバサ、落ち着いて」

ツバサ「ぐ…」

英玲奈「気持ちは分かるが、今は生放送…矢沢がプロとして頑張ってるんだ。私達もプロとして振る舞おう」

ツバサ「わ…分かったわ…」

司会者「テ、テレビの前のみなさん…!現在、矢沢にこさんが大変危険な場所にいます…!矢沢さんは、いつも笑顔で私達を励ましてくれますっ!今日は…!今日は反対に、私達が祈りで矢沢さんを励ましましょう…!!」

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159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:43:41.26 ID:tDxYdy9A0
廃病院前−


スタッフ「おかしいな。事前調査では壊れるような所は無かったんだけど」

スタッフ「すいません。来てすぐで申し訳ないんですが、助けに行ってもらえませんか」

霊能者「あ…あぁ…」

霊能者「時間間違えたり、来てすぐ行けって言ってきたり…君…ふてぶてしいな…」

スタッフ「そうすか?」キョトン

霊能者「そういうところだよ…」

スタッフ「とりあえず早く行ってください」

霊能者「あ…あぁ…」

スタッフ「あ、カメラさんも同行して!バッチリ撮ってきてね」

カメラマン「はい!」

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160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:44:09.94 ID:tDxYdy9A0
廃病院−


絵里「大丈夫?にこ、立てる?」

にこ「え、えぇ…なんとか」

にこ「それより…」

ガララ…

にこ「道…塞がれちゃったわね…」

希「逃がさないって事やろか…」

絵里「ひぃ…」ガクガクブルブル

真姫「でも、逃げなきゃ死ぬだけよ」

凛「うん…!なんとか他の道を探さなきゃ」

にこ「だったら、私が見取り図を持ってるわ」スッ

海未「反対側に外階段がありますね」

にこ「えぇ…そこを通れば外に出れるわ」

穂乃果「じゃあ、急いで行こう!」

ことり「待って!にこちゃんが…」

にこ「我慢するわ。今は走るしかないでしょ…」

穂乃果「にこちゃん….」

穂乃果「ごめん…にこちゃん。辛いかもしれないけど…頑張って!」

にこ「分かったわ…アイドルにこにーに不可能は無いんだから」

穂乃果「行こう!みんな!」ダッ!

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161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:44:37.86 ID:tDxYdy9A0
高坂家−


亜里沙「が…頑張って…!」

雪穂「お姉ちゃん…」

亜里沙「でも、なんでこんなに焦ってるんだろ…」

雪穂「分かんない…でも、何かあるんだと思う…」

雪穂「死なないでよね…!お姉ちゃん…!」

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162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:45:16.11 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−


司会者「すごい!すごいです!μ’s!絆の力で脱出なるかっー!!」

司会者「みなさんも祈りを続けてください!みなさんの祈りが力になるはずです!」

ツバサ「穂乃果さん…」

あんじゅ「大丈夫よ、ツバサ。あの子達なら」

英玲奈「あぁ…だが、今回は少し悪い予感がするんだが…」

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163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:45:47.13 ID:tDxYdy9A0
廃病院−


花陽「ことりちゃん!止まって!」

ことり「え?」

ヒュン!

ことり「きゃ…!」

ことり「あ、危なかった…ありがとう花陽ちゃん」

希「こ…これはメス…なんで飛んできたんや…」

真姫「危険ね…早く出ましょう」

絵里「えぇ…」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:46:20.51 ID:tDxYdy9A0
グラ…

絵里「え?今…揺れ…」

グラララララララララララララララッッッッッッッ!!!!!!

絵里「きゃ…きゃあああ!!」

海未「じ…地震…!?」

希「て…天変地異まで…操れるんか…!」

ガラガラガラガラ

凛「た…建物が壊れそうにゃ…」

穂乃果「それに…この揺れ…立ってるのがやっとで…」

ことり「こ…怖いよ…海未ちゃん…」

海未「だ…大丈夫です…!」

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165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:47:03.41 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−


司会者「じ…地震…!?」

司会者「あっ…今情報が入りました!矢沢さんのいる廃病院付近で突如原因不明の揺れを計測したようです!」

ツバサ「そんな…どうゆう事よ…」

あんじゅ「危険ね…」

英玲奈「やはり、悪い予感が…」

司会者「祈りをっー!みなさん!祈りを捧げましょうっ!!」

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166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:47:44.44 ID:tDxYdy9A0
高坂家−


