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【ガルパン】優花里「私の同志は手強いであります!」
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314 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:11:57.62 ID:hwEP7HQT0
>>313
何かそんなことも書いてありました
チョットだけ投下します
315 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:13:35.57 ID:hwEP7HQT0
愛里寿「………」ツゥ
カチューシャ「!?」
愛里寿「そんなの分かってる!」
愛里寿「手を抜くのがどれだけ相手に失礼かなんて、そんなの分かってる!」
愛里寿「全力で戦うことこそが戦車道の礼儀、そんなことくらい分かってる!」
愛里寿「でも私が勝ったら大洗がなくなっちゃうじゃない!」
カチューシャ「!」
愛里寿「そんなのいやだ!私は…カチューシャさんと…大洗とまた戦いたい……そう思ってる」ポロポロ
愛里寿「私の力はあなたを苦しめることしかできない、奪うことしかできない……私は…カチューシャさんと仲良くなりたいだけなのに」
愛里寿「」グスグス
カチューシャ「……………」
316 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:14:08.18 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ(そうか……そうだったのか、今わかった)
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/05(日) 08:14:46.01 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ「戦車道の行く末がただの戦争であってはならない!」
愛里寿「?」
カチューシャ「飛び交う砲弾がお互いを称えあうことがあっても、悲しみを呼ぶものであってはならない!」
カチューシャ「私も相手も新たな場所に導かなくてはならない!」
カチューシャ「それこそが……」
318 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:15:16.00 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ「 私 の 戦 車 道 だ ! 」ドン!
319 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:16:32.61 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ「無くならないわよ……」
愛里寿「え?」
カチューシャ「同志たちとの絆はそんなにやわじゃないわ。たとえどんなことがあっても絶対に無くなることはない」
カチューシャ「たとえ大洗がなくなっても消えることは無い…」
カチューシャ「戦車道をやってたおかげでいろんなものに出会えた、戦車に仲間に、たくさんのライバル達……」
カチューシャ「もちろんあなたも……」
カチューシャ「今こうして最高のライバルと戦えることがとてもうれしい」
カチューシャ「あなたもいつまでも泣いてるんじゃないわよ!」
カチューシャ「さあ、最高の勝負をしましょう」
愛里寿「カチューシャさん……」
320 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:17:21.43 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ「それと、私たちが勝てないなんて勝手に決めないでほしいわね?」
カチューシャ「私を誰だと思ってるの?」
321 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:18:07.66 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ「 カ チュ ー シャ に で き な い こ と な ん て 無 い ん だ か ら ! 」ドン!
カチューシャ「さあ愛里寿、あなたの全力を見せてみなさい!」
322 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:19:02.96 ID:hwEP7HQT0
現実は理不尽だ、たとえどれだけ好きだろうと、努力してようと報われないことがある
志半ばに夢を諦め、去っていく……
でも彼女はそんな現実をねじ伏せてきた
どれだけ打ちのめされても挫けずに何度も立ち上がってきた、必死に抗ってきた
理不尽は彼女の闘志を奪うことはできなかった、彼女を追い詰めることはできても「勝つ」ことはできなかったんだ
カチューシャは身をもってそれを証明した
……不思議だ、ハッタリではなく彼女なら本当にこのセンチュリオンを倒してしまいそうだ
323 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:19:49.21 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ愛里寿「撃て!」
ドオン ドオン
みほ「いけない……」
エリカ「互角に持ち込んでるじゃない、何がいけないの?」
みほ「砲撃と回数……」
まほ「しまった、そうか!」
梓「え、ど、どうしたんですか?」
エリカ「…!残りの弾数ね!」ハッ
みほ「そうです、今までの砲撃の回数から行いって恐らく先にW号のほうが砲弾が先に尽きます」
そど子「そんな!何とかならないの?」
まほ「砲弾が尽きる前に勝負をつけるしかあるまい」
梓(カチューシャ隊長……)
324 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:20:44.97 ID:hwEP7HQT0
カルパッチョ「大変です、砲弾の残りがわずかです!」
アリサ「くっここまできて……」
カチューシャ「かまわず撃つわよ、ここで砲撃の手を緩めれば相手に勢いづかれる。そうなったら勝機は無い」
カチューシャ「一気に決着をつけてやる!!」
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/05(日) 08:21:23.02 ID:hwEP7HQT0
キィィン
カチューシャ「 吶 喊 ! 」
ブロロロ ガシィン!
