最原「超高校級の膝枕」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 01:01:12.15 ID:lr1tlmMz0

よりによって残ったのがこの2人...
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 05:09:56.27 ID:HOyFkJ7w0
そりゃ全く膝枕してない人が一人いますもんね
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 19:05:33.40 ID:xFacj1qzO
逆に考えるんだ
後の2人は膝枕を堪能して貰えると
105 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/09/30(土) 20:19:36.02 ID:WtYIdNG80
最原「!」ビクッ

入間「ひいい!今度はお前かよ……」ビクビク

赤松「……最原君はさ、エスパーか何かなのかな?」

最原「えーっと、どういうことかな……?」

赤松「最原君は、どうして……『まだ膝枕してない人にまで評価を下せるの?』」

最原「!?」

赤松「私はまだ、最原君に膝枕をしたことは無い。だから最原君も評価なんて出来っこない!」

赤松「つまりさっきの証言は――最原君の『嘘』!なんだよ!」

白銀「あ、それ私の台詞……」

最原(くっ……流石は赤松さん。一筋縄ではいかない。だけど僕だって、このまま退くわけには行かないんだ!)

最原「ご、ゴメン赤松さん。確かに、赤松さんの膝枕はまだだったみたいだね」

赤松「あれ?やけにあっさり認めたね……?」


最原「けど、これも……【目隠しという異常な状況のせいで、きちんと人数を把握できてなかったからなんだ】。僕としては、てっきりもう全員分検証が終わったものだと――」



アンジー「それも――終一のウソ、だよね?」
106 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/09/30(土) 20:21:40.23 ID:WtYIdNG80
最原「!?」ビクッ

最原(この感じ……普段朗らかなアンジーさんがたまに見せる一面……!)


夢野「あ、アンジーあの表情は久々に見たのう……。やっぱり怒ってるんじゃろうか」

茶柱「ひょっとしたら、悲しんでるのかもしれませんよ……アンジーさんの喜怒哀楽ってわかりにくいですし……」


最原「アンジーさん、ウソっていうのは……?」

アンジー「だってだってー。終一、さっき言ってたよね?『全員分、誰がどの膝枕かわかった』って」

最原「!」

赤松「あ!うん、確かに言ってたよ!その後丁寧に全員の名前も挙げてた!」

アンジー「それってつまりー、ちゃんと膝枕をした人の数を把握してた、ってことでしょ?」

アンジー「――だからこそ、『消去法』で……残ったのが楓だってわかったんだよね?」

最原「うぅ……!」
107 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/09/30(土) 20:22:56.30 ID:WtYIdNG80
アンジー「それにそれにー、例え人数把握できなかったのが本当だったとして――」

アンジー「――たった一瞬の膝枕で判断されるほど、アンジーの膝枕は良くなかったの?」

最原「あ、いや……」

赤松「それに賛成だよ!」 同意!


赤松「最原君、アンジーさんの膝枕はほんの一瞬で切り上げたよね?それって……膝枕される前に、誰が次の担当者か『推理』したからでしょ?」

赤松「その時点で、最原君はアンジーさんの膝枕を受け入れるつもりが無かったってことだよ!これもさっきの発言と矛盾してる!」

アンジー「つまり終一は、この場を取り繕うために――『嘘』をついた、ってことだよね?」

最原「……あ、あの……その……」


赤松・アンジー「「これが<私達/アンジー達>の答え<だ/だよー>!!」


最原「いや、違っ……」

最原(くっ……僕が嘘をついているかどうかで、議論が真っ二つに割れてしまった)


最原「――割れた?議論が……真っ二つに?」


赤松「割れてないよね?」

最原「はい」
108 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/09/30(土) 20:24:33.57 ID:WtYIdNG80
以上です
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 20:28:15.12 ID:tB1OG9BGo
割れてないよね?で笑った
これはおとなしくオシオキされるべきだな
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 12:48:16.32 ID:+Tr2STaKO
はあ…これだからダ最原は…
童貞で、包茎で、その上早漏とか役満じゃねーか
111 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/01(日) 18:32:27.53 ID:dS05E3K90
最原「途中から目的がすげ替わってました……ごめんなさい……」