亜里沙「んむむ〜」

雪穂「むむむ〜」

亜里沙「届け〜!私の祈り〜!」

雪穂「私のも〜!」

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167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:48:14.46 ID:tDxYdy9A0
廃病院前−


グラグラグラグラ

「うわー!地震だー!逃げろー!」

「うわー!早く車に乗れー!!」

「建物から離れろー!」

「わー!きゃー!」

スタッフ「おい…うろたえてんじゃねえ」

「え?」

スタッフ「矢沢さんがまだ出てきてねえだろ」

「で…でも…避難しなきゃ…死…」

スタッフ「俺はテレビ作るのに命かけてる。逃げたきゃ勝手に逃げろ」

スタッフ「俺はここで待つ」

「そ…そんな…」

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168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:48:44.59 ID:tDxYdy9A0
廃病院−


凛「う…うぅ…」

真姫「凛…頑張って…」

絵里「揺れが止まらない…」

ガラガラガラガラ

希「ま…まずいね…このままじゃ建物が崩れる…」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:49:14.06 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「ふぐぅ…」

穂乃果(こ…怖い…!)

穂乃果(叫び出しそう…)

穂乃果(でも、みんな我慢してる…)

穂乃果(怖くならないように…パニックにならないように…)

穂乃果(みんな踏ん張ってるんだ…)

穂乃果(私も踏ん張らなきゃ…!)

ユラァ…

穂乃果(…ん?)

穂乃果(人…?)

穂乃果(この揺れで立ってる…?)

ユラァ…ユラァ…

穂乃果「…!?」

穂乃果(こっちに歩いてきてる…!?)
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:49:47.75 ID:tDxYdy9A0
穂乃果「み…みんな…!あれ…!!」

絵里「え?」

ユラァ…ユラァ…

絵里「う…嘘…お…おば…おばおば…おば…」

絵里「きゃあああああああああ!!!!おばけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

ユラァ…ユラァ…

花陽「う…嘘…怖いよ…」

凛「お…女の人…?」

真姫「一定の速さでこっちに…」

ユラァ…ユラァ…

希「もしかして、ノートに取り憑いてた霊かも…」

ことり「そんな…!じゃあ、私達の事…!」

海未「まずいですね…私達は揺れで身動きが取れない…もし、こっちまで来られたら…」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:51:02.05 ID:tDxYdy9A0
ユラァ…ユラァ…

絵里「はぁ…はぁ…ひい…ひい…だ、大丈夫よ…?にこ落ち着いて…幽霊なんていないんだから…」

にこ「あんたが落ち着きなさいよ!」

にこ「それにしても…この状況…いくらなんでも、まずいわね…」

ユラァ…ユラァ…

穂乃果(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いっっっ!!!)

穂乃果(どうしようどうしようっ!!)

ユラァ…ユラァ…

穂乃果(なんで…)

穂乃果(なんでなの…)

穂乃果(なんで…)

穂乃果「なんで…」

穂乃果「なんでこんな事するのっ!!」

海未「ほ…穂乃果…」

凛「あ…あれ?幽霊の動きが…」

ユラァ…………ユラァ…………

ことり「遅くなってる…!」

花陽「な…なんで…!?」

真姫「そ…それに揺れも…」

グラグラグラ…

希「おさまってきてる…?」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:52:09.91 ID:tDxYdy9A0
廃病院 一階−


霊能者 ブツブツブツブツブツブツ…

カメラマン「お…おい…!揺れが…」

霊能者 ブツブツブツブツブツブツ…

カメラマン「おさまってきた…?」

霊能者「ブツブツ……っと…よし…!我々も動くぞっ!!」

カメラマン「は…はいっ!」

霊能者「ちっ…揺れを止めるのにこれほど時間がかかるとは…」

霊能者「先程から、何故か分からんが、ここに向けて届けられている祈りの力もあるんだぞ…!」

霊能者「一体どれ程の悪霊なんだ…!」

霊能者「私が行くまで、生きててくれよ…!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:52:36.62 ID:tDxYdy9A0
高坂家−


雪穂「ねえ…さっきからカメラに映ってるこの女の人って……」ガクガク

亜里沙「う…うん…怖いよ…雪穂…」ブルブル

雪穂「わ…私達よりお姉ちゃん達の方が怖いはずだよ…!」

亜里沙「雪穂…」

雪穂「い…祈りを送ろう…!」

亜里沙「うん…!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:53:19.26 ID:tDxYdy9A0
スタジオ−


