他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【安価】ダンガンロンパ・グロウ【オリロンパ】
Check
Tweet
217 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/01(日) 23:03:58.09 ID:ZfPHp2jA0
静希「ではこれをよろしくお願いします」
緋色「わかりました!それでは行ってまいります!」
豊穣院「あら、緋色さん。また須辺鈴さんの所に?」
緋色「はい!私は今須辺鈴さんのボディーガードですから!」
静希「あまり無理はしないでくださいね?須辺鈴さんも心配していましたから」
緋色「はい!」
豊穣院「ふふ、緋色さんは真面目な方なんですね」
緋色「それだけが取り柄みたいな物ですから……」
豊穣院「これは家が緋色さんを欲しがる気持ちもわかります」
緋色「そんな……」
1…豊穣院さんの家もですか
2…僕も緋色さんがいて助かります
↓2
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 23:04:53.50 ID:4oxg/Mbfo
1
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 23:05:34.50 ID:DMAGwQVDO
2
220 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/01(日) 23:17:00.98 ID:ZfPHp2jA0
静希「僕も緋色さんがいて助かります」
緋色さんが須辺鈴さんを守ってくれる現状では誰も手は出せません。
須辺鈴さんを襲った人も僕を殺すしかないとわかってくれるでしょうから。
緋色「お、お二人共、そんなに褒めないでください……私はただ自分の職務を遂行しているだけなんですから」
豊穣院「緋色さんったらまるで先生みたいですね。本当に真面目な方」クスクス
緋色「も、もう……」
だから頑張ってくださいね緋色さん。
僕も出来うる限りのサポートはしますから。
【緋色朱里の好感度が上がりました】
【豊穣院玲奈の好感度が上がりました】
221 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/01(日) 23:25:36.23 ID:ZfPHp2jA0
今回はここまでで。
近々動機発表になります。
それではまた次回。
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 23:28:02.12 ID:4oxg/Mbfo
乙
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 23:47:30.03 ID:OLVwutCdO
乙です
224 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 21:18:26.66 ID:2o3fKFsA0
ピンポンパンポーン
モノクマ「オマエラ今すぐ学生寮二階多目的ホールにお集まりください!」
モノクマ「ボクからとても大切なお話があります!」
静希「大切なお話……なんでしょうか」
それを知るには行ってみなければ始まりませんか……
【多目的ホール】
モノクマ「ボクは非常に嘆かわしいよ!オマエラなんでコロシアイしないのさ!」
呼びだした僕達を前にモノクマは爪をちらつかせながら怒るポーズをとっています。
有栖川「それが大事な話か?」
山藤「ざまあ!誰がてめえの考えに乗るか!もっとイライラしてろバーカ!」
望月「誰もコロシアイなんてしないよ!早く諦めて!」
モノクマ「ムググ……わざわざ自分から殺されたがっているようなのもいるイージーモードなのになんて贅沢な!」
ナナシ「くだらない事をほざくなら私は帰るわよ」
中根「……」
モノクマ「というわけで!ここはしょうがないから、ボクが直々に背中を押してあげるよ!」
石動「背中だぁ?」
モノクマ「それではオマエラ!このデータをお受け取りください!」
モノクマの宣言と同時に鳴る機械音。
電子生徒手帳から鳴っているようです。
225 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 21:40:44.37 ID:2o3fKFsA0
皆賀「ひいいっ!?何よこれは!」
澤木「ただ鳴ってるだけだって!」
羽佐間「……これは動画?」
電子生徒手帳には静希望クンを大切に思う人というタイトルの動画ファイルが入っていました。
静希「……!」
僕はそのタイトルにまるで何かに導かれるように再生ボタンを押します。
すると……
【いません】
ただそれだけが表示されました。
静希「……」
わかりきっていた事じゃないですか。
僕にはそんな価値などないんですから。
梁瀬「虚言否定……説明要求!」
糸沼「これはまさか、そんな……ああ、本当に不幸だ……」
緋色「……!」
周りの皆さんはやはり僕とは違うようで、動揺を露にしています。
ああ、やはり早く殺されて皆さんを外に出してあげなければ……
モノクマ「オマエラは色々と愛されてるみたいだね。でもその人達は今どうなってるのかな?」
豊穣院「何を……」
モノクマ「これでわかった?ボクが握ってるのはオマエラの命だけじゃないんだよ」
モノクマ「それを踏まえた上で改めてコロシアイにのぞんでください」
モノクマ「じゃ、そういう事で!これからを楽しみにしてるからね!」
モノクマは消え、その場に取り残された僕達。
静希「……」
誰かに声でもかけてみましょうか。
【誰に声をかけますか?】
【須辺鈴、山藤、緋色は選べません】
↓2
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 21:43:39.60 ID:5Yj98UpDO
糸沼
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 21:43:44.12 ID:9SBTz7CEo
有栖川
228 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 21:52:00.66 ID:2o3fKFsA0
有栖川「……」
静希「有栖川さん、大丈夫ですか?」
有栖川「ああ、俺は大丈夫だ」
どうやら本当に大丈夫なようですが……
有栖川「しかし人質か……これで早く外に出たいという感情を煽るつもりだな」
静希「……」
元々殺されるためにいる僕には関係ないという事でしょうか……
有栖川「これで早まる人間が出ないか……警戒が必要だな」
1…有栖川さんはどうして落ち着いてるんですか?