愛里寿「突撃!?」
カチューシャ「攻めて攻めて攻め続ける、攻撃の手を緩めるな!」
カチューシャ(一発でいい、当てることが出来れば……)
愛里寿「迎え撃て、全ての攻撃を防ぎきるぞ!」
愛里寿(どれだけ攻めようといずれ砲弾は尽きる、そうすれば……)
カチューシャ愛里寿「最後は勝つ!」
326 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:22:24.85 ID:hwEP7HQT0
ギャギャギャ ガキンガキン ドオン ドオン ズザザ
カチューシャ「前、右、右、左、後ろ、ドリフト、撃て!左、前!」
愛里寿「右、左、後ろ、ドリフト、後ろ、右、前、撃て!」
327 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:22:59.82 ID:hwEP7HQT0
ホシノ「なんて動きだ、まるで曲芸じゃないか」
ナカジマ「上には上がいるんだな……」
スズキ「カッコい〜」ポー
328 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:23:30.16 ID:hwEP7HQT0
ミッコ(私がたった一つみんなに自慢できるもの……戦車道だ)
ミッコ(他のことでどれだけバカにされたって構わない)
ミッコ(けど…これだけは譲れない)
ミッコ(戦車に私の腕があわされば、どんな道でも通って見せる)
ミッコ(たとえそれが空だろうと……)
ミッコ「 継 続 の ミ ッ コ を な め る な よ ー !! 」ドン!
329 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:24:16.03 ID:hwEP7HQT0
あや「何あれ……戦車の砲塔で鍔迫り合いしてるんだけど?」
あゆみ「レベルが高すぎてついてけない……優季分かる?」ヒエー
優季「わかんな〜い」
絹代「あれは……突撃!だが……」
福田「ああああああああ……一瞬でも反応が遅れたらひとたまりも無いであります」ガタガタ
玉田「そこだー、やれー!潔く散るんだー!」
細見「散ったらだめだろう!」
典子「近距離スパイク、ブロック、レシーブ、そこだー!」
あけび「負けるなー、根性で押せー!」
330 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:25:09.26 ID:hwEP7HQT0
ドオン ドオン ギャギャギャ!
カチューシャ「砲弾が尽きる…その前に!」
カチューシャ「右、右、後ろ、右、前、後ろー!」
愛里寿「撃て、前、前、左、後ろ、右、左ー!」
カチューシャ愛里寿「 中 央 ! 」ガッシィィン!
331 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:26:15.59 ID:hwEP7HQT0
カチューシャ「今だっ!」
ギュリン! ザシャァァ
愛里寿「これは!!」
麻子「ぶつかったところを支点に回転した!」
優花里「そのまま背後を取りました!」
華「今がチャンスです!」
まほ「とった!」
クラーラ「全てはこのための布石……見事です」
ダージリン「成功は大胆不敵の子供……勝負に出たわね」
ガコン
カルパッチョ「装填完了!」
キキッ
ミッコ「背後、とったぁぁ!」
アリサ「タイミングは完璧よ!」
ノンナ「これで決めます……」
カチューシャ「みんな……ありがとう」
愛里寿「……ここまでか」
カチューシャ「これで……決める!」
332 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/05(日) 08:30:04.77 ID:hwEP7HQT0
ここまで
※次回最終回
暁の地平線に勝利を刻め!
>>329
戦車の鍔迫り合いはアンツィオ戦のタカちゃんをイメージしてください
今ロックマンやってるけどエアーマンが倒せない、クイックマンも倒せない
愛里寿とどっちが上なんだ……
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 09:02:24.95 ID:6GDhUoGSO
ウッドマンの武器でエアーマンを倒しやすくなる
タイム連打ではなくタイミングで竜巻を乗り切ろう
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 11:01:22.22 ID:Pfy3mN74o
メタル→バブル→ヒート→ウッドの順番でソウビシタマエ
乙
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/08(水) 22:33:17.52 ID:8ouZbh0Q0
エアーマンは雑魚って言うからエアーマンから始めたらひどい目にあった
ほんとに風に飛ばされる、竜巻よけにくい
消える足場が鬼畜、木の葉がよけれない……
歌のとおりでした
336 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:34:30.43 ID:8ouZbh0Q0
愛里寿「 こ こ ま で か ……… そ れ は す で に 私 の 通 過 し た 道 だ 」
337 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:35:15.62 ID:8ouZbh0Q0
ギュルン!
ミッコ「いいっ!」
カチューシャ「ま、まずいっ!」
愛里寿「これで終わりだ!」
アリサ「ちょっと、ウソでしょう、何とかしなさいよ!?」
ミッコ「間に合えっ!」
ガシャァァン ギュルルル
カチューシャ「くっ、ギリギリで回避できたみたいね……」
カルパッチョ「カチューシャさん……」
カルパッチョ「砲弾の残りが……」
338 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:36:17.00 ID:8ouZbh0Q0
カルパッチョ「 三 発 で す 」
339 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:38:40.41 ID:8ouZbh0Q0
ルクリリ「うわっ、シュルツェンだけですんだか!?」
アッサム「けど……もう……」
オレンジペコ「ここまで……ですか」
桂利奈「そんなぁ……」
華「まだです!」
ダージリン「!?」
麻子「まだ砲弾は残ってる……諦めるにはまだ早い」
優花里「勝負は最後の最後までわかりません!」
340 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:39:22.02 ID:8ouZbh0Q0
カチューシャ「………」ギリッ
カチューシャ(また……届かないの?)
