七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」

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2 : ◆TDuorh6/aM [saga]:2017/09/14(木) 17:31:03.20 ID:yz53HourO

「私がプロデューサーさんの恋人って事になりませんかね!」

 読書の季節、秋の昼下がり。
 俺の担当アイドルである七尾百合子から飛び出した言葉は、魔法の如く時を止めた。
 流石風の戦士だ、時間操作なんて最上位クラスの魔法なんじゃないか?
 ……なんて、そんなアホな事を考えてしまってるのはそれほど驚いていたからだ。

 七尾百合子、15歳。
 読書好きな夢見る文学少女で少々人見知りをする向きがあり、ダンスレッスンなどの運動系は苦手。
 特技はペン回しらしいが、活かされた経験は記憶の何処にも無い。
 ここまでは、割と一般的な文学少女だ。

 気になる事には一直線、好きなものに全力投球。
 人見知りではあるが引っ込み思案ではなく、ステージの上ではいつもキラキラ輝いている。
 普段も事務所では色んなアイドル達と仲良く話し、楽しそうに過ごしている。
 見ているこちらが幸せになれるくらい、素敵な女の子。

 ただ割と妄想癖なところがあり、何かと妄想の世界に飛び込む事がある。
 自称風の戦士である百合子は、一度トリップするとしばらく返ってこない。
 想像力豊かなのは素晴らしい事だが、会話中にとんでいっちゃうのはやめて頂きたい。
 まぁ、そんなちょっと抜けたところがある可愛らしい少女だ。

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