2…そうなると、また須辺鈴さんが狙われるかもしれませんね……
↓2
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 21:52:46.30 ID:9SBTz7CEo
1
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 21:56:33.88 ID:5Yj98UpDO
2
231 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 22:03:11.76 ID:2o3fKFsA0
静希「そうなると、また須辺鈴さんが狙われるかもしれませんね……」
有栖川「これで動くならば、なりふり構わない可能性が高いからな」
静希「緋色さんがついているとはいえ、対策は考えた方がいいですね」
僕ではなく須辺鈴さんが殺されるなんて、あってはいけませんから……
有栖川「……」
【有栖川幸正の好感度が上がりました】
232 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 22:37:23.13 ID:2o3fKFsA0
キーンコーンカーンコーン
モノクマ「夜十時になりました!ただ今より夜時間となります!」
モノクマ「絶好のコロシアイチャンスだよ!」
モノクマ「ではではおやすみなさい」
静希「……こんな放送を流していたんですか」
しかし、今日は少々考え事に時間を費やしてしまいましたね。
明日はどうしたものでしょうか……
233 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 22:40:37.80 ID:2o3fKFsA0
【4日目】
静希「朝ですか……」
さすがに誰かが僕を殺しに来てくれると思ったんですが……
静希「さて、今日の朝はどうしましょうか……」
1…寮内を歩き回る
2…外に散歩に出る
3…須辺鈴の部屋に行く
↓2
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 22:41:51.85 ID:5Yj98UpDO
1
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 22:43:07.55 ID:KGqTcuf9O
↑
236 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 23:06:06.13 ID:2o3fKFsA0
静希「今日は寮内を歩き回ってみますか……」
【多目的ホール】
静希「誰もいませんか……」
【エントランス】
静希「静かですね……誰も起きていないんでしょうか」
【食堂前】
静希「やはり食堂はまだ開いてませんね」
【階段】
静希「そういえば……屋上にはまだ行ってませんでしたね」
行ってみますか……
【屋上】
静希「これは……」
屋上から海が見えます。
朝日に照らされたそれはこんな状況でなければ、きっと絶景だと思えた事でしょう。
望月「あれ?静希君だ」
静希「望月さん」
そして屋上には先客がいました。
望月さんは手すりに腕を乗せて海を見ていたようですね。
望月「驚いた……私以外の人がここに来るの初めてだよ」
静希「早く起きたので寮内を歩いていたんです。それでここに来た事はなかったなと」
望月「なるほどね」
静希「望月さんは毎日ここに?」
望月「まあね。こうして景色見るのがここに来る前からの日課なんだ」
静希「そうでしたか」
望月さんの隣に立って海を眺めます。
会話はありませんが、気まずいわけでもない時間が流れて。
その沈黙を破ったのは。
1…僕の言葉でした
2…望月さんの声でした
↓2
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 23:12:52.32 ID:2J5n3OZQo
2
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 23:13:19.29 ID:5Yj98UpDO
1
239 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 23:30:33.72 ID:2o3fKFsA0
静希「望月さんは大丈夫ですか?」
望月「何が……って聞くのは野暮かな」
静希「……」
望月「大丈夫だよ。うん、私は大丈夫」
静希「本当ですか?無理をしているようなら」
望月「してないってば。もう、静希君は心配性だなぁ」
望月「あっ、私に殺してもらおうなんて考えてるなら無駄だからね!」
静希「それは想像がついていますから」
望月「わかってるならいいけど……」
キーンコーンカーンコーン
モノクマ「おはようございます!七時になりました!」
モノクマ「今日も頑張っていきましょう!」
望月「あっ、七時だね。そろそろ降りようか」
静希「そうですね。僕は朝食の準備がありますのでお先に失礼します」
望月「うん。それじゃあまた後でね」
静希「はい」
【望月遊希の好感度が上がりました】