赤松「……もう!最初っから素直にそう言ってくれればよかったのに」


そう言って赤松さんは、(おそらく)握りこぶしを作って
コツン、と軽く僕の頭に当てた。
よかった、そこまで深刻に怒ってるわけじゃなさそうだ。
……まぁ、よく考えたら当たり前な気もするけど


赤松「最原君は、わざとあんな意地悪なことするような人じゃないなんて、わかりきってるもん。ちょっと混乱しちゃっただけだよね?」

最原「うん、本当にごめんね、赤松さん」

赤松「ううん、こっちこそゴメンね。さっきは私も冷静じゃなかったみたい……」


茶柱「ん?よく考えたら、今回は最原さんは別に何も悪いことしてないんじゃないですか?存在そのものが罪な男死であるという点を除けばですが……」

夢野「まぁ、最原は自身の自由を失っておったからのう。自分から何かするなんてことがそもそも不可能だったんじゃ」
112 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/01(日) 18:33:18.91 ID:dS05E3K90
白銀「と、というかさ……最原君、私がやったってこと全部分かってたんだね……。どうしよう、地味に……というかかなり恥ずかしいよ……」カアア

入間「スカートたくし上げて膝枕とか、とんだ痴女眼鏡だったな!欲求不満も大概にしろよ!ヒャーッヒャッヒャ!」

白銀「うう……追い打ちはやめて欲しいなぁ……」

春川「それは自業自得な面もあるでしょ。……まぁ、私がやったイタズラも……今思うと子供っぽくて、ちょっと恥ずかしい……かも」

茶柱「むっ……!前言を撤回します。女子に恥をかかせた最原さんは罰を受けるべきです!然るべきところに訴えさせてもらうので覚悟してくださいね!」

最原「ははは……キーボ君みたいなことを言うんだね茶柱さん……」

夢野「最原がいらんことを言ったせいじゃぞ。ウチだって、ウチだって恥ずかしい思いを……!」

最原「夢野さんは何もしてなかったよね?」

夢野「んあー……」
113 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/01(日) 18:35:29.58 ID:dS05E3K90
東条「それで、結局検証実験はどうなるのかしら?」

入間「あ?そうだな……まだ赤松が残ってるっちゃ残ってるんだが……続ける必要あるか?」

赤松「あるよ!ここまで来たら、最後までやり通すべきだよ!」

春川「もう、最原は誰から膝枕されるか分かってるわけだけど……それでもやる意味あるの?」

東条「私はそれでも構わないと思うわ。皆もわかったともうけど、最原君の洞察力は一級品よ。たとえ相手が誰であろうが、冷静に判断してくれるはずよ」

最原「(それは正直自信無いけど……)あのさ、もし続けるなら、目隠しだけでもとってくれないかな?もう必要ないと思うんだ」

赤松「う〜ん……それは……。――やっぱり駄目!私も、意識したらちょっと恥ずかしくなってきちゃったし……私の膝枕が終わるまで、そのままで!」

最原(まだしばらくは拘束されたままか……早く開放されたいな……)

赤松「あ、そうだ。アンジーさんも、そんな感じで良い?」

アンジー「えー?どうして?」

赤松「え?だってアンジーさんの膝枕ってすぐに終わっちゃったし、最原君も判断できてないみたいだから……アンジーさんももう一回――」

アンジー「ん〜。そもそもさ……」


アンジー「アンジーは終一を許したなんて、一言も言ってないよね〜?」

最原「えっ」
114 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/01(日) 18:36:07.64 ID:dS05E3K90
以上です。
次で多分終わります。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 19:04:34.67 ID:vbg6KMBDO
よし、お互い水着でのあすなろ抱きで許してもらおう
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:34:55.20 ID:qxAS1XuC0
次で終わりなのか
アンジーは何か狙いがあるのか?
117 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/03(火) 20:31:53.56 ID:Agp/ujdh0
赤松「あ、アンジーさん!?許すも何も……最原君は何も――」