ミッコ「……島田愛里寿はたしかに最強かもしれない、けどさ……」
ミッコ「根拠なんかないけどさ」
カルパッチョ「それでも私たちは信じてます」
アリサ「W号対センチュリオンの頂上対決」
ノンナ「最後に勝つのはあなただと……」
カチューシャ「みんな……」
341 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:40:40.19 ID:8ouZbh0Q0
カチューシャ(こんな私を信じてみんなここまで来てくれたんだ……)
カチューシャ(弱気になってどうする!しっかりしろカチューシャ!)パン!
カチューシャ(……………よしっ)
カチューシャ「ここを離れるわ、全速離脱!」
ブロロロ
愛里寿「逃がすな、追え」
愛里寿(まだ諦めてないというのか。だが、もう勝負は見えている)
342 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:41:30.16 ID:8ouZbh0Q0
ブロロロ
カチューシャ(半端な戦術は愛里寿に読まれてしまう、必要なのはそう……)
意 外 性
カチューシャ(愛里寿の予測の斜上をいく戦術でなくてはならない、出来るか?)
カチューシャ(いや、見つけるんだ。勝って、みんなで大洗に帰るために!)
カチューシャ「右にフェイントを入れてから左に曲がって!」
ミッコ「よっしゃ!」
クイッ ガガガ
愛里寿「うわぁ!」
343 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:42:14.93 ID:8ouZbh0Q0
-神社
アリサ「ここは……神社ね、せっかくだしお参りでもしていく?」
カチューシャ(正直言って神頼みにもすがりたい気分なんだけどね……)スッ
カチューシャ(これで逆転の策でも思いつければいいんだけど……)
ドーン ドーン
カチューシャ(今の音って、確か……)
ピキーン!
344 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:43:00.97 ID:8ouZbh0Q0
ドオン ドオン
絹代「撃てー!力の限り撃ち続けろー。今戦っているカチューシャ殿を勇気付けるんだー!」
玉田「おー!」
福田「了解であります!」
345 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:43:50.51 ID:8ouZbh0Q0
アリサ「い…今のって本気なの?」
カチューシャ「けど、これならぜったいに裏をかけるはず」
カチューシャ「どの道他にてはない。なら、みんななら出来ると勝手に決め付けて勝負に出るわ!」
ミッコ「こいつは責任重大だ、しくじるわけにはいかないね」
ノンナ「私たちならできる、カチューシャがそういうのなら出来るはずです」
アリサ「はぁ〜わかったわよ、私だって勝ちたいことに変わりは無いわ。やってやろうじゃない」
346 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:51:52.94 ID:8ouZbh0Q0
>>336
の前にタイトル抜けてました
--------最終話---------
【それからとこれからよ】
347 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:52:50.19 ID:8ouZbh0Q0
アリサ「まずはここを降りるわよ」
ミッコ「へ、ここって階段なんだけど……」
アリサ「あんたなら出来るでしょ」
ミッコ「……ちょっと荒っぽくいくから気をつけてよっ!」
ガタガタガタ
ミッコ「う〜、サイドアンダーミラーほしい……」
カチューシャ「センチュリオンとの距離をあけるわよ、急いで!」
愛里寿「ここを降りたのか……私たちもいくぞ」
「ここを降りるんですか?」
愛里寿「高校生に出来ることだぞ?」
「え〜い、ままよ!」
ガタガタガタ
「あ〜、サイドアンダーミラーほしい……」
348 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:54:15.62 ID:8ouZbh0Q0
ブロロロロ
「見つけたぞっ!」
ドオン バコオン!
ミッコ「くそっ、後ろにつかれた!」アセアセ
アリサ「何とかして振り切らないと……」アセアセ
カチューシャ(みんなあせりがでてる、無理も無いか。でもこの感じ、どこか懐かしい……)
カチューシャ(……そうか、たしか初めての模擬戦のときもこうだった)
カチューシャ(みんなあわてて大変だったっけ……)
カチューシャ(あの時は最初に出した指示は……)
カチューシャ( こ れ だ っ た )
349 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:56:25.73 ID:8ouZbh0Q0
イメージBGM
https://www.youtube.com/watch?v=RQoAedA6jF8
350 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:57:27.17 ID:8ouZbh0Q0
カチューシャ「移動するときはジグザグ移動、的を絞らせないようにして!」
351 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:58:20.94 ID:8ouZbh0Q0
カチューシャ「落ち着きなさい、行進間射撃は当たらないわ!」
ミッコ「!?…そうだった」
アリサ「こんなことにも気づかないなんて相当動揺してたみたいね……」
カチューシャ「みんなしっかりして、状況的には追われているけど実際に追い詰めてるのはこっちよ!」
カチューシャ「いい?奇跡なんて待っててもおこりはしない、自分たちの手で無理やり起こすものなのよ!」
カチューシャ「アリサ、あんたの計算に間違いは無いんでしょ?」
アリサ「あ、当たり前じゃない!」
カチューシャ「だったら自信を持ちなさい!」
カチューシャ「進路はこのまま、一気に突っ走って!」
ミッコ「了解!」
ブロロロロ
352 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:58:56.27 ID:8ouZbh0Q0
ドオン ドオン ドオン
バコーン ドカン ガシャァン!