司会者「こ…これは…」

ツバサ「もしかして…本物の…」

あんじゅ「まさか…」

英玲奈「そんな非科学的な…」

司会者「み…みなさん…!私達は今、何を見ているのでしょうか…!何かは分かりません!分かりませんが、私は今日の、この放送がテレビ史に残るという事には確信が持てますっ!!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:53:58.14 ID:tDxYdy9A0
廃病院−


ユラァ…ユラァ…

絵里「に…逃げるわよ…!」スクッ

穂乃果「うん…!にこちゃん立てる…?」スクッ

にこ「えぇ…なんとか…」 ズキズキ

ユラァ…ユラァ…

海未「どうやら、幽霊もあれ以上の速さは出ないようです…!急ぎましょう!走れば振り切れます…!」

希「うん…!にこっち、手貸すよ!」

にこ「ん、ありがと…希。助かるわ…」

ユラァ…ユラァ…

真姫「もう…すぐそこまで…!」

花陽「ひっ…」

真姫「どうしたの?花陽」

花陽「か…顔見ちゃった…」

真姫「…!!」

真姫「い…急ぎましょう!」タッ!

凛「うん!行こう、かよちん!」タッ!

花陽「うん…」タッ!
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:54:33.33 ID:tDxYdy9A0
ユラァ…ユラァ…

穂乃果「はぁ…はぁ…足場が悪くて…」タッ…タッ…

ことり「はぁ…はぁ…穂乃果ちゃん…!頑張って…!」タッタッ…タッ…

海未「そうです…!弱音を吐くのは許しませんよ…!」タッ…タッタッ…

ユラァ…ユラァ…

穂乃果「うん…!私…頑張るよ…!」タッタッ…タッ…

穂乃果「あ…あとね…!こんな時にいう事じゃないかもだけど…」タッ…タッ…

絵里「どうしたの…?穂乃果…」タッ…タッタッ…

ユラァ…ユラァ…

穂乃果「私…新しいグループ名分かったよ…!」タッ…タッタッ…

真姫「な…なによそれ…本当に今言う事じゃないわねっ…!」タッ…タッタッ…

穂乃果「うん…でも…今だからこそ、言っておきたくて…」タッ…タッタッ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:55:02.13 ID:tDxYdy9A0
ユラァ…ユラァ…

花陽「今だから…?」タッタッ…タッ

凛「それで…グループ名は何にゃ…!?」タッタッ…タッ

穂乃果「μ’sっ!!」タッタッタッ

海未「そ…そのまんまじゃないですか…!」タッ…タッタッ

穂乃果「うんっ!でも、それでいいと思った!私達は確かに解散してμ’sは終わりにした…!」タッタッタッ

穂乃果「でも…私達はやっぱりμ’sなんだよ!うまく言えないけど…μ’s以外はありえないんだよ!」タッタッタッ
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:55:41.08 ID:tDxYdy9A0
絵里「ふふっ…私もそれでいいと思うわ」タッタッタッ

海未「絵里…!」タッ…タッタッ…

絵里「私達のいたμ’sは終わり…でも、また新しいμ’sを始めればいい…!」タッタッタッ

絵里「実は、私達3年生はずっと思っていた事なのよ…!」タッタッタッ

穂乃果「そ…そうだったの!?」タッタッタッ

希「そうやで…でもな…やっぱり、もう部外者の私達が出しゃばっちゃダメだと思ってね…」タッタッタッ

にこ「絵里がうるさくて…!」タッタッタッ

花陽「にこちゃん…」タッ…タッタッ

花陽「わ…分かったよ…!私もμ’sがいいっ!」タッタッタッ

凛「凛も…!凛もやっぱりμ’sがいいよ!」タッタッタッ

穂乃果「二人とも…」タッタッタッ

真姫「そうね…確かにμ’s以外は考えられないかも…!」タッタッタッ

ことり「私もμ’sが一番だと思うっ…!」タッタッタッ

穂乃果「真姫ちゃん…ことりちゃん…!」タッタッタッ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:56:31.33 ID:tDxYdy9A0
海未「全く…私は、いろいろ案を考えていたんですがね…」タッ…タッタッ…

穂乃果「海未ちゃん…」タッタッタッ

海未「ですが…やはりμ’sよりいいネーミングは思いつきませんでした…!」タッタッタッ

海未「私もμ’sがいいです!μ’s以外は考えられませんっ!」タッタッタッ

穂乃果「海未ちゃんっ…!」タッタッタッ

穂乃果「ありがとう!みんな!私達はこれからもμ’sだっ!」タッタッタッ

ことり「うん…!」タッタッタッ

ザンッッッ!!!