240 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 23:34:44.51 ID:2o3fKFsA0
静希「……」
朝食は今まで通りでしたが、どことなく空気は暗かったですね……
静希「ふう」
【自由行動を開始します】
【残り二回】
【一度に二人まで選べます】
↓2
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 23:35:54.67 ID:5Yj98UpDO
澤木 糸沼
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 23:38:40.29 ID:2J5n3OZQo
須辺鈴 糸沼
243 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/02(月) 23:44:15.86 ID:2o3fKFsA0
今回はここまで。
次回事件発生です。
それではまた次回。
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 23:52:00.91 ID:2J5n3OZQo
乙でした
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 00:27:06.15 ID:zwLiQl5DO
乙
246 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 20:50:56.28 ID:FYYyQGjA0
須辺鈴「はぁ……困りましたね」
静希「須辺鈴さんは落ち着いてるんですね」
須辺鈴「僕は、殺された人達の無念の声を聞いた事があります……皆さんにあんな思いはさせたくありません」
須辺鈴「それに僕の動画にいた人達は簡単にどうにかされるような人達じゃありませんから!」
静希「なるほど……」
糸沼「……」
静希「……おや?」
須辺鈴「糸沼さん?」
糸沼「フフフ、羨ましいよ……そんな風に考えられて。それに比べてボクなんて、フフフ、ああ……不幸だ」
1…相当動揺していますね
2…とりあえず落ち着かせましょう
↓2
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 20:56:31.26 ID:lq4KO8bQo
2
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 20:59:36.69 ID:zwLiQl5DO
2
249 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 21:19:43.62 ID:FYYyQGjA0
静希「とりあえず落ち着かせましょう」
須辺鈴「そ、そうですね。でもどうしたら……」
糸沼「フフフ……」
糸沼さんの操る人形が首を吊り始めました……危険ですね。
静希「少し待っていてください……」
キッチンに入って前の朝食で糸沼さんが苦手だと言っていたタコを取り出して……
静希「糸沼さん」
糸沼「フフ……フ?」
須辺鈴「あっ、タコですね」
糸沼「きゃあっ!?」
目の前にタコを持っていくと糸沼さんは普段ならあげないような悲鳴をあげて尻餅をつきます。
そんなに苦手なんですか……
糸沼「な、なんの真似だい……その悪魔をボクに近づけるなんて……!」
静希「ショック療法です。落ち着きましたか?」
糸沼「お、落ち着けるわけ」
静希「ならばもう一度」
糸沼「落ち着いた、落ち着いた……!だからもう勘弁してくれ……!」
静希「わかりました」
糸沼「ウウウ……デ、デビルめ……」
須辺鈴「少しやり過ぎたんじゃ……」
静希「落ち着いたからよしとしましょう」
糸沼「グググ」
【須辺鈴洸の好感度が上がりました】
【糸沼命の好感度が少し上がりました】
250 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 21:23:11.39 ID:FYYyQGjA0
静希「今日はいつもより静かですね」
やはり動画による影響でしょうか……
【自由行動を開始します】
【残り一回】
【一度に二人まで選べます】
【須辺鈴、糸沼は選べません】
↓2
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 21:41:23.68 ID:lq4KO8bQo
梁瀬 澤木
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 21:42:09.93 ID:odsS3uu9O
梁瀬 石動
253 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 22:37:44.38 ID:FYYyQGjA0
石動「ふー……」
梁瀬「未成年喫煙禁止」
石動「こりゃキッチンにあったココアシガレットだから問題ねえよ」
静希「なくなっていたと思ったら石動さんが持ち出していたんですか」