アンジー「楓はさ、まだ膝枕する前だったから良かったのかもねー。でもさ……」

アンジー「アンジーはねー、終一に膝枕していっぱい癒やしてあげようと思ったのに……終一ってばすぐに起き上がっちゃったよね?」

アンジー「なんだか、嫌われちゃったのかな?って思って……いっぱい悲しかったよ」


そんなことを、普段と変わらない変わらない様子で語るアンジーさん。
だけど――きっと、本心は今語った通りなんだと思う。
1秒も最原君と触れなかった私と違って、アンジーさんは一応ではあるが膝枕をしている。
だからこそ、早々に切り上げられてしまったことが残念だったんだね。
もちろん、最原君がアンジーさんを避けていたわけじゃない。
色々事情があったんだよ。――主に白銀さんのせいで。
118 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/03(火) 20:33:40.74 ID:Agp/ujdh0
東条(なまじ膝枕の体を成していた分、『最原君に拒絶された』という思いが強まってしまったのね。無理もない話だわ。でも……)

東条「それは違うわ、アンジーさん。最原君が膝枕を即終わらせたのは、白銀さんのイタズラがトラウマになっていたせいよ。決してあなたを嫌っていたわけではないわ」

夢野「スカートの中では、ウチらの想像もつかん痴態が繰り広げられていたんじゃな」

茶柱「ぐぬぬ……女子の擁護をしたいところですが……最原さんは手錠で自由を奪われていた上に、目隠しまでされていたのでは……いや、口を使えば犯行は可能……?」

赤松「白銀さん、ちょっと後で何やったのか教えてね。あと最原君もね」

白銀「わ、私が悪かったからぁ……ごめんなさい!もう許してよぉ!」

春川「……まぁ、最原も色々と事情があったみたいだし……アンタも許してあげたら?」

アンジー「えー、駄目だよー!今更膝枕したところで、つむぎほど色々出来なそうだしー……」

アンジー「――だからね、もっと良いこと思いついたよ」

赤松「えっ……?良いこと、って……」

最原(僕にとっては良いことじゃないんだろうなぁ……)
119 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/03(火) 20:36:33.69 ID:Agp/ujdh0
アンジー「モノクマ―!モノクマ、いるー?」

春川「……モノクマ?こんなところで呼び出したって、アイツが来るわけが」

モノクマ「はいはーい!お呼びとあらば即・参・上!学園のアイドル、モノクマですよ〜。うぷぷぷぷ」

春川「うわ、本当に来た!アンタ、一応学園長じゃなかったっけ?……学園長って、本当は暇なの?」

モノクマ「失敬な!僕はいつだって忙しいの!その忙しい合間を縫ってオマエラに会いに来たんだから、もっと感謝しろよ!」

夢野「別に会いたくはなかったんじゃが……」

茶柱「同感です」

モノクマ「うぅ、グスン……ひどいなぁ。……で、一体僕に何の様かなー?今ヒマだから話し聞いてあげるよ!」

入間「やっぱり暇なんじゃねーか!」

アンジー「実はねー、かくかくしかじかでー」

モノクマ「これきよしおしお、と。成程ね〜。最原君、やってしまいましたなぁ」

赤松「えっと……モノクマにさっきのことを話すのが、アンジーさんの言ってた『良いこと』?」

東条(いえ、おそらく違うわね……もっと厄介な予感がするわ)

アンジー「ううん?違うよ?モノクマにはね、そんな乙女心を弄んだ終一に――」

アンジー「――神った『オシオキ』を考えて欲しいんだー」
120 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/03(火) 20:39:31.89 ID:Agp/ujdh0
赤松「え、ええ!?お、お仕置き!?」