ミッコ「なっ、んっ、のぉぉぉ〜!」
カチューシャ「しっかりしなさい、アンツィオはこの程度じゃとまらなかったわ!」
典子「行けー!」
妙子「大丈夫!あんな砲撃、強豪校の殺人スパイクに比べたら全然よね!」
忍「あそこが隊長達にとっての東京体育館、あるいは代々木第一体育館!」
あけび「いけー、いけいけー!」
353 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 22:59:35.79 ID:8ouZbh0Q0
W号の乗組員にはある共通点がある
それは
全 員 凡 人 で あ る こ と
努力だけでは決して越えることのできない才能の壁、自分たちは一生一流には届かないのかもしれない
だがそれでも、折れることなく足掻き続けた
ここで終わるわけにはいかない、絶対に勝ってやる。その思いがあるからこそ、相手が天才だろうと何だろうと、全力でぶつかっていく
そう…
誰よりも……
彼 女 た ち は 往 生 際 が 悪 い の だ
このチームに天才はいない、けれども……
カチューシャ 「見せてやろうじゃない、凡人が天才を倒すところを!」
カチューシャ「いくわよ、みんなぁ!」
「おおぉーーー!!」
354 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:00:38.43 ID:8ouZbh0Q0
ドオン ドオン
アリサ「目標ポイントまであと5分!うわあっ!」
ミッコ「むぐぐぐ……これはきついねえ」
カチューシャ「な、何としても持たせなさい!うわっ!」
ブロロロロ
愛里寿「……あそこだ」スッ
ドオン ガラッ
カチューシャ「えっ、ちょっ、まさか!」
ズドオン!
ミッコ「げぇっ、目の前に落とした!」
カチューシャ「このままじゃぶつかる!」
アリサ「ひいぃぃぃ〜!」
355 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:01:17.10 ID:8ouZbh0Q0
ミッコ「 な め る な ぁ ー ! 」
356 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:06:30.87 ID:8ouZbh0Q0
ガシン ズワァッ! ガリガリガリ
愛里寿「車体を傾けただと!」
ツチヤ「うそっ、あれってまさか方輪走行!?」
優花里「戦車で出来るものなのですか?」
ツチヤ「まさか…車ならともかく……」
ねこにゃー「神プレイだにゃー」
ズシィン!
アリサ「あ、危なかった……」
ミッコ「特殊カーボンのおかげで多少は無理がきくけど、これ以上は履帯がもたないっ」
カルパッチョ「ということは……」
ミッコ「次こられたらアウトだ……」
357 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:07:22.10 ID:8ouZbh0Q0
ブロロロ
アリサ「次の角を左折、そうすれば目標地点よ!」
ミッコ「よっしゃ、もうひとふんばり!」
カチューシャ(しっかりしろ、ダージリンならどんな時でも動じない……)
カチューシャ(愛里寿なら、愛里寿ならどうする?)
カチューシャ(……………)キィィン
358 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:07:58.31 ID:8ouZbh0Q0
愛里寿(あんな無茶な動き何度も出来るはずがない、次で決める!)
愛里寿「あそこだ!」スッ
ドオン ガラッ
アリサ「ああっ…あと少しのところで!」
ミッコ「またか…くそっ、だめか……」
359 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:09:16.75 ID:8ouZbh0Q0
みほ「ああっ」
エリカ「何とかしなさいよカチューシャ!」
梓「もう一度さっきのをやれば……!」
まほ「無理だ、あのような芸当何度も出来る物ではない。何より履帯がもたない」
まほ「仮に成功しても走れなくなる」
そど子「そんな……みんな頑張ったのに、これだけやっても私たちは勝てないの?」
360 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:10:11.75 ID:8ouZbh0Q0
ルクリリ「くっ、何とかならないのか?」
アッサム「無理ね……0%では奇跡も起こりようが無い」
ルクリリ「そんな……」
アッサム「運命は変えられないの……」
アッサム(そう……これが…現実)
361 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:10:58.68 ID:8ouZbh0Q0
さまざまな出会いががあなたを強くした
何度壁にぶつかっても諦めず積み重ね乗り越えてきた
転んでも起き上がる勇気…
胸をはれる生き方、誰にも止められない熱い想い……
未来に不安を感じても笑顔を忘れない
今のあなたにしか出来ないこと……そう
ダージリン「 運 命 な ん て 体 当 た り し て き っ と 変 え ら れ る ! 」ドン!
