【ガルパン】おりょう「この家を守れるのは……私だけぜよ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:29:42.64 ID:D/SrYfUl0
エルヴィン「もう9月か……最近は肌寒くなってきたな」

エルヴィン「季節の変わり目だから、体調管理を怠らないようにしなければな」

エルヴィン「さて、ただい……ん?」ガララ

G「」カサカサ……

エルヴィン「」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:33:56.31 ID:D/SrYfUl0
おりょう「いや〜自室でだらけながらのポテチは最高ぜよ」バリバリ

ドタドタッ!!ガシャンッドカッドカスカッ!!ドタンッ!!

おりょう「なっ、何の音ぜよ!?」ビクッ

ドンドンドン!!

おりょう「だ、誰ぜよ……?」

エルヴィン『おりょ、ぉ……開け、助け……』ドンドン

おりょう「エルヴィンか?一体どうし……」ガチャ

エルヴィン「うわぁぁぁああ!!!」ガバッ

おりょう「うぉっ……え、エルヴィン!?何があったぜよ!?」

エルヴィン「げっ、げんか、んっ……ゴっ……出っ……!!」ボロボロ

おりょう「何言ってるか分からんぜよ……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:34:51.35 ID:D/SrYfUl0
エルヴィン「う゛ぇぇ……おりょお……ぐすっ」ボロボロ

おりょう「まずは落ち着くぜよ。ほら、涙拭いて」

エルヴィン「ん……」フキフキ

おりょう「深呼吸」

エルヴィン「すー……はー……」

おりょう「で、何があったぜよ?」

エルヴィン「あー……コホン。おりょう、敵襲だ」キリッ

おりょう「は?」

エルヴィン「ゴ……ゲフンゲフン、が出たんだ」

おりょう「ゴキブリぜよ?」

エルヴィン「ひぃぃっ!?言うなぁっ!!」ゾッ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:36:32.80 ID:D/SrYfUl0
エルヴィン「そいつの名前を聞くだけで身の毛がよだつ!せめてGにしてくれ!」ゾワゾワ

おりょう「神経質な奴ぜよ……で、どこに?」

エルヴィン「玄関だ。私が帰って戸を開けたら律儀に出迎えてくれてな」

おりょう「うっわ、嫌な出迎えぜよ……」

エルヴィン「というか元はお前のせいだぞおりょう!!今まさに床に放ってある菓子の袋!!床にこぼれた食べカス!!それが原因であいつらは寄ってくるんだ!!」

おりょう「うっ……」ギクッ

エルヴィン「9月、夏か秋か分からない中途半端なこの季節……この時期に出てくるGが一番大きいんだ……」(※体験談)

おりょう「す、すまん……片付けるぜよ……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:37:12.88 ID:D/SrYfUl0
おりょう「……ってエルヴィン!お前だって大概ぜよ!服をあちこちに脱ぎ散らかしたり!」

エルヴィン「わ、分かってる!あれは後からまとめて洗う分で……」

おりょう「………」ジー

エルヴィン「うっ……と、とにかく!まずは玄関のアイツをどうするかだ!」

おりょう「見つけた時に対処は出来なかったのか?」

エルヴィン「でっ、出来るわけないだろっ!?私はアイツが世界で一番苦手なんだぞ!?」ゾワゾワッ

おりょう「砂漠の狐の名が泣くぜよ……」

エルヴィン「うるさい!というかおりょうは平気なんだろう!?この前だって……」



居間

おりょう『あー……こんな所に出て……全く仕方ないぜよ』

おりょう『よっ』パァンッ!!

おりょう『まだ動いてる……2度と息を吹き返さないように何度か新聞で叩いておくぜよ』パァンパァンッ!!

エルヴィン『ひぃぃ……』ゾッ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:42:42.95 ID:D/SrYfUl0
エルヴィン「こんな感じで!!」

おりょう「あー……まあ苦手ではないが……」

エルヴィン「頼む……この家に危機が迫ってるんだ……おりょうしか頼れないんだ……」

おりょう「めんどくさいぜよ……カエサルと左衛門佐は?」

エルヴィン「あの2人だってGは無理だし第一帰って来るまで待てないだろ!?」

おりょう「んー、とはいえなぁ……」

エルヴィン「……そういえば昨日、白くまを買ってきたんだ」

おりょう「………」ピクッ

エルヴィン「1つ299円のものでな、某高級アイスよりも高いんだ。すっきりした甘さで量も従来の白くまより……」

おりょう「私に任せるぜよ!!」ドーン

エルヴィン「よしっ!!」グッ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:46:07.17 ID:D/SrYfUl0
おりょう「……で、あれだけ嫌がってた癖に何故お前もついてくるぜよ?」

エルヴィン「私だって散らかした罪悪感はあるからな。出来る限りのことはするさ」

トタ……トタ……

エルヴィン「……着いたぞ」

シーン……

おりょう「見回したところ、何も居ないように見えるが?」キョロキョロ

エルヴィン「……いや、見ろおりょう……上だ!!」

G「」カサカサカサ!