石動「いいじゃねえか。別に個人の持ち物でもねえんだしよ」
梁瀬「一本拝借」
石動「おう。しっかしあんなもん見せられただけあって暗えよな」
梁瀬「……」
静希「梁瀬さんもだいぶ動揺していましたよね」
梁瀬「映像直視困惑必然」
石動「まあ仕方ねえよな。俺もあれはさすがに困惑したしよ」
1…パニックにならないだけよかったんでしょうか
2…モノクマは相当な力を持つのははっきりしましたね
↓2
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 22:38:11.22 ID:lq4KO8bQo
2
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 22:42:32.32 ID:ePSk0Qpyo
↑
256 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:06:28.60 ID:FYYyQGjA0
静希「モノクマは相当な力を持つのははっきりしましたね」
石動「そりゃ、静希、豊穣院の人間拐ってんだからなぁ……十神の人間拐うのに似たようなもんだ」
梁瀬「敵強大突破困難」
石動「飽きてくれんのが一番なんだがなぁ」
静希「やはり僕が……」
石動「よせよせ、今はシャレになんねえから」
静希「シャレのつもりはないんですが……」
石動「なおさらタチが悪いわ」
梁瀬「静希危険接触回避」
どうしてわかってもらえないんでしょうか……
【石動嵐馬の好感度が上がりました】
【梁瀬大鉄の好感度が上がりました】
257 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:15:50.05 ID:FYYyQGjA0
静希「さて、昼食を……?」
包丁が、一本足りませんね。
静希「……」
【須辺鈴の部屋】
須辺鈴「包丁が、ですか!?」
静希「はい。須辺鈴さんは一度刺されていますから警戒するように伝えに来ました」
緋色「前回は夜に持ち出したんでしょうが……今回は昼間にですか」
それだけ冷静ではない、という事なのかもしれませんね。
静希「緋色さん、須辺鈴さんをよろしくお願いします。僕は皆さんにもこの事を伝えてきますので」
緋色「わかりました。須辺鈴さんの身の安全は私が保証します!」
静希「ありがとうございます」
急がなくては。
他の皆さんにも警戒してもらって……狙えるのを僕だけにしないと。
258 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:38:00.41 ID:FYYyQGjA0
【午後一時】
【エントランス】
静希「皆さんには伝えて部屋に入ってもらいましたから、もう大丈夫でしょう」
後は誰かがここに来て僕を刺すだけです。
きちんと僕はしばらくエントランスにいると伝えたんですから。
それで全ては上手くいく。
僕は……
【一時間後】
静希「……」
誰も来ませんね……皆さんが部屋にいる以上、一番確実なのは離れている僕を殺す事だというのに。
【二時間後】
静希「……」
なんでしょう、何かがおかしい。
こんなチャンスになぜ誰も来ないんですか。
静希「……」
まさか……
【須辺鈴の部屋前】
ピンポーン
緋色「はい」
静希「静希です。須辺鈴さんは大丈夫ですか?」
須辺鈴「僕は大丈夫ですよ!何かあったんですか?」
静希「いえ、あれから二時間経っても何の動きも見えないので……確認を」
緋色「私達は大丈夫です。静希さん、他の人を見た方がいいかもしれません」
静希「そうですね……では」
緋色「いえ、私も一緒に行きます。須辺鈴さんには鍵をかけて開けないよう伝えますので」
静希「……わかりました」
259 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:46:59.23 ID:FYYyQGjA0
須辺鈴「気をつけてくださいね」
緋色「大丈夫です。私はボディーガードですから!」
静希「……」
これは、今回のチャンスは諦めた方がよさそうですね。
緋色「まずは個室を回りましょう」
静希「はい」
それから僕達は個室の様子を見て回ります。
しかし……ある個室は鍵が開いたまま、誰もいませんでした。
緋色「いったいどこに……」
静希「……?」
階段に何か……これは、血?
緋色「上に続いて……行きましょう静希さん!」
静希「あっ、緋色さん!」
緋色さんが階段を駆け上がり、屋上の扉の前まで来ます。
そして、緋色さんが扉を押し開けると……
260 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:55:49.10 ID:FYYyQGjA0
沈み始める日に照らされた屋上。
しかし夕日の色以外にその床は染まっていました。
それは赤。
血の赤。
その赤は床に倒れた身体から流れています。
ああ、なんで……
なんで僕じゃないんですか?
なんであなたが。
床に倒れていたのは【超高校級のスポンサー】中根万利。
そしてその場にはもう一人……
血にまみれた包丁を持った……
なんで僕じゃないんですか?