362 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/08(水) 23:12:44.74 ID:8ouZbh0Q0
ここまで
残りあと少し、ちょっと難航してるけどうまくまとめてみます
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 02:31:53.06 ID:L8htATZ5O
乙
364 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:19:59.49 ID:yIl9iwsE0
カチューシャ「ノンナァっ、そこだぁ!」
365 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:20:32.76 ID:yIl9iwsE0
ドオン バコォン! バラバラ
アッサム「まさか、これは?」
愛里寿「狙撃っ!?」
愛里寿(私の狙いを読みきられた!)
アリサ「今よっ!」
ミッコ「うりゃぁぁ!」
ギャギャギャ
愛里寿「くっ、逃がしたか……」
366 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:21:10.24 ID:yIl9iwsE0
ブロロロ
愛里寿「………いた!」
W号戦車
カチューシャ「………」
ブロロ
カチューシャ(みんな、頼むわよ……)
ブロロロ
まほ「むう、これは……」
絹代「おお、突撃!」
愛里寿「やけになったか?」
カチューシャ「撃てっ!」
ドオン バコォン! モウモウ
愛里寿「っ、これは足元!?まずい、視界が!」
367 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:21:36.95 ID:yIl9iwsE0
愛里寿「 と で も 言 う と 思 っ た か 」
368 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:22:08.02 ID:yIl9iwsE0
愛里寿(エンジン音さえ聞こえれば……視える!)
愛里寿(撃破可能な距離で確実にしとめる……)
愛里寿「3…2…1…今だ、撃て!」
ドオン ブワッ バコォン
ブワアッ!
愛里寿「!?」
369 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:23:05.61 ID:yIl9iwsE0
勝負が決まるはずだった……この一撃でW号戦車は走行不能になるはずであった
この砲撃をよける術はないはずだった……
なのに……
愛里寿「消え……た……?」
そこにW号戦車の姿はなかった
370 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:23:41.38 ID:yIl9iwsE0
優花里(これがカチューシャ殿の強さ……勝負所の執念……土壇場での立ち回り方を誰よりも知っている……)
ダージリン(まったく、いやになるわね……)
371 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:24:29.41 ID:yIl9iwsE0
愛里寿「 上 っ !? 」
カチューシャ「センチュリオンの攻略ポイントは側面、背面、底面、そして……」
372 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:25:21.97 ID:yIl9iwsE0
カチューシャ「 真 上 が が ら 空 き よ ! 」ドン!
373 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/10(金) 08:27:54.93 ID:yIl9iwsE0
ここまで
次のシーンだけども書き終わった後にノンナさんだけ活躍してないなあって思って
もう一つ書いたんだけどそっちはミラクルファンタジーになってしまった
どっちにしようか思案中です
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 10:43:40.06 ID:elMkrYz+o
特攻野郎Aチームみたいに戦車で空を飛んだのか!?
乙です
375 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:07:37.41 ID:20SLIOPI0
せっかくなんで二つ載せてみます
それではパンツァーフォー!
376 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:09:06.07 ID:20SLIOPI0
-ノーマルバージョン
知っている、ここは天才という言葉では説明のつかない化け物が巣食う世界、どれだけ努力しようと、どんなに情熱があろうと、どれだけ負けられない理由があろうと、どれだけ重いものを背負っていようと、より強い才能がそれを凌駕する……
残 酷 な …… 現 実
けどそんな現実、カチューシャならきっとを吹き飛ばしてくれる。私はそう信じている……
私は知っている。カチューシャがどれだけ頑張ってきたかを、どれだけの涙を流してきたのかを、幾多の挫折を乗り越えてここまで来たのかを……
あなたの大きな背中を……
私は見たい、あなたが残酷を乗り越えるところを
お願い…カチューシャ……
残酷を……
ダージリン「 超 え ろ !! 」
377 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:10:03.62 ID:20SLIOPI0
戦車道と出会ったことで私はたくさんの強敵、尊敬する人たちと出会えた
アリサ「………」
戦いを通じた一つ一つの出会いは今でも私の中で生きている
カルパッチョ「………」
嬉しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、苦しかったこと
ミッコ「………」
すべての出会いに感謝と万感を込めこの一撃を放とう……
ノンナ「………」
378 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:10:40.43 ID:20SLIOPI0
カチューシャアリサノンナカルパッチョミッコ「 До свидания 」ドン!
379 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:11:35.60 ID:20SLIOPI0
-ノンナさん基地外バージョン
小さいから……誰よりも悩んだし……苦労した
でも……おかげで、誰よりも戦車道のことを考えた
この体のおかげで……たくさんの仲間に出会えた
…… あ り が と う
カチューシャ「う……」
380 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:12:21.21 ID:20SLIOPI0
ガクン!
カチューシャ「えっ、何?」
ミッコ「高度が、何で、スピードが足りなかった?…そうか、さっき無茶やったせいで履帯が……」
カチューシャ(そんな、速度が足りなかった!?)
