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【安価・コンマ】オリ主トレーナー「ブイズとイチャイチャする」【ポケモン】★2
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/01(水) 00:40:25.27 ID:pfP/IS8Q0
- カナタ「リーフィア」
リーフィア「……はい、なんでしょうか」
カナタ「リーフィアが自分の事ばかり話してたら疲れるだろうから、私の過去も話そうと思ってね」
リーフィア「すみません」
カナタ「いいよいいよ」
カナタ「……人の前であんまり話すのが得意じゃないのは、私も理由があるんだ」
カナタ「小さい頃、父さんはよく映画の撮影現場に私を連れて行ってくれてたんだ。父さんが母さんと離婚した後だよ。息子に監督を継がせたいからなのか、それとも鍵っ子にするのが嫌だったから仕事場に連れてったのかは分からない」
カナタ「ポケモンと話ができるなんて俳優たちの前で自慢して、お世辞でも『凄いね』なんて言われて……多分内心子供が適当なこと言ってると思ってたんだろうけど……舞い上がってた」
カナタ「ある時、俳優たちがこそこそ話してたことがあった。こっそり聞いてみると父さんの悪口だった。演技指導がしつこいだの口うるさいだの言いまくってたんだ」
カナタ「……嫌になったよ。あんなに仲がいいように見えた俳優たちは、内心父さんの悪いところを粗探しして陰口しあってたんだ。父さんはただ演技指導してただけなのに」
カナタ「どんなに仲がいいように見えても、裏でみんな陰口しあってるんだ」
カナタ「どうして人は他人がいると陰口をしあうんだろう。そう思って嫌になって撮影現場には行かなくなった」
カナタ「私は人とあまり喋らなくなった。口を開くと言葉の端から粗を探されそうだし、そんな緊張した状態からじゃ面白い話も出来なかったし。まあ、黙ってても『根暗』だの『陰キャ』だの『顔がいいだけのだんまりクソ野郎』だの言われたんだけどね、ハハッ」
リーフィアは何も言わず首を振った。カナタさんはそんな人じゃないと必死に抵抗しているのだろう。小さな反抗に私はほんの少しだけ救われた。
カナタ「……時は流れて、ポケモンリーグを諦めた後、普通に就職することを考えた。まず人と関わらず孤独になれる仕事を探したけど、無理だった」
カナタ「結局、どんな仕事も大なり小なり人と話さなきゃならなくなる。それがどうしようもなく辛かった」
カナタ「だから今度は『じゃあ陰口をあんまり言わない人間って何?』って考えたんだ。出した結論は『子供』だった」
カナタ「子供って純粋だから、陰口で盛り上がったりもあんまりないし、嫌な時も起こった時もストレートに悪口で言ってくれる。結構、一緒にいて気が楽な相手だと思ったんだ」
カナタ「まあ、純粋に子供が好きってのもあるけどね」
カナタ「あと、子供ならポケモンと話せるなんてばれてもあんまり騒がれなさそうだし、都合がよかった」
カナタ「……私は弱い人間だよ。人から逃れるために保育士になったようなものだ。だからリーフィアが思っているようなかっこいい人間じゃないんだよ」
カナタ「今でも人と喋るのは得意じゃない。子供相手だと少し、話しやすくなるけどね」
リーフィアは…… ↓1 コンマ判定
1〜33 振り返って首を抱いてきた
34〜66 「……話してくれて、ありがとうございます」
67〜99 「……私たちって、似た者同士だったんですね」
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