なんで僕じゃなくて中根さんを殺したんですか?
望月「……あ」
ねぇ、望月さん。
ピンポンパンポーン!
261 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:56:51.64 ID:FYYyQGjA0
モノクマ「死体が発見されました!」
モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います!」
262 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:58:52.98 ID:FYYyQGjA0
CHAPTER01【3つのM】
→非日常編
263 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/03(火) 23:59:23.88 ID:FYYyQGjA0
今回はここまで。
次回から捜査に入ります。
ではまた次回。
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/04(水) 00:01:56.38 ID:lP9zgOhZo
乙です
望月はともかく、中根は好感度上がらなかったしな…
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/09(月) 18:55:18.27 ID:mMh5rPlc0
続きまだかな
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/15(日) 07:10:27.94 ID:K2G5M5uLO
エタったんだろ
267 :
◆j0P4o6SKvY2M
[sage]:2017/10/20(金) 23:04:35.64 ID:SI2A53UA0
月曜日に再開します。
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 23:17:23.33 ID:VybKmjSlo
了解
待ってます
269 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/23(月) 23:10:42.20 ID:sfq+8pjA0
静希「……」
僕は未だに信じられませんでした。
中根さんが殺害された事も、その犯人が……
望月「痛っ!」
緋色「拘束させてもらいます。現行犯ですから、文句はありませんね?」
今こうして緋色さんに床に押さえ込まれている望月さんだなんて。
望月「ち、違っ、私は……うぐっ!」
緋色「抵抗しないでください」
望月さんの腕を今にも折ってしまいそうな緋色さんの眼は冷たく、これがボディーガードとしての彼女の顔なのかもしれません。
バンッ!
石動「おい、今の放送……マジか」
皆賀「みぎゃあああああ!?な、ななななによあれはぁ!?」
羽佐間「退いてくれ!」
少しして屋上に集まってきた皆さんがこの光景に絶句しているなか、羽佐間さんだけは中根さんの身体に触れていきます。
羽佐間「……駄目だ、もうどうしようもない」
そして超高校級の医師である羽佐間さんの言葉によって、この場の全員がはっきりと認識します。
中根さんがもう生きていない事を。
270 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/23(月) 23:29:29.17 ID:sfq+8pjA0
モノクマ「酷いなぁ、せっかく放送したのに信じてなかったの?」
澤木「うわっ、出た!?」
ナナシ「ちょうどいい……ちょっと、さっきの放送はなに」
モノクマ「死体発見アナウンスだよ?三人の人物が死体を発見すると鳴るようになってるの」
有栖川「そっちだけじゃない。学級裁判とはなんなんだ?」
モノクマ「よくぞ聞いてくれました!では学級裁判について説明いたしましょう!」
糸沼「さ、裁判とは穏やかじゃないね……」
モノクマ「ウププ、そんな身構えなくてもいいよ」
モノクマ「学級裁判とは今回の殺人において犯人……クロは本当に自分の犯行を隠しきれたのかを見極める舞台です!」
モノクマ「これからオマエラには捜査をしてもらい、学級裁判で誰が犯人かを議論してもらうんだよ!」
モノクマ「その結果クロが明らかにされた場合はクロにおしおき!」
モノクマ「明らかに出来なかった場合はクロ以外のシロ全員がおしおきされるってわけ!」
静希「……おしおきですか?」
酒谷「お尻叩きじゃあ……すまないだろうね」
モノクマ「ウププ、気になる?気になっちゃう?教えてあげるよ、おしおきっていうのはね……」
モノクマ「処刑です!」
271 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/23(月) 23:53:57.09 ID:sfq+8pjA0
山藤「はー、処刑ね……処刑だぁ!?」
モノクマ「人殺しといてただですむわけないじゃん!」
モノクマ「もしクロだってバレたらそれはもう凄惨で残酷で絶望的な処刑を執行させてもらうよ!」
豊穣院「あの、クロとやらがわからなかった場合は確か……」
モノクマ「うん!クロ以外の全員を処刑します!」
須辺鈴「そ、そんな……!」
梁瀬「異常極致……重大情報隠匿……!」
……犯人を突き止められなければ、他の皆さん全員が殺される?