エルヴィン「ひぃぃっ!?やっぱりデカい……!!」ガタガタ

おりょう「落ち着くぜよ、ある程度の装備は整っている……相手が隠れさえしなければ勝機はある」

エルヴィン「そ、そうだな……」ガタガタ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 19:58:24.70 ID:D/SrYfUl0
おりょう「まずは天井の端のほうに移動するのを待つ……」

おりょう「次にスプレーを少量吹きかける!」シュー

エルヴィン「へ、平気なのか……?」

おりょう「Gは地上戦の方が相手にしやすい。相手が怯んで床に落ちたところで壁際に追い詰めて倒すぜよ」

G「」ジタバタ!

おりょう「よし、落ちてーーー」

G「」ポロッ……

エルヴィン「〜〜〜っ!?!?☆¥×○%〆б@#℃^」ギュー

おりょう「ちょっ……しがみつくなぜよ!!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 20:25:47.82 ID:D/SrYfUl0
エルヴィン「おりょぉおお!!下駄箱の下!!下ぁ!!」

おりょう「分かってるぜよ!!スプレーで……」シュー

G「」カサカサカサ!

G2「」カサカサカサ!

エルヴィン「に、2匹目ぇ!?」ビクッ

おりょう「くっ、まずいぜよ……2匹相手は流石に……」ギリ……

エルヴィン「は、はは……腰が……」ヘナヘナ

おりょう「………」

おりょう「……エルヴィン、お前は下がってるぜよ」

エルヴィン「おりょう!だが……」

おりょう「Gを呼んだ元凶を作ったのは私ぜよ……私がGを退治することで、少しでも罪を償いたい、それに……」




おりょう「今、この家を守れるのは……私だけぜよ」キッ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 20:32:08.29 ID:D/SrYfUl0
おりょう (1匹は弱った状態で床に、もう1匹は壁を這って移動している)

おりょう (普通なら弱った方を先に退治するが……観察したところ弱っている方のGはもうすぐ息絶えるだろう)

おりょう (あの状態なら後回しにしても大丈夫ぜよ……まずは壁のGを標的にする)

おりょう (動きが速い……少しスプレーを浴びたからか、今はきっと興奮状態……無闇に噴射しても無駄撃ちになるだけ、意識をGの方向に集中させて……)

おりょう「そこぜよっ!!」プシュー

エルヴィン「命中っ!?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 20:39:49.33 ID:D/SrYfUl0
G2「」カサカサカサカサ

おりょう「くっ、頑丈な……更に動きが速く……!」

おりょう「これじゃ、一瞬でも目を離したら終わりぜよ……動きを見逃さないように……」

おりょう「………」チラ

G2「」カサカサ

エルヴィン「ひっ……また天井に……!」

おりょう「今ぜよっ、スプレーで床に落とし……カシュッ」

おりょう「……何っ、空……だと!?」カシュッ

エルヴィン「ま、まさか……1年前に買ったものだから……中身はもうほとんど使い切っていたということか!?」

おりょう「馬鹿な……これじゃ……!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 20:45:21.35 ID:D/SrYfUl0
おりょう (考えろ、野上武子!まずスプレーひとつに頼っていたのがいけない、周りをよく見渡せ!私は過去にどのような戦い方をしてきた!?)

おりょう (落ち着くぜよ、スプレー以外に高い所に居るGを床に落とす方法は……!?打撃、振動……)

おりょう「……それだ」ハッ

エルヴィン「何か思いついたのか!?おりょう……」

おりょう「私の靴っ!!」バッ

おりょう「狙いはGの真横ぜよ!Gには当たらないギリギリを狙って投げつけ、僅かな振動、そして風を起こす!それを受けて落ちてきたGを倒す!!」

おりょう「流石の私も直接自分の靴がGに触れるのは耐え難いぜよ……だから、当たるか当たらないかの境目を……!!」グッ

おりょう「いけぇっ!!」ブォンッ!

ドンッ!!
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