穂乃果「え?だ、誰!?」

霊能者「よく耐えたっ!後は任せろっ!!」

霊能者「はああああああっっっ…!!!」

ユラァ…………ユラァ…………

凛「え…?動きが鈍く…」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:57:11.75 ID:tDxYdy9A0
霊能者「っ…なんつー力だよっ…!」

にこ「あ…あなたは…」

にこ「もしかして…有名な霊能者!?」

霊能者「ご名答っ!遅れてすまんっ!」

にこ「あのアホスタッフ…なんとかしてくれたのね…」

霊能者「ところで、この悪霊はなんだっ!?この廃病院のものとは思えないのだが…!」

ユラァ………ユラァ………

穂乃果「こ…このノートに憑いてた霊なんですが…」

霊能者「そ…それは…!?」

穂乃果「知ってるんですか…!?」

霊能者「あぁ…まだそんなものが世に出回っていたとはな…!」

ユラァ………ユラァ…………

霊能者「なるほど…100年もの間…力を貯め続けたわけか…!」

穂乃果「ひゃ…100年っ!?」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 23:57:14.89 ID:MwGS2CWg0
やっぱ冨樫って神だわ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:57:42.74 ID:tDxYdy9A0
ユラァ………ユラァ…

霊能者「あぁ…!そのノートはな…100年前に、とある霊能者によって作られた…!」

ユラァ……ユラァ…

霊能者「ただ…未来が分かるっつーのは良くないもんでよ…!そのノートに関わって死んでいくやつが多発した…!!」

ユラァ…ユラァ…

霊能者「ちっ…」

霊能者「それで、その死んでいった奴らの怨念が集まってできたのが…あいつなんだ…!!」

ユラァ…ユラァ

穂乃果「そ…そんな事が…」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:58:14.62 ID:tDxYdy9A0
霊能者「くっそ…!力が…力が足りんっ!!」

穂乃果「えぇ…!そんなっ!頑張ってくださいっ!!」

ユラァ…ユラァ…

霊能者「ダメだ…!俺一人ではとても足りんっ!もっと…!もっと力を…!!」

にこ「それって…一般人でも大丈夫?」

霊能者「もちろんだ…!しかし、どうする気だ…!?」

にこ「決まってるでしょ…!」

にこ「みんなっ!集まって!」

海未「なんですか…?」

ユラァ…ユラァ…

霊能者「おい…!何でもいいが急げよ!時間がねえっ!」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:58:53.75 ID:tDxYdy9A0
にこ「歌うわよ…カメラに向かって」

ことり「えぇ…!?」

花陽「こ…ここで…!?」

にこ「えぇ…μ’s…一夜限りの復活ライブよ!」

にこ「カメラマンさん、こっちから撮影お願いできますか?」

カメラマン「は、はい…!」

海未「ほ…ほんとに歌うんですか…!?」

海未「だって…楽器も何もないんですよ!?」

真姫「それなら、そこの部屋にピアノがあるわ」

海未「えぇ…!?」

真姫「ちゃんと動くかどうかは分からないけど…シート被せてあるし、なんとかなるんじゃない?」

凛「シート取ってみるにゃー!」ガバッ

ことり「わぁ…!綺麗だね!」

真姫「えぇ…。これなら弾けそう」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 23:59:33.58 ID:tDxYdy9A0
海未「で…でも、ダンスはどうするんですか!?この部屋じゃ、狭すぎますよ!」

希「ええんやない?左右に揺れるぐらいで♪」

花陽「あっ…!それいいかも…!」

海未「そ…そんな…でも…こんな場所でやるなんて…」

絵里「海未、これは何も歌いたいから歌うんじゃないわ。私達の歌を沢山の人が見てくれれば、それだけ沢山の人が力をくれる…」

絵里「そのためにも、今は歌うのよ…!」

海未「絵里…」

真姫 ポロ〜ン♪

真姫「おっけー。音は出るわよ」

凛「やったにゃー!これで歌えるにゃ!」

にこ「カメラさん!照明最大にしてもらっていいですか?」

カメラマン「はーい!」カチカチ

ことり「わぁ〜…ここだけ光が当たってステージみたい…!」

にこ「えぇ…!最高のステージだわ…!」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:00:01.66 ID:5fHtKL6C0
海未「うむむ…」