アリサ「だめだ、届かない!」
ヒュウゥ
愛里寿「そこだ!」
グググ
カルパッチョ「ああっ、センチュリオンの砲塔が!」
381 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:13:06.20 ID:20SLIOPI0
福田「西隊長、このままでは!」
玉田「ぬうう……」
絹代「だめなのか……」
桃「わ〜んもうおしまいだ〜」ピエーン
柚子「桃ちゃん……」
アキ「ミッコ……」ヨシヨシ
杏「ははっ……いけるかなって思ったんだけど…ね」
ツチヤ「空中では身動き取れないし、勝負あったか……」
優花里「何とかならないのですか?」
ナオミ「無理だ、着地を狙い撃たれる。ここまでか……」
ねこにゃー「ゲームオーバーにゃ……」
優花里「カチューシャ殿……」グスッ
382 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:13:57.88 ID:20SLIOPI0
誰もが勝利を諦める中、ただ一人運命に抗っている者がいた
あなたはウラル山脈より高い理想と バイカル湖より深い思慮を秘めている
そんなあなたの名を全国に轟かせたいと思った、偉大さを証明したかった
高校トップクラスの腕前といわれておきながら、ここで何も出来ずに終わるようでは
生 き て る 甲 斐 が 無 い ん だ よ !
383 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:14:24.62 ID:20SLIOPI0
カチューシャ、あなたは私の全てです。あなたがいたから私はここまでこれた
あなたの偉大さを証明することこそ私の使命、これが出来なければ私は前へ進めない
だから……
384 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:14:51.71 ID:20SLIOPI0
ノンナ「 狙 い 撃 ち ま す ! 」ドン!
385 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:16:14.23 ID:20SLIOPI0
ノンナ(あなたのためならば、たとえそれが針の先ほどの的であろうと撃ちぬきましょう)
ドオン!
ノンナの放った一撃は一ミリの狂いも無くセンチュリオンの砲口に吸い込まれていった
ガゴォン!
愛里寿「なっ!?」
「ちょっ、な、何が起こったの?」
プシュー モクモク
愛里寿「け、煙が……」
プシュー プシュー モクモク
「まさかこれって……砲口に弾丸を叩き込まれた!?」
「うそでしょ?」
ナオミ「馬鹿な!?狙って出来ることじゃあない!」
ノンナ(狙ってなんかいない、こうでもしなければ負けていた。本当に…ギリギリだった)
愛里寿「そんなまさか…この私が……」
プシュー プシュー モクモクモクモクモク
愛里寿「 あ あ あ ぁ ぁ ぁ !! 」
ボフン! シュポ
386 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:18:03.49 ID:20SLIOPI0
-両ルートともここにたどり着きます
カチューシャ「うわあああ!」
ガシャァン
ミッコ「着地失敗ー!」
ゴロッ ズザザ
アリサ「うわっ…って、横転しちゃってる……ってことは!?」ハッ!
シュポ
387 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:19:07.27 ID:20SLIOPI0
「W号、センチュリオン、ともに走行不能!」
ケイ「ええっ、どうなるの?」
あゆみ「これって引き分け?」
あや「引き分けの場合はどうなるの?」
優季「わかんな〜い」
「ただ今より、目視確認に入ります」
ホシノ「カッちゃんたちは最後まで駆け抜けたよ……」
ナカジマ「そうだね……」
スズキ「みんな、よくやったよ……」
「大学選抜、残存車両無し」
カエサル「ひなちゃん、立派な最後だった……」
佐衛門佐「刀折れ矢尽きたか……」
おりょう「ここまでか……ん?」
「高校選抜、残存車両な……?」
ゴトゴト
388 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/11(土) 11:56:27.75 ID:20SLIOPI0
引っ張るみたいですまんがここまで
ノンナさんのとった行動だがロックマン3の攻略に比べりゃ軽い軽い
それとノンナ基地外ルートの元ネタ(戦車じゃないです)
http://nicogame.info/watch/sm19339498
これの18:00くらいのところ
完結まであと少し
389 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 07:51:21.18 ID:iCvDhaHD0
???「う〜死ぬかと思った、みんな平気か〜」
390 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 07:52:23.36 ID:iCvDhaHD0
ゴモヨ「あれって……」
???「だいじょ〜ぶ、いつまでも気絶なんてしてられないからね!」
パゾ美「まさか!」
???「さーて、試合再開ッス!」
みほ「夢じゃ……無いんだよね?」
アンチョビ「私たちはまだまだやれるぞー、アンツィオは弱くない、じゃなかった強いのだー!」
391 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 07:53:05.86 ID:iCvDhaHD0
ブロロロ
ペパロニ「さ〜どっからでもかかって来い!」
沙織「乙女の底力見せてやるんだからー!」
アンチョビ「きっと奴らは言っている、ノリと勢いだけはある。調子に乗ると手強い!」
392 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 07:53:44.97 ID:iCvDhaHD0
アンチョビ「 今 の 私 た ち は 最 高 潮 だ ー !! 」
393 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 07:54:21.12 ID:iCvDhaHD0
黒森OG2「馬鹿な、どうして!?倒したはずじゃあ……」ハッ!?
