ガヴリール「ヴィーネ、宿題見せて!」ヴィーネ「イヤよ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01:01:49.45 ID:Vf3BWFVI0
ガヴリール「えぇっ!? せっかく重い腰を上げてヴィーネの家まで来たんだぞ!」

ヴィーネ「そんなこと言われても…だって、今日は8月25日よ?夏休みはまだ残ってるでしょ」

ガヴリール「それが明後日から大事な用があってさ」

ヴィーネ「大事な用? あ、もしかして天界帰りとか?それなら少しだけなら――」

ガヴリール「いや、ネトゲのイベント」

ヴィーネ「全部自分でやりなさい」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01:02:15.72 ID:Vf3BWFVI0
ヴィーネ「ほら、教えてあげるから座って」

ガヴリール「えー……仕方ない、今回はそれで手を打とう」

ヴィーネ「何様なのよ……」

ガヴリール「あ、さっそく聞きたいことがあるんだけど」

ヴィーネ「どこどこ?」

ガヴリール「書くものを忘れた場合はどうすればいい?」

ヴィーネ「素直に貸してって言いなさいよ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01:03:52.18 ID:Vf3BWFVI0
ヴィーネ「宿題どれくらい残ってるの?」

ガヴリール「どれくらい……?何言ってんの?」

ヴィーネ「…………まさか」

ガヴリール「うん、全部」ドサッ

ヴィーネ「……まあ、ガヴだしね…」

ガヴリール「おいおい、失礼だな」

ヴィーネ「事実を言ったまでよ……しょうがないわね、まず何からやる?」

ガヴリール「ゲーム」

ヴィーネ「宿題の中で!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01:07:53.77 ID:Vf3BWFVI0
ガヴリール「数学かなー」パラ

ガヴリール「どこまでやったっけ……あ、どこまでもやってなかったわ、てへ」

ヴィーネ「そういうのいいから」

ガヴリール「んー……」

ガヴリール「…………」カキカキ

ガヴリール「ヴィーネ、ここどうやるの?」

ヴィーネ「どれ?」

ガヴリール「ん」トントン

ヴィーネ「あぁ、それは簡単よ、こっちで出たのをそのまま持ってきて…」

ガヴリール「持ってきて……でもこれ違くない?」

ヴィーネ「だからそれを…」

ガヴリール「あー分かった、なるほど」カキカキ

ヴィーネ「……あんた、地頭はいいのにもったいないわよね」

ガヴリール「何が? 別にそんな成績悪くないじゃん」

ヴィーネ「いや……やる気出せばもっと点数取れそうなのに…」

ガヴリール「私がこんなことでやる気出すと思うか?」

ヴィーネ「思わないけど」

ガヴリール「そういう事だよ」

ヴィーネ「清々しいほどの開き直りね…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01:12:55.67 ID:Vf3BWFVI0
ヴィーネ「でも天使としては成績良くないじゃない」

ガヴリール「お前も悪魔としては駄目だろ」

ヴィーネ「わ、私は……! 私はちゃんと努力してますので!」

ガヴリール「なんで敬語だよ」

ヴィーネ「ガヴもちょっとは天使らしくしようとか――」

ガヴリール「わーシャーペンの芯が折れたー」ポキッ

ヴィーネ「誤魔化さないの!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01:16:36.93 ID:Vf3BWFVI0
ガヴリール「でも私だって天使らしい行動を全くしてないってわけじゃないぞ」

ヴィーネ「何をしたのよ?」

ガヴリール「……ゴミを家から出さないことで世界を綺麗に――」

ヴィーネ「なってない!あんたの部屋が汚くなってるだけよ!」

ガヴリール「じゃあヴィーネは何か悪魔らしい行動してるの?」

ヴィーネ「し、してるわよ!この前なんて制服を着崩しちゃったんだから!」

ガヴリール「なんだそれ……私休んでたのか知らないけど、どんなんだったの?」

ヴィーネ「えっ?いたわよ?」

ガヴリール「……じゃあ着崩せてないな、気付かなかったし」

ヴィーネ「わ、悪いことできてない!?」

ガヴリール「できてない」

ヴィーネ「うぅ……そうかー……」

ガヴリール「……まあそんな気落とすなよ、ヴィーネは優しくていいところいっぱいあるからさ、まるで天使みたいだよ」

ヴィーネ「褒められてるのに複雑な気持ちよ!わざと言ってるでしょ!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01:17:51.42 ID:Vf3BWFVI0
ヴィーネ「ああ、確かにそれやった時も仕送りは増えてなかったわね…」ズーン

ガヴリール「でしょ?できてないって」

ヴィーネ「どうしたらいいのかしら……ガヴ!教えて!」ガシッ

ガヴリール「だから天使に聞くなよ…」

ヴィーネ「だって!ラフィに相談したらくまの着ぐるみ着せられたりサターニャのモノマネさせられたりしたし!」

ガヴリール「何してんだあいつ…」

ヴィーネ「とにかく、マトモな答えを出してくれそうな人があまりいないのよ!」

ガヴリール「私だってろくな事言わないぞ」

ヴィーネ「ガヴだったら悪いこととか分かると思って…」

ガヴリール「おい」
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