穂乃果「海未ちゃん…!」

海未「ほ、穂乃果…?」

穂乃果「さっ!一緒に歌おう!」

海未「…!」

海未「はぁ…穂乃果には敵いませんね…」

穂乃果「えへへっ…!」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:00:39.32 ID:5fHtKL6C0
穂乃果「…じゃあ、一夜限りのμ’s復活ライブ!楽しんでいこう!」

穂乃果「1!」

ことり「2!」

海未「3!」

花陽「4!」

凛「5!」

真姫「6!」

にこ「7!」

希「8!」

絵里「9!」

穂乃果「みゅーーず!みゅーじっくーーー…」

全員「「すたーーとーー!!!」」

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188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:01:10.53 ID:5fHtKL6C0
高坂家−

亜里沙「すごい!すごい!μ’sだ!μ’sだよ!雪穂!」

雪穂「うん…!すごい…!」

亜里沙「祈ろう!雪穂!」

雪穂「うん…!!」

穂乃果ママ「雪穂!穂乃果がテレビで…」

雪穂「うん!今みてるよ、お母さん!」

穂乃果ママ「あら、歌ってるのね…」

穂乃果ママ「ふふっ…穂乃果ったら…嬉しそうな顔しちゃって…」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:01:47.62 ID:5fHtKL6C0
スタジオ−

司会者「みなさんっ!!なんと、あの伝説のμ’sが一夜限りの復活ライブをしていますっ!!祈りましょう!!全力で祈りましょうっ!!!」

ツバサ「穂乃果さん…!」

あんじゅ「うむむ〜」

英玲奈「はぁ〜…!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:02:17.66 ID:5fHtKL6C0
日本全国各地−


女の子「わぁ〜!μ’sだぁ〜!」

女子高生「祈るしかないっしょ!」

お婆ちゃん「なんまんだむなんまんだむ」

坊さん「ぶつぶつぶつぶつぶつ…」

観光客「oh!μ’s come back!let's pray!」

ヒデコ「穂乃果…!」

フミコ「頑張れ!」

ミカ「むむむ〜…!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:03:03.91 ID:5fHtKL6C0
廃病院−


霊能者「きたきたきたっーー!!!全国から力が集まってきたぞーー!!!」

穂乃果「本当ですか!?」

霊能者「あぁ!いけるっ…!これなら…!」

ユラァ………ユラァ…………

凛「動きが鈍く…!」

霊能者「はあああああああああっっっ!!!」

ユラァ………………

霊能者「これで…終わりだあああああっっ!!!」

ユラァ…



スゥ………

穂乃果「き…消えていった…」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:03:40.26 ID:5fHtKL6C0
ことり「や…やったの…?」

霊能者「あぁ…霊は消えたよ…ありがとう。君達のおかげだ」

穂乃果「ほ…本当に…?」

霊能者「あぁ…綺麗さっぱり…跡形も無くね」

穂乃果「〜〜っ!!」

穂乃果「やったあああっっーーーー!!!!」

穂乃果「やった!やったよ!みんな!私達生きてる!!」

海未「はい…!やりました…!」

ことり「はぁ…終わったら腰が抜けちゃった…」

絵里「私も…」

花陽「あはは…私もです…」

凛「怖かったからね…」

真姫「えぇ…でも、なんとかなったわ…」

にこ「やっぱり、μ’sに不可能は無いのね!」

希「ふふっ、そうかもね♪」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:04:35.70 ID:5fHtKL6C0
穂乃果 グゥ〜

穂乃果「あっ…」

海未「ちょっと!穂乃果!なんなんですか、あなたは!///」

穂乃果「あはは〜…動いたからお腹減っちゃった…///」

ことり「私もお腹減ったよ〜」

絵里「そうね、じゃあ、帰りましょうか」

希「あっ、じゃあ帰りみんなで焼肉行こうか!」

希「にこっちの奢りで♪」

にこ「なんで私!?」

凛「にこちゃん働いてるにゃ」

真姫「給料いいんでしょ?」

花陽「にこちゃん…!ありがとう!」

にこ「うっ…」

にこ「…」

にこ「もー!しょーがないわねー!連れてってやるわよ!」

穂乃果「やったーー!!!」

海未「食べ過ぎてはダメですよ?」

穂乃果「だいじょーぶだよ!動いたから!」

海未「その考え方がダメなんです…!全く…あなたという人は…」

ことり「海未ちゃん…!今日のところは…ね?」

海未「はぁ……もう…ことりは穂乃果に甘いです」

穂乃果「わーい!ことりちゃん大好きー!」

絵里「さっ、みんな、余韻に浸るのもこれぐらいにして、早く建物から出ましょ。今にも崩れそうだわ」

穂乃果「うん…!焼肉楽しみだなー♪」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 00:04:47.87 ID:kwCgccDY0
あのスタッフ……いや気のせいか
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:05:29.67 ID:5fHtKL6C0
廃病院外−