(黒森OG2「戦場では何が起こるかわからない、最後まで油断してはいけない」)
黒森OG2(そういえば白旗判定の確認は……ははっ、どっちが未熟なんだか)
ペパロニ「CV33をなめるなよー!」
394 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 07:58:22.04 ID:iCvDhaHD0
「こ、高校選抜、残存車両一!よって、高校選抜の勝利!」
アンチョビ「さー何処からでもかかって来い、って……え?」
沙織「あれっ、今なんて?」
ペパロニ「んん?」
ワアアアアァァァァ!!
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 10:53:35.20 ID:wJJJKzM/o
( ゚∀゚)o彡°ドゥーチェ!ドゥーチェ!
396 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 23:17:24.52 ID:iCvDhaHD0
愛里寿「………」
愛里寿(感じる…私の中から闘志が消えていくのを……)
愛里寿(勝負の終わりを感じてしまったんだ)
397 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 23:24:39.24 ID:iCvDhaHD0
カチューシャ「………」ジッ
愛里寿(砲弾は尽き、履帯もはずれもはや満足に戦うこともままならない)
愛里寿(それでもあの瞳から闘志を感じる)
愛里寿(前へ進もうとする強い意志を感じる)
愛里寿(限界を超えて戦いぬいた今…)
愛里寿(まだあなたの心が折れてないのなら……)
398 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 23:25:09.98 ID:iCvDhaHD0
愛里寿「 カ チ ュ ー シャ さ ん 、 あ な た の 勝 ち だ 」ドン!
399 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 23:25:41.76 ID:iCvDhaHD0
愛里寿(きっと白旗が出てなかったらカチューシャさんは戦い続けるんだろう)
愛里寿(満足に戦えないその戦車で前に進み続けるんだろう)
愛里寿(私にはそこまで出来ない、私の負けだ……)
400 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 23:27:05.98 ID:iCvDhaHD0
アッサム「………」カタカタ
アッサム(やっぱり勝率は0%だ……)
アッサム「あはははは!!」
ルクリリ「!?」ビクッ!
アッサム「大学選抜に勝利する、今までの戦車乗りが恐らく誰も出来なかったであろう事を……カチューシャ、あなたはそれをやてのけたのよ!」
ルクリリ「ア、アッサム?」
アッサム「あはははは……」ポロポロ
ルクリリ「………」
401 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 23:27:53.68 ID:iCvDhaHD0
沙織「カッちゃーん!」ガバ
カチューシャ「ちょっ苦しい……」グエ
麻子「信じてなかったわけではないが、まさか勝つとはな」
優花里「カチューシャ殿ー!」ワァァン
華「カチューシャさん、お疲れ様です」
402 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/13(月) 23:29:55.30 ID:iCvDhaHD0
スタスタ
ノンナ「………」
沙織「ノンナさん?」
ノンナ「あれだけ不利であったにもかかわらず……やはりあなたは偉大です」
スッ ヒョイ
カチューシャ「ち、ちょっと!?」
ノンナ「ずっとあなたをこうしたかった」カタグルマ
沙織「うわー、たかーい」
優花里「なんかこうしてみるとお似合いの二人ですね」
ノンナ「勝者であるあなたは高い場所が相応しい」
カチューシャ「さ、さすがはノンナね、わかってるじゃない?」キャッキャッ
桃「きー、あれは私の役目だぞ!」グヌヌ
アキ「まあまあ」ヨシヨシ
柚子(桃ちゃんをなだめるのは私の役目なのに……)ショボーン
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/14(火) 00:12:12.04 ID:EqTssLIQ0
アズミ「すいません隊長」
メグミ「私たちの力が及ばなかったばかりに…」
愛里寿「気にするな、全ては隊長である私の責任だ」
ルミ「そんなこと……」
404 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/14(火) 00:12:55.48 ID:EqTssLIQ0
能力だけでは勝てない、それを思い知らされた…
戦いにかける願い、想い、絆、信頼…
さまざまなものが力となり予想を超えた結果をもたらす
これが戦車道か…奥が深いな……
少し、戦車道の楽しさがわかった気がする
405 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/14(火) 00:13:24.00 ID:EqTssLIQ0
私はまだまだ知らないことがある
私はまだまだ学ばなければならないことがある
そのために私がすべきことは……
愛里寿「決めた、私は高校に行く」
406 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/14(火) 00:14:02.45 ID:EqTssLIQ0
カチューシャ「………」
ずっと夢見ていた
仲間たちと一緒に戦車で走ることを、草原を駆け抜けることを
隊員たちと一緒に笑いあいながら、時が経つのも忘れて夢中になって走るの
気がつくと真っ暗になっててみんなで叱られて、そんな何気ない戦車乗りの一日……
ずっと憧れていたんだ、一年のころからずっとだ……
戦車は一人では動かせない、だからみんなで力を合わせるんだ
一人で出来ないことでもみんなと一緒なら出来る
407 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/14(火) 00:16:58.80 ID:EqTssLIQ0
ここまで
何とか本編終了〜残りはエピローグになります
完結までよろしくお願いします
ちなみに大会MVPは最後まで生き残ったアンツィオです
408 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/15(水) 00:52:58.32 ID:spOEeAEc0
<<405 チョット追加します
私はまだまだ知らないことがある
私はまだまだ学ばなければならないことがある
そのために私がすべきことは……
愛里寿「決めた、私は高校に行く」
高校戦車道には私の知らない何かがある……
409 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/15(水) 00:54:50.81 ID:spOEeAEc0
-一年後
「これより決勝戦を開始します!」
「今回決勝戦までコマを進めたのは、何と両校共に今回が初です!」
ワーワー!