茶柱「そ、それはやり過ぎではないですか?いくらなんでも、命を奪うのはかわいそうだと思うのですが……」

最原「ちょっ!?茶柱さんの中では、お仕置きイコール死刑なの!?」

茶柱「男死に対するお仕置きならば妥当では?」

アンジー「あ、勿論……痛かったり辛かったりー、終一が悲しんだりするようなのは無しだよ?」

アンジー「むしろ、もっとアンジーと終一が仲良くなれるような、神ったやつがいいな」

モノクマ「うぷぷぷぷ!そういうことなら、お任せあれ!というか、もう考えてあるんだよね」

白銀「ええ!?いつの間に……」

モノクマ「だって、ここで起きたことは全部、監視カメラで見てたからね」

入間「はぁ!?お前、人の研究室にそんなもの付けてたのかよ!?」

モノクマ「あのさぁ、入間サン……一応この研究室って、才囚学園の中でもトップクラスに予算を注ぎ込んでるわけ」

モノクマ「機密情報だって多いし……それを問題児であるキミに預けるわけだから、当然それくらいの対応するに決まってるでしょ!」

東条「……一概に抗議もできないのが辛いところね」

赤松「うん……納得の理由だったよ」

入間「じゃ、じゃあ……俺様が研究室内でやってたあんなことやこんなことも、全部見られてたっていうのか!?」

入間「そ、そんなぁ……あっ、それもなんか良いかもっ……」

モノクマ「話戻していい?じゃあ、早速だけど最原君へのオシオキを発表したいと思いまーす!」


思わぬ乱入者、思わぬ展開により
若干混乱しかけた頭も、徐々に冷静さを取り戻してきた。
その場にいた皆(入間さんを除く)が固唾を呑んで見守る中
最原君への『オシオキ』が言い渡されようとしていた


モノクマ「――内容は、ズバリ!『逆膝枕』!」
121 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/03(火) 20:40:11.40 ID:Agp/ujdh0
以上です
思ったより長くなったので次で終わりにします。
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:06:48.14 ID:bJZhbDXDO
えー…男の膝枕なんて硬いだけじゃん。されて嬉しいものじゃないし
何より男の膝にはエロ要素が全くないじゃん…
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:16:42.34 ID:FB1Emou5o
最原は尻が大きいからワンチャンあるって
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:28:31.91 ID:4GYMKy2qO
>>123
ウホホッ!
125 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:33:45.73 ID:HOMFDn/20
赤松「ぎゃ、逆膝枕、って……?」

春川「要は……最原がアンジーに膝枕する、ってこと?」

夢野「なんじゃ、思ったよりは軽いお仕置きじゃのう」

茶柱「流石にそれは甘すぎるのでは?女子に膝枕するなんて、むしろご褒美じゃないですか!」

最原「茶柱さんは誰の味方なの!?」

茶柱「私にそれを言わせるつもりですか?」

最原「ああ、まぁ、うん。そうだよね……」

モノクマ「うぷぷ……オマエラわかってないね〜」

モノクマ「健全な男子にとって、女子を膝枕するってことがどれだけ大事か、考えてご覧よ」

モノクマ「だって自分の下半身に、女の子の顔が近づくわけだからね!下手したら男のロマン砲が暴発するかもしれないし、たまったもんじゃないと思うよ!」

モノクマ「あ、手錠と目隠しはそのままでね。そんな自由の効かない状況で、最原クンは不安と期待でワックワクのドッキドキってわけさ!」
126 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:34:51.33 ID:HOMFDn/20
赤松「お、男のロマン砲、って……」カアア

最原「ちょ、ちょっと!勝手に人の気持を捏造するなよ!大体、何の権限があってお前が僕のオシオキを決めるんだ!」

モノクマ「んー?じゃあ本校みたいに、『学級裁判』でも開いてみる?生徒間の問題は生徒間で解決するっていうのも、学園長としては素晴らしい考えだと思うよ」

モノクマ「ただし!そうなったら他のクラスメート全員に今日のことを説明しないといけないよね!それは避けた方がいいんじゃないのかな〜?うぷぷぷぷぷ」

最原「うぅ……」

東条「王馬君辺りに知られたら、更に面倒なことになりそうね」

白銀「私が言うのも何だけど、受け入れたほうがいいんじゃないかなぁ?」

夢野「確かに白銀にとってはその方がいいじゃろうな。お主がやった行いも皆に知れ渡ってしまうからのう」

白銀「そ、そういうのじゃないってば!」

春川「私としても……あんまり他の奴に話すのは気が進まないかな」

赤松(百田くんはそんなこと気にしないと思うけどね。ただ……)

モノクマ「で?どうなのよ最原クン?」

最原「……わかった。オシオキを受け入れるよ」

アンジー「うんうん。終一ならそう言ってくれると思ったよー」

赤松(……やっぱり、そうなっちゃうよね。最原君は優しいもんね。嫌がってる人がいるなら、自分の都合を優先するはずないし)



アンジー「――で、モノクマ?それだけじゃないんでしょ?」

赤松「え?」

最原「えっ」
127 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:36:28.29 ID:HOMFDn/20
モノクマ「あれれー?アンジーさんにはバレちゃってたかー」

