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静香「疲れる毎日」
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1 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:43:10.48 ID:diuTZC230
未来「わー! 本物の静香ちゃんだー!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476543046/
静香「夢の線上で」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488959876/
↑の二つの書き直し&続きです。
※大らかな心で見てください
※今度はエタらないように頑張ります
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1505220190
2 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:43:48.71 ID:diuTZC230
事務所
未来「わー! 本物の静香ちゃんだー!」
静香「え? 何言ってるのよ未来」
未来「すごーい! 本物だー! 可愛いー!」
静香「ちょ、ちょっと」
未来「髪も凄い綺麗だし、スタイルいいし、ほんとにほんとに静香ちゃんだぁ!」
静香「み、未来ってば……」
未来「静香ちゃーん!」
静香「ちょっと未来! い、いきなり抱き付いてこないでよ! 恥ずかしいでしょ!」
未来「えー?」
静香(いつもスキンシップ多い子だとは思ってたけどこんなに激しい子だったかしら!?)
3 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:44:33.32 ID:diuTZC230
静香「……ねぇ未来、今日の貴女少し変じゃない?」
未来「そ、そうかな〜?」
静香「何て言うか…… ううん、上手く言葉に出来ないけど少し違うような……」
未来「そ〜んなこと無いよぉ〜 私春日未来だよ〜」
静香「そう、何て言うか…… 軽い?」
未来「軽い!?」
未来「そ、それより静香ちゃん 今日って美希…… さんと真さんって事務所に居ないの?」
静香「え? 美希さんなら向こうで寝てると思うけど……」
未来「行ってくる!」
静香「あ、ちょっと未来!」
4 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:45:47.29 ID:diuTZC230
美希「……」
未来「ほ、本物だ…… 本当に…… 本当に三次元に、目の前に美希が居る…… !」
未来「ね、眠ってる? 眠ってるなら…… 」
未来「あぁやばい美希可愛い、ちょっと近付いただけで凄くいい匂いする。 金髪もチョー綺麗だしほんと最高、やっぱり美希だわ……」
未来「あれ…… そう言えば私って確か先輩にいきなり抱き付いても大丈夫なキャラだよね? だったら……」
未来「あぁヤバイ、ヤバイ、こんなことが起きるなんてほんと春日未来で良かった嬉しい、本物の美希に会えてしかも全身で美希を感じられるなんて……」
未来「じゃあ遠慮なく、美希ぃ〜〜〜」
静香「ちょっと未来!」
未来「し、静香ちゃん!?」
静香「何してるの?」
未来「いや〜 美希に会えたから取り合えずぎゅーって……」
静香「美希さん眠ってるんだから起こしちゃダメでしょ」
未来「えぇっ! だってこんな近くに本物の美希が居るんだよ!?」
静香「美希『さん』でしょ、変なこと言ってないでもうレッスンの時間よ」
未来「あぁ! 美希が〜 美希ぃ〜!」
5 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:46:57.92 ID:diuTZC230
未来「ほっ、ほっ…… あれ? こ、ここのステップどうするんだっけ…… ?」
静香「えぇ? この前はそこ出来ていたじゃない」
未来「ご、ごめん…… 」
静香「もう…… 疲れてるの?」
未来「そ、そうかも、あはは……」
静香「少し休憩でもしてる?」
未来「うん、そうするね〜」
未来「いや〜…… やっぱり昨日の徹夜が効いたわ……」
静香「え、未来貴女徹夜したの!? 夜更かしはダメだってあれほど!」
未来「い、いやいやしてないしてない! 私はしてないからっ!」
静香「?」
6 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:48:04.17 ID:diuTZC230