「西住みほ率いる知波単学園」
絹代「今度こそ知波単の名を世に轟かせるぞ!」
玉田「生まれ変わった我々の力、受けてみろ!」
みほ「行きましょうみなさん、この戦いに勝って私たちの戦車道を証明しましょう!」
オー!
知波単の中に自分の戦車道を見つけたみほは黒森峰を去り、知波単学園に転校していた
みほ(去年の大学選抜との戦いで共に戦い感じたこと、私に足りないなものをこの人たちは持っている…ここで私は強くなる)
みほ「勝利に必要なのは強い戦車だけではありません、戦術と腕、そして…前に進む勇気です!」
410 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/15(水) 00:58:59.88 ID:spOEeAEc0
みほ「私はみなさんから戦車道における心構えを教わりました。仲間どうしの強い絆、そしてどんな敵にも立ち向かう勇気!」
「おおーーー!!」
みほ(さまざまな戦術を駆使することで突撃の威力を何倍にも引き上げる、そのことを理解してもらうのに……)
みほ( 半 年 か か っ た )ズーン
みほ(けれども、おかげで過去最高のチームに仕上がった)
みほ「さあ、行きましょう。優勝まであと一歩です!」
オー!!
411 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/15(水) 01:00:14.12 ID:spOEeAEc0
まほ「みほは変わったな…」
まほ「知波単に転校し自ら隊長となることで以前より積極的になった」
エリカ「はい、黒森峰にいた時はどちらかというと周りに遠慮し、もっと消極的でした」
エリカ「初めは何馬鹿なことをやってるのかと思いました」
エリカ「黒森峰から逃げるようなやつが強くなんてなれるわけないと」
エリカ「そんな甘えたやつに負けるはずがないと」
エリカ「けど、違った。みほは逃げたんじゃない、強くなるために自分の意思で黒森峰を去った……」
エリカ(黒森峰の信頼は力によって結ばれたもの、連携も完璧で全員がエリートの最強のチーム)
エリカ(けど、知波単は違う。戦車だって弱いし、せいぜい数が多いだけ……)
エリカ(共に過ごした時間か?それなら私たちだって大差無い)
エリカ(全員雑草魂の持ち主だから?私には分からない……)
エリカ(けど、現にみほはここで成長し黒森峰を破り決勝の舞台にいる)
エリカ「みほの戦車道は正しかった、間違っていたのは私の方だった」
まほ「それは違うぞ、あれはみほがたどり着いた答えの一つだ。決して私たちが間違っているわけでは無い」
まほ「エリカは黒森峰で自分の戦車道を見つければいい」
412 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/15(水) 01:22:41.35 ID:spOEeAEc0
福田「私たちが決勝戦に進出するとは、福田、息が詰まりそうであります!」
絹代「総員今までやってきたことを思い出せ、今日私たちは悲願の初優勝を成し遂げるんだ!」
絹代「 西 住 隊 長 に 続 け ー ! 」
オオー!
413 :
◆UYlhnKrxEE
[saga]:2017/11/15(水) 21:50:08.19 ID:spOEeAEc0
「対するは、島田愛里寿率いるアンツィオ高校!」
ペパロニ「姉さんここまできたら後は優勝するだけッス!」
愛里寿「あえて弱い戦車で勝利することで島田流の実力を証明する」
愛里寿「 島 田 流 は 戦 車 を 選 ば な い 」ドン!
カルパッチョ「でも、CV33が主力なのにここまで来られるとは思いませんでした……」
ペパロニ「機銃でポルシェティーガーを倒すとか、さすが愛里寿姉さんッス!」
愛里寿「だから言っただろう、そこは戦略と腕だと……あと、私の方が年下……」
愛里寿「待っていてくれカチューシャさん。全国大会に優勝したら、次はあなただ!」
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