アンジー「だって、転子が言ってたみたいに……それだけだと、軽すぎるよね?」

アンジー「アンジーが受けた悲しみは、そんなものじゃ癒やされないかなー」

モノクマ「うぷぷぷぷ。それじゃあご要望にお答えして、追加条件を発表したいと思いまーす!」

モノクマ「最原君クンは、目隠し・手錠に加えて……パンツ一丁で膝枕してもらうよ!」

最原「!?」

赤松「!?」


モノクマ「男女、拘束、膝枕。何も起きない筈がなく……」

モノクマ「あ、今の『起きない』って、ダブルミーニングになってたんだけど、気付いてくれたかな?」

モノクマ「うぷぷぷぷ……気をつけた方がいいよ、最原クン。パンツ一枚の状態じゃ、ズボンのシワってことで誤魔化せないからね!」

最原「ちょ、ちょっと……待ってよ!流石に、それは!」

モノクマ「んー?パンツ一枚じゃ恥ずかしい?しょうがないな。じゃあ上半身はそのままでいいよ」

モノクマ「ただし!下半身はパンツ以外の着用は認めないからね!」
128 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:37:43.31 ID:HOMFDn/20
最原「そ、そんな……」

アンジー「にゃはは、神ってるね〜!」

モノクマ「そうそう、女子の方も、パンツを脱がせるのは禁止だからね!ボクはほんのり甘酸っぱいのは大好物だけど、ストレートなのはアウトだよ!当然だよね?ここ教育機関だもん!」

モノクマ「そういうわけだから、注意してね。赤松さん、アンジーさん」

アンジー「うん、わかったよ〜」

赤松「え、ええ!?なんでそこで私の名前出すの!?」

モノクマ「え?だってこれは君たち2人への贖罪のために行うオシオキなんだよ?当然、膝枕の対象には赤松さんも含まれてるよ」

モノクマ「ふー疲れた疲れた。じゃあそういうわけだから……後はヨロシクね!ルールを守って楽しくオシオキ!」


そう言い残して、モノクマは嵐のように消え去ってしまった。
アンジーさんとまだトリップしてる入間さんを除いて
その場にいる全員が呆然としていた。
突然のことでまだ頭が追いついてないけど――
こ、これって……私も、オシオキに参加しないといけないってことなの?
ちょっとこれは、いきなりすぎるというか……


赤松「と、というか……私は別に贖罪なんか望んで無いし……最原君を困らせるぐらいなら――」


オシオキなんか参加しない、と言いかけた私を止めたのは
意外な人物だった。
129 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:38:34.87 ID:HOMFDn/20
東条「いいえ、赤松さん。あなたもちゃんと参加するべきよ」

赤松「へ!?と、東条さん、何言って――」

東条「――彼女を1人で好きにさせたら、今度こそ何をするかわからないわよ」ボソッ

赤松「あっ……」

東条「さっきはある意味お預けを食らってしまったようなもの。そのフラストレーションをこのオシオキで発散しようとしてるのかもしれないわ」

東条「だから、あなたが見張っておくべきよ。何か間違いが起きないように」

赤松「……」

東条(とは言っても、本当に一線を越えようとしたら流石にモノクマが止めるでしょうけどね。監視カメラもあることだし)

東条(このオシオキは、あなたにとっても自分の気持に素直になるチャンスじゃないかしら。頑張ってね、赤松さん)
130 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:39:52.04 ID:HOMFDn/20
赤松「……わかったよ。私も、このオシオキに――」