モノクマ「ウププ、そういえば静希クンは自分を殺してとか言ってたけど殺されなくて良かったね?」
モノクマ「だってキミがやろうとしていたのは皆を助ける足掛かりどころか、人殺し以外の全員を殺す手伝いだったんだからさ!」
静希「……」
……僕は。
モノクマ「さてそういうわけだからこれから捜査の時間だよ!」
モノクマ「捜査の時間が終わったら連絡するからエントランスに集まるように!」
モノクマ「そして……モノクマファイルー!」
モノクマ「これには死体について色々と書いてあるよ!羽佐間クン以外はまともな知識もないだろうし、せいぜい活用してください!」
モノクマ「じゃ!死なないように頑張ってね!」
モノクマはそう言って去っていきました……
272 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/23(月) 23:54:58.74 ID:sfq+8pjA0
短いけど今回はここまでで。
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/23(月) 23:56:48.76 ID:Hk9bAnUwo
乙です
捜査編待機
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/24(火) 06:39:28.66 ID:wWiZsPlDO
乙
275 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/29(日) 23:47:53.97 ID:qOF3ZXUA0
澤木「頑張れって言われても……こういう時どうしたらいいの?」
皆賀「し、知らないわよぉ!」
モノクマが消えた後もなかなか動き出す人は現れませんでした。
人が殺された、さらに犯人を見つけられなければ自分達が死ぬ。
そんな状況に陥る事はまずないでしょうから無理もありませんが。
石動「しゃあねえな……おい、とりあえず死体見て冷静でいられる奴はどんだけいる?」
羽佐間「パニックにならないという意味なら、やはりわたしだね」
羽佐間さんを筆頭に須辺鈴さん、僕も名乗りをあげます。
石動「となると……ドクターと怪我人に見張り任せるか」
山藤「見張りぃ?」
石動「証拠隠滅とかされねえためにも必要だろ?万が一選んだ奴が犯人だった場合に二人、な」
羽佐間「どのみちわたしは彼の遺体を調べるつもりだから構わないけれど……須辺鈴くんは怪我人だ、あまり無理をさせたくない」
須辺鈴「いえ、僕にもやらせてください……僕にも出来る事があるかもしれません」
梁瀬「霊能力……真実直視」
須辺鈴「はい……頑張ってみます」
276 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/30(月) 00:05:45.46 ID:J3W20x+A0
酒谷「まあ、見張りはいいんだけどさ……アカはさっきからユウに何してんの?」
緋色「現行犯で犯人を確保しただけです」
望月「……」
糸沼「それはどういう意味かな……」
緋色「望月さんは現場に血のついた包丁を持って立っていました。その場でアナウンスが鳴り、私は彼女を拘束したんです」
山藤「はあ?だったら犯人決まったようなもんじゃねえか!」
望月「違うの、私は……」
石動「それをはっきりさせるための捜査だろ……そうだ、豊穣院」
豊穣院「はい?」
石動「確か推理小説も書いてたよな?捜査のノウハウ他の連中に教えてやれよ」
豊穣院「そんな……小説と現実では捜査のやり方なんて」
石動「……そうかい。だったら各々好きに調べるしかないな」
静希「そういえば、ナナシさんがいませんね」
石動「またかよ。しょうがないお嬢さんだな……」
石動さんの指示で少しずつ皆さん動き始めました。
僕も、捜査をしないといけませんね。
277 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/30(月) 00:23:03.25 ID:J3W20x+A0
短いですが今回はここまで。
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 00:24:16.76 ID:08FCJbaDO
乙
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 00:34:02.53 ID:8qy4YW9sO
乙です
280 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/30(月) 21:32:05.43 ID:J3W20x+A0
まずは……このモノクマファイルとやらを読んでみましょう。
【モノクマファイルNo.1】
【被害者は中根万利。
死体発見現場は寮屋上。
死因は左胸を刺された事によるショック死。
被害者は即死だと思われる】
なるほど、確かに僕達では簡単にわからない情報ですね。
しかし即死ですか……
コトダマ【モノクマファイルNo.1】
【被害者は中根万利。
死体発見現場は寮屋上。
死因は左胸を刺された事によるショック死。
被害者は即死だと思われる】
