北沢志保「正しいキスのねだり方」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆TDuorh6/aM [saga]:2017/09/11(月) 18:42:36.44 ID:wjzbStIOO

これはミリマスssです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1505122956
2 : ◆TDuorh6/aM [saga]:2017/09/11(月) 18:43:32.74 ID:wjzbStIOO


P(年下の女の子が噛み付いてきて五月蝿い時、最も手軽で適切な黙らせ方は?)

P(うるさい、と思っている事を直接伝えるもいいだろう)

P(けれどそれは相手の事を傷付けてしまう可能性もあるし、なにより此方としても心が痛い)

P(少し静かにしてくれないか、と棘は出さずに簡潔に伝えるもいいだろう)

P(けれどそれだけでは本当に少しの間しか静かにならないだろうし、逆に怒られそうだ)

P(多分どころか、おそらく確実に)

P(はてさて、なんで俺がパソコンと向かい合いながらそんなことを考えているかと言うと……)

志保「はぁ……約束を守るのは、社会人として当たり前の事じゃないんですか?」

P「ごめんて、でも仕事入っちゃってさ……どうしても外せないんだよ」

P(週末一緒に絵本の展示会に行く予定だったが、俺の急用で一人になってしまった志保が怒り新党の会長となっていたのだ)


3 : ◆TDuorh6/aM [saga]:2017/09/11(月) 18:44:12.73 ID:wjzbStIOO


P(もちろん志保が悪い訳じゃない。約束を反故にしようとしているのは俺だ)

P(だからきちんと理由を添えて謝った……が)

志保「今回がダメなら次も、いえ、永遠に無理になります。次は確実に行ける保証はあるんですか?」

P(とまぁ、この調子だ。余程楽しみにしてくれていたのだろう)

P(志保だってある程度は分かってくれている筈だ……が、理性より感情の方が上回るのが人間だし)

P(俺だってワザと用事を入れた訳じゃない。ずっと言われ続けると申し訳なさを通り越して少しくらい何か言いたくなってくる)

P(それに二徹続きでいい感じに疲れも溜まってるし、さっさと今書いてる書類を仕上げないとならないのに……)

P「俺はどうすればいいんだ?どうしたら志保は満足なんだ?」

志保「……っ!自分で考えればいいじゃないですか!」

P(うん、今のは俺の失言だった)

4 : ◆TDuorh6/aM [saga]:2017/09/11(月) 18:44:47.45 ID:wjzbStIOO



志保「だいたい、プロデューサーさんはいつもーー私が子供だからって怒らせてもいいとーー」

P(集中できない……!この書類を終わらせないと律子が……俺が悪かった、少しでいいから黙っててくれ……!)

志保「普段は色々言ってますが、私だって楽しみにーー1人じゃ意味がーー」

P(まずい、他の奴に聞かれたらさらに俺の休日が潰れる事になる……)

志保「きちんと考えてますか?私がどうすればーー」

P(どうすれば黙る?考えろ、考えるんだ……手軽に口を塞げる手段……)

志保「プロデューサーさん、少しくらいこっちを向いてーー」

P(志保の方を見て!黙らせるには!口を塞ぐには……これだ!)

志保「プロデュ……っ?!〜〜っ!んっ……んむっ……ちゅ……んっ……」

P「……っぷはぁ……少し、黙っててくれ」

志保「ぁ……はい……」

P(キスしたら、静かになった)


5 : ◆TDuorh6/aM [saga]:2017/09/11(月) 18:45:19.42 ID:wjzbStIOO


P(無事書類を書きあげ、伸びをしたところで俺は気付いた)

P(……俺、担当アイドルとキスしてなかった?割と大人なやつ)

P(……まじか、うける、うけない、やばい)

P(誰にも見られてないよな、大丈夫だよな……?)

志保「……あの、プロデューサーさん」

P(大丈夫じゃなかった。志保がうつむきながら、目線を此方へ向けていた)

P(そうとう怒っているんだろう。顔が太陽以上に真っ赤だ)

P(なるほど、俺のプロデューサー人生はここまでか)

P(志保が律子あたりに、いや、社長に言いつけてゲームオーバーだろう。コンティニューは許されそうにない)

P(疲れてたとか、焦ってたとか、太陽フレアのせいとか、そんな言い訳が通じるならこの世はキスで満ちている)

6 : ◆TDuorh6/aM [saga]:2017/09/11(月) 18:45:59.51 ID:wjzbStIOO


P「あ……す、すまなかった志保!お詫びにおれの首を……」

志保「いえ、首は貰っても困るのでいりません。それと……今回は許してあげます。今回限りですよ?」

P「え、いいのか?だって、俺志保に無理やり……」

志保「それはそれで……ではなく。まぁプロデューサーさんにも事情があるのは分かっていましたし?展示会は来週末までやっていますから、また日を改めてという事で手打ちにしてあげます」

P(なんか早口だった)

志保「それでは、あとで来週空いてる日を連絡してください」

たったったっ

P「……許されたのか……?」

小鳥「どうかしましたか?」

P「いえ……首打ちかと思ったら手打ちですんだので安心してました」

小鳥「??」

13.77 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)