にこ「あんた達…避難しなかったのね」

スタッフ「矢沢さんに渡したカメラ返してもらってなかったので」

にこ「はぁ…それだけの理由で?」

スタッフ「はい」

にこ「ふっ…まあ、そういう事にしといてやるわ」

スタッフ「じゃあ、スタジオに帰りましょう」

にこ「えぇ」

凛「にこちゃん、お仕事頑張ってねー!」

にこ「任せなさい!スタジオでも暴れてくるわ!」

にこ「さっ、行きましょ」

スタッフ「はい。おーい、車出してー」

「はい!ただいま!」

スタッフ「なんか聞き分け良くなったな…」

ブロロロロロロロ……
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:05:56.22 ID:5fHtKL6C0
凛「ばいばーい!頑張ってねー!」

穂乃果「待って…焼肉は…!?」

希「にこっちの収録が終わった後やね」

穂乃果「そんなああ〜!待てないよ〜!!」

霊能者「君達…ちょっといいか」

穂乃果「え?なんですか?」

霊能者「ノートなんだが…私が預からせてもらっていいか?」

穂乃果「…!」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:06:29.89 ID:5fHtKL6C0
霊能者「悪霊は追い払ったが、やはり未来が分かるノートは危険だ…君達の事を信頼しないわけではないが、念のためな?」

霊能者「いいか?それで」

穂乃果「はい!もちろんです!お願いします!」

霊能者「そうか…それじゃあ、俺も行くよ。今日は助けられた。ありがとな」

穂乃果「いえいえ、助けられたのは私達で…」

霊能者「いーや…助けられたのは俺だ。俺はアイドルとかには疎くて、君達の事も申し訳ないが知らない」

霊能者「でも、今日の君達のライブ…。最高だったぜ!うっかりハマっちまいそうだった…!」

穂乃果「霊能者さん…!」

穂乃果「私達、またライブやるんで、良かったら来てくださいね!」

霊能者「あぁ…暇だったらな」

霊能者「それじゃあ、達者でな!」

穂乃果「はい!さよーならー!」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:06:59.39 ID:5fHtKL6C0
海未「頼りになる良い方でしたね」

穂乃果「うん…!ライブ見にきてくれるといいな…!」

真姫「はぁ〜….疲れた…一回うちに帰りましょう?」

絵里「そうね、希に運転してもらって♪」

希「えぇ〜…また、ウチがあのリムジン運転するの〜…」

絵里「しょうがないでしょ♪さっ、みんな乗るわよ!」

穂乃果「はーい!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:07:38.24 ID:5fHtKL6C0
次の日 お寺−


霊能者「はぁ…全く…昨日は疲れたな…」

霊能者「…未来ノート…」

霊能者「こんなものが、まだあったとは…」スッ

霊能者「先代で全て処分したと思ったが…」パラパラ

霊能者「…」パラパラ

霊能者「うぉっ!?この霊能者っての俺のことか!?」

霊能者「そのまんまだな…」

霊能者「…」パラパラ

霊能者「ん…ここで終わりか…」

霊能者「…!?」

霊能者「文字が浮き出て…」

霊能者「…」

霊能者「ん…なになに…?」

霊能者「第…….…なんだ?読めねぇなあ…」

霊能者「第何章だ…こりゃ…」

霊能者「まあ、いいや…えっと…」

霊能者「光の意思は受け継がれるだろう…」

霊能者「光り輝く浦の星の地にて………」

霊能者「浦の星ぃ?」

霊能者「どういう意味だ…?これ…」

霊能者「はー…やめだ!やめだ!未来なんか知ってもいい事ねえわ!」ポーイ

霊能者「未来は、てめぇの手で切り開いていくもんだからな」

霊能者「…昨日のあいつらのように…」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:08:07.75 ID:5fHtKL6C0
音ノ木坂 屋上−


穂乃果「よーし!じゃあ、今日も練習張り切って行くぞっーーー!!!」

全員「「おー!!」」


完−
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 00:08:53.17 ID:5fHtKL6C0
読んでくださった方ありがとうごさいました!
最後に「未来ノート」全文公開します。

*穂乃果達が未来を変える前のものも含みます
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