最原「ちょ、誰!?何してるの!?」

アンジー「じっとしててよ終一。すぐ済むから」

赤松「って、何してるのアンジーさん!?」

アンジー「んー?だって、終一は手錠付けられてるから……自分でズボン脱げないでしょ?だからアンジーが手伝ってあげてるんだよ」

赤松「そ、それはそうだけど……」

入間「……アレ?モノクマのやついつの間に消えたんだ?」

赤松「あー!もう!皆、解散だよ!アンジーさんと私以外、女子は出ていってね!」

入間「ええ!?ここ、俺様の研究室なのに!?」

赤松「ゴメン!けど、最原君の名誉に関わるから!ほら、早く早く!」

夢野「赤松にしては強引じゃのう。まぁ、無理もないか」

茶柱「あ、あの、最原さん。あまり気にしないでくださいね。今更かもしれませんが、最原さんが悪い人じゃないってことは、転子たちもよくわかってますから……それでは!」

白銀「うぅ……本当にごめんね最原君!後この事はどうか内密に!」

春川「結局、膝枕検証実験もうやむやになったね。時間無駄にした気分だよ」

東条「そう思うのも無理はないけれど、一番の被害者は最原君よ。私も、後でフォローしてあげなければね。――メイドとして」

入間「よくわかんねーけど……結局、俺様を超える膝枕は存在しなかったってことだな!ヒャーッヒャッヒャッ!」


バタン
131 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:41:58.93 ID:HOMFDn/20
こうして、超高校級の発明家の研究室の中には
私とアンジーさん……それに、目隠しされた状態で手錠で拘束され
更には下半身は下着以外何も身に着けておらず
不安げな表情でソファーに座っている最原君の3人のみが残された
――明らかにおかしいよね、この状況
ど、どうしよう。顔が異常に熱いよ……


アンジー「――終一。怖がらなくていいよ?」ボソッ

最原「!?」ビクッ

アンジー「アンジーは、終一の嫌がることなんてしないから。むしろ逆」

アンジー「終一が悦んでくれること、嬉しいと思ってくれることを沢山してあげる」

アンジー「だから、いっぱい、いーっぱい……ドロドロに神っちゃおうね……?」

最原「う、うぅ……」
132 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:42:45.51 ID:HOMFDn/20
……ちょっと目を離した隙に、アンジーさんが最原君の耳元で何か囁いてる
なんか、最原君も顔真っ赤にしてるし……

――私だって、最原君に伝えたい事は、いっぱいあるんだから


アンジー「そうだ、楓ー。この膝枕も、さっきみたいに終一に当てて貰おうよ」

赤松「……え?」

アンジー「アンジーたちで終一にアピールしてー、今どっちを膝枕してるか『推理』してもらうんだよ。神ってるでしょ?」

最原「い、いや……僕はもうそんなこと」

赤松「……わかった。そうしようよ」

最原「……えぇ!?あ、赤松さん!?」
133 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:45:21.60 ID:HOMFDn/20
――宣戦布告ってわけじゃないけど。
私もアンジーさんに負けてられない。
口に出さなきゃ、伝えられないことだってあるもんね。
だから私も座ってる最原君に近づいて
アンジーさんと同じように、耳元で囁いてみた。

赤松「あ、あのね……最原君。今、最原君が目隠ししてくれててよかったよ……私、今顔真っ赤になってるだろうから……」ボソッ

最原「う、うん……」

アンジー「おー。楓もやる気満々だねー!」


赤松「私もさ、その……頑張るから。私だってわかってもらえるよう、いっぱいアピールするから」

赤松「アンジーさんと同じくらい……ううん、アンジーさんに負けないくらい、沢山、アピールするから」


赤松「――だから、私に、気付いてね?」



赤松「……信じてるからね?『超高校級の探偵』――『最原終一』君?」



終里
134 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:46:36.63 ID:HOMFDn/20
赤松と最原がイチャイチャしてるSSが意外と少なかったので自分で書きました。
これで完結です。
お付き合い頂きありがとうございました。
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 22:48:09.30 ID:79kXOppFO
おや?続きが見えませんね…
136 : ◆nd9x4dt9shCh [saga]:2017/10/04(水) 22:49:02.13 ID:HOMFDn/20
関係があるかもしれないSS
・舞園「超高校級の耳かきボイス」
・苗木「超高校級のセクハラ裁判」

html化依頼出してきます
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 23:52:27.00 ID:c6b5JbeA0
ラストが最高に可愛い
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 12:14:09.23 ID:pxAvbCJDO
くわえはしないが頬ずりぐらいはするんだろう?
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 12:38:45.54 ID:WJ8X8eiVo
続きも見たかった
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 12:41:53.93 ID:H058+tBEo
スラスラ読めるな〜と思ったらセクハラ裁判の人でしたか納得
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 18:05:43.40 ID:3KjLY72a0
すっかり蚊帳の外の入間さんェ……
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 23:13:03.26 ID:JQduNj/UO

読んでるこっちまでそわそわすると思ったらあんたか
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 06:22:47.76 ID:6lcT1VWy0
あげ
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