静香「ん、未来 飲み物は?」
未来「あれ? 忘れちゃったかも」
静香「それなら私の水飲んでもいいわよ」
未来「えっ! いいの!?」
静香「いいけど……」
未来「し、静香ちゃんの飲んだ水…… 」
静香「何よその表現……」
未来「あー、でも…… うん、いいよいいよ! 後でお茶買ってくるから!」
静香「そう? 遠慮なんてしなくてもいいのに」
未来「それよりさ、ちょっと座って静香ちゃんの動き見てていい?」
静香「? まぁいいけど……」
未来「やったぁ」
7 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:49:35.01 ID:diuTZC230
静香「1,2,3,4」
未来「わ〜」
静香(未来から凄い視線を感じる…… やりにくい……)
未来「ねぇ静香ちゃん、ちょっと歌ってみて」
静香「え、なんで? 今日はダンスレッスンのはずでしょ?」
未来「えっと…… 静香ちゃんの歌が聞いてみたい、なぁ〜 って?」
静香「普段からよく聞いてるでしょ?」
未来「だって静香ちゃんの声って凄い綺麗だし…… ダメ?」
静香「そ、そう? まぁちょっと歌うだけなら……」
8 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:51:28.89 ID:diuTZC230
静香「♪〜」
未来「やっぱり静香ちゃんもすっごい歌上手いんだね!」
静香「あ、ありがと……」
未来「ほんと…… 何て言うか…… 『歌姫』! って感じ」
静香「ほ、誉めすぎよ…… 私なんてまだ」
未来「そんなことないって! 静香ちゃんなら絶対なれるよ! トップアイドル!」
静香「え…… み、未来…… ?」
未来「私がする! 静香ちゃんをトップアイドルに!」
静香「え? 未来が? 何で?」
未来「あー…… いや〜、その〜…… な、なろう! 一緒にトップアイドルに!」
静香「…… ええ、もちろんよ!」
9 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:52:57.18 ID:diuTZC230
未来「ねぇ! それよりこの後カラオケ行かない? もっと静香ちゃんの歌聞きたい」
静香「この後って…… 今日のレッスン終わりの時間は6時よ?」
未来「えっ、ダメ?」
静香「ダメに決まってるでしょ? そんな時間からカラオケに行ったら帰りは何時になると思ってるの? 未来の両親だって心配するでしょ?」
未来「あー…… そっか……」
未来「じゃあさ、今日お泊まり会しよ! 私の家で!」
静香「そんないきなりなんて無理よ、何も用意してないし、未来の家族にも迷惑でしょ?」
未来「お泊まりセットならうちに…… あ」
静香「?」
未来「そっか…… それもダメだなぁ……」
未来「それなら…… せめて一緒に帰ろ?」
静香「まぁ…… それならいいけど……」
未来「うん、なるべくゆっくり…… ゆっくりね?」
10 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:53:26.72 ID:diuTZC230
静香「ねぇ未来、やっぱり今日の未来少し変じゃなかった?」
未来「そうかな〜?」
静香「そうよ、いきなり『美希!』って言い出したり、レッスンも何か変だったし、何より話し方が…… 何かこう……」
未来「うーん…… やっぱり静香ちゃんにはわかっちゃうのかな」
静香「え?」
未来「ね、私が今日変だった理由教えてあげようか?」
静香「何か理由があったの?」
未来「それはね〜」
未来「静香ちゃんに会えて嬉しかったから!」
11 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:55:07.62 ID:diuTZC230
静香「え? いつも会ってるじゃない」
未来「ううん、今日静香ちゃんに会えたのは特別なことで、それももうすぐ終わり」
静香「何言ってるの?」
未来「静香ちゃんは私のこと好き?」
静香「え…… いきなり何よ」
未来「私は静香ちゃんのこと大好きー!」
静香「ちょ、ちょっと…… いきなり抱き付いたりしないでって!」
未来「ねぇ静香ちゃんは? 私のこと好き?」
静香「それは…… まぁ……」
12 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:55:59.28 ID:diuTZC230
未来「ううん、それじゃあダメ、それじゃあわたしに伝わらないよ」
静香「はぁ?」