281 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/30(月) 22:12:50.25 ID:J3W20x+A0
静希「……」
次にやるべき事は……
静希「緋色さん、望月さんと話をしたいんですが」
緋色「……わかりました。でも話は聞かせてもらいますよ」
静希「構いません」
緋色さんから一時的に解放された望月さんの目は揺れていました。
それはこの状況をどう切り抜けるか思考を巡らせているのか、それとも無実の罪を被ってしまった動揺からか……
静希「何があったんですか?話を聞かせてください」
望月「……えっと、でも。大したことは話せないよ」
静希「些細な事でも構いませんよ」
望月「えっと……私は屋上の景色を見に行ったの。そしたら中根君が倒れてて、包丁が刺さってて……急いで抜かなきゃって」
静希「それで抜いた所に僕達が現れたわけですか」
望月「そう!そうなんだよ!だから私は犯人なんかじゃ……!」
緋色「落ち着いてください」
静希「……」
望月さんの証言が正しいなら、彼女は犯人じゃありませんが……ふむ。
静希「望月さん、手を見せてもらえませんか?」
望月「えっ?……はい」
望月さんの手は指先と手のひらが血で濡れていますね……
静希「……」
コトダマ【望月の証言】
【屋上の景色を見に行って中根の死体を発見。
咄嗟に刺さっていた包丁を抜いた直後静希達に見つかった】
コトダマ【望月の手】
【望月の手は指先と手のひらが血で濡れていた】
282 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/10/30(月) 22:46:28.34 ID:J3W20x+A0
短くてすみませんがここまでで。
また次回に。
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/30(月) 22:55:13.31 ID:FMNa15Jeo
乙です
284 :
◆j0P4o6SKvY2M
[sage]:2017/11/10(金) 22:56:18.69 ID:UBGHsRLA0
日曜日に更新します。
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 20:22:44.63 ID:HBONEyriO
間空きすぎだろ
286 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/11/12(日) 23:06:12.58 ID:wHzaB2lA0
静希「次に調べるべきは……これですね」
僕は落ちている包丁を拾い上げて観察します。
柄や刃にベットリと血がついていますね……
静希「ふむ……おや?」
この包丁……刃の根元部分にも少し血がついていますね……
だけどそちらの血は、もう黒ずんでいます……
静希「……」
コトダマ【包丁の血】
【中根を殺害したと思われる凶器の包丁。
柄や刃にベットリ血がついている】
コトダマ【黒ずんだ血】
【包丁の根元部分の刃についていた血。
そちらの血は他の部分の血に比べ黒ずんでいる】
287 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/11/12(日) 23:35:07.25 ID:wHzaB2lA0
静希「羽佐間さん、調査はどうですか?」
羽佐間「そうだね……まずモノクマファイルの記述は正しい」
羽佐間「中根くんの死因は心臓を一突きされた事によるショック死。即死なのも間違いないね」
羽佐間「周囲の血痕は乾き具合から恐らく包丁を抜いた時に溢れた物……包丁は十分ほど前に抜かれたはずだよ」
羽佐間「そして死亡推定時刻は、死後硬直の度合いから見て死後一時間近くは経っていると見ていい……」
羽佐間「今が三時二十分だから死亡推定時刻は一時半から二時半といったところかな」
静希「一時半から二時半、ですか?」
羽佐間「そうだよ。これをどう判断するかは君次第だ」
コトダマ【羽佐間の検死結果】
【死亡推定時刻は一時間近く経っている事から一時半〜二時半である】
コトダマ【周囲の血痕】
【包丁が抜かれた時に溢れた物でそこから包丁が抜かれたのは三時十分頃の事になるらしい】
288 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/11/12(日) 23:57:07.15 ID:wHzaB2lA0
山藤「おっ、やってんな」
羽佐間「山藤くんか。あまり見ていて気持ちのいいものじゃないよ」
山藤「ああ、マネキンだと思えば大丈夫だから安心してくれよ」
静希「マネキン……」
山藤「しっかしよぉ、なんか血少なくね?こういうのってもっと血がドバドバ出るもんじゃねえの?」
羽佐間「包丁が栓をしていたからね。刺さっていたのが心臓だから、抜いた時も噴き出すのではなく溢れたと言った方が正しい」
静希「つまり犯人は刺した時に返り血を全く浴びていないと?」
山藤「そりゃねえだろ。刺しただけでも結構血って飛ぶんだぜ?俺もうっかり足に鋏刺しちまった時に血が手についたしよ」
静希「どうすれば足に鋏を刺すんですか……」
羽佐間「そこは刃物の種類、刺さった角度、刺した部位にもよるね。ここの包丁だと……まあ、栓にはなっても全く返り血がつかないのは難しいと思う」
羽佐間「手首までは血塗れになってもおかしくないはずだ」
静希「……なるほど」
コトダマ【返り血】
【ここの包丁を使った場合、手が血塗れになってもおかしくないようだ】
289 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/11/13(月) 00:03:44.78 ID:f4b4xAsA0
石動「ああん?変だなこりゃ」
静希「何かあったんですか」
石動「いや、ねえから変なんだよ」
静希「ないから変……?」
石動「ここにあったロープがなくなってやがるんだ。確かにあったはずなんけどな……」
ロープ、ですか……
コトダマ【なくなったロープ】
【屋上にあったはずのロープがなくなっていたらしい】
290 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/11/13(月) 00:15:01.93 ID:f4b4xAsA0
今日はここまで。
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 00:15:49.01 ID:2XGezHTJo
乙
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 00:42:24.00 ID:8hVqiSRDO
乙
更新待ってました
293 :
◆j0P4o6SKvY2M
[sage]:2017/11/19(日) 21:55:48.68 ID:bykrWWVA0
明日更新します。
294 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/11/20(月) 22:47:06.33 ID:RJU32EgA0
静希「そういえば……」
屋上以外にも血がありましたね……一応確認しておきましょう。
【一階〜二階階段】
静希「やはりこれは血ですね……」
しかしなぜこんな所に血痕が?
中根さんは他に負傷したんでしょうか?
もしくはこの血痕が以前から……
澤木「這いつくばって何してんの?」
静希「澤木さん……と皆賀さんも一緒でしたか」
皆賀「き、きっと屋上から降りてくる女子のスカート覗こうとしてるのよ……ひいいっ!」
澤木「あはは!じゃあアタシはズボンだから大丈夫だね!」
皆賀「私はスカートなのよぉ!?」
澤木「でもほら、見方を変えればそれだけ余裕って事だし……」
皆賀「そんな見方はないわよ……って、何よこれはぁ!」
澤木「莉子っち?」
皆賀「せ、せっかく人が綺麗にした階段を……あんた鼻血で汚したわねぇ!?」
静希「誤解です、これは死体を見つける前にあったもので……皆賀さん、階段を綺麗にしたんですか?」
皆賀「わ、悪い……?私はただ落ち着かなくてねぇ、掃除してたのよ……少なくとも部屋に閉じ籠る前にはこんな血なかったのに……」
澤木「莉子っちはマメだねー」
皆賀「莉子っちはやめなさいよぉ……!」
静希「……」
閉じ籠る前……昼頃にはなかったという事ですか。
コトダマ【階段の血痕】
【一階から二階の階段に血痕が付着していた】
コトダマ【皆賀の証言】
【昼頃には階段に血痕は存在しなかった】
295 :
◆j0P4o6SKvY2M
[saga]:2017/11/20(月) 23:20:15.67 ID:RJU32EgA0
【食堂】
有栖川「ふむ……」
静希「有栖川さん、捜査は進んでますか?」
有栖川「静希か。今アリバイの確認をしていたところだ」
静希「アリバイですか?でも皆さん部屋にいたからアリバイには……」
有栖川「そっちじゃない。包丁を持ち出した可能性のある時間のアリバイだ」
静希「包丁を持ち出した……」
有栖川「静希、確認するが朝食後に包丁はあったか?」
静希「洗い物を終えた頃にはまだありましたね。時間は九時前後かと」
有栖川「包丁がない事に気付いたのは?」
静希「昼食の準備前……十一時頃ですね」
有栖川「つまりその間に包丁は持ち出されたわけだ」
静希「その時間皆さんは?」
有栖川「どうやらその時間帯には酒谷が食堂にはいたようだな」
そういえば僕が厨房に入る時にいましたね……話を聞いてみるべきですか。
コトダマ【包丁が持ち出された時間】
【凶器の包丁が持ち出されたのは九時から十一時の二時間】
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/21(火) 17:24:47.38 ID:ArA0or6Do
更新乙
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 19:50:06.03 ID:gvPlOUJqO
更新遅いし完結はなさそうだな
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/20(土) 07:45:41.52 ID:ZwNafUQ10
あげ
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/02/14(水) 02:11:21.51 ID:RKv4uye/0
エタ
134.73 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)