未来「好きなら好きって、はっきりちゃんと言ってあげて、例えばこんな風に……」
未来「静香ちゃん、大好き! 世界一大好きっ!」
静香「み、未来!?」
未来「ほら、次は静香ちゃんの番だよ」
静香「私……」
静香「……」
静香「私も
未来「待って!」
静香「え?」
未来「その続きはまた今度 明日のわたしに伝えて欲しいな」
未来「ばいばい静香ちゃん! 会えて良かった!」
静香「え! ちょっと未来っ!」
13 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:57:05.65 ID:diuTZC230
静香「ほんと、何だったのかしら、今日の未来」
静香「未来は…… 私のこと……」
静香「……」
静香「明日、そう言ってたわよね」
14 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:58:09.31 ID:diuTZC230
次の日
静香「ね、ねぇ未来」
未来「何? 静香ちゃん」
静香「昨日のことだけど……」
未来「昨日?」
静香「ほら…… 一緒に帰った時のことよ」
未来「昨日…… あっ!」
静香「ま、まさか貴女忘れてるの……」
未来「え、えっとそれはちょっと事情があって……」
未来「そうだ、それより聞いてよ! わたしこの前すっごく面白いことがあって!」
静香「み〜ら〜い…… !」
未来「え…… お、怒ってる…… ?」
静香「もう! 未来のバカっ! 大嫌い!」
未来「え、えぇ〜!?」
15 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 21:58:52.52 ID:diuTZC230
また次の日
静香「はぁ……」
静香「『入れ替わってた』って何よ……」
静香「私は本当に未来のことを……」
静香「て言うか入れ替わってたとしたらあれは誰だったのよ! 私の心勝手に掻き乱して…… !」
静香「あんな思わせ振りなこと言って、明らかに悪意があるじゃない!」
静香「でも、きっとあの人は好きな人に素直に『好き』って言える強い人なんだろうな……」
静香「弱虫な私と違って……」
未来「おはよ! 静香ちゃん」
静香「あっ、未来…… おはよう」
未来「元気ないの?」
静香「ううん、そんなことないわよ」
16 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 22:01:42.69 ID:diuTZC230
未来「あっ! もしかして……」
未来「静香ちゃんも誰かと入れ替わってるの!?」
静香「そんなわけないでしょ!」
未来「う〜ん何か元気無さそうだからそうかな〜って思ったんだけどなぁ」
静香「そんなにころころ人が入れ替わるわけ無いでしょ……」
未来「あ、そう言えばわたしと入れ替わってた人ってどんな人だった?」
静香「どんな…… あんまり未来と変わらなかったかも」
未来「そうなの?」
静香「ええ、誰にでもすぐに抱き付きそうなところがよく似てたわ」
未来「わ、わたしそんなことしてる、かな…… ?」
静香「してるわよ」
静香「それと軽々しく『大好き』って言うところとか、思わせ振りなこと言うところとか……」
未来「思わせ振り?」
静香「そうよ、すぐに誰にでも『大好き』って言って回ってるわよ」
未来「わ、わたしそんなことしないよ! 『大好き』なんて静香ちゃんにしか言わないよ! ……多分」
静香「そこは言い切りなさいよ!」
17 :
◆KakafR9KkQ
[saga]:2017/09/12(火) 22:03:42.27 ID:diuTZC230
静香「入れ替わってた未来に『大好き』って言われて無駄にドキドキしちゃったわ」
未来「え! 静香ちゃんは入れ替わってたわたしの方が好きなの!?」
静香「なんでそうなるのよ……」
未来「わたしはこんなに静香ちゃんのこと好きなのに〜」
静香「ふ〜ん……」
未来「し、静香ちゃん…… ?」
静香「あの人も軽いって思ってたけど、未来も十分軽いわね……」
未来「か、軽い?」
静香「何でも無いわ」
未来「そ、それより静香ちゃんは? 静香ちゃんはわたしのこと好きじゃないの?」
静香「私? 私は……」
静香「す……」
未来「あっ! 好きなんだね! これって相思相愛だよね! やったー!」
静香「あっ…… もう!」
静香(これじゃあ当分告白なんて出来そうにないわね……)
静香(ごめんなさいね、『未来さん』 貴女のアシスト、生かせそうに無いわ)
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